他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
提督「おおしお」
Check
Tweet
102 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/14(木) 19:20:43.33 ID:aZILtP6W0
まだ生きとったんかこのスレ
期待
103 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/14(木) 21:42:37.88 ID:3eb+6jwTo
まってましたー
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/11(木) 00:54:42.16 ID:aNleBCxTo
月刊おおしお そろそろかしら
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/05(土) 02:56:56.19 ID:GFnmqaLHo
おおしおまち
106 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/03/15(火) 11:12:29.36 ID:j5HG1PEKo
ワイワイ ガヤガヤ
提督「大潮」
大潮「ん?」モグモグ
提督「めっちゃ食べてるな大潮」
大潮「どーんと! 大盛りでお願いしました!」
提督「食費は呉鎮持ちだからたんとお食べ」
大潮「お任せください!」
提督「ところで大潮」
大潮「なんでしょうか!」
提督「熊野が元気ないからさ、あとでちょっと様子を見てきてもらえないだろうか」
大潮「見てきます!」タタタッ
提督「あとででいいんだぞ」
大潮「見てきました!」テテテッ
提督「早すぎるだろ」
大潮「ウーロン茶みたいなの飲んでましたよ!」
提督「それはここからも見えるんだ大潮、そういうんじゃないんだ大潮」
大潮「???」
107 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/03/15(火) 11:13:38.94 ID:j5HG1PEKo
日向「最上、調子はどうだ、頑張っているか」
最上「もちろんです師匠!」
日向「そうだろうな、今日の演習でも感じたことだが」
最上「師匠的にはどうでしたか? 今日のボクは」
日向「最上の瑞雲、良い動きだったぞ」
最上「本当ですか!?」
日向「ああ、またずいうんと腕を上げたんじゃないのか」
最上「……?」
日向「……ふふ、すまない、とっておきの冗談だ」
最上「あっ、ああ! 面白いです師匠!」パチパチパチ
伊勢「クソ食らえって言っていいんだよ」
日向「伊勢、食事中に汚い言葉を使うな」
伊勢「クソ召し上がれって言っていいんだよ」
日向「そうだ」
三隈「いえ違いましてよ」
108 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/03/15(火) 11:16:13.14 ID:j5HG1PEKo
翔鶴「あ、あ、あの、あのあのあの」
加賀「……何か用」
翔鶴「あの、五航戦、翔鶴と、も、申します」
加賀「……」
翔鶴「一航戦の、先輩方に」
加賀「……」
翔鶴「お会いできて、光栄です……!」
加賀「そう」
翔鶴「はいっ。明日は加賀さんと赤城さんもお出になると聞いて」
加賀「ええ」
翔鶴「明日の演習、よろしくお願いいたします」ペコリ
加賀「そうね、お互い、全力を尽くしましょう」
翔鶴「は、はい! はぁあ瑞鶴、瑞鶴! 加賀さんとお話ししてしまったわ!」
瑞鶴「良かったじゃない」
翔鶴「瑞鶴も、きちんとご挨拶して」
瑞鶴「ん、うん……」
加賀「……」
瑞鶴「あの、えっと……明日は敵だけど、同じ空母仲間として、仲良くしてよね」
加賀「……同じ空母?」
瑞鶴「う、うん。……あっ、まだ加賀さんに並べるなんて思ってないけど、でも」
加賀「五航戦の子なんかと、一緒にしないで」
瑞鶴「えっ……」
109 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/03/15(火) 11:17:20.41 ID:j5HG1PEKo
提督「いいか大潮」
大潮「大潮はいつもいいです!」
提督「俺はまだ呉提督と話すことがあるからここを動けない」
大潮「そうですねぇ」
提督「大潮は自由に動ける」
大潮「時速500キロで動けます」
提督「飛ぶ気かよ」
大潮「!!?」
提督「飛ばないよ安心しろよ。で、大潮は自由に動けるから、熊野の様子を見てきてほしい」
大潮「ウーロン茶飲んでます」
提督「そうじゃない」
大潮「???」モグモグ
提督「熊野を……そうだな、熊野にくっついててくれ」
大潮「わかりました!」
提督「良かった」
大潮「でも大潮はいまでっかい鳥肉を食べてるからなぁ」
提督「あとででいいぞ、食べてからで」
大潮「んー、司令官が行ったらいいのになぁ」
提督「また最初からか大潮」
110 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/03/15(火) 11:18:34.22 ID:j5HG1PEKo
ワイワイ ガヤガヤ
熊野「……」
満潮「……隣、いい?」
熊野「えっ? あ、ええ、よろしくてよ」
満潮「……」
熊野「……なにか、ご用ですの?」
満潮「別に」
熊野「……」
満潮「……あっちに唐揚げが無くなっちゃったから、貰いに来ただけよ」
熊野「そ、そうなんですの」
満潮「……」
熊野「……」
満潮「明日は、勝てるわよきっと」
熊野「えっ」
満潮「……」
熊野「……ありがとうございます、お優しいんですのね」
満潮「ふんっ」
111 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/03/15(火) 11:22:33.74 ID:j5HG1PEKo
三隈「皆さま少し、お行儀が悪くってよ」
最上「ごめーん」
日向「すまない、伊勢には私からよく言っておこう」
伊勢「いや日向も大概でしょ」
三隈「くまりんこがマナーについて、教えて差し上げますわ」
衣笠「……」ジー
三隈「……なんでしょう」
衣笠「くまりんこって何?」
三隈「く、くまりんこは、くまりんこですわっ」
衣笠「……」
三隈「……」
衣笠「そう言えば演習の前にも変なポーズとってたよね」
三隈「変なポーズ……」
衣笠「あれ、もう一回やって見せてよ!」
三隈「……く、くまりんこ♡」キューン
衣笠「えー可愛いー!! なにそれ衣笠さんも教えてほしい!」
三隈「え、えっと……くまりんこ♡」テレテレ
衣笠「青葉ー、あれ? 青葉―? まだ来てないのかな」
三隈「……」
衣笠「ぶりっこのポーズで写真撮ってもらいたいのに」
三隈「ぶりっこのポーズ……」
112 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/03/15(火) 11:25:17.90 ID:j5HG1PEKo
瑞鶴「ちょっと、一緒にするなってどういう意味なわけ」
加賀「……」
瑞鶴「な、なんとか言ってよ!」
赤城「まぁまぁまぁ」
瑞鶴「……赤城さんいたの」
赤城「まぁまぁまぁ、どうぞどうぞ」トクトクトク
翔鶴「赤城さんにお酌してもらえるなんて……すみません、すみません、ありがとうございます……!」
赤城「さあさ、ぐいっと」
翔鶴「んくっ、んくっ……」
瑞鶴「え、ちょ、翔鶴姉」
翔鶴「ぷはっ、はぁ……」フルフル
赤城「あら、いい飲みっぷり、ささ、どうぞどうぞ」トクトクトク
瑞鶴「ちょっと、やめてやめて、飲ませすぎないで」
加賀「あ、赤城さん、やめなさい」
赤城「美味しいですよ?」
加賀「美味しくても大丈夫じゃないことだってあるのよ」
翔鶴「んくっ、んくっ……」
瑞鶴「翔鶴姉!」
翔鶴「ぷはっ……」
瑞鶴「だ、大丈夫?」
翔鶴「……ウェイ」
瑞鶴「翔鶴姉!」
翔鶴「ワーイ」
瑞鶴「翔鶴姉!」
113 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/03/15(火) 11:26:47.17 ID:j5HG1PEKo
大潮「熊野さん!」
熊野「いかがいたしまして?」
大潮「司令官が熊野さんを見てきてというので見に来ましたよ!」
熊野「気を遣わせてしまいましたわね、ごめんなさい」
大潮「熊野さん、元気ないですか?」
熊野「……いいえ、おかげさまで、元気はつらつでしてよ」
満潮「……」
大潮「アゲアゲでいきましょ!」
熊野「ふふっ、アゲアゲ、ですわ」
大潮「ところでなんですけどー」
熊野「何かしら」
大潮「大潮、さっきからずーっと、おトイレ行きたいんですよぉ」
熊野「行ったらいいのではなくて?」
大潮「でも大潮は熊野さんを見てなきゃだしなぁ……」
熊野「わたくしは大丈夫ですので、ぜひ行っていらして」
大潮「でももうダメそうなんですよぉ」
熊野「……」
大潮「おトイレの場所もわかんないし」
熊野「一緒に探して差し上げますから、我慢しなさいな」
満潮「……」
熊野「……満潮さんはどうしてそんなに遠く離れてるんですの?」
満潮「大潮はやるときはやるわよ」
熊野「不吉なことを言わないで」
114 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/03/15(火) 11:28:16.44 ID:j5HG1PEKo
大潮「漏れるー」
熊野「もう少しの辛抱ですわ、我慢なさいな」
大潮「てぇー!」
熊野「やめなさい」
大潮「やれます!」
熊野「やめなさい」
大潮「おトイレの場所、聞いて来たらよかったですね」
熊野「その辺にあるだろうと高を括ったのが間違いでしたわ」
大潮「漏れるー」
熊野「その辺に誰かいらっしゃらないかしら……」
青葉「……あっ」
熊野「……」
青葉「……あの、さっきは」
熊野「緊急事態ですの、お手洗いの場所を教えて下さらないかしら」
青葉「えっ?」
115 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/03/15(火) 11:29:16.41 ID:j5HG1PEKo
大潮「ではじゃぶじゃぶ出してきます!」
熊野「はいはい、じゃぶじゃぶ出してきなさいな」
ガチャッ バタンッ
熊野「……」
青葉「……」
熊野「お礼申しあげましてよ、おかげで助かりましたわ」
青葉「いえ、分かりにくい構造ですみません」
熊野「……」
青葉「……」
熊野「……お食事の場に、いらっしゃいませんでしたわよね」
青葉「あっ、はい、ちょっとお仕事が残ってまして」
熊野「そうなんですの、大変ですのね」
青葉「一応、ここの秘書艦ですので。あっ、でももうすぐ行きますよ、お腹も空きましたし」
熊野「……」
青葉「……」
116 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/03/15(火) 11:31:01.85 ID:j5HG1PEKo
熊野「……先ほどは」
青葉「えっ?」
熊野「頭に血が上って、随分と嫌味なことを言ってしまいましたわ」
青葉「えっ、いえ、いいんです気にしないで下さい!」
熊野「……」
青葉「あ、青葉が悪いんですから」
熊野「……」
青葉「……」
熊野「申し訳ありません」
青葉「いやいやいやほんとに気にしないで下さい!」
熊野「許してくださいますの?」
青葉「いやもう許すとか許さないとかじゃないんで!」
熊野「ありがとうございます」
青葉「いえ、あの……恐縮です」
熊野「……」
青葉「……明日は、びっくりするくらい本気でやりますので」
熊野「ふふっ、望むところですわ」
青葉「はい」
ガチャッ
大潮「おまたせしました!」
熊野「あら、無事に済ませられましたの?」
大潮「ダメでした!」
熊野「ダメでしたの!?」
大潮「嘘です! あとハンカチ置いてきちゃったので貸してください!」
熊野「……」
117 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/03/15(火) 11:32:50.07 ID:j5HG1PEKo
鈴谷「ちょっと目を離した隙に熊野がいない!」
満潮「心配しなくても、トイレ行っただけよ」
鈴谷「あ、なーんだ」
満潮「……丸ごと無事とは限らないけどね」
鈴谷「えっ? どゆこと?」
満潮「尿意が限界の大潮を連れて行ったから」
鈴谷「……」
満潮「大惨事に、なってないといいけど」
鈴谷「帰ってきた熊野がびしょびしょしてたら、鈴谷はどう接してあげたらいい?」
満潮「さぁ」
鈴谷「ビールとかかけて誤魔化してあげたらいいかな」
満潮「それやられたら私なら蹴っ飛ばすわね」
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/15(火) 17:22:00.69 ID:hZgxUUQ/o
待ってた!
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/15(火) 23:09:05.97 ID:GfEG3pANo
キテター
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/19(土) 23:50:22.07 ID:YiQCbnwy0
保護者の熊野って良いな…
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/21(月) 20:51:23.13 ID:PbfVLIoS0
おおしお改2くるぞ!
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/13(水) 00:05:43.63 ID:zMDCk0PXo
さてそろそろか
123 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/04/22(金) 15:44:16.55 ID:O1bofMuWo
翌日・昼前
加賀「……」
加賀「迷ったわ」
加賀「この辺りだと聞いたのだけれど」
加賀「……」
ガサガサッ
加賀「っ」
ネコ < ……
加賀「……」
ネコ < ニャーン
加賀「……ちっちっち」
ネコ < ……
加賀「おいでおいで」フリフリ
ネコ < ニャーン
加賀「にゃーお」
ネコ < ゴロゴロゴロ
加賀「にゃんにゃんにゃーん」ナデナデ
瑞鶴「……加賀さん?」
加賀「この辺りに弓を引ける場所があると聞いたのだけれど」キリッ
瑞鶴「いや取り繕うの無理だから、ずっと見てたから」
124 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/04/22(金) 15:45:23.89 ID:O1bofMuWo
加賀「……」
瑞鶴「んふっ、ぷくくくく」クスクス
加賀「……」
瑞鶴「えっ? 今さらそんな澄ました顔しても遅いんですけど?」
加賀「……」
瑞鶴「あっほら、猫ちゃん遊んでほしいみたいよ? 撫でてあげたら?」
加賀「……」
瑞鶴「にゃんにゃーん、ぷくくくく」クスクス
加賀「……」
瑞鶴「皆にも教えてあげよ」
加賀「……」ジロッ
瑞鶴「わー睨まれてる! 怖ーい」
加賀「……」
瑞鶴「昨日の嫌味な物言いを訂正してくれたら、黙っててあげてもいいかなー」
加賀「……」
125 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/04/22(金) 15:48:01.62 ID:O1bofMuWo
翔鶴「瑞鶴ー? どこへ行ったのかしらあの子……」
瑞鶴「あっ、あんなところに翔鶴姉が! おーい翔鶴姉ー!」
翔鶴「瑞鶴っ、あっ、か、か、加賀さんもご一緒だったんですね」アセアセ
瑞鶴「ちょっと翔鶴姉聞いてよ、加賀さんったらね」
加賀「……」
翔鶴「???」
瑞鶴「さぁ、どうする加賀さん?」
加賀「……昨日は」
瑞鶴「はい駄目ー時間切れー、翔鶴姉、加賀さんさっき、猫ちゃん撫でてにゃんにゃん言ってたんだよ」
翔鶴「えぇっ!?」
加賀「……」
瑞鶴「ぷくくく、笑っちゃうよね」クスクス
翔鶴「加賀さんも猫がお好きなんですか!? わぁー奇遇ですね、実は私も大好きなんです!」
瑞鶴「翔鶴姉は何でそんなにメロメロなの」
126 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/04/22(金) 15:49:27.09 ID:O1bofMuWo
大潮「こっちです司令官!」
提督「なんだよ大潮、どこ行くんだ」
大潮「昨日この辺にネコさんがいたんです!!」
提督「猫? 猫が見たいのか?」
大潮「懐っこくて触っても逃げないんです!」
提督「へぇ、人慣れしてるんだ、飼い猫かもな」
大潮「大潮のネコさんじゃないです!!」
提督「分かってるよ」
満潮「……」
提督「満潮も猫に触りについてきたのか?」
満潮「……別に、あんたたちが迷わないように来てあげただけよ」
提督「そっか、ありがとな満潮」
満潮「……」
大潮「あっ、いました! 加賀先輩のところです!」
提督「ん? ほんとだ、おーい加賀ー」
加賀「!!」ビクッ
127 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/04/22(金) 15:51:52.61 ID:O1bofMuWo
提督「瑞鶴ちゃん、翔鶴ちゃんも、おはよう」
大潮「もうこんにちはの時間です!!」
翔鶴「おはようございます、横須賀の司令官様」
大潮「こんにちはの時間です!!」
翔鶴「ふふっ、こんにちは、大潮ちゃん」
大潮「こんにちは!!」
翔鶴「元気いっぱいですね」
大潮「大潮はいつでもアゲアゲです!!」
翔鶴「まぁ、それは素敵ですね。満潮ちゃんも、こんにちは」
満潮「……ん」
提督「満潮」
満潮「わ、わかってるわよ! ……こんにちは」ペコリ
翔鶴「あら、これはご丁寧に、ありがとうございます」ペコリ
満潮「……」
翔鶴「……あらあら、あと、きちんとご挨拶が出来ていないのはどなたかしら」
瑞鶴「……」
加賀「……」
ネコ < ニャーン
大潮「あっ! ネコさんもご挨拶できましたよ!」
加賀「……おはようございます」
瑞鶴「えっ、うん、おはよう、ございます……」
128 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/04/22(金) 15:52:53.70 ID:O1bofMuWo
提督「二人とも、今日の演習よろしくな」
翔鶴「はい、よろしくお願いいたします」
提督「一航戦が相手だからって遠慮とか、気負いとかしないように」
瑞鶴「もちろんよ! ぎったぎたにしてやるんだから!」
提督「と言っておりますが加賀さん、どうですか」
加賀「鎧袖一触よ、心配ないわ」
瑞鶴「へぇー」
加賀「……」
瑞鶴「……にゃーんにゃんにゃん」
加賀「やめて」
瑞鶴「ん? なに焦ってんのよ」
加賀「……」
提督「なんだ? なんか可愛いな瑞鶴ちゃん、なにそれ」
加賀「なんでも、ないわ」
提督「うん?」
瑞鶴「……」
加賀「……」
瑞鶴「……あぁ、ふぅーん、なるほどなるほど」ニヤニヤ
加賀「……」
提督「えっ、なに?」
129 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/04/22(金) 15:54:09.26 ID:O1bofMuWo
提督「さて、そろそろ戻るか、昼も取らないとだし」
大潮「えー!! まだ猫さんと遊びたいです!!」
提督「これは難しい命令なんだが、戻ったらまず手を洗えるか大潮!」
大潮「えっ!? やれます!! お任せあれです!!」
満潮「……」ナデナデ
提督「満潮も、行くぞ」
満潮「……えっ、あ、もう行くの?」
提督「戻って昼ごはんにしよう」
満潮「ちょっとだけ、待って……」
提督「ん? どうした」
満潮「……朝潮たちに送ってあげる写真撮るから、待って」
提督「そうか、じゃあ少し待とう」
満潮「……」ゴソゴソ
ネコ < ニャー
満潮「あっ、ちょっと、動かないでよ」
ネコ < ニャーォ
満潮「もうっ」
提督「俺が撮るから、満潮はそいつ抱っこしてやれよ」
満潮「えっ?」
130 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/04/22(金) 15:55:05.18 ID:O1bofMuWo
提督「ほら、携帯貸せ」
満潮「う、うん……」
提督「よしよし、じゃあ撮るぞ」
満潮「……」
提督「はい、チーズフォンデュ」
満潮「……」キュッ
カシャッ
提督「これでいいか? ちょっと確認して」
満潮「……うん、大丈夫」
提督「いい笑顔」
満潮「なによ、いいでしょ別に……」
提督「そうだな、よし、じゃあ戻るぞ」
大潮「行っきまっすよー!!」
提督「はいはい」
満潮「……」
提督「さて、なに食べるかな」
満潮「……ねぇ」
提督「何だ」
満潮「ありがと」
提督「ん、いい写真撮れて良かったな」
満潮「うん」
131 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/04/22(金) 15:56:29.29 ID:O1bofMuWo
昼過ぎ
提督「そういうわけで、楽しい演習の時間だ」
赤城「それより聞いて下さい提督!」
提督「どうした」
赤城「加賀さんが私のご飯とったんですよ!」
加賀「……」
赤城「『そのくらいにしておきなさい』って、私に意地悪したんです!」
提督「ふむ、加賀」
加賀「……何かしら」
赤城「言ってやって下さいよ提督! もう!」
提督「ありがとな加賀」
加賀「うん、いいけれど」
赤城「えっ? あれ? どうして加賀さんがお礼を言われてるんですか?」
提督「赤城」
赤城「んっ? えっ?」
提督「演習に勝ったら、何か食べに連れてってやるよ」
赤城「!!?」
提督「あと加賀はお前に意地悪したわけじゃないから、勘違いしないように」
赤城「そうなんですか? じゃあ何だったんです?」
132 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/04/22(金) 15:57:58.76 ID:O1bofMuWo
提督「今回こちらは航巡四隻と赤城加賀、向こうは重巡四隻に鶴姉妹だ」
最上「昨日とは始まり方が違うって聞いたけど」
提督「そうだな、小島を囲んで相手が見えないところから始める」
鈴谷「向こうは地形とか全部把握してるんだよね? なんかズルいー」
赤城「大丈夫ですよ、地図を貰いました」
提督「……」
鈴谷「……」
赤城「……どうかしましたか?」
提督「赤城が食事に関係ないこと言うと、なあ?」
鈴谷「なんかビックリするよね」
赤城「加賀さんこれ、怒ってもいいところですよね?」
加賀「日頃の態度を改めることね」
赤城「どこかに私の味方いませんか?」
大潮「大潮は赤城先輩の味方です!!」
赤城「あらっ、ふふっ、可愛らしい味方が付いたので私の勝ちですね」
加賀「そうね」
赤城「ねぇ嫌い? 私のこと嫌いですか?」
提督「大好き」
加賀「私もよ」
赤城「……」テレ
133 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/04/22(金) 16:00:31.77 ID:O1bofMuWo
【演習場】
如月「はぁーい♡ 審判の、如月よぉ」
如月「始まりの合図を出すから、如月から、目を離さないでね?」
如月「うふふ♪」
赤城「南からの風が吹いていますね」
加賀「……」
赤城「緩やかで、湿った風」
最上「……」
赤城「相手方には地の利があるんですよね」
三隈「……」
赤城「昨日の戦い方を鑑みるに、最もよい場所を取るでしょう」
鈴谷「……」
赤城「風に乗って届く音、潮の揺らめき」
熊野「……」
赤城「……では皆さん、慢心せず、全力で参りましょう」
如月「それじゃあ、よ〜い」
如月「……」
如月「うふふっ、はじめてぇ」
赤城「……」ヒュカッ
134 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/04/22(金) 16:01:44.37 ID:O1bofMuWo
青葉「ではまず索敵から始めましょうか!」
瑞鶴「任せて。おのれ一航戦、目にもの見せてやるんだから!」
衣笠「……ねぇねぇ青葉」
青葉「どうしました?」
衣笠「あれ、なんか……既に攻撃機が来てるみたいなんだけど」
青葉「いやいや、まだ開始15秒ですよ、こちらの位置すら把握してないはず……」チラッ
村田隊 < ヤッタレー
青葉「っ!!? そんなまさか!?」
衣笠「ど、ど、どうする!?」
青葉「出来る限り撃ち落とします! 翔鶴さんは戦闘機の発艦を!」
翔鶴「はい!」
青葉「瑞鶴さんは索敵を全速力でお願いします!」
瑞鶴「わ、わかった! なに、どうなってるのよ……?」
135 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/04/22(金) 16:02:52.03 ID:O1bofMuWo
提督「大潮、プリン食べるか」
大潮「食べます!!」
提督「はいこれ」
大潮「二個も!? やったぁ!! ありがとうございます!!」
提督「いや違うぞ、一個は満潮の分だぞ」
満潮「……」
提督「満潮もこっちおいで」
満潮「……」
大潮「よいしょ」グイグイ
提督「膝に乗るな膝に」
大潮「半分空けといたから、満潮はこっち座って!!」
提督「聞いてないな」
満潮「遊んでないで、もっとちゃんと応援しなさいよ!」
提督「ん、大丈夫、ちゃんと見てるよ」
満潮「……」
提督「はいこれ、プリン。満潮も膝に乗るか?」
満潮「乗るわけないでしょ」
提督「そうか」
136 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/04/22(金) 16:05:08.46 ID:O1bofMuWo
赤城「相手方の艦載機もやってきましたね」
加賀「索敵機が帰っていったから、そろそろだと思っていたわ」
赤城「攻撃機48に、爆撃機24てところですね」
加賀「そうね」
赤城「加賀さんの戦闘機で、全て撃ち落とせますか?」
加賀「少し、撃ち漏らしが出ると思う」
赤城「そうですか、では、最上型の皆さん?」
最上「はい!」
赤城「加賀さんの補助をお願いします」
最上「わ、わ、わかりました! みんな、対空射撃用意!」
赤城「私は第二次攻撃隊を発艦します」
加賀「戦闘機の発艦が終わったら、私も続くわ」
赤城「はいっ。では、皆さん」
最上「……」
三隈「……」
鈴谷「……」
熊野「……」
赤城「向かい来る敵を、皆々殺しにしてあげましょう」
鈴谷「一航戦こわい!!!」
137 :
◆cOni1NBexE
[sagesaga]:2016/04/22(金) 16:06:25.39 ID:O1bofMuWo
演習編の終わりが見えているので、今回は近いうちに続きを書けると思います……。
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/22(金) 16:27:15.92 ID:CK60+c4Wo
乙
面白いからちゃんと完結してほしいな
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/22(金) 16:41:26.09 ID:Eo8lcoQDO
支援したいと思ふ
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/29(金) 22:00:20.06 ID:dnbviJ+Ko
ギャグキャラの赤城さんは総じて戦闘時はイケメン
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/20(金) 23:30:23.90 ID:LLRWJjFYo
そろそろ次号
142 :
◆cOni1NBexE
[sagesaga]:2016/05/31(火) 01:27:55.73 ID:9aqJ13a9o
提督「で」
大潮「で!」
満潮「……」
提督「どうにか判定勝ちなわけだけど」
加賀「やりました」
提督「皆よくやってくれた、MVPは、まぁ……」
加賀「赤城さん、でしょう?」
提督「そうだな、相変わらず、と言ったところか」
赤城「皆さんの援護があったおかげです」
提督「うん、じゃあみんなMVPで」
大潮「大潮もMVPですね!!」
提督「大潮はプリン食べたり俺の服にこぼしたりしてただけだろ」
大潮「大潮は司令官にも食べさせてあげようとしました!!」
提督「そうな、ありがとな……で、また鈴熊が居ないんだけど」
最上「たぶんまだ演習場に浮いてると思うよ」
提督「なんでだ、また大破させられたからって、気にしなくていいのに」
最上「ボクも三隈も大破だったけど、大きい顔してるしね」
三隈「あら、三隈は小顔もチャームポイントの一つでしてよ♪」
最上「くっそー三隈かわいいなぁ……」
143 :
◆cOni1NBexE
[sagesaga]:2016/05/31(火) 01:41:52.85 ID:9aqJ13a9o
熊野「……」プカプカ
鈴谷「熊野ー、いつまで浮いてるつもりー?」
熊野「……」
鈴谷「おーい熊野ー、戻ろうよー」
熊野「……手も足も出ませんでしたわ」
鈴谷「判定勝ちだったじゃん」
熊野「……」
鈴谷「はいはい、青葉さんだけ無傷だったもんね」
熊野「加賀さんですら小破させられましたのに……あら?」
鈴谷「ん? ……あぁ」
青葉「あの……」
熊野「……」
鈴谷「あれぇ、挨拶に来てくれた人に寝たまま対応するのが今時のレディなんだっけ?」
青葉「えっ、あの、鈴谷さん……!」
熊野「いえ、仰る通りですわね、失礼いたしました」
青葉「ふぇえええ恐縮ですぅ……」
144 :
◆cOni1NBexE
[sagesaga]:2016/05/31(火) 01:52:01.36 ID:9aqJ13a9o
熊野「……あれが貴女の本気、ということで、宜しいんですのよね」
青葉「は、はいっ、青葉、全力でやりました……!」
鈴谷「だよね、あれで本気じゃないとか言われたら鈴谷もう寝るよ」
熊野「どれだけ鍛錬を積めば、あの域に達せるんですの?」
青葉「ええと、あはは……何処へ行くにも連れ回されている内に、いつの間にか」
鈴谷「練度で言うと? 数字で言うとどれくらい?」
青葉「はい、確か……百四十、いくつかですね」
鈴谷「鈴谷たちの倍くらいかー、そりゃ敵わないよねぇ」
熊野「修練とは極めるほどに、一つ上にあがるのが難しくなるんですのよ」
鈴谷「ん? なんて?」
熊野「倍どころか、三倍四倍の経験を積んでもまだ届かないのでしょうね」
青葉「……」
鈴谷「まぁ彼氏いる時点で経験値は桁違いだよね」
青葉「!!?」
熊野「!!?」
鈴谷「初めての時ってやっぱり痛いの?」
青葉「ふぁ!? あ、え? あの、えと」
熊野「痛いんですの?」
青葉「ちょ、ちょ、ちょーっと勘弁して下さい!!」
145 :
◆cOni1NBexE
[sagesaga]:2016/05/31(火) 01:55:01.51 ID:9aqJ13a9o
大潮「いっきまっすよー!!」
提督「よし、皆いるか? いないやつ返事しろー」
最上「はーい」
大潮「最上さんがいないみたいです!!」
提督「仕方ない、置いていこう」
最上「そんな! 最上さん大事だよ! 探そうよ!」
提督「もがみん……達者で暮らせよ」
三隈「えっと、み、三隈もおりませんでしてよー」
大潮「三隈さんもいないみたいです!!」
提督「三隈ー! どこだー!」
最上「温度差!!」
三隈「ここでしてよー」
提督「良かった三隈、いた」
大潮「よかったぁ」
満潮「……何が楽しいのその遊び」
最上「温度差!!」
146 :
◆cOni1NBexE
[sagesaga]:2016/05/31(火) 02:00:45.27 ID:9aqJ13a9o
提督「青葉ちゃん、色々ありがとな」
大潮「大潮もありがとうございました!!」
青葉「恐縮です! お役に立てて嬉しいです!」
提督「翔鶴ちゃんと瑞鶴ちゃんも、今朝はありがとう」
瑞鶴「??? 何の話?」
提督「いや加賀の、朝練、あれ? 一緒に居たからてっきり付き合ってくれたもんだと」
加賀「あ、朝は、あの……」オロオロ
瑞鶴「……ああ、そんなこと、別にいいわよ、私も練習になったし」
加賀「!?」
提督「いやいや、礼の心は忘れてはならないからな」
大潮「お礼は大事です!!」
加賀「……」
瑞鶴「加賀さん、あの人のこと好きなんでしょ?」ヒソヒソ
加賀「な、な、何を言ってるの……」
瑞鶴「打倒一航戦、とは思ってるけど、好きな人の前で恥かかすほど性格悪くないから」
加賀「……」
147 :
◆cOni1NBexE
[sagesaga]:2016/05/31(火) 02:07:55.94 ID:9aqJ13a9o
加賀「昨日この子に、随分と嫌味なことを言ったわ」
提督「……うん?」
瑞鶴「えっ、ちょっと、加賀さん?」
加賀「ごめんなさい」
提督「……だとしたら、謝るべきは俺じゃないと思うけど」
加賀「そうね。瑞鶴、昨日の発言を取り消させて、ごめんなさい」
瑞鶴「ええぇ……どうしちゃったの加賀さん」
加賀「いずれ五航戦の子たちは、私たちに追いつくか、追い抜くかすると思う」
瑞鶴「な、なな、何なの、やめてよ急に」
加賀「それを考えて、焦りが出たのかもしれない。どうか許して」
瑞鶴「いいよもう、私も、仕返しっぽいことしちゃったし……」
加賀「それと、今朝は私、猫を愛でて大はしゃぎしていたの」
瑞鶴「えっそれ言っちゃうの」
加賀「……幻滅した? 落ち着いた大人じゃなくて」
提督「どちらかと言えば抱きしめたい」
加賀「……」
翔鶴「加賀さんお帰りになる前にサイン下さい!!」バッ
瑞鶴「空気読んでよ翔鶴姉!」
148 :
◆cOni1NBexE
[sagesaga]:2016/05/31(火) 02:18:07.61 ID:9aqJ13a9o
加賀「……これで良いかしら」
【加賀
翔鶴へ】
翔鶴「はぁああああありがとうございます、ありがとうございます!」
大潮「大潮のサインはいりませんか?」
翔鶴「あ、赤城さんも、もしお手数でなければ……」
赤城「お安いご用です」キュキュー
【一航戦赤城より
私の大切な後輩 翔鶴さんへ ♡】
翔鶴「ふぁああああああ!」ビターンッ
提督「サービス精神」
瑞鶴「この二日で翔鶴姉の尊厳ぼろぼろだよ」
大潮「大潮のサインは!!」
瑞鶴「じゃあ大潮のサインは私が貰うよ」
大潮「えー、しょうがないですねー……じゃあ書いてあげますね!!」
瑞鶴「う、うん、ありがと、あっちょっ、飛行甲板はやめて! ちょっとホントにやめて!」
149 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/05/31(火) 02:20:41.95 ID:9aqJ13a9o
演習編終わりです半年以上演習してました……。
sageたまま書きこんでるし大潮出番減ってるしぼろぼろです……。
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/31(火) 03:15:35.67 ID:mExW3lfBo
月末にいいものが見られた
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/31(火) 06:50:15.40 ID:RFl6HD4g0
乙
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/31(火) 21:58:44.89 ID:lncmRsGAO
また1ヶ月待つのか…
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/31(火) 22:51:32.69 ID:0Keg2SUNo
月刊だからしょうがないよ
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/01(水) 02:17:11.06 ID:D4LtczO8O
【悲報】うちの嫁艦が非処女
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/01(水) 16:34:26.62 ID:K1XUdYdNo
おもしろいなこれ。
大潮のノリとか全体の掛け合いが秀逸
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/20(月) 01:30:30.98 ID:WlEVHKhAO
まだか?
157 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 07:45:26.86 ID:RXzQM7cWo
【ある日の執務室】
大潮「なので、つまり、大潮の考えでは!!」
提督「……」
朝潮「……」
霰「……」
大潮「お菓子の部屋を作るといいと思います!!」
霰「おぉ……」
提督「……」
大潮「以上で大潮の報告おわりです!!」
霰「……」パチパチパチ
提督「もう仕事に戻っていい?」
霰「じゃあ、次は霰、『あさがおとカブトムシの観察日記』……はじめるね?」
提督「この遊びもしかして長い?」
朝潮「朝潮は原稿用紙に100枚書いてきました!」
提督「あっ長いな、コーヒー淹れてくるわ」
158 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 07:46:58.96 ID:RXzQM7cWo
ガチャッ バーン
天龍「よぉ提督、ちょっといいか!」
提督「おかえり天龍」
天龍「おう、回収した資源資材は全部倉庫にぶっこんどいたぜ」
提督「ん、ご苦労、コーヒー飲むか?」
天龍「ああ、貰う。それより提督、一個聞きてぇんだけど」
霰「霰が、先……順番……」
天龍「ん? なんだよ何かやってんのか?」
提督「順番らしいから、急ぎでなければ後にしてくれ」
天龍「あぁー、まあいいけどな」
霰「じゃあ、報告」
中略
霰「あさがおは、種がたくさん採れたから、また植える」
天龍「玄関先のあさがお霰のだったのか」
霰「今度は、あさがおの色ごとに、取れた種を別々にしてみる」
天龍「へぇー、まめだな、俺には無理だわ」
159 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 07:49:13.20 ID:RXzQM7cWo
霰「以上、報告おわり」
提督「霰らしくて凄く良かったぞ」
霰「うん……ありがと」
大潮「……はっ」ビクッ
提督「まさか寝てないよな大潮」
大潮「寝てないです!!」
提督「今の霰の話どうだった?」
大潮「んー……『あ』で始まる?」
提督「そうだな」
大潮「朝潮がぬいぐるみに司令官って名前付けてる話?」
朝潮「大潮っ!!?!?」
提督「わはは、そうなのか」
朝潮「ち、違うんです司令官! 司令官を尊敬していてこそ、お名前を」ワタワタ
提督「ほほう、なに、殴ってストレス解消とかしてんの?」
朝潮「そんなことしません!!」
大潮「ぬいぐるみ抱っこしないと寝れないみたいです!!」
朝潮「大潮っ!!?!?」
160 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 07:51:15.99 ID:RXzQM7cWo
霰「こっそり撮った、朝潮の動画、これ」ピッ
朝潮『……』ゴロゴロ
朝潮『司令官……!』ギュー
提督「ははは、俺のこと大好きか朝潮」
朝潮「……」
提督「ん?」
朝潮「朝潮が、司令官をお慕いしていては、そんなにおかしいですか……?」ジワッ
提督「うおっ、ごめんごめんごめん」
天龍「泣かしてんじゃねぇよ」
提督「悪かったよ、大好き朝潮」
大潮「……はっ」ビクッ
提督「えっこの流れで寝る?」
大潮「寝てないです!!」
提督「いや絶対寝てたよ今」
大潮「……zzz……」ムニャムニャ
提督「寝言かよ」
161 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 07:52:50.69 ID:RXzQM7cWo
提督「どうにか落ち着いた」ナデナデ
朝潮「……」ポワワ
天龍「そろそろ俺の話していいか?」
提督「ん、あー、まだ朝潮の報告が」
朝潮「朝潮は、もう少しこのままで大丈夫なので、お先にどうぞ」ギュー
提督「だそうだ」
コンコンコンッ ガチャッ
龍田「天龍ちゃ〜ん、遠征の報告は済んだ〜?」
天龍「さっき龍田と話してたんだけどよぉ」
龍田「あら〜?」
天龍「この鎮守府で、一番強ぇのは誰だ」
朝潮「聞き流せない話題ですね」キリッ
提督「さて、誰だろう」
大潮「まさか……大潮……!?」ピーン
提督「寝たり起きたり忙しいな大潮」
162 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 07:54:20.47 ID:RXzQM7cWo
提督「……」チラッ
龍田「……」
提督「……何だかんだで赤城じゃないか?」
天龍「やっぱそうか、鈴熊もそう言ってたしな」
龍田「うふふ♪」
提督「そんなこと聞いて、喧嘩でも吹っ掛ける気か?」
天龍「バーカ、ちょっと訓練に付き合ってもらうだけだ」
霰「天龍も、すごく強い……」
天龍「わはは、まぁ軽く世界水準超えてるからな」
霰「霰のカブトムシ、名前、天龍」
天龍「カブトムシかよ、光栄だなおい」
龍田「結論が出たところで、補給に行きましょ」
天龍「ついでに最強空母に果たし状でも叩きつけてやるか」
朝潮「私もお供します!」
提督「あれっ、朝潮の報告は?」
大潮「大潮も行きます!!」グー
提督「大潮はお腹減ってるだけだろ」
163 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 07:55:33.00 ID:RXzQM7cWo
ガチャッ バタンッ
提督「……静かになったな」
提督「……」
提督「仕事しよ」
カチャッ
提督「ん?」
荒潮「……」チラッ
提督「……」
荒潮「……」テテテッ
提督「どうした荒潮」
荒潮「うふふっ」ゴソゴソ
提督「何だその紙束は」
荒潮「荒潮と、司令官の、ナ・イ・ショ・の、うふふっ、マル秘研究報告、始まるわよぉ」
提督「何か始まった」
荒潮「……」テレテレ
提督「照れるならやめろよその謎タイトル」
164 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 07:56:57.63 ID:RXzQM7cWo
【食堂】
天龍「ちょっといいか」
赤城「あわわ……」アセアセ
天龍「慌てんな、食いもん横取りしに来たわけじゃねぇ」
赤城「あっ、そうなんですか、すみません反射的に」
天龍「いつも誰かに取られてんのか?」
赤城「ときどき提督が『食べ過ぎだ』などと言って強奪していきますね」
天龍「あんま面倒かけてやんなよ……」
赤城「それで、私に何かご用でしょうか」
天龍「おう、いっちょ勝負しねぇか、っつう用件だ」
赤城「なるほど、受けて立ちましょう」
天龍「なんだ、ノリがいいじゃねぇか」
赤城「どこのラーメン屋さんで勝負しますか?」
天龍「食いもんから離れろ」
赤城「やです! 離れた瞬間にやっぱり私のアイス横取りする気ですね!」
天龍「物理的にじゃねぇよ思考を切り離せってんだよ」
165 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 07:58:35.50 ID:RXzQM7cWo
赤城「艦隊内の、最強、ですか?」
天龍「みんな口を揃えてあんただって言ってるぜ」
赤城「まさか、そんなはずありません」
天龍「ほう、だとすると、空母赤城から見たこの艦隊の一番は誰だ?」
大潮「まさか、大潮……!」ピーン
朝潮「やはりこの朝潮……!」ピーン
霰「……!」ピーン
赤城「……」チラッ
龍田「……」
赤城「加賀さんはどう思いますか?」
加賀「どう、と言われても……」チラッ
龍田「……」
加賀「……鳳翔さん、かしら」
龍田「うふふ」
天龍「鳳翔さん? あっはっはっ、加賀も冗談言うんだな」
赤城「……」
加賀「……」
天龍「な、なんだよ、なに黙ってんだ」
166 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 08:01:10.78 ID:RXzQM7cWo
鳳翔「天龍さん、何か召し上がりますか」
天龍「水くれ、それと駆逐どもに何か、甘いもん」
大潮「大潮は今月お小遣いピンチです!!」
天龍「財布はしまっとけ、仕方ねぇから奢ってやる」
大潮「えー!! じゃあ大潮、チョコのパフェ食べてもいいですか!?」
霰「霰も……!」
天龍「おう、朝潮は」
朝潮「あの、しかし……」
天龍「日が暮れちまうぞー」
朝潮「……あんみつ」
天龍「アイス入れとけよ」
朝潮「……アイスのあんみつ」
天龍「鳳翔さん、チョコパフェふたつとクリームあんみつ頼むわ!」
赤城「私も天龍さんのお金でサバ味噌定食を」
天龍「あと一航戦のモテねぇほうにありったけの爆薬もな!」
赤城「そんな! 加賀さんが何をしたって言うんですか!」
天龍「自己評価高ぇなあんた!!」
167 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 08:02:37.84 ID:RXzQM7cWo
天龍「あんたが一航戦より強ぇってのは本当なのか」
鳳翔「そんな、昔の話ですよ」
加賀「……」
鳳翔「二人とも鍛錬を積み、今では当然、私より数段強くなっていますよね?」
赤城「は、ははは……」
天龍「おいおい一航戦、マジでビビってんじゃねぇか」
赤城「そ、そんな、ねぇ、加賀さん、ねぇ?」
加賀「そうね」
鳳翔「……」
赤城「あっ、大潮ちゃん、チョコがお洋服にこぼれてますよ、ははは……」
大潮「あー」
鳳翔「……」ジー
赤城「……」
鳳翔「……」
赤城「……」ジワッ
天龍「や、やめてやれ鳳翔さん、大の大人が泣きそうになってる……」
鳳翔「うふふっ、冗談ですよ」
168 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 08:03:54.73 ID:RXzQM7cWo
龍田「天龍ちゃんは何か食べないの〜? 私もお金だすよ〜?」
天龍「いらねぇ。で、鳳翔さん」
鳳翔「はい」
天龍「そんなに強ぇなら、一つ俺にも稽古つけてくれよ」
鳳翔「それは、構いませんが……」
龍田「天龍ちゃんも甘いもの、食べたらいいのにね?」
大潮「では大潮のアメをあげます!!」
朝潮「私からも、キャラメルしかありませんが、どうぞ!」
霰「霰の、ゼリーも」
天龍「おう、ありがとなチビども」
霰「昆虫用、ゼリー」
天龍「カブトムシなのか俺は」
霰「……!?」
天龍「いやカブトムシではねぇんだ、悪ぃな」
霰「そう……」
大潮「これツノですか!?」
天龍「電探だ。だからカブトムシじゃねぇんだって」
169 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 08:05:42.43 ID:RXzQM7cWo
荒潮「そうして楽園にたどり着いた司令官と荒潮が」
提督「……」
荒潮「禁断の木の下で手をつなぎ、あ、愛を囁き……」テレテレ
提督「……」
荒潮「誓い合うと、突然、木が葉を震わせ光り輝き」
提督「……」
荒潮「大きな果実が一つ、枝の先に実を付けました」ペラッ
提督「……」
荒潮「二人で力を合わせ、その実を割ってみると」
提督「……」
荒潮「中から、それはそれは可愛い赤ちゃんが生まれ」
提督「……」
荒潮「子供を授かった二人は、それから末永く、幸せに暮らしました……おしまい」
提督「ところで研究報告って意味わかってるか?」
荒潮「……頑張った荒潮に、ご褒美、必要よねぇ?」
提督「分かってないな? まぁいいか、コンビニ行くぞコンビニ」
荒潮「うふふっ、素敵 ♡」
170 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 08:07:06.09 ID:RXzQM7cWo
【演習場】
天龍「っしゃあ!! どっからでもかかってこい!」
龍田「天龍ちゃ〜ん、頑張って〜」
大潮「大潮、鳳翔さんが戦うところ初めて見ます!!」
鳳翔「あの、どの程度の力でという要望は、あったりしますか?」
天龍「はぁ? んなもん全力で――」
赤城「やめた方がいいです」
天龍「……なんだよ、まさかこの俺を心配してんのか?」
赤城「絶対にやめたほうがいいです……!」
加賀「……」コクコク
天龍「……じゃあ、まぁ、半分くらいで」
鳳翔「えっ、は、半分ですか……?」
天龍「うはははっ、だよなぁ、そうなるよなぁ! やっぱ全力で――」
鳳翔「最初は十分の一くらいからが良いと思ったのですが……」
天龍「ん?」
171 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 08:08:20.47 ID:RXzQM7cWo
鳳翔「すみません、見くびっていたようです、そこまで覚悟がおありなら」
天龍「……」
ゴウッ
鳳翔「では、半分の力で」
ゴゴゴゴゴ
天龍「……」ダラダラ
鳳翔「行かせて貰いますね」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
天龍「あっ、やっぱ十分の一でお願いします」
鳳翔「発艦!」ヒュカッ
天龍「墓には『世界水準を超えた最強の軽巡』と書いてくれ」
大潮「大潮ちょうどアイスの棒もってます!!」
天龍「アイスの棒かよ、カブトムシじゃね――」
ドーン!!
大潮「天龍さぁーん!!!」
172 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 08:09:59.75 ID:RXzQM7cWo
大潮「っていう感じで、鳳翔さんが凄かったです!!」
提督「なるほど、鳳翔か、最近出撃させてないから忘れてた」
大潮「天龍さんアフロになってました!!」
提督「今度笑ってやろう。さ、そろそろ寝よう大潮」
コンコンコンッ
提督「ん? 誰だこんな時間に」
ガチャッ
朝潮「お休みのところ申し訳ありません!」
霰「……んちゃ」
提督「どうした二人とも」
朝潮「あの、ええと、夜間も司令官の身辺を警護するのが、やはり駆逐艦としては――」
霰「今日は、一緒に、寝てもいい?」
提督「ん、いいよ、おいで霰」
霰「……」トコトコ
朝潮「で、では私も……」
提督「あぁ、夜間警備はいらないです」
朝潮「えっ」
173 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 08:11:31.47 ID:RXzQM7cWo
朝潮「しかし、この頃は近海にも深海棲艦が、出たり……」アセアセ
提督「夜の哨戒もしてもらってるから大丈夫だ」
朝潮「で、でも、急に、危ないかもしれないし……」
提督「……」
朝潮「……」シュン
天龍「いちいち苛めんなよ」
提督「いたのか天龍」
天龍「いたよ、朝潮かわいそうだろうが」
提督「いじめてないぞ」
天龍「しょんぼりしてんじゃねぇか」
朝潮「……」ションボリ
提督「このまま部屋に入れると、本当に朝まで見張りしかねないからな」
天龍「……まぁ、確かに」
龍田「提督は朝潮ちゃんの、素直な気持ちが聞きたいみたいよ〜」
提督「いたのか龍田」
龍田「うふふ、お邪魔しますね」
174 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 08:12:56.57 ID:RXzQM7cWo
大潮「ここからここまで大潮の陣地!!」
霰「霰は、ここ」
提督「俺の領土が侵略されていく」
朝潮「あ、あの、司令官……」
提督「何だ」
朝潮「朝潮も、寝床をご一緒させていただいてよろしいでしょうか……」
提督「ん、いいぞ、おいでおいで」
朝潮「ありがとうございます! こら大潮、霰!」
大潮「!!」
朝潮「ここからここまでは朝潮の陣地にします」
提督「さては俺の寝る場所無いな?」
大潮「しょうがない」
提督「俺の台詞だろそれ」
龍田「予備のお布団、敷いちゃうね〜」
天龍「龍田、俺のも」
提督「着々と……!」
175 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 08:14:08.81 ID:RXzQM7cWo
大潮「あれ? 朝潮のお人形は?」
朝潮「大潮!!」
大潮「司令官のお人形!!」
朝潮「大潮!!!」
提督「なんだ、人形持ってきてないのか」
朝潮「あ、朝潮は、そんなに子供ではありません!」
提督「いつも一緒に寝てるなら、持ってきてやれよ、人形かわいそうだ」
朝潮「……いいのですか」
提督「うん」
朝潮「ではすぐに持ってまいります!」
提督「いってらっしゃい」
ガチャッ バタンッ
提督「……」
天龍「……」
提督「これカギ閉めといたらどうなるかな」
天龍「ホントにやめろ、想像しただけで泣ける……」
176 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 08:15:58.71 ID:RXzQM7cWo
天龍「ところで」
提督「何だ」
天龍「俺の頭見て何か一言あんだろ」モサモサ
提督「……」
天龍「龍田が防御に入ってくれたおかげで、なんとかアフロで済んだ」
提督「そうか。でも龍田はアフロになってないのな」
龍田「やっぱり、イメージがあるから〜」
天龍「イメージで防げるのかアフロって」
提督「しかし実際見ると、不憫で笑いにくいな」
天龍「笑えよ」
提督「ははっ……」
天龍「ドン引きじゃねぇか」
ガチャッ
朝潮「持ってまいりました!」
提督「おお、早いな、何の人形? クマ?」
朝潮「駆逐イ級です!」
提督「敵じゃん」
177 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 08:17:44.73 ID:RXzQM7cWo
天龍「……zzz……」
朝潮「……zzz……」
霰「……zzz……」
大潮「……zzz……」スピー
提督「なぜ上に乗るんだ大潮……重い……助けて天龍……」
龍田「天龍ちゃんなら寝ちゃってるわよ〜」
提督「あっ龍田、ちょっと助けて、三人にがっちり組み付かれてて動けない」
龍田「はぁい、大潮ちゃん、こっちに来ましょうね〜」ヒョイッ
大潮「……zzz……」ムニャムニャ
提督「腕にくっついてる朝潮と霰も外してくれ」
朝潮「……zzz……」
霰「……zzz……」
龍田「……え〜いっ」ズムム
提督「痛たたたたたた! ツボを突くな、何すんだ」
龍田「そんな事より、私ちょっと困ってるんですけど〜」
提督「上官のお願いをそんな事って言ったか今」
龍田「何だかね、私が実は強いって思われちゃってるみたいなのよね〜」
提督「無視なのか?」
178 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 08:19:58.14 ID:RXzQM7cWo
龍田「一航戦の二人にも勘違いされちゃってるみたいで」
提督「勘違いも何も、実は本当に強いだろ」
龍田「私なんかまだまだだよ〜」
提督「ここ最近、出撃しても無傷で帰ってくるよな」
龍田「それは、怪我すると天龍ちゃんが心配するから〜」
提督「天龍が一緒だと何故か二人とも無傷だよな」
龍田「天龍ちゃんが怪我するのも嫌だし」
提督「しかも何故か狙ったように天龍が手柄を立てる」
龍田「喜ぶ天龍ちゃん、可愛いわよね〜」
提督「赤城が言うには、敵味方ともに誘導して、戦場を支配してる奴がいるとか」
龍田「……」
提督「ほとんど誰にも気付かれずに」
龍田「だから全部、偶然で勘違いな〜の〜!」
提督「……」
龍田「天龍ちゃんにまで勘違いされちゃう前に、誤解をときたいの……」
提督「……このしおらしさは演技と見た」
龍田「え〜いっ」ズムム
提督「痛い痛い痛い! ツボ突くのやめてマジで」
179 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/06/27(月) 08:21:52.28 ID:RXzQM7cWo
満潮「……さっきから見てるその写真なに」
荒潮「……司令官にちゅーされたい」ハフゥ
満潮「な、な、なに言ってんの」
霞「ちゅーされた!? 今ちゅーされたって言ったの!?」ガバッ
満潮「落ち着いて霞! されたいって言っただけだから!」
霞「あっ、そうなの、ならいいわ」モゾモゾ
満潮「えっいいの?」
霞「……」
満潮「いいんだ……」
荒潮「……」
満潮「……」
霞「良いわけないったら!!」ガバッ
満潮「そうよね!? やっぱり良くないわよね!?」
朝雲「あーもーうるさーい! 何時だと思ってるわけ!?」
山雲「……zzz……」スヤスヤ
朝雲「山雲起きて! あんたも言ってやりなさい!」ユサユサ
山雲「ふぁっ……なに……? えっ……ええぇ……?」
満潮「山雲かわいそう!」
180 :
◆cOni1NBexE
[sage]:2016/06/27(月) 08:23:03.34 ID:RXzQM7cWo
小ネタをいくつかやりながら、少しずつ終わりに向かっていく予定です。
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/27(月) 08:37:03.07 ID:ikQips9Wo
もうちょい読みたいなぁ・・・
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/27(月) 08:56:26.47 ID:aPQMHwVAO
>>181
月刊的に考えて今年中くらいは読めるんじゃね
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/27(月) 10:38:08.27 ID:nJQxWG+AO
終わりに向かうけど終わるとは言っていないなww
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/27(月) 11:21:37.88 ID:Q7IbuWcnO
乙
やはり朝潮型はガチ
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/21(木) 14:43:27.78 ID:jscClB5AO
まだかな?
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/25(木) 23:57:02.48 ID:eow+GNkDO
保守
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/26(金) 00:29:13.33 ID:5gVsdM5AO
>>186
ナイス捕手
そろそろ来ても良い頃だよな
188 :
◆cOni1NBexE
[sage]:2016/08/28(日) 05:14:05.04 ID:hg6r64iko
お昼頃
赤城「……」チラリ
赤城「……」
赤城「……」
赤城「……」チラリ
赤城「こんなものでしょうか」
赤城「悪くはない、ですよね、多分」
189 :
◆cOni1NBexE
[sage]:2016/08/28(日) 05:15:06.30 ID:hg6r64iko
赤城「あっ、加賀さん」
加賀「……?」
赤城「少し出かけてきます」
加賀「……」
赤城「……加賀さん?」
加賀「……」
赤城「あの」
加賀「もしかして、赤城さん?」
赤城「えっ、はい、一航戦赤城ですが」
加賀「ど、どうしたの、そんな、垢抜けた服を着て……」
赤城「変でしょうか」
加賀「いいえ、綺麗よ……毛先も巻いて、お化粧まで……」
赤城「提督と、お出かけなので」
加賀「……」
赤城「提督のお隣を歩くのに、恥をかかせてはいけませんからね」
加賀「……そうね」
190 :
◆cOni1NBexE
[sage]:2016/08/28(日) 05:16:11.15 ID:hg6r64iko
提督「誰だお前」
赤城「おかわり」
提督「赤城だ」
赤城「お待たせしてしまいましたか?」
提督「いや、そうでもない」
赤城「ふふっ、では、参りましょうか」
提督「あ、そうだ、加賀」
加賀「何かしら」
提督「大潮の面倒見てやってほしいんだけど」
加賀「構わないけれど」
提督「ん、ありがとう」
加賀「……二人で出かけるなんて、珍しいのね」
提督「うん、食事に連れてく約束だったからな」
加賀「そう」
提督「加賀も今度行こうな」
加賀「……」
提督「……えっ、駄目でしょうか」
加賀「気を遣ってくれなくても、いいのに」
191 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/08/28(日) 05:18:06.65 ID:hg6r64iko
提督「大潮」
大潮「大潮です!!」
提督「加賀の言うことをよく聞くように」
大潮「お任せあれです!!」
提督「今日やることは分かってるな大潮」
大潮「……」
提督「……」
大潮「……ポケモン」
提督「大潮は花壇の水やり係だ」
大潮「そうでした!!」
提督「頼んだぞ大潮」
大潮「ピカチュウいないかなぁ」ウロウロ
提督「大潮」
大潮「大潮です!!」
提督「大潮」
大潮「大潮です!!!」
192 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/08/28(日) 05:19:59.45 ID:hg6r64iko
赤城「今日はどこへ連れて行ってもらえるんでしょうか」
提督「とりあえず街に出て、なんか雑誌に載ってたとこ行ってみよう」
加賀「……」
大潮「……」ウロウロ
加賀「……」
大潮「ポッポしかいない」
加賀「水やり、早く済ませましょう」
大潮「そうでした!!」
加賀「……」
大潮「じゃあポケモンはおしまいです!!」
加賀「そうね」
大潮「加賀先輩はポケモンやらないんですか?」
加賀「私には、よく分からないわ」
大潮「じゃああとで教えてあげます!!」
加賀「……ううん、その時間も、鍛錬に励みたいから」
大潮「すごいです!! 大潮も訓練します!!」
加賀「そう、偉いのね」
大潮「さっそく訓練場に行きましょう!!」
加賀「まずは花壇よ」
193 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/08/28(日) 05:21:51.16 ID:hg6r64iko
鈴谷「あれ? ちーっす、加賀さんじゃん」
加賀「……」
大潮「大潮もいます!!」
鈴谷「おっはよう大潮、どしたの? 何してんの?」
大潮「お花にお水をあげに来ました!!」
鈴谷「へぇー、偉いじゃん、鈴谷もお手伝いするよ」
大潮「ありがとうございます!!」
加賀「貴女は、時間はいいの」
鈴谷「鈴谷? あはは、へーき、ぼーっとしてただけだから」
加賀「……そう」
鈴谷「花見るの結構好きなんだよね、って、鈴谷には似合わないか」
加賀「そんなことは、ないと思うけれど」
鈴谷「あっそうだ! さっき提督が出掛けてくの見たんだけどさぁ」
加賀「赤城さんと、でしょう?」
鈴谷「……あれ赤城さんだったの? めちゃ可愛かったけど」
大潮「ジョウロこれですか!!?」
加賀「それは急須よ」
鈴谷「どっから持ってきたの」
194 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/08/28(日) 05:23:02.75 ID:hg6r64iko
シャワワワワ
鈴谷「デートかな、提督と赤城さん」
加賀「食事、と言っていたわ」
鈴谷「ふーん」
加賀「……」
鈴谷「……正直、鈴谷、ものすごく気になります」
加賀「そう」
鈴谷「えー、加賀さん気にならない?」
加賀「別に、私は、二人の好きにしたらいいと思う」
鈴谷「おめかししてさ、赤城さん、かなり気合入ってたじゃん?」
加賀「……」
鈴谷「提督も楽しそうだったし、っていうか距離近かったし!」
加賀「……」
鈴谷「付き合い長いんだっけあの二人、仲いいよね」
加賀「……」
鈴谷「……加賀さん、同じところに水あげすぎ」
加賀「っ、これは、か、乾燥、していたから……」
大潮「お腹空いたよぉ」
鈴谷「さっきから何もしてないじゃん大潮」
195 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/08/28(日) 05:24:08.79 ID:hg6r64iko
鈴谷「大潮こぼしてる、こぼしてる」
大潮「……?」モグモグ
鈴谷「こぼしてるってば、ソース垂れてる!」
加賀「貴方も食べて」
鈴谷「うん、あっ、お金払うよ、えーといくらだったっけ」
加賀「構わないわ、これくらい」
鈴谷「えーダメダメ、鈴谷そういうのヤなの」
加賀「……」
鈴谷「ごめんね折角買ってくれたのに、面倒くさいよね」
加賀「ううん、お金にしっかりしてるのは、いいことよ」
鈴谷「さすが加賀さん、お話が早いようで、はいこれ」
加賀「……」
鈴谷「……でさ」
加賀「なにかしら」
鈴谷「追いかけてみない? 提督たちのこと」
加賀「そういうのは……良くないと思う」
大潮「ああー!!!?!?」
鈴谷「うわビックリした、どしたの大潮」
大潮「ソースがこぼれてます!!」
鈴谷「そだね」
196 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/08/28(日) 05:25:17.68 ID:hg6r64iko
加賀「今から追いかけても、きっと見つからないわ」
鈴谷「ご心配なく、鈴谷は最近、新しい情報網を手に入れたからね」
加賀「……」
鈴谷「まぁ熊野に聞くだけなんだけど」ピポパッ
加賀「そう」
鈴谷「……もしもーし、熊野?」
大潮「ソース取れないです」ゴシゴシ
加賀「これを水にぬらして、使って」
大潮「えー、加賀さんのハンカチ、汚れちゃいますよぉ」
加賀「汚さずにいては、ハンカチが意義を失ってしまうわ」
鈴谷「……そうそう、提督と赤城さん、うん、分かる?」
加賀「……」
鈴谷「うんうん、はーい、りょうかーい、っと」ピッ
加賀「……」
鈴谷「……」
大潮「だいぶ取れました!! ありがとうございます!!」
加賀「礼には及ばないわ」
197 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/08/28(日) 05:27:06.41 ID:hg6r64iko
鈴谷「さて、熊野から折り返し連絡あるまで、ぶらぶらしてよっか」
加賀「熊野は、どこから情報を仕入れているの」
鈴谷「んー、何か、情報通の人と友達になったとか言ってたよ」
加賀「そうなの」
鈴谷「鈴谷以外に友達いたんだって思った」
加賀「あんまりな印象ね」
大潮「大潮は熊野さんのお友達です!!」
鈴谷「あはは、そっかそっか」
大潮「この前いっしょにプリキュア見ました!!」
鈴谷「あー、意外と好きだよね熊野、そういうの」
大潮「いっしょにライト振って応援したんですよ!!」
鈴谷「まさかの劇場版」
加賀「……」
鈴谷「さて、とりあえずどっか出てみようか」
加賀「提督は、街の方へ行くと言っていたわ」
鈴谷「おっ、のって来たねー加賀さん」
加賀「別に、そんなつもりでは……」
鈴谷「よぉし、街まで出るよ大潮!」
大潮「おもちゃ買ってもらえる?」
鈴谷「おもちゃは買ってもらえないよ」
大潮「そうかぁ」
198 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/08/28(日) 05:28:23.42 ID:hg6r64iko
【繁華街】
鈴谷「なんかクレープ食べたくなってきた」
大潮「!!?」キラキラ
鈴谷「まぁ我慢するけど」
大潮「!!?」
加賀「人が多いわね」
鈴谷「これくらいの時間は混むよねー」
大潮「……!」アセアセ
prrrrrrr prrrrrrr
鈴谷「おっ、熊野じゃーん……もしもーし」
加賀「……」
鈴谷「うん、うんうん、えっ、ちょー近くなんですけど」
加賀「……」
鈴谷「うん、うん分かった……ん? はいはい、了解でーす」ピッ
加賀「……なんて?」
鈴谷「同じ通りにいるっぽいね」
加賀「そう……向こうに見つかるのは、避けたいわ」
鈴谷「あと、『野暮なことはいたしませんように』、だってー」
大潮「でも大潮は成長期だからクレープいけると思うけどなぁ……」
鈴谷「えっ何が?」
199 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/08/28(日) 05:29:29.22 ID:hg6r64iko
鈴谷「……おお、ほんとに居た」
加賀「そうね」
大潮「……」モグモグ
加賀「あれは、何の店なの」
鈴谷「ゲーセンだね、UFOキャッチャーやってる」
大潮「あー!! 司令官です!!」
鈴谷「そだねー、司令官だねー、静かにしてね大潮」
大潮「司令かーん!!」テテテッ
加賀「……」ガシッ
鈴谷「待って待って待って聞いて大潮」
大潮「大潮もぬいぐるみ取ってほしいです!!」
鈴谷「今度ね、今度取ってもらおう、鈴谷もほしいし」
加賀「……取れたみたい」
鈴谷「あっほんとだ」
大潮「大潮が欲しいやつじゃないです!!」
鈴谷「多分だけどあれ、大潮に取ってくれたわけじゃないよ」
大潮「???」
鈴谷「……っていうか、普通に、デートだよねこれ」
加賀「……」
鈴谷「はしゃぐ赤城さんめっちゃ可愛くない?」
加賀「そうね……当然と言えば、当然よ、赤城さんですもの」
200 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/08/28(日) 05:33:04.35 ID:hg6r64iko
鈴谷「あっ」
加賀「……」
大潮「あー!! 司令官が悪そうな人たちにからまれてます!!」
鈴谷「あんな美人連れてるから……てか今どき居るんだあんな人たち」
大潮「大潮がお助けします!!」ガシャンッ
鈴谷「待って待って待って」
加賀「艤装顕現は、さすがに……」
大潮「司令官!! 大潮がついてるからね!!」グイグイ
鈴谷「いや大丈夫だから、へーきへーき」
加賀「そうね」
大潮「でも司令官が!!」
鈴谷「……」
加賀「……」
大潮「あっ大丈夫でした、倒しました!! 司令官つよい!!」
加賀「あの人は、のんびりした人だけれど……」
鈴谷「まあ一応、勲章貰うほどの軍人さんだからね……」
大潮「……」ドヤァ
鈴谷「なにその顔」
201 :
◆cOni1NBexE
[saga]:2016/08/28(日) 05:34:50.99 ID:hg6r64iko
熊野「……」
ガチャッ
最上「やっほー、あれ? 熊野、一人?」
熊野「ええ」
最上「鈴谷はどこいっちゃったの?」
熊野「街に出ているのだと思いますわ」
三隈「ご一緒に行かれなかったんですの?」
熊野「そんな、四六時中まで一緒というわけではなくってよ」
最上「熊野、いま暇?」
熊野「……そうですわね、暇と言えば、はい」
最上「良かった! 実はいま朝雲と山雲と遊んでるんだけどさ」
熊野「あら、珍しいのね」
最上「役者が足りなくて、困ってるんだよね」
三隈「是非とも、お力を貸して頂けませんかしら」
熊野「ん……何の役ですの?」
最上「イヌ」
熊野「お断り申し上げますわ」
三隈「サルでも構いませんのよ?」
熊野「さては桃太郎ですわね?」
210.93 KB
Speed:0.1
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)