【安価とコンマで】艦これ100レス劇場【艦これ劇場】

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360 :【1/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2015/01/17(土) 00:37:22.28 ID:w9SzSr740
執務室。星一つ出ていない天心を睨む、仮面を被った男。

提督「さてここからが勝負どころだな……」

バァン、と打撃音。ドアが蹴り開けられる。

足柄「大淀を秘書艦から外すって、どういうことですか!? 彼女はこの鎮守府で歴代の提督の秘書艦を務めてきたんですよ!」

提督「そう。死者が立て続けに三人も出ているこの鎮守府で、な」

足柄「彼女が信用出来ないと? それにしたって……着任して一日も経たない間に、だなんておかしいでしょう!」

提督「おかしいかおかしくないかは俺が決めることだ。提督の身近に居ながら三人も見殺しにしているような艦娘を傍に置いておきたくはないな」

足柄「秘書艦に適切か否かを判断するのは、貴方がここの執務に慣れてからでも遅くないでしょう。彼女以外の人間にこの鎮守府の秘書艦が務まるとは思いませんが!」

提督「秘書艦は……要らん。必要ない」

一瞬鳩が豆鉄砲を食らったような表情をした後、わなわなと震え出す足柄。

足柄「そんな変な見た目をしている時点で怪しい奴だとは思ってたけれど……ここまで訳のわからないことを言う人だとは思わなかったわ」

足柄「第一、何で仮面なんかで顔を隠してるのよ! 外しなさい! 外せ!」

提督の仮面を外そうとする足柄。その手をひょいひょいとかわし軽くあしらう提督。

足柄「もうアッタマ来たわ!」

提督に飛びかかる足柄。しかし提督にさっと身を反らされ転倒してしまう。

提督「おい、大丈夫か」

近づいてきた提督の足元に這い寄る足柄。脛に思いっ切り噛みつく。

提督「」プッツーン

噛まれている足を振りほどき、その勢いで足柄の顔面に蹴りを入れる提督。きゃん、と犬の鳴き声のような悲鳴をあげる足柄。

足柄「やった……わね……!」

態勢を持ち直しサマーソルトキックを放つ足柄。間一髪でかわす提督。

後方へ跳躍し距離を取る提督。両者睨み合ったままでいる。

足柄「……貴方、言ったわよね。秘書艦が要らないって」 提督に人差し指を突き立てながら言い放つ

提督「言った。秘書艦など必要ない」

足柄「正気なの!? 今まで秘書艦なしで執務をする提督なんて見た事も聞いた事も無いわ!」

足柄「それで貴方は、本当に提督としての責任を果たせるつもりなのかしら!?」

提督「見くびらないでもらおうか! 当然だ。提督としての最高の戦略を! 指揮を! 兵站を! 執務を! 完璧にこなしてみせるッ!」

足柄(こいつ……。なんて堂々と大それた言い切るの……)

足柄「……言ったわね! なら、実際にやってみせてもらうわ! 少しでも失敗しようものなら……覚悟してもらうわよ!」

提督「良いだろう。俺がこの鎮守府の提督として相応しくない失策をした場合はこの地位を降りてやろう。何なら誓約書を書いてやってもいいぞ」

スラスラと紙にサインし、足柄に誓約書を渡す提督。

誓約書の入った封筒を持ったまま、煮え切らない様子で部屋を出て行く足柄。

提督「やれやれ……ああいう手合いの相手は疲れるな。追い出すのに20分もかかってしまったか」

提督(一応殺気は感じなかったが、それでもあのままやり合っていたら最悪死んでいたかもしれん)

提督(……さすがに艦娘が相手ではな。適当な所で切り抜けることが出来て助かった)

提督「さて、見得を切った手前だ。さっとこなしてやるか」

・・・・

足柄「何よ……なんなのよアイツ! 屈辱だわ」

足柄「どうしてあんなに余裕綽々なのよ! うぅ〜……腹が立つ!」ガルル
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