提督「安価で艦娘に甘えよう」

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410 : ◆Ear7SFfAVg [sage]:2015/05/27(水) 23:20:07.43 ID:UP8R3uoM0
>>409
なんで千歳お姉より阿賀野姉のほうが大きいんだ・・・?
そして何より龍驤のサイズが大きすぎるじゃないか(無慈悲)
411 :本編 ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/06/03(水) 05:20:36.61 ID:FqkhMQF80


―――――――――
――――――
―――


提督「……」ペラッ ペラッ カリカリ

長門「……」カリカリカリカリ

提督「……ぬあああああもーー事務仕事したくねええええええ!」ギシッ

長門「…仕方無いだろう、もうじき大規模作戦が発動されると発表があったのだからな」バサッ

   「これはそのための前準備…色々と要り様なのだろう?」カリカリ カリカリ

提督「んんっ…まぁ正論ですな」グイー

長門「こうして私達も協力しているではないか。あと少しの辛抱なのだ、我慢してくれ」

提督「そうは言っても体は言うことを聞いてはくれんのですよ…お"ぉっ…」ゴキッ ゴキリッ

   「っ…あ"ー体が痛い」

長門「なんだ、もう歳か」カリカリ

提督「そーかもなぁ」フー…

長門「……そこは否定してほしかったのだが」

提督「だって事実だもの。お世辞にも若いとは言えない歳だろう、もう」

長門(嘘をつけ)カリカリ

提督「…あぁそうだ、せっかくだしマッサージでもしてくれよ。力あるだろ?」

長門「……ふぅ、仕方無いな」クスッ

   「ほら、そこに横になれ」ガタッ

提督「ありがとう!ではよろしく頼むっ」バスン

長門「全く…前はこのくらいで音を上げるようなタマではなかったのだがな」

提督「そうしたいとこなんだがね、どーにもそれだと心配かけちゃうみたいで」

長門「…ま、そうか…そうだろうな。……上着は脱がなくていいのか?」

提督「おーっと、忘れてた忘れてた…」イソイソ

長門「ほら、掛けてきてやるからこちらに寄越せ」

提督「ん、頼む」スッ

長門「……」コツコツ

   (…これも随分とくたびれてきたものだな。あとで皆で新しい軍服でも買ってやろうか)スッ

   「…よし、ではうつ伏せになってくれ」

提督「よろしくぅ」ゴロン

長門「痛かったら言ってくれ…ふっ」グイッ

提督「あ"あ"っ」

長門「っ! す、すまない。大丈夫か?」パッ

提督「あぁいや、大丈夫大丈夫…いやー予想以上に凝ってるみたいだなぁ、あっはは」

長門「そ、そうか…ならばいいのだが」グリッ

提督「お"ぉう"っふ」

長門「……」グリグリ

提督「あ"ぁーー…」

長門「…力の加減はこのくらいでどうだ?」グイッグイッ

提督「い"いっかん"っじっぃい"っ」
412 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/06/03(水) 05:23:41.95 ID:FqkhMQF80
長門「……」グニッグニッ

提督「ふうー……」

長門「……ふっ」グイーッ

提督「お"ふぅ……」

長門「……」グイッグイッ

   (……無言だとつまらんな)

提督「あ"ー…寝ちゃいそう」ウトウト

長門「…あぁ、ならば寝ていいぞ」グリグリグリ

提督「ぉー……わかった……」

長門(……寝られてしまうといよいよつまらん)グッグッ

提督「……ふー……すかー……」Zzz

長門(早っ)グリッグリッ

   (…まぁ、無理も無いか。ここ最近はしっかりと寝られていないようだしな)

   (少しだけ、今だけは寝かせてやろうじゃないか……)グリッグリッ


―――――――――
――――――
―――


提督「すぅ……すぅ……」

長門「……ふぅ…さて、このくらいで充分だろう」スッ

   「……ふっ、気持ち良さそうに寝て、全く羨ましい……」

   「…………」

   「っ」キョロキョロ

   「……す、少しだけ私も……」/// イソイソ

   「…………」/// モゾモゾ

   (……相変わらず……大きな背中だ)ギュッ

   (背丈は私と大差無い筈だが…存在感というのか、不思議なものだな)

   「守ってやりたい…が…いつも…守られて……」ウトウト
413 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/06/03(水) 05:25:00.65 ID:FqkhMQF80

―――――――――
――――――
―――

??「……さい……きて…起きて頂戴」ユサユサ

長門「…んぐ……ん"ん、なんだ…人が気持ち良く……」ムクリ

   「寝"っ」ピシッ

加賀「…………」

長門「」

加賀「……どういう状況か説明してもらえるかしら」ゴゴゴゴ

長門「…え…あ、そっその、だな……そのぉ……あのぉ……」ダラダラ

加賀「………説 明 し て も ら え る か し ら」

長門「ちっ違う!違うんだ加賀!こっこれはだな、そのぉ……」アセアセ

提督「…ん………っ!!!」バッ ←@今何時だ!?という焦り

長門「あっ…」

提督「…?」

加賀「……」 ←Aいつの間にか加賀が演習から帰ってきていた

提督「…!?」バッ

長門「……」 ←Bいつの間にか長門が同じベッドに入ってきている

提督「!!!???」ポヒー ←結果:思考がパンク

加賀「…おはよう、今はおおよそヒトロクフタマルよ」

提督「ヒト…えぁあ!?ちっちょっえっ、なぁっ…なぁんだよ、お前長門、お前まで寝ちゃったのかよ!!ああああやっばいなぁこれ!!」ガタッ

加賀「…大丈夫? 私も手伝うわ」

提督「あーいや!それよりもほら、自分のことを」

加賀「もう済ませているわ」

提督「えっ、あそう? そっか、んじゃあ頼んだ!」ゴソゴソ

長門「えっと……」

提督「あぁえっとだな…長門、お前はあれだ、あのー、手の空いてる奴呼んできてくれ! 手伝ってもらわなきゃ間に合わんこれ」ビシッ

長門「わ、分かった! すぐに呼んでくる!」ガタッ

提督「あぁそうだ長門、マッサージありがとな!」

   「っあーこれ今日中に終わるかな……」ドタドタ

加賀「…ふー、まったく……長門?」ギロッ

長門「っ! な、なんd…ナンデショウ!?」ビクーッ

加賀「……あの人の様子からして、きっと疚しいことはしていないでしょうから、今回は特に何も言いません」ジトッ

長門「あ、あぁ……」

加賀「……ですが」

   「あの人は私の夫です。それを忘れないよう」

長門「…分かっているさ」

加賀「…では」クルッ

長門「……」スッ

がちゃっ、ばたん。

長門「…………」コツ コツ コツ コツ

   (……分かっている。分かっているのだ…頭では)

   (分かっては、いるのだ……)

   「……はぁ……」コツ コツ コツ コツ
414 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/06/03(水) 05:38:16.22 ID:FqkhMQF80
今更だけど、この提督寝てばっかじゃねーか!!

うーん、どうも寝てしまうシチュエーションばっかり思いついてしまうんですよね・・・
そしてようやくの長門さん回
この人はたぶん「男の取り合い」ってのは出来ないタイプの女性でしょうね、個人的にはそんな印象を受けます
かといって男相手に真正面からぶつかっていけるような性格かというと、そういうわけでもなく。
「不慣れなことはてんで苦手」といった塩梅でしょうかね
問題は、それで自分自身諦めがつけられればいいんだけれど。と、いう話です



そしてこれは、作品と関係無い個人的なお話ですが。
諦めたいけれど、諦めたくない
矛盾した、自分勝手な自分が大嫌い
もしも、そんな自分を肯定してくれる人間がいたら?

私なら、申し訳なくて死にたくなります
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2015/06/03(水) 07:25:57.59 ID:gL33eCZz0
次大鯨お願いします
416 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/06/03(水) 09:59:44.61 ID:FqkhMQF80
しまった、安価指定忘れてましたね

次の安価は直下!
>>415さんも、もっかい大丈夫ですよ
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/03(水) 10:00:21.97 ID:ZJcP7qquO
五月雨
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/04(木) 09:28:38.63 ID:lshavyzro
甘えて安心するシチュだとついついうとうとしちゃうよね
419 : ◆Ear7SFfAVg [sage]:2015/06/19(金) 10:36:14.47 ID:wdLFdQo40
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431673886/
ほーう・・・ほほーう・・・(恍惚)

五月雨ちゃんもうしばしお待ちください
真面目っ子だと描写しづらいです
たぶん私が不真面目だからだと思います
出来上がるまでは上に挙げたSSでもお読みになっていてください
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/29(月) 04:16:57.41 ID:lm9LM4tcO
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/08(水) 21:06:26.65 ID:Z4UJWqoBo
422 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2015/07/20(月) 04:46:35.42 ID:MReJOfvD0
<番外編12:歌>


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――――――
―――


提督「…ふぅ、とりあえず今日の分の工廠への指示は全部出したから…」コツコツ

   (さぁて、次は本営から回ってきた書類の確認だな)

<〜…♪

提督「…ん?歌…?」

   (…執務室から、か?)

がちゃり。

加賀「っ!」ビクッ

提督「……あぁ、加賀が歌ってたのか」

加賀「!」///

   「…聞こえていたかしら」///

提督「ん、微かにだけど」

加賀「……」///

提督「しかし、意外だな。加賀も歌とか歌うんだな」スタスタ

加賀「…それは、まあ…多少は…」///

提督「しかも上手いし」

加賀「えっ」///

提督「え?いや、『えっ』って…俺は良い歌声だったと思うが…よっこいせ」ギシッ

加賀「…そん…そんなこと…」///

提督「……」ゴソゴソ

加賀「……」///

提督「…もっと、聞きたいな」

加賀「…!」///

提督「何か歌ってみてよ」

加賀「…その、恥ずかしいから…」///

提督「えぇー…残念、せっかく綺麗な歌声だったのに」

加賀「っ! さ、先程から恥ずかしいことを言わないでっ」///

提督「……」

加賀「……」///

提督「…駄目?」

加賀「……気が向いたら…そうね、歌ってあげるわ」///

提督「ふっ…そっか、楽しみにしてるよ」

加賀「…全く…」///
423 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/07/20(月) 04:50:18.76 ID:MReJOfvD0
間違ってsageてしもうた・・・

えー皆さんお久しぶりです
生きております
色々忙しくてなかなかこちらに時間が割けません
ふぇぇいい加減続き書きたいよぉ・・・
424 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/07/20(月) 04:52:20.71 ID:MReJOfvD0
しかし加賀さん歌手デビューですか
しかも上手いですし
これでは輪をかけてハイスペック空母になってしまうずい・・・
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/20(月) 09:21:29.12 ID:LiXdnrSw0
加賀の歌が上手いので
那珂ちゃんのファンやめます
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/21(火) 07:54:20.65 ID:eCm8av6xo
加賀さんも〜那珂ちゃんと一緒に〜アイドルやろうよ〜
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/30(木) 11:07:12.20 ID:2v2nlY1P0
更新、待ってるで。
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/19(水) 02:26:05.58 ID:PwA4hv8S0
良スレ
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/23(日) 14:33:29.30 ID:R6yh+OSF0
続き書くんだよ
あくしろよ
430 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/08/27(木) 20:37:39.75 ID:BaWK8Fpt0
<番外編13:いつの日か>


―――――――――
――――――
―――


………おぎゃあ!おぎゃあ!

―――おめでとうございます!元気な女の子ですよ!

「っ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

……良かった、無事に生まれたのね

意識は半ば朦朧としている

出産がこんなに苦労するものだったなんて

最前線で戦っていたときのほうがまだマシだったかも…

…それでも今は

―――お母さん、抱いてあげてください

……暖かい

この暖かく、愛おしく、この上なく尊い宝玉を

その温度を感じることに全身全霊を傾けよう

「加賀、お疲れ様」

…あぁ

最愛のひとが私の頭を優しく撫でる

私は今、ありったけの幸せに包まれている

私は今、とめどない愛に満ち満ちている

そうか、これが

母親になるということなのね

―――お父さんも抱いてみますか?

「あ…ぜひ、お願いします」

…何をそんなにおっかなびっくり抱いているの

その子は私とあなたの子なのよ

あなたはたった今から父親なの

もっと堂々としてもらわないと困るわ…

「加賀」

「……なに」

「ありがとう」

「ありがとう…無事に生んでくれて」

そう言って最愛の人は顔をくしゃりと歪めて

あぁ、やめて頂戴

そんな顔をしないで

あなたにそんな顔をされたら私まで

私まで―――
431 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/08/27(木) 20:39:54.58 ID:BaWK8Fpt0


―――――――――
――――――
―――


加賀「…………」

むくり。

加賀「…………」ボー

提督「すー…すー…」Zzz

加賀「……夢……」

   (……この人と私の、子供)

   (……)

   (いつかそんな日が、ほんとうに訪れるのかしら)

もしそんな日が本当に訪れたなら―――

加賀「…………」モゾモゾ

ぎゅっ。

提督「ん……すー…すー…」Zzz

加賀(…流石に気分が高揚してしまうでしょうね、きっと)///
432 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/08/27(木) 20:41:42.84 ID:BaWK8Fpt0


―――――――――
――――――
―――


加賀「……なんていう夢を見たわ、ゆうべ」モグモグ

提督「…そっか」モグモグ

加賀「……」モグモグ

提督「幸せだったか?その夢」

加賀「……えぇ……とても。とっても、幸せな夢だったわ」

提督「そっか」モグモグ

   「…あ、お醤油取ってもらえる?」

加賀「はい」

提督「ん、ありがと」チー

加賀「……」モグモグ

提督「……」モグモグ

加賀「……」モグモグ

提督「……その夢さ」モグモグ

加賀「…?」モグモグ

提督「…正夢にしてやろうか」

加賀「……」モグモグ

   「……っ!!」///

提督「……」ジッ

加賀「ぁ……その……」///

提督「……」

加賀「…ぇと…」///

提督「……ママー、ぼくおなかすいたでちゅ〜」

加賀「」

提督「……」

加賀「」ドンビキ

提督「……ツッコんでよ!! ちょっとぉ!!」///
433 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2015/08/27(木) 20:43:57.71 ID:BaWK8Fpt0
おめでとうございます

どうか今世では幸せな一生を過ごせますように
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/28(金) 12:58:10.10 ID:MSkZUs7+O
おつ
これは良い
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2015/08/31(月) 00:06:43.95 ID:+JRv9NXh0
加賀さんがアイドルとか…
なんか嫌
436 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2015/09/02(水) 07:11:40.88 ID:DQlRgQrS0
「五月雨ちゃんに甘える」というお題の消化がこれまた非常に難しく、続きの執筆に四苦八苦している次第で御座います
あぁ、特に誰にも甘えやしない「番外編」ばかりが増えていく・・・
といっても別スレ立てるほどのボリュームは無いしなぁ・・・難儀
437 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2015/09/02(水) 07:15:54.27 ID:DQlRgQrS0
<番外編14:新しい航空機>


―――――――――
――――――
―――


加賀「…新型の艦載機?」

提督「うん、なんでも今試作中のがあるらしくて、そいつの試験運用をしてほしいんだと。空技廠からの依頼」

加賀「機種は」

提督「…確か攻撃機って言っていたな」

加賀「攻撃機…それを私達の部隊で実際に使ってみて塩梅を確かめてほしい、と」

提督「そう。諸々の試験飛行は済んでるらしいが空母では一度も運用されてない」

   「…で、そのテスト役をお前に頼みたい」

加賀「分かったわ。次の訓練で使ってみた後、結果を報告書にまとめて提出するわね」

提督「よろしく頼むな」

加賀「…それで、肝心の機体はどこにあるの?」

提督「船渠に持ってきてもらう手はずになってる。もうそろそろ頃合じゃあないかな…よし、んじゃ一緒に見に行くか」

加賀「新型機…流石に気分が高揚するわ」


―――――――――
――――――
―――


提督「…で、船渠にやってきたわけですが」

妖精「あ、提督さん! どうも、空技廠の者です。もう運び込み終わりましたよ」

提督「あぁこれはどうも、いや遠路はるばるお疲れ様です」

妖精「いえいえこちらこそ、お忙しいなかでこのような…」

加賀「これが…新型の艦攻…?」

   (機首の形からして発動機は液冷…『彗星』に似ているけれど、それ以外にもどこかで見たことがあるような…)

提督「…さて、それじゃあ担当さん、説明のほうをお願いします」

妖精「はい、これは『M6A1-K 南山』という…あぁ、これはまだ仮称なんですがね…まぁ、とにかくそういうものです」

提督「あー、こいつがあの」

妖精「はい。見てもう既にお分かりかもしれませんが、これは『晴嵐』のフロートの部分を引き込み脚に変更して…」

加賀「あぁ」

提督「どした?」

加賀「あ、いえ…道理で見覚えがあるなと思っただけ、気にしないで…担当さん御免なさい、続けてください」

妖精「はい。で、ですね、その晴嵐を要は陸攻にしたもの、それをさらに着艦フックを設けて艦上機化したものがこちらです」

提督「へぇ、しかしあいつを艦上機に…えーそんなこと出来ちゃうのかぁ、マジかぁ」

妖精「特徴は概ね晴嵐のほうと同様です。ただ、『彗星』ほどではありませんが離着艦時に速度が必要になるので注意してください」

提督「分かりました、ご丁寧にありがとうございます」

妖精「いえいえ、こちらこそどうぞよろしくお願いいたします、はい…それでは、あのー私はこのへんで…」

提督「えぇそんな、せっかくですから何か、お茶くらい飲んで行かれては?」

妖精「いやぁありがたいんですが実はこの後すぐ、用事がありまして…」

提督「あーそうですか、分かりました。それじゃあ、どうかお気をつけて…」ペコッ

妖精「はい、それでは失礼しますー」ペコッ

加賀(ほんとおっさん臭いやり取りね……)
438 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/09/02(水) 07:16:45.89 ID:DQlRgQrS0
提督「ふぅ……さて、それじゃあこいつのデータは追々取ってもらうとして…」

加賀「……」

提督「…しかし南山の艦上機仕様ねぇ、こういうのが『有り』なんだ…」

加賀「……?」

提督「…てことは終戦時にまだ存在していなかった仕様でもいけるってことなんだなぁ艦娘の装備は…」ブツブツ

加賀「……提督?」

提督「あぁそういや『震電』使ってるとこもあるんじゃなかったっけか……」ブツブツ

加賀「!?」ピクッ

提督「6翅…あれは空冷より水冷のほうが、いやいっそネ20……武装は特呂を使ってボーンッと…」ブツブツ

加賀(………嫌な予感)ゾクッ

提督「加賀」

加賀「っ…な、なに?」

提督「もっと強い飛行機欲しくない?」

加賀「え、えぇ、そうね」

提督「どうせなら敵の飛行機はボンボン打ち落としたいよなぁ」

加賀「そうね」

提督「船だってボカンボカン沈めたいよなぁ?」

加賀「ソウネ」トオイメ

提督「急降下爆撃なんかじゃ物足りねぇよなぁ…!?」

加賀「……ソーデスネ」

提督「……南山改も震電改も有りなんだろ? だったらもう何だって有りだよなぁ!?」ニヤァァァァ

加賀「…ちょっと」

提督「 血  が  騒  ぐ 」 ←機械オタク

加賀「ちょっと!!」

提督「いっちょ明石に相談して来る」ザリッ

加賀「待ちなさい! いったい何をする気!?」ガッ

提督「まずは強い艦上機を作らせる」ビシッ

加賀「……強い艦上機、とは」

提督「超高速爆撃機、及びそれを護衛する超高高度戦闘機」

加賀「ちょうっ……何をさせる気!?」

提督「大出力の高速戦闘機で制空権を一気に掌握、その後爆撃機が高度1万メートルから急降下しロケット推進式の中型徹甲爆弾を投下…」

   「超音速で敵艦に叩き込み誘爆による継戦能力喪失を狙う! 要は原始的な無誘導ASM(空対艦ミサイル)だッ!」ドーン

加賀「無茶苦茶すぎる!!」ガビーン

提督「そうすると連携取るのに今度は高性能な無線も要るし、ミサイルもゆくゆくは誘導式にしてぇよなぁ…! おぉ〜やることいっぱいだ!!」キラキラ

加賀「っ……」クラッ

提督「善は急げ! ちょっと明石んとこ行ってくる!!」ダダダダダダ

加賀「あっ!……あぁ……ついていけない……」ゲンナリ



なお、この後ジェットエンジンも排気タービンもまだロクに作れないことが判明し提督の野望は早々に頓挫した
439 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2015/09/02(水) 07:45:51.48 ID:DQlRgQrS0
ちなみに航空機用の噴進爆弾は旧日本軍もきっちり実用化していたようで、ゼロ戦に搭載されていた記録も残っているらしいですね
せっかく南山まで引っ張り出してきたことですし、烈風や震電だって実装済みなんですから、ここまできたらどうせなら「キ94U」とか「P51マスタング」とか、いっそのこと「XP-72」とか持ってきちゃったらいいんじゃないですかね
とりわけロールスロイス・マーリンは本当に良く出来たエンジンですから大いに妖精さん達の参考になることでしょう
個人的には工作技術に物を言わせて力づくで仕上げました!って感じのDB600系なんかよりよっぽど気に入っています(あれが軍用じゃなくて民生品だったらまた評価も違ったんですが・・・)


でも中島・誉はもっと好き(ボソッ)
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/02(水) 07:49:22.93 ID:vFembWomo
おつー
バルキリー作る位してみろぉ
441 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2015/09/02(水) 08:19:09.87 ID:DQlRgQrS0
>>440
マッハ3で飛ぶ戦略爆撃機だなんてハイテクすぎるからダメです(半ギレ)
もっと歪でもいいからローテクでメカニカルじゃないとワクワクしないじゃあないですか
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2015/09/12(土) 10:40:19.56 ID:fAXcDdaN0
夢に出てくるくらい加賀さんの事が好きなんだ

加賀さんに甘えたい
443 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2015/09/30(水) 06:51:35.64 ID:0qArgMZ70
「艦娘が提督さんに甘える」シチュエーションしか思い浮かばない苦しみ
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/30(水) 14:16:20.70 ID:2s0ORCmxO
提督が艦娘に甘えてるならいつも甘えられる側の艦娘が甘えて来ても良いじゃない
大和とか武蔵みたいな普段甘えて来なさそうな艦娘なら尚更
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/30(水) 14:17:37.66 ID:Lu/W9pqPO
サミィ
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/14(水) 12:55:15.67 ID:UyYtxRKto
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 14:14:17.19 ID:ZxpJEa9Mo
448 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2015/11/21(土) 11:43:50.49 ID:PUyyltqF0
お久しぶりです
現在少しずつ本筋を書いております
このまま滞りなく最後まで行けば連休中には投下できるでしょう
今しばらくお待ちくださいませ
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 12:18:03.77 ID:iHnYgLh8O
期待
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/21(土) 13:55:56.84 ID:iPOUSMq9o
待ってた
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 13:56:51.05 ID:iPOUSMq9o
ageごめん
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2015/11/25(水) 01:40:46.13 ID:GG7ipoF90
把握
453 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2015/11/26(木) 01:04:26.68 ID:oBYBAKMN0
難航してます
私の中では五月雨ちゃんは良い子すぎてあんまり自分勝手に動いてくれないんですよね
だからって安易にテンプレドジっ子にしちゃうのは私のプライドが許しませんし
うーむ
もうしばしお待ちヲ
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/26(木) 01:11:18.18 ID:NXJZNcQ9O
期待してる
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2015/12/19(土) 01:00:56.49 ID:kDUUXr/90
のんびり待ってます
456 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2015/12/26(土) 04:37:36.89 ID:1FLq6Cyx0
<番外編15:クリスマス2015>



時は、12月24日。



提督「…え?喧嘩?」

大淀「そうなんです、小さい子達が…!」

提督「…ぁあガキんちょ共か…分かった」ガタッ

   「で? なんでまた喧嘩なんぞ」

大淀「それが…サンタが本当にいるかどうかで揉めてて」

提督「」

大淀「…ほんと、すみません……」

提督「……あー…あぁー……そっかぁ…サンタさんねぇ…」

大淀「その…こればっかりは、私達では、ちょっと、説明もその、しづらいものですから」

提督「そんで俺の出番ですか」

大淀「はい…その…」

提督「んー大丈夫大丈夫、そこらへんはね、うん、ちゃんと上手く説明できるから」

大淀「本当ですか? はぁ、ありがとうございます…」

提督「それより喧嘩してるんなら早いとこ止めないとな」

大淀「あっそうでした、急ぎましょう…!」
457 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/12/26(土) 04:38:14.49 ID:1FLq6Cyx0


―――――――――
――――――
―――


提督「…で」

大淀「……」

清霜「いるもん!! サンタさんは本当にいるの!!」

雪風「そうです! サンタさんは実在します!」

曙「あんたたちもしつっこいわね! サンタさんなんているわけないじゃない!」

暁「そうよ、1人前のレディはそんなとし、とし、とし…」

響「都市伝説」ボソッ

暁「…そう、『としでんてつ』なんてものに騙されたりしないのよ!」

電「さ、サンタさんってほんとはいないのですか…!? 陽炎ちゃん、ほんとなのですか!?」

陽炎「え゛っ私!? え、えぇっと…おー…し、不知火! あんたはどう思う!?」

不知火「!?」

電「……!」ジッ

不知火「くっ…」キッ

陽炎(ごめんなんとかして!)パクパク

不知火「…えぇと、その…信じたいのはやまやまだけど、実際の目撃情報が無い以上は安易に『実在する』とは言いがたいと思うわ…」

陽炎「堅っ」

不知火「陽炎」ギヌロ

陽炎「ごめん」

電「そんな…」シュン

ワーワーギャーギャー

提督「なんですかこの有様は」

大淀「すみません、本当すみません…」

提督「はぁ…ったく」
458 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/12/26(土) 04:39:59.98 ID:1FLq6Cyx0
若葉「…おい、提督が来たぞ」ヒソヒソ

長波「え? げっ、マジじゃん…おいみんな、提督来ちまった! いい加減騒ぐのやめろ!」

菊月「まったく…こんな時間にくだらんことで騒ぐからこうなるんだ…」

長月「サンタはいないと言われて真っ先に目の色変えた奴が何を言う」

菊月「んにっ…!」///

ざわざわ…ざわ……

提督「…俺が来てすぐ水打ったように静かになったことは褒めてやる」

   「で? なんでまた喧嘩なんかしたんだお前ら」

全員「……」

提督「望月」

望月「っ!? あ、あたし!?」

提督「状況と経緯の説明を求む」

望月「…はぁ〜? なんであたしが…」

提督「こういうのいつも一番冷静に観察してるのはお前だろ」

望月「っ…」

提督「だからだ」

望月「……ぁああめんどくせー…分かったよ、えっとだなぁ…」

   「清霜達が、今夜はサンタさん来てくれるかなーとかなんとか、そんな感じの会話してたんだよ」

   「ただちょっと声が大きかったね、ぶっちゃけ時間を考えて欲しかったってのは事実かな」

清霜「う…ごめん」

望月「で、最終的に曙がそれでキレたんだけど…素直に『夜遅いんだから静かにして』って言やいいもんをさぁ」

   「こいつも馬鹿だから『今時サンタなんて信じてるのか』とかいちいちそんな感じの言い方しやがったんだよ」

曙「ちょっと望月あんた、馬鹿って何よ馬鹿って!!」

望月「じゃー逆に聞くけど自分の行動振り返ってお利口さんな行動でしたって胸張って言える?」ジッ

曙「っ……」

望月「ちょーっとお子様だったよねぇ」

   「…んで、周り巻き込んで口論になって今こんな感じ。 あい、説明終わりー。 これでいい?」

提督「ありがとう、十二分だ…異論は?」

全員「……」

提督「無いんだな…うん、やっぱり望月に聞いて正解だったな」

望月「っ……んでいちいちそういう言い方すっかなぁ」ボソッ ///

睦月(望月ちゃん、提督に褒められて嬉しそうだにゃあ)

如月(そうね睦月ちゃん)

睦月(!?)
459 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/12/26(土) 04:41:14.13 ID:1FLq6Cyx0
提督「……さて、くだらんことで喧嘩したことに対する処罰については後日通達するとして」

   「争点となったからにはお前達にはサンタさんに関してちゃんと説明しなければならないな」

全員「…!」

提督「結論から言うとサンタさんは実在します」

全員「!?」

大淀(あぁ、『いる』という方向で話すんですね…)

提督「グリーンランド国際サンタクロース協会という組織があって、そこに認められた公認のサンタクロースが世界中にいます」

暁「そ、それじゃあ日本にもサンタさんがいるの!?」

提督「います。 東京都杉並区にお住まいの『パラダイス山本』という男性です」

大淀「えっ」

暁「〜〜〜!!」パァァ

大淀「ちょ、ちょっと提督、さすがにそういう分かりやすい嘘は…」

提督「ところがどっこい本当です。 公式ホームページもあるぞ」ツイツイッ

清霜「見たい見たい!」

提督「ちょっと待ってろー、今開いてるところだから…」

   「……」

清霜「……」

提督「…あああああスマホが処理落ちして一向に見れん!!」

大淀「いい加減買い替えられては?」

提督「まだ使えるのに勿体無いじゃん」

大淀「そうですけど…」

提督「あとバイク買ったんで金が無い」

大淀「えぇ…」
460 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/12/26(土) 04:41:41.52 ID:1FLq6Cyx0
清霜「あ、それなら司令官もサンタさんにお願いすればいいじゃん! 司令官ならものすごくがんばってるしプレゼントくれるよきっと!」

提督「残念ながらそれは無理だ」

清霜「えーー!? でもサンタさんってほんとにいるんでしょ?」

提督「ちょうどページ開いたから見てみるといい」スッ

清霜「んー…?」

提督「サンタクロースの仕事はあくまで『子供に夢を届けること』だ」

   「確かにプレゼントを届けたりもするけど、それは病気や怪我で入院していたり児童養護施設に入っていたり…」

   「そういうクリスマスを家族と一緒に過ごせないような子供達が優先なんだ」

清霜「…そっか…」

雪風「…待ってください、それならみんなにプレゼントを配ってるのはいったい誰なんですか?」

菊月「そうだ、たった1人で日本の子供たち全員に配るなど物理的に不可能だ…!」

提督「保護者が自腹切って各々プレゼントを用意している」

全員「」

大淀「提督ーーーーー!!?」ガビーン

清霜「…つ、つまり…去年清霜たちにプレゼントを用意しておいてくれたのは…」

提督「YES I AM!」バーン

清霜「ウゾダドンドコドーーーーーーーーン!!」

菊月「」

長月「た、立ったまま気絶している…」
461 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2015/12/26(土) 04:44:15.83 ID:1FLq6Cyx0
はい、というわけでクリスマス回でした
五月雨ちゃん編はほんとごめんなさい!年明けまで厳しそうです!
年末にはほら、「お祭り」がありますから・・・色々と準備せねばならないのですよ・・・
栄養ドリンクは買い込みました(白目)
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/26(土) 12:55:27.62 ID:ROiJIxLB0
乙です
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/26(土) 13:03:18.72 ID:0OqkTdCr0
提督さんがどこのブースにいるか気になるっぽい
464 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2016/01/24(日) 01:24:54.26 ID:wypVaTkE0
生存報告だけしておきます
ちょっと今時間が取れなくて、ただでさえ文章ひりだすのに時間かかるのにますます続きが書けません・・・
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/26(火) 20:34:38.95 ID:H6o8ulX+O
了解
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 02:48:29.71 ID:AUouRzmdO
467 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2016/03/03(木) 15:05:14.45 ID:MJOI1QaR0
つづき書く暇ないンゴォォォォォォォォォォォォ



書きたいよぅ
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/03(木) 20:34:35.42 ID:Z0pvQR9xO
待ってる
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/03(木) 20:35:03.52 ID:Z0pvQR9xO
ageスマン
470 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2016/04/02(土) 03:23:28.36 ID:87mjdcFI0
おっといけない
続きを書く意思はあるのだ
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/02(土) 04:30:22.32 ID:uFK4anSn0
待ってるぞ
472 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2016/05/01(日) 20:05:20.77 ID:g3k+1XLB0
いま
ようやく
ちゃくちてんがみえてきました
おまちくだしあ
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/01(日) 21:56:47.88 ID:fRbRksH1O
待ってる
474 :本編  ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/05/06(金) 08:37:21.11 ID:q5NTzknA0


―――――――――
――――――
―――


五月雨「〜♪」

    「はぁ〜、すっかりあったかくなったなぁ〜…あっ、ていと」

提督「あ゛あ゛あ゛あ゜」ノソノソ

五月雨「く……」

提督「…………あー」ドヨン

   「…あぁ五月雨か…ただいま」

五月雨「お、おかえりなさい…大丈夫ですか…?」

提督「だめ」

五月雨「ぉ、お疲れ様ですっ…!」ピッ

    「……えと、会議…でしたっけ、本営のほうの…でしたよね?」

提督「そうです」

五月雨「…何かあったんですか?」

提督「2時間で終わる会議を半日やらされた」

五月雨「うわ……」

提督「2時間もあれば!! 話し合えば!! 済むであろう、話を!! 半日!! ずーーーーーーーっと!!!」

   「あーーーーほんっとくたばんねぇかあのクソジジイどもほんっともう…」

五月雨「……大変なんですね……」
475 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/05/06(金) 08:39:21.48 ID:q5NTzknA0
提督「もーホントそう…あぁごめんちょっと…肩貸して、辛い…」フラッ

五月雨「えぇ!?ほんとに大丈夫ですか…いぃ、医務室行きます? 連れて行きましょうか?」スッ

提督「あー……えっとー、こっから俺の部屋と、えぇとどっちが近かったっけか」

五月雨「…えっと、どうでしたっけ…? すみません忘れちゃいました…」

提督「…とりあえず…んー自室でいいや、とにかく横んなりたい」

五月雨「分かりました、つかまっててくださいね」スタスタ

提督「もういっそおぶってほしい…」スタスタ

五月雨「えっ…!? それは、うーん、できる…かなぁ?」

提督「いや真に受けなくてさ、いいけど…」

五月雨「……」

提督「……」

五月雨「…着きましたよ」

提督「うん」

がちゃり。

提督「……はぁ……」スッ

   「…ん、ありがとね、支えてもらっちゃって」

五月雨「いえいえ」

提督「……」ドスドス

   「っっっあ゛ーーーっあぁ」ボスン
476 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/05/06(金) 08:40:39.13 ID:q5NTzknA0
提督「あ゛ー、つっかれたぁ」

五月雨「もう、疲れてるからって上着着たままだとシワになっちゃいますよ?」

提督「ん゛ー……」モゾモゾ

   「ん」スッ

五月雨「はいはい」クスッ

提督「……」カチャカチャ

五月雨「ハンガーこれでいいですか?」

提督「ん? あぁうん、それで大丈夫」ズルズル

五月雨「はーい」

提督「あーやっぱベルト取ると、楽!」グデン

五月雨「ベルトもかけておきますか?」

提督「いい、手元に置いといたほうがいいでしょ」

五月雨「それもそうですね」

提督「……」

五月雨「……」

提督「…ほんと疲れた」

五月雨「お疲れ様です」クスッ

提督「甘いもの食べたい〜」グネグネ

五月雨「あ、それなら間宮さんのとこで何かもらってきますね」

提督「んー……塩羊羹」

五月雨「塩ようかんですね、待っててください!」

がちゃ、ぱたん。 ぱたぱたぱた…

提督「…静かになってしまった」
477 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/05/06(金) 08:42:19.47 ID:q5NTzknA0


―――――――――
――――――
―――


こんこん、がちゃ。

五月雨「提督、持ってきましたよ、ようかん!」

提督「んぐぁ……あぁ、ありがとう…」

五月雨「ふふっ、ちょっと寝ちゃってました?」

提督「んー、寝てた…く、ふぁっあ…」ムクリ

五月雨「…はい、ようかんと…あとお茶も淹れてくれました」スッ

提督「おーありがた…あれ、2つ?」

五月雨「あっ、これ、えっと、私のぶんです、えへへ…」

提督「なぁるほどね」スッ

五月雨「じゃ、いただきます♪」ボフン

提督「いただきま…椅子そこにあるけど」

五月雨「…嫌ですか? 隣…」

提督「…まぁ、いいんならいいんだけど…」

五月雨「じゃあいいですよねっ…あむ…ん、おいひ♪」

提督「…いただきます」バクッ

五月雨「…ひとくちで食べちゃうんですね…」ズズッ

提督「横着をしてしまった」モグモグ

五月雨「せっかくこんなにおいしいのにぃ」パク

提督「疲れてるせいで味がしない」ハハハ

五月雨「……はぁ」アキレ
478 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/05/06(金) 08:44:02.80 ID:q5NTzknA0
提督「……」ズズズ

五月雨「……」パク

提督「……」ズズー

五月雨「……」チラッ

提督「…ふー」

五月雨「…その」

提督「ん?」

五月雨「なんでこんな黙ってるのかなぁ〜って…」

提督「え、お話したかった?」

五月雨「…そういうわけじゃない、ですけど…」

提督「……?」

五月雨「…その、う〜…ないんですか? なにか…」

提督「なにか、とは」

五月雨「なにかって、えーと、そのー…愚痴、とか…? あったら、聞きますけど?」

提督「愚痴ぃ? えー、五月雨に愚痴なんか言ったってなぁ…」

五月雨「…」ムッ

    「私じゃヤですか…!?」ズイッ

提督「っ…い、嫌〜とか、そういう、わけじゃあないけど…なんでまた?」

五月雨「…えっと…その…なんというか…う〜〜…」

提督「……?」
479 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/05/06(金) 08:44:33.76 ID:q5NTzknA0
五月雨「……か、加賀さんとかには、よく愚痴ってるじゃないですか、提督」

提督「え、そんなよく愚痴ってる? 俺…」

五月雨「愚痴、っていうか…嫌だ〜とか、つらい〜とか…いっつも言ってるじゃないですか、加賀さんたちには」

提督「あ〜…あぁ、うん…よく言ってるかも」

五月雨「ですよね?」

提督「……それで?」

五月雨「っ…だから、私じゃダメなんですか?」ジッ

提督「は」イラッ

五月雨「…私には…愚痴とか、言ってくれないじゃないですか、提督…いっつも…」

提督「…?」

五月雨「…そんな頼りになりません…!? 私…」

提督「……えーーと……」

   「あー……そのー、頼ってほしいってこと? もっと」

五月雨「…だって、みんなそうなんですもん。 私の愚痴とかはよく聞いてくれるんですけど、私にはそういうこと全然言ってくれなくて…」

    「雷ちゃんとか、夕雲ちゃんとか、いっつも誰かから頼りにされてて…それで…」

提督(これだと俺が愚痴聞いてる側じゃねぇか…)

五月雨「……羨ましいんです、そういう…他の人から頼りにしてもらえるようなのが」

提督「……あー……」

五月雨「……」

提督「…まぁ、言いたいことは分かるよ」

五月雨「……」
480 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/05/06(金) 08:46:29.35 ID:q5NTzknA0
提督「……ん〜〜……」

   「……」ゴロン

五月雨「……」

提督「……」フー

五月雨「……」

提督「…ったってなぁ…」モゾ

   「今は、うーん、これに…関しては…ホントに話したってどうにもなんないしなぁ…」

五月雨「……」

提督「ぅー…あのさぁ」

五月雨「はい」

提督「『空飛ぶ魚雷』ってあったらどう思う?」

五月雨「はい?」

提督「君ら魚雷撃つでしょ、バシューって」

五月雨「え、あ、そうですね」

提督「それが水中じゃなくてさ、空中をスーっと飛んで行くの」

五月雨「……??」

提督「っていうのをね、作ったらどうなんです?って会議で提案したらものすごい馬鹿にしてきたわけよジジイ共が」

五月雨「はぁ……」

提督「こっちが説明してんのに意味が分からんみたいなこと言ってきてさぁ」

   「あーほんと腹立つチクショウ」ボフボフ

五月雨「おー……おぉ……」
481 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/05/06(金) 08:48:28.08 ID:q5NTzknA0
提督「…よく分からんでしょ」

五月雨「ぅえっ!?」ビク

提督「…いや、実際にはそんな、たぶん馬鹿にされたわけじゃないんだけど。 誇張したけど」

   「あれだな、どっちかって言うと単にいまいちこう、ピンと来てないって感じだったけど」

五月雨「……」

提督「…五月雨にさぁ、したってしょうがないわけさこういう、あのー、あーどうしても理屈になっちゃうんだよこの話、小難しいさぁ」

   「そしたら、したってしょうがないだろ? こう、一方的にガーっと話すだけになっちゃってさ」

五月雨「…うーん…よく分かりませんけど…別にそれでいいんじゃないですか?」

提督「んえ」

五月雨「何にも気にしないで言いたいだけ言うからすっきりするんじゃないですか」

    「だから提督は何にも気にしないで言うだけ言っちゃえばいいんですよ」

提督「あー…」

五月雨「私はちゃんと聞いてあげますから! ねっ!」

提督「……」

五月雨「……」

提督「天使かよ〜」ダキー

五月雨「ひゃ」

提督「あーなんなんだよお前天使かよ〜」ギゥー

五月雨「えーっと…」

提督「もう俺は言語を放棄する」ムギュ

五月雨「えぇ…」

提督「ああああ辛ぇよ〜こっから色々データ集めて爺さん共説得させなきゃなんねぇよ〜」

五月雨(言語を放棄とは…?)
482 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/05/06(金) 08:49:40.54 ID:q5NTzknA0
提督「あ〜〜〜〜〜〜」

五月雨「……」

提督「……」

五月雨「……」


ヴーッヴッヴッ


提督「っ」ビックゥ

五月雨「ぁ…ぷっ、ふ、びくーって、今、ふふ……」

提督「……ラインか……」///

五月雨「ふふ…はぁ、あぁ私のですね…っ!!!!」

    「あ゛っ!!!」

提督「っ…どうしたぁ」

五月雨「ど、ど、ど、どうしよ、9時から夜間演習があったのすっかり忘れてました…」

提督「えマジ!?」ゴソッ

   「…あぁ今ならまだなんとかなるだろ急げ!」

五月雨「はい!」スック

    「あ、お茶…」

提督「俺が片付けとく。 他の子には遅れたの俺のせいって言っとけ」

五月雨「え…分かりました、それじゃ い゛ッ」ガツッ

提督「あっ」

ごっとんごとがだん!
483 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/05/06(金) 08:50:46.59 ID:q5NTzknA0
五月雨「っ〜〜〜〜〜〜〜!!!」

提督「あーもう大丈夫か…? どこぶつけたんだ膝か? 見せてみ…」スクッ

五月雨「い……ったぁ〜〜……」ジワッ

…どたどたどたどた、こんこん!

??「ど、どうしたんですか、なんかものすごい音しましたけど!」

提督「うおぉ、あぁ比叡か、大丈夫だちょっとぶつかっただけだから…」ズルッ

   (あっやべっベルトしてないからズボンずり下がって…)

がちゃっ!

提督「え」

比叡「大丈夫なんですかホントに…」

提督「」←ズボンが下がっている

五月雨「」←すぐ目の前に提督のパンツ

比叡「」←そんな様子を見てしまい

五月雨「うわわわわ」///

比叡「…ひえ…」///

提督「ちょ、あーちょっと待ってこれあーーーー…」


\\ヒエーーーーーーー!!!//


幸い誤解はすぐに解けましたとさ。
484 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2016/05/06(金) 09:00:31.42 ID:q5NTzknA0
やっと!
本筋の!
続きが!
書けました!!!

五月雨ちゃんのキャラクターがいまいちつかみきれません!!
私主観で見たときの五月雨ちゃんはこうです!実態に即しているかどうかは分かりません!
真面目っ子は描写しづらいです!!!めっちゃ良い子ですけど!!!可愛いですけど!!!
某気象庁の方のお墨付きですけど!!!

さてめちゃんこ久々の安価です
今までどうしてたっけ・・・あぁ↓×2ですね
次は誰に甘えるんだ一体!
私も甘えたいぞチクショウ!
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 09:52:12.93 ID:LF5qZVPlO
速吸
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 09:52:25.85 ID:VdrBTDwwo
陽炎
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 13:02:23.65 ID:vOtRMLCkO
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 22:01:22.59 ID:VRCrVWyd0

期待して待ってる
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/07(土) 11:43:18.27 ID:tBDOerAro
よっしゃ、陽炎かな?
490 :本編 ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/05/30(月) 23:28:36.47 ID:mCYJmuBd0


―――――――――
――――――
―――


陽炎「……で」

提督「……」ガッシ

時津風「……」ガッシ

雪風「♪」ガッシ

陽炎「…なんなのコレ」

時津風「えー、かげろーおねーちゃんに甘えてるのー」

雪風「です!」

陽炎「…で、あんたは」

提督「便乗」

陽炎「離れてくんない?」

提督「そんな御無体な」

陽炎「あーもう3人も一度に抱きつかれたら鬱陶しいってーのも〜!」

黒潮「あはは、陽炎おねえちゃんもモテモテやねぇ」

陽炎「笑い事じゃないってのほんと…」
491 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/05/30(月) 23:29:13.49 ID:mCYJmuBd0
黒潮「それにしても司令はんまでこないなことしとるちゅうんも珍しいねぇ、なんかあったん?」

提督「いや別に」

黒潮「そぉかぁほんならええんやけど」

陽炎「私は良くない」

黒潮「そんくらい我慢しいやぁお姉ちゃんなんやから」

陽炎「お姉ちゃんじゃない」

時津風「えー」

陽炎「だってそうじゃないの、私たち血のつながりなんてないんだから」

雪風「…それでも陽炎ちゃんはあたしたちのお姉さんです」

時津風「そーそー、それじゃだめー?」

陽炎「いや…ダメじゃ、ないけど」

提督「ならばよいではないか」

時津風「よいではないかぁ〜」

陽炎「だぁ〜ッあんたはいい加減離れなさいよいい歳こいて恥ずかしくないの!?」ペシペシ

提督「えぇ? ダメじゃねぇんだろぉ」

陽炎「あんたは違うでしょうが!」

提督「酷ぇ姉ちゃんだ」
492 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/05/30(月) 23:29:49.35 ID:mCYJmuBd0
陽炎「っていうか! 私今から出かけたいんだけど! ほんと離してくんない?」

提督「あら、なんだ出かけるのか…どこ行くの?」

陽炎「ちょっと買い物!」

提督「んーそんじゃ車出すか? アッシーくんになってやろう」

陽炎「えぇーいいわよそんな遠くまで行くんじゃないんだから」

雪風「あっしーくん…?」

提督「移動の足ってこと、今は死語だな」

時津風「死語って逆に今も使うよね〜」

提督「わかる」

陽炎「てゆーかあんたたちホントいい加減離してくんない?」

提督「ほんとにいいのか? 車出さなくて。 ついでになんか奢ってやるぞ」

陽炎「えっ、あーそれなら話別だわ、よろしく〜司令」

提督「あいよー、ついでにお前らも来るか?」

時津風「行く〜!」

雪風「雪風も行きます!」

黒潮「ん、うちもええの?」

提督「ええんやで」

黒潮「やったぁ〜」

提督「ところでみんな一緒でも大丈夫?」

陽炎「ん? 別に構わないわよ私は」

提督「んじゃ…5人か、大きいほうの車だな〜」

時津風「早く早く〜!」グイグイ

提督「こーら引っぱんなってーの」


こうしてつかの間の休息を楽しんだ5人であった…
493 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2016/05/30(月) 23:33:01.02 ID:mCYJmuBd0
お久しぶりです
陽炎お姉ちゃんでした
個人的にはこの娘の姉力をはるかに上回る幼馴染力によりどうもベタベタに甘えさせられませんでした
どうにも「常に対等」ってイメージが強いんですよね・・・

さて、引き続き次の安価は↓×2です
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 23:40:20.74 ID:h14G3rN/O
榛名
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 23:40:28.52 ID:0Tkshn8HO
舞風
496 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2016/05/30(月) 23:42:07.29 ID:mCYJmuBd0
おい!安価が駆逐艦しか来ないぞ!どうなってやがる!(泣)
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 23:45:39.57 ID:BVh7s4M+O

全艦種における駆逐艦の占める割合が多いから仕方ないね
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/31(火) 00:54:19.77 ID:lLsb2ftPo
まあ、母性ロリという言葉という言葉もあった気がするし、多少はね・・・
499 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2016/06/15(水) 04:06:38.92 ID:/SETgbrV0
うーーん参った
脳内の舞風さんが提督に甘えるばっかりで一向に提督を甘えさせてやってくれないですねコレ

舞風・・・舞風・・・うーーーーん・・・
五月雨に引き続き難易度が高いですねこの子・・・
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/15(水) 18:01:02.94 ID:kAJmFFbaO
舞風っておねショタのイメージで結構提督の事甘やかしてそうな感じ
501 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2016/06/15(水) 23:01:42.59 ID:zhMIHAYx0
おねショタ!
そういうのもあるのか
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/25(土) 15:44:32.14 ID:/vHygHqa0
503 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2016/07/15(金) 00:28:31.73 ID:Yvypf/k60
とりあえず生存報告だけしておきます
うぁんなんでやるべきことってのは複数まとめてドカッと来るんじゃい
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/15(金) 01:17:58.97 ID:bEVbzC7Xo
まーつーわ♪
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/22(金) 22:06:22.04 ID:1GjiMdXjo
あげ
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 22:16:17.09 ID:+6uc9Cif0
待ってます
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/24(日) 21:41:47.25 ID:/MDHT4/N0
待ってる
508 :本編 ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/07/29(金) 20:13:52.55 ID:F20sZqOa0


―――――――――
――――――
―――


舞風「…で、みんなとお買い物行ったんだぁ…ふーん」

提督「…不満そうだな」

舞風「いいなーあたしも行きたかった〜!」ジタジタ

提督「行きたかったってお前あんときは輸送艦隊の護衛に行ってたでしょ」

舞風「分かってるけどぉ…」

提督「…何だ、なんか買いたい物でもあるのか」

舞風「ん〜ちょっと新しいCDをね」

提督「CDか…」

舞風「そー好きなアーティストの新譜出ててさー」

提督「そうかぁ…んじゃあまた今度の休みはお出かけか…」

舞風「おっ、やったー」

提督「他の誰かも誘うのか?」

舞風「んーそだねぇ、やっぱ四駆のみんなと行きたいかなー」

提督「やっぱそうかー」

舞風「うん」

こんこん。

舞風「およ」

??「舞風、ただいま」

舞風「のわっちおかえりー、入って大丈夫だよー」

がちゃり。

野分「ふぅ、疲……あの、どうして司令がここにいるのでしょうか」

提督「なんか拉致されまして」

舞風「ムッハハハ、私抜きで陽炎ねえさんたちとお出かけした報いなのだよ」
509 :本編 ◆Ear7SFfAVg [saga]:2016/07/29(金) 20:18:38.85 ID:F20sZqOa0
野分「……それで、どうして舞風がそんな、後ろから抱きかかえる格好に?」パタン

舞風「うーんなんかねぇ、提督がしてほしそうだったから〜」ペチペチ

提督「マジか」

野分「えぇ…」

舞風「右手はパーで〜左手もパーで〜デァァァン、Daisuke〜♪」

提督「流行ったな〜それ」プラプラ

野分「なんだかマリオネットみたいにされるがままになってますけどいいんですか司令…」

提督「まぁ舞風の気が済むんなら…」プラプラ

野分「はぁ…」

舞風「あー! ところでのわっちさぁ、今度のお休みは提督がお買い物連れてってくれるってー」

野分「え…よろしいのですか? 司令」

提督「んん、まぁ車出すくらいだし、遠くもないし」プラプラ

舞風「ばっはーのせんりつを、よるにきいたせーですこんなこころーおおー♪」

提督「やめーや」ブンブン

野分「…それにしてもお買い物かぁ」

提督「そういうわけだから買いたい物とかあれば決めといてくれな、のわっち」

野分「のわっ…もう、舞風が私のこといっつものわっちのわっちって呼ぶからみんな真似するじゃない!」

舞風「えーダメ?」

野分「ダメっていうか…なんだか気恥ずかしいし…」

提督「そしたらお前のあだ名『ノワキン・スカイウォーカー』とかになっちゃうけど」

野分「あだ名が要らないって言ってるんです! なんですか『スカイウォーカー』って!」

舞風「しゅー…こー…あいあむゆあふぁーざー…」

野分「うるさい!」
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