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【安価とコンマで】艦これ100レス劇場【艦これ劇場】
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1 :
◆Fy7e1QFAIM
[sage]:2014/07/27(日) 12:07:53.68 ID:IX8pZviw0
/* このスレを読む前に */
・艦隊これくしょんの二次創作SSです、ダメな人は回れ右
・更新が滞ったりエターナっても泣かない
・キャラ崩壊や気に入らない描写があったら「これは別の世界線の話だ」と自分に言い聞かせてください
・細かいことは気にしないと幸せになれる
提督が100レスの間で艦娘たちと青春(?)を過ごす、台本形式の物語です。
>>1
はSSどころか小説めいたテキストを書くこと自体が中学校以来の経験になるので相当アレかもしれませんが、頑張ってナイスなお話を繰り広げていきたいです。
ちなみにあんまり安価イベントは少ないかもしれませんがよろしくお願いしますです。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1406430463
2 :
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 12:08:30.67 ID:IX8pZviw0
/* ルール説明 */
・
>>1
が1レスずつ物語を投稿していきます。(名前欄にレス数のカウントが表記されます 例:1/100)
レス数が100になったら物語はおしまいになります。また新たな設定とストーリーで100レス……ってのを
>>1
が飽きるまで続けていきます。
・物語が開始する前に、ヒロインとなる艦娘6人および提督のステータス、コメディ・シリアス判定を安価で決定します。
・レスが進行するにつれて艦娘との好感度がアップしていきます。
/* 能力値説明 */
コンマの数が大きければ大きいほどそのステータスが高くなります。(最小値00・最大値99)
ステータス値によって提督の性格が概ね決定される感じです。
勇気:提督の勇気を司る。このステータスが高いと、身体能力が向上・土壇場で退かない、などの効能が発揮されることがあります。
また、一部の艦娘の好感度が高まりやすくなります。(例:木曾・長門)
知性:提督の知性を司る。このステータスが高いと、エリート的地位になりやすい・窮地を知略で退ける、などの効能が発揮されることがあります。
また、一部の艦娘の好感度が高まりやすくなります。(例:鳥海・霧島)
魅力:提督の魅力を司る。このステータスが高いと、芸術的センスや技能が向上・どこか人を惹きつける、などの効能が発揮されることがあります。
また、一部の艦娘の好感度が高まりやすくなります。(例:鈴谷・北上)
仁徳:提督の仁徳を司る。このステータスが高いと、他人に嫌われにくい・自分や他人を悲しませない、などの効能が発揮されることがあります。
また、一部の艦娘の好感度が高まりやすくなります。(例:榛名・電)
幸運:提督の幸運を司る。ありとあらゆることに影響したりしなかったりします。
3 :
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 12:09:25.69 ID:IX8pZviw0
/* 好感度説明 */
(基本的に)1レスごとに艦娘との好感度が少しずつ向上していきます。
100レス到達時点で最も好感度の高かった艦娘とEDを迎えます。(ハーレムENDはありません)
また、好感度が高くなると態度が少しずつデレていきます。
好感度0 〜10:知り合い・顔見知り
好感度11〜30:友人
好感度31〜40:異性として意識し始める
好感度41〜50:恋慕
50を超えたらその娘とのEDで確定的な扱いになっていきます。
また、色々と暴走し始めるかもしれません。
(R-18的描写は物語上必要であればやるかもしれませんが基本ナシの方向です)
/* コメディ・シリアス判定説明 */
00〜99の範囲内で決定されます。(最小値00・最大値99)
数値が低いほどコメディ寄り(日常系・ギャグ系・ラブコメ系)に、
数値が高いほどシリアス寄り(戦闘系・悲恋系・ハードボイルド)になります。
大体20切るとヤマなしオチなし意味なし風になります。
大体80超えると人死にが出ます。
4 :
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 12:10:07.06 ID:IX8pZviw0
/* 初期設定安価 */
一人目 >>+1(コンマで提督のステータス「勇気」が決定)
二人目 >>+2(コンマで提督のステータス「知性」が決定)
三人目 >>+3(コンマで提督のステータス「魅力」が決定)
四人目 >>+4(コンマで提督のステータス「仁徳」が決定)
五人目 >>+5(コンマで提督のステータス「幸運」が決定)
六人目 >>+6(コンマで「コメディ・シリアス判定」を決定)
※無効レスや被りが起こった場合は>>+1シフト
アレコレ小難しいこと書いたけれど物語に登場させたい艦娘の名前書けばいいだけです。
あとはコンマの力を借りて
>>1
が物語を考えていきます。
/////チラ裏/////
ぶっちゃけ
>>1
がストーリーを創る能力や文章能力を向上させるための試みみたいなモンであって、
コンマの初期設定通りにちゃんと書いていく自信はあんまりないのです。
そもそも100レスで上手いこと6キャラとフラグを立てたりしつつ起承転結させるとかクッソ難しそうですし……。
とりあえず「男は度胸! 何でもためしてみるのさ」的精神で立てたスレなので、ある程度の粗や遅筆は許してくだされ〜。
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/07/27(日) 12:18:03.41 ID:90of79vsO
電
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)
[sage]:2014/07/27(日) 12:20:08.31 ID:UHfAKRL40
皐月
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/07/27(日) 12:33:04.10 ID:RGohO2I+o
磯波
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)
:2014/07/27(日) 12:43:48.42 ID:PNXQk6EHO
如月
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/07/27(日) 12:46:57.62 ID:w/fHMdLU0
満潮
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/07/27(日) 12:47:25.89 ID:/PcmK2lhO
朝潮
11 :
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 12:53:23.57 ID:IX8pZviw0
ア、ハイ。ドウモ、皆サンアリガトウゴザイマス。
ヒロイン
電・皐月・磯波・如月・満潮・朝潮
提督ステータス
勇気:41(人並み)
知性:31(下の上〜中の下)
魅力:10(ないです)
仁徳:42(人並み)
幸運:62(やや高め)
コメディ・シリアス判定:89(サツバツ!)
こんな感じで行きます。
これからお出かけなのでお出かけ先で頑張ってあれやこれや考えます。
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)
:2014/07/27(日) 13:41:07.91 ID:PNXQk6EHO
うーん、この駆逐ヒロインと運だけ提督……
1に期待
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/07/27(日) 13:50:41.62 ID:UxkOQbX8o
>魅力:10(ないです)
>コメディ・シリアス判定:89(サツバツ!)
そこはかとなくヤバいっぽい?
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/07/27(日) 13:52:00.57 ID:QPWCOKDwO
人並みの仁徳と幸運があるから……
15 :
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 20:35:14.94 ID:IX8pZviw0
とりあえず頑張って構想は立てたから、なんとかなるはず……。
とはいえ初っ端からいきなりコンマ神の洗礼を受けたのはなかかなか衝撃でした。
/* 補足的なサムシング */
・大体10レスぐらい進むと安価かコンマイベントが発生します。
・各種能力値に、『このステータスが高いと、一部の艦娘の好感度が高まりやすくなります』
と書きましたが、逆にステータスが低いと好感度が高まりにくくなることもあります。
コンマによる能力値補正早見表
00〜20:好感度が10超えるまでマイナス補正(好感度の上昇度合いが50%になります)
21〜40:好感度補正なし(ただし、作中で平均以下の能力であるという描写がなされる)
41〜60:好感度補正なし(人並みの能力値です)
61〜80:好感度補正小(好感度が少し上がりやすいです)
81〜90:好感度補正中(好感度が上がりやすいです)
91〜99:好感度補正大(好感度が結構上がりやすいです)
※運は好感度には影響はありませんが、安価やコンマイベント等で効果を発揮することがあります。
それでは『艦これ100レス劇場 第一部』開幕します。
/////チラ裏/////
コンマ補正に関する補足書いたけど、運以外に取り柄のない今回の提督には何の好感度補正も発生しない。アワレ!
むしろ魅力のマイナス補正が足を引っ張って一部艦娘と好感度が上がりにくい事態に。
っていうかほのぼのラブコメ書くつもりでいたらこれだよ……やってくれるぜコンマ神。
シリアスムードが漂う感じなので、ステータス的にはポンコツ提督だけどあんまり無能に描くのも難しそう。
無能すぎて皆死んじゃったら困るし……なんてことを考えながらストーリーを練ってます。
史実ネタはあんまり詳しくないのでそれっぽい深刻なアトモスフィアを漂わせつつもわりとテキトーです。
ほら、
>>1
って理系だからさ……(言い訳)
俺設定全開だけど覚悟はいいよね、答えは聞いてない!
16 :
【1/100】
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 20:37:20.67 ID:IX8pZviw0
提督「ここがこれからの僕の職場か……」ゴクリ
ギィィ…… (ドアを開ける)
提督「ただ今より着任しました、提督と申します! よ、よろしくお願いします!」迸る緊張オーラ
電「初めまして司令官さん。電です。どうか、よろしくお願いいたします」
皐月「皐月だよっ。よろしくな!」
朝潮「駆逐艦、朝潮です。よろしくお願いします!」ビシッ
磯波「あ、あの…磯波と申します。よろしくお願いいたします」
提督(女の子が兵器として戦うとは聞いていたが……まさか本当にこんな感じだとは……)
提督「皆、よろしく頼むね。ところで、ここに居るのは全員で六名だと聞いているけれど、他の二人はどうしているのかな?」
磯波「あ、あのぅ……それが、二人とも用事があるそうで……。明日の作戦会議には出席するそうなのですが……」
提督「ん、そうか。分かった(よくわからないけど)」
皐月「ところでさ司令官。司令官ってボクたちと年齢があんまり変わらないよね? もっと年上の人が来ると思ってから、意外だったな」
提督「ちょっとしたコネでね……僕を拾ってくれた恩人が海軍に居るんだ。頑張ってその人の期待に答えなきゃと思ってね」
朝潮「それは……大佐殿でありますか?」
提督「おぉ、大佐さんが派遣してくれた有能な駆逐艦っていうのは君のことかな。よろしく頼むよ」
電「司令官さん。電や皐月、磯波は司令官さんと同じように、つい最近着任したばかりなのです。朝潮にこの鎮守府を案内してもらうといいのです」
提督「分かった。そうしよう」
17 :
【2/100】
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 20:37:58.58 ID:IX8pZviw0
朝潮「ここが工廠です、といっても……資材や資源が無いので、形骸化した施設となってしまっていますが……」
提督「なるほど。新たな艦娘を建造したり、艤装を使って近代化改修を行う施設だと聞いているよ」
朝潮「本部からの資源の支給が滞ってしまっていて、当面は我々駆逐艦のみで作戦をこなしていくしかないようです」
提督「ふーむ」
提督(本部っていうのはよく分からないけれど、僕や彼女たちのような子供を戦場に出すっていうことは、かなり逼迫している状況なんだろう)
提督(大佐さんに拾われて海軍の話を聞かされるまでは、この国がこんな状況になっていることなんて全然知らなかったな……)
朝潮「ここは食堂です。私たちはいつもここで食事を摂ります」
提督「なるほどね」
朝潮「入渠ドックです。戦闘で負傷した艦娘の艤装や装備を修復します」
提督「うん。作戦が完了する度に皆をここで入渠させれば良いってことかな?」
朝潮「被害規模によりますね。もちろん、大規模な作戦の直前や大破した艦がいる場合は入渠させる必要がありますが、
かすり傷や小破程度の場合は、敢えて出撃させるのも選択肢の一つなようです。入渠できる艦にも限りがあるので」
提督「むずかしいなぁ」
・・・・
朝潮「……案内は以上です。何か分からないことはありましたか?」
提督「ん、いや。大丈夫。大体分かったよ、多分」
朝潮「司令官、今後ともよろしくお願いします!」ペコリ
提督(すこし堅物そうだが……信頼してくれているみたいで何よりだ)
----------------------------------------------------------------------
朝潮の好感度+1
18 :
【3/100】
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 20:38:43.85 ID:IX8pZviw0
提督「朝潮から施設や執務の説明は受けたものの……いまいち要領を得ないなぁ〜」ペンを鼻と口に挟みながら
コンコン
電「司令官……執務はどうですか?」
提督「順調だと言いたいところだけど、まだ慣れないや」
電「そうですか……電と一緒ですね」
提督「?」
電「電は士官学校を出たばかりですから。分からないことばかりなのです」
提督「さっき一緒に居た、ええと……皐月や磯波もそうなのかな?」
電「……なのです。電たちは、明日の出撃が初陣なのです。司令官さんと一緒なのです」
提督「そうか。あの場には居なかった如月や満潮もそうなのかな?」
電「二人は違うのです。満潮も如月も、壊滅した別の小隊から再編成されてこの隊に配属されたみたいです」
電「二人とも朝潮に匹敵するほどの戦績はあるけれど、あまり司令官を信用していないみたいなのです」
提督「あー……これは手厳しいなぁ。なるほど」
電「はわわわ、違うのです。司令官さんを信用していないんじゃなくて、
指揮を出す人そのものを信じていない……そんな風に電には見えるのです」
提督「そっか(結局同じ意味なような気はしなくもないけど)」
・・・・
電「司令官……私の夢を、聞いてくれますか?」
提督「あぁ」
電「この世界を、戦争のない平和な世界にしたいのです」
電「沈んだ敵も、出来れば助けたいのです……」
提督「……素敵な夢だね」
電「司令官さん。これから、よ、よろしくお願いします! なのです!」
提督(自分の夢の話をして気恥ずかしかったのか、僕が次の言葉を発する前に顔を真っ赤にして執務室を走り去っていってしまった)
提督(僕は今まで何の夢も持たないまま、ただ生きるために生きてきたけれど……彼女は立派だなぁ)
提督(彼女の想いを実現出来るように僕も頑張らなければ)
----------------------------------------------------------------------
電の好感度+1
19 :
【4/100】
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 20:39:26.28 ID:IX8pZviw0
提督「夜か……そろそろ寝よう」
提督「明日は早速出撃だ。まだ全然どうしていいか分かってないんだけど、大丈夫なのかなぁ」
提督「とにかく、明日の作戦会議に備えて早く寝なければ……」
コンコン
提督「ん? いいよ入って」
磯波「磯波です。こんな時間にすみません」
提督「どうした? 何か話でもあるのかな」
磯波「その……明日の出撃のことなんですが……」
磯波「私……不安で……」
提督「……(ここで口にすべきではないだろうから言わないけど、僕も不安だな。正直)」
磯波「提督の指示が不安ということではないんですけど……私、死ぬのが怖いです」
磯波「もちろん、この隊を編成して最初の作戦だし、大きな被害を受けることはないという想定だとは分かっていますが……」
磯波「私、臆病ですか……?」
提督「いや、そんなことはないよ。誰だって死ぬのは怖いよ。僕も怖いし」
提督(あっ、ついうっかり情けない言葉がポロッと出てしまった)
磯波「ふふふ」
提督「? どうしたの」
磯波「いえ、提督が、こんなことを相談できるような方で良かったと安心しています」
磯波「私たち艦娘はあくまで兵器ですから。戦って、結果を出すために居るのですから」
磯波「だから、本当は、こんな弱音を、よりにもよって提督に、その……ごめんなさい」
提督「いや、いいんだ。死を恐れるのは悪いことじゃない。
それに、不安を打ち明けてくれてよかった。僕でよければ、また相談に乗るよ」
・・・・
提督(磯波、か……)
提督(僕は彼女たちの命を背負っているんだなぁ……)
提督(明日の作戦は半ば上からのお達しで行われるようなものだから、僕の裁量なんてあまり関係ない気はするけれど)
提督(そこから先の作戦は僕が練らなきゃいけなくなってくるわけか)
提督(気が重いなぁ……正直言って、指揮官として指示を出すことを甘く見ていた)
提督(かつて戦争で両親を失った僕を救ってくれた大佐さんの恩義に報いるために、なんて考えていたけれど)
提督(そんな理由でなるべきじゃなかったのかもしれないなぁ……)
----------------------------------------------------------------------
磯波の好感度+1
20 :
【5/100】
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 20:40:13.35 ID:IX8pZviw0
皐月「司令官、おはよう!」
提督「ん、おはよう。ノックもせずに人の部屋に入るのはどうかなと思うよ」
皐月「ごめんごめん。ボク、今日の初陣のことを考えてたら興奮して寝れなくて! ずっと待ち遠しかったんだ」
提督「寝てないのに大丈夫なの?」
皐月「うん、平気平気♪ 士官学校の頃からずっと、戦場で活躍出来る日を楽しみにしてたんだ」
提督「皐月は……不安じゃないのか?」
皐月「うーん、確かに不安もあるけど……でも、ボクたちは兵器だから。戦いで活躍することが最高の栄光なんだ」
提督(ボクたちは兵器か……。昨日の磯波もそんなことを言っていたな)
提督(見た目は僕たち人間と変わらない、いや、中身も人間と変わらないはずなのにな……)
提督(僕には正直言って、命の危険を冒して勝ち取る栄光に、何の良さがあるのか分からない)
提督(でも、彼女たちを戦場に送り出す身の僕がそんなことを言うべきじゃないな)
皐月「提督、どうしたの? 考え事?」
提督「ん? あぁ、いや平気だよ。気にしないで」
皐月「そっか! じゃあもうすぐ作戦会議の時間だから、執務室で会おうね!」
皐月「今日の僕の活躍を期待してねー!」
バタン (ドアを乱暴に閉めて去っていく皐月)
・・・・
提督(皐月……元気な子だな。少し危なっかしいが、ああいう子がいると頼もしいな)
----------------------------------------------------------------------
皐月の好感度+1
21 :
【6/100】
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 20:45:42.91 ID:IX8pZviw0
提督「作戦会議を開始する。満潮、如月、始めまして。以後よろしく頼むよ」
提督(来た当初はテンパってしまったが、さすがにもう落ち着いたぞ)
如月「如月です。よろしくお願いしますね」
満潮「ちょっと、何アンタ!? 新しい司令官が来るとは聞いてたけど……
アンタみたいなちんちくりんに指示出されるなんて……。ハァ、意味分かんない」
提督(酷い言われ様だなぁ……実際コネの力で入ったようなものだからある意味事実なんだけれど)
如月「ちんちくりん……くすっ」
提督(うわぁ……わりと傷つくなあ)
・・・・
満潮「で、これがアンタの立てた作戦ってわけ?」
提督「あぁ」
満潮「いくら上官から出された指示をこなすだけとはいえ、適当すぎるわ! つまらない戦略立てないでよね!」バンバン
提督「ちょ……あんまり机バンバンしないでよ……ボロいんだから……」
満潮「アンタのこの作戦じゃ緊急時に対応出来ないわ! もし敵に後続部隊が居たら各個撃破されるわよ? 私たちを殺すつもり?」
提督「いや……敵に余剰兵力はない想定での作戦だし、基本的に上官からの指示通りだからこれで正しいと……」
満潮「だからそれがダメって言ってるのよ! その想定が間違ってたらどうするの? アンタの上官の見通しが間違ってたら?
私たちが死んでもアンタは上官のせいにするの?」バン!バンバンバンバン
提督「ぐ、うぅ。すまない。じゃあ、どうすればいいか教えてくれ……いや、教えてください」
満潮「はぁ、話にならないわね。いい、まずは……」
・・・・
満潮「これで少しはマシになったんじゃない。いい? この作戦でいくわよ」
提督「う、うん(もう満潮が提督やればいいんじゃないかな……)」
満潮「じゃあ、午後から出撃ね」
提督「ア、ハイ。じゃあ皆解散」
・・・・
提督(なんで皆部屋から出て行ったのにこの子だけ残ってるのマジでストレスで胃がマッハなんですけど辛いんですけど)
満潮「……」ジトーッ
提督(めっちゃガン飛ばされてるし……)
満潮「……」(無言で提督に歩み寄る)
提督「ちょ、何す、うわっ……みゅみゅみゅみゅみゅ」ホッペグニュー
満潮「何間抜けな顔してんのよ! ヌボーッとした顔して何考えてんだか知らないけど、覇気が無さ過ぎるわ」
満潮「アンタは置物じゃないんだから、もっとしっかりしなさい! いいわね」
バタン
提督「」(放心状態)
----------------------------------------------------------------------
満潮の好感度+1
22 :
【7/100】
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 20:46:23.52 ID:IX8pZviw0
満潮「いい、出撃するわよ!」
朝潮「朝潮、出ます!」
皐月「皐月、出るよ!」
如月「如月、出撃します」
電「出撃なのです!」
磯波「うぅ……が、頑張ります!」
・・・・
提督(僕の、そして僕たちの初めての作戦は……何ら問題なく完遂することが出来た)
提督(結果論で言えば満潮の危惧したような事態にはならなかった)
提督(それもそのはずだ。鎮守府近海の警備作戦なのだから、大規模な敵襲があれば、
僕らの隊じゃなくてもっと強力な戦力を持つ部隊にお鉢が回ることになるだろう)
提督(だが、満潮に指摘されたように、僕は緊急時の対応を考えることを怠っていた。
これは勝てる戦だという無意識下での慢心があった。恐らく彼女は僕の慢心と見通しの甘さを看破していた)
提督(だからああやって突っかかってきたんだろうな……ハァ)
提督(今後はこう容易く勝利出来るような状況ばかりではなくなるだろうし、もっと頭を使わなければ……)
提督(彼女たちは兵器であり兵士だ。最前線で敵に被害を出すことが存在意義だ)
提督(そして僕はその指揮官だ。敵を打ち倒す策を練り、彼女たちの被害を抑える最善の案を考えなければならない……)
如月「ふふふ、司令官。どうしたのかしら?」
提督「ん、あぁ如月。そういえば君とはまだあまり話をしていなかったね」
如月「そうねぇ……昨日はずっと海を眺めていたから。ごめんなさいね」
如月「私も見たかったわぁ……『ただ今より着任しました、提督と申します! よ、よろしくお願いします!』のシーン」
提督「うぐぐ、いや、アレは緊張していてだね……(うわぁ、噂になってるのか……)」
如月「ふふふ、可愛いのね。司令官は」
提督「か、可愛いって……あのなぁ」
如月「満潮ちゃんに苛められてて可哀想だったわねぇ、司令官」
如月「私が慰めてあげようか♥」
提督「い、いや。結構だ」シドロモドロ
提督「というか、さっきまでその事で悩んでいたんだよ」
如月「そうねぇ、はじめの内は誰だってしょうがないわよ」
如月「司令官は、今出来る範囲でやれることをすればいいのよ。出来ないことや分からないことは悩んだって仕方ないでしょ?」
提督「今やれること……か」
提督「(如月か、ミステリアスな子だな……。でも、思ったより嫌われてないみたいで良かったな)」
提督「(電が、満潮同様に信用してなさそうに見えると言っていたから不安に思っていたが……)」
----------------------------------------------------------------------
如月の好感度+0.5(低魅力によるマイナス補正発動)
23 :
【8/100】
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 20:47:40.38 ID:IX8pZviw0
如月「司令官は、何のために戦っているの?」
提督「何のために……考えたことも無かったな」
如月「でも、なんとなくで軍人になる人はあまり居ないはずよ。それも、私たちと同じぐらいの見た目に見えるぐらいの若さで司令官だなんて聞いたことないわ」
提督「じ、実は……見た目が同じぐらいというか、多分本当に同じぐらいの年齢なんだ」
如月「何歳なの?」
提督「じゅ、じゅうよん……です」アセアセ
如月「あはっ。あはははは。私より年下じゃない」ケラケラ
提督「その、なんていうか、イリーガルというか裏口な方法で入ったもんだから……(そんなお腹を抱えて笑えなくても……)」
如月「年齢詐称なんて度胸あるわねぇ。うふふふふ」
提督「いや、僕の両親が事故で亡くなってね。それで、親戚の大佐さんっていう方が僕の義理の親になってくれたんだ」
提督「僕はその人をとても尊敬してるし、感謝してる。ずっと、あの人の力になりたいと、そう思って過ごしてきたんだ」
提督「その事を大佐さんに伝えたら、『そうか。実を言うと、今の軍部は猫の手も借りたいほど人手不足なんだ。
士官学校上がりも勉強だけは得意だが、実戦になると途端に使い物にならなくなるような連中ばかりでね。
年齢も低いし、頭もそんなに良くない提督君だが、連中よりは役に立つと思うんだ。協力してくれるな? なぁに、経歴は上手くごまかしておくさ』って」
提督「で、気がついたらこうなっていたと」
如月「多分、その人結構ダメな人だと思うな……(っていうか、義理の息子に対してわりと辛辣ね……)」
提督「大佐さんからは、艦娘っていう人型の兵器で深海棲艦という海の化物と戦いを指揮する仕事だーぐらいしか言われてなくて、
具体的な話は何にも受けてないから今こうして苦労してるんだよね」
如月「そ、そう」
提督「君の言うとおり、結構ダメな人かもしれないけれど、僕は大佐さんの力になりたい。だから、こうしてここに来たんだ」
提督「そのために、もっと頑張らなきゃな……」
提督「おっと、もうこんな時間か。おやすみ如月!」
如月「ええ、おやすみなさい」
・・・・
如月(これから不安だわ……)
----------------------------------------------------------------------
如月の好感度+0.5(低魅力によるマイナス補正)
24 :
【9/100】
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 20:50:10.94 ID:IX8pZviw0
提督「さて、今日も執務執務っと」
提督「まず何からこなせばいいんだっけ」
・・・・
バァン! ゾロゾロ (執務室に押し寄せる艦娘たち)
満潮「全く指示がないと不安に思ってたら、何やってんの!?」
提督「いや、執務だけど」
満潮「見りゃ分かるわよ! なんで秘書艦がやるような仕事をアンタがやってんのって聞いてるの」
提督「秘書艦?」ワッツ?
朝潮「失礼しました司令官。秘書艦について説明するのを忘れていました。いえ、さすがにご存知かと思っていたもので……」
磯波「あ、あの……秘書艦は提督の業務を補佐する役職です。書類整理や資源の管理報告など、事務作業全般を行います」
電「司令官一人で全部の仕事を抱え込むのは大変なのです」
提督「ん、あぁそう。そうなのか……」
皐月「司令官は、今後の作戦のことに集中しなきゃね」
如月「で、誰を秘書艦にするんですか?」
提督「うーむむ」
【安価イベント発生】
安価>>+2で秘書艦を決定
(秘書艦になった艦は好感度が上昇しやすくなります)
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/07/27(日) 20:51:23.47 ID:CIPmKP+co
電
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/07/27(日) 20:52:12.23 ID:90of79vsO
電
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/07/27(日) 20:52:18.86 ID:RGz9vrugO
如月
28 :
【10/100】
◆Fy7e1QFAIM
[saga]:2014/07/27(日) 21:13:28.97 ID:IX8pZviw0
提督(うーん、普通に考えれば経験豊富で戦略眼のある満潮になるかな……前回の作戦でもかなり的確な作戦を練っていたし……)
提督(ただ、秘書艦は報告等の雑務もこなす……となるとな。正直満潮と上手くやっていける自信は今のところない)
提督(じゃあ大佐さんが派遣してくれた朝潮はどうか……? 彼女も知識はありそうだ)
提督(しかし、どうも僕の指示や考えに従順すぎるというか、満潮ほどじゃないにせよもう少し批判的な目も持っている子の方が良いのかもしれないな)
提督(あとは経験で言うと如月だが……彼女もまだ見えていない部分が多すぎるんだよなー。本心はどこにあるんだろう)
提督(となると……磯波は秘書艦には向いてそうだな。だが、彼女は少し気弱すぎるきらいがあるよな)
提督(もう少し自分に自信を持ってもいいと思うんだが……。前回の作戦でもある程度戦果は上げられていたにも関わらず未だに不安が拭えないような態度が見受けられるんだよな)
提督(皐月……か。皐月はなぁ、秘書艦の仕事をさせるよりも前線に出してあげた方が喜びそうなんだよな。戦略や戦術の話には結構乗り気だしな)
提督(となると、電か。いや、しかし電もなぁ……僕が言うのもなんだけど精神的に脆そうな部分があるんだよなぁ。大丈夫かなぁ)
ふと提督の脳裏に電の言葉が浮かぶ。
『司令官……私の夢を、聞いてくれますか?』
『この世界を、戦争のない平和な世界にしたいのです』
『沈んだ敵も、出来れば助けたいのです……』
提督(……彼女の夢を信じてみるか。僕も彼女の想いに応えたい)
・・・・
提督「秘書艦は電に任命する」
電「はわわわ、よろしくなのです! 司令官」
----------------------------------------------------------------------
電の好感度+2(秘書艦の間、電の好感度上昇率が200%になります)
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