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垣根帝督「はぁ? 俺はオタクじゃねえぞ」

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300 : ◆q7l9AKAoH. [ saga]:2015/06/19(金) 23:17:05.50 ID:kzjStP0s0
あぶないあぶない
>>252ちゃんのみたがってた『スクール』の武勇伝
>>249の続きなのですよー!
コピペサボってるのは見逃して欲しいのです。でないとゴーグルちゃんがうっとおしいことになるのですよ


垣根「『スクール』だ」
ゴーグル「お願いします!」
心理定規「……リーダーいつものやってあげて」
垣根「おう。聞きたいか? 俺の武勇伝」
ゴーグル「そのすごい武勇伝をゆったげて!」
垣根「俺の伝説ベストテン」
心理定規「…れっつごー」
ゴーグル「武勇伝武勇伝、武勇でんでんででんでん」
心理定規「れっつごー」

垣根「手ぶらで暗部の仕事いく」
ゴーグル「すごい荷物係がちゃんといる」

垣根「行列あっても並ばねえ」
ゴーグル「はい! 俺と下っ端で代わりに待機!」

垣根「雨が降っても傘はいらねえ」
ゴーグル「すごい翼があるから濡れません!」

垣根「ス◯バの注文めんどくせえな」
ゴーグル「すごい!『いつもの』でトッピング追加されてる!」

垣根「電車は滅多に使わねえ」
ゴーグル「えっ、自動改札に喧嘩売ってる?!」

垣根「意味はねえけどムカついたから、割り箸あるだけ割っといた」

ゴーグル「武勇伝武勇伝武勇でんでんででんでん」

バッサァ

ゴーグル「すごいっスよ。垣根さんすご過ぎっスよ! なんでそんなにかっこいいんスか? 教えてほしいっス!!」
垣根「しゃらくせえ」
ゴーグル「ぎゃあ! い、いきなり蹴ることないじゃないスか?」
垣根「そんなもん、言葉にした瞬間に色あせちまうだろうが!」
ゴーグル「かっこいーっ!」

バッサァ

ゴーグル「原作全然出番はないけど」
垣根「まだまだ活動終わらねえ」
心理定規「…ぺけぽん」
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/20(土) 00:34:59.09 ID:yOuiCVwWo
心理定規のぺけぽんで俺の腹筋に会心の一撃!

>>273の某スレってのは
垣根「世界が悪意で溢れても」の事じゃあないかな?
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/20(土) 07:49:18.82 ID:EHAR3zgb0
>垣根「雨が降っても傘はいらねえ」
>ゴーグル「すごい翼があるから濡れません!」

翼と水滴を煌めかせながら雨の街を歩くホスト
面白さを通り越してある種の神々しさすら感じそう
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/20(土) 08:52:59.62 ID:VZUkczkYO
>>294-297
おまいらのおかげでホモごっこのコピペ思い出したぞどうしてくれる
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/20(土) 08:54:20.19 ID:VZUkczkYO

帰ってきたのにびびってドア閉めちゃう垣根かわいすぎか
でも心理定規サービスしすぎ?フラグ勃った?
305 : ◆q7l9AKAoH. [sage]:2015/06/21(日) 00:38:19.31 ID:jCisfFMW0
取り急ぎ

>>301
あーあそこか!ありがとう
シリアス暗部いいよなあ!かっこいいし
最近みなかったからちょっと心配してたけど生存報告きてたのか。よかった
ゴーグルは…かっこ良かったよな

頂点さんレベル5ブースターとかありませんかね。メルヘンブースターなんて贅沢言いませんから
キャラ別Bの腕時計みたいなデザインきらいじゃない
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/22(月) 17:22:30.91 ID:V/jS1NtDO

ここみた後に出てきたマンガの広告がギャルと地味なオタクが付き合うなんてーなやつでなんかドキッとした
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/23(火) 13:00:48.52 ID:3dLX9NzpO
心理定規がメッチャかわいいんだけど
垣根とはイチャつかないのか
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/23(火) 15:03:27.18 ID:5/rSleNAo
逆に考えるんだ。好きだからこそいちゃつけないと考えるんだ。
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/24(水) 14:29:19.22 ID:PWNFgseNO
おまえら雑談もほどほどにな
おれは帝春も好きです
310 : ◆q7l9AKAoH. [sage saga]:2015/06/26(金) 00:29:05.99 ID:JnvHKwgO0
ドーモ
レスと報告

>>294
大丈夫だなんかのネタにはなる問題ない
心理定規が言っていた。相手からイニシアチブぶんどるのに年齢性別問題ないと
もし心理定規≒垣根であの反応だったら、後の安価分で阿鼻叫喚地獄絵図ですわ

>>295
そうですね。おまけにミニスカですよ

>>296
君も眼鏡の度があってないのかな?(近視)

>>297
しばらく悩んじゃった。「ただの」か

>>302
垣根「かっこいーだろ? メルヘンだぜぇ?」

>>303
電車の中でWカップルのやつかね

>>304
「よくわからんけど修羅場っぽい」状況で構わずはいってきちゃうのは超能力者でも麦野と削板くらいだとおもう
定規ちゃんは格下相手になめてたらちょっと反撃されたんで仕返しをですね
って良くしつけられた予測変換ですね

>>306
それっぽいのみかけて調べたらタイトルずばり3D彼女でびびった

>>307
かわいい心理定規大好きだけど、出来る女っぽいクールなのも好きでついツンクールになてしまう

>>308
おんなごころってむずかしいのな

>>309
別に気にせず雑談してくれ。1は投下ん時に顔だすくらいだけど
埋め立てる勢いじゃなきゃ全然。保守代わりにもなるしね


安価>>200が28日以降になりそうなので一応
本文をあぶり出しで投下、どうやってもレス数が過去最多になりそうなので読みづらさを含め事前報告しておきます
モブのダサ良い名前が無事ついたのでひとあんしん
311 : ◆q7l9AKAoH. [saga]:2015/06/26(金) 00:33:52.46 ID:JnvHKwgO0
>>303
ググるついでに改変したけど
ネタはこれでいいんでせうか

『スクール』でコピペ改変

ゴーグル:組織のやつらとホモごっこで盛り上がってたら垣根さんがそれっぽく「挿れてもいいんだぜ?」って俺の膝に乗って肩に腕回して
抱きつきながら言ったんだけど、
俺が「垣根さんいつももっと切羽詰って言うじゃないスかw」って返したせいで今周辺の空気がデカイ任務中みたいになっててヤバい
何より笑いが取れなかった垣根さんの無表情がヤバい

『超能力』でコピペ改変

垣根:超能力者でホモごっこしてたら一方通行がそれっぽく「やだァ早く挿れてェ」って俺の膝に乗って肩に腕回して
抱きつきながら言ってきたんだけど、
俺が「お前いつももっと上手にねだれるだろ?」って返したせいで今麦野が大爆笑しててすげーうるさい
何よりこっちを見てる食蜂の笑顔がヤバい。こっちにリモコン向けたら容赦しねえぞ

312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/26(金) 01:23:40.77 ID:WL9zEGJAO
みさきち腐女子疑惑ww
クッソワロタwwww
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/26(金) 15:53:58.05 ID:lwCz4qiT0
みさきちwwww
この場に御坂さんいたらどうなってたのだろうか
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/26(金) 20:44:09.72 ID:oAn/qenYo
顔真っ赤にして目を手で覆う(指の隙間から覗く)んじゃない?
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/27(土) 18:21:11.55 ID:6H+HHBK5O
みさきちわろたwwww
SSもだけどこういうちょっとしたネタすきだわ
また楽しみにしてる
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/29(月) 22:03:37.87 ID:Dk2XOFmwO
もう29日だよ>>1
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/06/29(月) 23:04:26.68 ID:dRd7G9W1o
28日以降(6月とは言っていない)
SSは待ち難きを待ち・・・忍び難きを忍ぶ事だと昭和天皇もおっしゃっていたよ。
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/01(水) 15:26:07.35 ID:NpRwQ9Jy0
SSでのみさきちって腐ってること多い気がしないでもない

HTML化されなければいくらでも待てる
むしろHTML化されてもずっと待ってる、ずっとずっとずっといつまでも…
エタって数年経つようないくつもの垣根スレだっていつかは再開するはずだからずっと待ってるんだよ……(ハイライトoff
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/01(水) 21:38:27.55 ID:HdPs7ZKRo
そうだよ(便乗)

待てばこのSSも愉快な仲間たちシリーズもいつかは復活するんだよ(ガンギマリ)
320 : ◆q7l9AKAoH. [saga sage]:2015/07/02(木) 00:42:10.74 ID:uW//TFY30
ドーモ
まず前回のコピペ改変ですが。えーと垣根が好きな人には「者」がちゃんと見えているはずですね1にはみえます。嘘です
脳内補完をおねがいします

そしてこっから>>200の安価分を投下します
特殊ネタなので
あぶり出しsage投稿ですよろしく
ながくて辛い
321 : ◆bdfKbGMUnwwb [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 00:46:50.99 ID:uW//TFY30



ザリザリと何かが擦れる音がしていた。
不愉快だ、と垣根は雑音に眉をひそめた。
開きかけたまぶたはまだ重かった。
頭も鈍い痛みがある。
体にかかる怠い重さと不快感から逃れるため彼は目を閉じようとしたが。
視界の端に映ったきらめきが垣根にそれを許さない。
光源は光を照り返したナイフだった。
危機感が鈍った感覚に警鐘を鳴らす。
垣根はそこでようやく「なにかおかしい」と感じることが出来た。


「やっべぇ。縛る前に上剥いとけばよかったんじゃね? 腕抜けないじゃん。服切る? え、それならやっぱ起きてからしたいんだけどイイ?」

「お前ほんと頭わりーなー。 つか脱がす必要あんのー?」

「なんかさあ刃がゼンゼン通んないんだわスパっとイカねえ。ナニコレ何製? 新種の超合金シャツ?」

「ここに運んできて裸じゃねえやつとか新鮮な。逆に」

近くでは緊張感のない声が次々と上がっていた。
遮音性の高いイヤホンを耳に挿したまま外の音を拾った時のように、聞こえづらいぼんやりとした音声が垣根の耳に届く。
沈みかけた意識を引き上げると。
彼はまだはっきりとはしない視界で辺りを見回した。
うつむき気味の姿勢のまま、静かに視線をめぐらせ状況を確認していく。


どうやら、垣根は椅子に座らされているようだった。
腕は更にその後ろで縛られてでもいるのか。動かせそうになかった。
今まで気絶していたのか。それとも眠らされていたのか。
どちらにしても随分と舐めた真似をされたものだ。
目がさめる前は……どうしていたか。
確か、喫茶店でコーヒーを注文した。
口をつけた記憶はなかったから運ばれてくる前に何かされたのか。

そうして思い返し思案する垣根の視界が大きく揺れる。吐き気をもよおす程の強いめまいが襲う。
おまけに頭もひどく痛むせいか、考えが思うようにまとまらない。
能力の使用に必要な演算に集中する以前の問題があるように感じられた。
まるで、考えると言う作業そのものが、のしかかる重い痛みに端からすり潰されていくようだった。
322 :こうか? >>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 00:56:44.29 ID:uW//TFY30


見える範囲に男が三人。
一人は垣根の前に屈み、折りたたみ式のナイフをチラつかせていた。
残りも若い男だ。いずれも大学生くらいの同年代に見えた。
だがいかにも不良を絵に描いたような、路地裏のスキルアウトとは少し違う印象だった。
服装も雰囲気も全員バラバラだが。
身綺麗だった。
いい服に時間と金を割くだけの余裕があるのだろう。
そして。
服や香水だけでは隠しがたい汚臭がした。
軽蔑すべきクソ野郎に共通した、濁った臭いだ。


どうやら垣根がいるのはどこか建物の中らしい。
薄暗い部屋の中では時間も場所もはっきりしない。
床も壁も打ちっ放しのコンクリート。
生活感のない室内は清潔さには程遠かった。
埃っぽく湿った空気に、垣根は舌打とうとして。

更なる違和感に気付かされた。

「あー? こいつやっと起きたんじゃねー?」

「おい、お目覚めだって。はじめんぞ支度しろ」

好き勝手喋っていた男たちが垣根に注目し、ドアの開く音がした。
どうやら垣根の背後からもう一人、歩いてきたらしい。
カツコツとひときわ硬い靴音が床を叩く。
手には小型のハンディカメラを持っていた。
垣根の前まで回りこむと、そいつは神経質そうに眼鏡のフレームに手を伸ばした。

「これで……映ってんのかと。今時旧世代のビデオとかどんだけアナログかと。マニアックだと」

「今度の客はテープでねーと嫌なんだとー。デジタルデータは幾らでもコピーも修正も効くからとかなんとかー。
でも能力者マトにしてわざわざつかまえてくんだからすげーよなー」

「コイツのために店ごとやったんだし……おお、すっげ! なぁやっぱりオレらニュースになってんじゃん。やっべぇの」

ナイフを畳むと男は、いじっていたスマートフォンの音量を上げた。
横向きの画面の中にはネットニュースの動画が流れている。

323 :よしよし >>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 01:03:44.68 ID:uW//TFY30

今日の夕方、第五学区の喫茶店で薬品の流出事故があったと報じられていた。
バイク便のドライバーが荷物の受け渡しを店内で行った際に薬品の梱包に不備があることを荷受人が発見し、その場で中身の無事を確認した。
その際、容器内の高濃度の麻酔ガスが漏れ出し当時店内に居た従業員、客を含めた一二人が昏倒。
その後周辺の通行人が異変に気付き警備員に通報したため、被害は調理場で火にかかっていた鍋が焦げた程度。
幸いにも重症者や火災、関連した事故の発生には繋がっていないと言う。
荷受人は「中身がなにかは知っていたがまさか開けただけでこんなことになるとは思いもしなかった。本当に予想外の事故だった」と繰り返しそれだけをコメント。
安全管理の欠如、管理者の怠慢だとアナウンサーが淡々と語っていた。
その時店内の一人が、それも超能力者がそんな騒動の陰に隠れて連れ出されたことは。
きっと誰も知らない。

状況をひとつひとつ、ゆっくりと噛み砕くようにしていきながらも垣根は落ち着いていた。
気付いたら拘束されて知らない場所に居て。普通ならパニックになりそうなものだが、
「何でこんなことに?!」なんて、ありがちな第一声も垣根にはふさわしくなかった。
取り乱す暇があったら、ほかのことに頭を使う方がましだろう。

彼の身上ではこの状況を引き起こしそうな理由が嫌と言うほどあった。
何しろ暗部組織に所属する超能力者だ。
目的も金目当ての誘拐、交渉用の人質、下らない私刑。おかしな実験のモルモットに、なんてのもありそうだった。
そして敵になりそうな相手も多い。
下らない実験を蹴ってやった研究機関、鼻で笑ってやった研究者個人、情報を掠め取ろうとするブローカー、格下の能力者、群れるしか能のない武装無能力者ども。

潰した相手の数もいちいち覚えていない。
恨みを買うことなど気にもしていない。
垣根にはその全てを真正面から打ち払える自負があった。
その点では、搦め手で来られた今回は少しばかり慢心していたと言えるかもしれないが。
何よりそれ自身が学園都市の抱える最高クラスの実験成果。生きた傑作の超能力者だ。
垣根の身に何か――起きることの方が難しそうだが――あれば、その損失はどれほどのものになるのか。
それを防ぐ意味でも、垣根には不本意ながらいくつか後ろ盾として機能するものもあった。
そんな相手におかしな真似をして、タダですまないことくらい考えなくてもまずわかりそうなものだが。
負けることがわかりきっていても向かってくる者も中にはいる。
目の前の状況を見る限り、残念ながら学園都市にはそんな馬鹿も多いようだ。

324 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 01:07:52.59 ID:uW//TFY30

「やばいのはこっからだろ」

「ハーイお客サマお名前なんだっけ? どれどれええっとカキネクン。え。コイツレベル5じゃん? やっべぇミンナ知ってた?」

次にメールアプリを開いていた男は仲間の前にそれを見せて歩いた。
何らかの標的のデータは最低限与えられているらしい。
それでも、超能力者と聞いても彼らの反応は大して変わらなかった。
大能力者以上はその力を兵器と比較されるくらいなのは有名だが。それにしたって拍子抜けするほど平然としている。

「アクセラレータとかレールガンは知ってっけどダークマター? ナニソレじゃね?」

「相手は情報だけでも値段が桁違いになる超能力者だと。暗部組織でアングラならマイナーってのも納得かと」

「それちゃんと効果あんのかー。事故るとやべーぞ。前みてーにボヤじゃ済まねーぞ」

「演算阻害装置は四台とも問題なく稼働中かと。薬も効いてる筈だと。搬送用の麻酔と運動機能の制限、それに加えて二種類投薬ずみだと」

カメラ役は片手で壁際に置かれた二台のスピーカーのようなものを示した。
この状態で確認はできないがおそらく垣根の背後にも同じようなものが設置されているのだろうと安易に想像がついた。
頭痛の原因はこれなのか、それとも何か投与されたと言う薬品の方か。まだ決まったわけではないが。
まず、普段通りには能力を使えない筈だと言うことを。
垣根は体の不調を通して体感していた。

「ちゃんとムショでも使われてるってイイヤツ借してもらってんだから。ヘーキっしょ」

「俺らはレベル低いから何ともねえよな。逆に」


「よおしじゃあカキネクン景気づけにカメラに向かって自己紹介オナシャース!」

バカにしたように騒ぐ男を垣根はただ睨みつけた。
いや。それしか出来ない。
体はまるで言うことを利かなかった。
立ち上がり、椅子を蹴り倒すことはもちろん。
目の前に並ぶクソ共の顔に唾を吐きかけることすら今は難しいだろう。
325 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 01:10:52.31 ID:uW//TFY30

「はいムリー! ですよねえってことで今日はお薬バッチなんで寂しく撮影スタートでえす」

「平気かー? 前効きすぎて呼吸止まった餓鬼いたろー」

「男と女は体格も効きも違うのだと。時間差でまた打つ。レベルの高い能力者には慎重になるべきかと……
それにあの子は弛緩剤の舌根沈下じゃなく別の薬が体質的に……」

「おーいDここカットで! ハッチャン泣かしてんじゃん? ヘイカメラ、こっちパース」

突然顔を背けた仲間からカメラを受け取ると、次の撮影係はハイテンションで寄ってきた。
あちこち遠慮なくレンズを向けてくる。

「なんだーまた思い出し泣きー? 商品ダメにしたり出荷の度に泣いてたら将来卒業式とか来た日にゃ泣き死ぬんじゃねー?」

「どうせこう言う奴が社会に出ると真面目ないい先生とか言われるようになんだろ? 逆に。世の中怖えよな。
はっちゃんの日誌キモいぜ、ガキ一人ひとり出荷まで毎日つけてんの知ってっか」

「外野がウルセーナー、ゴメンナーカキネクン。オッケー見えてる? 聞こえてっかな? うん、目はさめてんね。今からオニーサン達と遊ぼおな?」

駄弁る仲間をよそにカメラと、ペンライトを持った男は垣根の両目を確かめていた。
垣根の顎を掴むと顔を上に、横に向かせ不満げな表情を至近距離でレンズにおさめる。
そして背中に手を回すと垣根の腕を縛りつけていたものをナイフで切った。

「ハーイ。じゃあなにか一言ヨロシク」

「は、ぁ……かはッ。くゥ、お……」

何か。
このタイミングなら。聞くに耐えないほどひどい言葉が口をついておかしくない筈だ。
だと言うのに。出てきたのは言葉にならない音だった。
まるで呂律が回っていない。
息をするにも苦しげな垣根の喉は、か細い声しか出せていなかった。

326 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 01:13:36.86 ID:uW//TFY30

椅子に座らされたままだらんと手足を投げ出して。
顔をしかめるばかりの垣根に目の前の男はにやにや笑っていた。

「ああムリムリ。喋ると疲れるよ。さっき別のお薬も打ったからアタマもぼんやりすんだろ。手え動く? ムリ? 
そうだよなあっちこっちダリィよなあ。やっべぇっしょ。ヘイヘイミナサマ主役は準備オッケーよ?」

重たそうに頭を垂れる垣根を囲んで男達は立っていた。
そのうち一人が、うんざりした顔で口を開いた。

「こいつこのままヤっちゃっていいんかー? ちゃんと眠剤抜けてんのかよ。今までで一番活きがねーぞ。ぶっかけっかー?」

隣の男に水の入ったペットボトルを振って見せた。
それに、その反対側にいた眼鏡が首を振る。

「室内を無駄に汚すなと。暴れない位が好都合だと。それにこんなでも、自分の置かれた状況を理解するくらいの頭はある筈だと。
そうでないとこの先の作業の意味がなくなるかと」

「まあカキネクンもわかると思うけど。イケナイバイトとかしてっとイラネー敵が出来んじゃん? 
そんなオトモダチからやっべぇオシオキしてやってって話。ザンネンでしたあ」

「目を付けられた相手が悪かったって話だと。ここまで話よこしたのは学園都市の上層ってことらしいと」

「あー? オレどっかの研究所って聞いたぞー。サンプルをおとなしくしとけってんじゃねーのー? おかげでこっちもいい迷惑だよなー。
男回されてもよーたのしくねーよ」

「アホか。これで幾らになると思ってんだよ。前金だけでもガキさばくのの倍以上だぞ。カメラ回すだけで成功報酬いくらになんのか。
後から女なんか遊び放題だろ。感謝しねえと逆に。破格の超能力者様々ってよ」

露骨に報酬の話をし始めたところで、カメラのレンズを見た眼鏡が呆れた様に頭を振った。

「お前ら……全部撮ってるんだと。少しは口をつつしめと」

「イイじゃん。リアルなドキュメンタリーつうことで。お金でなんでもするオレらみたいなんでも、イイってオシゴトくるんだしさあ」

フレームを押さえてため息をつく眼鏡。
それに、
「今さらっしょ」とへらへらしながらカメラをもったままの男は垣根の前に屈んだ。

「今度のはズイブンおっきいコだけど。いつもの出荷用みたく色々仕込んどいたらボーナスでっかなあ」

「オイオイ逆だろ。余計なことはすんなって話。プライドたっかい能力者様をひでえ目に合わせんのが今回のコンセプトだろ。
こいつ楽しませてどうすんだ逆に」

「そこまで珍しくないかと。後々自分で手を掛けたいってやつは多いものだと」
327 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 01:18:31.92 ID:uW//TFY30

仲間うちで楽しげに、ゲスさのにじむおしゃべりをしていたかと思うと。
そのうち一人が垣根を振り返った。

「なー。まだ何されんのかわからねーって面してねーか。誰かこいつにちゃんと教えてやればー?」

「ああ、さっさとボコらねえから不安か? 今日はそっちじゃないらしいぜ。よかったな、ってそうでもねえのか。逆に」

意味ありげに、背の高い男が笑って見せた。
頭痛をこらえ、彼らの会話からなんとかつなぎ合わせておおよその状況は把握できても。
まるで事態が飲み込めていない垣根は眉を寄せる。
どこかの大馬鹿に金を詰まれたこの馬鹿共は。
厳重に能力者を拘束しただけで、まだ何もしていない。
一方的な制裁ショーでも始めるのかと言うのも違うらしい。
人質や何らかの材料として取引でもするつもりなのか。
こんな所に閉じ込める目的が見えてこなかった。

「今からレベル5のカキネクンを、オニーサン達でブチ犯しちゃいまあす。ちゃあんと動画も撮るよ? 
まあ今日は四人いるんで、満足してもらえっかなあと思いまあす。つうことで? ヨロシク」

「やっぱ頭数にはいってんかよー。今から帰っていいかー俺」

「ここで帰ると損だぞ。逆に。ほら、立たせっからそっち持て」

「お、流石に動揺しているようだと。そこまでは想定していなかったのかと」

カメラを受け取りにきた眼鏡は薄く笑うと。
頭がおかしいとしか思えない、連中の宣言に強ばる垣根の顔を見上げていた。

「やっべぇウケる。イイねえカキネクンさあモテるっしょ? イケメンだもんな。ま、男相手はさすがにはじめてっしょ」

「げー。あってもキモいだろこいつ俺より背あるぞー? つか重いー」

「なんのために作業台があんだよ」



328 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 01:21:55.55 ID:uW//TFY30

垣根は無理やり金属製の台の上に担ぎ上げられた。
さらに両腕には手錠がかけられた。
吊り下げるのには短く、動きを封じるには少し長い鎖を引っ張られて垣根は上体ごと顔を上げさせられる。
腕は相変わらず動きもしないので、縛られても意味はない。
彼を拘束しておくつもりのものではないらしい。

「チョーエリートのレベル5が、オレらみたいなのにこんなんされちゃってんのってどんな気分? 
ねえねえどんな気分? やっべ、カキネクン目チョーコエーんだけど」

怖い怖いと言いながら男の顔は笑っていた。
まるで有名な落語の一席の、その落ちのようだった。
これからはじめると告げられたのはクスリとも出来そうにない、ばかばかしいオハナシだが。

「こおゆう瞬間はオレレベル低くてよかったって思うわ。レベル高いヤツいじめんのってタマンネーじゃん」

「お。やっぱ超能力者って金もらってんだな。この服ブランドもんだろ? けど『開発』されまくってんのに、そっちは未開発かよ。逆に」

「流石に超能力者ともなると管理も厳しいのかと。この顔でこの歳まで手付かずかとうらやましい限りだと」

「いやー。ガキをいきなり喰っちまう先公もそーそーいねーだろ。そんで、てめぇが教師になるとかレア過ぎ。そーゆーのなんつーんだっけ?」

くだらない話に花を咲かせながら、男たちは分担して作業に取りかかっていた。
それを黙って聞かされる垣根は解剖実験前のラットのように台の上に置かれていた。
震える程度も、唇は動かない。
呟くことすら、ましてあらん限りの力で叫ぶことも。
出来ないことをその事実を眼前に突きつけられた垣根帝督はただ静かに喉を引きつらせた。

「なんだっけほら、歴史は繰り返すって言うだろ」

「あ。オレわかったかも。ズバリ負の連鎖じゃね? FAで。どお?」

「よくできました、かと。後で丸をつけてやると」

台に上げる時脱がせた上着を広げると男がポケットの中を探りはじめた。


329 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 01:24:10.76 ID:uW//TFY30

「あったあった。元から電源切れてりゃチェッカーで見つからねえはずだよ。でもこれなら電波も拾われてねえだろ。
もしストーカーがいても盗聴の心配も無し。お互い良かったな。逆に」

他の奴にこんな状況は知られたくないだろう、と告げると。
男は取り出した携帯電話を床に捨てて踏み潰した。
垣根は自分で電源を切った覚えはなかったのだが、今更意味のない疑問だろう。
垣根の居場所を知るための手段も、外部との連絡もこれでどちらも望めなくなった。

「ここはさあ公平にジャンケンで。勝ったヤツが超高額な一番槍の権利と、栄えあるレベル5のバックヴァージンゲットだぜえ!! っつうことで! ハーイミナサマ下唇噛んで復唱」

MC気取りでまくしたてる男だが。
その場の誰も返事をしなかった。

部屋の中でじゃんけんの掛け声が間抜けに響く。
それだけなら。
子どもが、友達同士仲良くおもちゃで遊ぶ前のような。無邪気さと興奮のある声だった。
だがこれから始まるのはそんなほほえましいものではない。
かつての子どもは学園都市でいびつに育ってしまったらしい。
その今日の玩具は、超能力者だ。

「はー。まじかよー、俺おまえらと違って男は好きじゃねーよー。譲ってやっから金くんねー?」

「別にオレらもホモじゃねえってば。ファッションホモってかビジネスホモ? 金貰えんならオスガキもいっかなあくらいよ?」

「くれぐれも普段の仕事とは違うことを忘れるなと。撮影を終えたら可能な限り完品で渡す条件だと。派手に傷などつけるな、と」

お遊戯の時間と呼ぶのも悪趣味な。
観客不在の見世物が人知れず始まろうとしていた。

330 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 01:26:18.78 ID:uW//TFY30

垣根の両足は金属製の台の上でおさえつけられていた。
腰を高く上げた屈辱的な姿勢を強いられながら、垣根には抵抗することが出来ない。
硬い台の上に押し当てられた頬は自らの汗と唾液で濡れていた。
開いたままの口で呻くように息をするのがやっとだ。
目の前に放り出された指先にすらろくな力はこもらない。
苦痛に足掻くこともかなわない彼に許されたのは、首から上をわずかに動かす程度。
それでも。
超能力者のプライドは折れてはいなかった。
逃げ、あるいは祈り。
現実から目を背けるようなことも、苦痛に怯え固くまぶたを閉じることも垣根はしなかった。
苦悶と憎しみのこもった両目にはまだ力がある。

後ろから突かれ揺さぶられる度にジャラジャラと鎖のすれる重い音が響いていた。
そこに、濡れた肉を叩く音と荒い息が混じる。

「やっぱラクなのはイイけどつまんねえじゃん。抵抗ナシ文句ナシ悲鳴もナシってオマエらおもろい?」

ひとり騒がしい男はそんな様子をみながら。
頭をかいてぐちっていた。
何を言ってるんだこいつ、と言いたげな仲間の視線に男は頬を膨らめる。

「オレはくやビクがすきなんだよお。でもこれカンペキマグロじゃん。冷凍モノカチンコチンじゃん。カントクう、もおチョイなんとかなんないんですかあ」

「あのなあ手抜いてやって抵抗されたらどうすんだ。逆に。それよりあいつ顔色ひどいけどいいのかよ。吐くんじゃねえの」

背中に張り付いたシャツが男の手で後ろに引かれる。
脂汗をかきながら垣根はゆるんだ口を懸命に閉じようとしていた。
しかし、短い呻きがその隙間から漏れる。
乱暴に、無様に。醜態をさらし続けるその姿を映していたカメラが一歩、二歩と被写体に近寄っていった。

331 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 01:28:39.20 ID:uW//TFY30

「だから薬が効いているのは四肢中心の筋肉の動きだと。痛みや感覚はそのままだと。この馬鹿共何度言ったら覚えるのかと。
おいおいお前も、喉だけは詰まらせんなと。今回は、洒落にならねえんだと」

「なに? また腹パン? げえ。オニチクな」

撮影係に悪態をつかれ、仲間に茶化された男はうっとうしそうに息をはいた。
最初から大した気もなさそうな態度だったが。
その間もゆるい抽送は続いている。

「おめーなー……ッみてたろーが。まだ、してねーよ」

「ま、こんなんブチこまれりゃ吐きたくもなるわ。麻酔でケツも弛んでんならよかったんじゃね逆に。俺らん中でこのケチのが一番凶悪だろ」

「えー、これで緩いんかよマジかよー。けっこー……締まるぞー?」

「お前遅いんだから口じゃなく腰動かせって。後がつかえんだろ」

「変わり映えのない画面は面白みに欠けると。お前のケツを拝んで誰が得すんだと」

「いやー顔見なけりゃけっこーイケる。男でもこっちの穴は変わんねえなー」

「お、何だよカキネクンイイ顔してんよ? な、ちょいちょい。こっち撮って撮って。やっべぇってオマエにらみコロしそおな目してるって。
んん? どしたあ、ムカツクー? ソウデスネーよかったなあ」

腰を打ちつける仲間の横を通り、台の前で男はしゃがんだ。
垣根と目線をあわせながらガキ相手の馬鹿にしたような口をきいている。
いや。
そいつは道端の野良猫にでも向けるように、俺は自分より目下のモノをかわいがっています、なんて言いそうな顔をしていた。

「こいつ幸せだよなあ。異能力以上でいいなら学園都市の能力者の半分くらいストライクゾーン入りなんじゃねえか」

「ただし好き放題出来る状況に限る、かと。流石にこういう男はどうなのだと」

「レベル5で遊んでイイとかウソみてえ。やっべぇなあ」

うきうきとした呟きに男達は顔を見合わせた。
駄目だこいつ、と馬鹿に心底呆れた目をしていた。
早く何とかしないと、いけなかったのかもしれないが。すでに手遅れだろう。


332 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 01:31:38.87 ID:uW//TFY30

「しんどかったねえオツカレ。アーンてしてみ? やっべぇのあんだよねえ」

「おいおい良いんかよー何食わすんだー?」

「オマエのでこんな苦しんでんだからカワイソじゃん。これくらいならヘーキヘーキちょっと元気になるだけっしょ。
ついでにさあ……ちょっとはキョーリョクしてもらえっかもよ?」

そう言いながら男はテーブルからプラスチックケースを取った。
中に入っていた薬の袋を次々破って中身を混ぜると。
垣根の口を無理やり押し開けて何色も混ざってカラフルになった粉末を落とした。

「ざ、けっ……ん?」

むせながらなんとか吐き出そうとしていた垣根は眉を寄せたかと思うと。
口の中を舌で探ってから。
何か考える様に目を細めた。

「ナー、ダイジョブっしょ? ラムネみたいっしょ。これ、元はガキ用の薬。『能力開発』の奴。
ハッチャンはキョーシになっから、色々ナイショでパクってきてくれんの。つかこんなん誰でもやってんじゃん?」

そう言って男は、別のケースからタブレット錠を粗く砕いたような薬の粒を手のひらに広げて見せた。
そのまま飴の様に自分の口に放り込む。

「いやそれ使い方おかしーだろ。今これにやったの、飲むやつじゃなく口で溶かすやつだろ? 一口で相当いってんだろ」

「ウッソォガキ用シロップのバカ飲みとかミンナしねぇの? 気分アガってタノシーよ?」

「自分で試すことではないかと。本来は小児相手の高吸収経口薬だと。それでも極少量で足りるもんだと」

経口摂取する薬剤の多くは、胃液での変質を避ける必要があるため小腸で成分が吸収されるよう加工される。
だがそれでは効果が出るのはどうしても飲んでから時間が経ってからになってしまう。
それを早める為には摂取法や薬の形態を変えなくてはいけない。
多層コーティングを施して一錠あたりの成分の吸収を調整し時間差で効き目を持続させたり。
他にも口の中、鼻、目など各所の粘膜から素早く吸収させることも可能だ。
学園都市では、対象である小さな子どもが自分でも簡単に扱えるように工夫されているものが幾つかあった。
服用からいちいち教師がついて回って、更に必要なタイミングで薬剤の効果がしっかり現れているかひとり一人調べていたら人手が幾らあっても足りなくなる。
そして。
多くのよく効く薬が、裏を返せば有効な毒物でもあるように。
本来の用途から外れたことに使用されるケースもあり得る。

「ハイ先生、オレいっつも鼻からいっぱい吸っちゃうけどダイジョブですかあ」

「小学校からやり直せるもんなら指導してやってもいいかと。お前頭は悪いが顔は良いのだと」

「わあ、先生のロリ! ペド! メガネえ!」

「眼鏡って悪口なんかー?」
333 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 01:39:29.07 ID:uW//TFY30

「あ」

騒がしいおしゃべりが途切れたのは唐突だった。
べえ、っと舌を突き出して垣根が台の上で口を開けていた。
ヒナが親鳥にエサをねだるようにして、空になった口の中を晒した。

「ホーラ、カキネクン気に入ったってよ? もおチョイいっとく? 他にもタノシくなんのあっけどどうする?」

取り出した薬の小さな包みをいくつかつまんで男はにやにや笑う。
ピンクの錠剤、ライトグリーンの粉末、そのほかどれもほんの少しずつしか入っていない。
そんないくつもの薬が垣根の目の前に並んだ。

「……こ、ちの」

かすれきった声の垣根は何とか目を動かして視線で選ぶ薬を決めていた。

「イイネ! 欲しがるねえカキネクン。デモサー。こんなんでもお薬ダメって言うキビシーのがいるから、オネガイしてみよっかあ?」

眼鏡の肩をつつきながら男がはやしたてる。
それを聞いた垣根は。
鈍った筋肉を動かしてぎこちなく笑みを浮かべた。
ほんの一口、と言っても本来なら成人(一五歳以上)が服用しても多すぎる量の薬を放り込まれて。
態度を変えた超能力者を男たちは下卑た目で眺めていた。

「お。笑ったぞ。けなげな、逆に」

「ウケるー超能力者がこびてんぞー。んなしょぼい薬にー」

「ハーイ、カキネクンの貴重なスマイルいただきましたあっ。カメラサン下から、ナメてナメて。アップも撮ったげて」

「言われるまでもねえんだと」


334 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 01:42:27.50 ID:uW//TFY30

「じゃあハーイ、リクエストのお薬ここでえす。このノリでジョーズにペロっと舐めてもらおっかなあ? 
ああ? これくらいさあ、出来るよなあオイ?」

袋をまとめて破ると男は垣根の顔の横に足をかけた。
革靴の上にそのまま薬をぶちまけて、低い声でハイエナのように笑う。

「んふ……は、ぁ」

べちゃべちゃと口の周りを汚しながら犬の様に舌を這わせる超能力者の姿に。
男たちは手を叩いた。
目論見どおり、順調に。
彼らの「撮影」が進んでいるのはもちろん。
笑えるほど哀れなオモチャの状況を楽しんでいるようだった。

「超能力者が靴舐めてっぞー。爆笑もん。写真撮っていいかー? 撮影駄目? ケっチくせー」

「あああベタベタじゃんよ。全然ダメじゃんカキネクーン靴フェラもおチョイガンバって。ちゃんとキレーにしてなあ」

まともに顎を開くことも難しい状態で口元に靴の先を押しつけられる。
笑い声の響く中で垣根はひとり顔をしかめていた。

「まだ一人目だが、そろそろ注射の時間だと。お前ら遊んでばかりで無駄に時間を使うなと」

「や、だ……ね」

にらむ様に目を細めると。
垣根はいーっと歯を剥いてから舌を出した。
明らかに馬鹿にした態度を取られると、眼鏡は使い捨て注射器のパッケージを乱暴に破り捨てる。
その横で、薬のパケットがまるで子どもをあやすようにつまんで振られた。

「今度はイヤイヤ入りましたあ。まあデモ注射はしとこうな? お注射したら、こっちもあげるから」

「な…ぁ、やく…ほし……?」

そう聞いて、垣根は不快そうな表情をたちまち緩めてみせた。
それを見ていた男が爆笑して、腹を抱えた。

「おーい催促されてんぞーどっちもさっさとやればー?」

335 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 01:46:39.43 ID:uW//TFY30

「くッ、ぁ……」

垣根は天井を眺めていた。
真っ黒な目はドロドロに濁った悪意を煮詰めたように沈んだ色をしている。
今度は仰向けに寝かされ、上半身は腕ごとしっかりと固定されていた。
服を脱がされ下半身は膝を曲げた窮屈な格好でキツく縛られていた。
流れ落ちる汗に濡れた喉がひゅう、と鳴った。

「ガンバってたけどやっぱイくもんだなあ。あんだけされたらしゃあねえっしょ。なあなあ、さっきのキョーアクなオモチャ。新作?」

「いーや、買ったやつ。最高クラスの静音仕様とか馬鹿にしてんのか。逆に。音で煽って耳から犯してナンボじゃんよこう言うの。
即ポチ衝動買いはダメな。音がしない以外はいい感じなんだけど一度バラすっきゃないわ」

男は残念そうに言うと、色とりどりの悪質なジョークグッズが幾つも並んだ中から一つ選んで手に取った。
根元に並んだボタンを一つ押すと。
垣根の中をグチャグチャに掻き回していたものが動き出した。
内蔵されたLEDで色を変えながらケミカルで歪な塊がまるで深海の生き物のように蠢いている。
派手な動きに反して小さな、それも耳をすませても聞こえるかどうかの音を立てて、と言うのが何だか奇妙だった。

「うーい。おつかれ、俺そんなつかれてねえけどな。逆に」

カチャカチャ音を立ててズボンを上げると、男は垣根の顔をつかんだ。
まるでチップでもやるように口に薬をざらざら放り込む。
そして、垣根が少し咳き込むのを見て。
テーブルに置かれたボトルの水を口元、ではなく顔目掛けて無造作に零した。

「口の中パッサパサ! パッサパサだよカキネクン」

「おめーはまたなつかしーのいってんじゃねーよ!」

ぎゃはは、と耳障りな笑い声が重なった。

336 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 01:54:11.14 ID:uW//TFY30

「……く、くくっ……あは」

むせながら薬を舐めとった垣根は笑っていた。
汗と水分でくしゃくしゃになった髪を顔からはらいのけることも出来ないまま、口をゆがめてただ笑っていた。
やけを起こしたのか。
幾つも流し込まれてすっかりクスリがキマってしまったのか。
ギラついた目を天井に向けて彼は楽しそうに笑っていた。

「おっとお。カキネクン楽しくなってきたんじゃね? じゃあ次はオニーサンと遊んでくれたらお薬な。上手に出来たら追加したげっから」

ガチャガチャと、あちこち縛られた垣根の拘束を解きながら。
次の番が回ってきた男はケタケタ笑っていた。

「毎度ゲージュツ的な縛りだけどこれやりすぎじゃね? こんなんオーケーなの?」

「いや、ローテじゃなかったらもうちょい置いとくんだけどな」

「げー。もーちょいが小一時間だかんなー。こいつも運が良かったなー?」

「お? 逆にい?」

何本も締められた細い革ベルトを外されると、肌の上には痛々しい赤い跡がくっきりと残っていた。
別の薬剤のパケットを開けると男は垣根の前にかざして容器を振って見せる。
垣根が首を振ると、うんうん頷きながらそれを全て自分で使ってしまった。

「これもイイんだけどなあ。メッチャキラキラすんの。カキネクンは、シャキッとする方が好みかなあ?」

「だから余り調子に乗るなと。元の商品価値を損なうと報酬に響くと」

「キツイのキマるとヤバいだろうけどあれくらいならいんじゃね。今のところ問題もねえしさっさと片付けばいつもより楽な気してきたわ。逆に」

男は気の抜けた様に返すとだるそうにあくびをした。
一人、二人と用事を終えた男たちは順調な仕事の進み具合に何の疑問も抱いていないようだった。
337 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 02:01:38.02 ID:uW//TFY30

「やあったのしかった! 久しぶりにガンバっちゃったんだけど。ハメはずしてw」

「なーにしてんだおめーは。それ好きなー」

「お前人のこと言えねえぞ。逆に。つか、痕つけすぎだろ。どんだけだ」

「カキネクンあっつくてオイシーんだって。みてみホラーここも真っ赤じゃん。心臓バックバクだし」

「だから、それは最後に一人でやれといつも言ってんだと。後どうしろと」

一斉に非難されて茶髪の男は唇を尖らせた。
子どもの様にむくれると台のそばでしゃがみ込む。
すぐ横の垣根の顔は、あちこち汚された上にものすごく不愉快そうだった。
さっき男が喜んでいた、視線だけで相手を殺しそうな目をしていた。

「エー。だってオレら生NGじゃん。イイだろこれくらいさ。ダイジョブダイジョブ、そんなに上手くかかんなかったしイケメン白も似合うからw」

「それはあくまで撮影用の預かり物だと。掃除。清掃。何より俺が不快だと」

カツカツと苛立った様子で床が叩かれる。
続いて。
パカーン、と間抜けな音を立てて。
投げつけられた除菌ティッシュのケースが男の頭に当たった。

「なんだよ。こまけえことはイイじゃんなあ。ま、よくできましたっつうことで。じゃあカキネクンやっべぇおねだり! しってくださあい!」

文句を言いながらもとりあえず顔は拭き終えると。
男はうれしそうに垣根に声をかけた。
垣根は少しうんざりした様に口を開いた。

「…ッさと、よこせ、よぉ……な?」

これでいいか、と言いたげな目を前に。
要求した男はブンブン音がしそうな勢いで首を振った。

「ブー。カワイーのがイイでえす。カワイーおねだりガンバってえカキネクンのお、チョットイイトコみてみたいーって。な?」

ぐぐぐ、と垣根の顔が更に険しくなる。
眉間にしわを寄せる垣根の前で、男は両手でバツを作ってみせた。
どこから出したのか、紙に「がんばれ❤がんばれ❤」と書いて大きく振った。
338 :やばい >>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 02:04:53.02 ID:uW//TFY30

「ちょ、お…い?」

「もおチョイガンバってみよ! スゲー惜しかった。あっちのカメラに向かってワンモア!」

「クスリぃちょー、だ…ぃ?」

垣根は何とか搾り出すように口にした。
あっちゃあ、と男は顔を覆う。
馬鹿馬鹿しいほど大袈裟に残念そうに首を振ったが。
その顔は相変わらず笑っている。

「オニーサン的にはそこ『ら』がよかったけどオーケーガンバりました! ハーイお口あけて。
お薬ふたっつー。イイコちゃんにはさーらーに、もひとつオマケしたげちゃうぜえ」

「あー……っ、ケホ、ゴホッ」

「多いかんナー。しゃあないネー」

男は悪びれた風もなく、ただにやにや見ているだけだ。
息を詰まらせそうになった垣根は横を向いた。
もごもごと口の中で飴を転がすようにざらついた薬品を舌で混ぜていく。
目を閉じると、薬が回るまで荒い呼吸を繰り返した。

「……みず」

「んん? どしたん」

「たりねぇ、よ……ソ」

「お水かあ。ちゃんとお薬飲めたあ? 薄まると効かねえよ。んん、いいけどストローねえし、マウストゥマーウスでオーケーかなあ?」

「……チッ、らねぇ」

不快極まりない提案に、垣根は今度こそ。
はっきりと舌打ちした。
反抗的な態度をここにきてとられたが。
ペットボトルを持ち上げた男は見せ付けるようにそれに口をつけた。
うまそうに喉を鳴らしながら飲んでいた男は、不意に手を下ろして。
垣根の顎を持ち上げて、無理やり割りいるようにして口をふさいだ。

「ぷは、ァ……っげほ……ェ」

「欲しいって言ったのに吐いちゃダメっしょ。もったいねえの。なんだよカキネクーンまだツンツンしてんの? 
元気あんねえ。やっべぇ、コイツすっげぇおもしれえわ」

「あんだけ汗かかして水無しってのも有りじゃねえ? 回り早くて。逆に」

「鬼かよー粘膜死ぬわー。あーウケる腹いてー」


339 :nemui >>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 02:08:26.66 ID:uW//TFY30

最後の一人は着替えながら途中で眼鏡をかけると後ろを振り向いた。

「ちゃんと撮れてたんだろうな? と。お前らは今ひとつ当てにならねえんだと」

「ダイジョブダイジョブ、今日もイイケツしてましたあ」

「……やる気あんのかとお前」

「つぎ、なにした、くれ……だ?」

何度目かの要求を垣根は静かに口にした。
それまでは機嫌よく応じていたのに、そのセリフを聞いた男の顔が途端に不満そうになった。
垣根はその変化をじっと見据えていた。

「お薬かよお。なんだよサビシーなあやっぱミンナそれ目当てになんだよなあ。なあなあもう一周しよおぜ? まだ尺ダイジョブっしょ?」

「別にいいけどお前はほいほいタマ出してアメをヤリすぎなんだよ。ムチはどうした。逆に。すぐそれでガキを駄目にすんだろ」

「『置き去り』を何人潰したかまさか忘れたとは言わないかと」

「なんだオマエら何イキナリdisってんの。 イイじゃんカキネクンはスッカリイイコだし。もし、オレらで『躾』しろって話がきたらサービスしたげよおぜ」

ね、と。
女子が大げさな仲良しアピールでもするように。
男は転がったままの垣根の肩を抱こうとした。
次の瞬間だった。

「ばっかじゃ、ねえ、の」

ジャリン、と鎖が鳴った。
持ち上がるはずのない垣根の腕が。
男の胸ぐらをがっちりとつかんでいた。

「は?」

次の瞬間。
ドサァ! と男の体が勢いよく後ろに飛んだ。
頭が床に落ちる前に宙で止まる。
仰向けの姿勢のまま、倒れることも出来ない男の腹や肩、 背中を抜けて。
白いものが突き刺さっていた。
だが現れた白い凶器は間にあった垣根の腕も貫いていた。
翼の形も取らないそれは、ただ適当に線を引いてギザギザに囲んだ部分を切り取っただけの様に見えた。
なんとも不格好な白い塊だった。
普段の垣根なら『未元物質』なら、そんな無様な姿は見せないだろう。
垣根の腕を巻き込んでいた『未元物質』がばらばらに崩れ落ちると。
うざったそうに首を振って垣根は起き上がった。
ゆっくりとふらつきながら立ち上がる。
両腕を軽く振ると、ガシャン! と床に手錠が落ちた。
340 :nemui >>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 02:11:30.47 ID:uW//TFY30

「……っ、げほ。あー、痛ってえな。余計なことさせるんじゃねえっつうの。あーあ、見ろよ。どうしてくれんだ? 貴重な俺のDNAマップが」

ぼたぼたと床に落ちる自分の血液に舌打つ姿は、ついさっきまでされるまま転がっていたのが嘘のような豹変ぶりだった。
咳き込み気味ではあるが声もなんとか通っていた。
垣根は重そうに頭を振ると。
近くに落ちた薬を二包み分鼻に当てて吸い込んでから、新しいミネラルウォーターのボトルを手に取った。
一息で半分空けると残りを頭から被る。

「お、おい……だってまだ薬は、装置も」

「何やってんだと! こいつ何とかしねえと」

「なんでもいいだろ早くしろよ!!」

口ぐちにわめきはじめた男達を前にした垣根は。
小さく吹き出すと。
次の瞬間には声を上げて笑い出した。
肩が揺れる度に、濡れた髪からぽたぽた水が落ちる。

「おいおい、本気で言ってんのか? まだ間に合うって? 『もう遅い』の間違いじゃなくてか」

縦に大きく裂けた傷口から。
血が伝ったままの右腕を振ると。
垣根は目にたまった涙を汚れていない指ではらった。
おかし過ぎて我慢が出来なくなったらしい。


「テメェらも甘いんだよ」

笑い終えた垣根の声はゾッとするほど冷え切っていた。
男達は気圧されたのか押し黙る。
垣根は手のひらで顔を拭うと前髪をうざったそうにかきあげた。

「たかがこの程度でこの俺が。『未元物質』がどうにか出来るなんざ、本気で考えてたのか。
随分と可哀想な頭してやがんな。やべえ、哀れ過ぎてまた笑えてくんだけど」

喉を鳴らすような小さな笑い声に続いてガッ、ゴシャア! と騒音が響いた。
部屋の中に置かれていた対能力者用の機材は周囲の物を巻き込んで、全て潰れていた。
被害はそれだけに留まらなかった。
離れた床や壁も能力の影響かあちこち破壊されている。
混乱した室内の空気は先ほどまでとまるで違っていた。

341 :nemui >>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 02:18:06.92 ID:uW//TFY30

狩られるはずの獲物は息を潜めて反撃のチャンスを待っていたのだ。
たとえばの話だが。
頭のいいキツネを狩るにはそれより賢く対処しなくてはいけない。
狩場に慣れた猟犬が獲物に出しぬかれるなんて珍しくはないのだから。
それも、相手がキツネならと言う話で。
牙を剥いた猛獣相手に少々の訓練を積んだ犬ごときが太刀打ち出来るわけもない。

「暴走なんざビビって能力者やってられっか。本気で無力化させるつもりなら、意識そのものを奪っとくんだったな。
無様っぷりを思い知らせようなんざ、下らねー理由で俺を起こしておいたテメェらが悪い。弁明出来るもんならしてみやがれ、コラ」

場の支配権はすっかり変わっていた。
強者は弱者に、弱者は強者に。
その序列がかわっていく。
『未元物質』の出現がそれをはっきりと表していた。

「思考が鈍ってようが、たとえコンディションが最悪だろうが。演算が出来てりゃ能力そのものは使えるんだけど……
ああ。テメェらにはわかんねーか。クソ以下のゴミムシだったなそう言や」

それは汚されて貶められ、散々な醜態を今のいままで晒した者の態度ではなかった。
つまらない。道端のゴミを眺めるような目をしていた。
垣根は床に落とされていた自分の服を拾いあげた。
それらを順に身につける間、喉を慣らすように彼はゆっくりと語り続ける。


「まぁ、美味い飴も貰えたしな。あんなのはメシがわりみてえに散々食わされたけど。昔開発官に言われなかったか? 薬の扱いには注意しろって。
特にこれは血流と代謝の促進、ついでに感覚がえらく冴えちまうのが服用時に目立つ作用だ。
リスクとベネフィットを考えねえと、他の薬の邪魔をしちまう薬品があるって話も少なくねえ。
お勉強が足りてねーな」

ゆっくりとした言葉は噛んで含めるよう。
だが、まるで教える気のない台詞だった。
馬鹿を相手にする気はないのか。
勝手気ままに呟く口調は楽しげで、同時に吐き捨てるようでもあった。
342 :けしてなかったorz>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 02:20:58.58 ID:uW//TFY30

シャツの襟を直しながら語っていた垣根は。
黙って突っ立っている連中を鼻で笑った。
男たちは動くことも出来なかった。
さっきブチのめされた仲間の一人は中途半端なブリッジみたいな姿勢のまま、悲鳴を上げて。
まだ。
確かに動いていた。
白い凶器に貫かれたグロテスクなストレッチを並んで一緒にしたがる奴はここにはいないらしい。

「ほら、お仲間がついてこれてねーぞ。なんでテメェらはしくじったんでしょうか? 答えてみろよ。センセー」

「……あの馬鹿が、余計な真似をしたからかと。脳の血流が促進されれば働きは活性化される。鈍らせていた思考力が戻るだけでなく、
四肢の麻痺までこんなに早く抜けるとは……ちくしょうお前、俺たちを、騙していただと」

「おいおい、ちょっとそっちのレベルに合わせてやっただけで随分な言われようだな。それに痛みってのは人間の体に必要な信号だぜ? 
喜べよ。テメェらのお気遣いは最初っから充分過ぎるほど受け取らせてもらった、ってな」

と、そこで垣根は一度言葉を切ると、

「まぁ、一つ賢くなったろ? 超能力者を……あんまり甘くみるんじゃねえ」

堂々と言い放って最後にジャケットを手に取った。
軽くはたいてから上着に袖を通し他の着衣の乱れも確認する。
多少の汚れに目をつぶれば、見た目はいつも通りの彼の姿がそこにあった。
体は長い時間痛めつけられ、おまけに能力で傷ついている。
それでも。垣根は自らの力でそこに立っていた。

確かめる様に腕を、指を曲げ伸ばしながら垣根は首を鳴らした。
だるそうに一つ息をはくと。
その両手をポケットにさし入れた。

「大分……マシだな。悪くねえ、いい気分だぜ? 久しぶりに――心底ムカついてるよ。この俺がさぁ」

引き裂くような笑みと共に音もなく背中に現れたのは六枚の翼。
能力者としての圧倒的な力の象徴だった。
散々垣根を馬鹿にしていた男達は。
最早。
ただの一人も口を開くことが出来ずにいた。
目を反らすことも許されていない様にただその白い翼を見つめていた。
343 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 02:24:03.91 ID:uW//TFY30

ビリビリとしたプレッシャーが室内に満ちる。
その沈黙を破ったのは間抜けな電子音だった。
散らばった雑多な物に紛れて床に転がっていた携帯電話からだ。
垣根のものはとっくに踏み砕かれていたから、不愉快な三下連中のうちいずれかの持ち物だろうが。
垣根はうるさく呼び出し音を鳴らすそれを当たり前の様に拾いあげた。

『随分長い間音信不通だったが、問題はなさそうだな』

通話中のよその回線に勝手に割り込んでくる、なんてことも平気でやるくらいだ。
暗部組織の『制御役』を自称する正体不明のエージェントが、その辺の電子機器を乗っ取っても今更垣根は驚かない。
しかし彼は怪訝そうに眉をひそめた。
『未元物質』まで披露した反撃のタイミングで、まるで水を差されたように感じたのか。

「空気は読めねえ癖に相変わらず、ぞっとする程察しのいいヤツだなお前。まぁ、いい。これだけ時間があったんだ、勿論裏は取れてんだろうな」

垣根は馬鹿にしたように、挑む様に口にした。
「何があったのか」も「どうしたのか」も相手には聞かれなかった。
「垣根の無事」も、わかっていなければそもそもここに電話を掛けてくる意味がない。
それを踏まえて垣根は問い返した。

この状況を「何故」、「どうして知っているのか」は問題ではない。
余計な質問はする気もなかった。

だから結論だけを求める。
それが相手には可能だと彼は理解しているからだ。
この相手が、暗部の任務でも、それ以外のケースでも。
必要に応じて複雑に入り組み刻々と変わる過程を把握した上で。
その先を行くようでなくては。
甘んじて、下された指令を仰ぐなんて真似を今まで垣根は許さなかっただろう。
そこにあるのは信用でも信頼でもない。
暗部で仕事をこなすうち積み重なった事実に基づいた関係性だった。

344 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 02:27:42.91 ID:uW//TFY30

『そいつらは『人形製造(バックオーダー)』。『置き去り』中心の人身売買をしていた組織だ。
顧客や資金の出所も、今ある『素材』の保管場所も押さえてある。
今日の話を持ちかけたやつの方は……時間の問題だ。
それでお姫様、いつお迎えにあがりましょうか? 馬車の支度は済んでおりますよ』

電話の『制御役』は淡々とした口調から一転して明るいトーンで答えた。
メルヘンチックな言い回しが余計だが。
垣根に対する馬鹿にした態度はむしろいつも通りだ。
超能力者の略取なんて学園都市ではいい笑い話だ。
それだけでなく結果として、下衆な取引にも使えそうなネタを今回垣根は不本意ながら提供してしまった。
暗部の尾をどこまでとらえられるかは別として。
もしこいつらが、そして悪趣味な依頼主とやらがその気になれば脅迫の対象は垣根個人にとどまらないかもしれない。
だが。
そんな風にして『スクール』の看板に泥が塗られそうになるのを、みすみす見逃すつもりは上の人間どもにもないらしい。
そう垣根は理解した。
彼が無事なら撃って出るのに戦力は充分すぎる。

「そうか。舞踏会と洒落込む前にとりあえずシャワーと着替えだな……清掃車を二台回せ。
『酸性浄化』は多め、忘れんなよ。ちまちました後片付けなんざしてられっか。ここのゴミ処理と掃除は任せる」

雑用をこなす下部組織への指示を伝えると垣根は深く、長く息をはいた。
乾いた唇が愉快そうに弧をかく。

「ああ、そう急がせなくていい。ゆっくり来いよ。俺も……もう少し遊んでくからさ」

通話はそのままに、元のように床に落とした携帯をバキバキ踏み砕くと垣根は振り返る。

「さぁーて。お楽しみはこれから、そうだよな。簡単に楽になれると思うんじゃねーぞ? 死ぬ程ひでえ目なんざありふれててつまんねえだろ。
死ぬより悲惨な状況ってのをたっぷり味わわせてやるから感謝していいぜ。テメェらにふさわしい末路ってのを与えてやろうじゃねえか。
トレンド入り間違いなしの最新の生き地獄をさ」

垣根は笑っていた。
凄惨な処刑の宣言に軽々しく言葉を並べて。
いっそ晴れやかなくらい、心底楽しそうな顔をしている様に。
そう、見えた。

345 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 02:31:12.10 ID:uW//TFY30

「あー、まだダメだな。調子出ねえなぁ、なんかすっげえ外れるんだけど。どっかのバカ共がおかしな真似してくれたおかげだろうな。
っつうことは、これはもう仕っ方ねえよなぁ?」

垣根は白々しく男に尋ねた。
仕留める為に狩るのではない。獲物をただいたぶるだけのようなそんな態度だ。
首を掴まれ、背後の壁と白い翼に挟まれた男は答えられずにうめいていた。
刃物の様に鋭く尖った羽根が何度も男に突き刺さるが、どれも急所は捉えていない。
翼は撫でるような動きで体の上を行き来する。
無数の羽根の先はずぶずぶと浅く深く肉を抉っていた。

「く、クソぉ……」

「おっと。テメェらも大人しくしてろよ。そう焦るな、順番に相手してやるからさ」

そう告げた途端。
ゴシャア! と残りのメンバーも床の上に崩れ落ちた。
垣根はズボンのポケットに右手をしまうとその内一人に近寄っていく。
頭に足をかけると靴底の泥を落とすようにして顔を踏みつけ、上を向かせた。

「テメェは……そうだな。関節一つひとつすり潰してやる、とかどうだ? 人形気分が味わえそうだろ。
安心しろ、あっさり楽にはしてやらねえから。テメェの体が使いものにならなくなるのをただ黙って見てやがれ」

床の上で唸る男には一見、何もされていない様だが。
体に接した床に、わずかな亀裂が走っていた。
『未元物質』の作用による異常な重圧が男の体を押さえつけているようだった。
人間の体は意外にも丈夫に出来ている。
ゆっくりと少しずつ圧をかけていけば、数百キロなんて潰れずに耐えてしまう。

その時。
ごり、と鈍い音がした。
おさえつけられ赤く変色した指が、途中から空気の抜けた風船のようにくたくたになっていく。
目の前で少しずつ、端から順に。
自分の手指がゴム手袋のように変わり果てていくのを男は目の前で見せつけられていた。
大きく見開かれたまぶたの中でがちゃがちゃと目玉が揺れる。
それに見つめられた垣根は。
端正な顔に笑みを浮かべたままゆっくりと首を左右に振った。

「うわぁあああああ! ああああ……あ、お゛ッ」

ぼきん。
今度は、叫び出した男の頬からだった。
片方の顎の関節が「黙れ」と言わんばかりに一足先に砕かれた音だった。

「お望み通り遊んでやるよ。テメェら……俺を満足させてくれんだろ?」

無様に、なす術なく転がる男たち一人ひとりを見下ろして。
垣根は愉快そうに笑う。

「ははははは!! ははははははははッ!!」

バサリと白い翼が一閃する。
タガの外れたような笑い声と共に。
鬱屈とした部屋の中を真っ白な暴虐が吹き荒れた。
346 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 02:33:58.65 ID:uW//TFY30


「気をつけろ。そこのダルマ、それまだ生きてんぞ。せっかく失血なんざで死なねえ様に、余分なパーツを丁寧に削ってやったんだ。
クソつまんねえ一生を簡単に終わらせてやるなよ」

垣根は乱れた髪を手で直していた。
すぐ横で肉塊のお片付けをしている下っ端をイラついた様子で睨みつける。

「そういやすげー腕の医者がいるんだっけ? なあ、そこにそのガラクタ持ってったらそんなんでも治すと思うか? 
そいつら、きっと死にたがると思うけどさぁ」

今度はケタケタと腹を抱えて笑う。
機嫌がいいのか、悪いのか。
一転してはしゃいだ口調はいつもより子ども染みた様に聞こえるが判断はつかない。
声を出すのは垣根一人。
残りの連中は黙々と手順に従って、現状の清掃を行っていた。

「おいおい。お前らぁ……返事は?」

それまで勝手気ままに吐き出されていた呟きが一瞬で冷めたものに変わった。その一言に。
ざわざわざわ、と低いざわめきが広がった。
下を向いて作業していた男達はそれぞれ勝手に呟き返したようだった。
言葉に最低限従わなければ残虐な白い矛先が向けられるとでも思ったのか。
何人かは歯の根が合わないような震えた声だった。
凄惨な室内に広がるなんとも異質な光景だが、いやに上機嫌な垣根は反応があったことに自体に満足したのか。
微笑むと大きく腕を伸ばしていた。

「ったく……いってぇ。え、マジで痛えんだけど」


建物の外に停められていたのは一台のワゴン車だった。
ものはよくあるツーボックスフォードア。ただし、すべての窓に貼られたスモークで中はちっとも見えない。
すみからすみまで真っ黒な車に垣根が近づくと静かにドアが開けられた。
黙って乗り込むと彼はブランドもののジャケットを脱いだ。
どろりとした赤黒い汚れがあちこちついていたがしみついてはいないようだった。
不愉快そうにそれを睨むと、垣根はシャツもまとめて投げた。

「ったく、まだベタつく」

脱いだインナーで髪や顔、首周りをざっと拭うと返り血(その他etcドロドロしたもの)でぐしゃぐしゃに汚れたそれも垣根は放り捨てた。
革張りのシートが汚れるのはこれっぽっちも構わないようだった。

座席に置かれた紙袋を覗くと。
ビニールに包まれた、クリーニングしたての服が用意されていた。
見慣れた、なんの変哲もない、無機質な。
それでも日常の一端がそこにあった。
それを見て垣根は吐き出すように口を開く。

「まだ……だいぶ血腥えな。薄汚え、クソ共の臭いだ」

改めて、噛みしめるような言葉と共に。
右腕、その上に大きく走る傷を垣根は左手でなぞった。
出血は『未元物質』で既に塞がれていたが。
垣根の指は何度もそれを辿っていた。
347 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 02:43:10.22 ID:uW//TFY30

垣根帝督は決して長くはない人生のなかで。
有り余る、などという前向きな言葉でははかれない、過剰すぎるほど多くの経験を――良くも悪くも――積み重ねてきた。
その中でも先ほどまでの時間は、まぎれもなくトップクラスに『ムカつく』ひと時だった筈だ。
それでも、全てが無駄なものだったろうか。

打つ手はないと見えた状況が、覆せると気付いた時のひらめき。手ごたえ。
その為に必要なのはなにか、どうすれば手に入るのか。
窮地にあって少しでも己の勝利に向かってカードを引くだけの、それをかなえる力が彼にはあった。
はびこる現状を塗り替え、意のままに従わせる。
最後に笑う勝者はただ、一人だ。

勝てる。
負けない。

そう理解してからの時間は、次の手へ進めるために一分一秒でも早く過ぎるのを待つだけの退屈なものでしかなかったが。
垣根が得たのはそれだけではない。
怒りをねじ伏せ苦痛と、忍耐を幾度も幾度も重ねた上で解放された瞬間。
復讐をとげたあの味は。たまらなく甘美だった。
乾いた砂に水が次々と染みていくように。
喉を焼くほどの苦く重い甘さが垣根の脳に、腹の底に深く沈んでいった。

剥き出しの神経の束を肌の外に晒す様に。
薬剤で細く鋭く尖りすぎた感覚は余計な情報さえ耐えず頭に送り続ける。
要不要の精査もされず膨大で無作為な電気信号は、ガチョウの腹に流し込まれる穀類の様にただでさえ低下した脳の処理能力を圧迫していく。
少しバランスを崩せば即クラッシュ。
ハンドルからもう手は離せない。余所見をしている暇なんてない。
そんなギリギリまでアクセルを踏み続けた時のように追いつめられていた。
人間は本来ならきわめて強い緊張と恐怖を感じるように出来ているが。
同時にそれを克服し自滅を回避するための機能を備えている。

そんな危うい高揚感は体の中にまだ残っていた。
胸を打つ鼓動の高まりも、全身をめぐる血液のありえない熱も。
呼吸を忘れるほどの苦悶も。
得た一切の信号をみな快楽と錯覚するほど。


何より。
壊すことが、愉快だった。
思いついた暴力をただそのままに。
制限なく思い切り振り下ろすことが。
果物を剥ぐように、潰すようにして人の肉や骨を壊すことが。

タノシカッタ。

他のことが、頭の中の余計なものが。
チカチカ瞬く愉悦に押しのけられていく。
ぶつん、とスイッチを切り替えるように頭の裡が白く白く一色に塗りつぶされる。
タノシイからしているのか。しているのがタノシイことなのか。
どちらが先かわからないニワトリとタマゴのような問いはいつしか変わっていた。その境界もあいまいになっていく。
みずから尾をくわえた蛇のようにそれはぐるぐる回っていた。
今も、昔も。
わかっているしっていることがひとつあった。
善い悪い快不快メリットデメリット、正しいか否か。
それはみな一過性のゆらぐ価値観だ。見ようによっていくらだって変わってしまう。

そんなものより確かな一点を求めればいい。
単純な答えを掲げろ。

楽しんでしまえば、それでいいのだと。
348 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 02:48:11.86 ID:uW//TFY30

いけない、またタノシクなってきた。

「ふ、くくくっ……はははは、はははははッ!」

落ち着かない様子で垣根は膝を叩いていた。
おかしな高揚感はまだ体に残る薬品のせいなのか。
笑いが止まらないのはどうしてなのか。
ただただ、愉快だからなのか。

それだけ、なのだろうか。
むき出しの肩を掴んだ垣根は。
細い体を抱きしめる様に、背中を丸めて声を上げていた。

「あれ。お前……見ない顔だな」

ひとしきり笑い終えた垣根が顔を上げると。
声を掛けられた運転席の男はビクゥ! っと肩を震わせた。
乗り込んできたお偉いさんが突然ものすごい勢いで爆笑していたら、それだけでも充分恐怖の対象だろう。
男はこわごわとした様子でそうですかぁ、と尋ね返した。

「まぁ、下の奴らなんざ一々覚えちゃいないけど。でも新入りだろ」

若い男に所属を告げられると。
垣根は目を細めた。

「ふーん。そっか、最底辺の補充用かお前」

首を傾げて少し、考える様子の後。
垣根は前の座席に身を乗り出すと急にハンドルを切った。
ドライバーは慌ててブレーキを踏もうとしたが邪魔をされてなかなか止まらない。
その間も垣根がハンドルを切り続け。
騒いでいたドライバーが静かになる頃には車は道を外れて裏通りに停められていた。
辺りは暗く、人気もない。
真っ黒な車体は闇に溶け込むようだった。

「ひっ……あぶ、危ないだろぉ。何なんだよぉ」

「なぁ」

あくびを一つ。
首を鳴らして。
垣根は更に詰め寄った。
349 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 02:55:02.26 ID:uW//TFY30

「時間あんだろ。どうにも調子が戻らねえし、眠気覚ましだ。ちょっと付きあえよ」

何がなんだかわかんねえ、と言いたそうにまばたきした若い男は。
それでも何とかこの事態に対応しようとしたのか。
上着のポケットから携帯電話を取り出していた。

「あのぉ、予定だと、あんたを拾ったらまっすぐここに送れって言われてんだけどぉ」

「あのなぁ。俺は誰だ? そんなもん、俺がルールだろ。違うか?」

仕事内容を知らせるメールが表示された携帯の画面を見せられて。
ため息をついた垣根は勝手にサイドブレーキを引き、勝手にキーを抜いてしまう。
彼の態度に苛立ちや怒りは感じられなかった。
残念だ、と言いたげな憐れみに似たものが含まれているようだった。
諦めきった目をした垣根は肩をすくめて首を振る。
実に。
芝居がかった仕草だった。

「お前の仕事にはこれが無いと困るんじゃねえの? で。どうすんだ。そこまで言わねえとわからねえほど救えねえ馬鹿なのか。黙って俺に、従えよ」

ちらつかせたキーを握りこむと垣根はそこで再び笑った。
獰猛な笑みを向ける暗部組織のリーダーに、昨日今日入ったばかりの下っ端が歯向かえるだろうか。
答えは一つ。二択のどちらを選んだところで、恐らく結果は変わらない。

「なにをすんだよぉ…?」

「決まってんだろ。タノシイことだよ」

怯えきった男の姿を前に。
そう告げた垣根は楽しげに唇を舐めた。
350 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 02:57:14.93 ID:uW//TFY30

「なんで、なんで俺ぇこんな……こんなことっ…しに、来たんじゃぁ」

「うるせえ。想定外はこっちもだ。あー、まだ頭いてえんだけど。あとで調整すんのに面倒だから人の体に勝手におかしなもん使ってくれんなっつうの」

「リーダー? ちょ、あの俺本当……ほんとこんな趣味じゃぁないんだってほんとに」

「はいはいお前は大嘘吐きだな。せめてもう少し我慢してから物言いやがれ。なんだこのみっともねえザマは。
はぁ……やっぱさっきの、殺しといてやりゃよかったか? 死体にもなれねえのって悲惨だよなあ」

「聞いてねえ……っこんなの、え。待て待てほんとに?」

「いってえな。ったく、傷が開いたらどうしてくれんだよこの馬鹿。どうせならこっち押さえてろよ。ったく、まだ……グラつくな」

「まずいってまじかよぉ、うっそぉ……なんだこれ……っ」

「うるせえっつってんだよ聞こえねえのか! テメェの声は随分耳障りだな? 
ああ!? 雑魚は黙って、俺の、好きにされてりゃあ……んっ、いいんだよ……クソが!!」

「やばいっ……これぇやばいッ、らめらってぇ」

「静かにッ…して、ろっつうの……はぁ。殺すぞ?」

そう言ったきり、それまで一方的に口を動かし続けていた垣根も口を閉じた。
鈍い音を立てて。
しばらくの間車内は静かに。それでいて騒がしく揺れていた。

351 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 03:00:25.95 ID:uW//TFY30

「おい。車もう一台よこせ」

繋がった瞬間に垣根はそう下した。
相手は考えるより一瞬早く、それに応じた。
時差などない通話の間に短い沈黙が挟みこまれる。

『はい。ええと……確かこの前入ったって新人が向かった筈ですけど。ナビ通りならもう着いてる頃ですがどうしました。何かトラブルでも?』

「そうじゃねえ。運転もド下手クソだったからさ。ダメだな、ありゃ全っ然使えねえよ」

頭を掻くと垣根はちらりと後ろに目をやる。
停められた車は派手にボンネットが歪んでいた。
そのまますこし手を加えればすぐにスクラップに出来そうだった。
中のものは片付けた方が良さそうだが。

『じゃあその携帯から現在地を送ってください。すぐ代わりを用意させます』

リーダーの要求に応じると組織の構成員は彼の名を呼んだ。
不安や気遣いは感じられない、単純な疑問の声だった。

『それにしても一体何があったんです? こんな時間に突然連絡よこしといて、こっちが幾ら聞いても電話のあいつ何も言わないんですよ。
垣根さんが単独で出てるから迎えを出せばいいの一点張りで』

それを聞いた垣根の頭に突然、と言うのが少し引っかかった。
垣根と連絡が取れないと気付いたのはいつだ。
行方が追えなくなった時、『スクール』ではそれを捜索しなかったのか。
正規構成員でさえ、急に下部組織を動かした理由を知らされていなかったらしい。
まあ。
暗部組織なんてのは後ろ暗い人間の寄せ集めだ。
関連した組織も含めて一枚岩とはとても言えない。
詳細はともかくリーダーが行方不明、何者かに捕まった、なんて失態が組織内で不用意に広まるのを避けたのかも、しれない。

今は細かい思考の整理が出来る様な、そんな余裕は垣根にはなかった。
頭も体もぐちゃぐちゃで疲れきっていた。
後で考えればいいことだ。
そう疑問を断じると。
垣根は無駄にストラップをじゃらつかせた趣味の悪い携帯電話を肩で挟んで近くの建物の壁にもたれた。
再び袖を通した皺だらけのシャツが一層汚れる。
352 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 03:02:33.03 ID:uW//TFY30

「別に気にするほど大したことじゃねえよ。はー、しっかし俺も何してんだろな。らしくねえの。けど頭は少しマシになってきたかも……」

まるで。
そうしないといけないように。
何かに急き立てられる様に垣根はずっと口を動かし続けていた。相手のことはかまわない。
頭の中の雑音を散らすノイズ。代償行動の一つ。
独り言も気を紛らわせる作業だ。
壁を打つような。ただ地面を蹴るような行為でも無駄にはならない。
その感触から、自分が立っていると感じることが出来ればいい。
知覚できる現実が当人の世界の真実だ。
その足元がどれだけ汚れ歪んでいるかはまた別の問題になる。

『なにかしたんですか。似合わないこと』

「いや……一仕事終えて一服、みたいなもんかな」

無駄な雑談に応じる声に。
右のこめかみから側頭部を指で撫でながら垣根は答えた。
どくどくと指の下に流れる音は少しくらい落ち着いたかもしれない。

『垣根さん煙草なんてやりましたか?』

「だから。気が紛れっかなーって。効果はどうだか。わかんねえけどさ」

別に未成年だから、と言う社会通説一般常識に従ったわけではない。
なぜ好き好んで自分のコンディションを外的要因から乱されなくてはいけないのか。
垣根はそれが今まで疑問だったが。
もしかしたら息抜きやリラックスと言う面での効果だってあるかもしれない。
タバコとは随分とものは違うが、おかしな思いつきでもストレスのはけ口として役立つ期待をしていた。つもりだった。


353 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」  ◆q7l9AKAoH. [!orz_res saga sage]:2015/07/02(木) 03:05:32.79 ID:uW//TFY30

かといって食後の一服と言うのはどうか。
口直しのデザートと言うにも悪食過ぎるし酷いものだった。
八つ当たり、スケープゴート、いずれにしてもくだらない真似をしたのだとは、垣根も自覚していた。
そんなことでは満たされない。
屈辱はすすげない。
だが。
それをどう解決すればいいのか。今の垣根にはわからなかった。

垣根の実状も思惑も会話の意図さえしらない構成員はスピーカーから聞こえるため息をどう受け取ったのだろうか。

『お疲れですか。珍しく』

「ああ。あとな、すげー……喉が渇く」

では運転手に何か持たせます、と付け加えて通話が切れた。

過ぎてみればふり返ることもないくらい短い時間だった。

車を待つ間。垣根はふと頭上を見上げた。
分厚い雲に覆われた空は暗かった。
その上には月が出ているだろうか。
だが、垣根の目にはうつらない。
ならばそれは無いのと同じだ。それに遥か彼方、天上の意志は地上に立つちっぽけなものの事情には構わないだろう。
ただそこにあるだけ。晴れようが荒れようが変わらない。

つまらないことにいつまでも足を止め、立ち止まってはいられなかった。
今回降りかかったのは垣根にとって巨大な災厄ではなく小さな火の粉程度だった筈だ。
寝覚めの悪い、下らない。
だが。大したことのない問題だ。
垣根帝督に敗北は必要ない。どれだけその身を貶めても。
必要な二文字は、自分の腕でつかみ取る。
だから。
そんなものはきれいさっぱり忘れてしまえば、またいつものようにつまらない日々が帰ってくると。
その時の垣根は思っていた。
それ以外何があるかなんて。考えもしなかった。





突然別れを告げたありきたりの、昨日までが。
クソみたいな笑顔でやってきて片手を上げて挨拶する。
こんにちは垣根帝督、新しい『今日』がやってきましたよ。

ふざけるな、反吐が出る。



少年の日常は、その時一度、失われた。



354 :行間 蛇足・或いは  ◆q7l9AKAoH. [ saga sage]:2015/07/02(木) 03:08:11.50 ID:uW//TFY30


じりじりと舐める様な強い日差しの下で。
少女が二人、並んで歩いていた。
下校途中だろうか二人以外にも道には制服姿の生徒たちがあふれていた。
ファストフードの新商品、なんだか舌を噛みそうな名前のドリンクをストローでかき回していた少女は残念そうに肩を落とした。


今朝は何だかとっても萌え滾る夢を見たはずなんですけど、知らない人が出てきたんですよ。うーん。なんで目がさめるとちゃんと覚えてないんでしょうね


しらない人が夢に出てくるなんてあるんだ?あははーもしかして運命の人だったりして。
あ。ねえそこのお花かわいいねえ。これなんて言うの?


これですか? シロモッコウバラです。これは棘がないんですよ。えっと花言葉は、『夢は叶うもの』です


テキトー言ってない? 本当かな……そうそう今度の都市伝説も夢の話なんだよね。なんでもAIM拡散力場の干渉で他人の――




雑踏と街の喧噪にかき消されながら少女たちの他愛のないおしゃべりは続いていた。


355 :>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」でした  ◆q7l9AKAoH. [ saga sage]:2015/07/02(木) 03:14:23.17 ID:uW//TFY30

ドーモ。


>>200「ガチホモキメセク輪姦垣根」

モブマシセリフマシマシトウカチョモランマエロスクナメチュウニオオメカキネツラメ

とりあえずゴールしていいか
じゃあまた
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/02(木) 08:01:48.68 ID:5R/ytMyAO
乙、すげー乙
読み応えあってふっつーに面白かった、>>1の技量やべえ。
というか感服過ぎて何ホモ書かせてんだよって感想が一番にくるわww
マジで乙ww
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/02(木) 14:04:13.72 ID:eUF+Ye4DO
きてた!
まさか本当に書ききってくれるとは
激しくおつ
ただもしもしから読めないんだけどどしたらいい?
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/02(木) 17:10:01.02 ID:5R/ytMyAO
>>357
まとめ速報をgoogleで挟め、鳥ググればすぐいける
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/02(木) 19:12:35.72 ID:eUF+Ye4DO
アヘ顔ダブルピースだったらどうしよと思ったけどシリアスやばいね
エロでもよかったしエロもみたい
垣根最後どうなった?すげー気になる
>>358ありがとう愛してる尻Ass使っていいよ
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/02(木) 20:48:59.07 ID:8i2/FQmo0
突然の伊東ライフww
にしても電車の中で読んだら拷問だった。カキネクンってこんなに可愛かったのな。乙です乙です
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/03(金) 13:41:38.75 ID:wy7mRZUMO

モブがむかつくはずなのに、なんかキャラがいいなこいつらw
脇役なのに口調とかキャラ固まってんのがなんかそれっぽい
肝心のエロシーンがありませんがどちらでみれますか(迫真)
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/03(金) 16:33:49.25 ID:pDucOzIAO
愛も尻も垣根以外はノーセンキューだ

次安価201じゃろ?渾身デレじゃろ?
なんかホモい目で見そうで怖いから払拭出来そうなのオナシャス
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/03(金) 23:49:11.96 ID:dM5JKpTvo
てゆーか何気に来月一周年?俺男だけど>>1の事を愛してるよ
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/04(土) 11:00:21.14 ID:zIPhxRB4O
モブとエロい事のプレイ内容の詳細よろしくお願い申し上げます。
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/04(土) 22:45:51.14 ID:sImcbIQZ0
まじにホモネタ書くとか乙
価値にこだわるのがそれっぽいんだけどつらい
次は笑えるのがいい
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/04(土) 22:47:12.52 ID:sImcbIQZ0
勝ちだすまん
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/05(日) 17:52:47.42 ID:Dog3kXyvO
初春の夢かよw
この集団デパートだっけ。幼女監禁してた暗部のやつ思い出す。
安価もいいけどメインのスクールのやつもよろしく。ここのはほのぼのしててすきだ。
1もすきだぞ。
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/06(月) 15:20:50.46 ID:X5O99CPJ0
>>367 
初春の夢に垣根がされた事が出てきた予知夢っぽいのじゃないの
未元物資の中身とかリアルでしょ
369 :超能力者が鎮守府に……? ◆q7l9AKAoH. [ saga]:2015/07/10(金) 02:15:15.05 ID:AU4lR2f10


垣根「お前、またそれやってんのか。楽しいか?」

ゴーグル「艦隊っち、垣根さんもやってみます?」

垣根「どう言うのなんだ」

ゴーグル「よくあるブラウザゲーっス。ユーザー登録さえすればあとは基本無料っス。序盤にレア艦やレア空母並べてもコスト高で運用出来ないんでガチャ建造に課金は必要ないっスよ。資材も弾薬も放っとけば勝手に増えるんで問題ないっス。低レシピと一面周回してとりあえず艦の数を揃えて隊組んでください。序盤は泥のダブりはそのまま取っておいてくださいね。後、艦隊のフラッグシップはなるべくスキルが有利な方が――」

垣根「とりあえず日本語喋れよ」

ゴーグル「実際見た方が早いっスかね。えーっと、色々充実してくるとこんな感じになります。マイペ、母港本部の内装とかも変えられたりしますね」

ゴーグル「この隊の旗艦(フラッグシップ)が秘書艦って言ってここの、ホーム画面に表示されます。ボイス付きなんで色々喋ってくれるんスよ。友軍ってフレンド機能で共有出来るのもこのキャラっス」

垣根「喋んの」

ゴーグル「キャラによってセリフにも個性がっスね。あと結構史実ネタも充実してるらしくて萌えキャラじゃなくてそっち派のマニア受けもいいみたいっス。切り替えがここで……」

カチッ 提督!御用ですか!
カチッ てーとく
カチッ ……しれいかんさん
カチッ はぁい! だぁりん!
カチッ よお! ていとく!
……

垣根「……こいつら馴れ馴れしいぞ」

ゴーグル「垣根さんすいませんそこは仕様なんで我慢してください。断じて呼び捨てにしてる訳じゃないっス」


370 :うん。また小ネタなんだ ◆q7l9AKAoH. [ saga]:2015/07/10(金) 02:23:02.59 ID:AU4lR2f10

垣根「ん? これは?」

ゴーグル「あー、これは敵陣のボスキャラっスね。深海棲◯◯姫シリーズ、実はこいつらも色々裏設定があって……どうかしました?」

垣根「いや……何かこのデザインに妙な親近感があるんだけど」

ゴーグル「え。この中二御用達カラーリングモノクロ反転一目でわかるザ・闇落ちみたいなキャラデザの一体どこに? 垣根さんどっちかっていうと闇属性っつうか光系の見た目っスよね」

垣根「何でだかわかんねえけど。こいつらって口ん中も黒いのか?」

ゴーグル「どうなんスかね」



垣根「とりあえずタダでやれんのはいいとして、ちまちまレベル上げんのが面倒過ぎるんだが」

ゴーグル「最初はそうっスよね。そこは作業ゲーの仕様っつうか、でも段々パーティの幅が出てくると楽しいっスよ? DVDとかかけます?」

垣根「何だそれ。時間潰しのゲームの時間潰しって意味あんのかよ。飽きるぞ。飽きる……あー、もう飽きた!」

ゴーグル「じゃあ……俺のところにあかぎっちがすげー余ってるんで一体トレードします? 火力上がればもうちょい経験値のいい面に低レベ連れてっても安定しますよ」

垣根「なんで同じの山ほど持ってんだ。え、ページ半面枠埋まってるぞ」

ゴーグル「イベントとかどの編成でも使えるようにあえて未覚醒のを取ってあるんスよ。一応レア五の子なんで……あと一〇は少なくともプレイヤーランクを上げてもらわないと、コスト不足でまともに艦数揃えた隊が組めないんスけど」

垣根「じゃあ上がったら言うわ。次もログインして、そん時覚えてればな」

ゴーグル「でもこれで垣根さんも艦っち仲間かあ。下部組織にも布教したんであと三人居るんスよ」

垣根「そんなにして楽しいか? 別に複数でやるようなもんでもねえだろ」

ゴーグル「そりゃそうっスけど。みんなでおんなじ話で盛り上がれるじゃないスか。あ、SNSでゲーム用のグループもわけてあるんでよかったら入ってくださいっス。こっちが個別でRPGのと、あとソシャゲと……」

垣根「お前組織の奴らと何してんの」

371 : ◆q7l9AKAoH. [ saga sage]:2015/07/10(金) 02:28:37.52 ID:AU4lR2f10
ドーモ
着任したみたいです。一応。
艦隊っちです。艦これはやったことないんでしりやせん
垣根提督ってしたかっただけ


>>312
昔みさきちが腐ってるSSがあったじゃなぁい?
被害力がなかったからいいけどぉ、洗脳能力でそっちの趣味だと恐ろしいわぁ
食蜂「『強性操作(カテゴリー801)/性的指向対象は同性である』あなたたち、抱き合いなさぁい☆」
とかつまりそういう?こわい

>>313
「超能力者」でやってるから女子軍もふざけあってるよね。御坂は両手に花にきまってんだろ!ばいーんぺたっばいーんだよ

>>314
それだ!

>>315
ドーモ
ありがと>>1も小ネタが好きでね

>>316
でしたねスマンね

>>317
そんなに?!つうかおそれおおくね

>>318
このスレでよければつかんでいなされ つ藁
1もいろいろまってる。一番は原作、派生作品の露出ですよねたしか今日発売日ですよねとうぶん読めませんがね(淀んだ目)

>>319
まてまだあせるじかんじゃない



↑の流れを汲んで個室サロンでカラオケ、ダベりからのホモごっことかしてた筈の暇な日の超能力者たちも落としましょうかね
コピペ踏襲ネタ
372 : ◆q7l9AKAoH. [ saga sage]:2015/07/10(金) 02:31:56.79 ID:AU4lR2f10


御坂「ホモごっこ……って何よそれ」

垣根「なんつーか。どっかでそんなことしてはしゃいだ馬鹿がいて、すげーウケたらしい。じゃあ真似してゲイっぽいこと言ってみようぜ、みたいな流れになってさあ」

食蜂「そんなの面白いのかしらぁ?」

麦野「つうかオマエは組織の人間と何遊んでんだ?」

一方「やだァ、早く挿れてェ?」

垣根「一方通行、お前……いつももっと上手にねだれるだろ?」

麦野「ぷっ」

一方「こォか」

垣根「そうそう。ありえねえよな」

麦野「なにそれおっかし……っ」バンバンバシバシ

一方「ツボにはまりすぎだろ。テーブル割れンじゃねェのか」

御坂「あっ、あんた達ねえ! そんなごっこ遊びがあってたまるかーっ!」

食蜂「全然手で隠せてないわよぉ御坂さん。こう言うのは慣れてるんじゃないのぉ。それとも少年力の高いのがお好きなのかしらぁ?」

麦野「あーっはっはっはっは!!……はーおっかしかった。おいおいお嬢様ったら何カマトトぶってんのかにゃーん?」

御坂「違う違う! 男子ってこう…直接的にネタにするの? まだ黒子のがマシじゃない…って言うかカマ? 何?」

削板「?  何を入れんだ? 気合か? 根性か?」ぐっ

垣根「わからねえんならそのままにしとけ。拳を作るな」
373 : ◆q7l9AKAoH. [ saga sage]:2015/07/10(金) 02:38:27.89 ID:AU4lR2f10


麦野「しっかしまた、上手いことガチっぽいのをやったよなぁ」バシバシ

一方「……ガチ根ゲイt」

垣根「やめろ馬鹿。叩き落とすぞ」

一方「はァ。随分座り心地の悪ィ椅子だ」

垣根「そうやって人の上でふんぞり返ってテメェが格上気取りかぁ? いい御身分だなあオイ」

一方「事実だろォが」

麦野「なーんだアンタら実は仲いいんじゃない? 二人はホモだちって……ふふふ」

食蜂「ぷぷぷ……でもなかなかの傑作力ねぇ。こんな面白いツーショットはそうお目にかかれないわぁ」

垣根「食蜂。お前リモコンこっち向けんなよ? 俺は自分の敵には容赦しねえぞ」

食蜂「何よぉ。冗談力が通じないわねぇ。大丈夫よぉ、何かあっても記憶は消してあげるからぁ」

一方「オマエの頭の電気信号逆流させてやろォか」

御坂「えっ。食蜂、アンタってそう言う……」

食蜂「あのねぇ、私の『心理掌握』はそんなつまらないことには使わないわぁ。『心理掌握』は精神高潔で高尚力のたかぁい私だからこそ許された能力よぉ? 価値を貶めてどうするのよぉ」

麦野「でもその能力だと派閥どころかなんでも好き放題でしょ。逆ハーでも奴隷牧場でも、ムカつく奴を炙ったりとかさあ」

御坂「げ」

垣根「何でお前ってそう、露骨に品がねえんだよ」

削板「牧場であぶって…肉か? でもこいつは人間の頭を操作するんじゃなかったか?」

一方「そォだな。ブタや牛っつうのは偉いよなァ。オマエは根性の曲がった話に混ざンなくてもいいぞ」

食蜂「もう。麦野さんたら見かけ通り下劣力高すぎだゾ☆」

麦野「何だろうね……コイツたまにものすごくムカつくんだけど。ちょっと弾いてみていいかにゃーん」

御坂「気にしなくてもいいんじゃない? 私もよくあるから」

垣根「お前ら、攻撃力皆無のヤツに全力で相手すると悪者でしかねえぞ。少しは加減してやれ」

一方「俺らが言うことでもねェけどな」

削板「そう言うのはな。正々堂々タイマンでやろうぜ!! よっしゃ、表出るか?!」

食蜂「えぇ〜これだけ居て私の味方力ゼロなのぉ?」
374 : ◆q7l9AKAoH. [ saga sage]:2015/07/10(金) 02:42:12.11 ID:AU4lR2f10


席順 

麦 御 食


垣 一 削



御坂「え。さっきの、私たちもするの?」

垣根「何だよ。次はそっちの番じゃねえの」

麦野「まぁ確かにそっちだけじゃヤリ損よねえ」

一方「もォちょい言い方あンだろ」



麦野「それじゃあ今夜はたぁっぷり啼かせてやろうかにゃーん。ねえ? み・こ・と?」

食蜂「あらぁ。私も御坂さんのツンツン顔を蜂蜜色に染めてみたいわぁ♡」

御坂「あはは……ジョークなら、いいんだけどね」

垣根「しっかし……同じ超能力者でも、ここまで違うもんか」

一方「どこ見てンだよ」

垣根「御坂、御坂」ちょいちょい

御坂「何?」

垣根「ちょっとそこ代わってくれよ」

御坂「いいわよ」


席替えタイム

麦 垣 食


御 一 削


375 : ◆q7l9AKAoH. [ saga sage]:2015/07/10(金) 02:45:18.42 ID:AU4lR2f10

御坂「うわぁ」

一方「なァーンか途端にいかがわしい店みたくなったなァ」

垣根「超能力者を侍らせるクラブとかあったらすごそうだな」

食蜂「『みーちゃん』を御指名ありがとうございまぁす。サービスしちゃうゾ☆」

麦野「お客さんいい男ね。もしかして同業?」

垣根「バレたか? って誰がホストっぽいんだよ」

一方「いや。どォ見てもオマエだろ」



垣根「よっしゃ。何でも好きなもの頼めよ。支払い? んなもん気にすんな」

食蜂「お兄さん太っ腹ぁ☆ うれしいわぁ。じゃあフルーツの盛り合わせとぉ」

一方「DXチキンバスケット。ソースはハバネロにしろ」

御坂「じゃあ、私はオムライス」

垣根「何で俺の横に座ってもねえお前らが真っ先に注文してんだよ。せめてシェア出来んのにしとけ」

一方「さっき上に座ってやったろォが。充分過ぎる釣りが出ンだろ」

麦野「やだ。シャケ弁置いてないじゃない」

垣根「こんなとこに普通ねえよ」

一方「幕ノ内じゃダメか」

麦野「邪道ね」

御坂「へえーお弁当はあるのね」

削板「おっ、垣根のおごりか? ありがとな! よーし、根性入れて食うぞ!!」

垣根「はぁ。そいつに端末独占させんなよ?」

376 : ◆q7l9AKAoH. [ saga sage]:2015/07/10(金) 02:48:02.06 ID:AU4lR2f10


食蜂「やだぁお兄さん、おさわりは別料金よぉ?」

垣根「ちょっと当たった程度で金とんのかよ」

一方「払えばいいってのもどォなンだ」

麦野「ちょっと操祈大丈夫だった? こんな野郎に肩なんて触られて」

食蜂「平気よぉ。もぉ、沈利さんってばぁヤキモチ焼き屋さんなんだからぁ♡」

御坂「あ。それまだ続いてたの」

垣根「そう言えばお前ら女子校なんだよな。本当にあんの? こう言うの」

御坂「それは、無い……わけじゃないけど。でもでもほとんどの人は普通よ?!」

食蜂「御坂さんには熱烈力全開なファンがいるのよねぇ」

麦野「ふーん。じゃあ学校で『お姉さま』とか呼ばれちゃってるわけ?」

食蜂「そうそう。モテる美人は大変よねぇ?」

一方「へェ」

御坂「なっ何よお。馬鹿にしてんの?」

垣根「いやー。すげーな?」

削板「お前らぁ、よってたかっては根性が足りてねえぞ!!」

食蜂「ひゃん?!」

麦野「いきなり怒鳴るんじゃねえよ。何、アンタまだ居たの」

御坂「これだけ存在感があるのに、そう言えば静かだったわね」

削板「料理が来たのに誰も食わねえからメシくってましたっ!」

垣根「あーっ! エンデュミオンバーガーがすでに半壊してるじゃねえか」

削板「うまかったぞ。食うか」

一方「あァ、一番下はもらったぞォ」
377 : ◆q7l9AKAoH. [ saga sage]:2015/07/10(金) 02:51:53.12 ID:AU4lR2f10

削板「お前らの話は聞いててもよくわかんなかったけどな。つまり麦野も食蜂も御坂が大好きで、垣根だって一方通行が好きなんだろ?
数字の順番だけじゃねえ、コイツはすげえヤツだってビシっと感じてんだよな!!」

食蜂「なーに言っちゃってるのかしらぁ」

麦野「誰がだよ。死ね。面白オブジェに変えてやろうか」

垣根「キモいこと言うな。ばーか、死ね。愉快な死体になりてえのか」

一方「お、この肉うめェな」

御坂「限定ゲコ太コースター付き? いつの間にこんなメニューが……!」



削板「うるせえ! 同じ能力者としてお互い認め合える存在ってのはそうないんだからよ。
お前らへらへら誤魔化してないでてめぇの気持ちに素直になりやがれ。もっと根性、入れろよ!!」

麦野「お、おう。ついうなずいちゃったわ。何コイツ」

垣根「無駄に暑苦しいよな」

御坂「べっ、別にそう言うのは……間に合ってるって言うか……」

食蜂「超能力者って野蛮力の高い人ばっかりよねぇ」

一方「……そォ言うオマエはどォなンだァ」

削板「俺か? 俺はお前らみんな好きだぜ!! 根性のすわった、いいヤツらだ!!」ドバーン!!

垣根「あ。ダメだこいつとは話があわねえ」

麦野「同感。私らとは相性悪すぎね」

一方「体育会系青春ノリの元暗部とかシャレになンねェよ」
378 : ◆q7l9AKAoH. [ saga sage]:2015/07/10(金) 02:54:17.77 ID:AU4lR2f10


御坂「いやー、ここまで突き抜けてるといっそ清々しいわね……って、食蜂下向いてどうしたの?」

食蜂「なっ何よぉ。私が御坂さんのことどぉ思ってようが関係力ないでしょぉ?」

御坂「は?」

食蜂「御坂さんはいいわよねぇ。いつも元気で、健康的でぇ。動物的でぇ、わっ我儘力は高いしぃ……ヒック」

一方「なンでアイツ半泣きなンだ?」

食蜂「みじゃが……グスッ、ど」

御坂「ちょっと待って食蜂! どうしたのよ落ちついて話し合いましょう?」

食蜂「……みさきちゃん、って呼んでぇ?」

御坂「 」

麦野「 」

垣根「いや、引きすぎだろ。何だその面。麦野、お前女としていいのかそれ」

削板「おう! なんだお前ら青春してんのか? いい根性だぜ!!」


食蜂「うっ、グスッ……ふぇえ」

一方「あーァ。御坂が泣かしたぞ」

御坂「えええ?!」

食蜂「ひっく、御坂さんがいじわるなのぉ…好悪付与、印象操作ぁ……」

垣根「おい待て何か妙だ。リモコン持たせんな」

麦野「止めなさいって。それ御坂には効かないんでしょ?」

379 : ◆q7l9AKAoH. [ saga sage]:2015/07/10(金) 02:58:28.61 ID:AU4lR2f10


御坂「あー。はいはいよしよしいいこいいこ頼むから大人しくしてなさいよ?」

食蜂「えへへぇ。こっちはふわふわねぇ」

麦野「はいはい。ねえ、なんなのこの子。明らかに変でしょ」

一方「その系統の超能力者が精神操作はされねェだろォし……オマエら、まさか酒は頼んでねェよな?」

垣根「超能力者は全員学生ってのは常識じゃねえか。んなバレたら一発で廃業にされそうな部屋に酒なんざ向こうが持ってこないだろ……いや」ハッ

麦野「おい。何でこっち見た」

垣根「お前コンビニでも問題なく買えそうじゃん」

麦野「テメェに言われたくねえよ!!」

垣根「はぁ? 酒なんて飲んだら気軽に能力使えねえだろ。飲んだら飛ぶな、飛ぶなら飲むなって言うだろうが。
ちょいとよそ見程度で起きちまう事故の規模が、俺たちは車の比じゃねえんだぞ。そんな馬鹿が許されんのは無能力者ぐらいだろ」

麦野「普通は飛ばないけど。まあ確かに狙いはマズくなるわよねえ」

御坂「子どもがお酒はだめってぱ、親に言われなかったの? ……って、ちょっとこれ何とかして!」

食蜂「ほらぁおいしいわよぉ? あーんしてぇ」

削板「そう言やフルーツポンチみたいなのがやけに消毒薬臭かったな。根性出しても流石に食えなかったぞ」

一方「あァこれだな。ン……ガッツリ酒の味がすンぞ。ちょっとそいつ貸せ」

食蜂「なによぉ触んないでよぉ」

一方「血中アルコール濃度が〇.〇八はあるなァ。立派な酔っ払いだ。ったく、もしガキが食ったらどォなってたか」

麦野「ビール一、二本空けたくらいか。ああ、確かに強いキルシュがそのままぶち込んであるわ。マチェドニアにしてもやり過ぎ。バイトのミスじゃないの。まあ……味はいいわね」

御坂「……ねえ、コイツって」

垣根「しっ。黙っとけ」
380 : ◆q7l9AKAoH. [ saga sage]:2015/07/10(金) 03:02:25.23 ID:AU4lR2f10


削板「なんだ根性の抜けた店だな。食蜂は大丈夫か?」

食蜂「うふふーみぃさかさんつかまえたゾ☆ ぎゅー☆」

御坂「この通りぐでんぐでん。ちょっと、重いわよ」

垣根「いざとなったら俺とお前で押さえるか。洗脳ってのは『反射』出来るもんなのかわからねえしな」

削板「お前らは俺のことを普通じゃないと思っているようだが、根性で何とかなるだけで怪我もするし骨も折れる生身の人間だからな。
あと根性あるやつの洗脳はまだされたことがないから、俺にもどうなるかはわかりません!!」

垣根「よし。今すぐそいつの鞄とリモコン全部取り上げろ。ついでに腕も縛っとけ」

食蜂「だ〜めぇ〜。これはぁ、みいちゃんのだいじだいじなのぉ。それにみんなぁ仲良くしなきゃダメなんだゾ? よい、しょ」

御坂「いい加減に……しろーっ!」ビリビリッ

麦野「危なかったわね。でも食蜂落ちたわよ、ってアンタどうしたのよ一方通行、フラフラじゃない」

一方「……気持ち悪ィ」

垣根「一口でそれか? 耐性なさ過ぎだろ!」

麦野「本当に虚弱ねコイツ」

御坂「顔どころかあちこち真っ赤じゃない。平気?」

一方「ン……駄目だなァ。御坂が四人に見える」

麦野「それって少ないくらいじゃないの?」

削板「何でだ」

麦野「……ただの冗談だっての。説明なんかしたら笑えないわよ」

垣根「あー、もしもし。ええ。実はそちらの料理に問題がありまして至急お話ししたいことがあるんですよね。こちらはプラチナボックスの部屋番――、そうだよ。こっちは超能力者だ、とっとと責任者と担当よこせコラ」

381 : ◆q7l9AKAoH. [ saga sage]:2015/07/10(金) 03:06:06.97 ID:AU4lR2f10


削板「大丈夫か一方通行。座れ、水飲め。根性入れるか?」

一方「頭、割れそォ……左右に」

削板「なんか背中から黒いの滲んできたけどどうすりゃいいんだ? このままさすってたら消えるか?」

垣根「それは根性でどうにかなるもんじゃねえ。そいつもそのまま落とせ。ここを更地にしたくなけりゃ、大至急だ」

削板「任せろ。よっこいせ!」ゴシャッ!

御坂「……ねえ、大丈夫? 今嫌な音しなかった?」

削板「峰打ちだ安心しろ」

垣根「でもさ、峰打ちでも骨くらい折れるんだろ」

麦野「こいつの馬鹿力にモヤシ体型じゃ……最悪、全身イッてんじゃないの」

御坂「でも……ああ、いざとなったらゲコ太先生がいるわね」



マネージャー「お客さま、大変お待たせいたしました……本日はまことに……」

店員「申し訳ございませんでした!!」

御坂「さーて。おかげで色々大変だったのよねえ。今から聞かせてあげるけど」

垣根「こっちは二人やられてんだ」

麦野「それなりの落とし前はつけてもらおうかにゃーん」

削板「物騒なこと言ってるが安心しろ。こいつらだってきっと話せばわかるさ。お前ら二人の根性は見届けてやる」

麦野「おい」

垣根「削板」

削板「ん? ああ!! やいっ、歯ぁ食い縛れ! その根性叩きなおしてやるぜ!! よーしこうだな?」




食蜂「ふふふ……、りー……そんなに走ると転ぶわよぉ」スヤスヤァ

一方「……ボケッとしてると置いてくぞォ?……と……だー」クカァ

382 : ◆q7l9AKAoH. [ saga sage]:2015/07/10(金) 03:08:39.07 ID:AU4lR2f10


お酒は20歳になってから!!
御坂家では大人になっても異性がいる時に酒は飲むなってきつく言われてそう

あっちこっちで大事にされてる御坂家のいもうとさんだけど実は御坂遺伝子には相当なモテ法則因子があるんじゃないのか。上条さんにはそげられてるだけで
あの子は冥土帰しのところにでも入ればお見舞いくらいは出来てそうなんだけどね?

それではみなさま良い発売日を
じゃあまた
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/10(金) 12:15:13.41 ID:xxo4VPhHo
俺も艦コレ知らないけど、垣根はWW1時第二位の海軍国ドイツ帝国が似合うかも。最後第一位の英国に敗けるし
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/10(金) 12:57:39.09 ID:rKnvewoAO
深海棲艦にシンパシー感じんなやwwww
というか色々ツッコミが追いつかないがこれだけは言わせてくれ、
酔っ払いみさきちかわええええええ
ありがとう!ありがとう!!
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 08:42:07.19 ID:XGXmFsJmO
ワロタw
垣根ゴーグルに甘いし
黒翼でてくんのちょろいし
麦野おまえもうだめだろww
ここのレベル5ぶっ壊れてていいな
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/07/11(土) 12:01:05.92 ID:wWQ9vg9n0
……おかしい、垣根と削板が常識人に見える
確かに原作での言動も一方や麦野ほどぶっ飛んでないけど
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/11(土) 12:23:07.09 ID:rkHOgj4+O
すごく良かった。やはりゴーグルへの愛が溢れている。
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 12:31:34.40 ID:htO3UZKDO
何このみさきち可愛い
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 19:07:54.02 ID:sNBEK4rt0
仲良しレベル5って好きだけど
この面子だと常識通用しないホストが常識的だったりすることが多い謎

>垣根艦これ
曙「このクソ提督!」 垣根「あ?」
解体不可避
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 21:16:31.59 ID:BP4tZuQX0
垣根はドMで苦労人だからな他の連中とはそのへんの差がついてしまうんだろ
中身は一番幼いけど
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/12(日) 11:22:30.66 ID:zI8C6B6pO
垣根と麦野がうける
>垣根「こっちは二人やられてんだ」
ってやったのお前らだろ!
削板も空気読めるんだなw
392 : ◆q7l9AKAoH. [sage saga]:2015/07/15(水) 00:25:37.33 ID:0k4V3Fdj0
>>200についてあれこれとレス


>>1は激怒した。
必ず、かの邪智暴虐>>200の安価に片をつけねばならぬと決意した。
>>1にはエロSSがわからぬ。
>>1は、ただの暇人である。
さもないSSを書き、スレで遊んで暮して来た。
けれども初めて振った安価に対しては、人一倍に敏感であった。
って具合にあえて別ベクトルにガチなやつでやっつけたがご好評でなにより。

>>356
何をいっしょうけんめいやってんだろうと何度か我にかえったがたのしんでもらえたならいちもうかばれるくさばのかげでがっつぽーず。
垣根には悪いことしたね犠牲はつきものなのだわ。

>>357
書きましたー!

>>359
別に書いてないとこはお好きにドーゾだわ。黒幕ブッ殺エンドでもまさかのドナドナでも構わんよ。垣根にとってムカつく結果になったのは間違いないだけで。
しりあすって…え?シリアスって?
ちょっと上手いこと言ってんじゃねーw

>>360
元ネタこれか!一つ賢くなったありがとう。
そうかかわいいのか流石垣根は未元物質なんでもカバーするね。ありがとありがと。

>>361
垣根の口を塞いだらモブが無駄にやかましくなった。個性的な口調は楽でいいなかまちーは天才だな。
垣根がひどいことをされるシーンは都合削減した。でないとどんだけ長くすりゃいいのかわからんし切ってよかった気もする。
投下で三時間は正直ツラかった。
当時の全容なら『スクール』で回収しただろう撮影時のテープか、『滞空回線』にログがあるのでは、と1は『電話の相手』に見してーって言えばいんじゃないかそもそもネタでパラレルだけどなと無理を承知で進言します。

>>362
安心しろ。グレーゾーンなんて温いことは言わねえ。次の安価は真っ黒だ。
本編じゃやらないことを安価でしようぜネタに走るよ。だから次のも前のも気にすんなそのあとなんかどうするんだいレッツ常盤台だよ。

>>363
まさか一年も続くたあ驚き桃の木にしたって気が早くね。
つかなにこの流れ告白大会なの?そうか1はな…キリンさんがすきですでもかまちーはもーっとすきです!だから三期をよろしく。

>>364
詳細か

一人目主にバック、長音の人。恐らくこの中では一番ノーマルな趣味をしてるが子ども相手に暴力振るってもむしろ喜んじゃうタイプなので軽蔑すべきクソ野郎。巨根遅漏守銭奴の三重苦。

二人目拘束・SM、逆にの人。きっと機械工作が好き。相手が死ななきゃ何してもいいとか思ってそうな軽蔑すべきクソ野郎。他が濃すぎて影が薄い。

三人目BUKKAKEetc、ヤク好きの馬鹿の人。
調子こくとてきとうに薬盛っちゃうし『素材』の自爆補填が一番多い軽蔑すべきクソ野郎。ジャ◯顔のクズ。

四人目眼鏡の人。小さい時なんかあったっぽいが今では小さい子にひどいことするのも見るのも好きな立派な軽蔑すべきクソ。ロリペド教師予備軍
描写がほとんどないのはめんどくさくなったからではなく一人だけ安価内容にそぐわない為。とか言う勝手なこじつけで最終的に属性も変更。

最低限の描写でリンカーンっぽくしようとプレイのバリエーションだけでほわっとごまかした感があるんだが、かったるかったりエロがかけなかった訳ではありますん。
こう言うことが聞きたいんじゃないんだろうけど。心配するな自覚はある。
あんま考えてないからご丁寧におねがいされましてもお答えできかねます。
>>1が書いてないことは妄想暴走お好きにドーゾ。

>>365
乙ありです。
まって誤字からのダブルミーニングつらいやめて。

>>367
どの花飾り風紀委員さんでしょうね。4コマからだっけ?腐ネタがあんの。
需要があんなら供給があるのかなと思って『雑貨稼業』さんをパク…インスパイアしました。
ありがと。本編も頑張って進めるわ。
>>1も垣根が好きだよ。

>>368
夢が先か事件が先か。さてどちらなんでしょうね。
『守護神』は『対空回線』の夢を見るか?でもいいと思うしAIM拡散力場がどうのでもいいと思う。

393 : ◆q7l9AKAoH. [sage saga]:2015/07/15(水) 00:26:28.98 ID:0k4V3Fdj0

>>383
Marchenな第二位だけにか。
軍服ってかっけーよね!垣根はうまく乗せたらコスプレとかしてくれるとおもう。

>>384
あの白ベースオレンジ目とかが何となく垣根ホワイトを思い出してしまった。クレイジーサイコホモ気味なレーズン垣根は元気にしてっかな。
みさきちかわいいよな。でももしかしたら麦野も酔うとかわいいかもしれんぞ。


>>385
黒い翼は、レッドブル飲ませたら…ってのもやろうと思ったけどやめた。
しっ!
麦野はもう原作からしてワガママワンマン女王様だから。
多分このメンツでも麦野と削板は他人と会話のキャッチボールをしないと思う。きっと投げっぱなしだろあいつら自由だよね。
多少の壊れはギャグってことで。尖らせてる自覚はある。

>>386
やばいぞ非常識&非常識がまともにみえてくるなんておかしな集団・超能力者に毒されてるぞ早く冥土帰しに診てもらった方が良さそうだね?
超能力者が全員ずーっとぶっ飛んでるとやばいよ。誰か上条さん呼んでこいだよ。
まあ一番ちゃんとした良識があるのは美琴ちゃんだよね。

>>387
え?はい、ドーモ。
おかしいなやつを愛でたつもりもさせたつもりもないぞ。
でもゴーグルがいないと『スクール』は任務以外のイベントが起きない感がやばいから大事にしたいと思います。狂言回し大事。超大事。
垣根と心理定規二人にするとそのまま会話なくても別に平気そうなんだもん。

>>388
みさきちほんとかわいい。超電磁砲ドリー編ですっかりファンになりました。
でもここ最近禁書で一番萌えたのはやたらとパワフルなおじいちゃんとカッコイイ犬です。どうしようorz

>>389
うぃき先生に聞いてきた。解体だ……僅かな資材と装備を残してバラされてしまうんだ
ギャグやらせるとツッコミ・ストッパー役=常識人みたいにみえてしまう気もする。
上条さんとか御坂もそっち寄りっぽいよね。
とかもっともらしいこと考えてみたけど。
見た目ホストっぼいから周りの面倒見せたりまとめさせても似合うんじゃないか?
あとあの中で、外面は一番いいとおもう。

>>390
そうなのか。まあ原作の扱いは、うん。仕方ないよね

>>391
垣根「正当防衛ってしってるか。やられる前にやっただけだ」
ソギーはいいやつだからな!

394 : ◆q7l9AKAoH. [sage saga]:2015/07/15(水) 00:29:05.12 ID:0k4V3Fdj0

強すぎる一撃には反動がつきものらしい。
ポケモ○の破壊光線の1ターンスタンよろしく、ホモネタを戦闘シーンにすり替えるために地の文を費やした1の精神は非常に落ち込んでいた。
その為何が生じたかというと。
苦労して前回薄めたホモ成分を超えるひどいものが出来上がった。

なので次の安価レスはデレるどころかひたすらホモネタ大喜利をする垣根です。今度はほぼご機嫌です。よろしく
どうしてこうなった。本当に。

とまあこれだけじゃなんだから次小ネタ。
ちょっと時期外れだけどパズデックスのあれ。
395 : ◆q7l9AKAoH. [sage saga]:2015/07/15(水) 00:31:04.61 ID:0k4V3Fdj0

謎解学園てきななにか
※一方さんが会長のあれ。まさかの2本目
※諸々あって『スクール』は風紀委員をしてます


登校時


ゴーグル「はぁ。昨日の小テストが上手くいかなかった。また放課後補習とかになったら嫌だー」

青ピ「ボクはちゃーんとやったで? 赤点ギリ回避!」

ゴーグル「担当が男だからやる気出してるんじゃないよな?」

青ピ「はっはっはー。その通りっ! 野郎に叱られてどないせっちゅーの! ってセンセんとこは確か……
第二外国語、オリアナ先生やん! マンツーマンで個人レッスンとか?! うーわー出来るんならして欲しいわ」

ゴーグル「はぁ。そんなの考えただけでツラい。そうなったら委員の仕事を盾にしてでも断固回避するぞ」

青ピ「あれ。センセ、なんやテンションえらい低くない?」

ゴーグル「ああ言う激肉食系女豹女子はあんまり……男子学生が露骨な下ネタ大好きだと思ったら大間違いなんだって」

青ピ「あー、センセの好みはおとなしい子ぉやったね」

ゴーグル「そうだよ……青ピ君とこの、姫神さんとか」

青ピ「姫神が?」

ゴーグル「ど真ん中ストライク……黒髪ロングストレート、清楚系で薄幸美人とか何だよ属性フルコンプじゃないのか?! あー、もう王道最高!!」

青ピ「そうやったん? でもセンセ、ウチのクラスはほぼカミやんフラグが済みになってるから難しいんやないかなあ」

ゴーグル「現実に高望みはしないから。同じ学校にあんな子がいるってだけで俺は充分です。心のオアシスっス」

青ピ「またそんな謙虚なことを……どう? 今度帰りにみんなでお茶しまへんか〜とか。誘ってみます?」

ゴーグル「えっ!」

青ピ「ボク同じクラスやし声かけたってもええよ? あ、ええんやでそんな気にせんでも! ボクとセンセの仲やないの!!」バシバシ

ゴーグル「……何が目的だこの野郎」

青ピ「え? どうせならセンセも女の子連れてきたってな〜。Wデートっ! あの、風紀委員の副委員長さんとか!!」

ゴーグル「あの子まだ中学生だぞ?」

青ピ「せやから?」

ゴーグル「……ようじょとかよりはいいんだろうけどさ。幾らなんでも委員の身内は売れねえっス。青ピ君も、いい度胸してるよな。風紀委員とフラグなんてもう立たないんじゃないか? 
職質の常連通り越してそろそろブラックリストに入るっスよ」

青ピ「ボクのことをしらん子は風紀委員に居らへんってことやね!!」

ゴーグル「前向きだよなぁ。それより俺の居ないとこでしょっちゅう問題起こさないで欲しいっスね」

青ピ「なんで?」

ゴーグル「女子の風紀委員から俺に苦情と未処理の報告書が押し寄せるんス。すっかり俺が専用窓口っつうか。
おかげで無駄に忙しい…ん? いや、一度くらい委員長直々に徹底的にシメてもらえばそんな気もなくなるかもしれないよな? 早速見回りの強化をしてもらって――」

青ピ「いやー! センセにはいっっっつもお世話になってます! このとーり!! もー、んなイジワル言わんといて? な? あのセンパイさんおっかないやんイケメンやけどっ!」

ゴーグル「あ。噂をすればあんなところに垣根さん」

青ピ「おーっとじゃあボクもう行くわー、さいならっ!」


396 : ◆q7l9AKAoH. [sage saga]:2015/07/15(水) 00:32:15.55 ID:0k4V3Fdj0

シェリー「よぉ。垣根」

垣根「クロムウェル先生。おはようございます」

シェリー「お前のこの前の課題。なかなか良かったぞ。細部の造形まで良く仕上げたじゃない。お前の創作は見事だよ、迫力の完成度が違う」

垣根「ありがとうございます」

シェリー「ただなぁ。芸術にはもう少し遊びがあっていいぞ。作品にもっと熱を込めてみろ。面白くなるわよ」

垣根「……そうですか」

シェリー「お! おーい削板!!」

削板「おおっと。おはよーございますっ!」

シェリー「うふふ。おはよう。朝から調子がいいらしいな、作品にもよく出てるよ」

削板「『根性は爆発だ!No.20』か。あれ? でも先生は絵が好きなんじゃなかったのか」

シェリー「そうね。確かに、前作の大胆な空間の使い方。あれも良かったがお前は筆を鑿に変えても魅せるねえ……お前、本格的にこっちに進む気はないの?」

削板「うーん。俺は体動かすのが合ってる気がすんだよなあ。作って遊ぶのも嫌いじゃないけど」

シェリー「まあ考えときなさい。色んな道があるからね。しばらくは立体作品が続くけど、筆がとりたくなったらいつでも言いな。美術室を好きに使っていい。居残りどもと一緒でよけりゃあな」



ゴーグル「垣根さんおはようございます。はー、人って見かけによらないんスね」

垣根「わっかんねーな。いや、理解したくもないけどさ」

削板「お、お前ら!  オッ   ス !  !」ビュオッ

ゴーグル「あー、走っては…ないんスね。なんだあれ新技か?」

垣根「なあゴーグル」

ゴーグル「はい」

垣根「昼休みが、楽しみだな」

ゴーグル「俺は既に胃が痛いっス」


397 : ◆q7l9AKAoH. [sage saga]:2015/07/15(水) 00:33:56.26 ID:0k4V3Fdj0

放課後



上条「ううう……二時間格闘した粘土の上に道具をひっくり返してしまうとは。我ながらなかなか不幸だ」

上条「流石にまだ居残りしてるのは俺たちくらいだな。みんなぱぱっと終わらせちゃうしなあ」

一方「連日居残り皆勤のオマエと違って俺は忙しいンだ。誰かさンが年中データをブチ消したり書類をダメにしてくれるからなァ。放課後にそンな時間がねェ」ペタペタ

上条「上条さんだって……無差別にそげりたくてゲンコロしてるわけじゃありませんっ!」

一方「そォですか。それより進んでねェ現実をなンとかしろ」

上条「むしろまた潰したんで後退してます。ちくせう。自由課題だからな。もう、長く伸ばしてイモムシってのはどうだ。いやーでもみんなすごいな。なかなかの力作だ」ウロウロ

上条「お。一方通行の方はどう……」

一方「ンー。こォ、か?」ペタペタ

上条「…………」ゴクリ

一方「……なンだよ」ガリガリ

上条「えーと。これはなんと言いましょうか……か、かわいいな?」

一方「……ン。まァな」

上条「えっと、それはペンギン……か何かでせうか?」

一方「はァ?」



垣根「うらー下校の時間だ。いつまで残ってんだ……って、テメェらか。何だ何だ? 生徒会役員様が授業の居残りですかあ」

一方「なンだオマエかァ」ぐにゃー

垣根「……へぇ」

一方「なンだよ」

垣根「いや? もうちょっとここは短くしたほうがいいんじゃねえの」

一方「うるせェ。余計なお世話だ」のばしのばし

上条「(垣根)」

垣根「あ? (何だよ)」

上条「(あれ、何だかわかるのか? 上条さんはさっぱりですが)」

垣根「(え。最終信号だろ?)」

上条「はぁあああああ?!」

一方「上条、うるせェぞ」ガチャガチャ

上条「あの何とも名状し難い粘土の塊が、打ち止め……? なんでわかったんだ」

垣根「あのアホ毛っぽいのとか、顔の割にやたらデカい…目…なのか、あれは? その辺のバランスがなんとなく…だな。
いや、相手があれじゃ断言は出来ねえぞ」

シェリー「お前ら今日はそろそろ終わりにしろよ。お、一方通行のも仕上がってきたじゃない」

一方「あァ」

シェリー「うんうん。お前の作品はエッジが効いてるな。そろそろ名前は考えたのか? 作品にはタイトルも大事よ」

一方「そォだな……」

垣根「(何だ、何がくる? 俺の読みは一体どこまで通用するんだ)」

上条「(もし本当にそうだったらかわいそうだが本人には見せてやれないぞ)」
398 : ◆q7l9AKAoH. [sage saga]:2015/07/15(水) 00:36:04.97 ID:0k4V3Fdj0



一方「……『道端の犬』だな」

上条「犬?!」

垣根「マジかよ!!」

上条「犬だったじゃん! 大ハズレだぞ」

垣根「これが……犬、だと……? 上条、ならテメェは何だと思ったんだよ」

上条「ペンギン」

垣根「は。俺の勝ちだな」

上条「何でだよ」

垣根「同じ哺乳類だろ」

上条「そこ? いやいやお前のほうがひどいぞ? これと一緒にするなんてかわいそうだ」

シェリー「盛り上がってるとこ悪いけどなあ上条。そろそろ何か提出してくれないとアンタの今学期の成績がつけられないのよ。これまでまともな作品がゼロじゃねえ」

上条「え」

一方「言っとくが次の会議は休ませねェぞ。記録係が不在じゃ話にならねェ」

上条「はい?」

シェリー「途中点でもいいけど……これは、流石に作り直すだろ?」べしゃあ

上条「マズい。このままでは技能教科の成績まで……なぁ、垣根」

垣根「はい。三階の施錠は終わりました。生徒の退去の確認を終え次第戻ります」ピッ

上条「垣根! 頼む助けてくれ!」

垣根「何だよ。んなきたねえ手で触んなよ?」

上条「なんとか粘土をこねるから、出来上がった奴が『何があっても壊れたり変形しないように』してくれないか? 
上条さんは何度も何度も、何度も何度も! やり直すのはもう耐えられません!」

垣根「嫌だ」

上条「何でだよ」

垣根「俺は風紀委員、テメェは生徒会。俺は自分の敵には容赦はしねえ。残念だったな」

上条「そん……なぁあああああああ!」

一方「まァ、そンなに凹むな。俺はそろそろ終わるからな」

上条「へ」

一方「少しくらい…いや、時間があったらだけど……よォ」

上条「一方通行……おお、上条さんの心の友よ!!」

垣根「削板のって……これか?」

シェリー「うふ。うふふふふ。ああ。私も教師になって初めてここまでの才能の『原石』を見つけたわ。二五〇年に一人の逸材と言っても惜しくないくらいだよ」

垣根「やべえ。微塵も良さがわからねえ。前衛的にも程があるぞ」




後日

ザワザワ

青ピ「カミやん……またえらいもんを作り上げたみたいやね?」

土御門「実はカミやんもそっちサイドだったとはにゃー。邪神像が増えてるぜよ」

上条「ハハハハハカンセイシタノニフコウダー」


399 : ◆q7l9AKAoH. [sage saga]:2015/07/15(水) 00:38:26.44 ID:0k4V3Fdj0
ドーモ。
最近こんなんばっかで悪いな。

シェリーさん美術の先生にしてしまったが宜しいか。
第一位が実は画伯属性持ちだったら爆笑して愉快なオブジェになる。
でも、何でも出来る奴よりプラス欠点があるとおいしいだろ!
イケメンだけど羽が生えたりよ!!

じゃあまた
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