【安価とコンマで】艦これ100レス劇場【艦これ劇場】

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487 :【50/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2015/05/24(日) 22:41:23.60 ID:WT3SGm150
長門「何がなんだかまるで分からんが……。川内! 吹雪! お前たちはあのヲ級を仕留めろ! このデカブツどもは、私たちが食い止める!

陸奥「戦艦のありったけの砲を食らったんだもの、持ち応えてこそいるけれど、かなりダメージを負っているはずよ。回復する前に早く!」

金剛「Wow! まさにBoss on paradeデース! ここまでえげつないとかえって燃えますネ……!」 手のひらに拳を打ちつけ、放火を背に立つ金剛

比叡「お姉様! 地獄の果てまでお供しますともーッ!」 巨大な化物相手に次々と砲をお見舞いする比叡

空母棲姫の攻撃を寸でのところで回避し、反撃を食らわせる武蔵。

武蔵「おおっと危ない! さっき振りじゃないか! ほとんど金剛型の連中に削られていた状態でまるで歯ごたえが無かったが……今度は楽しませてくれよ?」

大和「フフッ……ようやく本気が出せそうね! 大和型の力、その身で受け止めてみなさいッ!」

響「チッ……さっき永遠の別れっつったろうに……。アイツ、根に持ってるのかやたらこっちを狙ってくるな。
雪風。すまないが、私は戦艦連中と混ざって戦うことにするよ。君を守ろうと思っていたが……これじゃあ帰って狙い撃ちされてしまう」

響「大ボスはあそこのアホ共とあっちのアホ共に譲ってやるとする。いいかい雪風、勝手に沈んだら承知しないよ? 数少ない私の友人なんだからな。それじゃ」

アホ共……横から追ってきている川内たちと足柄たちを指差すと、響はぐるりと身を翻し巨大な化物を一瞥。降り注ぐ爆撃の雨をものともせず進んでいく。

雪風「響、司令……。雪風、必ず生き残ります!」 どんどん前へ前へ、“悪夢”へと突き進んでいく雪風

朝霜「なんかよく分かんねーけど、アッツイ展開じゃねーか! やってやんよォ!」 魚雷を好き放題打ち放す

雪風を追って猛烈な速度で疾走するのは、かつて“ヴェアヴォルフ”と呼ばれていた者たち。

大淀「ッ! 敵が多すぎて前に進むのも一苦労ですね!」 と言いながらも拳で敵駆逐艦をぶちのめしながら強引に突破していく大淀

清霜「こりゃいいわ! どこに撃っても敵に当たるわね。これだけ敵を倒してたら、どんどん強くなって、戦艦になれちゃうかも!?」

霞「なれないわよアホ。いい加減ッ!(ガスッ)現実をッ!(ボカッ)見なさいッての(ドシュッ)」

朝霜「倒すか喋るかどっちかにしろって、のォ!」 敵を避けつつ航行するのも面倒になったのか、八艘飛びで敵艦から敵艦へと飛び乗って前へ進んでいく

足柄「おっ! アンタ賢いわね! そのアイデアもらいっ!」

海上を大きく跳躍し着地ならぬ着艦を試みるも、踏み台にされた敵艦は哀れにも爆発四散してしまう! 爆風に吹き飛ばされ、大きく弧を描きながら遥か上空を舞う足柄(中破)。これには大淀も苦笑い。

清霜「ダイエットしたら?」 ぴょんぴょんと跳ね回りながら空中の足柄に話しかける。

足柄「うっ、うるさいわねッ! クッソ〜〜〜〜腹立つわ!」 吹き飛ばされながらも横向きに砲を撃ち、八つ当たりのように空中の艦載機を蹴散らしていく

足柄(とっ……ギリギリ届くか? うん、やれるわね!)

雪風の放つ明かりをもとに、空から海上を見下ろしながら着地点を計算する足柄。
吹雪や夕立、川内らの活躍により雪風の周囲の敵は打ち倒され、残るは“悪夢”のみだ。

足柄「敵“艦”直上、急降下ってね! これで終わりよッ!」

海を砕かんばかりの衝撃。破壊的威力のラムアタックがヲ級に襲い掛かる。ついに機能を停止し、前のめりに倒れ海に呑まれていくヲ級。

・・・・

ヲ級Nightmareが倒れると、再び夕焼け空の景色が戻り、復活していた深海棲艦も全て幻影だったかのように姿を消してしまった。
執務室に戻り、意気揚々と戦果を報告しに来た足柄。

提督「……負けることはないだろうと思っていたが、全く犠牲を出さずに奴を倒せたのは幸運だったな」

足柄「重巡足柄に不可能は無いのよ」

提督「お前一人の力でどうにかなったわけではないが……ま、認めざるを得まい。とはいえ、“悪夢”などと大層な名前を冠した古の怨念が、こんな形でやられてしまうとは浮かばれんな……」

足柄「敵に同情してどうするのよ。やられ方に意味なんてないわ。英雄だろうと勇者だろうと、やられる時はあっけないもんだわ」

提督「そうかもしれんな。……と、どうしてお前はここに来た? 戦果の報告なら明日で構わんと言ったし、外で戦勝会という名分の宴会が行われてるだろう? お前は行かないのか?」

足柄「提督こそ、顔を出さないんですか? 今回の作戦の主役でしょうに? 作戦を完全勝利に導いた伝説の提督! ってね」

提督「主役と言われても、俺はただ座って指示を出していただけだ。
それに、Nightmareクラスが潜伏していたことまでは予想し切れていなかったからな。最終的に運良く大団円になっただけで、完璧とは言い難いさ」

提督「ま、そういう事に関係なく、気が乗らんな」

「……もうじきこの鎮守府も離れるしな」と言いかけて言葉に詰まる提督。足柄が目の前に酒瓶をドンと置いてきたからだ。

足柄「ふっふっふっ〜。残念だけど、私、狙った獲物は逃がさない主義なのよ? 知らなかった?」 強引に提督の口元まで枡を運ぶ足柄

提督「ぐ。むむむ……これは世に言うアルコールハラスメントではないか」

足柄「この鎮守府ではそんな言葉存在しないのよ。ほら、じゃんじゃん飲みなさいって。ベロベロに酔っ払わせて皆の前に引きずり出してやるんだから」

提督(クソッ、なんてブラック鎮守府だ……)
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