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【安価とコンマで】艦これ100レス劇場【艦これ劇場】
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【45/100】
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2015/05/11(月) 01:00:22.97 ID:q5tPTK640
長門・陸奥・吹雪・赤城・響・霧島ら六名による最終決戦に向けての会議が行われている。
長門「やっと来たか……。遅れたワケを聞こう」
赤城「呉鎮守府に敵艦隊の猛襲がありました。敵の狙いは本土にあったのです。私たち第二大隊これを撃退し現在に至るという次第です」
長門「なんだとッ!? ……そうか、霧島。貴様、これを知っていたのか……」
霧島「ええ、もはや隠す必要もありませんか……。貴方たち呉およびその配下の連合艦隊をここMIの策源地に足止めさせ、攻め込ませず、されど撤退もさせず、というのが狙いでした。
自分の本陣がやられたらさすがに撤退しないわけにはいかないでしょうが……私たちが敢えて黙っていたのには理由があります」
赤城「ここでMIを叩く機会を逸してしまったら、次はより用心深くより強力な戦力を用意してくるでしょう。
そちらの鎮守府の方たちはご存知ないのかもしれませんが、今回のAL/MI作戦は深海棲艦側に作戦情報が漏洩していました、全て」
響「ゆえに呉鎮守府に襲撃があった。とっくに作戦を終えてこちらの支援に来ているはずのAL攻略組も未だに手こずっているようだ。
私たち佐世保鎮守府の司令官だけが、情報の漏洩に気づいていた。だから逆張りで事を進めていたということだ」
響「説明は以上。君達が血気に逸って進撃していないでくれて本当に安心しているよ。それをやられていたら最悪だったからな。
あとは従来の作戦通りに夜明けを待ち作戦通り制空権を確保し、徹底的に叩き潰すのみ」
長門「分かった……もういい」
・・・・
会議が終わった後、吹雪・陸奥を呼び出す長門。
長門「なぁ……。私は間違っていたのか? 提督に全てを託されて、舞い上がっていたのだろうか?」
陸奥「そんなことは無いわよ。結果的にあっちの言ってることが正しいように見えるだけ。私たちの提督も、長門も、間違ってなどいないわ」
長門「実はな。提督は深海棲艦に情報が漏れているかもしれないと、この作戦が始まる前に私に話してくれたのだよ。
『だが、仮にそうだったとしても、どうすることも出来ない』と。私にそう言ったんだ」
長門「もちろん。私も提督も、しょせん噂程度に過ぎないと、そう思っていた。そう思っていたから誰にも言わなかった。
……だが結果としてこのザマだ。佐世保の連中がああいう風に動いていなければ、今頃私たちは海の底だったかもしれない」
長門「あの佐世保の提督は、私の提督が『どうすることも出来ない』と言ったものさえも、当然のように乗り越えてしまった。
全て分かっていましたと言わんばかりに。手のひらで踊る私たちをあざ笑うかのようにな。
……昨夜、霧島や翔鶴が私の前に立ち塞がった時に、こいつらは本当に哀れで愚かな奴らだと思った。
全てを説明されているわけでも無いくせに自分たちの提督の言うことを盲信してそれに付き従う。あの段階では提督の命令が本当に正しかったのか、あいつら自身にも分かっていなかっただろうにな」
長門「だが、あいつらの信じた通りの結果になってしまった。……あいつらと私、提督を真に信じているのはどちらなのだろうか。不安になってしまったんだ」
吹雪「長門さん。それは違います。……確かに、今回結果的に正しかったのは佐世保鎮守府の手取提督です。敵の動きを看破出来なかった私たちの司令官は、失策でした。
でも、それは結果論であって。私たちの司令官は、私たちの司令官なりに今まで頑張ってきてくれたじゃないですか。だからこうして今の私たちが居るんです。
……司令官を疑うような言葉は、やめて下さい。司令官を疑う自分を疑うような言葉は、やめて下さい」
吹雪「司令官は……。佐世保の提督のように、完璧ではないかもしれません。時に間違った判断も下してしまうかもしれません。
でも、私たちのことをいつも考えていてくれて……。本心から従いたいと思わせるような、そんな素敵な人じゃないですか」
長門「……そうだな。本当に、優しくて魅力的な方だよ。涙が出るくらいに。
吹雪。お前は、提督のことを最初からずっと見てきたもんな。フフッ、羨ましいよ……本当に」
長門「吹雪、陸奥。司令官のこと、これからのこと……頼んだぞ」
陸奥「ちょっと長門!? どういう……」
長門「この戦いを以って戦艦長門をやめようと思う。……提督を少しでも疑ってしまった自分が許せない。提督への敬意と愛情が揺らいだ、自分への罰だ」
陸奥「……長門は。一度言い出したらきかない性格だものね。いいわ、罪が償えたら……いつでも戻ってきなさい」
・・・・
響(何やら湿っぽい話が向こうから聞こえるな)
響「赤城。……もうすぐ夜明けだね。準備はいいかい?」
赤城「ええ、勿論です。昨日一昨日でだいぶ手間取ってしまいましたからね。その分、今回は存分に暴れさせてもらいますよ」
響「ところで……司令官についてどう思う」
赤城「手取提督……ですか? そうですね。感謝しています、とても」
赤城「私がもしあの提督が居ない鎮守府に在籍していたら、きっとこの戦いで沈むんでしょうね。そんな気がします。
手取提督は……私に勝利しか与えません。その安心感が、私の中から悲愴感やトラウマさえも奪い去ってしまうんでしょうね。何だか今は負ける気がしなくって」
響「この戦いで沈むんだろうって所以外は同意だな。本当に、最高の司令官だよ」
赤城「そうですね。私もそう思います」
響「……なるほどな。そう思えるならやはり君は友人だ。そして、ライバルなんだな」
赤城「?」
響「雑談はこれまでだ。さ、持ち場に戻ろう。最高の勝利を、華麗に彩ってやろうじゃないか」
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