他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
デブ勇者「太ってるってだけで勇者候補から外されたお」ドS僧侶「同じく」
Check
Tweet
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/09/23(水) 00:05:07.66 ID:f4wF0aGn0
デブ「晩御飯できたお」
ドS「」モグモグ
デブ「…………」モグモグ、ピタ
デブ「あの、さ」
ドS「」モグモグ
デブ「最近また魔族が力を付け始めているらしいんだお」
デブ「でも今の王国は戦う力が残っていない」
デブ「このままじゃ嘗て人が無力だったといわれている暗黒時代が再び訪れてしまうお」
ドS「」モグモグ
デブ「だから――ボキはまた魔王城に行こうと思うんだお」
ドS「」ビクッ!
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/09/23(水) 00:24:05.79 ID:f4wF0aGn0
デブ「何も僧侶についてきててほしいと言ってるわけじゃないお、ただこのまま――」
ドS「ィ、……ヤ……」フルフル
デブ「ん、どうしたお?」
ドS「イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」ガシガシガシ!
デブ「ッ!?」
ドS「イヤッ! 嫌、イヤァアアアアアアアアアアッ!?」バンバンバンッ!
デブ「どうしたんだお僧侶、落ち着くお! そんなに体中をぶつけたら怪我しちゃうお!」ガシッ
ドS「ああっ、ぁぁぁぁぁ、あああああああああ――ッ!」バシッバシッバシッ!
デブ(くっ、完全に錯乱してる……仕方ないお!)ヒュッ!
ドS「あああオ゙ア゛ッ!?」メリッ
ドS「ぁ……ぅ……」ドサッ
デブ「ゴメンだお、でも自傷しても辛いのは僧侶だから……」
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/09/23(水) 00:37:53.81 ID:f4wF0aGn0
デブ(話すべきじゃなかった……でもなにも告げずに出ていけば自殺してしまう可能性だってある)
デブ(それにこの子、大分力が弱ってるお。あれだけ激しく暴れたのにボキにはまったく痛くなかった)
デブ(嘗ての毒舌は愚か暴力性までも失ってしまったのかお……)
デブ「い、嫌っ! 別に完全にご褒美が貰えなくなって寂しいとか思ってるわけじゃないお!」アセアセ
デブ「せめてこの子の家族とかの居場所が解れば――って、もしかしたら王国に行けばわかるかも」
デブ「僧侶……は、暫らく目を覚まさないかな?」チラ
デブ「よし、そうと決まれば王国へ行ってみるお!」ダッ
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/09/23(水) 11:11:58.20 ID:NaLf3FnDO
乙
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/09/23(水) 11:14:40.08 ID:RHNx2n4yO
乙乙
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/10/15(木) 01:40:50.39 ID:M4F8PT0b0
デブ「こ、これが城……かお?」
兵士「はい、もう城というよりは詰所ですけどね」
デブ「国王はまだいらっしゃるのかお?」
兵士「飾りだけの王ならいますけど最早導く程の御方はいませんよ」
デブ「そう、かお……って今回はそんな話をしに来たんじゃなかったお」
デブ「かつて討伐隊を組む時に集った者たちの情報みたいのがあれば欲しいお」
兵士「もしかして募ってまた魔王に挑むんですか!?」
デブ「そ、そんなところだお」
兵士「解りました。そういうことなら探してみます!」ダッ
デブ(そっか、まだ諦めていない人物を探して挑む方法もあったのか)
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/10/15(木) 01:44:53.41 ID:M4F8PT0b0
兵士「一応ありましたけど人数が人数だっただけに地方ごとにまとめてあって詳細は解らないですね」
デブ「それで十分だお、ありがとだお」
兵士「兵士でありながら頼るのは情けないですがよろしくお願いします」
デブ「任せるお!」
デブ「とはいったものの……これは探すのも時間がかかりそうだお」テクテク
デブ「取り敢えず(ドS)僧侶の地方だけでも調べてみるかお」ペラペラ
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/15(木) 02:23:05.62 ID:ldoD/rQCO
おつ
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/10/16(金) 01:04:03.11 ID:SP+sfN9ho
乙
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/16(金) 01:06:15.07 ID:SP+sfN9ho
ageスマン
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/10/17(土) 11:36:00.06 ID:rMT4AlU+0
デブ「思ったより時間がかかったお……けどまさかこんな山奥だった思わなかったお」ゼエゼエ
デブ「とりあえず教会かな?」テクテク
デブ「ごめんくだ――」
少年「魔物風情が教会を跨ぐな!」蹴
デブ「どふぅ!?」
少女「今日の晩御飯よ! 逃がさないで!」
幼女「お姉ちゃん直伝の殺戮治癒、受けるがいい!」ポウ
デブ「ボキは人間だお!」
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/10/17(土) 12:30:23.71 ID:rMT4AlU+0
神父「皆さんおやめなさい、彼は辛うじて人間です」
少年「よくよく見ると確かに」
少女「魔物と一緒にしたらかわいそうね」
幼女「魔物が」
デブ(れっきとした人間だし、ボキの方が可哀想だお)
神父「して何か御用ですか? 悪臭をまき散らすのなら肥溜めでお願いします」
デブ(そしてこの人が僧侶をあんな性格にした元凶っぽいお)
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/10/17(土) 12:44:07.01 ID:rMT4AlU+0
デブ「えっと、実は――」
デブ説明中
神父「……まさかあの子がそんな状態に――いや、生きていただけでも神に感謝です」
デブ「それでボキはまた魔王討伐に行きたいから僧侶を匿ってほしいんだお」
神父「それは構いませんが遊び人……ではなく遊び豚が魔王討伐なんてできるんですか?」
少女「もしかして賢者になれるとか思ってる?」
少年「いや毎日賢者になってるんじゃね?」
幼女「やだ、汚い」
デブ(心折れそう)
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/18(日) 16:49:18.66 ID:c3wMcbwDO
wwwwww
乙
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/18(日) 16:50:37.70 ID:llqWIy1oO
乙
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/10/26(月) 22:24:50.13 ID:/n5f2bw70
デブ「と、兎に角僧侶をこれから連れて来るから頼むお!」
少女「もし連れてきた姉さんが穢れてたらアンタを焼き豚にするからね」
少年「獣臭かったらテメエを八つ裂きにするからな」
神父「まあまあそう言うセリフは心の中で思っていて実際確認してから処罰しましょうね」
デブ(この人やっぱ怖い)
デブ「とう!」バビュンッ!
幼女「……飛べない豚はただの豚だけど飛べる豚は醜悪ね」
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/10/26(月) 22:46:39.83 ID:/n5f2bw70
デブ(ちょっと時間が掛かっちゃったけど僧侶はあの村に留まってくれているだろうか?)テクテク
デブ「僧侶ー、戻ったおー」ガチャ
デブ「あれ? 家にいないお、教会かな?」
デブ「すいませーん、僧侶はいますかお?」
シスター「お久しぶりです。えっと、僧侶さんなら――」
デブ「え……?」
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/10/26(月) 22:56:40.01 ID:/n5f2bw70
ドS「」アミアミ
子供A「わぁー、お姉ちゃん縫い物上手!」
子供B「私なんかかこの前お姉ちゃんに花の冠作ってもらったのよ」
子供A「それはどうでもいいや」
子供B「なんですってー!?」
シスター「今子供たちの面倒を見てくれているんです」
デブ「あ、あの食べるのと祈る事しかしなかった僧侶が……」
シスター「はい、それだけではなく村の人々の傷も治療して下さるんですよ」
デブ(も、もしかしてボキが過保護にし過ぎたのかお?)
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/11/02(月) 21:50:49.10 ID:pVplEMM/0
シスター「最初は勇者さんが居なくなってから酷かったのですが、やはり僧侶だけあって誰かが困っていると自然と助けてくれたんです」
デブ(どうしよう、連れ帰らない方が良いのかな?)
シスター「それでご用件はなんでしょう?」
デブ「あっと、その……いや! ちょっと家を空けてしまったから僧侶が心配になって見にきただけだお!」
シスター「そうでしたか。けどご安心ください」
デブ「確かに大丈夫そうだお」
デブ(一度神父さんに相談してみるかお)
???「ようや見つけましたよ。今度こそわがコレクションに……!」
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/11/03(火) 15:35:30.34 ID:yDnxyr2tO
乙
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/03(火) 15:37:14.78 ID:JwN1x7K8O
おつおつ
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/11/18(水) 23:14:13.51 ID:FA31MsF+0
デブ「――というわけなんだお」
少女「手籠めにしたいからって嘘ついてんじゃないでしょうね?」
少年「姉ちゃんに限ってそれはねえだろ。だって人外だぜ?」
デブ「れっきとした人だお!」
幼女「でももしかしたら弱っている所を無理矢理……」
神父「私としてはたとえ貴方がどんな嘘を吐いていようとあの子が人々の心をすくっているのなら何処にいても構いません」
神父「例え貴方が脅して汚らわしい事をしていようとあの子が誰かの為になっているのなら私は喜んで祝福します」
神父「例え汚物に穢されようと彼女が幸せなら私に何も言う事はありません」
デブ(めっちゃ言ってるお……)
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/11/18(水) 23:19:30.68 ID:FA31MsF+0
デブ「じゃあもう少し僧侶はあっちにいさせるお」
神父「はい。それがその村の方々のお役にたてるのなら」
少女少女少女「「「…………」」」ブスッ
デブ「こ、子供たちは納得してないみたいだお」
神父「まあこの子らは僧侶を慕っていましたから」
神父「しかし私たちは神に仕える身。豚の言葉だろうと信じ、彼女の善行を称えます」
デブ(それならもう少しボキを認めて欲しいお……)
デブ「それじゃあまた僧侶の所に戻るお」バビュン!
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/11/18(水) 23:23:56.93 ID:FA31MsF+0
>>131
修正
デブ「じゃあもう少し僧侶はあっちにいさせるお」
神父「はい。それがその村の方々のお役にたてるのなら」
少女少年幼女「「「…………」」」ブスッ
デブ「こ、子供たちは納得してないみたいだお」
神父「まあこの子らは僧侶を慕っていましたから」
神父「しかし私たちは神に仕える身。豚の言葉だろうと信じ、彼女の善行を称えます」
デブ(それならもう少しボキを認めて欲しいお……)
デブ「それじゃあまた僧侶の所に戻るお」バビュン!
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/11/18(水) 23:29:17.80 ID:FA31MsF+0
デブ「な、何で……どうしてこの村が襲われているんだお?」
村人「ぎゃあああああっ!?」ザシュ
農夫「ぎょえーーっっ!!」ジュ
デブ「ハッ! そ、僧侶は大丈夫かお!?」ダッ
悪魔「ワハハッ、死ねー!」バッ
デブ「邪魔だッ!」フォンッ!
悪魔「あべしっ!?」ドシュ
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/11/19(木) 00:25:16.38 ID:5DZNb1Gh0
デブ「い、家にいないし教会にもいなかった。いったいどこに……」
シスター「キャー!」
デブ「森の方からだお」ダッ
子供A「た、助け……」
シスター「お、お願いです! 子供たちを話して下さい!」
???「先ほどから申し上げている筈ですよ? 彼女の居場所を教えて頂ければ手は放すと」
子供「嫌だよおおおおおっ! シスター!」ジタバタ
???「煩い子ですねぇ。そんな悪い子供には罰を与えないといけませんかね」ニヤ
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/11/19(木) 00:26:46.54 ID:5DZNb1Gh0
>>134
修正
デブ「い、家にいないし教会にもいなかった。いったいどこに……」
シスター「キャー!」
デブ「森の方からだお」ダッ
子供A「た、助け……」ガクガク
シスター「お、お願いです! 子供たちを放して下さい!」
???「先ほどから申し上げている筈ですよ? 彼女の居場所を教えて頂ければ手は放すと」
子供B「嫌だよおおおおおっ、シスター!」ジタバタ
???「煩い子ですねぇ。そんな悪い子供には罰を与えないといけませんかね」ニヤ
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/11/19(木) 00:42:35.17 ID:5DZNb1Gh0
デブ「子供たちに手を出すな!」フォンッ!
???「おっと、危ない!」ヴン
デブ「あ、あんたは確か……フォラス!」
フォラス「私の名前を憶えているなんて光栄ですよ、逃げ出した勇者どの」
シスター「逃げ、出した……?」
デブ「……ど、どうしてあんたが生きているんだお? たしかお婆さんに殺されたはず!」
フォラス「我々は全ての魔族と魔王様を滅ぼさない限り完全な消滅はありませんので」
デブ「ならまた倒すまでだお。次は魔王もろとも!」
フォラス「貴方に出来るでしょうかねぇ? それに今度は以前とは違いますよ」
デブ「魔王を倒さなければならないんだお、あんたに手こずっている場合じゃない!」
フォラス「いいでしょう。私も自分の力量を測ってみたかったところです」
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/19(木) 10:42:29.68 ID:K50S0MALo
フェラスに空目してやばい
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/11/20(金) 18:35:23.75 ID:w0FUiBqm0
デブ(子供たちを放した!)
デブ「シスター、今の中に逃げるんだお」ヒソヒソ
シスター「は、はい」ヒソ
デブ「その前に僧侶は?」ヒソ
シスター「わ、解りません」ヒソ
デブ「そうか、なら逃げていいお」ヒソ
フォラス「内緒話は終わりましたか?」
デブ「ああ、行くぞ!」ドンッ!
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/11/20(金) 19:50:02.72 ID:w0FUiBqm0
デブ(こいつ相当強くなってるお!)
フォラス「どうしましたか? その程度ではないでしょう!」ゴウッ!
デブ「くっ!」サッ
フォラス「そらそら、いつぞやの芸を見せて下さいよ」ズアッ!
デブ「ぐはっ!?」ドスッ
デブ「な、何でそんなに力を付けられたんだお」ムクリ
フォラス「冥土の土産でも欲しいのですか? ……まあいいでしょう」
フォラス「魔王様は以前貴方方に攻め入られた反省を生かし、量より質を重視したのですよ」
デブ「つまり数を増やすのではなく個々の能力を高めたって事か」
フォラス「その通り」
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/11/21(土) 01:32:09.94 ID:ggw5l28M0
デブ「ま、まさかあんたみたいに強い悪魔が沢山いるんじゃ!」ゾクッ
フォラス「まさか! 私は72柱に連ねる存在」
フォラス「私を基準にしないでいただきたい」
フォラス「まあしかし、嘗てのように1柱を易々倒せないでしょうがね」ニヤリ
デブ「……それを聞いて安心したお」
フォラス「なん、ですと……?」
デブ「ボキが懸念していたのは悪魔軍の情報が不足していたことだった」
デブ「だからこそあえてやられて勢力を知る必要があったんだお」
フォラス「負け惜しみもそこまでいくと滑稽ですね」クス
デブ「今までボキの実力が出せないで嘆いていたけど今回ばかりは感謝するお」ゴゴゴッ!
フォラス(また腹の筋が光っている)
デブ「悪いけど一瞬で決めさせてもらうお――ッ!」ズアッ!
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/22(日) 02:43:31.91 ID:nUTZm89gO
乙
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/22(日) 02:55:38.06 ID:xD2cA4+eO
おつん
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/26(木) 11:57:02.40 ID:V4DQTfCDO
あかん、シリアスなのに腹の筋とかでいちいち噴くwwwwww
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/13(日) 01:06:30.49 ID:R04aq6ho0
???(避けなさいフォラス!)
フォラス「!?」バッ
デブ「アイン・ソフ・オウル!」チィンッ!!
カッ!
デブ(か、躱された!?)
フォラス(森が真っ二つに!? しかもこの力……バエルと同等かそれ以上!)
???「全く、相手の力量くらい測れないと駄目よ」
フォラス「助かりましたウァサゴ」
ウァサゴ「そもそも人間と正面から戦うことが間違っているのよ」
ウァサゴ「折角壊しがいのあるお人形があるのだから」ジュルリ
デブ(また、見せ場を、決められなかったお……)orz
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/13(日) 01:16:46.26 ID:R04aq6ho0
ウァサゴ「初めまして、よね豚勇者さん。私はソロモン72柱の悪魔が1柱――ウァサゴ」
デブ(とうとう悪魔にまで豚って言われるようになったお)ショボン
ウァサゴ「少しお聞きしたい事があるのだけど宜しくて?」
デブ「悪魔に耳を貸す気なんてないお」ジャキッ
ウァサゴ「……今日は何だか暑いわぁ。話してるともっと体が熱くなりそう」チラリ
デブ「す、少しだけなら話を聞いてやってもいいお」
ゴシャッ!
デブ「い゛だい゛っ!? って、何故に僧侶のハンマーが飛んできたんだお?」
ドS「…………」ゴゴゴゴゴ
デブ(久々に感情を見せてくれたのに嬉しくないのはどうしてでしょう?)
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/13(日) 01:31:54.27 ID:R04aq6ho0
デブ「そ、僧侶もしかして意識が戻ったのかお?」近寄
ドS「…………」バシッ
デブ(無表情のままビンタされた)ヒリヒリ
デブ「あの、僧侶さん?」
ドS「…………」チッ
デブ(無視された挙句舌打ち)ショボン
ドS「…………」ニヤリ
デブ(何か喜んでる? もしかして戻ったのドS性癖だけ!)
デブ(あれ……でもなんか心がドキドキする)
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/13(日) 20:09:25.39 ID:kYVbhcXzO
豚でMとか目も当てられないわ
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/12/22(火) 10:21:19.82 ID:Xov++mXsO
何これ?
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/23(水) 00:04:36.32 ID:mHyoqz3J0
フォラス「おおっ、貴女は! 今度こそ我が玩具になって頂きますよ」
ウァサゴ「私たちを無視しないで下さる?」
デブ「そうだったお。で訊きたい事って何だお」
ウァサゴ「何故貴方は戦うの?」
デブ「そんな事決まってるお。ボキらが、人々が平和に暮らせるためだお!」
ウァサゴ「それなら人間の住処を与えて差し上げますわ」
デブ「そんなの結構だおッ!」
ウァサゴ「まあまあ、そんなにほえないで下さる?」
ウァサゴ「話は最後まで聞いてから答えて下さいな」
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/23(水) 00:08:40.21 ID:mHyoqz3J0
ウァサゴ「現在人の数は魔族の50分の1にも満たない」
ウァサゴ「そして人の王は破れ、魔族に敗退したといえる」
ウァサゴ「ならば世界は我々のモノといっても過言ではない」
ウァサゴ「けれど私たちは別に人間を苦しめる事だけが娯楽ではない」
ウァサゴ「人間が特定の地域で細々と暮らし、私たちの目に触れなければ危害は加えません」
ウァサゴ「その代わり、少しでも反抗する素振りを見せたのならその都度罰を与えますがね」クスリ
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/23(水) 00:13:27.84 ID:mHyoqz3J0
ウァサゴ「さて、如何かしら?」
デブ「ふざけるなお、そんな横暴なやり方を許すとでも――」
ウァサゴ「では伺いますが貴方がここで私たちを倒す間に世界中の人間を殺しても良くて?」
デブ「――ッ!?」
ウァサゴ「先ほども述べたけれど魔族にとって人間は娯楽程度にしか見ていませんの」
ウァサゴ「例え殺されようともソロモン様がいらっしゃれば蘇る。つまり命など遊びの……そう、掛け金」
ウァサゴ「本気で滅ぼそうと思えば直ぐですのよ?」
デブ「ひ、人々の力を舐めない方が良いお!」
ウァサゴ「ええ。私は貴方の力侮るつもりはありません。けれど他の戦士は全て壊してありますのよ」ニマリ
デブ「え……?」
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/23(水) 00:18:18.24 ID:mHyoqz3J0
ウァサゴ「あらあら? 魔族が全て脳筋だと思ったのかしら?」
ウァサゴ「貴方だって城跡から魔王討伐志願のリストを受け取ったのでしょう?」
ウァサゴ「それを1匹の悪魔もその考えに至らないと思ったのかしらぁ」
デブ「あ、ああっ!」
ウァサゴ「ああ、そう! 私は強き者が力以外で絶望する顔が見たかったの!」
ウァサゴ「強者が弱者を力でねじ伏せるのなんて簡単だもの。だったら別のやり方で苦しむ姿を見たいでしょう!」
フォラス(本当に私たちも悪魔の事を言えませんが序列3位以上は性格が歪んでいる)クス
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/23(水) 00:25:33.86 ID:mHyoqz3J0
ウァサゴ「それで豚勇者さんどうなさる? 大人しく牧場に入る? それとも抗う?」
デブ「…………お、大人しく細々と暮らすお」
ウァサゴ「あら残念。強い殿方と一戦交えるのを楽しみにしていたのに」ジュルリ
デブ「その代わり誰も殺さないと約束するお」
ウァサゴ「ええ、勿論――」ニッコリ
ウァサゴ「貴方と約束する前に皆殺ししたからこれ以上は殺さないわ」
デブ「は? ……え、嘘だお?」
ウァサゴ「言い方が悪かったわね。皆殺ししたからもう殺せないわ」
デブ「う、うわぁああああああああああああああああああああああああっ!?」
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/23(水) 09:55:14.80 ID:yJpLkP0SO
乙
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/31(木) 00:04:19.08 ID:ooJn4ogpo
おつおつ
156 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/13(水) 01:14:25.77 ID:Rr4V0vQe0
デブ(ボ、ボキのせいだ……ボキがもっと早く行動していれば)
デブ(いや、ボキが城跡になんか行かなければ。それ以前に魔王城に行かなければ――)
ドS「」バシッ!
デブ「……痛いお」
ドS「」バシッバシッ!
デブ「僧侶もボキを責めるのかお……?」
ドS「…………さ、いよ」
デブ「?」
ドS「こ、うかいするひまが! あ、あったら今じじぶんに――出来ることをしなさいよ!」
157 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/13(水) 01:27:19.22 ID:Rr4V0vQe0
ドS「……どうせ醜いんだから最後まで見っとも無く足掻きなさいよ」
ドS「存在が悪なんだから誰かの為に尽くしなさいよ……!」
ドS「豚の癖に不相応な力を持ってるんだから善行に役立てなさいよ――っ!」
デブ「――――」
ウァサゴ「折角いい具合に壊れかけていたというのに余計なことをしないで下さる?」キッ
フォラス「待って下さいウァサゴ、彼女は私のコレクションにしたい」
ウァサゴ「でしたら早く片付けてちょうだい。私はこの勇者を――ッ!?」
デブ「……相変わらず、僧侶は口が悪いお」クスッ
ウァサゴ(生気を取り戻した? だがそれよりもこの魔力……!)
デブ「でも――確かに落ち込んでいる場合じゃないお!」
158 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/13(水) 01:36:33.26 ID:Rr4V0vQe0
ドS「格好つけたって醜い姿に拍車がかかるだけよ」
デブ「格好つけたつもりは無いお、そう見えたのなら僧侶がボキを格好良いと思ってるんだお」
ドS「今、私は嘗てない精神汚染を受けたわ。これからはアンタを認識するたびに吐き気を催しそう」
デブ「本当に酷いお……」
フォラス「我々を無視するなんて随分と余裕ですねぇ!」ゴッ
ウァサゴ「待ちなさいフォラス!」
デブ「」ヒュッ!
フォラス「あ、れ――? 私の視界がずれt」
どちゃ
ドS「攻撃するのが遅いから私が汚れたわ。やっぱり豚に頼るんじゃなかった」
デブ「だったら逃げる素振りくらい見せてくれても良いと思うお」
ウァサゴ(い、一体どういうことなの!? 何が起こったというの!?)
159 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/13(水) 01:41:03.69 ID:Rr4V0vQe0
デブ「あとはアンタだけだお」ジャキッ
ウァサゴ「ま、待って! 実は先程の事は冗談なの! まだ人間は生きているわ!」
ウァサゴ「私を見逃してくれたのなら人々は解放しても良いわ」
デブ「ほ、本当かお!」
ドS「何誑かされてるのよこの淫獣! 女の形してればなんにでも欲情するわけ!?」バシッ
デブ「痛い! って今は欲情なんてしてなかったジャマイカ!」
ドS「煩い! こんな奴の言葉を少しでも信じた時点でアウトよ!」
デブ「どういう理論だお!?」
160 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/13(水) 01:54:51.58 ID:Rr4V0vQe0
ドS「考えても見なさいよ、コイツが本当の事を言って用が嘘を言ってようが今始末すれば問題ないのよ」
ウァサゴ「そ、そんな事をすれば私の配下が――」
ドS「だからあ! 今ここにいる悪魔全てを殺せば問題ないでしょうが!」
ドS「聖なる光よ、ここに集いて穢れた魂に裁きの鉄槌を!『グランドクロス』」キィイイインッ!
デブ(初めて僧侶が僧侶らしい技を使ったお……!)感動
ドS「汚い視線を向けてないでアンタも倒しなさいよ豚ァ!」
デブ(今までで一番傷付いた)
161 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/13(水) 02:00:28.24 ID:Rr4V0vQe0
ウァサゴ「ほ、本当に良いの!? 私が命じるだけで――」
デブ「『アイン』」
ウァサゴ「ひと、が……あ――れ?」ゴフッ
デブ「だったら命じる瞬間も与えずに倒すまでだお」
ドS「……なんだか豚が勇者っぽくすると気持ち悪い」
デブ「豚じゃないしそもそも勇者なんだけど」
162 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/13(水) 02:06:38.49 ID:Rr4V0vQe0
ドS「嘘も休み休み言いなさいよ!」サッ
デブ「わー! 直ぐ叩かないで欲しいお!」ヒッ
ドS「」ダキッ
デブ「って……え?」
ドS「一度しか言わないからその耳の穴かっぽじって良く聞きなさい」
ドS「――ずっとそばにいてくれてありがとう」ギュッ
デブ「ん? 何て言ったんだお? 近すぎて逆に聞き取り辛いお」
ドS「〜〜〜〜!」////
ドS「その耳の穴に熱した鉄棒をぶち込んでやる!」
デブ「ちょまっ! それや洒落にならんお!」
163 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[saga sage]:2016/01/13(水) 02:11:54.29 ID:nBeq20aOO
豚死ね
164 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/13(水) 03:08:12.70 ID:BpaKkHTJO
乙
165 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/13(水) 07:50:54.87 ID:cip0AAjOo
デレたああああああああ!
166 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/13(水) 13:00:21.77 ID:HuwMvit/O
乙でした
このデレを舞ってた
167 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/14(木) 21:29:36.51 ID:QiXFduMZ0
デブ「はぁはぁ、殺されるかと思ったお」
ドS「くっ、デブの癖にすばしっこいわね」
デブ「そんなことより本当に人々が皆殺しにされているか確認しようず」
ドS「まあ皆殺しは無いにしても相当数殺されているかも知れないわね」
ドS「なのにこんな最悪な時間を使わせて! 何様よエロオーク!」バシッ
デブ「豚ですらなくなった!?」グフゥ
168 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/14(木) 21:46:22.70 ID:QiXFduMZ0
ドS「取り敢えず二手に分かれて捜索しましょ」
デブ「待つんだお、僧侶はここに残るんだお」
ドS「私が足手まといだって言いたいの!? 脂肪の塊以下だと侮辱するつもり!?」
デブ「そうじゃないお。僧侶にはこの村に生き残っている人とボキが助ける人々を守ってほしいんだお」
デブ「それに僧侶だってまだ万全って訳でもない筈だお?」
ドS「……わかったわよ、アンタが戻って来るたびに殴って私の力が回復しているってことをを証明してやるわ」
デブ「べ、別に殴らなくても元気な姿を見せてくれればいいんだお」
ドS「その代わり! 骨と皮になるくらいスマートになるまで働きなさいよ!」
デブ「それ死んでるお! と、とにかく行ってくるお!」
バビュンッ!
ドS「……あと必ず帰って来なさいよ。私もここをちゃんと守るから」
169 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/14(木) 21:53:17.53 ID:QiXFduMZ0
デブ「こうしてボキは世界を回り、生き残っている人々を助けては僧侶の元へと連れて行った」
デブ「その間に何度滅んだ町や村を見ただろう」
デブ「だけどそれでも生き残っている人の為にも立ち止まる訳にはいかないんだお」
デブ「なお生き残った人々の中に戦える者はだれ一人いなかった」
デブ「どうやらこちらはウァサゴの言葉どおりだったようだお」
デブ「そして――」
170 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/14(木) 21:59:13.67 ID:QiXFduMZ0
デブ「訪れてない町はここで最後だお」ドシンッ
デブ「見た所まだ襲われた様子はないけど魔法とかで殺されているから建物が無事かもしれないお」
デブ「おーい、誰かいませんかおー?」
デブ「……反応は無しか――お?」
デブ「誰か出てきて駆けてくるお」
町長「そこの君、こっちだ」ヒソヒソ
171 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/14(木) 22:10:40.63 ID:QiXFduMZ0
町長「まだ生き残っている人がいるとは思わなかったよ。因みに私は町長だ」
デブ「ボキは勇者だお、今ボキは世界で生き残っている人を助けて匿っているんだお」
町長「そうでしたか、それは素晴らしい! けどこの町は大丈夫です」
デブ「この地下に隠れているからかお? でもいつまでもここで生活できない筈だお」
町長「いえ、そうではありません。この町には守護者様がいらっしゃるのです」
デブ「守護者?」
町長「ええ、我々を今まで守って下さっていた偉大なお方ですよ」
デブ「――――え?」
172 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/14(木) 22:21:20.83 ID:QiXFduMZ0
???「あら、お客様? 御機嫌よう」コホッ
デブ(この病弱そうで今にも倒れそうな人が守護者?)
町長「騎士様、この方は勇者様らしく各地を救っていらっしゃるらしいのです」
病弱騎士「それはなんて素晴らしいのでしょう。本来なら私もごほっゴホッ!」
デブ(手足も細いし顔色もとても悪いのに守る事なんてできるのかお?)
病弱「ごほっ――ゴフッ!?」ゴパッ!
デブ(血を吐いた――っ!?)
173 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/14(木) 22:26:04.23 ID:QiXFduMZ0
病弱「も、申し訳ありません。折角勇者様がいらっしゃって下さったのに倒れてしまうなんて」
デブ「べ、別に構わないからゆっくり休むと良いお」
病弱「いえ、今日は調子が良いので大丈夫です」
町長「そうですな、今日は吐血だけで済みましたし」
デブ(普段は吐血だけで済まないのかお!?)
病弱「それに――勇者様御一人で世界を回っているなんてただ事ではないのでしょう?」
174 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/14(木) 23:46:23.05 ID:RSjBEXfYO
乙
175 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/14(木) 23:52:01.19 ID:kLhxu+dxO
おつ
176 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/15(金) 00:42:28.90 ID:YYrru9OUO
名前から既に病弱なんですが…w
乙
177 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/16(土) 14:26:11.10 ID:CGrODza70
デブ「……騎士さんは世界の状況についてご存知かお?」
病弱「いえ、私はこの町を守るので精一杯。けれど少し前から町にまで悪魔が侵入するようになりました」
町長「それで最近はこの地下に隠れ住むようになったのです」
デブ「実は世界を回っている途中に悪魔から聞いたんだけど魔族は人を完全に支配しようとしているお」
デブ「現にあちこちで人々が攫われ、殺されているお……」
病弱「それは……なんと酷い」コホッ
デブ「一応ここ以外の人は一カ所に避難させて守っているお。だからここの人達も来てほしいんだお」
178 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/16(土) 14:33:57.80 ID:CGrODza70
町長「私たちには騎士様がいますから大丈夫ですよ! ね、騎士様?」
病弱「はい、私も体調不良とはいえ騎士です。この町を守れるくらいの力は――ごほっごほっ!」
デブ(咳き込みながら言われても説得力がないお)
デブ「けど魔族も着実に力を付けているんだお。ボキらの避難所なら結界を貼っているから見付からなくて済むお」
町長「い、いくら勇者様でも騎士様に向かってそれは失礼ですぞ。今までだって騎士様はこの町を救って下さっていた!」
町長「それに我々は生まれ育った町を離れる気はありません!」
病弱「申し出はありがたいのですがそう言う事ですのでお引き取り願います」
デブ「ま、まあそこまでいうのなら強制はしないお」
179 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/16(土) 14:39:11.94 ID:CGrODza70
デブ「結局断られちゃったお」トボトボ
デブ「まあでも今日まで生活できているのだからあの騎士の実力は確かな筈」
デブ「それよりボキはそろそろ魔王城に向かう準備をしなきゃいけないお……!」ギュッ
デブ「とりあえずまずは避難所に戻って――」ゾクッ
デブ「なんだお、今の寒気」
デブ(何だか嫌な予感がする……このまま戻っていいものかお?)
180 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/16(土) 14:45:23.45 ID:CGrODza70
病弱「勇者様にはお越しいただいたのに何だか申し訳ない事をしてしまいましたわね」
町長「なあに、お互い様ですよ。あちらだって失礼な事を言ってたではありませんか」
病弱「でもきっと気を遣って言って下さったのでは……」
町長「だいたいよく考えてみればあんな身なりで勇者というのも怪しいですぞ」
町長「このご時世に乗じて悪さを働く不届きものの可能性もありますからな」
病弱(ですがこの町まで御一人でいらっしゃったのならそれなりの実力をお持ちのはず)
町長「まあ過ぎたことは忘れてこれからの事を――」
ズドンッ!
町長「な、何事です!?」
病弱「この気配……魔族です! 皆さんは地下の奥の方へ!」
町長「は、はいっ! お願いします!」ダッ
181 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/16(土) 14:58:57.97 ID:CGrODza70
悪魔A「オラオラ! 出て来いや!」
悪魔B「隠れてんのは分ってんだぞ!」
悪魔C「早く出てこねえとここら一帯焼野原にすっぞ!」
病弱「また性懲りもなく退治されに来たのですね」ジャキッ
悪魔A「へっ、ようやく出て来たか。だが今回はテメエが退治される番だ。アガレスさまぁ!」
アガレス「うっさいわ! そんな大声出さんでも聞こえておる」
病弱(な、なんですか……この悪魔の魔力の波動!)ビリビリビリッ!
アガレス「なんじゃ、随分ひょろっとした嬢ちゃんじゃないか。こんな小娘にやられてたのかい」
アガレス「全くここ数年の魔族はたるんどる……っと、その前に自己紹介だったの」
アガレス「吾輩はソロモン様が率いる72柱の悪魔が1柱――アガレス」シュゥウウウ…
アガレス「今では戦える玩具(人間)がなくてつまらんから嬢ちゃんは大事に遊ばせてもらうぞい」
アガレス「――吾輩が飽きるまで、な」
182 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/17(日) 02:28:23.31 ID:7Ti/JvDDO
乙
まさかとは思うが72柱全部出てくるとか?
もしそうなら大歓喜だがww
183 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/17(日) 02:32:10.25 ID:9CS60qa5O
おつ
184 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/17(日) 14:03:46.99 ID:TH+BiMksO
乙
185 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/19(火) 22:55:05.58 ID:hjtf0LQSo
数体倒したらあとはまとめて勇者スラッシュで一撃さ
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/21(木) 22:17:26.62 ID:eSERKm1N0
悪魔B「アガレス様にぼろ雑巾にされちまえ!」
アガレス「お主等はとっとと隠れてる人間を探さんかい!」
悪魔C「は、はいっ!」ダッ
病弱「そうはさせません!」ゴホッ
アガレス「嬢ちゃんの相手は吾輩だろうに」
病弱「くっ! なら早めに倒させて頂きます」ゴホッゴホッ
アガレス「おお、倒せるのなら倒してみい!」
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/21(木) 22:30:04.87 ID:eSERKm1N0
病弱「――はぁはぁ」
アガレス「どうした? 数分間攻撃し続けてまだ吾輩にかすりもしておらんぞ?」
病弱(まずい、このままでは私の体が持たない。ならこの一撃に全てを掛ける)
病弱「ならば私の全霊を込めて貴方に――ゴホッゴホッ! かふっ!?」ビチャビチャ
アガレス「ふむ……久々に良い運動になったがどうやら時間切れの様じゃな」
病弱(このモノの力量を見誤っていました。温存を考えずに戦うべきでしたか……)
アガレス「……その眼、どうやら後悔しておるな?」クククッ
病弱「ごほっ、貴女も私が病弱と知って時間稼ぎをしていたのでしょう」
アガレス「ふうむ、そうとられたか。なら――やり直しの機会を与えよう」ニマァ
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/21(木) 22:35:33.28 ID:eSERKm1N0
病弱「――――――はっ!?」バッ
病弱(私は……殺されたのでしょうか?)
悪魔A「へっ、ようやく出て来たか。だが今回はテメエが退治される番だ。アガレスさまぁ!」
アガレス「うっさいわ! そんな大声出さんでも聞こえておる」
アガレス「なんじゃ、随分ひょろっとした嬢ちゃんじゃないか。こんな小娘にやられてたのかい」
病弱(この会話は先程の……いったいどういうことでしょうか?)
アガレス「全くここ数年の魔族はたるんどる……っと、その前に自己紹介――は不要じゃな?」
アガレス「さて、今度は楽しませておくれよ」
病弱(どういうことなのか解りませんが次は負けません!)
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/21(木) 22:43:19.44 ID:eSERKm1N0
病弱「――はぁ、ハァ、はぁ」
アガレス「うむうむ! 今度は防御せんと危なかったぞ」
病弱(あとを考えずの全力特攻だったのに、ろくにダメージも与えられなかった)
病弱「ゴホッゴホッ! かふっ!? オエッ!」ビチャビチャビチャ!
アガレス「ペース配分を無視したから身体に相当負担がかかってしまったのぉ」
アガレス「次はもっと負荷を掛けて必殺技なども多用して……そう、相打ち覚悟で挑んでみたらどうじゃ?」
病弱「……い、一体何を?」ゴフッ
アガレス「そうすれば――吾輩ももっと本気を出せるからの」ニマァ
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/21(木) 22:46:28.47 ID:eSERKm1N0
病弱「――――――はっ!?」バッ
悪魔A「へっ、ようやく出て来たか。だが今回はテメエが退治される番だ。アガレスさまぁ!」
アガレス「うっさいわ! そんな大声出さんでも聞こえておる」
アガレス「なんじゃ、随分ひょろっとした嬢ちゃんじゃないか。こんな小娘にやられてたのかい」
病弱(……またさっきと同じく時間が戻っている)
アガレス「全くここ数年の魔族はたるんどる……っと、その前に自己紹介――は不要じゃな?」
アガレス「さて、今度はどれくらいの力量で遊ぶかの」
病弱(わ、私を馬鹿にして……ッ!)
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/21(木) 22:56:50.11 ID:eSERKm1N0
病弱「わ、私を……ここから出して、下さい……! お、お願いしますぅ……何でもしますからぁ」ガクガク
アガレス「なんじゃ。まだたった20回程度のルーブだろうに」
アガレス「必殺技も吾輩の防御魔法の前では形無しだったくらいで」
アガレス「命を燃やした攻撃も吾輩が剣筋がなれてしもうたから当らんかったくらいで」
アガレス「町の人間と一斉攻撃がただの無駄死にになってしまったくらいで」
アガレス「戻った瞬間から全力で逃げ出しても簡単に追い付かれてしまったくらいで!」
アガレス「吾輩の全力を見せられたくらいでぇ、心がこわれてしまってはぁ、吾輩がつまらんだろぅ?」グッヒャッヒャッ!
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/21(木) 23:03:40.15 ID:eSERKm1N0
病弱「い、いやぁ。た、たすけてくださぁい」
アガレス「なあに、心配はいらんて」
アガレス「まだ話せるうちは完全に心も壊れておらんだろ」
アガレス「次は人間は何処まで拷問をすれば死ぬのか一緒に見学しようかの?」
病弱「ヒッ!? いやっ、イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」ダッ
アガレス「おや、町の外では人がおらんから戻るのか? そんな気を利かせんでも吾輩がループさせれば直ぐだというのになぁ」クヒャヒャッ!
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/21(木) 23:14:00.65 ID:eSERKm1N0
???「――その必要はないお」ビュオッ!
アガレス「――ッ!?」ガキィン
アガレス「吾輩の障壁を一撃で破るとは……何者だ」
デブ「悪魔になのる名前はないお」ジャキッ
アガレス「それは残念じゃな。だが知っておる、嘗て魔王城を責めてきた者だな」
アガレス「ソロモン様の城を破壊した一味におったのを覚えておる」
デブ「城を破壊した事を知っているのなら……アンタはあの攻撃で死んでなかったのかお」
アガレス「あの時生存していたのはソロモン様含め72柱の上位3柱のみ」
デブ「なら今度こそ倒させてもらうお」
アガレス「ふっ、ソロモン様から逃げ出した者が何をほざいておるか!」ゴッ
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/21(木) 23:36:41.47 ID:eSERKm1N0
デブ「いつもお前らには手こずらせられるから一撃だお」
デブ「ボキの究極の秘剣が一つ――『アイン・ソフ』」ギュィンッ!
アガレス「なっ!?」
ボコォッ!
デブ「アインは神速の一撃で敵を斬る無音斬、アイン・ソフは空間を切り裂きその影響で敵を屠る破壊刃」
デブ「そしてアイン・ソフ・オウルは無限の光であらゆるモノを断つ絶対剣」
デブ「ってその様子だともう聞こえてないかお?」
アガレス(まさか全身の半分以上が持っていかれるとは)
アガレス(だがループはもう発動している! 故に吾輩を殺そうとも先の一撃で殺せたとしても無駄!)
アガレス(吾輩は再びあの娘で遊ばせてもらおう!)グニョン
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/21(木) 23:48:56.83 ID:eSERKm1N0
悪魔A「へっ、ようやく出て来たか。だが今回はテメエが退治される番だ。アガレスさまぁ!」
アガレス「うっさいわ! そんな大声出さんでも聞こえておる」
アガレス「さて、まずは嬢ちゃんを捕えた後隠れている待ちの人間どもを――お?」ズル
アガレス「し、視界が暗いぞ? 何があったのじゃ」
アガレス「な、に……が――」ガクッ
悪魔A「ア、アガレス様の首が……」ガクガク
悪魔B「な、何か空がいつの間にか曇ってるぞ」
悪魔C「なんなんだよ、何が一体起きてるんだよ!」
デブ「神の雷よ、断罪の柱となりてここに降り注がん……『セフィロト』」バリィッ!!
悪魔多数「「「「あじゃぱー!?」」」」
デブ(最近のボキ……めっちゃ活躍してるお!)キラキラ
ドS「なんでだろう……不意にデブを殴りたくなった」
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/21(木) 23:54:30.01 ID:eSERKm1N0
病弱「ごほっごほっ。た、たしゅけ……」タッタッタッ
グニョン
病弱「――――――あ、あああっ!」ガクガク
悪魔A「へっ、ようやく出て来たか。だが今回はテメエが退治される番だ。アガレスさまぁ!」
病弱(ま、また最初から……)
病弱「だ、誰かぁ」ヒックヒック
ふわっ
デブ「もう、大丈夫だお」ニコッ
病弱「ゆ、ゆうひゃ……しゃま?」グス
ドS(何かめっちゃイラつく!)ギリギリギリ
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/21(木) 23:54:36.04 ID:q8vGpQVkO
ただしブサメン[
ピザ
]である
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/22(金) 00:01:52.99 ID:Yy/LpXOY0
病弱「ど、どおして……?」ヒック
デブ「ここに戻って来たのは嫌な予感がしたからだお」
デブ「あと騎士さんは悪魔に知られている以上ここが狙われるかもしれないと思ったんだお」
デブ「恐らく悪魔も本腰を入れてるから強い悪魔が来るかもしれないと踏んだんだお」
デブ「でも少し遅れちゃったお、ごめんお」
病弱「いえ……で、でもどうやってあのループに介入できたんですか?」
デブ「そりゃあボキが勇者だからだお」ブヨンッ
病弱(そう言われてお腹を見せられても……)
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/22(金) 00:08:52.31 ID:Yy/LpXOY0
デブ「だいぶ顔色も良くなってきたみたいだお。もう歩けるかお?」
病弱「あ……」
病弱(わ、私! 勇者様にお姫様抱っこして貰っているうえに抱き付いていたなんて……!)
病弱「も、申し訳ありません。もう自分で歩け――」フラ
デブ「っと、まだ心が参ってるみたいだおね。取り敢えず休めるところまで運んであげるお」テクテク
病弱「あ、ありがとうございます」////
デブ(俯いちゃったお。確かに見た目は悪いかもしれないけど下を向く程嫌かお?)ショボン
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/22(金) 00:20:13.30 ID:Yy/LpXOY0
デブ「町の人達も精神的な疲労が酷いようだから寝ててもらったお」
病弱「何もかもありがとうございます。ごほっごほっ」
デブ「一番疲れてるのは騎士さんだろうから気にせずゆっくり休むお」
病弱「はい。……あの勇者様、一度断っておいて申し訳ないのですがこの町の人々を勇者様の避難所で匿っていただくことは出来ないでしょうか?」
デブ「それは勿論構わないお」
病弱「今日の戦いで痛感しました。私がどれだけ未熟だったかを」
デブ「あの悪魔は格別だお。確かに上位悪魔も力を付けてはいるけど大したこと無いお」
病弱「それでもあれほどの悪魔が72体もいると考えるとぞっとします」
デブ「いやあの悪魔だけはその72体の中でも相当強いお。だから気にしないで良いお」
病弱「勇者様は優しいですね。ですが私が勝てなかったのは事実」
病弱「現に今でも私は震えが止まらず恐怖で眠れません」プルプル
デブ(ボキで良かったら傍にいてあげるお! とか言ったらやっぱり嫌がられるかな?)
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/22(金) 00:46:08.52 ID:Yy/LpXOY0
デブ「まああまり深く考えず騎士さんは休むと良いお」
デブ「ボキはその間に町の人達を運ぶから」
病弱「あっ、待って! 一人にしないで!」ギュッ
デブ「ああ、それなら町の人もつれてくるお」
病弱「う……い、いえ。さっきの発言は気にしないで下さい……わ、私は一人でも大丈夫ですから」フルフル
デブ「……ちょっと順番を替えるお。先に騎士さんと運べるだけの町人を運ぶお」ダキ
病弱「きゃっ! い、いえ! 私は最後でお願いします。私が居なくなったらこの町を守れなく――」
デブ「そんな調子じゃ誰も守れやしないお! ボキが周囲に結界をはってその間に全員運ぶお!」
病弱「で、ですが……」
デブ「良いから騎士さんは黙ってボキに運ばれるんだお。文句は元気になってから幾らでも聞くお!」ダッ!
病弱(け、けどせめてお姫様抱っこだけは……)カアアッ
ドS「よし、あのデブ帰ってきたら八つ裂きにしよう」ピキピキピキ!
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/22(金) 02:49:07.56 ID:2uxUz50DO
乙
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/22(金) 18:58:07.56 ID:xwwg7Jkpo
デブでも有能はモテるんだお
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/22(金) 19:01:25.98 ID:YlSloX/Do
脂肪は豊かさの象徴
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/26(火) 23:52:36.82 ID:9nf0YaXb0
病弱(結局最初に運ばれてしまいました)
病弱(しかしこの場所は……避難所というよりは要塞ですね)
病弱(それに人も多い。まるで王都のようですわ)
病弱(でも、ここにいる人々だけが生き残っていると考えると少ないのでしょうね……)コホッ
デブ「騎士さん、一応町の人達を避難させ終わったお」ボロッ
病弱「あ、ありがとうござ――ってどうなされたんですかその怪我!?」
デブ「ちょっと移動中敵と遭遇しただけだお。町の人は無事だお」
病弱「申し訳ありません、私が不甲斐ないばかりに勇者様にお怪我をさせてしまって」
デブ「気にしなくて良いお」
デブ(この傷は全て僧侶に付けられたなんて言えないお……)
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/27(水) 00:09:00.77 ID:z3MCxcR20
デブ「それじゃあボキはこれで失礼するお」
病弱「待って下さい! わ、私も魔王討伐に参加させて頂けないでしょうか?」
デブ「騎士さんは体が弱いから難しいお。それに出来れば万が一を備えてここを守ってほしいお」
病弱「……確かに私は体が弱いです。ですが薬があればそれはカバーできます」
病弱「それに私は騎士としてまだ未熟だと思い知りました。なので誰かを守れるほどの力が欲しいのです」
病弱「もう私の実力不足で護れないのは嫌なんです――ごほっごほっ!」
デブ「わ、分かったから落ち着くお!」サスサス
病弱「申し訳ありません……」
病弱(普段からこうして病気で迷惑を掛けてしまう私はついていくなんて烏滸がましいかもしれない)
病弱(でも――貴方のお役にたちたい!)
病弱「勇者様の足を引っ張ってしまうかもしれません。ですがもう留まって行動しないなんて言い訳はしたくないのです」
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/27(水) 00:13:46.68 ID:z3MCxcR20
デブ「…………」
病弱「駄目、でしょうか……」
デブ「誰かを助けたいって気持ちまで奪うほどボキは鬼じゃないお」
病弱「では!」
デブ「でも必ずボキの言う事は聞いてほしいお。絶対に無理はしない事」
病弱「は、はごふっ!?」ゴパッ!
デブ「わー!? 早く薬を!」
病弱「これ位なら問題ありません」フキフキ
デブ(は、早くも後悔して来たお)
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/27(水) 00:22:28.97 ID:z3MCxcR20
デブ「と、取り敢えず明日には出発できるよう騎士さんは準備してほしいお」
病弱「分りました。直ぐ旅立てるよう万全にしておきます」
デブ「それじゃあ――」
ドS「弱った女性を襲おうとするモンスターが! 死ね!」シュッ
デブ「あしドフゥッ!?」メリィ
ドS「ふぅ、まったく油断も隙もないわね。この万年発情ザルは」
デブ「ボ、ボキはただ騎士さんに移動し終えたことを報告しただけだお」ピクピク
ドS「口実を理由に狙ってるのが見え見えよ、これだから童貞は」
病弱「な、なんてことを! 大丈夫ですか勇者様!?」ダキ
デブ「だだっ、大丈夫だお!」
デブ(む、胸が……近い! お、大きい……!)
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/27(水) 00:30:54.48 ID:z3MCxcR20
ドS「今直ぐそいつから離れなさい! ばい菌がうつるわよ」
病弱「勇者様に失礼ですよ。それに勘違いしていたことを謝るべきです」
ドS「折角好意で言ってやってるのに。どうやらそのデブに騙されてる様ね」
病弱「この御方はそんな人ではありません」
ドS「それはアンタの目が節穴だからよ」
病弱「それは此方のセリフです」
ドS「現にアンタの体見て発情してるけど?」
病弱「え……?」チラ
デブ「……ハッ! ち、違うんだお! これは男の性というか」アセ
病弱「キャー!?」バシッ
デブ(ありがとうございます!)グフゥ
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/27(水) 00:43:54.41 ID:z3MCxcR20
ドS「これで分かったでしょ。以降近付かない事を強くお勧めするわ」
病弱「しょ、少々驚いてしまいましたが先程のは私にも責任があります。だから勇者様だけを責めるのは止めて下さい」
ドS「どうやら本格的に洗脳されているらしいわね。なら――元凶を潰すまでよ!」ブンッ
デブ「ボキは無実だおー!」ヒィ
ガキィン!
ドS「……邪魔するならアンタから倒すわよ」
病弱「どうぞ、やれるものなら」
ドS「何アンタ、その化物に惚れてんの?」
病弱「それはありません。勇者様は命の恩人であり心優しく強い戦士だからお守りしたいのです」
デブ(褒められている筈なのに傷付いた)(´・ω・`)
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/27(水) 01:06:01.80 ID:z3MCxcR20
ドS「フン、言っても無駄の様ね。それとも元から病気で頭もやられてるのかしら」
病弱「狂信者は周りに害しかなさないですね。視野も随分歪んでいるようですし」
ドS「小さな町すら守れない騎士の癖に良く言うわ。どうせなら騎士なんてやめて吐血芸人にでもなったら?」
病弱「っ……」ギュッ
デブ「僧侶、少し黙ってほしいお」
ドS「何指図し――」
デブ「取り敢えず騎士さんはボキと一緒に明日の用意をするお」
病弱「……はい」
スタスタバタン
ドS「何マジで怒ってんのよ……本当のこと言っただけじゃない」
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/27(水) 01:16:28.60 ID:z3MCxcR20
病弱「…………」テクテク
デブ「さっき僧侶が言ってたことは気にしなくて良いお。騎士さんが今まで守って来たのは事実なんだから」
病弱「ですが勇者様が居なかったら護れなかったのは事実です……」
デブ「だったら騎士の道を諦めるかお?」
病弱「諦めません! 私はもう二度と騎士としての誇りを捨てたくないんです」
デブ「だったら落ち込んでる場合じゃないお。むしろあんな言葉軽くあしらうべきだお」
病弱「そう、ですね。言い返せないようでは受け入れているようなものですよね」
病弱「ありがとうございます。また勇者様には救われてしまいました」
デブ「ボキは何もしてないお。騎士さんの心が諦めてなかったからだお」
病弱「それでも直ぐに立ち直れたのは勇者様のお蔭です」
デブ(なんだか最近貶されてばかりだったからか褒められるとムズ痒いお)
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/27(水) 01:53:30.74 ID:z3MCxcR20
デブ「因みに僧侶も口は悪いし手も直ぐ出るし文句も多いけど悪い子じゃないんだお」
病弱「全然そうは思えません」
デブ「そ、僧侶も騎士さんと同じ信念があるんだお。……歪んでいるけど」
デブ「普段があんなのだから悪く思われがちだけど何だかんだで人々を思ってるんだお」
デブ「彼女なりの救いって奴、みたいだお。決して褒められたやり方じゃないけど」
病弱「……随分肩を持つんですね」
デブ「まあそれなりに付き合いは長いからわかるんだお」
病弱「そう、ですか……」モヤッ
デブ(まあボキも神父さんからいろいろ聞かなきゃ分らなかったんだけど)
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/27(水) 03:15:35.48 ID:8QDf026DO
乙乙
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/27(水) 21:47:50.50 ID:e5fOVWlqO
乙
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/27(水) 22:19:50.13 ID:A1FjR0bpO
おつ
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/29(金) 20:49:37.00 ID:RXuRFbPZ0
病弱「色々と調達しましたがこれで大丈夫でしょうか?」
デブ「ま、まあ大丈夫じゃないかお?」
デブ(荷物の大半が薬なんですがそれは)
病弱「それでは私は装備などの支度を整えますので」
デブ「それじゃあまた明日」
病弱「ごほっごほっ! ま、また明日」テクテク
デブ(本当に連れて行って良いか心配だお)
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/29(金) 21:10:44.77 ID:RXuRFbPZ0
ドS「…………」
デブ「ん? 僧侶いたのかお」
ドS「……その、さっきは」
デブ「少しは反省したかお?」
ドS「良くも私を無視しやがったわね、この肉達磨!」バシッ
デブ「まったくしてない!?」ヒギィ
ドS「しかもちゃっかり性処理用の女まで連れて行こうなんて何様のつもりよ粗チンのくせに!」
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/29(金) 21:28:53.20 ID:RXuRFbPZ0
デブ「彼女はそんなんじゃないお。純粋に魔王を倒したいと考えてるんだからそんな発言は控えるお」
ドS「どうだか」フンッ
デブ「……狂信者って言われたことを気にするのはわかるけど僧侶も悪いんだからお相子だお」
ドS「ンな訳ないでしょ! あんまりふざけたこと言ってるとその不細工な面を炙るわよ!」
デブ「それは勘弁だお。とにかく彼女を苛めないで欲しいお」
ドS「ふーん、それってもしかしてあの女に惚れてんの?」
デブ「どうしてそうなるんだお。確かに綺麗だとは思うけど今はそんな場合じゃないお」
ドS「さっき胸ばっか見て欲情してた奴が良く言うわ」
デブ「べ、別に勃ってないお!」
ドS「何言ってんの……ちょっと気持ち悪いから寄らないで」
デブ「ち、違うんだお! ただそんなつもりで見てたわけじゃないって言いたかっただけなんだお!」
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/29(金) 21:44:41.49 ID:RXuRFbPZ0
デブ「兎に角この話は終わりだお!」
ドS「まだ話は終わってないわ。あんなの連れてったって足手まといでしょうが」
デブ「確かに病気で不自由はするかもしれないけど実力は確かだお」
ドS「これから向かう所が何所だか解ってんの? 長期戦になったら私たちだってフォローできないでしょ!」
デブ「ん? 僧侶も付いてくるのかお?」
ドS「なっ! 私まで足手まといだと言いたいの!? 最近敵を倒せてるからって調子に乗りやがって!」バキッ
デブ「まだ何も言ってまへんがなっ!」グハァ
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/01/29(金) 21:54:32.50 ID:RXuRFbPZ0
ドS「アンタはそうやって這いつくばって泥遊びしてた方がお似合いよ」
デブ「ひ、ひでえ。ボキが言いたいのはまた魔王城に向かっても僧侶のメンタルが大丈夫かって思ったんだお」
ドS「アンタの脂ぎった物差しで測らないで! 私はそんなに弱くないわ!」
デブ「でも……」
ドS「でもも糞も無いわよ! あんな女を連れていくのに私を連れて行かなかったらアンタの所持品全部肥溜めに捨ててやる!」
デブ「なんちゅー悪質な嫌がらせだお! ……はぁ、わかったお」
ドS「始めから了承すればいいもの。私の喉が痛んだでしょうが」
デブ「そこまでボキのせいですかお……」
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/30(土) 00:24:53.50 ID:UJrHqMMgO
おつん
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/31(日) 00:00:31.28 ID:1Klpj9CkO
乙
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/10(水) 22:41:00.67 ID:E6/OVRkT0
デブ「それじゃあ出発するお」
病弱「……あの、この人も付いてくるんですか?」
ドS「嫌ならここで演芸でもしてなさいよ」
病弱「貴女こそ言葉でしか能がないなら噺家にでもなっては?」
ドS「言葉しか能がないと思うのならその体で示しても良いけど?」
デブ「……あんまり喧嘩するならおいてくお」
病弱「も、申し訳ありません」
ドS「チッ、飛べる豚だから調子に乗って。害汗をまき散らしてるって気付いてないのかしら」
デブ「ボキの汗は環境に影響ないお!」
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/10(水) 22:51:18.47 ID:E6/OVRkT0
病弱「こ、ここが魔王城。なんて禍々しい魔力でしょう……」ゴホッゴホッ
ドS「」ギュッ
デブ「大丈夫かお?」
ドS「心配する相手はそっちの病人でしょうが」
デブ「二人とも心配してるんだお。今ならまだ引き返せるお」
ドS「寝言は死んでから言いなさい。屠殺するわよ」
デブ(死んでからじゃ言えまへんて。しかも屠殺って)
病弱「私も戻る気はありません。町を出るときに覚悟はしています」
デブ「……わかったお。とりあえず戦闘になったら二人はボキのサポートに徹底してほしいお、絶対に踏み込み過ぎない事」
病弱「はい、心得ております」
ドS「癪だけどわかったわ。もし手こずったら後ろから闘魂注入してあげる」
デブ「で、出来れば回復とか補助をしてほしいんだお」
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/10(水) 23:00:01.94 ID:E6/OVRkT0
デブ「また囲まれないように常に周囲に気を配る事」
デブ「なにより少しでも勝てないと思ったら逃げる事。ボキらは最後の戦士だから死ぬのは絶対に避けるんだお」
ドS「いちいち私を見て言わないでよ。ただでさえ汚声を我慢してるのに」
病弱「貴女が信頼できないからではありませんか?」
デブ「そ、そういう訳じゃないお。ただヒーラーは要だから判断を任せたいんだお」
ドS「私に任せても良いの? また前みたいに特攻するかもよ」
デブ「僧侶を信じてるから問題ないお」
ドS「カッ……!」/////
デブ「か?」
ドS「死ねっ!」バシッ
デブ「何故にっ?」ドフゥ
病弱「…………」モヤッ
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/10(水) 23:05:33.01 ID:E6/OVRkT0
デブ「とにかく戦闘時はボキの指示に従う事。状況などの判断は僧侶に任せるお」ヒリヒリ
病弱「わ、私は何かできませんか?」
ドS「アンタはパシリとして荷物だけ持ってればいいわよ。それ以外は邪魔になるだけよ」
デブ「騎士さんは僧侶が安心して状況把握できるよう守ってほしいお」
病弱「……わかりました」
ドS「なんだかアンタに守られる方が敵の攻撃より心配だわ」
デブ「騎士さんは守護者としては相当だから心配ないお」
ドS「……どうだか」
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/10(水) 23:14:01.03 ID:E6/OVRkT0
デブ「さて、それじゃあ行くお!」
???「待ちな!」
デブドS病弱「「「!?」」」ザッ!
???「良い反応だ。まああの二体を倒したのなら当然か」
バアル「俺様の名はバアル。一応ソロモン様の右腕をやらせてもらってる」
バアル「個人的にゃ正々堂々殺りあいてえんだが、ソロモン様は御立腹でな」スッ
バアル「――選びな。この嬢ちゃんに人間どもを殺させるか、テメエらが殺すか」
嬢「ゥ……ぁ……」
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/10(水) 23:22:35.30 ID:E6/OVRkT0
ドS「悪魔ってのはこうも脳無しなの? せめて会話するところから勉強したら?」
バアル「まあ俺様が話下手なのは否定しねえがな。とにかく選びな」
病弱「それなら今貴方を倒せば済む話です!」ジャキッ
デブ「待つんだお!」
デブ(現段階では判断材料が不足しすぎてるがこれだけはわかる)
デブ(まず目の前の悪魔は今までのどの悪魔より強い事)
デブ(あのお嬢ちゃんが何者か解らないがこの場での重要なカギである事)
デブ(ならば――)
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/10(水) 23:38:34.35 ID:E6/OVRkT0
デブ「その前に質問良いかお?」
バアル「おいおい、ろくに会話が出来ない俺様に訊ねるのか? それに答えるとでも?」
デブ「だったらこのまま膠着状態を続けるかお?」
バアル「だったら俺様はこの嬢ちゃんを殺すか逃げるかすりゃあいい。他の悪魔を呼ぶってのもあるな」
デブ「その可能性はないお」
バアル「へえ。どうしてそう言い切れる」
デブ「まずそのお嬢ちゃんを殺すなら選択させる必要なんてないお」
バアル「人質って可能性もあるぜ」
デブ「それもないお。散々殺しておいて今更だしなにより己が最強だと自負している魔族が人質なんて取る筈が無いお」
バアル「苦しめる算段かもしれないぜ。何より人質が1人とは限らないだろ」
デブ「何だかんだで随分話すおね? それが人質でない証拠と他の可能性を否定する事にもなるお」
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/11(木) 00:00:15.26 ID:vKOvuul90
バアル「ケッ、まあいい。このままだと堂々巡りになりそうだから答えてやるよ」
デブ「なら――その子を殺す事で悪魔に何のメリットがあるんだお?」
バアル「……!」
ドS「ねえ、いい加減宇宙と交信してないで人の言葉を話してくんない?」
病弱「わ、私にも何が何だか良く解りません」
デブ「疑問に思っていたことがあったんだお」
ドS「疑問?」
デブ「どうしてボキらが城を破壊してからすぐに征服をしなかったのか、と」
ドS「そんなの再び力を付ける為じゃない。脳みそ湧いてんの?」
デブ「それならボキらを始末してから力を付けても良かったはずだお。少なくともボキら以外の戦士は倒せる実力を持っていたわけだし」
病弱「その当時は把握できていなかったのでは? それに悪魔は私たちを娯楽程度にしか見ていなかったようですし」
デブ「確かにその可能性も考えたけど無いと思うお。それならピンポイントでボキと僧侶を残さない筈だお」
ドS「つまり何が言いたい訳?」
デブ「ボキを倒す力を持った存在がいなかった、もしくはいなくなってしまった。そうだお?」
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/11(木) 00:21:58.28 ID:vKOvuul90
ドS「自意識過剰も大概にしなさいよ肉団子!」バシッ
デブ「ちょっ! 今真面目な話してるんだから辞めて欲しいお!」グフゥ
バアル「……例え、」
ドS「今このミートボールに血染めにするんだからちょっと――」
バアル「例えそうだったとしても魔族が引くとでも?」ゾオッ!
ドS「ひっ! うぅ……」ブルブルブル
病弱(あのアガレスより遥かに夥しい魔力の波動……なんて恐ろしいの)ガクガクガク
デブ「その他大勢の魔族は兎も角あの時に生き残った上位3柱は違う考えを持っても可笑しくないお」
デブ「ウァサゴは初めからボキの実力をおおよそ把握していた。だから人質を利用しようと考えた」
デブ「騎士さんを襲ったアガレスは討伐隊に参加しなかった戦える者を始末して戦力を削いでいた」
デブ「そしてバアル、アンタはそのお嬢ちゃんをなんらかに利用しようと考えている」
デブ「そしてその目的は恐らく――ソロモンの復活」ドヤァ
デブ(これで間違ってたら恥ずかしくて死んじゃいそうだお)
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/11(木) 00:24:46.03 ID:vKOvuul90
>>144
でバエルと書いたがすっかり忘れててバアルにしてもうたorz
まあどっちでも良いですよな?
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/11(木) 00:27:39.17 ID:0+NibwpyO
おう
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/11(木) 02:08:42.60 ID:dKKIEVJjO
乙
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/11(木) 02:40:25.97 ID:01gk/huDO
>>233
乙
本当だ…書いて有った
読み手も忘れてるから大丈夫だわなww
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/11(木) 02:51:52.88 ID:0+NibwpyO
仲間にすら間違って覚えられているという可能性も……
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/11(木) 22:19:55.16 ID:vKOvuul90
バアル「さてどうかね。そこまでいう義理はねえな」
バアル「どちらにせよテメエらにはどちらかを選ぶしかねえんだ」
デブ「取り敢えずわかった事は悪魔にその子は殺せないってことかお」
バアル「」ピク
病弱「人質としてではないのはわかりましたがどうしてそうなるのですか?」
デブ「それは――」
バアル「議論の時間は終わりだ! さあ、選びな!」
バアル「殺すか、殺させるか!」
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/11(木) 22:26:26.60 ID:vKOvuul90
デブ「ならボキは……殺す方を選ぶお」
ドS「なっ! アンタ何言ってんの!?」
デブ「貴様をな、『アイン』」
バアル「おっと」ビュッ!
ズバッ!
魔王城<ギャアアアアアアッ!?
バアル「流石に嬢ちゃんに当てる余裕はなかったか」
デブ「ボ、ボキの技が躱された!?」
バアル「くだらねえ考えは止めな。テメエらに二択以外選択権はねえ」
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/11(木) 22:38:56.09 ID:vKOvuul90
デブ(ボキの行動が読まれてた!? だとしても避けられるとは思わなかったお)クッ
デブ(でもこれで奇襲はもう通じない。だとしたらここは一旦逃げるしか)チラ
バアル「言っておくが逃げようとした時点でテメエらは蜂の巣になるぜ」
デブ(全て予想済みか。だからここに他の魔族がいないのかお)
ドS「……ぅ――うわあああああああああっ!」ダッ!
デブ「な、何やってんだお!」
ドS「しねっしねっしねぇえええええっ!」ブンブンブンッ
バアル「そんなのろまな攻撃が当るかよ」ヒョイ
ドS「わああああああああ――ッ!」ブオンッ
デブ「魔気に触れて錯乱してるのかお? くそっ、騎士さん! こうなったら一斉に攻撃するお」
病弱「は、はい!」ゴホッ
バアル「」ニヤリ
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/11(木) 22:52:12.96 ID:vKOvuul90
ドS「はあっ!」ブンッ
バアル「あらよっと」つ嬢
デブ「ちょ! 駄目だお!」ガキィンッ!
デブ(錯乱してるせいでお嬢ちゃんも狙っちゃうのかお!?)
病弱「勇者様、私が僧侶さんを抑えますのでその間に!」
デブ「助かるお!」
デブ「うおおおおおおおおおっ!」ビュオオオオオッ!
バアル「嬢ちゃんに気を遣い過ぎて覇気がないぜ。どうせなら嬢ちゃんごときって俺様を倒したらどうだ?」
デブ「そんな提案、却下だお!」ブンッ
バアル「そうかい。なら――そっちの二人に頼むとするか」
どすっ!
デブ「え――?」コフッ
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/11(木) 23:03:46.61 ID:vKOvuul90
デブ「ど、どうして……騎士さんがボキを……?」グラァ
病弱「あ、貴方が悪いんです。僧侶さんばかり贔屓する貴方が」ズボッ
デブ「ぐぅ」ドサッ
ドS「」スッ
デブ「そ……僧侶! た、頼むお……治癒術を」
ドS「――どうして他の奴を仲間に入れたのよ。私は……私はアンタと一緒だけで良かったのに!」ブンッ
デブ「がはっ!?」メキィ
デブ(ど、どおして……二人がボキを。もしかしてボキは……妬まれてたのか、お)ガクッ
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/11(木) 23:26:58.29 ID:mDPT6VarO
おつん
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/12(金) 00:06:49.68 ID:0AixgRMzO
乙
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/13(土) 21:08:07.66 ID:3/EzIUhE0
バアル「あっけねえ。勇者と言えど所詮人間か」
バアル「んじゃ次だ姉ちゃんら、この嬢ちゃんが世界を破滅に追い込んだ元凶だ」
ドS「……そいつが」
病弱「げん、きょう……」
バアル「そして姉ちゃんらの大切な勇者を狂わせた存在でもある!」
ドS病弱「「!!」」
バアル「もしかすればコイツを殺せば元に戻るかもしれねえぞ?」
ドS病弱「「」」ジャキッ
バアル「そうだ殺せ! さすればソロモン様が復活してお前らを幸せにしてくれるぜ!」クハッ
ドS病弱「「シネッ!」」フォンッ!
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/13(土) 21:19:17.30 ID:3/EzIUhE0
キィンッ!
ドS病弱「「「!?」」」
バアル「何が――って俺様の腕がぁああああああっ!?」ブシュゥウウウッ!
デブ「よ……ようやく、隙を見せたおね」
バアル「テ、テメエ! 生きてやがったのか?」
デブ「こんな事もあろうかと、脂肪の鎧を……纏っていたんだお」ダルンッ
ドS「太っている言い訳にすんなデブ! だったら平和になったら痩せてみろ豚ァ!」バシッ
ドS「ってあれ? 私は何をして……」
デブ「しょ、正気に戻ったんだおね僧侶……でも今めっちゃ痛いから叩くのだけは止めて……」
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/13(土) 21:28:34.94 ID:3/EzIUhE0
病弱「ソイツ……コロサナキャ、シアワセニ――」
デブ「今騎士さんも元に戻してあげるお、この勇者の聖なる光で!」ブヨッ
パアアッ
バアル「ぐあっ!?」ジュ
?「ぎゃあっ!?」ジュ
病弱「……ハッ! 一体何が起きたのです? 突然意識が朦朧として急にまばゆい光が」
嬢「――ア、ああっ! ……こ、ここは? ワシはどうなったんじゃ……」
ドS(なんかデブの腹が光ったと思ったら悪魔が苦しみ人々は正気に戻った。何か絵面がとてもシュール)
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/13(土) 21:36:59.85 ID:3/EzIUhE0
>>247
修正
病弱「ソイツ……コロサナキャ、シアワセニ――」
デブ「今騎士さんも元に戻してあげるお、この勇者の紋章から放たれる聖なる光で!」ブヨッ
パアアッ
バアル「ぐあっ!?」ジュ
?「ぎゃあっ!?」ジュ
病弱「……ハッ! 一体何が? 先程まで私は僧侶さんを抑えていた筈なのに突然まばゆい光に包まれて」
嬢「――ア、ああっ! ……こ、ここは? もしかしてアタシぁ死んだのかぇ?」
ドS(なんかデブの腹が光ったと思ったら悪魔が苦しみ人々は正気に戻った。何か絵面がとてもシュール)
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/13(土) 21:48:56.89 ID:3/EzIUhE0
デブ「よし……これで皆正気に戻ったお。さあ、今の中に皆にげ、よ……ぅ」ドサッ
病弱「勇者様!」ダッ
ドS「勇者!」ダッ
病弱「き、傷が深い……いったい誰がこんな」
バアル「何とぼけてやがる。テメエらがやったんだろ?」
病弱「馬鹿なことを! 惑わそうとしても無駄です!」
バアル「フン、生意気なことしてくれた礼だ。ダンタリオン、思い出させてやれ!」
ダンタリオン「あいたた、あっちは丈夫じゃないと言うに全く……。『貴方の記憶は貴方へ回帰する』」
病弱「――え……嘘、です」
ドS「――違う。わ、私じゃない」
ドS病弱「「いやぁああああああああああああああっ!?」」
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/13(土) 21:59:34.21 ID:3/EzIUhE0
バアル「クソッ、手間かけさせやがって……。おい、また正気に戻る前にもう一度此奴らを操作しろ!」
ダンタリオン「わかったから大声出さんといて。体に響くわぁ」
バアル「もう目が覚めねえように勇者だけは俺様の手で始末してやる」ブゥン
嬢「そうはさせないよ!『でぃーぷみすと』」ブワッ
ダンタリオン「な、なに? あっちは戦闘はからっきしだからバアルちゃんお願いな」
バアル「この程度の霧で隠れたつもりかァ!」ブオンッ
ダンタリオン「ひゃあっ!?」
バアル「チッ! 奴らに逃げられた。もういっそこの周囲を消し飛ばして――」
ダンタリオン「それは無理でしょうに! あの小娘の中にソロモン様が封印されてる限りあっち達は攻撃できんて」
バアル「……絶対忠誠が仇になるとはな。だからアイツらにあの小娘を殺させたかったんだが」
ダンタリオン「まあ他の72柱が周囲にいるわけだし逃げられんよ。時期に見つかるて」
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/13(土) 22:19:55.86 ID:wmO2w2r4O
拳じゃない……普通の魔法だ……
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/14(日) 08:21:59.55 ID:xv97mTwDO
乙
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/14(日) 19:31:25.15 ID:YspDrHlmO
乙
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/26(金) 22:43:41.44 ID:2QsW7SOD0
デブ「――……ぅ、ここ……は?」
嬢「目覚めたようだね、だけどまだ起き上がらない方がいいよ」
デブ「君は……たしか――っ!?」ズキッ
嬢「ほらいわんこっちゃない。簡単な応急措置しかできなかったからまだ安静にしてなね」
デブ「けど今どういう状況なんだお? それに君は……」
嬢「勇者の僕が倒れた後すぐ魔王城の地下に逃げてきたのさ」
嬢「そして三人が目覚めるまでここで隠れていたって訳さね」
デブ「状況はわかったお。それでお嬢ちゃんは何者なんだお?」
嬢「ほっほっほっ、お嬢ちゃんなんて柄じゃないんだがね。まあこの姿じゃ無理もないかね」
ロリ魔法使い「アタシだよ、以前も魔王城で会った元老婆の魔法使いさね」
デブ「…………ファッ!?」
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/02/26(金) 22:56:38.91 ID:2QsW7SOD0
デブ「…………えっと、元老婆と申しますとあの筋骨隆々で逞しい魔女さんかお?」
ロリ「ああそうさね。けど今はご覧の通り、ただの非力な魔法使いだよ」
デブ「でも無事だったんだおね。それで出来ればボキたちと別れてからの経緯を聞きたいお」
ロリ「ふむ……まあまだ嬢ちゃんたちが目覚める様子じゃなさそうだし手短に話そうかね」
ロリ「勇者の僕と別れてからアタシは魔王と戦い続けた。けれど力の差は圧倒的で勝ち目なんてなかったね」
ロリ「だからアタシは持てる魔力をすべて使って魔王をこの体内に封印したのさ」
ロリ「けどその後に現れた三体の悪魔によって囚われてしまってね」
ロリ「封印こそ解かれなかったものの、精神は操られ肉体は弱体されてしまったのさ」
ロリ「そして気付けば僕がいて、状況を察してここへ逃げて来たって訳さ」
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/27(土) 21:07:54.51 ID:T0NxVzoDO
乙
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/27(土) 21:08:39.12 ID:8dDK782iO
おつ
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/17(木) 14:12:59.37 ID:NRcgB0c8o
早めの保守
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/17(木) 16:06:46.21 ID:jldh+4h3O
マダカナ
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/18(金) 12:07:18.87 ID:b4fQPTdRo
きっと戦闘力(脂肪)を高めてるのさ
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/04/01(金) 22:06:08.07 ID:ezycJGAk0
デブ「だから魔女さんを殺そうとしてたのかお」
ロリ「出来るなら殺されたかったんだがね」
デブ「な、何言ってるんだお!」
ロリ「アタシが死ねば奴は二度と封印が解けなくなるからさ」
ロリ「この術はアタシのお師匠様、いやそれ以前から受け継ぎながら昇華させていった大魔術」
ロリ「その能力は自身の肉体を媒体に異空間とのゲートを開いて封じ込めるから命を落とせば寧ろ道が無くなるから出られなくなるのさ」
デブ「それは凄いお! ってことはもしかして現存する悪魔を全て倒せばもう魔族は蘇らないのかお!」
ロリ「だけど流石は魔王でね、この封印を内側から破ろうとしてるのさ」
ロリ「だから――アタシを殺してくれないかね?」
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/04/01(金) 22:13:47.20 ID:ezycJGAk0
デブ「そんな事できるわけないお……」
ロリ「だけどこのままじゃ魔王が復活してしまう。そしたら結局破られた反動でアタシは死んじまうよ」
デブ「な、なら別の方法を考えるお!」
ロリ「それも難しい話さね。今のアタシじゃ長い時間封じ込められそうにない」
ロリ「それに……元々アタシの余命は短かった。今まで魔術を鍛え魔王を倒す事だけに人生をささげたアタシにピッタリさね」
デブ「魔女さん……」
ドS「話は聞かせてもらったわ。そいつを殺せばいいのね」
デブ「僧侶、目が覚めたのかお!」
ロリ「おや、お目覚めかい。心が壊れそうで心配したけど大丈夫だったかい?」
ドS「あの程度デブに世話されてた屈辱を思い出せば大したこと無いわ」
デブ(屈辱て……)
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/04/01(金) 22:19:19.12 ID:ezycJGAk0
病弱「私も途中からでしたが察しはつきました。つまりそのお嬢ちゃんを殺せば魔王は復活できないんですね」ゴホッ
ロリ「その通りさね。アンタも大丈夫かい?」
病弱「勇者様の声を聞けたので正気を取り戻せました」
ドS「確かに耳や脳内を犯してくる声だもんね」
デブ「どんな声だお!?」
ドS「言った傍から喋んなや騒音レイプ魔が!」バシッ!
デブ「じどいっ!?」グフッ
病弱(素敵な声だって庇いたいけど恥ずかしい)////
ロリ(ほのぼのだねぇ)ホッコリ
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/04/01(金) 22:25:30.10 ID:ezycJGAk0
病弱「ではその役目ゴホッ、私にゴフッ、お任せ下さブハッ!?」
デブ「その前に薬を飲んで!」
病弱「す、すいません」
ドS「フン、情けないわね。ここは神に仕える私がやってあげるわ」
デブ「邪神の間違いでは……」
ドS「黙りなさいよ産業廃棄物! 邪神だって神でしょうが!」バシッ
デブ「邪なのは否定しないのね!」ブフゥ!
ドS「それに、この中で私が一番適任でしょうが」
デブ「どういうことだお?」
ドS「私なら人一人くらい殺してもどうってこと無いって事よ」
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/01(金) 22:27:48.31 ID:AkbZEc53o
魔王配下の魔物が人間に殺させようとしてたから
これってアレだよね
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/04/01(金) 22:39:09.81 ID:ezycJGAk0
デブ「それは違うお。例え僧侶が――」
ドS「誰かがやんなきゃいけないのなら私死骸いないでしょうが!」
ドS「それともそこの騎士に人殺しをさせたいの!?」
デブ「そ、そんなつもりじゃ……」
ドS「だったら口答えすんじゃないわよ! 童貞の癖に我が儘言ってんじゃないっての」
デブ(童貞関係ないやん)
病弱「私とて覚悟はあります。それに人殺しに適任も無いでしょう」
ドS「ンなこと言えんのは殺した事のない奴のセリフよ」
病弱「貴方にはあるとでも?」
ドS「ええ、あるわ。だって私は僧侶ですもの」
デブ(普通僧侶は救う者ですお)
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/04/01(金) 22:56:23.06 ID:ezycJGAk0
ロリ「本当はアタシ自ら命を絶てればいいんだけどね。それだと封印が解ける恐れがあるから」
ドS「だそうよ。で、アンタは本当に殺せるの?」
病弱「それが世界を救うためであるのなら」
ドS「そう、アンタがどうしてもやりたいなら好きにすればいいわ」
ドS「でも人を殺した手でこれからも人を守っていける自信はあるのかしらね」
病弱「それは……」
デブ「それをいうなら僧侶だって」
ドS「私は苦しんでる姿が見られればいいから寧ろ続ける自信になる」
デブ「さいですか……」
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/04/01(金) 23:02:40.92 ID:ezycJGAk0
ロリ「決まったみたいだね。それじゃあ僧侶の嬢ちゃん、頼むよ」
ドS「本当なら絶望の表情を浮かべながら殺すんだけど今回は手早く済ませてあげるわ」
ロリ「ありがとね、それとすまないね。こんな嫌な事を押し付けてしまって」
ドS「別に。殺すくらい訳ないから」
ロリ「本当に良い子だね嬢ちゃんは。この姿じゃなかったら良い子良い子してあげられたんだがね」
ドS「…………それじゃあ、いくわよ」グッ
フォンッ!
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/02(土) 04:23:01.02 ID:kEinG6CDO
…乙
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/02(土) 04:33:16.25 ID:l/iIaYa3o
おつ
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/04/03(日) 03:19:42.99 ID:DLKq2UZ8O
乙
それは違う
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/03(日) 03:20:23.92 ID:DLKq2UZ8O
誤爆でageとかマジスマン
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/05/03(火) 00:16:58.17 ID:qUwRka6y0
デブ「――やっぱ駄目だお!」ガキィン!
ドS「邪魔すんなラード! 食用にすらなれない産廃の癖に!」
デブ「今回は譲れないお! てかそもそも食用でもないお!」
デブ「誰かを犠牲にした平和なんてボキは幸せになれない!」
ドS「綺麗事抜かしてんじゃないわよ! 世界はいつだって犠牲の上で成り立ってる!」
ドS「アンタが知らない内に多くの人が死んでんのよ!」
ドS「もしどうしても誰も犠牲にしたくないのなら殺された人たちも救ってみなさいよッ!」
デブ「それは……ボキには無理だお」
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/05/03(火) 00:26:54.55 ID:qUwRka6y0
ドS「だったら初めから邪魔すんじゃないわよ、夢見たいならママのおっぱいでも吸って寝てなさい!」
ジョウジャク「僧侶さん、それは――っ!」
デブ「でも――だからこそ目の前の犠牲は見過ごしたくないんだお」
ドS「この……!」ブチッ
ロリ「いいんだよ勇者の僕、庇ってくれてありがとうね」
ロリ「でもこれが一番の方法なんだよ、確実に私1人の犠牲で済む」
ロリ「だから、これで良いんだよ」
デブ「…………ないお」
ロリ「さあ嬢ちゃん、悪いけど頼――」
デブ「ボキは! 絶対に最後まであきらめないお!」ダンッ!
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/05/03(火) 00:36:55.28 ID:qUwRka6y0
デブ「だって魔女さんが犠牲になることが良い筈がないんだお!」
デブ「他に方法がないからだなんてそんな妥協はしたくない!」
デブ「最後の最後までボキは救う手だてを考えるお!」
ドS「それでもし手段が見付からず魔王が復活したらどう責任とるのよ!」
デブ「ボキが絶対にそんな事をさせない――ッ!」
ロリ「勇者の僕……」
デブ「だから僧侶、その手を引いてくれお」
ドS「……フンッ! これで口だけだったらアンタをミンチにするだけじゃ済まさないんだから!」プイッ
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/05/03(火) 00:52:21.08 ID:qUwRka6y0
病弱「それでこれからどうするのですか勇者様?」
デブ「とりあえずはここから逃げるお」
バアル「どうやって逃げるって?」
デブ「――ッ!?」バッ
バアル「さっきは舐めた真似してくれたな。次はもう逃がさねえぜ」
ドS「チッ、デブが悪臭はなってるから気付かれたじゃない」
デブ「ボキは臭くないお! さっき僧侶が大声出したからいけないんだお!」
ドS「どう考えてもアンタの発狂を促すような酷い声が原因でしょうが!」
デブ「ボキの声は呪詛か何かですかお!?」
病弱(……私も勇者様と口げんかしたいなぁ)ゴホッゴフッ!
ロリ(何だか変だね、この体なのに動悸が激しいよ)ドキドキ
ダンタリオン(この状況で何かあの2人関係ないこと考えてるわぁ……それにしてもバアルちゃん空気www)
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/05/03(火) 02:12:08.02 ID:JBZbR535O
乙
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/03(火) 07:34:07.34 ID:0od2FE+2o
ジョウジャクって誰だ…
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/05/03(火) 18:27:41.86 ID:qUwRka6y0
>>278
情報弱者の商人さ……
嘘です、ただのミスです
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/05/03(火) 18:29:02.00 ID:qUwRka6y0
>>274
訂正
ドS「だったら初めから邪魔すんじゃないわよ、夢見たいならママのおっぱいでも吸って寝てなさい!」
病弱「僧侶さん、それは――っ!」
デブ「でも――だからこそ目の前の犠牲は見過ごしたくないんだお」
ドS「この……!」ブチッ
ロリ「いいんだよ勇者の僕、庇ってくれてありがとうね」
ロリ「でもこれが一番の方法なんだよ、確実に私1人の犠牲で済む」
ロリ「だから、これで良いんだよ」
デブ「…………ないお」
ロリ「さあ嬢ちゃん、悪いけど頼――」
デブ「ボキは! 絶対に最後まであきらめないお!」ダンッ!
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/12(木) 17:41:54.22 ID:2fnJy6xSo
何故その強い意志をダイエットに反映できない
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/06/08(水) 22:44:50.93 ID:GLie3w/W0
バアル「俺様を無視するんじゃ、ねえ!」ズォッ!
デブ「くっ!?」ビリビリビリ
病弱「ゆ、勇者様に加勢を!」
ロリ「お止め! 嬢ちゃんじゃ足を引っ張るだけだよ!」
ロリ「それよりもアタシを――ッ!?」ズズズ
病弱「魔法使いちゃんが消えた!?」ゴフゥッ!
ダンタリオン「悪いけど殺させるわけにはぁいかなくなったんでねぇ」
ドS「チッ、ゴキブリみたいに隠れて盗み聞きしていたって訳ね。道理でタイミングよく出て来たと思ったわ」
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/06/08(水) 23:05:02.89 ID:GLie3w/W0
ダンタリオン「さてなぁ、もしかしたら裏切り者がいるかもしれんよ?」
ドS「騙すならもっとマシな嘘を考えたら? ノータリンなのが丸わかりで生きてるのが恥ずかしいくらいよ」
ダンタリオン「この城周辺には72柱ほぼ全員が集結しておるんよ、この意味解る?」
病弱「私たちが、ゴホッ! 遅れを、こふっ! 取るとでモブファッ!?」ビチャビチャ
ドS「病原まき散らしてんじゃないわよ! 死ぬギリギリまで首吊るとかして我慢しなさいよ!」
病弱「それでもし死んだらどうするのですか!」
ドS「むしろ死ねって言ってんのよ! そんなのも察せないなんてこれだから処女は!」
病弱「しょ、処女は関係ないでしょう! なら貴女は経験があるのですか!?」
ドS「エロいことばかり考えてないで状況を考えなさいよこの淫乱騎士!」
ダンタリオン(わぁ、あっちこのまま逃げよっかなぁ)コソコソ
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/09(木) 00:12:01.99 ID:KTzfDgbto
久し振りだな
乙
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/09(木) 00:16:27.08 ID:cxlNinGQo
乙
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/09(木) 18:29:17.46 ID:YtVk74vvo
きた
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/08(金) 21:44:58.54 ID:wsXw77Vqo
ほ
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/07/09(土) 16:50:03.66 ID:/JGDjuNb0
バアル「オラオラどうしたぁ!?」ズババババッ!
デブ「くっ!」ギィン
デブ(2人に付けられた傷が思った以上に深いお。なら……)
デブ(出し惜しみなしの本気で片付ける)キッ!
デブ「ボキの全ての力を込めた一撃――受けてみよ!」スゥ
バアル「」ニヤリ
デブ「うおおおおおおおおおおっ!」
ズバッッ!!
289 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/07/09(土) 16:54:14.83 ID:lIp1ScXwo
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/07/09(土) 17:07:05.20 ID:/JGDjuNb0
バアル「ぐ――は――。そう、ぞういじょうの、ちからだ」ボタボタ
バアル「だが、おれさまの、か……ち、だ――」ドサッ
ロリ「コフッ!」ビチャッ
とさっ
デブ「ま、まじょ……さん?」ダキッ
ロリ「ふ、ふふふっ! まさかこんな方法で望みが叶うなんてね……」
デブ「ち、違うんだお! ボキはそんなつもりは――っ!」
ロリ「これで良かったんだよ、勇者の僕」
ロリ「これで魔王も封印出来て世界は平和に向かってく……」
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/07/09(土) 17:14:47.47 ID:/JGDjuNb0
デブ「なら魔女さんも生きなきゃダメだお! だって魔女さんが居なきゃボキは……!」
ロリ「ごめん、ね……いやなやくめをさせちゃって。ごめん、なさい」
デブ「! し、死んじゃダメだお! 直ぐに僧侶を連れて来るから!」ダッ!
ロリ「まっ……て。いかな、いで――せめて、さいごぐらいは――そば、に――」
デブ「最期じゃない! 傷が治ればこれからまた会えるお!」ポロポロ
ロリ「あ、たし――ず――と、……知ら――けど、最後――誰、かを……好――」
ぱ、た
デブ「魔女、さん? ここここんな時に寝たふりは笑えないお?」
デブ「そんなことしてるとボキ離れて行っちゃうお?」
デブ「ねえ、お願いだから何とか言ってお……!」
………
デブ「う、ア――ああっ! あああああああああっ、あああああアアアあああああ――――ッ!?」ガクガクガク
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/09(土) 19:36:02.06 ID:RqbP2Qol0
何故か笑ってしまった
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/10(日) 01:22:15.15 ID:Zt1TIymBO
同じ展開をどこかで…
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/10(日) 17:32:10.34 ID:d/ySJsM4o
ああああああおあああああ
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/09(火) 12:32:44.24 ID:h6uJhX9DO
保守
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/28(日) 21:34:06.69 ID:Xz6ZruT+0
ドS「どうしたのよデブ!?」タッタッタ!
デブ「――ア、ぉうりょ?」
病弱「勇者様! ご無事ですカフッ!?」ビチャ!
デブ「……騎士さんも」
デブ「ボキは……無事だお」
病弱「そ、そうですか。それはあんし――っ!」
ドS「……そう、そういうこと」
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/28(日) 21:42:32.52 ID:Xz6ZruT+0
デブ「僧侶に、お願いがあるお」
ドS「……なに? 私は豚の部位なんて詳しくないからバラせないわよ」
デブ「違うから安心してほしいお」ハハ
デブ「――魔女さんを弔ってほしいんだお」
ドS「解ったわ」
デブ「ありがとう」スタスタ
病弱「勇者様はどちらに?」フキフキ
デブ「僕は残った魔族を――皆殺しにしてくるよ」
病弱「わ、私もお手伝いをっ!」
デブ「ありがとう。でもゴメン、これは誰にも譲りたくないんだ」ズォ!
病弱「ッ!?」ビクッ!
病弱「……解りました。その、ご無事で」
デブ「うん、それじゃあ終わらせてくる」バシュンッ!
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/28(日) 21:50:28.85 ID:Xz6ZruT+0
病弱「本当は止めるべきだったのでしょうか……」
病弱(先程の勇者様、何だかとても危うい感じがしました)
病弱(でも……私にはあの人をどうこうする力なんて)
ドS「ボケッとしてる暇があるなら埋めるの手伝いなさいよ!」
ドS「最後まで何の役にも立たないでいる気!?」
病弱「うぅ、わかりました」トボトボ
ドS「…………」ザクザク
病弱「…………」ザクザク
ドS「……もし」ザクザク
病弱「え?」
ドS「もし、あの時あのデブを止めていたらアイツは廃人になっていたわ」ザクザク
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/28(日) 22:04:31.87 ID:Xz6ZruT+0
ドS「私は魔族がミンチになろうが無惨なオブジェになろうが笑い話にしかならないけど」
ドS「世界を救うために殺すのとただ憎いからと殺すのでは、もしかしたら心境は違うのかもしれないわね」
病弱「でも結果的に平和になったのなら勇者様だってきっと報われる筈です!」
ドS「さあ、そんなのは私は太ってないからわからないわ」
ドS「けど……いや、なんでもないわ」
病弱「私は、きっと勇者様はまた笑顔で戻って来てくれると信じています……!」
ドS(人はそんなに強くはないから難しいと思うけど)
ドS(このくっころ騎士みたいに前を向いてる人間がいるならもしかしたら……)
ドS(ってなに私柄にもないこと考えてんだろ)イラッ!
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/28(日) 22:19:15.49 ID:Xz6ZruT+0
自分で言うのもなんだけど何処へ向かうんだろ、このSS
いつの間にかもう1年たってるし
だれている気がするので打ち切りエンドも考えときます
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/28(日) 23:16:59.40 ID:NVf37Lfzo
見てるから最後まで頑張ってくれ
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/28(日) 23:29:49.44 ID:0JLT5BwDO
見てる方はダレて無いんだぜ?
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/04(日) 02:28:33.95 ID:rBnkABqDO
一年前からずっと見てる奴もいるのぜ
こういうSS好きだから応援してるのぜ
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/11(日) 20:22:49.97 ID:BH7340T/0
ドS「魔族はデブの活躍によって殲滅された」
ドS「魔王もゴリ魔女のお蔭で現れることはなかった」
ドS「多くの人が犠牲になってしまったけど」
ドS「それでも人々はもう脅威に怯えることはなくなったのだと喜んだ」
ドS「――ただ一人を除いて」
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/11(日) 20:28:56.90 ID:BH7340T/0
兵士「平和になったとはいえ、やる事は沢山ありますな」
町長「食糧事情に生活圏の確保、問題は山済みだ」
兵士「それよりまずは人の上に立つ人を決めるのが先決だろう」
町長「それはやはり勇者様が適任だろう」
兵士「でもその勇者様がいないんじゃ……」
「「本当何処に行ってしまったんだろうなぁ」」
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/11(日) 20:38:14.20 ID:BH7340T/0
神父「ここにいましたか、大人しいと存在感がゼロだから解りませんでしたよ」
ドS「神父様の目が節穴だからの間違いでは? あ、それかもう腐ってんのか」
神父「私の事を言う前に自分の無能さをまず直してからでないとただの負け惜しみですよ」
ドS「それこそ無能に無能と云われても負け犬の遠吠えとしか思えませんけど」
神父「ま、挨拶はこれ位にして」
ドS(本当に挨拶代わりに暴言吐くから立ち悪い)イラッ
神父「勇者はどちらへ?」
ドS「ああ、勇者なら……」
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/11(日) 20:47:06.31 ID:BH7340T/0
魔族「ギャアアアアアッ!?」グシャッ
魔物「ぴぎぃいいいいっ!」ドスッ
悪魔「ごひゃっ!?」ゴキュッ!
デブ「あとはアンタだけだ」
魔族?「ひ、ひいぃいいっ!?」ズササッ
魔族?「お、お願いです! もう人間を襲いません、だから助けて!」
デブ「魔族ってのは1体でも残ってるとまた復活するんだろ? だから殺す」
魔族?「ち、違います! それは魔王様がいなければ無理です!」
デブ「つまり新たな魔王が現れたら復活するってことになる」
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/11(日) 20:56:54.25 ID:BH7340T/0
魔族?「そ、それはないです! 私は72柱の悪魔が1柱――アンドロマリウス」
デブ「72……柱……!」ザワ
アンドロマリウス「ひぃ!? わわわ私は72柱と言っても弱いですから殺さないでぇえええ!」
デブ「じゃあとっととその根拠を教えてよ」
アンドロマリウス「は、はい! あ、新たな魔王は魔王様が儀式を行って決めるんです」
アンドロマリウス「次期魔王はバアル様でした。ですがそのバアル様もいらっしゃらないので……」
デブ「もう魔王は現れないと」
アンドロマリウス「そ、その通りです! ですからもう魔族を襲う必要なんて――」
デブ「でも魔族は人にとって害悪でしかない」
デブ「故に僕は全ての魔族を殺す!」フォン
アンドロマリウス「いやぁああああああっ!?」
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/11(日) 22:10:07.65 ID:4WHSB1M2o
あれ打ち切りの方いっちゃった?
まさかな
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/12(月) 12:29:50.48 ID:J2YKfmFDO
[
ピザ
]先生の次回作にご期待下さい
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/10(月) 10:12:22.54 ID:8czVrwBDO
保守
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/23(日) 15:13:28.93 ID:XPz2VC3Z0
キィン!
デブ「……どうして止めるんだい?」
病弱「いくら魔族とはいえ無抵抗の者を殺すのはどうかと思います」
デブ「魔族は悪だ、だから殺さなきゃいけないんだ」
デブ「だから騎士さん退いてくれ」
病弱「いいえ、どきませブファッ!」ビチャビチャ
アンドロマリウス「ひぃいいいいいっ!?」
デブ「そんな体じゃ僕を止められないよ」
病弱「かもしれませゴファッ! ですがコフッ、ここでこの者を殺させてしまったらブフゥッ、貴方が余計に辛くなるだけでズフゥッ!?」ブチャビチャボチャ
アンドロマリウス(この女性、吐きながら喋ってるぅうううう!?)ガクガクガク
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/23(日) 15:21:15.29 ID:XPz2VC3Z0
病弱「どうしてもというのなら……わた、し……を――」グラ
デブ「騎士さん……!」ダッ!
抱ッ!
デブ「ひ、酷い熱だお。どうしてこんな状態で!」
病弱「はぁはぁ」クスッ
デブ「笑い事じゃないお!」
病弱「久々に……普段の口調で話してくれた……」ニコ
デブ「――ッ!」
病弱「私は、前の……優しい勇者様が好きです。だか、ら……」
病弱「」ガク
アンドロマリウス「し、死んじゃったんですか?」
デブ「まだ、生きている――ッ!!」ビシビシビシッ!
アンドロマリウス「ひいいいいいいっ!? スビバゼン゙!」ガクガクガク
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/23(日) 15:40:08.56 ID:XPz2VC3Z0
神父「最近は勇者が町にいないことが多く心配する声が増えてきています」
ドS「私じゃ不安だと?」
神父「暴言を吐く時点で貴女はそもそも論外です」
ドS(アンタにだけは言われたくないわよ!)イラッ!
神父「あれ程醜かろうと皆、心のよりどころが欲しいのでしょう」
ドS「それは……そうだろうけど状況考えて暴言吐いたら?」
神父「私は虚言を吐けない性質でして」
ドS「態々口に出す必要はないっつってんのよこの腐れ神父!」
デブ「僧侶ー!」バビューンッ!
ドS神父(空飛ぶ豚……)ブフゥッ!
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/23(日) 15:48:27.98 ID:XPz2VC3Z0
デブ「彼女の具合がかなり悪いんだ、治療を頼む!」
ドS「分ったから近寄らないで。不細工がうつるから」
神父「空気感染だとしたら存在自体を如何にかしないと解決にはなりませんよ」
ドS「神父様は黙ってて! 兎に角安静にしないと始まらないからそこの宿屋に連れてきなさい!」
デブ「わかった!」ビュン
神父「やれやれ……自分は言うくせに私が言うと怒るなんて、困った子だ」
アンドロマリウス「や、やっぱり人は恐ろしいです」ガクガク
神父「魔族……!」ザッ
アンドロマリウス「ヒッ! 何もしませんから攻撃しないで下さいぃ」
神父(外見こそ幼い姿をしているが相当の魔力、なぜこんな高位の悪魔がここに!?)
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/23(日) 16:02:14.89 ID:XPz2VC3Z0
アンドロマリウス「あ、あのですね? 私は」
神父「魔族の言葉に耳を貸すほど馬鹿ではありません!」カッ!
アンドロマリウス「勇者にですね」バリバリ
神父(効いていない!? ならこれはどうです!)キィン
アンドロマリウス「気概を加えないという条件でこの町にきたので」ジュー
神父「私の祈りではこの者を滅せませんか……ですが最後まで足掻かせて頂きます!」スゥウウウッ!
アンドロマリウス「み、皆さんのお役にたてるようお手伝いをします!」ズドンッ
神父「む、無傷……私の最大級の技で?」ツゥ
アンドロマリウス(だから殺さないで下さいぃいい!)グス
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/23(日) 16:03:39.52 ID:XPz2VC3Z0
>>316
修正
アンドロマリウス「あ、あのですね? 私は」
神父「魔族の言葉に耳を貸すほど馬鹿ではありません!」カッ!
アンドロマリウス「勇者にですね」バリバリ
神父(効いていない!? ならこれはどうです!)キィン
アンドロマリウス「危害を加えないという条件でこの町にきたので」ジュー
神父「私の祈りではこの者を滅せませんか……ですが最後まで足掻かせて頂きます!」スゥウウウッ!
アンドロマリウス「み、皆さんのお役にたてるお手伝いをします!」ズドンッ
神父「む、無傷……私の最大級の技で?」ツゥ
アンドロマリウス(だから殺さないで下さいぃいいっ!)グス
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/23(日) 16:06:40.55 ID:XPz2VC3Z0
後書きになってしまったのですが
打ち切りかと思った方には申し訳ないがもう少し続けようと思ってたんです……
ころころ意見替えてすまぬぇ
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/23(日) 16:07:12.66 ID:t6e64d1Lo
乙
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/23(日) 17:52:52.75 ID:1jy8Pdcyo
続いてくれてうれしいんやで
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/23(日) 18:43:04.81 ID:ScEDyn8JO
乙
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/21(月) 07:42:08.41 ID:IV+5peVDO
保守
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/28(月) 00:32:01.05 ID:a6iHGaNPo
( ゚д゚ )
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/11(日) 14:28:52.65 ID:O17IOSbd0
デブ「騎士さんは大丈夫なのかお?」ソワソワ
ドS「さっきから言ってるでしょ! いつもの持病だって!」
デブ「でも中々目を覚まさないんだお」
ドS「目と耳と鼻が穢されると生理的に感じて意識を遮断してるんでしょ」
デブ「ボキは真面目に――」
ドS「だったらみしみしドスドス騒音立てずに出てけ!」
デブ「すみません……」ショボン
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/11(日) 14:37:46.02 ID:O17IOSbd0
デブ「普通に僧侶に怒られた……」
神父「そこの臭そうな――じゃなかった。臭い勇者様!」ダッ
デブ「ちゃんと体洗ってるから臭くないお!」
神父「では泥臭い勇者様」
デブ「ボキは豚じゃないお! いいから要件を言ってほしいお!」
神父「あの魔族は一体何者ですか?」
アンドロマリウス「ひっく、ひっく」グス
デブ「ああ……忘れてた」ビシビシ
神父(物々しい空気に変わった。やはり敵でしたか)
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/11(日) 14:46:40.13 ID:O17IOSbd0
デブ「ちゃんと逃げなかったみたいだね」
アンドロマリウス「ひぃ!? 勿論ちゃんとついてきました!」ガクガク
デブ「僕はお前を……お前らを信用しない」
デブ「けど、その特殊な能力は利用できる」
デブ「だから生き残っているすべての72柱の力を教えろ」
アンドロマリウス「そ、そうしたら私を助けて頂けますか?」
デブ「……全て嘘偽りなく話したらね」
アンドロマリウス「わわわわかりましたぁ!」
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/11(日) 15:25:29.81 ID:O17IOSbd0
神父「あんな危険な魔族を生かすなどとうとう頭まで油になってしまったんですか!?」
デブ「72柱の悪魔は変わった能力を持っているからそれを利用するだけだよ」
神父「ですがいつ寝首をかかれるかわかりません。そんな相手をこの町に留まらせるのですか!?」
デブ「あの悪魔は常に僕のそばにいて貰う。それに実力的に騎士さんや僧侶より下だから万が一も無い」
神父「しかし私の加護が一切効かない化物をなど……」
デブ「誰かが傷付くなんてないよ」
デブ「だって――その前に必ず僕が殺すから」
神父「――ッ!?」ゾクッ
神父「……解りました。そこまでいうのなら」
デブ「うん、ありがとう」
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/11(日) 15:30:40.69 ID:O17IOSbd0
アンドロマリウス(普通に丸聞こえなんですけど!?)ガクガクガク
アンドロマリウス(でもこれからどうしたら良いでしょう)ショボン
アンドロマリウス(正直72柱で生存が確認できているのなんて4柱くらいなのに)
アンドロマリウス(ハッ! まさかそれ以外は勇者がもう倒してしまっていてるとか!?)アワワワワ
アンドロマリウス(そして嘘を吐いて少なく言ったら殺すとか!?)
アンドロマリウス(うわーん! 私の能力なんて人の役に立たないのに〜)ヒーン
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/11(日) 22:04:11.01 ID:lI0FHsWZo
来てたか
乙
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/11(日) 22:46:33.80 ID:ZRwvBg3ko
乙
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/10(火) 23:39:44.92 ID:ZE7r+Fnk0
病弱「――あ……ここ、は」
ドS「……」ゴシゴシ
病弱「って、痛い! 顔をこすり続けないで下さい!」パシッ
ドS「なんだ、起きてたの? 土気色の顔だからてっきりもう死んだのかと」
病弱「勝手に殺さないで下さブフゥッ!?」ビチャ!
ドS「すぐ吐くんじゃないわよ! 常時酔っぱらってるオッサンなの!?」フキフキ
病弱「ま、まだ成人したばかりです」
ドS「そう言う意味で言ったんじゃないわバカ!」
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/10(火) 23:45:47.81 ID:ZE7r+Fnk0
ドS「ったく……いい加減違う芸を磨きなさいよ」
病弱「だから芸ではないと――」
ドS「騒ぐな! また吐いて今度こそ大道芸人になるつもり!?」
病弱「ぐっ、……すいません」
ドS「アンタの病気は私の暴力じゃ治らないんだから安静にしてろ!」スタスタ
病弱(言葉だけ聴くと恐ろしい事をされている気がします)
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/10(火) 23:51:25.24 ID:ZE7r+Fnk0
デブ「さて、アンドロマリウスと言ったか……これから僕の質問に答えてもらう」
アンドロマリウス「ひぅ! は、はひぃっ!」プルプル
デブ「……そうやって弱者の振りをしようと僕を苛立たせるだけだから止めてくれないか」ザワッ
アンドロマリウス「ひぎぃ!? ずびばぜん゙」ビクビク
デブ「何度も言わせる――」
ドS「何度も言わせるなこの贅肉つんぼ野郎!」跳蹴
デブ「バビロンッ!?」ゴフゥ
アンドロマリウス(ぴゃああああああっ!?)ガクガクガク
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/10(火) 23:58:58.05 ID:ZE7r+Fnk0
デブ「……そ、僧侶。僕はいま大事な話を――」
ドS「私の言葉以上に大事なことがある訳ないでしょうが!」ギュー!
デブ「いだいいだいお! わかっだから顔面をつねらないで!」
ドS「騎士が目を覚ましたからそのラードを燃やして暖になってきなさい!」
デブ「ボキに燃えろと!?」
ドS「口答えすんなや! いいから早く逝け!」蹴
デブ(じゃ、若干行けのニュアンスが違う気がしたけど黙っておこう)ドスッドスッ
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/11(水) 00:02:06.30 ID:VZUFaPJz0
ホント遅くて申し訳ないお……
これからも鈍足だけど書かせて……
336 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/11(水) 01:13:58.82 ID:YEhEzt0DO
乙
遅くなってもちゃんと完結してくれればおk
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/03(金) 11:09:50.18 ID:4wRFqOSDO
保守
338 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 21:16:44.89 ID:/G3yd/4lO
ん保守
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 23:14:43.12 ID:FovE+eAwo
乙
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/28(火) 19:33:57.19 ID:Z5x3fhYH0
乙
341 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/28(火) 19:35:01.10 ID:Hl2eWuS2o
>>1
よ待ってるぞ
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 22:25:38.72 ID:sn00mCRl0
デブ「騎士さん!」バンッ!
ドア<カハァッ!?
病弱「勇者様……」
デブ「も、もう起きていても大丈夫なんだね?」
病弱「はい、ご迷惑をおかけしました」
病弱「では参りましょうか」スク
デブ「ちょちょっ! そんな病み上がりで何処に行こうって言うんだお!」
病弱「勇者様はこれからまた魔族狩りに行くのでしょう?」
病弱「ならば私も参りマ゛ズ」コプッ
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 22:35:25.68 ID:sn00mCRl0
デブ「騎士さんは今日はゆっくり休むんだお!」
病弱「いいえ、勇者様を一人で行かせません」
病弱「たとえ足手まといになろうと、いつも貴方のおそばに居続けまゲフッ!?」
病弱(大事な所で吐いた……)グス
デブ「わかった、わかったお! 今日は何処にも行かないから絶対安静にするんだお!」フキフキ
病弱「すびません……」
病弱「では休みますから……ね、寝るまで手を――握っていて下さいますか?」ドキドキ
デブ「ぼぼぼぼっ、ボキでいいのなら!」
デブ(どうしよっ! 手汗が半端無いお!)
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 22:48:00.27 ID:sn00mCRl0
デブ「じゃあ、繋ぐお」バクバク
病弱「ど、どうぞ」ソッ
バッキャアッ!
ドア<ヌワーーッッ!!
病弱「……僧侶さんのハンマーがなぜ?」
ドS「何か発情した匂いがしたから邪魔するわよ」
デブ「は、発情って別にそんなつもりはないお!」
ドS「そんなつもりはなくともやましい事考えてたんだろうがチェリー野郎!」バキッ!
デブ「すいまぜんっ!」グハァ!
病弱(勇者様がやましい事を……や、やましい事を!?)ブシャッ
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 22:59:52.80 ID:sn00mCRl0
ドS「童貞の癖に! 短小包茎のくせに!」バシッバシッ!
デブ「童貞は関係ないお! というか短小でも包茎でもないお!」
病弱「童貞ではないんですカフッ!?」ビチャッ!
デブ「あ、いや! そういうわけでは」
ドS「卑猥なことばかり口走んな万年発情豚!」
デブ「いつも卑猥な事を先に言うのは僧侶だお!」
ドS「そうやって可憐な私に無理矢理言わせてでしょうが! 最低ねこのマゾンドは!」
デブ「マゾンド!? というか僧侶が言わなきゃいいだけだお!」
病弱「ゆ、勇者様がどうしてもとおっしゃるなら私もこ、このぶたぁ……」////
デブ(あ、何か良い)ドキンッ
ドS「今直ぐ生ハムに加工してヤル!」フォンフォン!
デブ「ひぎぃいいいいいいっ!?」
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/17(月) 01:30:52.61 ID:T7wItB/DO
乙!待ってたぜ!
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/17(月) 02:09:33.71 ID:xFFOi5D80
乙
348 :
◆W8ladjOenw
:2017/04/26(水) 06:18:51.48 ID:vUxQer/No
test
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/21(日) 09:19:23.43 ID:jIKlxA1DO
保守
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/05/21(日) 22:11:34.08 ID:lW9BVs9u0
ドS「あ」メキャ!
病弱「な!」
デブ「カッフ!」メリメリ
ゴロゴロ、ドンッ!
壁<シヌホドオモイィッ!
ドS「……気持ちいいくらいに決まったわね」キラキラ
病弱「な、なに清々しい表情をされているんですか! ご無事ですか勇者様!?」タッ
デブ「…………」
病弱「意識はありますか?」オソルオソル
デブ「――フフッ」
デブ「あははははははははははははっ!」
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/05/21(日) 22:19:44.17 ID:lW9BVs9u0
病弱「僧侶さんのせいでゴフッ、勇者様がおかしくなったではありませんか!」ビチャッ
ドS「たしかにブヒブヒ笑ってないわね、脳みそまでコレステロールになったかしら」
病弱「豚みたいな笑い方ジてません! もっド陰湿な笑い方です!」ボタボタ
デブ(あれ……久々に笑えたのに今はとても心が痛い)ポロポロ
ドS「何言ってんの? アイツは初めから豚語しかしゃべれないわよ」
ドS「私たちが長い時間汚染されたから今はわかるだけ」
デブ「いつもボキは人の言葉をしゃべってるお!」
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/05/21(日) 22:25:46.56 ID:lW9BVs9u0
デブ「まあでも、お蔭で久々に気持ちが楽になったお」
デブ「二人とも――本当にありがとう」オジギ
ドS「フ、フン。その顔に暗い表情なんて余計醜いから喝入れてやっただけよ」
病弱「私も普段の貴方が一番好きだから何かしてあげたかっただけです」
デブ「えっ?」
ドS「なっ!?」
病弱「……何か私変なことを仰いましたか?」
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/05/21(日) 22:33:31.04 ID:lW9BVs9u0
デブ「ボ、ボキもその――」アタフタ
ドS「あーっと! 手が滑って勇者にハンマーを振り下ろしちゃったー!」ビキビキ
デブ「ゴブリンッ!?」メリィ
バッキャー!
壁<オレガナニヲシタンダァアアアー!?
病弱「ちょ! 勇者様に何をするんですか!?」
ドS「うっさい! とにかく、その! 寝てろ!」ダッ
病弱「な、何だったんでしょう」
病弱(私が話してから二人ともおかしくなりましたよね。けど私は普通に……)
病弱「――あ」カアアアアッ
病弱(いやあああああああああっ!?)ゴロゴロゴロ
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/22(月) 00:24:56.80 ID:l/AmjEQDO
乙
舞ってたぜ!クルクル
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/22(月) 04:06:11.72 ID:v2VX936u0
乙
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/23(金) 00:24:02.46 ID:94RNsqzbO
ほしゆ
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/23(金) 01:05:22.67 ID:xKsvOeyLo
乙
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/07/08(土) 23:11:31.35 ID:JOjAS4PO0
アンドロマリウス「ぐすっ、もう帰りたい」
デブ「ぐへっ!」ドシンッ!
アンドロマリウス「ぴゃああっ!?」ビクゥ!
ドS「太ってるくせにどこまで吹っ飛ぶのよこの肉風船は!」ダッ
デブ「思いっきり殴った人が言う台詞じゃないお!」ガパァ!
ドS「黙れチェリー勇者」
デブ「チェリーじゃなく普通の勇者だお!」
ドS「太ってるくせにとぼけんなデブレイヴ!」バシッ
デブ(ちょっとカッコいいと思っちゃったお……!)グフゥ
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/07/08(土) 23:20:24.00 ID:JOjAS4PO0
ドS「まあ良いわ――ってまだこのガキいたの」
アンドロマリウス「い、いろと言われましたので……」プルプル
デブ「ボキが命令したんだお」
ドS「ょぅι゛ょ悪魔だからってやって良い事と悪い事があるでしょ!」バシッバシッ!
デブ「何を想像してるか知らんけど普通に敵を探す駄目だからビンタ止めて!」ブルンッブルンッ!
ドS「わ、私が変なこと考えたみたいじゃないのよっ!!」/////バキッバキッ!
アンドロマリウス(わ、私ホントなにされるの?)ガクガクガク
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/07/08(土) 23:35:49.16 ID:JOjAS4PO0
ドS「――……つまりこの悪魔に残りの奴らを誘い出して倒すって事ね」
デブ「しょ、しょうゆぅことらお」ズキズキ
ドS「そうならそうと先に言いなさいよ、不愉快な感触を味わっちゃたじゃない!」
デブ(人をフルボッコにしといてそりゃないお……)
ドS「ならとっとと敵をおびき出して貰いましょうか」
アンドロマリウス「そ、それは……」
ドS「出来ないって言ったらその舌と尻尾を引き抜くわよ!」
アンドロマリウス「いえ! やります、やらせてください!」ピシィ!
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/07/08(土) 23:42:57.94 ID:JOjAS4PO0
アンドロマリウス「ですが私は序列72位なので……その、あまり権威が」
ドS「口答えするなら髪の毛生えなくなるまで毟るから!」
アンドロマリウス「ぴぃ!? 必ず誘い出しますぅ!」テテテッ
デブ「こういう時僧侶がいると話が早くて楽だお」
ドS「太ってるから話のスピードが遅いのよ」
デブ「外見に話は関係ないお!」
ドS「脂肪で滑舌悪いし、一呼吸が長い癖に何ほざいてんのよ!」バシッ!
デブ(褒めたのにいつの間にかボキが叱られてる!?)グフゥ
362 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/09(日) 10:23:28.75 ID:HSVB+hFIo
乙
363 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/09(日) 14:46:30.76 ID:q/bVmktDO
乙
待ってたぜ!
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 08:51:20.24 ID:2nJiEIl8o
チェリーじゃなかったっけ…
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 02:55:02.18 ID:Mim+eDNDO
保守
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/08/06(日) 18:07:15.16 ID:ylkpXXJK0
デブ「取り敢えずボキはアイツを信用できないから後を追うお」
ドS「……それはダメよ。汚物とはいえアンタは勇者なんだからここにいなさい」
デブ(扱いが勇者じゃない……)ショボン
ドS「特に最近は今後の事で不安になっている人も多いのよ」
ドS「肥溜めだって臭いなりに役立つでしょ?」
デブ「ボキは臭くないお!」
ドS「わかったから寄らないで」ズササッ!
デブ(鼻つまみながら避けられた)ガーン
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/08/06(日) 18:17:21.43 ID:ylkpXXJK0
ドS「とにかくアイツは私が見張るからアンタはこれからを考えなさい」
デブ「……でも勤まるかお?」
デブ(多くの人を守れなかったこの僕に……)
ドS「なに、口答えする気!?」キッ!
デブ「ち、違うお。ボキはただ――」
ドS「他ならぬこの私がアンタに任せるって言ってんのよ!」
ドS「勇者だからじゃない、デブで豚なアンタだから任せるのよ!」
デブ(暴言でどう納得しろと)
ドS「その脂肪を今こそ他人のために消費しなさい! 返事は!?」キッ
デブ「イエスマム!」ザッ!
ドS「口答えするな!」バシッ!
デブ「何でやぁ!?」グハァ
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/08/06(日) 18:30:23.92 ID:ylkpXXJK0
デブ「――って、痛くない?」サスサス
デブ(というか顔を掴まれてるお)ドキドキ
ドS「……休むことだって戦士の務めです」
ドS「なぜなら誰もが貴方を見て勇気をもらっているから」
ドS「そんな貴方が休息を取らないと……誰も休めないでしょう」
デブ「あ――――」
ドS「勇者でないと戦う事は出来ませんか?」
ドS「勇者でないと守る事は出来ませんか?」
ドS「勇者でないと――人を救えないでしょうか?」
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/08/06(日) 18:42:46.07 ID:ylkpXXJK0
デブ「そんなはずない。誰だって、誰にだって少なからず力は持っているお」
デブ「ただボキは、ほんの少しその力を多く持っているだけだから」
ドS「ならば信用してください。私を、騎士を、人々を」
デブ「――うん。ゴメン僧侶、そしてありがとう」
デブ「ちょっと気を張り詰めすぎていたお」
ドS「太っているんだから少しは寛容になりなさい」
ドS「それとも心まで太って張り詰めてんの?」
デブ(さっきまでの優しさはどこいったんだお!?)(´;ω;`)
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/08/06(日) 18:52:00.90 ID:ylkpXXJK0
ドS「騎士も言ってたけどアンタはそのままが、い……一番マシだから」
デブ「そっか、無理しても逆に気を遣わせちゃうだけだおね」
ドS「ああもうっ! えっと、そうじゃなくて!」
ドS「素の勇者が一番格好良いって言ってんのよバカ!」/////ゴキッ!
デブ「ぎゃあああっ!? 首があああああっ!」ゴロゴロゴロ
ドS「ひっ!? 変な方向に曲がっちゃった……急いで治療を!」アタフタ
ヴォンッ!
デブ「ほぎゃあああああああっ!!!!」メキメキッ!
371 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/08/06(日) 18:55:32.59 ID:ylkpXXJK0
>>364
あ、チェリーですお
単純にチェリー勇者は止めて欲しいって言っただけですお
というか自分でまだ経験ないとか言いふらしたくないお……
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 07:45:22.12 ID:PZHGLyLbo
乙
僧侶おおおおおお
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 21:45:16.67 ID:F4Lke/umo
おつお
374 :
◆1p9PW1ZyXE
[sage]:2017/09/01(金) 22:59:15.24 ID:uyZE92U70
まだかな〜
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/14(木) 22:29:09.62 ID:JbOkFTb30
まだかな〜
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/07(土) 00:44:32.23 ID:8he2MGj60
まだかな〜
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/09(月) 22:32:46.14 ID:/oXtlDNd0
デブ「ほ、本気で死ぬかと思ったお……」サスサス
デブ(とりあえずアンドロマリウスは僧侶に任せるとして)
デブ「まずは現状把握からだお」
デブ「――と、その前に騎士さんの様子でも見に行こうかな」ドキドキ
ガチャ
デブ「騎士さん、体調はどうか……お――」
デブ「う、うわああああああああっ!?」
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/09(月) 22:37:34.37 ID:/oXtlDNd0
デブ「部屋一面が血で真っ赤……こ、この部屋で一体何があったんだお!?」
デブ「ハッ! き、騎士さん! 騎士さんは無事か!?」キョロキョロ
デブ「どこにもいない……! まさか敵に襲われて!?」
デブ「クソッ! 僧侶に任されたばかりなのになんて失態だ!」
デブ「無事でいてくれ騎士さん!」ダッ!
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/09(月) 22:44:53.41 ID:/oXtlDNd0
「キャッ!」ドンッ、フラ
デブ「危ない――ッ!」
デブ「ごめん、慌てて――って騎士さん!?」
病弱「あ、勇者様。こちらこそ不注意で申し訳ありません……」フラフラ
デブ「顔が真っ青だお! まさか敵に襲われたんじゃ!」
病弱「……敵? なにかあったのですか?」
デブ「この部屋が血で染まっていたから、てっきり敵に襲われたのかと思ったんだけど」
病弱「あ……こ、これはですね。その」
病弱「――すべて私の血なんです」
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/09(月) 22:47:25.29 ID:/oXtlDNd0
久々に書いてなんだけど全く話が進まなくてスマンお…
これからもだらだらと話が進まなかったりするけど完結は絶対させるお
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/10(火) 06:59:39.58 ID:soWHNUN0o
乙
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/10(火) 16:56:02.84 ID:+SPQKdS30
乙
383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 02:50:36.53 ID:Q81FBvRDO
保守
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/03(日) 17:04:06.33 ID:y+iPvWGu0
デブ「やっぱり! まずは横になるんだお!」グイグイ
病弱「え、あっあの!」
デブ「いったいどこを怪我したんだお!」ジロジロ
病弱「あっ、ちちち違います!」///
デブ「大丈夫だお、僧侶ほどじゃないけどボキも心得はあるお」
病弱「や、やめて……下さい、本当大丈夫……ですから」カアアッ
デブ「不安にさせてごめん……けど今度は僕が君を助ける番だ」
病弱「は、はひゅぅ……」ボッ
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/03(日) 17:14:37.17 ID:y+iPvWGu0
デブ「…………」orz
病弱「…………」///
デブ「……ホント申し訳ありませんでした」orz
病弱「いえ、私がしっかり説明しなかったのが悪いのですから……」///
デブ(勘違いとはいえ全身を嘗め回すように見てしまった)
デブ(それだけじゃなくぜ、全身を触ってしまった――!)ゴロゴロ
デブ(いくらテンパってたとはいえ最低の野郎だお)ズーン
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/03(日) 17:19:11.56 ID:y+iPvWGu0
病弱「勇者様……」
デブ「はい……自殺する覚悟はできていますお」
病弱「こんな些細なことで私は怒ったりしません!」
病弱「じょ、冗談でもそんなことを言わないで下さい」ポロポロ
デブ「ぁ――」
デブ「本当にごめんお。騎士さん」ダキッ
病弱「……もう口にしないのなら許します」ギュッ
デブ「うん。絶対言わないお」
病弱「…………」ドキドキ
デブ「…………」ドキドキ
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/03(日) 17:30:38.04 ID:y+iPvWGu0
デブ「き、騎士さん! ボキは――」
病弱「今はその言葉をお聞きできません」
デブ「えっ!?」
病弱「だって僧侶さんがいないのに答えを聞いてしまっては、どちらの結果にせよフェアではありませんから」
病弱「私のわがままで申し訳ありませんがお願いします」
デブ「……よくわからないけどわかったお」
病弱「嘘つき、ですね。勇者様は」
デブ「ボ、ボキは……」
病弱「私はもう少し休みます。勇者様も休んでください」
デブ「……うん」
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/03(日) 17:38:27.62 ID:y+iPvWGu0
デブ(ボキは二人の存在に救われてきた)
デブ(だからボキにできることなら何だってするつもりだ)
デブ(沢山間違えてきたし後悔もしたけど)
デブ(二人には幸せになってほしいと思ってる)
デブ(けど)
デブ「――僕はやっぱり幸せになる資格はないんだ」
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/04(月) 00:12:28.12 ID:7RTbbswDO
乙
待ってたよー
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/05(金) 00:55:29.48 ID:kh02NmgBO
か
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/06(土) 09:03:36.27 ID:nY42ru3vo
乙
392 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/04(日) 21:34:25.74 ID:M5jEp25K0
ドS「…………」ザッザッザ
アンドロマリウス「…………」テクテクテク
ドS「……ねえ」ピタ
アンドロマリウス「な、なんでしょう」ビクッ
ドS「もしかしてアンタ、私を嵌めた?」
アンドロマリウス「お、おっしゃっている意味が分かりませんが?」
ドS「そう。なら――」
ザザザッ!
魔物軍勢「死ね――ッ!」バッ!
ドS「この黴菌は消毒して問題ないわね?」ニタァ
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/04(日) 21:47:10.03 ID:M5jEp25K0
アンドロマリウス「こ、これで生存しているとは思えませんが……アンドラス様、デカラビア様、キマリス様お願いしま――」
ドS「おはようからお休みまで恵みを汝に……『クレイジーヒーリング』」
♪〜♪〜♪〜♪〜
その他大勢「アビャビャビャビャビャ!?!??!」
どさっ……
アンドロマリウス「ひぃいいいいいっ!? 皆さんが倒れたぁ!?」ガクガクガク
ドS「美しい音色でしょ……これを聞いた人は安らかに眠れるの」ウットリ
アンドロマリウス(聞いた途端、穴という穴から体液を垂れ流してるのに安らかなはずがありません!)ブルブルブル
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/04(日) 22:01:29.33 ID:M5jEp25K0
ドS「さて、もう一度聞くわ」
ドS「この私がここまで足を運んだにもかかわらず罠をかけて陥れたなんて言わないわよね?」
アンドロマリウス「そ、そのようなことは……」プルプルプル
ドS「それとも楽をさせてくれるために纏めておいてくれたのかしら?」
アンドロマリウス「あ――そ、そうです! 僧侶さんにお手数をかけないよう手配を!」
ドS「ならこれですべての悪魔を討伐できたということね?」
アンドロマリウス「……い、いえ。そこまでは」
ドS「じゃあ、早く集めて」
アンドロマリウス「で、でもこれだけ集まったのは他の72柱の方々のお陰でして」
ドS「アンタの選択肢は二択。大人しく集めるか」
ドS「アンタの悲鳴で集めさせるか、よ」
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/04(日) 22:08:55.14 ID:M5jEp25K0
アンドロマリウス「おっ、おおっ! 大人しく集めますぅ!」テテテテテッ
ドS「あー、忘れるところだった」ヒュンッ!
アンドロマリウス「ぎゃあ!?」ブチンッ!
ドS「最初に私の命令に従わなかったから罰を与えなきゃね」ニッコリ
ドS「早く集めないと体中の毛が生えなくなるから気を付けて」
ドS「まあ悪魔なら毛があろうとなかろうと醜いから関係ないけど」
アンドロマリウス「い、嫌です。次は従いますから」ガクガクガク
ドS「ああ、悪魔は醜悪な部分を毛で隠しているから逆に必要かしら?」
ドS「でもね、私たち僧侶は醜い部分が見えているほど浄化しやすいから楽なのよね」
アンドロマリウス「あ、あああああっ」ジョー
ドS「わかったら早くヤれ☆」キュルンッ
アンドロマリウス「ぴいいいいいいっ!」ダダダダダッ!
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/04(日) 22:13:58.81 ID:M5jEp25K0
ドS「ふーむ、ちょっと甘やかしすぎたか」
ドS(あの幼女のような姿だとどうしても子供たちと重なっちゃってやりづらいのよね)
ドS「とりあえず72柱を減らせたから良しとするか」
ドS(けどこの世に悪魔がいる限りまだ油断はできない……)
ドS(それに魔王は戻ってこないのかしら)
ドS(悩んでいても仕方ないけど……どうしても不安がぬぐえない)
ドS「ま、もっと毒舌を磨いて信仰心を上げなきゃ!」
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/05(月) 01:13:13.33 ID:ckoYs5JDO
乙
待ってたぜ!
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/05(月) 16:41:56.05 ID:33jaP3vo0
乙
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/06(火) 21:41:34.67 ID:gtkcKFQc0
アンドロマリウス(こ、ころひゃれる……殺さえひゃう!)ヒィ、ヒィ
アンドロマリウス(ろうひて……わたひはただお菓子をたふぇて過ごしていたいだけなのに)ヒック
アンドロマリウス「ののの残るのは私を含め2柱」ガクガク
アンドロマリウス(私が生きるにはあの方を差し出すしかない……!)
アンドロマリウス「バアル様――ごべんなざい!」テテテテテッ
400 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/06(火) 21:47:23.56 ID:gtkcKFQc0
アンドロマリウス(生存している悪魔の方々すべて一か所に集めたけど)
ドS「悪魔の死骸は燃やすと明るい〜♪」
ドS「それはどうしてなのかしら〜♬」
ドS「それはそれは、汚れが地上から消えるからさ〜🎶」
アンドロマリウス(声かけたくないよぉ!)ピィィ
401 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/06(火) 21:57:34.15 ID:gtkcKFQc0
アンドロマリウス「あ、あの……」ソロソロ
ドS「ん、アンタは――って今までどこほっつき歩いてたのよ!」ギュー
アンドロマリウス「ぴぃいいいいいっ! どこって言うとおりに悪魔を――」
ドS「私が命令したら30分以内ってやるのが常識だって言ったでしょクソガキ!」ギュー!
アンドロマリウス「ひぎぃいいいいっ!? ふいまへんんんんっ!」
ドS「あ、言った相手デブだったわ。……同じ見た目だから間違えたじゃない!」
アンドロマリウス「あ、あんなのと一緒はいくら何でもひどいですぅ」ビエェンッ!
デブ「……なんでだろう、心が痛いお」(´;ω;`)ブワッ
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/06(火) 22:06:16.08 ID:gtkcKFQc0
ドS「まあ私は心が広いから許してあげる」
アンドロマリウス(お尻が腫れるまで叩いておいてそれはないです……)メソメソ
ドS「で、数はどれくらい?」
アンドロマリウス「勇者がほとんど倒しているので100体程くらいしかいませんでした」
ドS「100もいたら十分多いわよ! ゴキブリだって1匹みたら30匹くらいなのよ」
アンドロマリウス(どうしてゴキブリと比べられるの?)グスッ
ドS「まあいいわ。で、痛い名前の悪魔はいるの?」
アンドロマリウス「い、痛い名前?」
ドS「アンタみたいなのに決まってるでしょ、汚物と猥褻物みたいな名前ばっかりじゃない!」
アンドロマリウス「じ、じどいですぅ!」ビエエッ!
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/06(火) 22:12:54.37 ID:gtkcKFQc0
アンドロマリウス「一応1柱おります」グズッ
ドS「一応……? 知能が足りない言い方しないで! 髪の毛むしるわよ!」ギュー!
アンドロマリウス「ぴぃ!? 現在怪我を負っており身動きが取れない状況でして!」
ドS「ふーん、今度はすべてそろえてあるのよね?」ギュー!
アンドロマリウス「は、はいっ! ですから髪の毛を放してください!」
ドS「わかった」ブチンッ
アンドロマリウス「びゃあああっ!?」ゴロゴロゴロ
ドS(ようやくこれで世界が平和になるのね……)
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/06(火) 22:18:10.11 ID:gtkcKFQc0
ドS「いつまで泥遊びしてんのよ、町戻るわよ!」
アンドロマリウス(私の髪を千切っておいてそれはないです……)グズ
ドS「アンタたち悪魔は返事もできないの!? 穴という穴を貫通させてつなげるわよ!」
アンドロマリウス「ぴぃきいいいっ!? 今すぐ向かいますぅ!」
ドS「あ、当然か弱い美少女である私は動かないから」
ドS「労働は悪魔の仕事でしょ、ちょうど汚れてるから汗かけば綺麗になれるわよ」
アンドロマリウス(力のない私にこれ以上働けと!?)ヒギィ!?
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/07(水) 01:59:46.73 ID:YIRhVCrDO
おおお乙
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/07(水) 07:54:29.31 ID:vBovTHId0
乙
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/07(水) 17:36:51.27 ID:RD60eP1VO
おおっ
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/06(火) 22:39:37.80 ID:1kryeC8DO
保守
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/07(土) 20:04:09.16 ID:lGCoXHKcO
まだ、終わらんよね?
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/22(日) 08:23:24.66 ID:+mPdBLsnO
ほ
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/05/20(日) 21:00:10.81 ID:23Z4XHbx0
デブ「あ、おかえりだお〜」ブヨブヨ
ドS「近寄るな魔物!」ブォン!
デブ「ぐべぇ!?」ブチャ
病弱「ゆ、勇者様に何をするんですか!?」
ドS「はあ? いくらあのデブでもここまで醜悪じゃなかったはずよ!」
アンドロマリウス(ハムの妖怪にしか見えないです)ガクガク
デブ「いやぁ、ここで政治活動ばかりしていたら太っちゃって」ブヨブヨ
ドS「私が苦労している中、家畜になってんじゃねえよ!」バシッ
デブ「むしろ上に立っているんですが!?」グボォ
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/05/20(日) 21:10:32.96 ID:23Z4XHbx0
ドS「こ、これから最後の戦いに向かうってのに……まさかデブが野生に帰っていたなんて」
ブヨ「むしろ社会的になってるんですが」
ドS「デブは私に口答えしなかった!」バシッ
ブヨ(結構してましたやん)グフッ
ドS「というかなんでこんな不味そうになるまで放っておいたのよ?」
ドS「せめて食べごろくらいに育てるのが飼育者の務めでしょ」
病弱「誰が飼育者ですカフッ、勇者様に少しでも喜んでもらえるよヴハァ、皆が贈ってくださったんでズフッ!」ビチャビチャ
ドS「餌付けしちゃダメなことくらいわかんでしょうがこの肉だるまを見れば!」バシッ
ブヨ(もう僕が完全に人扱いされなくなった件について)グフゥ
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/05/20(日) 21:18:33.86 ID:23Z4XHbx0
ブヨ「最後の戦いだというならボキだって体をちょっと鍛えるお」ブヨ!
ドS「本当に吐き気するから痩せるまで視界に入らないで」プイッ
ブヨ(あ、これマジで心に来る奴や)コフッ!
トボトボ
病弱「いくらなんでも勇者様に失礼です……あの方はいつも頑張ってくださっているのに」
ドS「その頑張りがストレスになって人間ボンレスハムになったんじゃないの?」ギロ
病弱「わかっています、でもあの方は私が行ったところで止めてくださいません」グス
病弱(私では貴女みたいに止められなかったんです……)ギュッ
414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/05/20(日) 21:25:42.27 ID:23Z4XHbx0
ドS「……まあいいわ、アレがどうであろうと最終決戦は行う」
病弱「私たちだけでもということでしょうか?」ポタポタ
ドS「こいつもいるわ」ギュー
アンドロマリウス「ひぎぃ!? わわわ私も戦えと!?」
ドS「いや、肉盾以外求めていないから安心して」
アンドロマリウス「」
病弱「一応戦えるものを育ててはいますが」ビチャビチャ
ドS「急ごしらえの奴なんか盾どころか網で私たちの邪魔にしかならんわ!」
病弱「言ってみただけです。私も城の護衛にと考えていましたから」ドバッ!
アンドロマリウス(さっきからこの人吐血しながら喋ってる)ヒィィィ!
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/05/20(日) 21:34:11.65 ID:23Z4XHbx0
病弱「……これで、ようやく終わるんですよね」フキフキ
ドS「魔王とやらが復活しなけりゃね」
病弱「せめてこんな時くらい明るいことを言えないのですか」ゴシゴシ
ドS「フン、私は準備するからアンタもそのつもりでいなさいよ」スタスタ
病弱「……本当にこれが最後になってくれればうれしいのですが」
アンドロマリウス「残念ながら最後になると思うので安心してよいかと」
病弱「貴女は確か…‥アンドロマリウスですたっけ?」
アンドロマリウス「は、はい」
アンドロマリウス(こ、この人は会話する分なら普通かな?)ビクビク
416 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 22:57:39.93 ID:Ff4fx89DO
乙
忘れちゃったから読み直した
417 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/06/14(木) 19:25:23.86 ID:6kczuf9N0
病弱「……本当に魔王は復活しないのでしょうか?」
アンドロマリウス「ど、どうしてそう思うんですか?」
病弱「次期魔王が誕生しないとも限らないし、それに……」
病弱(魔王の封印がとかれないとも限らない)
アンドロマリウス「次期魔王は誕生できないので」
病弱「本当に?」ゴパッ
アンドロマリウス「ひぃ!? ほほほ本当です!」ビチャビチャ
病弱「……まあ、今はあれこれ考えても仕方ありませんね」
アンドロマリウス(歩み寄られたせいで全身に血を浴びたんですけど)グス
418 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/06/14(木) 19:33:58.05 ID:6kczuf9N0
数日後
デブ「痩せたお」キリッ
ドS「とっとと行くわよ」スタスタ
デブ(無視ですか)トボトボ
病弱「あ、あの……格好良くなりましたよ」
デブ「嘘でもうれしいお」ホロリ
ドS「ね、ねえ……ブルドックみたいに顔面がぐしゃぐしゃよ」
デブ「嘘でも言われたくないお!」
ドS「私が嘘言うわけないでしょ!ちょっとは人を信用しなさい!」バシッ
デブ(嫌な言葉をなぜ信じなきゃいけないんだお!)ゲヘェ
アンドロマリウス(今すぐここから逃げたい)プルプル
419 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/06/14(木) 19:47:33.53 ID:6kczuf9N0
ドS「で、どこに集めてあるのよ」
アンドロマリウス「え、もうとっくに散っておりますが」
ドS「今日行くってのにどうして集めてないのよ!」ギュー
アンドロマリウス「ふぁってふくにふかうふぉおほっふぁふぁら」
ドS「チッ、いじめられっ子のボッチに頼った私がバカだったわ」
デブ(多分先に集めろって命じられたけど、思ったよりも早くてこっちの準備ができてなかったんだろうなぁ)
病弱「しかしまだそれなりに集っているのでは?」
ドS「いや、雑魚はもう一掃したから後はキチガイナンバーだけよ」
デブ「それって72柱のことかお?」
ドS「あんたの言ってることがよくわからない」
デブ(真顔で言われると心に来る……!)ブワッ
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/06/14(木) 19:52:11.14 ID:6kczuf9N0
アンドロマリウス「えっ!いつそんなことしたんですか!?」
ドS「今はそんな話はどうでもいい。とっとと最後の奴を教えなさい」
アンドロマリウス「そ、それならもう倒されているんじゃ」
ドS「よっと」ブチンッ
アンドロマリウス「びゃあっ!」
ドS「次はないわ。まだあいつが隠れているんでしょう?」
ドS「――次期魔王候補が」
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/14(木) 23:19:45.59 ID:CPHgnKvDO
乙
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/14(土) 21:04:58.66 ID:i9drQYDq0
デブ「そ、そんな奴がまだ生き残っていたのかお!?」
ドS「もう忘れたの? 頭まで油詰まってんの?」
デブ「」
ドS(あ、その時デブいなかったっけ)
アンドロマリウス「ま、魔王候補はもういないとそこの勇者に説明しましたが」
ドS「じゃあなんで魔族たちはゴキブリのように隠れなかったの? それともハエのつもりだった?」
アンドロマリウス「わわわ私たちは虫じゃありません!」プルプル
ドS「私にとって邪魔なのは一緒でしょ!」
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/14(土) 21:11:40.60 ID:i9drQYDq0
病弱「余計はことを言ってないで話を進めてください」ゴホッ
ドS「チッ、まあいいわ。とにかく魔族は魔王がいないと増えないのに普通にしゃしゃり出てきた」
ドS「そこのデブが殺しまわっていたというのに」
デブ「……魔王候補、つまりバアルを匿っていた?」
病弱「それか新たな候補を生み出そうとしていた、ですか」
ドS「なんにせよこのロリ痴女ムシは私たちを騙していたのは間違いないわ」
デブ「」ザワッ
アンドロマリウス「ぴぃいい!?」ガクガクガク
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/14(土) 21:24:52.68 ID:i9drQYDq0
アンドロマリウス「ちちちちちっ、違います! バアル様が存命されていた事を知ったのはつい最近なんです」
ドS「じゃあなんで報告しなかったのよ淫乱な服装しておいて。それにさっきは嘘ついたってことじゃない」ギュー!
ドS「それとも先に始末したほうがいいかしら」ニッコリ
デブ「いや場所を聞いてからのほうがいいお」
アンドロマリウス「ひぎぃ」ガクガク
病弱「流石に命だけは助けないと教えていただけないのでは?」ゴフッ!
デブ「それもそうだお。それじゃあ案内してくれるんだおね?」キッ!
アンドロマリウス「……はい」
425 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/14(土) 21:34:00.29 ID:i9drQYDq0
アンドロマリウス「こ、ここです」
デブ「……まさか魔王城の址に隠れていたなんて」
ドS「てい!」バリバリ!
ズドンッ!
デブ「早すぎるお!」
ドS「だって賢者タイム入ってるみたいだったから」
デブ「違うお! 意表を突かれたと思ってただけだから!」
病弱「ゆ、勇者様だって場所くらい選ぶと思いますゴフッ!」ビチャビチャ
ドS「人が恥ずかしがる姿を見て喜ぶなんてゆがんだ性癖持ち過ぎよ!」
デブ「僕のせいですかお!? そ、それにそんな性癖持ってないお!」
アンドロマリウス「…………」
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/14(土) 21:46:40.72 ID:i9drQYDq0
バアル「ずいぶんなご挨拶じゃねえか」
デブ「貴様……本当に生きていたのかお」ジャキッ!
ドS「死にぞこないのくせにさっきのでくたばらないなんて流石病原菌ね」
ドS「それとも先に伝えてあったのかしら?」クルリ
アンドロマリウス(バ、バレてる)ブルブル
デブ「悪魔は今日でおしまいだお」
バアル「俺様がただ隠れていただけだと思っているのか?」ズアッ
病弱「私たちとて怠けていただけではありません!」シャキン!
バアル「ハッ! 上等だァ!」ゴウッ!
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/14(土) 21:54:58.59 ID:i9drQYDq0
デブ「おおおおおおおおおっ!」キィン!
バアル「ぐっ、カアアアアアアアッ!」ジュオッ!
病弱「大いなる守りよ!」ガキィンッ!
バアル「邪魔だァ!」ゴゴゴッ!
デブ「させるか!」ヒュンッ
バアル「カハッ!」
ドS「この私が支援なんて……でもこれなら!」パアアッ
デブ「いける……!」
428 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/14(土) 22:08:49.06 ID:i9drQYDq0
デブ「トドメだぁ――ガッ!?」ビキィ
ドS「な!? 何躊躇してんのよ!」
バアル「隙だらけだァ!」
病弱「させません――ッ!」ブゥン
ガキィンッ!
バアル「邪魔な奴だ、テメエからまずはまず始末しねえといけねえみたいだな」
ドS「絶好のチャンスを何やってんのよ、だから痩せろって言ったのよ!」
デブ「ち、ちがっ……から、だ……うごか」
ドS「それとも無理なダイエットで体壊したとかそんなくそみたいな言い訳なら私が引導渡すわよ!」
病弱「いえ、おそらく勇者様の異変は彼女の仕業かと」チラ
アンドロマリウス「ぴぃ!?」ビクンッ
429 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/14(土) 22:17:41.79 ID:i9drQYDq0
バアル「確かに勇者の異変はアンドロマリウスの能力『憑魔』だ」
バアル「だがそいつを攻撃すれば勇者にもダメージを受けるぜ」
バアル「ただし勇者のダメージはそいつには影響しないがな」
バアル「つまりテメエらがアンドロマリウスと一緒に来た時点で負けは決まっていたんだよ!」
ドS「そうでもないわ。だってアンタ偉そうな口たたいた割には前ほど魔力もないし」
病弱「ええ、今なら私たち二人でも勝てます!」
アンドロマリウス「バ、バアル様……」オロオロ
バアル「かもしれねえなぁ。だが――」ビュンッ!
バアル「俺様の勝ちだ!」ズドッ!
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/16(月) 00:10:27.42 ID:UDlmMbgDO
乙
急展開っすな
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/22(日) 12:51:43.75 ID:cOJtt/Nf0
アンドロマリウス「バ、ア……さ……ま?」コポッ
デブ「ぐふぅ!?」ビチャビチャ
ドS「勇者!?」ダッ
バアル「これで邪魔な勇者と裏切り者も始末出来たぜ」ズボッ
アンドロマリウス「」とさっ
ドS「勇者、ねえ勇者!」ユサユサ
バアル「次はテメエらだ――ッ!」ゴウッ!
病弱「させません! 僧侶さん勇者様のこと頼みます!」ガキッ!
432 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/22(日) 13:04:37.87 ID:cOJtt/Nf0
ドS「こんなことで死ぬんじゃないわよ! 死んだら肥溜めの中にぶち込むからね!」ザクザク
デブ「そ、それは……困る……お。てか痛い」ポタポタ
ドS(傷は治ってるのに顔色がどんどん悪くなってく……!)
デブ「どうやら……そっちをどうにかしないと、ダメみたいだ、お……」フラッ
ドS「そっち? ――アンタの仕業か!」キッ
アンドロマリウス「ヒュー、ヒュー……」ピクピク
ドS「くそっ、とっとと起きてくたばりなさいよ!」ドガグシャッ!
デブ(惨殺しているようにしか見えないけど治癒をかけている、だお?)
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/22(日) 13:15:00.79 ID:cOJtt/Nf0
デブ「この致命傷じゃ、もうダメ……だお」ハァハァ
ドS「変な吐息出してるんじゃないわよ! 八つ裂きにすればまだ!」
デブ「でも…‥さっきから全く具合がよくならないんだお」ハァ…ハァ…
ドS「っ!」ビクッ
デブ「だ、だから……ボキは最後の力で奴を――」
ドS「ふざけないで! 豚じゃないなら……勇者ならちゃんと生きて勝ちなさいよ!」
デブ「ハ、ハハ。この状態でその言葉はきついお」ハァ…ハァ…
ドS「豚でもいいの!? オークでいいの!? 歩く脂身って人々に囁かれたままでいいの!?」ポロポロ
デブ「こんな時にショックなこと言わんでほしいお!」ゴフッ!
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/07/22(日) 13:24:56.02 ID:cOJtt/Nf0
ドS「アンタが死んだら私は……」ウッウッ
デブ「僧侶、僕は――ボキは勇者だから守るもののために戦うお」キュッ!
デブ「人々のため、そして……ボキを支えてくれた大切な仲間のために!」ダッ!
ドS「ぃ…………で。行かないでよぉ勇者」
ドS「――せめて気持ちくらい伝えてからにしないさよ」グス
アンドロマリウス「…………」ヒューヒュー
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/23(月) 01:16:41.13 ID:TzwWm/+DO
乙
436 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/24(金) 23:19:09.93 ID:5SUhYpxpO
オマエ、ミテル
437 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/10/20(土) 21:43:52.40 ID:QnaRDmnV0
病弱「……こ、こは、カフッ! 通しません」フラ
バアル「こんな雑魚にここまで手こずるとは俺様も落ちたもんだ」
バアル「だが――これで終わりだ」ズアッ
病弱「」パァンッ
どさっ
バアル「さて、死にかけの勇者でも始末する――」ガシッ
病弱「……いか、せません」ギリ
バアル「チッ、消えろ!」バリッ!
438 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/10/20(土) 21:51:49.47 ID:QnaRDmnV0
病弱(私は、騎士でありながら2度逃げた)
病弱(1度目はこの病により王国から)
病弱(2度目はアガレスの強襲により護衛をしていた村から)
病弱(どちらも守ると固く誓ったはずなのに、だ)
病弱(私は弱い……心身ともに。それこそ騎士になどなるべきではなかったのだろう)
病弱(――だが、それでもまだ!)
病弱「わ、たしに、ヴァ……まモり、タイモノがあるんデす!」ギリギリギリ
439 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/10/20(土) 21:58:14.48 ID:QnaRDmnV0
バリバリバリッ!
病弱「」トサッ
バアル「ク、クソがぁ! ここまで邪魔立てするとは思わなかったぜ」ハァハァ
病弱「――――ァ」
バアル「なっ!」
病弱「」ガク
バアル(こ、この俺様が人間ごときに、それも勇者でもないただの人間に怯えるだと!)ギリ
バアル「フ、フン! あと勇者を始末すれば人間どもは終わりなのだから関係ない!」クククッ
440 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/10/20(土) 22:08:06.77 ID:QnaRDmnV0
デブ「いや、終わりだ――『アイン・ソフ・オウル』」ファアアアアアンッ!
バアル「――ハ?」ジュ
バシュン!
デブ「…………騎士さん」ダキ
デブ「貴女の、お陰で、倒せたよ」
デブ「最後の最後まで、頑張って隙をづくってぐれたおがげで、倒せたよ¨……!」
デブ「ざいごまで! りっぱな¨! ぎじだっだよ¨!」
デブ「だから――死なないでく、れ……よ」ドズン
デブ(ああ、僕のほうも限界か)
デブ(倒れざまに騎士さんを潰さなくてよかった)
441 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/10/20(土) 22:17:34.25 ID:QnaRDmnV0
デブ(思えばボキは勇者として最低だったのかもしれない)
デブ(勇者としての責任が怖くて、太ってへんなキャラを演じた僕が選ばれないのは当然だ)
デブ(その結果が、大切な人を傷つけ失わせた)
デブ(でも不謹慎だけどそのおかげで大事な人に出会えたんだよね)
デブ(ああ……やっぱり僕は勇者失格だ)ハハッ
デブ(これでようやくせかいが、へいわに――)ガクッ
ゆがんだ勇者の紋章<パアアアアアアアアアッ!
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/28(日) 23:02:12.30 ID:Z+SKApFDO
乙
もう終わりかな?
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/14(土) 21:29:56.90 ID:kQV71xr20
???「――――よ、……勇……よ、――……勇者よ」
デブ(誰かがボキを呼んでる?)ウーン
???「とっとと起きなさいってばこのデブ勇者!」ポカ
デブ「いたっ! っと思ったらあまり痛くなかったお」ガパッ
???「もうっ! お寝坊さんにはお仕置きですよ」プンスカ
デブ(え、誰この人)
444 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/14(土) 21:32:49.52 ID:kQV71xr20
デブ「もしかしてここは地獄かお?」キョロキョロ
???「こんな美しい場所が地獄なわけでしょうに」プリプリ
デブ「閻魔様じゃないとしたらあなたは誰ですかお?」
???「いうに事欠いて閻魔ですって! もうっもうっ!」ポカポカ
デブ(何この人可愛い)
445 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/14(土) 21:45:57.42 ID:kQV71xr20
???「こほんっ……先ほどの暴言はこれで許して差し上げましょう」
デブ(なんて幸せな――いや、優しいお仕置きなんだろう)
???「わたくしは世界の護手――シバ」
デブ「!?」
シバ「勇者よ、よく魔王とその連なるものを倒してくださいました」
シバ「改めてお礼を申し上げます」
446 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/14(土) 21:57:49.26 ID:kQV71xr20
デブ「シ、シバ様だったとは露知らず、申し訳ありません!」ドゲザァ
シバ「ふふふ、分かればそれでよいのです」ドヤッ
デブ「それに私はシバ様に与えて頂いた勇者の紋章がありながら多くの人々を犠牲にしてしまった」
デブ「それどころか大切な人たちも……」
シバ「それに関してはわたくしにも言えます」
シバ「戦士たちに力を授けたがゆえに多くの命を失わせてしまいました」
デブ「そんな! 少なくとも私はこの力のお陰で沢山助かりました!」
シバ「ありがとうございます、だからこそ貴方も卑下しないで下さい」
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/14(土) 22:10:06.81 ID:kQV71xr20
シバ「魔族がいなくなった今、世界は浄化されていくでしょう」
シバ「しかし大変なのはこれからです」
シバ「だからこそ勇者よ、貴方にはまだやるべきことがあるのです」
デブ「……それは私にまだ生きろと?」
シバ「はい。もちろんタダでとは言いません」
シバ「かつて貴方が逃げたが故に失った家族を生き返らせてあげましょう」
デブ「――ッ!」
448 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/14(土) 22:14:05.55 ID:kQV71xr20
シバ「もちろん強要はしません。選択はあなたにお任せします」
デブ「……いえ、受けます」
シバ「ありがとうございます。ではすぐに――」
デブ「ですがお聞きしたい。生き返らせられるのは誰でもよいのでしょうか?」
シバ「大勢は無理ですが、貴方と関係のあるものなら2人ほどなら」
デブ「では――――でお願いします」
シバ「……貴方が望むなら良いでしょう。では勇者よ、行きなさい!」パアアッ!
449 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/14(土) 22:17:58.01 ID:kQV71xr20
ごめんなさい、久々に投稿しました
450 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/15(日) 12:31:57.07 ID:aqMIJMbDO
待ってたぜ!乙
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/15(日) 23:01:49.66 ID:1OWUKKBz0
それからしばらくして――
新国王(元町長)「わわわ私が本当に国王でいいんでしょうか?」ガクガク
デブ「きっと大丈夫だお、ボキと一緒に頑張ってくれていた貴方なら」
デブ「それにやっぱりボキに人の上に立って率いるのは向いてないお」ハハ
新国王「……わかりました。今まで助けていただいた恩に報いるためにも精いっぱい頑張ります!」
新国王「勇者様が戻られた時にきっと豪勢なもてなしができるように!!」
452 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/15(日) 23:09:30.75 ID:1OWUKKBz0
デブ「」テクテク
ドS「もう豚のマーキングは済んだの?」
デブ「誰が豚だお! ただ町――いや、国の人々にお別れを言ってきただけだお!」
ドS「気にしなくてもアンタの臭さでいなくなったってわかるわよ」
デブ(そういう問題じゃあらへんがな)ガクッ
453 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/15(日) 23:16:56.62 ID:1OWUKKBz0
病弱「勇者様はお優しいから皆が寂しがらないようにしたんだと思います」ゴホッ
ドS「どうかしら。これからできなくなる雑魚への最後のマウントのためかもよ」
デブ「僧侶はボキを何だと思ってるんだお!」
ドS「大声出さないでよ私を怒鳴って楽しいの?」ウルウル
デブ(どうしてボキが悪者みたいに!?)
454 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/15(日) 23:23:48.13 ID:1OWUKKBz0
ロリ「相変わらずにぎやかでこのパーティは楽しいねぇ」
デブ「……ボキは楽しくないですお」
病弱「申し訳ありません……私がつまらないばっかりに」
デブ「ち、違うお! 騎士さんはその、そばにいてくれるだけで……えっと……」///
病弱「勇者様……」///
ドS「じゃあ私といると楽しくないっていうの!? ドMのアンタのために心を痛めながらも罵倒してあげてるっていうのに!」
デブ「一度だってボキはそんなお願いしてないんですが!?」
ドS「男のくせに口答えすんな!」バシッ
デブ(理不尽やんけ!)グフゥ
455 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/15(日) 23:33:51.15 ID:1OWUKKBz0
ロリ「けど良かったのかい? アタシなんかを生き返らせてしまって」
ロリ「それがどういうことか……わかってるのかい?」
デブ「もちろんだお。だからこそこれから挑むんだ」
デブ「そのためにも僧侶、騎士さん、魔女さんの力を貸してほしいお」
病弱「私も救って頂いた命です。貴方のために騎士として皆さんを守護してみせましょう」
ドS「アンタに言われるまでもないわ。それにもう――私の前で誰も死なせはしない」
ロリ「全盛期のころほどは戦えないけど限定的に開放してみせるさね」
デブ「ありがとう、みんな」
456 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/15(日) 23:39:03.74 ID:1OWUKKBz0
デブ「あと次の戦いが終わったら……みんなに話したいことがあるんだ」
ドS「脂肪フラグなんかいったらそぎ落とすわよ」
デブ(ちょっとイントネーション違くない?)
病弱「大丈夫です、私たちなら」ゴッフッ!
デブ(大量に血を吐かなければ安心できたんだけど)
ロリ「気が高まるぅ……溢れるぅ…‥‥」ゴゴゴ
デブ(え、ちょっと待ってくださいお。なんで今から戦闘隊形なんですかお?)
457 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/15(日) 23:42:28.35 ID:1OWUKKBz0
>>456
訂正
デブ「あと次の戦いが終わったら……みんなに話したいことがあるんだ」
ドS「脂肪フラグなんかいったらそぎ落とすわよ」
デブ(ちょっとイントネーション違くない?)
病弱「大丈夫です、私たちなら」ゴッフッ!
デブ(大量に血を吐かなければ安心できたんだけど)
ロリ「気が高まるぅ……溢れるぅ…‥‥」ゴゴゴ
デブ(え、ちょっと待ってくださいお。なんで今から戦闘態勢なんですかお?)
458 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/15(日) 23:44:26.79 ID:1OWUKKBz0
デブ「なんか締まらないけど……ボキたちらしいか!」
デブ「それじゃあ――行こう!」
ドS病弱ロリ「「「ええ!」」」
――完――
459 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/15(日) 23:52:09.44 ID:1OWUKKBz0
沢山不満の残る内容だったかと思いますが、とりあえず終わりです
気になる点、ご指摘、要望あれば頂ければ幸いです
460 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/16(月) 04:05:43.85 ID:mDO/1PAv0
乙 面白かった 何か安価・コンマ希望
461 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/21(土) 20:50:09.09 ID:WYDUdRkAo
この時期に完結させる人がいるだけでも奇跡、面白かった乙
462 :
過去のが使えるかテスト
◆NV92d4W1y2n/
[sage saga]:2019/12/21(土) 23:23:24.86 ID:6FV/7tec0
>>460
IFの世界でよければ別枠で書いてみますがそれでいいです?
それとも完全新作として書いた方が?
463 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/29(水) 23:58:27.36 ID:1Oc1SPqPo
完結してたのか
乙
面白かったよ
208.77 KB
Speed:0.1
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
新着レスを表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)