【安価とコンマで】艦これ100レス劇場【艦これ劇場】

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105 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/18(月) 02:46:23.80 ID:cjnecbb00
次の投下は本日の21:00頃を予定しております。
とりあえず頭を使わなくても問題なく読める感じのパートに突入するはずですのでご安心を(ぉ
どうでもいいけどこの『(ぉ』に古代インターネッツのかほりを感じますね。



///以下チラ裏という名の盛大な言い訳なので見たくない人は見ない方がいい///
ちゅ、忠告はしたからな……。例によって本編にはほぼ関係ないです。

27-30レス目の話は皆さんの考えてるような感じで正しいです。
いやーちょっと詰め込みすぎたかなあと後悔しております。
ここでライトノベルとかゲームとかだったら固有名詞がたくさん出るような感じになってたんでしょうけど、そこ本題じゃないんで……本題じゃないから3レス以内で収めてえや……とか詰め込んだらぐちゃぐちゃになりました。
まぁあんまり重要な部分ではないので訳わかんなかったら読み飛ばしてOKですです。

そう、いわば27-30レス目のあれやこれやは料理にたとえるならオリーブオイル。
分かるか分からないかぐらいのギリギリのラインでちょっぴり使用すると「おっ」となるアレです。
それを今回は何の考えもなく大量にダバァとぶち撒けてしまったのであー勿体無いなーみたいな感じです。
オリーブオイルをdisってるわけではないのでオリーブオイル教信者の方は各自別の例えで脳内保管して下さい。



だったら話の内容を分割して小出しにすればいいのにね。っていうね。
だがな! 世の中の伏線には二つの「型」が二つある。
一つ! 綿密に先の展開を考えた上でちびちび未来への布石としてチラ見せしていくスタイル。
そして二つ目! 片っ端から伏線っぽいものをブン投げまくって後から回収していくスタイル。
普通に考えれば第一の型が賢い選択だろう。だがしかし、ここで>>1は二の型を選んだのだ!
そう、全知全能の大天才である未来の自分ならば、奇跡的なまでに超絶な閃きを発揮して後からブン投げた伏線めいた謎のフラグを全部なんとかしてくれるんじゃないか! そう信じたのであった!!

……んなわけあらへんがな。
しかし既に予め練っていた構想にこの設定を混ぜ込んでちょっとずつブレンドさせていくのは破綻しそうで無理っぽいっていうかそもそも予め練っていた構想が今滅びかけてるし、
新しく構想を考えてそれに沿って作っていく……っていうのもまためんどくせーとかなって安易な選択をしたことは事実。
それっぽい設定は書いたけど全部が全部ストーリーに深く関わってくるとは限らないよ。
っていうか、どうなの? 死に設定じゃないんですか? どうなんですか先生。そこんとこどうなんすか先生。
ちなみに我々の業界ではこの二の型を「伏線地引き網漁」と言います。
言いません。今勝手に私が考えました。いやでもね、伏線地引き網漁もね、作品にプログレッシブなアトモスフィアをエンハンスしてなんかきっと非常にエフェクティブな感じになることもあるんだよ。多分ね。いやそんなことねえや。



なんかシリアスというか妙ちくりんな流れだったけど次回から突然茶番パートに入ります。
茶番というか、これ以上劇薬を混ぜすぎると収集つかなくなりそうなので、中和剤的な。
まぁほんのちょっぴり黒いこと書くと、なんかこれ以上うわーな展開ならばある程度絆が深まってからうわーした方がいいかな的なうわ何す(ry
あと今までの流れがカオスすぎたからここでちょっと小休止入れると需要的にもナイスか……どうなんだそこんところ、みたいな。
チラシの裏とはいえそういう打算的なことを書くのはアレなのでは。
チラシの裏だから>>1以外の天地宇宙万物の諸々は読んでないに違いないはずだから問題ないか。問題ないな(自己完結)


今日から仕事だし、しかも全く眠れないみたいな、そんな状況によるつらみが爆発して深夜のテンスョンでわけのわからないことを書いているけどあまり気にしてはいけないよ。
深夜テンションの、それもチラシの裏に書いてあることなんだから全部アテにならないTAWAGOTOですぞよ。おやすみ!
106 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/18(月) 20:58:51.58 ID:cjnecbb00
投下します。あ、投下前に一個補足。
提督の魅力値が人並みにまで上昇している状態ですので、如月の好感度上昇のマイナス補正は消えました。
如月の好感度の現在値は8.5ですが、端数があるとなんか嫌なので+0.5上昇させときます。

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皐月の好感度+0.5(現在値9)
107 :【31/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/08/18(月) 21:02:02.05 ID:cjnecbb00
提督「んーーーーーーー」

電「司令官、ヘンな声をあげてどうしたのですか?」

如月「久しぶりに随分間抜けな顔してるわねぇ」

提督「如月、君は極めて失礼だな。いやね、例の大佐さん、三雲大佐に会ったんだけれども……」

電「国民の脳に小型マイクロチップが埋め込まれてる……みたいな話ですよね。途中から電と朝潮は演習で離れちゃったからその先の話は分かりませんけど……」

如月「何よそれ? そんな陰謀論めいた話してたの?」

提督「うん、その話なんだけど……なんかもう、頭の中で整理できないまま訳わかんなくなっちゃってさー」

提督「考えてもどうにかなるようなことじゃないんだけどね。軽く説明すると……」カクカクシカジカ

提督「と、こんな感じ。僕もいまいち理解出来てないんだけどね」

提督「大佐がそのチップによる支配制度を破壊するためにクーデターを企ててるんだけど」

提督「大佐は命を狙われてて実現が困難な状況にあるから、僕がその意志を継ぐように、いや正確には、僕がその意志を継ぐように志した時のためにお膳立てしてるみたい」

電「司令官さんはもし三雲大佐が仰っていたように……大佐が処刑されてしまったらどうするつもりですか?」

提督「今のところは、どうするつもりもないかな。僕に何かを出来るかどうかも分からないしね」

提督「心情的にすごく複雑な感じだ。恩のある三雲大佐が死んでしまったら悲しいし、でも、チップがどうのとか言われても実感沸かないし……」

提督「今回ばかりは僕がどうにかできる話じゃないよなぁ。考えてもしょうがないという結論しか出てこなくて困ってる」

如月「結論が出てるならそれでいいじゃない。今特に動けることもないわけだし、出来ることがないなら仕方ないんじゃない?」

提督「そうなんだけどさー……そうだよなぁ」机に突っ伏す

・・・・

提督「(まずいなぁ……全然執務に集中できないぞ。やっぱり精神的に動揺してるのか?)」ボーッ

電「司令官さん。司令官さん」

如月「ほれっ」提督の口にクッキーをねじ込む

提督「んみゅっ!?」

如月「ふふふ」

電「あっ、如月ずるいのです! ……司令官さん、電のも食べて欲しいのです」

提督「あ、ああ。ありがとう。しかし、突然どうしたの」モグモグ

電「休日に、磯波に教えてもらって私と如月でクッキーを焼いたのです。本当はもっと作ったんだけど、艦隊の他の子にもあげたら減っちゃったのです」

提督「そうか。それにしても、いつの間に君たちそんな仲良くなってたの?」

如月「司令官がしかめっ面して一人で考え事してる間にじゃないかしら」

提督「ちょっと疎外感を感じるからそういう言い方はやめてくれないか」

電「司令官さんはもっと私たちとコミュニケーションを取った方が良いと思うのです……皆もっと司令官さんとお話したいと思ってるのです」

提督「……そうだねぇ。最近は色々なことがあってちょっと僕に余裕が無かったんだ。しばらく顔を合わせてない子もいるぐらいだもんなぁ」

提督(1-4作戦、如月から話されたこの鎮守府の過去、大佐の話……。僕にとっては強烈な出来事が常に押し寄せてめまぐるしく変化していたように思えた日々だったけれど、彼女たちにとってはさほど起伏のない日常だったのかもしれないな……)

提督(彼女たちから見て僕が思い詰めてるように映るのも、大規模作戦があるわけでもないのに忙しそうにしている僕のことを気にしてのことかもしれないな)

提督(彼女たちを守りたいだなんて言いながら、実生活ではほとんど気にかけてやれていなかったのは反省だな……)

如月「また何か考え込んでるの? 急に黙り込まないでよ」

提督「いや、確かに君たちとの会話を怠っていたと思ってね。すまないなと反省している」

電「……司令官さんともっと一緒に過ごせるように、電は皆と色々考えてみたのです」

電「そこで、……そ、そのぅ、これ言わなきゃダメですか。内容だけ説明すればいいような気が……」モゾモゾ

如月「秘書艦だし、それを言うのも貴方の仕事の一つよ。行きなさい電、貴方の本気を見せるのよ!」

電(なんか損な役回りが多い気がするのです……)
108 :【32/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/08/18(月) 21:06:54.76 ID:cjnecbb00
電「し、し、『司令官とドウセイカッコカリ』プロジェクト! な、なのです!」どこからともなくテロップを出す

提督「……」腕を組んで数秒考え込み

提督「よく分からんがとりあえずていっ」如月に軽くチョップ

如月「女の子に手をあげるなんてひどいじゃない。いじわる」

提督「僕も女の子にチョップしたのは初めてだよ。このなんかすごい倫理的にアレそうなアレは君が考えたんだろう? うちの秘書艦にセクハラしないでもらえるか」

如月「(語彙力……)な、名前は私が考えたけど、内容はちゃんと皆で考えたのよ?」

電「……コホン。私は他の子よりも秘書艦として司令官と居る時間が長いはずなのに、司令官のことはまだ全然分からないのです」

電「電が秘書艦のお仕事が終わった後、いつも司令官は私のことを部屋に帰らせるのに、司令官さんは残って執務室で文献を読み漁ったり資料を集めて回ったり……」

電「電は、あんまり司令官さんの力になれていないような気がするのです」

提督「いや、まぁ、秘書艦の仕事をしたり演習したり哨戒任務をこなしたりじゃあ大変かなって。僕に無理につき合わせて翌日に響いたら困るなって」

如月「私たち艦娘は、司令官が思ってるより案外タフなのよ? 気を遣いすぎじゃないかしら」

提督「う、うーん。そうなのかなぁ……。でも、電はちゃんと役に立ってるよ。頼りにしている」

電「ありがとう、なのです。でも、このままじゃいつまで経っても司令官の本心が分からないままな気がするのです。もっと司令官に近づきたいのです」

電「そして、それは他の皆も思ってることなのです。だから……」

電「今日から毎日、司令官さんと一緒に生活するのです」

提督「え、えー……それはどういうことかな」

如月「司令官と一緒にご飯を食べて、一緒に執務をして、一緒の布団で寝るのよ」

提督「はぁ」

如月「何よその淡白な反応は? お望みとあらばお風呂も……」

提督「ええと、電、如月に代わって説明頼む」

如月「うぅー……扱い酷くなぁい?」

電「概ね如月の言っている通りなのです。お風呂はちょっと恥ずかしいですけど、その、司令官がお望みとあらば……」

提督「さすがに部下にそんなことを頼んだらパワハラだよ。……同衾や風呂は冗談にしても、君たちが僕の一日を観察するという認識でいいかな?」

如月「観察て……かなりドライな言い方するわね」

提督「君の言い方がウェットすぎるだけだ」

如月「もぅー、司令官も好きなんだから……♪」

提督「……しかし、僕の一日を観察するにしても、君たちも演習や任務があるわけだから、休日でもない限り難しいんじゃないか? 正直休日はもっと有意義なことに使って欲しいよ」

如月(スルーされた……)

電「日替わりで艦隊のうちの一人が司令官と一緒に過ごすのです。任務なら5人でも問題ないのです」

提督「そうか。まぁ僕はいつも通りに過ごすだけだし構わないんだが……君や如月以外の子はそれを是としているのか? 満潮なんかは嫌がりそうな気がするが」

電「それについては問題ないのです。皆司令官さんのことを知りたがっているのです」

提督「僕のことを知りたいって……特に何か隠し事をしているわけでは……」

如月「司令官は鈍感なのねぇ」

提督「え? そういう意味なの?」

如月「(おっ食いついた)ご想像にお任せします〜♪」

提督「ふーむ、まぁいいや。冗談と解釈しておくよ」

電「じゃ、じゃあ『ドウセイカッコカリ』の許可を……」

提督「言わんでいいから! その、内容自体は許可するけれど、後で名前は変えておいてくれ。事情を知らない人からあらぬ誤解を受けそうだしね」

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電の好感度+8(前レス+今回 現在値23)
如月の好感度+4(前レス+今回 現在値13) ※>>106で皐月の好感度と書いてありますが、ミスです。如月の好感度です
109 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/18(月) 21:15:33.95 ID:cjnecbb00
ここでエクストライベントの判定いきます。
>>+2のコンマ値がゾロ目または13の倍数または23の倍数ならエクストライベント突入なのです。
(13,23,26,39,46,52,65,69,78,91,92またはぞろ目)

というわけで
>>+2
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/18(月) 21:16:13.76 ID:VszOxY1lo
えくすとらー
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/18(月) 21:16:39.57 ID:b0ZLXY8Bo
とうっ
112 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/18(月) 21:31:09.33 ID:cjnecbb00
結果が出ましたね。というわけで通常ルートで行きます……と言いたいところだが、君らにはもう一度エクストライベントのフラグを立ててもらう。
ってなわけでもう一回エクストライベント行きます。
ちなみに前回のエクストライベントとは別のイベントなのです。今流行りの二正面作戦ってやつです。

>>+1のコンマ値がゾロ目または8の倍数・13の倍数・18の倍数・23の倍数のいずれかならエクストライベント突入なのです。
(8,13,16,18,23,24,26,32,36,39,40,46,48,52,54,56,64,65,69,72,78,80,90,91,92,96またはぞろ目)

前回より発生率は結構高いが果たして……?
>>+1
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/18(月) 21:31:58.13 ID:b0ZLXY8Bo
せいや
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/18(月) 21:32:21.52 ID:VszOxY1lo
二兎追うものは・・・
115 :【33/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/18(月) 21:38:57.24 ID:cjnecbb00
コンマ値が13だったのでエクストライベントが発生します。(>>113より)
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提督「ふむ、で、例のアレの初日は電か」

電「一日よろしくお願いします、なのです」

提督「とはいえ、電とは毎日顔を合わせているから別段どうということもなさそうな気がするな」

電「今日は秘書艦の仕事はお休みしたいのです」

提督「えっ?」

電「秘書艦の仕事は、代わりに朝潮にやってもらうのです。……ダメですか?」

提督「い、いや、ダメじゃないが……朝潮なら問題ないだろうし、僕は構わないよ」

電「じゃあ今日は司令官さんのお傍で過ごすのです」

提督「は、はぁ……(なんか妙に慣れないな)」

・・・・

磯波「提督、おはようございます。朝ご飯ですよー」

提督「いつもありがとう磯波。いただきます」

朝潮「司令官! この書類はどう処理すれば良いんでしょうか」

提督「あぁ、それはだね……」カクカクシカジカ

皐月「おはよーしれーかん! 朝のトレーニング行ってくるから演習場の鍵貸して!」バタン

提督「りょーかい。ほらっ」鍵を投げる

皐月「サンキュー! よーし今日も頑張るぞー」

磯波「提督、今日はちょっといつもと味付けを変えてみたんですけど……どうでしょうか?」

提督「うんっ、美味しいよ。個人的には前の味より好きかな」

磯波「えへへ……嬉しいです」

朝潮「司令官宛に本部から電文が届いていました。ご確認を」

提督「おっと。どうせ大したことない内容なんだろうけど……分かった。目を通しておこう」

電(むむぅ〜……どうして今日に限ってこんなに賑やかなのです……?)

・・・・

提督「今日は珍しく朝からバタバタしてたな〜……」

電「ふぅー……やっと二人っきりになれたのです」

提督「えっそれはどういう意味なのカナ」

電「はわわ、今のは言葉の綾なのです。その、司令官さんとゆっくりお話するような機会が今まで無かったので、ちょっぴり楽しみにしてたのです」

提督「そっか。じゃあ、お話するかい? ……と言っても、改まって話すようなことは無いかなぁ」

電「じゃあ、司令官さんに質問なのです! 司令官さんは、ここに来る前は何をしていたのですか?」

電「三雲大佐の話を聞いた後、如月から司令官さんの経歴を聞いて驚いたのです」

提督(そういや朝潮と如月にしか話してなかったな)

提督「普通に学生だったよ。戦争……というか、その影響で起こった事故で両親が死んじゃってからは、大佐さんの元に引き取られて、その間はずっと学校に通ってなかったからほとんどまともな教育を受けてないんだけどね」

電「はわわ、ごめんなさい! 無神経でした……」

提督「あーいや、いいんだよ。ただ、この話は雰囲気暗くなるからよそうか」

電(司令官さん……一瞬悲しそうな顔をしたのです)
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電の好感度+4(現在値27)

ついでに他の艦娘の好感度もわずかに上昇した
磯波の好感度+1(現在値9)
朝潮の好感度+1(現在値8)
皐月の好感度+1(現在値9)
116 :【33Ex/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/08/18(月) 21:42:18.40 ID:cjnecbb00
夜の出来事

電「今日は司令官さんとたくさんお話できて良かったのです」

提督「そっか、それは良かった。……電気消すよ」パチッ

提督(まさか一緒に寝ることになるとは……さすがに布団は別々だが……ちょっと落ち着かないな)

提督「…………」

電「…………」

電「…………司令官さん」

電「司令官さんが、本当は士官学校を出ていなかったこととか、私とほとんど年齢が変わらなかったこととか、如月から詳しい話を聞いてすごく驚いたのです」

電「バレたら大変だからそんなこと言えないのは分かってます……でも。電には、打ち明けて欲しかったのです」

電「……司令官さんの秘書艦になれて、電は嬉しかったです。初めての艦隊で、経験のある他の子を差し置いていきなり秘書艦になれて舞い上がっていたのもあるけれど」

電「司令官さんのような優しい人のもとで働けて良かったって、心の底からそう思ったのです」

電「だからこそ…………って、わがまま、ですよね……」

電「今日はなんだか、司令官さんに、無茶なことばっかり言ってるような気がします。ごめんなさい……」

電「でも、もっと私に頼って欲しいのです……司令官さんのためになりたいのです……」
電「空回りしちゃってますよね……はは……」

提督「」電の側に近寄り、頭を撫でる

電「どうしたのですか……?」

提督「言うべき言葉が見つからなかったから……」

提督「『電はちゃんと僕の役に立っているよ』とか『そんなに想っていてくれてありがとう』とか『そんな思いをさせてすまない』とか『僕も頑張るから』とか……どれも言葉にするとなんか違うなって。これしか浮かばなかった」

提督「本当は抱き寄せようかなと思ったけど、嫌がるかなと思ってね」

電「ぁ……司令官さん……ぎゅって……ぎゅってして欲しいのです……」

提督「電……」ギュッ

電「司令官さん……ぁ……しあわせ……zzZ」

・・・・

提督(寝たか……)

提督(冷静に考えると、僕、部下にとんでもないことしちゃったんじゃないか……?)

提督(やましい気持ちがあったわけじゃないけれど、見る人が見たらアウトだよね……)
提督(あまり衝動的なことをするもんじゃないな……)

提督(とにかく、離れて自分の布団に戻ろう……)

電「しれー……かん……」ムギュッ

提督(…………もうちょっとこのままでいいか)

提督(あ……意識が……)zzz

翌朝電に会いに来た如月に発見され誤解を解くのに1時間かかった。
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電の好感度+4(現在値31)
117 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/18(月) 21:49:38.15 ID:cjnecbb00
本日はここまで。
エピソード的に美味しい方のイベントはきっちり発生させてるあたりコンマ取得の練度が高いですね。

【好感度まとめ】
電:31(好感度上昇+4) 秘書艦
皐月:9(好感度上昇+2)
磯波:9(好感度上昇+2)
如月:13(好感度上昇+2)
満潮:9(好感度上昇+2)
朝潮:8(好感度上昇+2)

誰がどう見てもヤバイぐらい数値が偏ってますが、ちゃんと後から他の子も平等になるようにゴリゴリ書いていきますのでご安心を。
秘書艦ボーナスが何気にえげつないですね。

///チラ裏///
こういうエピソードをニヤニヤしながら書くのが非常に楽しいです。傍から見ると大変キモいことでしょう。
それとは全く関係ないけどE-2超えました。おめでとう。ありがとう。なんかレンゴウカンタイとか言われてもわけわかめなのでwikiを見ながらどうにかしてゆきます。
118 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/19(火) 23:13:44.59 ID:75zdlKSK0
次回の投下は明日21時頃を予定しております。
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約1/3超えたということで、これまで読んでなかった人や過去分を読むのが面倒だという人向けに、色々と酷いあらすじを下記に用意しておきました。
パラメータが色々あったり安価やコンマがちょくちょく発生したり中々慌しいように見えるスレではありますが、
実際はそんなことはなく結構適当に進行していくので、時間がある時の暇潰し用コンテンツとしてスナック菓子を食べるような感覚でお読みください。
一応、完走(100レス分到達して完結)まではやり切るつもりなのでもしよろしければお付き合い願います。



これまでのあらすじ(ver0.33)
提督:しっかりしなきゃなー
電:好感度が一人だけ飛びぬけて高い
皐月:そんなことより戦闘しようぜ!
如月:紆余曲折あってデレた
朝潮:実は33レスまで進んでても未だに真面目ってこととパフェが好きってことぐらいしかよく分かってない
満潮:べ、別にアンタのことなんか(ryってなるほどデレるに至らないほど出番が来ないツンデレ
磯波:お前は新妻か

その他もろもろの流れ
提督「なんか突然提督になった」
提督「大規模作戦で何とかしたり艦娘が轟沈すると深海棲艦になることを知ったりなんやかんやあった」
大佐「話は聞かせてもらった! 人類は滅亡する!! 国民の脳内にマイクロチップが埋め込まれてたんだよ!!」※別に人類は滅亡しません
提督「な、なんだってー」
大佐「自分はもう死ぬのでお前なんとかしろ(丸投げ)」
提督「知らんがな」

提督「どうすっかなー俺もなー」
艦娘「構ってくだち(超意訳)」
提督「はぁ」
艦娘「ドウセイカッコカリ!」
提督「どういうことなの……」

※ 本編はこんなノリではありません














///チラ裏///
何が面白いのか分からないけど今日一日中頭の中から離れなかった謎のAAを貼って寝ます。

                                 ,.へ
  ___                             ム  i
 「 ヒ_i〉                            ゝ 〈
 ト ノ                           iニ(()
 i  {              ____           |  ヽ
 i  i           /__,  , ‐-\           i   }
 |   i         /(●)   ( ● )\       {、  λ
 ト−┤.      /    (__人__)    \    ,ノ  ̄ ,!
 i   ゝ、_     |     ´ ̄`       | ,. '´ハ   ,!
. ヽ、    `` 、,__\              /" \  ヽ/
   \ノ ノ   ハ ̄r/:::r―--―/::7   ノ    /
       ヽ.      ヽ::〈; . '::. :' |::/   /   ,. "
        `ー 、    \ヽ::. ;:::|/     r'"
     / ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
     | 答 |     ニ カ ラ グ ア       │|
     \_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
119 :【34/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/08/20(水) 20:35:39.82 ID:goPJzb3e0
朝潮「提督! 今日はよろしくお願いします!」

提督「ということは……今日は朝潮か」

朝潮「しっかりと司令官の動きを目に焼き付けておく所存であります!」

提督(なんか勘違いしてないか……? いやむしろこれが正しいのか……?)

朝潮「」ジーッ

提督「ど、どうしたのカナ? 僕何か悪いことしたのかな?」

朝潮「いえ、普段の任務の代わりとしてこうして司令官のお近くに居られる機会を与えられているのですから、出来る限り注視して今後の糧としようかと」

提督「(この子真面目なのか天然なのか分からんな……)見ているだけでは退屈だろう。折角だから僕が普段どんなことをしているのか説明しようかい?」

朝潮「ありがとうございます! ご指導ご鞭撻、よろしくお願いします!」

提督「いやいやそんなに畏まらなくていいから。というか、そこまで本格的にやらないから退屈しのぎぐらいの気持ちで聞いてくれて構わないよ」

・・・・

提督「これは資源に関する書類だね。資源の推移や今後の運用に関する取り決めを行う」
提督「それからこれは全体宛てに書かれた最前線部隊の戦況報告書。逆にこっちは現在の状況をお偉方に伝えるための報告書」

提督「……とまぁ、色々話していったけどこんな感じかな。実を言うと一日あたりの提督としての作業そのものは本気を出せば一時間で終わるぐらいの量しか無いんだよ」

提督「もっとも、それはここが僻地だからであって、もっと階級が高くて前線で戦ってる人ならそうはいかないんだろうけどね」

朝潮「では、司令官は執務が終わってからはどのように過ごされているのでしょうか?」
提督「こういう資料や書籍、論文に目を通している」ドスン

朝潮「膨大な量ですね……」

提督「ここの鎮守府はえらくボロいが、どういうわけか書斎だけはしっかりしていてね」
120 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/20(水) 20:37:36.07 ID:goPJzb3e0
フライング投下

そしてエクストライベント判定
>>+1(コンマの数値が6のつく数または60以上で発生)
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/20(水) 20:37:58.63 ID:sSbzjntNo
666
122 :【34Ex/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/20(水) 21:21:34.57 ID:goPJzb3e0
提督「対深海棲艦との戦術論や兵器に関する書物は勿論のこと、艦娘の生態に関する本なんかもあるんだよ」

提督「ちなみに、その本に書いてあったんだけど、艦娘というのは戦闘でMVPを取る以外にも、自分の好きなものを食べたり、自分の好きなことをしていると、戦意が高揚するらしい」

提督「戦意が高揚している状態で戦闘すると、普段よりも性能が上がる……トカナントカ」

提督「と、いうわけで、物は試しだ。今から間宮の所に行ってパフェでも食べるかい?」
朝潮「よ、よろしいのですか!?」パアァァ

・・・・

間宮「どうぞ」

提督「さ、召し上がれ」

朝潮「いただきます……んっ、美味しいです」パクリ

提督(すごい幸せそうな表情で食べてるな……)

朝潮「んぅ〜〜♪ ……はっ、すみません! 少し気が緩みました」

提督「いや、いいんだ。君が喜んでくれたなら何よりだ」

朝潮「こうして提督に奢ってもらうまで、今までこういうスイーツの類を今まで食べたことが無かったんですよ」

朝潮「ですから、少し舞い上がってしまって……申し訳ありません」

提督「いやいや、構わないんだ。ゆっくりお食べよ」

提督(前回1-3作戦が終わった頃に奢ってあげたアレが初めてだったのかな? しかし、それまで一度も食べたことが無いってのは意外だな……)

朝潮「て、提督」

・・・・

ザアアアアアアアアアア

提督「おっとこれは不幸だな。にわか雨に見舞われるとは」

朝潮「執務室に戻るにはどうしてもこの雨を抜けていかねばなりませんね……」

提督「あと一時間もすれば止むような気がするから、ここで雨宿りしてようか」

朝潮「いえ、私が傘を持って参りますので!」ダッダッダッ

提督「え、ちょっと待……行っちゃったか」

・・・・

朝潮「はぁ……はぁ……司令官。傘です」

提督「おお、ありがとう……。って朝潮、びしょ濡れじゃないか」

朝潮「走って行っても、結構濡れますね」ザアアアアアアアア

提督(服が透けてて目のやり場に困るな……ん?)

提督「……朝潮」ザアアアアアアアア

朝潮「どうされましたか? 司令官」

提督「背中に痣があるが……どうしたんだ?」

朝潮「あぁ、私にも分からないんですよ。艦娘になる前に出来た痣のようで、思い出せないんです」

提督「そうか……(気になるな……)」
----------------------------------------------------------------------
朝潮の好感度+4(現在値12)
123 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/20(水) 21:41:04.59 ID:goPJzb3e0
すいません夕飯食べてました
エクストライベントのエクストライベント発動
>>+1(コンマの数値が6のつく数だと発生)
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/20(水) 21:42:42.39 ID:M5SFxShPo
うりゃ
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/20(水) 21:42:56.36 ID:RFAWfeXqo
126 :【35/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/20(水) 22:20:16.67 ID:goPJzb3e0
コンマ値が39だったのでエクストライベントは発生しません。(>>124より)
----------------------------------------------------------------------
提督(朝潮のあの痣は何が原因なんだろうか……本人も分からないみたいだし知る術もないか)

提督「ふぅー……」

朝潮「提督。こちらにいらしたんですね」

提督「風呂上がりの夕涼みに、ね」

朝潮「そうでしたか。では、私もちょうどお風呂から出たところですし、ご一緒させていただきます」

提督「ああ、構わないよ(昨日もそうだったけど、彼女たちの勤務時間が終わった後も一緒に居るのはなんか慣れないな……)」

朝潮「……三雲大佐についてどう思われますか? 昨日電からいくつか話を聞いたのですが」

提督「尊敬しているよ、ただ……。電から大佐の目的についての話は聞いてるかな?」

朝潮「ええ、昨日聞きました。……私も大佐殿には感謝と敬意の念がありますが、納得出来ませんでした」

朝潮「私には……クーデターは愚かな行動に思えます。なぜそこまで艦娘の側に立って物事を考えるのでしょうか。行動の必要性を感じられません」

提督「……僕も大佐の行動を全面的に賛同するわけじゃないけれど、ちょっと言い過ぎなんじゃないか」

提督「他の鎮守府では、艦娘に手をあげたり慰み者にする提督も少なくはないそうだ。艦娘は提督の命令に反抗することは出来ないからね」

朝潮「そうでしたか……」

提督「そうした現状を顧みれば大佐の行動は倫理的には正当な行動だと思うし、また、そうした現状を是とするこの仕組みそのものに僕も憤りを感じている」

朝潮「しかし、相手は大将や元帥級の面々です。それらを敵に回してまでやろうというのは……」

提督「そこなんだよなぁ。大佐ほどの人材なら順当に出世していけるだろうし、偉くなって力を得てからクーデターを企てる方が実現する可能性は高いと思うんだよ」

提督「そもそも僕が物心ついた頃からずっと大佐だったことも今になってみると奇妙だよな……」

朝潮「何か別の狙いがあるのでしょうか。それとも、今そのように動かざるをえない理由が……?」

提督「分からないな……」

・・・・

朝潮「司令官。私たち艦娘は、あくまで兵器です」

提督「改まって、どうしたんだ?」

朝潮「そんな私たちが意志を持ってしまうことが、果たして正しいのでしょうか?」

提督「まるで今の自分に意志がないみたいな言い方をするんだね」

朝潮「そういうわけではありませんが、私は司令官に尽くし、戦果を上げることが艦娘の本懐であり、存在意義だと考えています」

朝潮「しかし、チップによる制御を失うことで、自分の欲望のままに動き出す艦娘も現れることでしょう。戦争に勝ち深海棲艦を滅ぼすという使命さえも忘れて」

朝潮「にもかかわらず、どうして命の危険を冒してまで大佐は私たちに自由意志のままに行動できてしまうように画策しているんでしょうか」

提督(どうも艦娘が感情のない兵器として使われることが正しい、とでも言わんばかりの口ぶりなのが気になるんだよな……うーむ)

提督「仮に僕が理不尽かつ君の意にそぐわない命令……そうだな、例えば、次回から一切の武装を外した状態で出撃してもらう。なんて言った時に君は本心から従いたいと思うか?」

提督「そんな無意味で無謀なことはしたくないだろう。だが君たちは艦娘だ。司令官の命令には抗うことが出来ないようになっている。だから僕が本気でそう命じれば断れない」

提督「もちろん、僕は実際にそんな命令は出さないが、他の鎮守府ではそうじゃない……ってことなんだろう」

朝潮「そうですか……いえ。分かりました。失礼します」

提督(納得行っていない様子だな……何か彼女なりに思う事があるんだろうか)

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朝潮の好感度+2(現在値14)
127 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/20(水) 22:30:47.30 ID:goPJzb3e0
本日はここまで。
エクストライベントのエクストライベントは発生しなかったけど一応エクストライベントが発生したので何かのフラグは立ちました。
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/20(水) 22:36:44.60 ID:RFAWfeXqo
おつおつ
129 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/25(月) 19:34:03.01 ID:MS2m4m4E0
突然ですが本日21時に投下予定です。よろしくお願いします。



///チラシの///
やっとこさE-4超えました。あきつ百裂拳が良い感じでした。
え? 遅いって? いいんだよウチは平和を愛するゆるふわ聯合艦隊なんだよ。
ゆるふわなのは軍規じゃなく練度だと専らの噂です。
ボーキが8000切っててかなりヤバい感じですね。E-5超えるのが先か資源が尽きるのが先かというチキンレース。

ん? 2014年夏イベントに「本土強襲」なんてありませんよ……。
ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから。(磯風から目を逸らしつつ
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 20:04:27.94 ID:QwPgxO/Eo
>>129
明石「アルミ大増産只今大好評販売中!旬の八八資源セットもお買い得ですよ!」
131 :【36/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/08/25(月) 21:01:31.80 ID:MS2m4m4E0
如月「しれーかんっ」

提督「何ですか」

如月「ふふっ、呼んでみただけよ♪」

提督「もうそれ三回目だぞ。何か用があるなら口にしてもらわないとこっちも対応のしようがないんだけどなー」

如月「司令官、自分から話しかけてくれないじゃなーい。せっかく同棲してるんだからもっとコミュニケーションを……ね?」

提督「あの、何さりげなくカッコカリ取っ払ってるんですか。っていうかドウセイカッコカリって名前は変えてって言ったよね」

如月「だから同棲。これなら良いでしょ?」

提督「もっとダメだよ!!」

如月「ドウセイカッコカリのことをドウセイカッコカリって言っちゃいけないならドウセイカッコカリを何て言えばいいのよ?」

提督「いや定例視察会とかで良いんじゃないかな」

如月「司令官、私に対して冷たいわよね……電ちゃんとは互いに抱きしめあいながら寝てたのに……しくしく」

提督「いやアレはだなあ……前も説明した通り、かける言葉が見つからなかったら〜(って弁解としては苦しいか)」

如月「分かってるわよ。司令官が下心からそんなことする人じゃないことは分かってるわ」

如月「で・も、もし他の子にこのことを話しちゃったらきっと大変よね〜」

提督「うっ、うぐ、なんだね君は。この僕を脅しているのかね」

如月「ううん、そんなことないわよぉ? でも、これで私と積極的にお話する気になったでしょ?」

提督「やれやれ。ま、良いだろう」

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如月の好感度+2(現在値15)

エクストライベント判定>>+1(コンマの数値が偶数なら発生)
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 21:04:13.55 ID:riMPdz0Vo
それっ
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 21:04:16.61 ID:SW3Qzx1vo
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 21:07:26.42 ID:zvVsvdbfO
ゾ、ゾロ目だから(震え声)
135 :【37/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/08/25(月) 21:09:01.97 ID:MS2m4m4E0
エクストライベント未発生(>>132より)
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提督「あ、そういえばさ」

如月「どうしたの?」

提督「イマイチ艦隊の子たちの人間関係が良くわかんないのよね」

提督「如月が電と仲良いのは見てて分かるんだけど、磯波とも比較的よく喋ってるの見て意外だなーって」

如月「電はからかい甲斐があるから……♪ 磯波とは趣味が合うのかもしれないわ。あの子案外ロマンチストなのよ」

提督「ほほう。それは知らなかったな」

如月「私はそれ以外の子とはあまり喋らないわねぇ。磯波と皐月、朝潮と満潮あたりは比較的仲良くやってるみたいね」

如月「それと、皐月は満潮を尊敬している節があるみたいよ。逆に満潮も皐月を評価しているようだし。電と朝潮も業務的な話ならよくしているみたいね」

如月「私が分かるのはこのくらいかしら」

提督「6人しかいない組織なのに、ほとんど交流がなされてないってまずいよね……うーん」

提督「とはいえ指揮官の僕ですら上手くやれてない感じの子が……なぁ、はぁ。いや、その子らに対する愚痴とかじゃなくてね」

如月「満潮と……朝潮あたりかしら? あいつら真面目すぎるからしょうがないわよ」

提督「名前を出すんじゃないよ名前を。あとあいつら呼ばわりもやめなさい」

如月「でも、司令官のことを評価はしているみたいよ。ちゃんと指示は聞いてくれるんだしビジネスライクで良いんじゃない?」

提督「君さぁ……興味のない相手に対してはとことん冷たいんだね。そういうのどうかと思うなー」ジトーッ

如月「別に私は興味がないだけで敵意があるわけじゃないのよ? 向こうから何か仕掛けてくるようなら話は別だけどね」

如月「って、私の話はどうでもいいのよ。司令官はあの二人に対して何が困ってるの?」

提督「困ってるわけじゃないよ。ただ、相手の考えてることが分からなくて、だから、僕の考えもどういう風に伝えたらいいのかな……って」

如月「困ってるじゃないの。とはいえ、そういう問題となるとすぐに解決するのは難しそうねぇ」

提督「そっか……そうだよなぁ」

如月「……私と司令官も、あの時工廠に向かっていく私を追っていなかったら、こんな風に話を出来る関係じゃなかったかもしれないわね」

如月「何かキッカケとなる出来事が起こるまでは距離を詰められなくても仕方ないんじゃないかしら。あの二人、何か秘密を抱えているわ」

如月「その秘密を知らない限り、あの子たちの真意は分からないと思うわね」

如月「心を閉ざしているわけではないと思うけど……事情を知らない人間に対して、自分の行動の真意は説明出来ないでしょう。目的だけ説明したところでその経緯も話さなければ理解されないだろうし」

如月「そういう事情を向こうから打ち明けてくれるような関係になれるまで、本来ならとても長い時間をかけて接していかなければならないわ」

如月「司令官が気に病むことじゃないわ。今噛み合わないのは仕方のないことよ」

提督「ありがとう、如月。少し気が楽になったよ」

如月「ふふふふ♪」ニコッ

・・・・

朝潮(昨日の司令官の私に対する態度が気になったので少し様子を伺おうとしたら……)執務室の扉の前で聞き耳を立てる朝潮

朝潮(『あの二人、何か秘密を抱えているわ』……)

朝潮(まずいことになりましたね……私はどうやら司令官や他の方たちに、何か隠していることがあると疑念を持たれているみたいです……)

朝潮(どうにかして誤解を解かなければ……)

朝潮(しかし、いきなり何も隠していることなど無いと言ってもかえって不審ですよね……)

朝潮(どうにも昨日の夜から嫌な胸騒ぎがします……)

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如月の好感度+2(現在値17)
136 :【38/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/08/25(月) 21:57:28.30 ID:MS2m4m4E0
皐月「ふーっ、つっかれたぁー」

提督「お疲れ様。朝からそんなにトレーニングしててよく平気でいられるね」タオルを渡す

提督(しかし……他の子らと比べると凄いトレーニング量じゃないか? なんで皐月はこんなにハードな内容を涼しい顔でこなせるんだ……)

皐月「慣れると意外と大したことないもんだよ。日課さ日課」フキフキ

提督「そういえば、こうして話すのも久しぶりだよね」

皐月「そうかな? 頻度は前と変わってないような気がするけど」

提督「皐月から話しかけてくれることが減ったような気がするんだよね。前までは忙しくてあまり相手出来なかったのが、僕に余裕が出来て時間を持て余すようになったからかもしれないけど」

提督「ドウセイカッコカ……じゃなくて、艦娘たちに一日中見られてるせいであまり調べ物とかが出来なくなって微妙に時間の使い方に困ってるんだよ」

提督「人と一緒に居た方が暇ってのも奇妙なもんだけど、そのおかげか普段気にならなかったことに目がいくようになってね」

皐月「よしよし、ボクと話が出来なくて寂しかったんだね〜」ナデナデ

提督「うーん、どっちかっていうと、皐月は放っておくと何をするか分からないから定期的に目を光らせておきたいなぁっていうのがあるな」

皐月「司令官は失礼だなぁ、もう」

提督「ハハハ、でも元気そうで何よりだよ」

提督「気のせいかもしれないが、最近なんだか遠い目をしていることが多かったからね。ちょっと気にしてたんだよ」

皐月「……」ボーッ

提督「皐月? おーい」

皐月「ん? ああ、司令官。どうしたの?」

提督「いや、何でもない(上の空だな……皐月がボーッとしてるなんて珍しい)」
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皐月の好感度+2(現在値11)

エクストライベント判定>>+1(コンマの数値が奇数なら発生)
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 21:58:08.32 ID:QwPgxO/Eo
gp@「
138 :【39/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/08/25(月) 22:04:48.39 ID:MS2m4m4E0
エクストライベント未発生(>>137より)
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皐月「提督……その、大したことじゃないんだけど……」

皐月「最近、とても眠いんだよね。妙な夢を見ることが多いし……」

提督「夢?」

皐月「そう、夢。その夢で、ボクは別の鎮守府にいる戦艦で。なんて名前か、どんな姿かは思い出せないけど、とっても強い戦艦でさ。向かう所敵なしだったんだよ」

皐月「ただ、その夢の中のボクが属している艦隊司令部の方針で、弾薬や燃料の消費が著しい戦艦や空母を解体することになった」

皐月「夢の中のボクは戦果を出してたから、解体を免れることになった。でも、他の艦はそうじゃない。だから、他の艦を助けるために、ギリギリまで敵艦隊を削って他の艦に手柄を取らせるようにした」

皐月「そんなことをしていたからか、急遽ボクが解体されることになったとさ。ここで夢はおしまい」

提督「皐月……」

皐月「夢の中のボク、バカだよねぇ。余計なことをしなければ戦艦のままでいられたのに。でもね、なぜかその夢の中で、ボクはいつだって清々しい気分だった」

皐月「敵を圧倒的な力でなぎ払い、国の為に尽くし、多くの人から感謝され……艦娘としての幸せをたくさん享受出来ていた。解体されるのも、不思議と嫌じゃなかった。他の子を救えるなら、それもいいか。ってね」

提督「もしかして、皐月……。これは何の根拠もない当てずっぽうなんだが……その夢は、君のかつての記憶じゃないのか?」

提督(艤装を解体されれば、艦娘としての記憶は失われ、ただの人に戻る。だが……一度艦娘だった人間が再び艦娘になったら……?)

皐月「そう。ボクも、ひょっとしたらそうかもしれないって思い始めてたんだ。だから、一つ試したいことがある。今朝行ったばかりですまないけど、もう一回演習場について来てくれるかな?」

・・・・

提督「……20.3cm連装砲か。こんなものを持ってきてどうするんだ?」

皐月「ボクはね。自分自身の力が、明らかに駆逐艦のそれを凌駕していると思っているんだ。思い上がりかもしれないけどね」

皐月「駆逐艦として生まれた艦が、軽巡洋艦や重巡洋艦にしか装備出来ない武装をまともに扱えるはずがないはずだ」

皐月「だけど、もしボクと提督の仮説が正しい……つまり、ボクがかつて戦艦で、その頃の記憶や経験が今のボクに何らかの影響を与えているならば」

皐月「これを扱えるはずだ。さすがに35.6cm連装砲とかだと、体格的な問題で持てないだろうから、これでテストしてみる」

提督「なるほど…………しかし、もし何かあったらどうするんだ?」

皐月「その時のために司令官が居るんだろ? じゃ、撃つよ。見ててね」

バアアアアン!!!!

提督(なんて威力だ……それに凄まじい音……)

提督「皐月! 大丈夫か!? 怪我はないか?」

皐月「うん全然平気。これならちょっと練習すれば実戦でも使えるね」ケラケラ

皐月「よし! これではっきり分かった。ボクは、かつて、『皐月』になる前に艦娘だった事がある」

皐月「そして、その頃の経験が、今のボクに何かしら作用している」

皐月(かつてのボクとしての人格はどこへ行ってしまったんだろう……)

提督「皐月? おーい」

皐月「あ、ごめん。またボーッとしてた? でも、これで疑問は解消したからぐっすり眠れそうだよ」

提督「そうか、それは良かった(今後の大幅な戦力アップが期待できそうだな……)」

・・・・

提督「この後、夕食なんてどうかな? たまには二人で食べるのも悪くないかなって」

皐月(妙な気配を感じる……)

皐月「いや、今日は遠慮しておくよ。ちょっと気になることが出来たから」

提督「そっか。じゃあ、食堂行ってくるね」

皐月(司令官は行ったか……)

皐月「さっきからボクたちの後をつけていたのは誰かな? いつからそこにいた!」
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皐月の好感度+2(現在値13)
139 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/25(月) 22:11:45.73 ID:MS2m4m4E0
本日はここまで。
どうも今日はコンマが振るいませんネ。
エクストライベントが発生してたら如月のお話だけで本日分を終わりにする予定だったんですけど、
2レスだけの投稿じゃ寂しいってことで急遽書きかけのやつをキリの良いところまで仕上げました。

エクストライベントはどっかでリサイクルして使用する可能性が高いので、
今起こらなくてもわりと大丈夫なものが多いっぽい?

///チラシ///
>>130 わりと現実感ある選択肢だからやめてくだち

E-5攻略中。夜戦大破撤退のせいで第二艦隊旗艦の川内ばっかりキラキラしていく
140 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/28(木) 23:36:42.37 ID:xkZqcYo80
明日21:00頃投下予定

///チラうら///
今日投下するつもりだったのに出来なかったのは艦これのせいです。仕方ないね。
いやでも無事E-5は超えましたよ。
最終的に燃料711弾薬7101鋼材14978ボーキ3344バケツ74になったけど超えましたよ。
早霜清霜もゲットしましたよ。欲を言えば大鯨が欲しかったけどボーキが85しか残ってないのでさすがにもうね……。
初風や矢矧も手に入ったことだし十分な収穫ですなンフフフ。

これからはまた溜めた資材を大型艦建造につぎ込む日々に戻るんや……(ダメ提督特有の発想)
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/29(金) 00:00:49.55 ID:ludpJsxV0
結局来なかったか
142 :【40/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/08/29(金) 21:02:46.08 ID:wHHgS7aM0
朝潮「……」無言で物陰から顔を出す

皐月「……朝潮だったか。後ろからコソコソつけてきて何の用だい?」

朝潮「いえ、特には……」

皐月「説明してもらいたいな」

朝潮「……分かりました」

・・・・

皐月「なるほど。君は司令官に自分が誤解されていると思っているわけだ。で、司令官の様子が気になって後をつけていた、と」

朝潮「私は、私なりに艦娘としての任を全うしているつもりです。司令官に隠し事などもっての他です」

朝潮「ですが、司令官は……私のことを何かしら疑っているのだと思います。……私よりは如月の言葉の方が信用出来るでしょう」

皐月「君は何か勘違いしているな」

皐月「如月は君が何か秘密を抱えていると言ったようだが、会話のニュアンス的に、それは君が何か企みがあるという意味じゃないと思う」

朝潮「え……?」

皐月「告げ口でもされたと思っているのかもしれないが、確たる証拠もなく人を貶めるほど如月は酷い奴じゃないよ」

皐月「そうじゃなく、君が何かしら悩みを抱えている、って司令官に伝えたんじゃないかな。断片的にしか話を聞き取れなかった君が勘違いしただけで」

朝潮「そう……でしょうか」

皐月「むしろ、どうして君がそんな会話を聞いて、自分の立場が脅かされていると感じたかの方がボクは不思議に思うけどね」

朝潮「司令官は電や如月、磯波と話していることがほとんどです。それに、この間司令官と過ごした時も、妙に歯切れの悪そうな態度だったので……」

皐月「だからといって、司令官が贔屓するような真似をしたことは無いだろう。心配し過ぎじゃないかな」

朝潮「しかし……もし、司令官に快く思われていなかったら……」

朝潮「私たちは……この国を守り、深海棲艦を滅ぼすために存在しています」

朝潮「そして、そのための具体的な指示は司令官によって出されます。司令官から出される命を果たすことこそが私たち艦娘の本懐ではありませんか?」

朝潮「私が何か粗相をしてしまったのか、あるいは、私の戦果に不満なのではないか……もし、そうだったらどうしようかと……」

皐月「司令官は朝潮のことをそんな風には思っていないよ」

皐月「君は根詰めすぎなんだよ。司令官じゃないボクですら心配になるぐらいだ。司令官は君のことを気にかけているんじゃないかな」

朝潮(司令官が……私を?)

皐月「艦娘としての本懐がどーだとか、司令官はそんなことどうでもいいんだよ。ボクや君が無事ならね」

朝潮「そう、ですか……」

朝潮(しかし……やはり理解できません。私たちは兵器です。兵器としての使命を果たすべきです)

朝潮(司令官も、三雲大佐も……いったい何故艦娘を庇護しようとするのでしょうか……)

皐月「とにかく、司令官は君のことをそんな風に思ってないから大丈夫。少し気楽にいこう、なっ?」

朝潮「はい……」
143 : ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/08/29(金) 21:14:04.89 ID:wHHgS7aM0
/* 経過ボーナス */
投下途中ですが40レス突破したので経過ボーナスです
以後各艦娘の好感度の基本値が+1増加します
また、提督の能力値変動イベントが発生します

能力値ボーナスは安価とコンマで決定します。
アップさせたい能力値 勇気/知性/魅力/仁徳/幸運の中から一つ選択し、
出たコンマでその選択した能力の上昇値が決定します。
詳しくは>>75


【好感度まとめ】
電:31(好感度上昇+6) 秘書艦なので基本値3*2
皐月:13(好感度上昇+3)
磯波:9(好感度上昇+3)
如月:17(好感度上昇+3)
満潮:9(好感度上昇+3)
朝潮:14(好感度上昇+3)

というわけで
アップさせたい能力値を決定してください(勇気/知性/魅力/仁徳/幸運の中から一つ)
>>+2
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/29(金) 23:24:42.86 ID:utqzREt6o
ゆうき
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/29(金) 23:32:53.52 ID:GQ8kJx55o
魅力
146 :【41/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/08/29(金) 23:52:04.96 ID:wHHgS7aM0
>>145より魅力が6上昇

【提督ステータス】
勇気:59(初期値から+18)
知性:46(初期値から+10)
魅力:46(初期値から+36)
仁徳:57(初期値から+10)
幸運:62(初期値から+0)
----------------------------------------------------------------------
皐月「司令官。夜分遅くに失礼するよ」

提督「皐月か。わざわざ寝室まで来て、何か話でもあるのか?」

皐月「その事なんだ。実は朝潮が……」

・・・・

提督「ふむ。そうかー……そんな風に思われてたかー……」悩ましそうな顔で頭を掻きながら

提督「僕に対して畏まった態度を取るもんだから、距離を置きたいのかなと思ってあまりこっちから話しかけたりしなかったんだけど」

提督「かえって不安にさせちゃってたのかなぁ……」

提督「ただなぁ〜、一度何気ない世間話をしたら、暗号と勘違いされたことがあってさ。あれだけ真面目な子が相手だと何を話したら良いんだろう……」

皐月「……司令官」

提督「ん? どうした」

皐月「確かに朝潮は真面目だよ。……ただ、あれは真面目の度を越してるんじゃないかな。どこか異常だと思う」

皐月「さっき朝潮と話した時に、少し恐怖を感じた。どうも、死ぬことをほとんど恐れていないような気がする」

皐月「朝潮の性格上、血気に逸って無茶をやらかすようなことはしないとは思う。けど裏を返せば、何かしら合理的な理由があれば少しも躊躇わずに自分の命を差し出しそうな……そんな恐怖を感じた」

皐月「それに……うまく言葉に出来ないけど、盲信のようなものを感じた」

皐月「自分が艦娘であることを盲信している……? いや、ボクだって艦娘なんだけどさ。何て言ったらいいんだろ」

皐月「まるで自分が使い捨ての道具であるかのような……それでいてその事を微塵も気に留めていないような……」

提督「それは僕が前に朝潮と話した時も感じたな。こうして皐月の話を聞いた後だと、彼女は自分が兵器であることに固執しているように受け取れるな」

提督「しかし……よその鎮守府ならまだしも、大佐の鎮守府でもここでも、艦娘に対してただの兵器のような扱いはしていないよな」

提督(脳内に埋め込まれたチップが何か影響してるとか……? いや、こうして皐月と話が出来ている時点でその可能性は低いよなぁ)

提督(何にせよ気になるな。今後は皐月に朝潮の様子を定期的に見てもらうことにしよう。僕からも彼女に対して意識的に接していかなければ)

皐月「……どうしてあそこまで艦娘としての存在意義にこだわるのかが疑問だよねぇ。いや、ボクも最近はそのことについてちょっと悩んでたけど」

提督「皐月は経緯が経緯だからしょうがないだろ。今とは艦だった頃の記憶が断片的にとはいえ残ってたら、そりゃあ自分とは何だろうって思うもんじゃないのかな」

皐月「まぁねぇ〜〜」あくびをしながら

皐月「でも、今日、なんとなく自分の中で区切りがついたような気がする。少し吹っ切れたよ」

皐月「今まで『そうなんじゃないか』って思ってたことが『そうだったんだ』に変わったからね」

提督「そういうもんなの?」

皐月「そういうもんなの! ……えへへっ」

提督「まぁ、君が良ければ良いんだけどさ」

皐月(ボクのこの力を使って、何か司令官の役に立てればいいんだけどな……)

----------------------------------------------------------------------
皐月の好感度+3(現在値16)
147 :【42/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/08/30(土) 00:00:38.85 ID:d2X+RCvL0
提督「うーん、酷い天気だな。嵐が来るな……」ヒュオオオオ

提督「今日は演習や訓練含め一切の出撃を禁止するよう通達してくれ。外に置いてある物はなるべく室内に運んでおくように」

電「なのです!」タッタッタッ

磯波「おはようございます」ガチャ

提督「磯波か。おはよう。今日は酷い天気だね」

磯波「こういう天気の日って、深海棲艦はどうしてるんですかねぇ?」さりげなくお茶を差し出す

提督「深海棲艦って言うぐらいだから、深海に居るんじゃないかな。お茶ありがとう」ズゾゾ……

磯波「あぁ……そうですよね。深海にずっと居てくれればお互い平和で済むんですけどね……」

提督「キジも鳴かずば撃たれまいに……。とはいえ、深海棲艦も案外同じことを考えているかもしれないけど」

提督「いっそ僕ら人類が制空権と制海権を放棄して、本土だけで生きていけばわりと平和になるのかもね。生活レベルは江戸時代ぐらいまで引き下がるだろうけど」

提督「……そういうわけにもいかないから、僕や君がこうしてここに居るってことだね」
磯波「ふふっ、提督はやっぱり面白いですね」

提督「どこが面白いの?」ッテイウカヤッパリッテナンダヨ

磯波「制海権を放棄しようだなんて、海軍で働いている人とは思えない発言でしたので……ふふふ」

提督「冗談だってば。朝潮とか満潮とかに言わないでね」

磯波「ふふふ、どうしようかな〜」

提督「磯波、最近如月に似てきてないか……? 僕は非常に心配だぞ」

磯波「冗談ですよ」

・・・・

朝潮「」クシュン

満潮「」クシュン

如月「」クシュン

電(風邪が流行ってるのです……?)

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磯波の好感度+3(現在値12)
148 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/30(土) 00:08:10.00 ID:d2X+RCvL0
ここでエクストライベント。
エクストライベント判定>>+1(コンマの数値が00〜30,79〜99なら発生)
発生しなかったら今日はここで投下おしまいです。おやすみなのです。
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/30(土) 00:10:00.74 ID:BNzeHtD7o
ぽい
150 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/30(土) 01:18:44.23 ID:d2X+RCvL0
とりあえず今日はここまで
土日のどっちかで投下したいです(努力目標)
っていうかもう土曜日か……
151 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/08/31(日) 21:31:17.90 ID:LyHQB45F0
>土日のどっちかで投下したいです(努力目標)
あぁ……やっぱり、今回もダメだったよ。
次回の投下は明日21:00頃を予定しております。



///チラう///
友人と二人で水族館行ったりダラダラしてたら一日潰れました。
可愛い女の子とデートかと思った!? 残念! 同性でした!
……赤の他人クソどうでもいい話なんだし傍から見たら残念も何も無いわなとセルフツッコミを入れつつ寝る。
152 :【43/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/01(月) 21:12:41.02 ID:GzKf9J4N0
ドザアアアアアアアアアアアアア

提督「夜になったら余計に酷くなったな」ピカッ ゴロゴロ

磯波「でも、明日には晴れるみたいですよ」ザアアアアアアアアアアアア

提督「ふーむ……」ピカッ ゴロロロ

磯波「あっ……電気消えちゃいましたね」

提督「あーブレーカー落ちたようだなこりゃ……」

磯波「どうしましょう……」

提督「とりあえず懐中電灯で部屋に戻ろう。えっと、懐中電灯は……」ガサゴソ

提督「あったあった。寮まで送ってくよ」ペカッ

・・・・

磯波「夜の鎮守府って、明かりがないと結構不気味ですね……」カツーン カツーン

提督「結構ボロいしなぁ……」カツーン カツーン

カツーン カツーン

磯波「なんか、足音が多く聞こえないですか……?」

提督「後ろからこっちに向かっているようだな」

提督「誰だ?」サッ

満潮「私よ! 早くコイツを医務室に連れて行って!!」

ボロボロの格好の満潮と、そして、彼女に背負われていたのは……

磯波「え? ……私がもう一人?」

磯波?「ぁ……あ……」

提督「血塗れじゃないか! 一体どういうことだ……とにかく、早く医務室へ!」

・・・・

提督「……辛うじて一命を取り留めた」

提督「ただ、艤装の損傷が著しく、艦娘として復帰出来るかどうかは分からないらしい」

磯波「そうですか……」

提督「とりあえず、一安心だね。満潮、一体何があった?」

満潮「私にもよく分からないわ。最初に発見したのは電で、今頃はくたびれてドックで爆睡してるわ」

満潮「電の救難信号を発見して、何があったのかと確認しに行ったら、ボロボロの電と轟沈しかけのあの磯波が居たから、私が陸まで運んできたって感じね。後のことは分からないわ」

満潮「1-4作戦の時を思い出したわね。敵が居なかっただけマシだったけど」

提督「そうか、電には後で詳しい話を聞くとして、とにかく二人とも無事で何よりだ」

満潮「それじゃ、私もドックに行ってくるわ。無傷で済んだわけじゃないからね」

満潮(それに、動くならもう少し情報が出揃ってからになりそうだしね……)

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磯波の好感度+3(現在値15)
満潮の好感度+3(現在値12)
153 :【44/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/01(月) 21:26:13.02 ID:GzKf9J4N0
磯波?「……生きてる」

提督「意識を取り戻したようだね。あの嵐の中で何があった? どこの鎮守府の艦隊から来たんだ?」

磯波?「わたしは……、あの嵐の中で……そうか……ここは別の鎮守府で……」

磯波?「!? いけない……アレを探さないと……。アレが無いと……任務が果たせない……」ブツブツ……

提督「どうした、大丈夫か?」

磯波?「任務……任務を果たさなきゃ……うッ」

提督(体を動かそうにも損傷が激しくて動けないようだな)

提督「無理に動こうとするなって。まだ傷口が塞がってないんだろ?」

提督(黒い髪に白髪が多く混じってるな……目も虚ろだ……。相当ロクでもないことをされていたのは確かだな……)

磯波「何があったのか教えてくれませんか?(自分に対して敬語を使うのも変な気分だな……)」

磯波?「あ……その……うぅ……それは……言えません」

磯波?「アレが無いと……どうしよう……」

提督(何かを探しているようだ……)

・・・・

バン! とドアを乱暴に開ける音が部屋に響く。

電「はぁ……はぁ……探しているのは……これ、ですか?」

電の手に握られていたのは、緑色の液体が入った数本の注射器だった。

磯波?「それは……ッ! うッ……ううう」立ち上がろうとするも、動くことが出来ないようで、呻き声を上げている

電「あの嵐の中で何をしようとしていたのか説明するまで、これを返すわけにはいかないのです」

磯波?「……話したら……返して……」

提督(電がどうしたら良いか尋ねるようにこっちを見ているな……)

提督「分かった。約束しよう。ただし、君が今日何をしようとしていたのか、その目的はなんなのか、君の所属する艦隊やその司令官について。この3つについて聞かせてもらう」

磯波?「……分かりました」

・・・・

磯波?「私は、今日、あの海で轟沈する予定でした。それが私の任務です」

磯波?「轟沈する時に、絶対に注射器を無くさないように、と、そう言われていました。任務の目的が何か、その注射器がどういうものなのかは分かりません」

提督「一体何が狙いで……は君に聞いても仕方ないことか。君は轟沈しろだなんて命令をする司令官に疑念を抱かないのか? どうしてそんな酷いことを……」

磯波?「私の提督は、酷くなんかありませんよ。私にこうして生きる意味を与えて下さったんですから……」

磯波?「それに、提督に身体を触られると、とても幸せな気持ちになるんです……」

磯波?「だから……私は、あの人の為なら全てを捧げられるのです」

提督(完全に心酔しているような恍惚とした表情だな……)

提督「……まぁいい。じゃあ、君の艦隊や、君の提督について聞きたい」

磯波?「私は、他の艦……戦艦や空母の練度を上げるための随伴艦として登用されました」

提督「君はデコイというわけか」

磯波?「そうですね……役割的にはそれに近いかもしれません。ですが、提督は私のことを評価してくれていまし」

提督「もういい分かった。君の提督についての話を聞かせてくれ。名前と、地位と、配属先を具体的に聞きたい」

磯波?「私が、私の提督のことを話したら……貴方はどうするつもりですか?」

提督「質問しているのはこっちだ。先に君が僕の質問に答えてくれ」
154 :【45/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/01(月) 22:01:25.84 ID:GzKf9J4N0
磯波?「私の提督は……藤原大将……です」

提督(藤原大将……若くしてカリスマ的才能を発揮し、常に戦果を上げているらしい。その実力が認められ、最近では元帥への昇格の噂も囁かれているとか……)

提督「藤原大将……? ここからだとかなり遠い、対深海棲艦最前線の鎮守府の提督のはずだろう?」

磯波?「三雲大佐の不祥事の件で、他に関与している人間が居ないかどうか洗い出す為に、今はこの鎮守府の近くの泊地に滞在しています」

提督(なるほど……大佐を始末しようとしているのか……)

提督「分かった。だが、この注射器はまだ返すわけには行かない。こちらで中身が何なのか調べさせてもらう」

磯波?「そんな…………返すって言ったじゃないですか!」

提督「ああ、言った。だが、今すぐ返すとは言っていないだろう」

提督「それに、その動くこともままならない身体では、君が今日行う予定だった任務の遂行は出来ないと思うが? 今これを返しても意味が無いだろう」

磯波?「貴方は! 私の提督をどうするおつもりですか!」

提督「…………事と次第によっては糾弾する。艦娘をいたずらに轟沈させる命令を出すなど、指揮官にあるまじき行為だ」

磯波?「私の提督は何も間違ったことなどしていません!」

提督「君がそう思っていようとなんだろうと、僕は僕で正しいと思ったことをやらせてもらう」

提督(とはいえ、真っ向から挑んでも僕が返り討ちに合うだろうな……)

提督(知ってしまった以上見過ごすわけにも行かない、が……)

・・・・

あの磯波が持っていた注射器を妖精に調べさせたところ、緑色の液体の中にはマイクロチップが入っていることが判明した。

このマイクロチップの内部に書かれた情報までは分からなかったが、恐らくは艦娘の脳内に埋め込まれているものと同様の種類なのだろう。

自分の艦を意図的に轟沈させる……それも、マイクロチップを注入するための注射針を持たせて……? こんなことは考えたくはないが……これしか考えられない。

藤原大将は深海棲艦にマイクロチップを埋め込んで支配しようとしている。恐らくはその為の実験として……あの磯波が利用されたのだろう。

……マイクロチップを所持しているということは、当然それがどんなことに利用されているかを知らないはずがない。藤原大将は、マイクロチップが人間の思考を制御し洗脳する為に利用されていることを理解している。

そして恐らく、彼もまたそのチップを使って人間を操作している。これならあの磯波の異常なまでの忠誠心にも合点がいく。深海棲艦化してもチップの効力が効くかは分からないが、轟沈しろと命令したということは、あの大将は艦娘が轟沈すると深海棲艦になることも知っているんだろう。

しかし……一個人がチップの情報を制御出来るとしたら……これは大変なことだぞ……。

・・・・

磯波「提督!」

提督「あぁ。磯波か。……浮かない顔をしているな」

磯波「えぇ……私と同じ姿をした艦でしたので……少し、怖かったです」

磯波「……それに。あの子は私だったかもしれないので」

提督「一体どういうことだ?」

磯波「私、本来なら別の鎮守府に配属される予定だったんです。手違いでここに来ることになったんですけど」

磯波「もしかしたら……私も他の場所に行っていたらああなっていたのかと思うと……」

磯波「どうして、私はこんな風に提督と毎日幸せに過ごせたのに、あの子はそうじゃなかったのかなって」

磯波「いや、あの子も幸せそうでしたけど……あれは心が壊れてしまって、全てが麻痺してるんだと思います」

提督「そうだな……。そういえば話は変わるんだが、さっき調べてみたら例の大将が滞在している泊地が判明したよ」

磯波「会って話をするんですか……?」

提督「そんなに不安そうな顔しないでくれって。……今は何もしない。真っ向からあの大将に挑んだどころで犬死にしかならないと思う」

提督「チャンスを待つしかない、かな……。我ながら不甲斐ないけど、これが一番堅実な選択だろう」

磯波(良かった……他の苦しんでいる艦には悪いけど…………)

磯波(私は、今までのような、提督との平穏な日常がずっと続いて欲しいから……)
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磯波の好感度+3(現在値18)
155 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/01(月) 22:14:58.57 ID:GzKf9J4N0
今日の投下はここまでです。

もう初期の構想はほぼ完全に朽ちたので、新しい流れ的なのを考えて今んところそっちに移行しつつあります。
んーしかし……これはだな……つまらなくはならないとは思うが(むしろより面白くなると思いたいし、そうじゃなきゃ書かない)……うーむ何というかその。スレの主旨からだいぶ外れているよーな……。少年漫画的なノリのものを書く気は無いんだが……。
どうもイチャイチャする余地が無さそうでそこをどうしていくかが課題か。100レスって長いんだか短いんだか分かんないっすね。
いや現時点ではすっげえ遠く感じるけどラストから逆算していくとちょっと尺足りなくね? 感が……。

一貫して、「艦娘を魅力的に描写したい」ってのは変わらないんですけどね。あとは、「キャラ崩壊させない」。この二つに関しては強く律していきたいです。

ネタバレはしない程度にたまには真面目なことも書いてみました。個人的に作者の言葉なんて無価値というか、語りたいことは作品を通して語るべしと思っているので、あくまでおまけみたいなモンなんですけどね。
156 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/05(金) 10:51:33.83 ID:4N88xCgjO
メイビー恐らく本日21時頃投下予定。
季節の変わり目なせいか体調ブロークン気味だけど関係ないぜ。
157 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/05(金) 21:37:20.30 ID:cOOx7ttB0
あ、遅れましたが投下行きます。
その、遅れた理由としては大変しょーもないんですけど、突き指して30分くらい直そうと躍起になってました。
突き指してもすぐ直るのが常だったのでなんか驚きでした。
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/05(金) 21:39:49.44 ID:0043YdgYo
乙期待
> その、遅れた理由としては大変しょーもないんですけど、突き指して30分くらい直そうと躍起になってました。
> 突き指してもすぐ直るのが常だったのでなんか驚きでした。

突き指ってそんなに簡単に治るものなのか(驚愕)接骨院に行ってたんだが・・・
159 :【46/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/05(金) 21:40:41.24 ID:cOOx7ttB0
提督「昨日は色々あってまともに寝れなかったな……。もう傷は癒えた?」

満潮「問題無いわ。大変だったそうね。で、あの注射器はどうするの? ……中に例のチップが入ってるんでしょ」

提督(満潮にはチップのことを話したことは無かったはずだが……他の子から聞いたのかな)

提督「注射器にチップが入っていることが良く分かったね。……もちろん約束はしたから、注射器はあの磯波に返すよ。チップは抜いておくし中の液体も似た色の偽物に変えておくけど」

満潮「なるほどね。……通信機器が壊れているとはいえ、体が動けるようになったらこの鎮守府から藤原大将へ連絡を取りかねない」

満潮「……だったら回復次第注射器を返して彼女の“任務”を本来の予定通りに遂行してもらえばいい。そういうことね?」

提督「あぁ。勿論、開放後に先に大将に連絡を取ってから任務を果たすかもしれないが……今の彼女を見るに、そこまで頭の回るような精神状態じゃないらしい。注射器を手に入れたら真っ先に深海へ向かうだろう」

提督「我ながら冷酷なことを思いつくとゾッとするよ。……せめて工廠がまともに使えれば解体という選択肢を取っていたんだけどね」

提督「妖精にも色々種類があるからな……。この鎮守府には艤装を修復するための妖精は居ても、艦を建造するための妖精や解体するための妖精は、なぁ」

満潮「そんなに解体って難しいものなの? もうアイツは艦娘として復帰できるかも怪しいぐらい艤装が壊れかけてるんだから、物理的に壊せないのかしら」

提督「それをやると最悪死ぬ。艤装によって艦娘としての思考や記憶、人格が設定されているんだから無理矢理壊したら少なくとも精神に異常はきたすだろうね」

提督「しかるべき技術を持った妖精でないと解体出来ないらしい」

提督「ただ、だからといってこんな風に自ら轟沈しに行くのを助長するようなことが正しいのかと思うよ」

提督「他に方法は無いのかなってね」

満潮「……今は綺麗事で済まされる状況じゃないわ。忠告しておくけど、司令官が思っている以上に深刻な事態よ。最悪の場合深海棲艦よりも恐ろしいものを敵に回すことになるわ」

満潮「それに、もうあの磯波は助からない。一度ああなってしまったら解体しない限りもう二度とは正気に戻らない」

提督「満潮……一体君は何を知っているんだ?」

満潮「司令官が私の知っている全てを話すに値するか否か……それを確認したい」

満潮「貴方を司令官としては認めている。ある程度力をつけている事も認める。ただ、それとこれとは別の話」

満潮「貴方は私の味方であるか。貴方は現時点でどこまで知っているのか。そして……私の為に死ぬ覚悟があるか」

満潮「それが分かるまでは話せないし、聞いたからには私の為に動いてもらう」

満潮「私は味方を必要としている。でも、それはただの味方じゃない。第一に、絶対的な信頼が置けること。第二に、有能であること」

満潮「悪いけど、貴方はその両方の条件とも満たしているように思えない。いずれ話す時が来るかもしれないけど、まだその時ではないわ」

満潮「……それでも知りたいというのであれば。この後、私の部屋で話すわ。それじゃ……」

提督(ふむ。どうすべきかな……)

満潮に話を聞きに行くか行かないか   安価で決定 >>+2

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磯波の好感度+3(現在値15)
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/05(金) 23:21:46.55 ID:dtd+xwrA0
あれ?磯波の好感度があがるの?
安価なら下
161 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/06(土) 00:52:29.57 ID:720GFYxr0
>>160
すみませんコピペミスです。

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満潮の好感度+3(現在値15)
なお安価はこのレスから>>+1

すみませんが寝落ちします。まぁ今週の土日はゆるゆる投下していくつもりなんでお許しを。
もう一度書いておきますが>>159の安価は>>+1で。
162 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/07(日) 23:41:47.05 ID:01qQLOFc0
(土日の間にレスがつかなかったのは想定外だったわ……これはなかなか興味深い現象ですね……)
ってなわけで>>159の安価はコンマで決定に変えますね。
ま、どっちのルートも用意してあるんでこちら的にはどっちでも良かったり。今後の展開がちょい変わるかもなってぐらいです多分。
なお投下そのものは明日の21時頃を予定しています。

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満潮「悪いけど、貴方はその両方の条件とも満たしているように思えない。いずれ話す時が来るかもしれないけど、まだその時ではないわ」

満潮「……それでも知りたいというのであれば。この後、私の部屋で話すわ。それじゃ……」

提督(ふむ。どうすべきかな……)

満潮に話を聞きに行くか行かないか   コンマで決定
コンマ値00〜49で話を聞きに行く
コンマ値50〜99で話を聞きに行かない
で決定 >>+1

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163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/08(月) 01:00:17.57 ID:slvcqDC1o
ここ
164 :【47/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/08(月) 21:08:18.78 ID:UTAp/0VN0
提督「妙に突き放すような口ぶりだったのが引っかかるんだよなぁ」

提督(満潮の話は気になるが、『私の為に死ぬ覚悟があるか』……か)

提督(そこまでの代償を背負う覚悟がなければ、彼女の深淵は覗き込めないということかもしれないな)

提督(今の僕には、彼女の求めているものに応えることは出来ないな)

提督「しかし……一体彼女は何をしようとしているんだ?」

提督(満潮と仲の良い朝潮なら何か知っているかもしれないな……)

・・・・

満潮(……多分来ないわね)

満潮(これでいい。アイツのようなお人好しは、向いてない)

満潮(ただ、この先を一人でやっていくのは厳しそうね……。誰かしら、協力者は必要かもしれないわ)

・・・・

提督「朝潮、ちょっと良いかな」

朝潮「は、はい! 御用であれば何なりとお申し付け下さい!」

提督「召使いじゃないんだからさ……いや、大した話じゃないんだ。ちょっと満潮について話を聞きたい」

朝潮「満潮……ですか。彼女がどうかしましたか?」

提督「彼女が何をしようとしているのか知りたい。ひょっとしたら君も知らないかもしれないけど」

朝潮「具体的なことは分かりませんが……復讐をするつもりだ、と言っていました」

朝潮「その対象となる相手を訊いてみたのですが、『誰だかは分からないけど、確実に居る。そして現時点で八割方絞り込めている』だそうで」

提督「並々ならぬ恨みがあるのはなんとなく察せるが……直接会ったことは無いみたいだね」

朝潮「ところが、『今、一番奴について知っているのは私だ』と言っていたこともあって……私には皆目見当がつきませんでした」

提督「そうか……。教えてくれてありがとう」

朝潮「朝潮は、お役に立ちましたでしょうか?」

提督「あぁ、役に立ってるよ」

朝潮「そうですか……それは良かったです」

朝潮(司令官のお役に立てている……少し安心しました)

提督「それから、一つ相談に乗ってもらっていいかな? これは結構真面目な話になる。今後の作戦について……になるのかな」

提督「まだ他の子には話していないし決定もしていないんだけど、とりあえず君の意見を聞きたい」

朝潮(司令官が私に作戦の話を!? それも、まだ電たちにも話していないような内容……?)

朝潮(私も司令官に信頼されている……と受け取っていいんでしょうか、これは)

朝潮「はっ! はい! 喜んでお聞きいたします!」ビシッ

提督「敬礼なんてしなくていいから」

提督「僕がこれから話すのは、例の磯波の件だ。えっと、うちの鎮守府じゃない方のね」

提督「言いづらいから以後磯波IIと呼ぶことにするよ。IIだなんて番号じみた言い方は自分でもどうかと思うけど、他に呼びようがないから便宜的にね……」

提督「恐らく彼女はあと数日で体力が回復する。回復次第、彼女は海へ向かうだろう。与えられた任務を果たすためにね」

朝潮「つまり、轟沈する……ということでしょうか」

提督「その通り。で、僕らは中の液体やチップをすり替えた注射器を磯波IIに渡して見送るだけ。これはプランA」

提督「これは僕が最初に思いついた最も安全な対処法だ。ただ、僕は絶対にこれをやりたくない」

提督「そこで僕はプランBを考えた。多分君はこの案に反対すると思う。だからこそ君の意見を聞きたいんだ」
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朝潮の好感度+3(現在値17)
165 :【49/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/08(月) 21:17:13.49 ID:UTAp/0VN0
提督「プランBでは、……磯波が鍵となる。磯波IIじゃない方のね」

提督「途中まではプランAと同じで、磯波IIが動けるようになり次第彼女を解放する。この辺の海域はあまり敵が出ないから、恐らくはモーレイ海のあたりに行くだろう」

提督「君たち……朝潮、皐月、如月、電の4名でこれを追跡してもらう。そして、磯波IIが疲弊して、自らの力で動けなくなった所を見計らって救助する」

提督「北方海域は危険な海域だ。正規空母や戦艦も存在する。だが、モーレイ海の方は比較的手薄であり、絶対数は少ないはずだ」

提督「戦果を出すことを完全に捨て置いて、磯波IIを救出次第逃走……という任務であれば君たち駆逐艦でも問題なく果たせるはずだろう」

朝潮「仮にあの磯波IIを救出したところで、何か意味があるのでしょうか? 救出したところで、また沈みに行こうとすると思うのですが……」

提督「そう、君の言う通りだ。だからこそ、これから話す内容がこのプランの肝となる」

提督「僕と磯波と満潮で、藤原大将の泊地まで向かう。そこで僕は大将に直接会い、磯波を差し出す。磯波IIではなく磯波をね」

提督「轟沈しかけていた所を保護した、と言ってね。また、直接顔を合わせることで大将の腹を探りたい」

提督「その間に、満潮が泊地の工廠に忍び込み、解体妖精を奪取する」

提督「満潮と合流し、磯波IIを保護に向かった部隊の帰りを待つ。救助した磯波IIの傷が治ったら解体を行う。これで彼女は死なずに済むわけだ」

提督「磯波には、大将からまた与えられるであろう“任務”を受けるふりをしてもらう。もちろん、彼女が向かう先は深海じゃなくこの鎮守府だけどね」

提督「海に出た後二度と戻って来なければ、轟沈したかどうかなんて分からないからね」

朝潮「藤原大将が、磯波に“任務”を出さなかった場合も考えられないでしょうか」

提督「仮にあの磯波IIの言っている通り提督として理想的な人物で、轟沈しろという命令も何か納得のいく理由があったなら、磯波と磯波IIをすり替えたと正直に告白するつもりだ」

提督「だが、僕の疑念通り、大将が深海棲艦を支配しようとしているのであれば磯波に対して“任務”を課すだろう。100%そうなると断言は出来ないが、これに関しては結構自信がある」

提督「単純にチップの埋め込まれた深海棲艦が支配出来るのであれば、これまで轟沈してきた深海棲艦化してきた艦娘を支配出来るはずだ」

提督「そうした事案が起きていないということは、深海棲艦になる前にチップが埋め込まれていたか否かは関係ない。……恐らく、深海棲艦を支配するには、深海棲艦に直接チップを埋め込まなければならないということだろう」

提督「轟沈寸前で、他の深海棲艦と合流しそうなタイミングで例の注射を打ち、我が物にしようという魂胆なんじゃないかと推測している」

提督「深海棲艦の鹵獲なんて危険すぎて現実的な選択肢じゃないからね。鹵獲したところでまともに飼育なんて出来るわけないし。最も合理的で被害の少ない方法だ」

提督「……たった一隻の犠牲で万事うまくいく。僕が大将のような人間だったなら、そしてチップを自在に操れることが出来たならば、この方法を取らない手はない」

朝潮「チップを持った注射器を持っている……ということはチップの構造や扱い方も理解している、と考えて間違いないでしょうね」

提督「どこまで操れるかが疑問なんだよね……。磯波IIの盲信ぶりを見るに、その気になれば奴隷のように人を変えることも出来るとは思うんだけど……」

提督「だとしたら海軍全体が彼の手中に落ちていないとおかしい。何か範囲の制限みたいなものがあるのかもしれないね」

・・・・

朝潮「二点、質問してもよろしいでしょうか。どうしてリスクを冒してまでこういう方法を選ぼうと考えているのかということと、なぜ満潮を連れて行こうとしているのか、それが気になります」

提督「前者に関しては、非常にシンプルな回答になるかな。僕がそれを望んでいるから。最も、リスクを望んでいるわけじゃない。僕は誰かを見殺しにするなんて絶対に嫌だ。それだけ」

提督「後者は、満潮の行動を制限しつつも泳がせるためだ。彼女の真意が分からない以上、僕は彼女と分かり合えないだろう。だから、ある程度彼女の好きにさせて何をどうするつもりなのか知っておきたい」

提督「だが、いきなり泊地の火薬庫を爆破されたりしても困るので、任務上必ず達成しなければならない役目を与えている」

提督「磯波を除けば彼女一人しか連れて行かないのもそういう理由がある。他の人に任務を任せて、何か彼女の“復讐”に関係のあることをされると怖いからね」

提督「どう思う? 君がこの案をダメと言うなら、引っ込めようかなと悩んでいたんだ」

朝潮「いえ。動機の背景に私的な感情があることまでは是とすることは出来ないと思いますが……司令官はこの作戦が成功するという確信がおありではありませんか?」

提督「まぁ、自信が無けりゃ相談してないね。確信までは持てないし、かなり不安だけど」

朝潮「司令官がそう仰るのであれば、決して無謀な作戦では無いと思います。満潮の動向も探れますし、やってみる価値はあるかと」

提督「そうか。分かった……恐らく、磯波IIの体力が回復する数日後には決行することになる。よろしく頼むね」

・・・・

朝潮(突然の重要な作戦の話で面食らってしまいましたが……)

朝潮(しかし、こうして相談してくれたということは、私をある程度評価していると思っていいでしょう)

朝潮(これからも、司令官にとって有用な存在でなければ……)

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朝潮の好感度+3(現在値20)
166 : ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/08(月) 21:24:48.56 ID:UTAp/0VN0
ここでエクストライベントを投げてみる
00〜57またはゾロ目で発生 >>+1
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/08(月) 21:26:00.79 ID:slvcqDC1o
ぞろ
168 :【50/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/08(月) 22:07:51.90 ID:UTAp/0VN0
提督「皐月、磯波、満潮。君たちに集まってもらったのは他でもない。先日この鎮守府にやってきた、藤原大将の艦隊に所属している磯波の件についてだ」

提督「これから作戦について説明する。……」

・・・・

提督「というわけだ。まず、磯波の意見を聞きたい」

磯波「……私にやれるか、すごく不安です。本音を言うと、やりたくないです」

磯波「やりたく、ないです」

提督「……そうか」

磯波「でも、提督の誰も不幸にしない選択をしようとしているところを……私は尊敬しています」

磯波「だから私は! 私は、提督に応えたい……」

磯波「兵器として、部下として、艦娘としてではなく。私の意志で、提督の理想の為に尽くしたいです」

提督「ありがとう磯波。……そう言ってくれて良かった」

磯波「それに……もし私が困ったら、絶対助けてくれますもんね。提督なら」

提督「ああ、約束する」

・・・・

満潮(な〜にいい空気になってんのよ! 正気!?)

満潮「ちょっと待って!? 本気でこんなことするつもりなの!?」

満潮「バレたらただじゃ済まないわよ!?」

提督「だからこそバレないようにやるんだよ」

満潮「だって、アンタさっきは……」

提督「さっきはさっき。あれはプランAで、プランBのこっちを採用したというわけ」

満潮「アンタ、ホント死んでもしらないわよ!?」

提督「僕が死なないために、君を連れていく。君が余計なことをせず、つつがなく与えられた役目を遂行してくれれば特に問題なく済むはずだ」

満潮「私は大丈夫でも、アンタに何かあったらどうするのよ」

提督「君が僕と磯波を助け出す。君が何について知っているかは分からないが、何かあった時になんとか出来るのは恐らく君しか居ないんじゃないかな」

----------------------------------------------------------------------
磯波の好感度+3(現在値21)
169 :【51/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/08(月) 22:10:10.13 ID:UTAp/0VN0
満潮「……くくっ、あははは。アンタ、馬鹿なのか冴えてるのか分かんないわね」

満潮「でも……いいわ、ふふっ。司令官のこと、ちょっと気に入ったわ。アンタみたいな馬鹿は早死にすればいいのよ」

提督「だから僕が死なんようにいざとなったら頼むって言ってるじゃないの」

満潮「約束はしないわ。でも、アンタみたいに真剣な顔でアホなこと言い出すような奴に死なれたら、ちょっとつまらなくなりそうね」

提督「ふふふ、よろしく頼むよ」

皐月「……ところで、どうしてボクを呼んだのかな」

提督「磯波IIへの救助隊の旗艦を務めてもらう。君が一番戦力的に頼りになるからね」

皐月「……ふーむ。なるほどね」

提督「急に考え込んで、どうしたの? 乗り気で引き受けてくれると思ったんだけど」

皐月「いや、今回は朝潮に任せてみてはどうかなと思ってね」

提督「それはどうしてだい? 戦力的に一番優れている皐月が適任だと思ったんだけど」

皐月「ボクに考えがある。この戦いで朝潮に活躍させたい」

皐月「どうも彼女は何か精神的なトラウマがあるようだ。そのせいか分からないが、司令官から見放されることを異常に恐れているような節がある」

皐月「活躍の場を与えて、きちんと評価してあげれば、もう少し自信がつくんじゃないかと思うんだ」

提督「分かった。皐月の言う通りにしよう」

皐月「もちろん、ボクだって頑張るからね! 期待しててよね」

提督「今回は別に戦果は上げなくても良いんだよ?」

皐月「でも、戦果を上げちゃってもいいわけだよね?」

提督「……無茶しないように」

皐月「へへっ、分かってるって! 心配要らないよ」

----------------------------------------------------------------------
満潮の好感度+3(現在値18)
満潮の好感度+3(現在値16)
170 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/08(月) 22:14:35.69 ID:UTAp/0VN0
本日はこれまで
50切っちゃった……オワンノカコレ
いや終わらせますけれども

ってあああまたやらかしてる
>----------------------------------------------------------------------
>満潮の好感度+3(現在値18)
>満潮の好感度+3(現在値16)

正しくは
満潮の好感度+3(現在値18)
皐月の好感度+3(現在値16)

です。



ついでなので好感度まとめも置いときますねー
【好感度まとめ】
電:31(好感度上昇+6)
皐月:16(好感度上昇+3)
磯波:21(好感度上昇+3)
如月:17(好感度上昇+3)
満潮:18(好感度上昇+3)
朝潮:20(好感度上昇+3)

あ、ついでに次回用のエクストライベントも投げておく >>+1
(00〜57またはゾロ目で発生)
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/08(月) 22:15:46.04 ID:1D5Mywpio
うりゃ
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/08(月) 22:15:46.08 ID:slvcqDC1o
おらあ
173 : ◆Fy7e1QFAIM [sage saga]:2014/09/11(木) 15:30:38.09 ID:f+RQE7MnO
次の投下は本日21:00を予定しています。
(書き溜めの進み具合のよっては明日21:00になるかもしれません。予定時刻に投下がなければ明日ということで)

//チラシ//
艦これに微塵も関係ないけどパッと浮かんだ小ネタ。
スレチ度MAXだけど他に晒すとこも無いですしおすし。
一発ネタみたいなものなので解説もしないし続きも書きません。


-----------------------------------------------------------
シュレーディンガーの猫「パブロフの犬がやられたようだな…」

マクスウェルの悪魔「ククク…奴は四天王の中でも最弱…」

ラプラスの魔「人間ごときに負けるとは物理学の面汚しよ…」

一同「…………」

シュレーディンガーの猫「そもそも俺ら思考実験じゃん…」

マクスウェルの悪魔「それな」

ラプラスの魔「わかる」

マクスウェルの悪魔「四人居ないと四天王にならんな」

ラプラスの魔「欠員補充しよう。あっあんなところにカラスが」

ヘンペルのカラス「ウィッス」

ラプラスの魔「あいつで良くね?」

シュレーディンガーの猫(そもそも物理学関係ねぇ…)

ヘンペルのカラス「全てのカラスは黒い!!」

マクスウェルの悪魔「は???」

ヘンペルのカラス「そこのお前らは全員黒くない。そしてカラスではない」

マクスウェルの悪魔(いや自分黒いんすけど……)

ヘンペルのカラス「全ての黒くないものを用意しろ! そうすれば全てのカラスが黒いことが証明される!」

マクスウェルの悪魔「よしきた」

マクスウェルの悪魔「ここにこの世の全てのものを用意した。そして黒いものと黒くないものに分けておいた。黒くない方を一つ一つ調べていけば分かることだろう」

シュレーディンガーの猫「お前そんなことできんの?」

マクスウェルの悪魔「気合入れたら案外いけたわ」

シュレーディンガーの猫「お前の気合すげーな。やばすぎか」

ヘンペルのカラス「フフフ……これで全てのカラスは黒いことを証明し……ウッ」

ラプラスの魔「アルビノのカラスだね。黒くはないがカラスではある」

ヘンペルのカラス「ぐわあああ」

シュレーディンガーの猫「死んだぞこいつ」

ラプラスの魔「命題が反証されたせいで自分の存在を維持出来なくなったんだ」

シュレーディンガーの猫「何それこわい」

マクスウェルの悪魔「まぁ実際よく分からんとこを売りにしてるからねウチら」

シュレーディンガーの猫「なるほど」

ラプラスの魔「おっ、今度は向こうから亀が歩いて来ているよ」

絶対に続かない
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/11(木) 23:56:29.85 ID:13EK0/0j0
おつおつ

ついに半分越えたか
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/09/11(木) 23:57:33.30 ID:13EK0/0j0
おつおつ

ついに半分越えたか
艦娘安価した身としては感慨深いわ
176 :【51Ex/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/12(金) 19:20:54.72 ID:oKs6Rxkw0
皐月「いよいよ明日、だね」

皐月「今でも君があんな風に自分の意志で司令官に従いたいと言ったのが意外だなって思うよ」

磯波「自分でもそう思います……なんであんなこと言っちゃったんだろう……感情に流されたのかな……」

磯波「でも、後悔はありません。提督の理想を支えたいという気持ちは、本当です」

皐月「磯波。変わったね」

磯波「あっ、そうですよね。普段の私ならこんなこと言いませんよね……。緊張しちゃってるのかな」

皐月「いや、全然変なことは言ってないし、変わったというのも良い意味でだよ」

皐月「前の磯波なら、これから自分が危ない場所に放り込まれようとしている今みたいな状況に置かれたら、こうしてまともに話もできないほど恐怖で怯えていたと思う」

磯波「確かに……私はいつだって他の人よりは安全な場所から見ているだけだったし、それが幸せなことだって思ってました」

磯波「平穏な日常が壊されることが、私は最も恐ろしいことだと思います」

磯波「今だって震えそうなぐらいに怖いですよ……でも、提督が居ますから」

・・・・

磯波「……初めて会った頃の提督は、上の空でどこか危なっかしくて、でも優しくて。私に歳の近い弟が出来たらこんな風なのかもなって思ってたんです」

磯波「でも、こうして私たちと過ごしていくにつれて成長していって、今はとても逞しくて頼もしい存在になりました」

磯波「提督が成長していく姿を見て、私も、提督みたいに変わっていきたいなって。提督と一緒に成長していきたいなって。そう思ったんです」

皐月「磯波は立派だよ。ボクも司令官の理想に応えたいという気持ちがあるからこそ、ボク以上に司令官を想っているであろう君に対して敬意を払いたくなった」

磯波「敬意だなんて、そんな……」

皐月「いや、今の君は尊敬に値する。ボクも友人として誇らしいよ」

皐月「まだ、司令官自身で気づいていない部分もあるだろうけど、司令官は、絶対に何かを犠牲にしようという選択肢を取らないんだ」

皐月(かつてボクが自分を犠牲にするようなことをしないで欲しい、なんて言った影響もあるのかもしれないけど)

皐月「今までだって、犠牲を受け入れればもっと容易に事が進んだ場面は少なくはなかった。でも、結果的にどんな状況下でもそういう選択を避けてきた」

皐月「ボクは司令官のそういう面に一番惹かれているんだ」

皐月「そして、今の君の姿にもそうした意志が見て取れる」

皐月「きっとこの先更に辛く険しい状況になっていくと思う。だけど……」

皐月「磯波、生き残ろう。生きて、司令官の描いた理想と共に生きていこう」

磯波「はい。誰も悲しませない、皆が幸せになる、そんな結末に辿り着けるよう、私も頑張ります!」

磯波(提督……私、必ず貴方の元に還ってきますから……どんなことがあっても)

----------------------------------------------------------------------
磯波の提督に対する想いが高まった
磯波の好感度の基本値が3上昇した
磯波の好感度上昇が以後+6になります(ただし今回のレスで好感度は変動しません)
177 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/12(金) 19:29:31.57 ID:oKs6Rxkw0
エクストライベントをポーンと投げてみて先制攻撃。
投下は21時以降になりますがその前にコンマ判定をしかけておきます。

>>+1 00〜59:A 60〜99:B
>>+2 00〜46:A 47〜93:B 94〜99:C
なんの判定かって? さぁなんでしょう。羅針盤的なモンじゃないですかね。

両方Aが出るとルート1
両方BまたはCが出るとルート2
それ以外の中途半端なやつだとルート3です。
まだアレなアレは起こらないけどルートによってはヤヴァイかもです。

それではお付き合い願います。
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/12(金) 19:30:12.56 ID:KSkyich3o
せいや
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/12(金) 19:37:24.51 ID:5va3QWCho
ぴゃあああああ
180 :【52/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/12(金) 21:04:50.42 ID:oKs6Rxkw0
皐磯波II「お世話になりました。無事動けるようになったので、私は私に与えられていた任務を遂行しようと思います」

提督「そうか……。これが預かっていた注射器だ」

磯波II「それでは」

・・・・

提督「行ったな。どこに向かっている? 今どんな感じかな?」

朝潮「司令官の予想通り、北方海域へ向かいました。大将への鎮守府には寄るつもりはないようです」

提督「了解。では、そのまま追跡を続けてくれ」

提督「磯波、満潮。僕たちも行こう。3-1作戦、開始する!」

・・・・

電「磯波IIがいよいよ敵艦隊を発見した様子なのです」

皐月「そのまままっすぐ向かっていくみたいだ」

如月「艤装がボロボロだからすぐに轟沈しかねないわね」

電「今すぐ助けに行った方が良いと思うのです」

如月「ただ、助けに行こうにも、また自分の意思で動けなくなるぐらいには負傷してもらわないと後々厄介になりそうだわ」

皐月「どうする? 朝潮」

朝潮「ここで無理に無傷の彼女を連れ戻した場合、気が変わって大将の泊地へ向かう可能性があります」

朝潮「少なくとも司令官が磯波を引き渡し鎮守府に戻ってくるまでは時間を稼ぐべきでしょう」

朝潮「ただ、轟沈は避けろというのが司令官の指示です。磯波IIの被害が深刻化したタイミングで救出に向かいます」

・・・・

朝潮(司令官と出会ってから……思えば運に恵まれない日々でした)

朝潮(大佐の艦隊のもとでは何不自由ない暮らしではあったけれど、兵器として生まれた私が安穏にかまけているなど本来あってはならないこと)

朝潮(この鎮守府に来てから、私はやっと艦娘としての本懐を果たせると喜んだものです)

朝潮(大佐から前情報のあった私が秘書艦になるのは必然のはずだった……でも、司令官は私を選ばなかった)

朝潮(電を責めるわけではないけれど、私なら彼女よりももっと司令官の視点に立って物事を考えることが出来たはず)

朝潮(私たち艦娘は、司令官の命令に従うことこそが全て。それこそが私たちの存在意義)

朝潮(今まで私は本当に苦しい立場に立たされていた)

朝潮(司令官と少しずつ話が噛み合わなくなっていったときの事、皐月に司令官の後をつけていた事を察知されたときの事……)

朝潮(思い返せば苦々しい出来事ばかり。だが、そんな状況もようやく今になって変わってきた)

朝潮(紆余曲折あれど、最近では司令官とも問題なく会話出来ているし、役に立てている)

朝潮(それだけじゃない。これまで艦隊編成時に明確に旗艦を決めていなかったにも関わらず、私は今こうして旗艦に任命されている)

朝潮(ようやく司令官から信頼され始めている……このチャンス。絶対に活かしてみせます!)

皐月「朝潮……どうしたの? 考え事?」

朝潮「い、いえ。問題ありません」
181 :【53/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/12(金) 21:24:32.37 ID:oKs6Rxkw0
提督「藤原大将、お初にお目にかかります」敬礼

提督(眉目秀麗で凛々しい顔立ちだ……まだ20代半ばなんだっけか)

提督(だが、風格や威圧感が20代のそれとは思えないな……背も高いしまるで吸血鬼みたいに感じられるぞ)

大将「うちの磯波を保護してくれたそうだな。礼を言おう」

大将「ところで……彼女は“ある荷物”を持っていたはずなんだが……何か心当たりはあるかな?」

提督「いえ。彼女を救出した際に荷物の類は見つかりませんでした。海に沈んでしまったのではないでしょうか」

大将「そうか……海に沈んだか」

提督「ところで、“ある荷物”とは何ですか? どうしてそんな含みのある言い方をするんですか? あの嵐の中で、それも単艦で輸送任務だなんて妙じゃありませんか?」

磯波(ああっ、ちょ、ちょっと提督! まずいんじゃないですかそれは……)

大将「ほう。貴様、面白い質問をしてくるじゃあないか。私の地位や力を前にして、そうしたストレートに疑問を投げかけてくる奴はそういない」

大将「私は貴様のように地位や身分、力を前に膝を折らない人間を高く評価している」

大将「だが、だからこそ、聞いておかねばならない。……どこまで知っている?」

磯波(まずいことになりましたよ提督……!)

提督「いえ、僕が疑問を持ったのは、何も知らないからこそです。何かを知っていたら、こんな風に突っ込んだ質問はしないと思います」

大将「フッ……そうかもな。ならば私からの回答はこうだ。『その質問に答えることは出来ない』」

大将「それと、一つ忠告しておく。知りたがり屋は若死するぞ」

提督「……失礼しました」

大将「まぁいい。ところで、三雲大佐について何か知らないか? 奴に関係のある人物を調査している」

大将「奴は軍の機密情報に触れたのだ。処罰せねばなるまい。念のため、奴が訪れたことがある鎮守府やその近辺を当たっているのだ」

提督「いえ、特に提供できるような情報はありませんね……(我ながら白々しいな)」

提督(大将自らこの泊地を訪れているのはなぜだろう……。気になるが、さっき釘を刺されたばかりだ。聞かない方がいいか?)

大将「ふむ、そうか。ならば構わない」

大将「奴とはちょっとした因縁がある。『全ての出来事は、起こるべくして起こる』、だ」

大将「“今のところは”貴様に何かにするつもりはないから安心したまえ」

大将「それに、個人的には貴様を気に入っている。金と権力だけを喰って肥え太った役に立たずの畜生ばかりだと気が滅入ってしまう」

大将「貴様のような気骨のある人間も居なくてはな」

大将「何にせよ、大儀であったぞ」

バタン

磯波「なんとか乗り切りましたね……」

提督「すこし核心に迫ろうと焦りすぎたかもしれないな……」

提督「だが、限りなくクロに近いと判断していいだろう。僕の予想していた方向に近い企みをしていることは間違いない」

提督「(ただの悪人にも思えなかったけど……とはいえ、彼の行動については注視しなければならないな……)」

----------------------------------------------------------------------
磯波の好感度+6(現在値27)

エクストライベントのコンマ >>+1(ぞろ目or0がつく数で発生)
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/12(金) 21:55:18.16 ID:5va3QWCho
ぴゃああ
183 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/12(金) 22:03:31.21 ID:oKs6Rxkw0
では本日はこれにて閉廷

それが世界の選択か
>>177はルート2だと大変なことになってました。
ルート1でも結構カオスなことになってたかもしれん。
そういう意味では一番正解とも言えなくはない。一番面白みが無いとも言えるけどネー。
でも人生ってそういうもんだよ!(何
今あれこれ書くと今後のネタバレになる可能性があるので詳しくは書かないけれども。

とりあえずこれで一安心……と思うじゃん?
思うじゃん? あーそうかも。どうなんだろ。どうでしょうね。
こういうわけわからんこと書くときの自分は疲れてるんだ。疲れてるときは文章なんて書くもんじゃねえ。もう寝よう。



あ、そうそうもっかいエクストライベントのチャンスなので頑張ってみてくだち
コンマ >>+1(ぞろ目あるいは0・1・6のいずれかがつく数で発生)
184 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/12(金) 22:16:13.88 ID:oKs6Rxkw0
空腹と眠気とカフェインの過剰摂取で色々あれでレス待つのもめんどうなのでセルフ取得〜
185 :【53Ex/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/12(金) 22:19:38.56 ID:oKs6Rxkw0
磯波「……提督。ここでお別れですね……」

提督「ああ。……すまないね、磯波」

磯波「私、必ず帰ってきますから、待っててくださいね。それじゃあ……」

提督「待って、磯波……これを。お守りに持っていってくれ」

磯波「これ……首飾りですか? ハートの形をしていますね……それに、小さな鍵穴のようなものが……」

提督「僕の父さんと母さんが持っていた形見でね。鍵の持ち主が錠を解かない限り、お互いがどんなに遠く離れていたとしても必ずまた会える……らしい」

提督「まぁ、首輪じゃなくて首飾りだから、いつでも取り外し可能なんだけどね」

磯波「……でも、なんだか私、提督の所有物になったみたいで、ちょっとドキドキします」

提督「おっ、おい! そんなインモラルな意味合いで渡したんじゃないってば! 人の親の形見を何だと思ってるんだ」

提督「僕の大事な物だからさ……必ず返しに戻ってきてよ?」

磯波「はいっ♪」

磯波(提督がこんなに私のことを想ってくれているなんて……嬉しい)

・・・・

提督「さて、満潮と合流しなければ」

提督(どうも今日の僕は冷静さに欠くなぁ……)

----------------------------------------------------------------------
磯波の好感度+6(現在値33)












//チラシ//
セルフ取得はもう二度とやらないので許してください、ごめんなさい
ぞろ目が出るとは思わんかった
もうそろそろ好感度とかの数値もガンガン動かしてそっち方面でも展開させてかなきゃダメだよねなんて思惑はあったりなかったりなかったりあったりします
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/13(土) 18:45:33.55 ID:izQzWr3r0
そういや>>173の話だけどさ、
つい最近マクスウェルの悪魔も倒された
(現実に実現した)らしいのよ
187 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/17(水) 20:46:54.31 ID:hIb4a7jM0
次回の投下は明日……と言いたいところだけど無理そうなので明後日の21:00頃を予定しております。
明日投下出来そうだったらしちゃいますけど。

//チラうら//
>>186
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008593008
これですな。
情報をエネルギーに変えるとかすごいですね(すごさが微塵も分かってなさそうな発言)
あれこれ調べてみると分かった気分になるけど結局分かっていないのがアレ。



なんとなくのレベルまで理解するのには数十分とか数日かければどうにかなるけれど、
完全に理解するまでには多くの歳月を要する……みたいなものが世の中には多くあると思いますゾ。
まぁそれはそれとして全然関係ない話なんですけど今日は夢に大淀が出てきました。
自分の場合「関係ない話なんだけど」って切り出しておいて本当に関係ない話を始めるのよくない所だと思います。
それによって自分や他者が不利益を被るってほどでもないので直す気は無いんですけれども。
188 :【54/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/19(金) 21:21:56.21 ID:EkD6yG6P0
満潮「ここが工廠ね」

バタン

満潮(工廠に侵入成功。このまま解体妖精を奪取……これで任務は完了ね)

満潮(さて、せっかく敵地に来たんだから情報収集ぐらいはさせてもらうわ)

満潮(この装置に書いてあるデータ……)ガサゴソ

満潮(今まで出現した深海棲艦の統計……? 出現場所、艦隊規模、交戦した場合はその戦果も記録されてるようね)

満潮(おかしい。これだけの情報量を一体どこで? 奴……藤原大将が一人で調べただけではここまでの情報を得ることは出来ないはず)

満潮(藤原大将が大将になるよりずっと前どころか、まだ艦娘という兵器が生まれて間もない頃にあった軽微な交戦記録まで残っている……)

満潮(……妙ね)

・・・・

満潮(あまり情報は得られなかったわね。まあいい、後は司令官と合流するだけ……っと)

パチッ ヴィーーン

満潮(まずい……誰か来た……!)

夕張「おかしいなぁ〜……工廠に立ち入るのなんて私か提督ぐらいしか居ないはずなんだけど。本当に誰か居るのかしら?」

満潮(奴が手に持っているのは生体センサー……! クッ、ここから逃げようにも探知されてしまったら意味がない……だったら!)カラン……

夕張「しまった、敵襲!? きゃああ」ドオオオオオン

満潮(手榴弾程度で倒せるような相手じゃないことは分かっている……だが、センサーに損傷を与えることが出来た。これでいい)

夕張「ッ……。やるじゃない! でも、これならどうかしら!」ドドドドドドドド

満潮(なっ!? 部屋の中で全弾斉射なんて、正気の沙汰じゃないわ!!)

ドゴオオオオオオオオン

部屋の中の装置や設置物が瓦礫と化す。

夕張「ここで何かを探っていたようだけど、ここにある機器はもう提督には必要なくなったガラクタの山と妖精が居るだけよ」

夕張「元々ここは演習場を改装されて作られた施設。砲撃を撃ち込んでも壁に傷一つつかないわ」

夕張「そして、私を倒さない限りあなたはここから出ることは出来ない」

夕張「ありったけ撃ち込ませてもらうわ。観念するのね!」

満潮「観念するのはどっちかしら!」爆風を切って現れ、夕張に突撃する満潮

満潮「アンタが増援を呼ばずここで私を倒そうという選択をしてくれて助かったわ」

満潮「ここでアンタを始末しておけば、私の姿を見た者は居なくなるッ!」夕張めがけて魚雷を射出

シュオオオオ…… ドガアアアアアアアアアアアアアアアアン

夕張「っ……なかなか痛かったわよ……」よろめきながら立ち上がる

満潮(あの至近距離で雷撃を食らってもまだ耐えるか……チッ)

夕張「バルジを装備していなければ危ない所だったわ。こういう時に兵装が多いと助かるわね」

満潮「何であろうと、そんな鈍重な動きなら次の一撃で仕留められ……」ダダダダダダダダダダダダダダダダダ

銃声の音が響く。

満潮「あ……がッ……何が……? 体が……動かない……立ち上がれない……」

満潮(頭がぐらぐらする……機銃をまともに食らったか……視界が霞む……)

夕張「助かったわ不知火。装甲の薄い私に盾役をやらせるのはどうかと思うけど」

不知火「……つまらない」手袋をギュッとはめ直す

夕張「どこからの刺客なのかが重要ね。上なのか、下なのか……。ま、その辺の話は自白剤でも投与してたっぷり聞かせてもらうとしましょう」

夕張「と言っても、このままじゃ喋ることもままならないようね。ドッグに連れて行きましょう」 倒れている満潮をおぶる
189 :【54/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/19(金) 21:26:02.86 ID:EkD6yG6P0
ガシャン、と工廠のシャッターが開く音。

夕張「ちょっと、ぴくりとも動かないんだけど。不知火、殺してないでしょうね?」

不知火「加減はしました。……!?」

突如満潮が夕張の首筋めがけて手刀を振り降ろす。夕張、気絶して意識を失う。

満潮「油断……したわね……倍返しよ!」不知火に至近距離で艦砲を見舞う

廊下の端まで吹き飛ばされる不知火。

不知火(クッ……直撃したわね……追撃は困難……)

不知火(それにしても、あれだけ損傷していてまだ動けるとは誤算だった……)

満潮「奴は退いたようね。はやく、はやく提督を逃さなきゃ……」

・・・・

提督(満潮遅いな。一体どうしたんだ……?)

提督(僕と磯波が大将と会った直後に、待ち合わせを別の棟に変えるなんて言ってたけど……どうしたんだろう)

満潮「司令官! はぁ……はぁ……はぁ……」

提督「どうしたんだ!? ボロボロじゃないか!」

満潮「説明は後! 私の言う通りの方角から脱出するわ! 急いで!」

ウーッ ウーッ

サイレンが鳴り響く。

不知火「侵入者を発見。艦種駆逐艦、艦名朝潮型 3番艦満潮。他提督から差し向けられたスパイかと思われます。見つけ次第拿捕、場合によってはその場で始末して構いません」

不知火「場所は……」

不知火(チッ、小癪な真似を……!)

・・・・

提督「……本当に逃げられるのか?」

満潮「問題ないわ。別の棟で時限式の爆弾を順次作動させている」

満潮「もちろんそっちは囮とすぐに見抜かれるだろうけど、敵の心理に立ってみれば囮だからといって兵力を割かないわけにはいかない」

満潮「そして本丸のこっちでは複数箇所で発煙弾を撃ち、ドライアイスを散布してある」

満潮「だから監視カメラやサーモセンサーでの探知は不可能のはずよ。生体センサーも半径数メートル範囲までしか届かないから私たちを見つけるのは到底無理ね」

満潮「工廠のコンピュータにこの泊地のマップを表示しているものがあったの。それを元に避難経路を考えていたわ。だから待ち合わせをここに指定した」

満潮「見つかったのは誤算だったけどね。でも、ここなら待機してる艦はほとんど居ないから安全なはず」

提督「そうは言っても外に出たら見つかるんじゃないか?」

満潮「いいえ、それは問題ない。外に出さえすればやりようはあるわ」

・・・・

満潮「お疲れ様。生きてるかしら?」

提督「まさか僕を連れたままダイビングするとは思わなかったよ」

提督「っていうか、水上艦なんだから海に潜ってはいけないのでは……?」

満潮「潜るって言っても大した深さじゃないわ。それに、艦娘の性質上走るより海上や海中で移動した方が早いんだから仕方ないじゃない」

提督「そのたいした深さじゃない深さで僕は肺が潰れそうになったし溺れたんですけどねぇ」

満潮「息を止めるなって言ってたのに、口を開けるから溺れちゃったのよ。全く」

満潮「……だから、仕方なく人工呼吸したんじゃない」

提督「人を殺しかけておいて何ちょっと頬を赤らめてるんだよ……」
----------------------------------------------------------------------
満潮の好感度+3(現在値21)
190 :【56/100】 >>189は本当は55/100です ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/21(日) 22:06:17.46 ID:qtMmmk4a0
満潮「ここまで来れば安全よ。日も落ちた。奴らも追ってはこれないでしょう」

提督「聞きたいことは色々あるけれど、君と再び会えて良かった」

提督「まず……その傷は大丈夫? って、大丈夫なはずないよね、今も傷口から血が流れてるもの」

満潮「ええ、大丈夫じゃないけど。コイツがいなければ死んでいたわ……」

満潮「解体妖精と一緒にくすねてきた、応急修理要員。コイツでなんとか持ちこたえることが出来た……わ」

提督「? ……満潮。どうしたの」

満潮「意識が遠のいてきた……大丈夫。疲れて眠いだけよ。やっと一息つけるようになったから、気が抜けちゃったのかも」

満潮「司令官、少し、膝借りるわよ……ふあぁ……」

提督(僕の許可なく膝に頭を置いて、寝始めた)

提督(今夜はここで野宿か……)

・・・・

提督「おはよう、と言っても、真夜中だけど」

満潮「……」

提督「君が全然起きないせいで僕はずっと硬い地面の上で正座していたよ。おまけに膝は血塗れだ」

満潮「…………んぅ……っつッぅ……ぅ」

提督「……大丈夫? 意識はある? 僕に何か出来ることはある?」

満潮「優しいのね」 体を起き上がらせる

満潮「もう平気、いや、平気ではないけど……。とりあえずもう動けるわ」

提督「そうか。良かったよ。……本当に良かった」

提督「何があったのか教えてくれないか」

満潮「別に。任務は達成したけど、ドジ踏んでこのザマってだけよ」

提督「そういう話じゃなくて。君は何をしようとしていたんだ? 任務を達成するだけならそんなに時間はかからなかったはずだろう」

提督「話してくれ、満潮。それに、君が追われる身になった以上、僕ももう後には引けない。あぁ、磯波をどうにか助け出さなきゃか……」

満潮「そこの心配は不要よ。磯波もアンタも狙われることはない。磯波IIを救助に向かっている部隊が無事帰ってくれば任務自体は滞りなく遂行される」

提督「どういうことだ?」

満潮「工廠内にあったコンピュータに記載されていた情報を読んだわ。奴は三雲大佐以外に眼中にない。逆に言えば、三雲大佐に対しては異常に執着があるみたいだけど」

満潮「真っ先に疑われるのは大佐に加担していると推測されている南条中佐。実際に南条中佐は三雲大佐の協力者のようだしね」

満潮「疑われている、というより、恐らく南条中佐は私や貴方の代わりに処刑されることでしょう。それに、彼の鎮守府の方が大将の居る泊地まで近い」

満潮「そもそも総数6隻しかないうちの提督が何か仕掛けてくるだなんて思っていないでしょう」

提督「でも……僕たちの代わりに誰かが犠牲になるのか……それは喜べないな」

提督「やはりこの作戦は失敗だったかもしれないな」

満潮「どうしてそう思うの? 大将の情報は得た。私たちに迫る危機も一先ず避けた。あとは磯波IIを解体して磯波の帰りを待つだけでしょ。作戦に不備は無いわ」

提督「僕はこの作戦を誰も犠牲にならないようにと立てた」

提督「だが、この作戦のせいで無関係な中佐が極めて不利な状況に立たされることになってしまった。それに、君はこんなに傷ついてしまった。やはり失敗だったな」

満潮「……何かを成し遂げるのに犠牲はつき物よ。それに私が負傷したのは私が指示から外れた行動を取ったせいよ。司令官が気に病むような話じゃない」

提督「いやだ……僕は犠牲なんて認めない。それを認めてしまったら、これまでの自分を否定することになる」

提督「僕は君たちを理不尽や悲しみから救いたい。それに君がそんな風にボロボロになっていくのは嫌だ」

提督「無関係な他人が僕のせいで追い詰められるのも嫌だ。轟沈しろと命じられて、沈んでいく艦娘を見捨てるのも嫌だ」

満潮「バカね……」

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満潮の好感度+3(現在値24)
191 :【57/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/21(日) 22:10:05.69 ID:qtMmmk4a0
提督「ああ、バカさ」

提督「でも、僕は、君たちを守るためにこうして成長してきたんだ。ようやく自信もついてきたんだ。こんな僕でも、何かの力になれるって」

提督「最近は艦隊の指揮もようやく分かってきたんだ。思い上がりかもしれないけど、今ならもっと君たちを活躍させることが出来ると思う」

提督「僕は自分自身に賭けたい。僕なら、誰も犠牲にせず、誰も悲しまないように出来るはずだって。そう信じたいんだ」

提督「電に、この戦いを終わらせるのが夢だって聞いたんだ。磯波に、ずっと平和でいられたら良いのになって願いを聞いたんだ」

提督「僕は彼女たちの想いを守りたい。その為なら僕はもっと強かになれる」

提督「仕方ない犠牲だなんて割り切ってしまったら、きっとその時点で僕の成長も未来も止まる」

満潮「本当に……バカなのね。尊敬するわ司令官」

満潮「貴方のような司令官にもっと早く出会っていれば、私はこんな風にならずに済んだのかもしれないわ」

満潮「私も、司令官のようになりたかった。ずっと忘れていたわ……」

満潮「どうして、どうしてこんなことになっちゃったのよ……」肩を震わせる

満潮「護りたかったものは皆、海の底に沈んでいった! かつて一緒に夢を語り合った仲間が! 次の日にはもう居ない!」

満潮「戦況が悪化していくにつれて私たちは物のように扱われていく……! 一体何のために、一体何のために戦っているっていうのよ!」

満潮「私は度重なる戦いの中で壊れてしまったんだわ。今、こうして貴方みたいな司令官に出会えた今でさえ、復讐の念しか残っていない」

満潮「憎い! 私の仲間を、かけがえのない仲間を奪っていった深海棲艦が……そして、私たちが死んでいくのに眉一つ動かさなかった奴らが!」

満潮「私たちの命が、まるで虫や魚と同等に扱われているのが許せない! どうしてあんな奴らに私たちが支配されなければならない!?」

満潮「殺してやる! 殺してやりたい! 私たち艦娘というものを生んだ人間を! 無能な指揮で私たちを死に追いやる奴らを! 絶対に許さない……絶対に……」

満潮「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ」

号哭。声にならない叫び。

提督「満潮。僕が君の傍にいる。沈んでしまった君の仲間は取り戻せないけれど、僕が君の悲しみを取り除く」

満潮「失ったものは……もう戻ってこない……。私の望みは失われた。私はもう……復讐を果たすだけの存在と化したのよ……!」

提督「だったら僕が君の希望となるさ! なってみせる!」

提督「今は僕のことが信じられなくてもいい。でも、僕は必ず。君を救ってみせるから」

満潮「……」

提督「まだ僕のことが信頼できないなら、君が抱えていることを話さなくてもいい。でも、僕は君を守ってみせるから」

提督「鎮守府に戻ろう。皆が待ってる」

手をさしのべる提督。そっとその手を握る満潮。

提督「さぁ、行こう」

----------------------------------------------------------------------
満潮の好感度+3(現在値27)
192 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/21(日) 22:19:56.51 ID:qtMmmk4a0
投下の途中で鯖落ち? こんなのってないよ、あんまりだよorz
次回の投下は未定ですがエクストライベント発生判定 >>+1(コンマの数値が50以上で発生)



/////チラシの裏/////
メアリー・スーってあるじゃないですか。あれとか俺TUEEE主人公とか自己投影主人公とかご都合主義とかについてあれこれ語ってたりするスレとかあるじゃないですか。アレ書く側の人間が読むもんじゃないですね。動悸がしまくって精神が崩壊しそうになります。いや、基本的に自己投影とかはしてないつもりですけれども。自己投影ならこんなキャラにしないし。

なんていうかね、二次創作は原作だとかクロスオーバー先だとかの良さをぶっ殺しちゃいけないと思うですよ。設定やキャラを壊すにしてもなんかこう上手い事やらなきゃなみたいな。いや二次創作は自由だけどさ。自由だけど超えちゃいけないラインってあると思うのよね。無いか。無いかもしれないけど僕にとってはあるんですよ。そのラインをいつの間にか自分で超えてないかが心配なのよね。あーだこーだ苦悩しながら書き続けてますけどやっぱり難しいですね。口で言うのは簡単なのに形にするのは難しいですね。楽しいからいいけどね。
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/21(日) 22:21:39.09 ID:kjMQivveo
それっ
194 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/26(金) 21:29:05.98 ID:wcYZ3gY40
次回の投下は明日21:00を予定しております。

///チラシの裏///
突然ですけど、うちの住んでる家の近くって野良猫が多いんですよ。
で、特に猫の多い場所を「新都」「廃都」って勝手に呼んでるんですけど、
新都の方はわりと若い猫とか体格の大きい猫とかが多いんですよ。動きが俊敏で人が近づくとすぐ逃げます。
廃都の方は新都からちょっと離れた場所にあるんですけど、そっちには年老いた猫とか衰弱してそうな猫が多いんですよね。人が近づいても動く気配もない猫が多いです。
んで、新都にはいつも野良猫に餌を与えてる人がいるようで、それゆえ猫が多く集まるみたいです。
新都での(猫の世界での)権力闘争に敗れた猫たちが廃都に流れ着いているような感じがします。

で、今日もその新都と廃都を通りがかったんですが(どちらも>>1が帰宅途中に寄る場所なのです)、
廃都で案の定今日も弱っちそうな猫が居たと。その猫の目の前を通り過ぎたけれど何の反応も示しませんでした。
それで、後ろから犬を連れたオッサンが歩いてきたんですね。
さすがに犬が近くに居たらあの猫も逃げるんじゃねーか? と思ってちょっと興味本位で振り返ってみたけれど、その場に座ったままでした。
あーそれでも動じなかったのかーと思って再び前を向いて歩こうとしたその時!
オッサンが犬を蹴り飛ばして猫にぶつけたじゃありませんか! 猫は驚いて逃げていきました。

一番の畜生はニンゲンだったというオチでした。ちなみにこれは全部実話なのです(>>1が廃都とか新都とか勝手に名づけてるのも含めて)。
うーむ。なんというかアレですな。ちょっと胸糞悪い話でした。
195 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/27(土) 21:20:59.00 ID:oX6EnK9K0
ゴ……ゴメンもうちょっと待ってください……もう少し時間があればキリの良い所まで書けそうなんや……
いやー一日中家に籠もってたのに全然書けてないで投下一時間前になって焦ってチューニングし始めるって怠惰よねぇ……すみません
とはいえ遅くとも今日中には投下するのでご安心を。多分一時間後ぐらいになるかな



///チラシの裏って書いておけば何書いても許されると思いやがって///
今日は一日中音楽を聴いてました。UKハードコア→スピードコア→ボカロ→ユーロビート→ハッピーハードコアとなんか昔ハマってた曲なりジャンルなりを漁ってわあいみたいな。
あんま音楽通ってわけじゃないんですけどね。
SPEEDKORE 4 KIDZ!とか聞いてうぎゃーってなったりSuper Eurobeat系のを聞いてふぅぅぅーってなったり。
自分で言うのもなんだけどわりと頭悪そうな生活してますね。まぁたまにはこんな日があっていいじゃない。
196 :【58/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/27(土) 22:56:58.22 ID:oX6EnK9K0
提督「おかしい……どうして誰も居ないんだ……? とっくに帰投しているはずだが……」

提督「何かあったなら無線機に通信を入れているはずだが」

提督「だが……まだ戻っていないという以上、“何かがあった”のは確実だな……」

提督「考えるのは後だ。満潮! 君は交戦場所に近い鎮守府の提督に片っ端から救援要請を出してくれ」

提督「さっきまで持ち歩いてたポータブル型の無線機でなく、この鎮守府にある据置型の無線機ならば彼女たちからの電波も受信出来るはず」ガチャガチャ

満潮「分かったわ!」

・・・・

電「鎮守府から通信なのです!」

如月「最初の交戦で通信機器が壊れちゃったけど、受信なら辛うじて出来るみたいね」

提督「――んな……皆! 聞こえるか!? 応答願う!」ザザッ

提督「少し遅くなったが磯波を大将のもとに引き渡し、満潮が解体妖精を取ってきてくれた! 僕たちは任務を遂行したぞ!」ザザザザ

提督「そちらの被害と状況を聞きたい! 至急応答願……」ザザッ……ガガガガッ

提督「今他の鎮守府に救難要請を出……必ず……きて……帰ってきてくれ……」ガッガッガッピーーー

如月「完全に壊れたみたい。受信すら出来なくなっちゃったわ」

電「司令官は無事のようで一安心、……ってわけにもいかないですね。こっちの状況が状況なだけに」

・・・・

満潮「終わったわ。そっちはどう?」

提督「わずかなノイズ以外に何も聞き取れなかった。こちらからの声は届いていたみたいだけど」

提督「しかしそれも途中で完全に通信が途絶えてしまった……」

提督(一体今どんな状況なんだろう。ひょっとすると、もう既に誰か海に沈んでしまったのかも……)

提督「こんなことになったのも僕のせいだな……まずいことになった。……まずいことになった」

満潮「司令官。まだ誰かが沈んだと決まったわけじゃないわ」

提督「そうだな、ここで取り乱しているようではだめだ。考えろ……今彼女たちの為にやれることを……」

提督(後悔は後ですればいい。今はくよくよしている場合じゃない)

提督(だが……これは打つ手なしかもしれないな……せめて状況さえ分かれば……)

椅子に深く腰を下ろし、腕を組み、深呼吸する提督。軍帽を目深に被っているため表情は伺えないが、口元の様子から歯を軋ませているのが伺える。

提督「満潮、ドックで休憩していろ。僕はここで彼女たちの帰りを待つ」

満潮「嫌よ。私もここに残るわ」

提督「そうか……分かった」

提督「……」

満潮(ここに私が居ることで何が出来るのかは分からない。でも、司令官には私のようになって欲しくない)

満潮(私が貴方を支えるわ、司令官)

----------------------------------------------------------------------
満潮の好感度+3(現在値30)
197 :【60/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/27(土) 22:59:10.47 ID:oX6EnK9K0
電「――皐月! ――れーかんは無事です! ――あとは帰還するだけ!」

皐月「声すらほとんど届かないとは……本隊と随分離れてるみたいだな

皐月「でも、司令官は上手くやれたみたいだね。良かった良かった」

皐月「さあ! 退却戦といこうじゃないか!」

磯波II(もうほとんど弾薬も残っていないのに……どうしてまだ戦おうとするんでしょうか?)

・・・・

電「皐月に聞こえたかな……」

如月「皐月と合流する、退路も切り拓く。片方でさえ厳しいのに両方やらなきゃいけないのは辛いわね……」

如月「皐月が先陣切って負傷した磯波IIを救いに行ったのは良いものの、運悪く敵の潜伏部隊に接触して艦隊を二分されてしまうとはね」

電「これでもこっちはだいぶ片付いた方なのです。潜伏隊が現れた時は弾薬を全部使っても切り抜けられないかと思ったのです……」

如月「切り抜けた……とも言えないけどね。かなり不利な状況のまま膠着状態が続いているし」

朝潮(おまけにもう日が昇り始めている。まだこちらには気づいていないものの、背後から敵艦隊が接近している)

朝潮(後方の敵艦隊には軽空母が多い。日が出たら索敵を開始して私たちを見つけるでしょう)

朝潮(そうなったらもう助かる術はない。……私たちに残された時間はせいぜい数時間、か)

如月「せめて司令官の指揮が届けば……あるいは満潮か磯波が居ればまだどうにかなるんでしょうけど……無いものに期待してもしょうがないわね。何とかしないと」

朝潮は拳を強く握りながら、無言で震えている。

朝潮(どうしてッ……どうしてッ……どうしてッ! ……)

朝潮(せっかく司令官にチャンスを頂いて、ようやく私を認めてくれたかもしれなかったのに……これからもっと活躍できるはずだったのに……)

朝潮(予期せぬ敵艦隊の強襲さえなければ全て予定通りに行くはずだった……。でも、もう……)

朝潮(もう……おしまいですね……。このままおめおめと生還したところで、もう二度と司令官は私のことを見て下さらないでしょう)

朝潮(私が司令官の立場だったら、そうするに決まっている。ならば……)

朝潮(艦娘として、矜持ある最期を遂げましょう。他の艦の為にも、司令官の為にも、それが一番良いでしょう)

朝潮「はああああッ!」バババババババ

温存していた残りの燃料と弾薬を全て使い果たさん勢いで猛スピードで敵艦隊に突き進んでいく朝潮

如月「ちょ!? ちょっと朝潮!? 突然何やってるの!?」

朝潮「私一人で皐月を連れてきます! あなた達はそこで待機していて下さい!」

朝潮「今私が持てる全ての力を使えば、この状況を打開出来るはずです!」ダカダカダカダカ

電「でっ、でも、一人じゃ危ないのです! 如月! 私たちも続くのです!」

如月「一体どういう風の吹き回しかしら……ま、いいわ。賭けに出るのも悪くないわね!」バシュッバシュッ

・・・・

皐月「あ、ヤバ。弾薬もうないや。あはははッ」

磯波II「これでもう終わりですね。諦めて沈んだらどうですか」

皐月「いやいや、なんのこれしき、ってね! まだやりようはある!!」ガンッ! ガンッ! バゴォッ!

連装砲で敵駆逐艦を殴りつける。攻撃を受けた駆逐艦は大破しているようだ

皐月「効率悪いけどこれでも倒せないことはないね」ガンッガンッ メキャッ

皐月「あっ壊れた」

皐月「あっはっはっは、これは面白いね」
198 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/27(土) 23:01:55.55 ID:oX6EnK9K0
す、すいません未だに一段落置けるまで書ききれてないしこの先投下しちゃうと微妙にキリが悪い感じになりそうなんで残りは明日投下ということで何卒……明日もちゃんと投下しますんでご容赦を
199 :【61/100】 </b> ◇Fy7e1QFAIM<b> [saga]:2014/09/28(日) 21:31:22.44 ID:SzAO3llG0
磯波II「……どうしてそこまで貴方は戦えるんですか!? この期に及んで、どうしてまだ戦っていられるんですか!?」

皐月「何でって? そりゃあボクが強いからだね。へへっ」敵の弾幕を軽やかに交わしながら答える

皐月「司令官の願いはボクが絶対に叶えてみせる。それはボクの望みでもあるからだ」

皐月「ボクは、司令官が最後にどこに辿り着くのかに興味があるんだ」

皐月「今の司令官なら、きっと何かを成し遂げると思う。それを見届けるまで、ボクは沈むわけにはいかないな」

磯波II「理解出来ません……」

皐月「理解出来ないのはお互い様だと思うけど、ねっ!」迫り来る駆逐艦を拳で撃退する
皐月「リーチが短いとやりづらいな〜……っと」

皐月「まっ、君はそこで指をくわえてボクの勇姿を眺めているといい。ふふんっ」

・・・・

朝潮「囲まれているとはいえ雑魚が多いだけ……撃てば当たる!」ダンダンダンッ

電「朝潮! そんなに目立つ動きで突出したらダメです! 集中砲火されてしまうのです!」

朝潮「心配無用です! 私が道を切り開くッ!」ダンッ ダンッ

朝潮(どうせ私はここで沈むのだ。今更躊躇などしないッ!)

朝潮「駆逐艦朝潮の力……その目に焼きつけろ!」

・・・・

皐月「ふぁぁー、さすがにキツかったー。昼戦だったら死んでたかもなー、はははっ」

磯波II「信じられません……一個小隊を壊滅させてしまうなんて」

皐月「と、こんなふうに君の策は崩れ去ったわけだ。残念だったね」

皐月「途中でボクたちが君の後をつけていたのを気づいたんだろう? だから深海棲艦と接触してすぐにやられようとせずに逃げ回って時間を稼ぐような行動を取っていたんだろう」

磯波II「看破されていましたか。ここで私と一緒に道連れするつもりでした。……貴方がたの指揮官はいずれ私の提督の障害になるでしょうから」

皐月「しかし、気づくのが遅すぎたよ。こんな状況になってしまってからじゃあね……」

皐月(朝潮が心配だな……責任を感じてるんじゃないだろうか……)

磯波II「このまま前方の敵艦隊を突破して、味方艦隊と合流するつもりですか?」

皐月「無論。……さすがに連戦はヤバいから、ちょっとここで休憩するけどね」

磯波II「そうですか。では、ここで私を置いていって下さい。私を連れたまま突破することは不可能でしょう」

皐月「君はここで轟沈するのが任務だからそれで良いかもしれないが、ボクはここで君を守り抜いて生きて帰るのが任務だから、そういうわけにはいかないな」

磯波II「私の任務など……関係ありません。任務など関係なく、私はここで沈むべきなのです」

磯波II「提督は私に艦娘として生まれた理由を与えて下さったのに……先の嵐の夜にも助けられ、ここでも貴方に深海棲艦の包囲網を突破されてしまった」

磯波II「……提督に触れられると、とても幸福な気持ちになるのです。この方の為に命を尽くすことが私の使命だと、そう思っていました」

皐月(触れられると幸福な気持ちになる? 壁? どういうことだろう)

皐月(手で触れることによって艦娘に多幸感を植えつけ洗脳してる……ってことか? 推測に過ぎないが……)

磯波II「でも……結局ダメですね。貴方を道連れにすることさえ出来なかった。私の負けです」

磯波II「一つ確認させてください。……私が持っているこの注射器の中身は、偽者にすり替えられていますよね?」

皐月「…………その通りだよ。だから君を連れ戻すのがボクたちの任務だ」

磯波II「やっぱり……そうですよね。なんとなく、そんな気がしていました。あぁ……私は何も出来なかったんですね……何一つ……」

磯波II「こんな私を生かしておいても、戦略的に何の意味もありません。私をここで捨てていってください」

皐月「お断りだね。むしろそう言われてなおさら君をうちの鎮守府まで連れて帰りたくなった」

磯波II「任務だから……ですか……? はは、すごいですね。貴方は本当に強い……」

磯波II「私も、任務だからって、提督からあんなに良くしてもらえたからって、頑張ったんだけどな……私は、弱いですから……」

皐月「違うッ! 君を連れて帰るのは、ボクが君にムカついたからだ。任務なんて関係ない」
200 :【62/100】 </b> ◇Fy7e1QFAIM<b> [saga]:2014/09/28(日) 21:33:13.35 ID:SzAO3llG0
朝潮「はぁ……はぁ……はぁ……ふ、ふふ。造作もない……」

朝潮「この程度の敵を相手に、私たちは二の足を踏んでいたんですね」

如月「軽巡や重巡を物ともせず沈めていくわ……アイツあんなに強かったのね……」

電(どこか様子が変なのです……)

・・・・

朝潮「む、あれは……。皐月!」眼前の敵を撃ち払いながら皐月のもとへ駆けつける朝潮
皐月「ふぅ……やっとこさ合流出来た……か。さすがに視界が霞んできたな……」

皐月「さすがに……殴り合いは無茶があったかも……ごめん、後は任せた……」

如月「皐月の損傷が著しいわね……生き残っているのが不思議なくらいだわ。磯波IIも意識を失っているものの無事ではあるみたい」

電「皐月はきちんと磯波IIを守り抜いたのです!」

朝潮「電! 如月! 彼女たちを背負って行って下さい。皐月も磯波IIも航行不能なぐらいに負傷しています」

如月「良いけど、それじゃあ私たちはまともに戦えなくなるわよ? まず先に敵を片付けてからじゃないと撤退も出来ないんじゃないかしら」

朝潮「そんなことをしていたら朝になってしまいます。……付近に軽空母で構成された敵艦隊を発見しました。ここで脱出出来なければ私たちは皆ここで沈むことになります」

朝潮「幸い、今私たちが敵陣の真っ只中を突破してきたことによって、多少敵艦隊に隙が出来ています。貴方たち二人が全速力で航行すれば、この敵を振り切ることができます」
如月「振り切ることは出来ても、そんなに持続力は無いわ。すぐ敵に追いつかれてお陀仏よ」

朝潮「私が殿軍を務めます。お二人が敵艦隊を突破した後、私一人で敵の進撃を食い止め」

電「そんなことをしたら朝潮は……」

朝潮「ここで最期を迎えます。これが私の戦略的判断であり……そして、私なりの司令官への忠義です」

如月「本気なの? ……この海の底に沈むのよ」

朝潮「この局面で最も犠牲を抑えるにはこの方法しかありません。また、せっかく司令官に大任を与えていただいたのに、全う出来なかった自分自身へのケジメでもあります」

パァン 乾いた音がする。電が朝潮の頬をはたいた

電「朝潮は何も司令官のことを分かっていないのです! だから今までだって司令官に避けられていたのです!」

電「司令官が! そんなことを望んでいるわけがないのです! あなたは何も分かっていない! 何も分かっていない!」

朝潮「……電。皐月も動けない今、もうこうするより他に道はありません」

朝潮「それに、私は司令官の理想に最後まで賛同出来ませんでした。犠牲なくしては何も得られません」

電「今までだって犠牲を回避して乗り越えられてきたじゃないですか!」

朝潮「今まではそうでも、今はそうではありません」

朝潮「私はここで艦娘として、兵器としての最期を遂げます。それが正しいことだと私は信じています」

電「そんなのおかしいのです! 間違ってるのです! 司令官も私もそんなこと望んでないのです!」

如月「……行くわよ電。遠くで索敵機の音が聴こえる。もう時間は無さそうだわ」 航行を開始する如月

電「如月まで……!」

如月「さっき朝潮が言ってたように、皐月もいない以上どうすることも出来ないのは分かっているでしょう、電。ここで私たちがもたもたしていたら朝潮の覚悟を無駄にすることになるわ」

・・・・

朝潮(二人は無事鎮守府方面へ向かったか……)

朝潮(敵が二人の後を追っていく……だが)

朝潮「ここは朝潮型1番艦、朝潮が食い止める! 命が惜しければかかって来いッ!」バババババババッ

朝潮(司令官……貴方の理想に、私は沿うことが出来ませんでした)

朝潮(でも、これでいい。貴方の元には、私よりも電のように、貴方の理想に心から賛同出来る者が集うべきです)

朝潮(短い間でしたが、貴方とご一緒出来て、私は幸せでした)
201 :【63/100】 ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2014/09/28(日) 21:42:37.26 ID:SzAO3llG0
足柄「しっかし緊急の救助任務だなんて珍しいわねぇ〜……うちの鎮守府に助けを求めるような提督がこの世に居るなんてねぇ」

足柄「三雲大佐の一件からどういうわけかうちの提督もかなり冷遇されてるじゃないの。おかしいわよね!?」

那智「減らず口はよせ。……ただ、嫌疑の目で見られていることは事実だな」

羽黒「交戦している艦娘を発見しました! ……1隻しか居ないみたいですけど」

・・・・

朝潮「朝日が眩しいな……これだけ時間を稼げば、電たちはきっと鎮守府に戻れるだろう」

朝潮「鎮守府まで戻れるほどの燃料は残っていない。弾薬も尽きた……か」

朝潮「我ながらよく戦ったものですね。ふふ」

朝潮「さて……ここまでか。もう何も思い残すことはありませんね」バアアアアン

朝潮「ッ……空襲か……。私一隻を沈めるだけなのに、随分と手が込んでいますね」

ブオオオオン ゴゴオオオオババババババ シュゥゥゥゥゥ……

朝潮「!? 敵の艦載機が打ち落とされた!?」

龍驤「たった一隻で敵艦隊の前で仁王立ちって……キミ相当おかしなやっちゃなぁ」

羽黒「救出に来ました! 他の艦は無事ですか?」

朝潮「他の艦は撤退しました。ここに居るのは私だけです」

妙高「詳しい話は戦いが終わってから聞くとしましょう。第一・第二主砲、斉射、始めます!」ドドーン ドドーン

足柄「久しぶりの戦場だわ! 思いっきり暴れさせてもらうわよ!」

・・・・

提督「南条中佐から報せが入った。朝潮を無事保護したそうだ。明日には戻ってくるって」

提督「はぁ……」胸を撫で下ろす

満潮「良かったわね。ひとまずは一安心じゃない」

ガチャッ

如月「作戦、完了しました」

電「皐月と磯波IIはドックに連れて行ったのです。……朝潮は」

提督「朝潮なら問題ない。他の鎮守府に救助してもらった」

電「良かったのです……」

電「あ、あのっ。朝潮のことを責めないであげて欲しいのです」

提督「ああ、今回こうなってしまったのは僕のせいだ。彼女に責任は無いよ」

如月「司令官、私たちもドック入りして来るわね……疲れたわ」

バタン

----------------------------------------------------------------------
過酷な戦場を乗り越えて艦娘たちとの絆が深まった
電・皐月・如月・満潮・朝潮の好感度+6(ステータスや秘書艦による±補正なし)
電の好感度+6(現在値37)
皐月の好感度+6(現在値22)
如月の好感度+6(現在値23)
満潮の好感度+6(現在値36)
朝潮の好感度+6(現在値26)
202 : ◆Fy7e1QFAIM [saga sage]:2014/09/28(日) 21:55:17.50 ID:SzAO3llG0
エクストライベント発生判定 >>+1(コンマの数値が44以上で発生)
また、60レス突破したので経過ボーナスです。

/* 経過ボーナス */
以後各艦娘の好感度の基本値が+1増加します
また、提督の能力値変動イベントが発生します

能力値ボーナスは安価とコンマで決定します。
アップさせたい能力値 勇気/知性/魅力/仁徳/幸運の中から一つ選択し、
出たコンマでその選択した能力の上昇値が決定します(詳しくは>>75)。

アップさせたい能力値を決定してください(勇気/知性/魅力/仁徳/幸運の中から一つ)
>>+2



本日の投下はここまでです。
エクストライベントでエピソード消化しようってのは我ながらどうかなーと思ってます。
本当はなるべく物語の無駄を省いて大事な部分だけ描写すべきなんだけれども……どうしてもあれもこれもってなっちゃいますね。難しい。

///チラシ///
</b> ◇Fy7e1QFAIM<b>ってなんだよ。どうやったらそうなるんだよ。意味わかんねーよ。
太字かよ。でもHTML5では太字として使用する目的で使っちゃダメなんだぜ。
っていうかHTMLで文字を装飾すること自体がナンセンスなんだぜ。2000年代のホームページじゃあるまいし。

こんな弱気なことを書くのもどうかと思いますが最近は結構アレですね。
「本当にこんな感じで正しいのかな……」って不安になってきますね。創作に正解なんて無いんですけれども。
なるべく客観的視点である程度読み返したり考えたりしても所詮自分の主観から生まれた客観だしねぇ……。
うーん難しい。多いんだか少ないんだかよく分からないぐらいの残りレス数がさらに不安を加速させるという闇。
まーなんとかかんとかうまいことやっていこうと思うんですけどね。思うんですけどどうだろう。
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/28(日) 21:56:40.81 ID:SoW2Oj1xo
ほい
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/01(水) 08:22:41.72 ID:NG+LM4qcO
仁徳
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