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【女の子と魔法と】魔導機人戦姫U 第14話〜【ロボットもの】
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3スレ目にかわりまして4スレ目がお送りします
◆22GPzIlmoh1a
[saga sage]:2014/07/20(日) 21:10:01.71 ID:PGdg3XaSo
茜(届かない……届かないよ……お父様に……手が、届かない、よ……)
泣きながら、諦めながらも、少女は手を伸ばし続けた。
それだけしか、今の彼女には残されていなかった。
魔法に……いや、マギアリヒトに溢れた現代社会において、動かずに物を取る方法は二つ。
魔力でマギアリヒトに作用し、魔力そのもので対象を掴んで手元に引き寄せる方法。
取りたい物を物体として捉え、対物操作の魔法で浮かせ、手元まで飛ばす方法。
似ているようで違うこの二つの方法を、詳しく語るのはまたの機会としよう。
何故なら、この時の茜には、まだ魔力が目覚めていなかったのだから。
結・フィッツジェラルド・譲羽の血に連なる者に相応しく、
茜の体内には多量のマギアリヒトが巡っている。
覚醒さえすれば、それだけで一角の魔導師と言えるだけの魔力が約束された身体だ。
そう考えれば、彼女が抱く“たら、れば”の万能感も、
あながち荒唐無稽な物では無いのかもしれない。
この手が父に届けば……父の手を掴めるだけの魔力さえあれば、
父を助ける事が出来たかもしれない。
だが、それは所詮、“かもしれない”の域を出ない“もしも”でしか無いのだ。
あの頃の、そして、今の彼女も、未だ魔力には目覚めていない。
だから彼女は、こうして大粒の涙を流しながら、諦めの中で、
決して届かない手を伸ばし続けるしかなかった。
いつしか泣き疲れて、眠ってしまう。
それがこの日課の顛末だ。
だが、今日は違った。
?????<――――――>
茜「ッ!?」
不意に響いた音に、茜は手を伸ばしたままビクリと身体を震わせる。
そして、思わず辺りを見渡す。
しかし、この辺りで音を立てるような物は、
目の前にある仏壇に置かれた、仏具の鈴くらいしか無い。
だが、それも人知れず鳴るような物ではなかった。
(何……今の音……?)
茜は辺りを見渡しながら、身を縮こまらせる。
すると――
?????<――――っ>
茜「……ッ!?」
再び、その音が聞こえ、茜はまた身体を震わせた。
だが、そこで気付く。
音は耳に響いたのではなく、まるで頭の中で直接意識に……
幼い少女の感覚にして見れば、心に響いたのだ、と。
そして、それは単なる音ではなく、どこか声のようにも感じられた。
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