ほむら「伝説の魔法……騎士?」

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423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/25(水) 15:12:34.46 ID:a6Mh9tvW0
ほむほむ
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/25(水) 19:42:37.39 ID:xxJqTjYjO
まだ残っていたのね
かなり序盤の状態で
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/27(金) 01:13:01.06 ID:S5U5VE+Ro
第一部3巻第二部3巻の原作コミックでフェリオが出てくるのは1巻の最後のコマじゃん
フェリオとの会話が始まってるんだからすでに中盤だろ?
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/28(土) 16:42:29.18 ID:DXWQ3LxDO
原作通りに進んでるとはかぎらない
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2015/11/29(日) 23:24:56.26 ID:pGyo6+W+o
もう少し待って
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/29(日) 23:55:54.58 ID:YM236Kjio
お、>>1か?
待ってるぞ
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/30(月) 00:09:32.40 ID:MaTh3M2Ro
ギリギリだの
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/30(月) 00:09:59.01 ID:MaTh3M2Ro
うおageスマン
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/28(月) 17:35:54.46 ID:Hu3kTN6B0
ほむほむ
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/29(火) 04:46:03.35 ID:kw3q/NoDO
まだすかー?
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/21(木) 21:03:23.73 ID:nF5cyq/DO
もうすぐ2ヶ月になっちゃうな
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/01/26(火) 21:49:50.05 ID:jgHOEeUao

光「そうだ、クレフも『魔法騎士』になるには『魔神』を蘇らせなきゃならないって言ってた」

ほむら「『魔神』……詳しくはわからないのかしら?」

フェリオ「ああ、少なくとも俺は知らない」

海「でもどうして『伝説の魔法騎士』は『異世界』の人間じゃなきゃいけないの?」

海「この『セフィーロ』にもあなたみたいな強い人はたくさんいるでしょうに」

さやか「そうだよね、若年寄りみたいなクレフだってああ見えて強かったし」

フェリオ「俺もそれが納得いかなかったんだ」

フェリオ「だから『エテルナ』で『エスクード』を取って俺が『伝説の騎士』になれないか試してみるつもりだった」

風「そう言えばクレフさんはたくさんの魔導師さんや戦士さん達が」

風「エメロード姫を救うために戦ったとおっしゃっていましたわ」

フェリオ「相手が神官ザガートなら当然だ勝てるわけがない」

まどか「当然って……」

海「そ、そ、そ、そ、そんなに強いの?」

フェリオ「 め ち ゃ く ち ゃ 強 い 」

海「せっかくの決心に地震がきそうよ」

さやか「だ、だ、だ、だ、だいじょうぶだよ『伝説の魔法騎士』って言われてるぐらいなんだし、たぶんきっと……ね?」

ほむら「私に聞かれても困るわよ……」

風「でもそんなにお強いのなら、なおさら『異世界』の者では無理なのでは?」

風「この『セフィーロ』の常識もわかりませんし。私達の世界では、魔物が道路をのしのし歩いたりしませんもの」

マミ(魔女の結界内なら歩いてるけど……)

風「ゲーム内ではプレイヤーは皆勇者ですけれど」

海「そうそう『伝説の魔法騎士』なんてゲームの中の話よ」

ほむら(魔法少女も物語だけの存在と思ってたわ……)

フェリオ「それは俺にもわからない。しかし『伝説』は確かに実現してしまったようだな」

435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/01/26(火) 21:50:16.23 ID:jgHOEeUao

フェリオ「『セフィーロ』の『柱』であるエメロード姫が神官ザガートにさらわれた」

まどか「うん……」

フェリオ「姫が今どんな状態で何所にいるかは全くわからないが」

フェリオ「『柱』を失った『セフィーロ』は居住区にまで魔物が出没し地震や嵐が相次いでいる」

マミ(クレフさんも言ってたわね。魔物は本来存在しないって……)

フェリオ「この世界の『魔物』は人々の『不安』の具現だ、『柱』はこの『世界』の全てをその『意志』の『力』で支えている」

フェリオ「『セフィーロ』が常に平和で人々の暮らしやすい『世界』であるようにと祈るエメロード姫の『心』が」

フェリオ「『セフィーロ』を異常気象の無い豊かで美しい世界に保っていたんだ」

さやか「エメロード姫がこの世界を守ってるんだね……」

フェリオ「しかし今姫の『心』はこの『セフィーロ』について祈る事が出来ない状態らしい」

フェリオ「だから空は荒れ大地は鳴く、そのため人々は不安と恐怖に包まれその『負』の『心』が『魔物』を作りあげるんだ」

ほむら「……………………」

光「じゃ、あの魔物たちは……」

フェリオ「全部『心』が現実化したものだ」



クレフ「この世界では何よりも『意志』が勝るのだ」



光「……『心』……不安と恐怖の『心』が……あの『魔物』達を生む……」

風「人の『精神力』が『平和』をもたらし、同じ『精神力』が『破壊』も呼んでしまう……」

海「『セフィーロ』本当に……不思議な世界ね……」

さやか「不思議と言うか……『魔物』が不安と恐怖煽ってたら延々と『魔物』が生まれ続けるんじゃ……」

フェリオ「人々はおびえている」

フェリオ「何人かの魔導師、騎士、戦士達が異変の原因はエメロード姫に何かあったためではと思い……」

フェリオ「エメロード姫を助けようと姫のいる『城』を目指したが帰ってこなかった」

光「『城』……?」

マミ(姫って言うぐらいだからお城に住んでたのね……中世風のお城かしら?)

風「その魔導師さん達も皆さん貴方の様に『伝説の魔法騎士』になるべく戦いに出られたのですね」

フェリオ「いや」

フェリオ「『伝説の魔法騎士』の事を知っているのは、この『セフィーロ』の『柱』であるエメロード姫に近しい者だけだ」

436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/01/26(火) 21:50:42.81 ID:jgHOEeUao

風「え……?じゃあなたは……」

フェリオ「あはははーー」

さやか「なに?いきなり笑いだして……」

ほむら「何か誤魔化したい……言いたくない事があるみたいね」

フェリオ「うっ……うーーん……しかし、エメロード姫が『異世界』から『伝説の魔法騎士』を招喚したと言う事は」

フェリオ「『異世界』の者しか『伝説の魔法騎士』になれないと言うのは本当らしいな」

風「…………」


モコナ「――――――――」


光「モコナの額の飾りが……」

さやか「うわっ!?光ってまた光線だしたよ!」

海「今度はいつものように赤く光っているわ」

モコナ「ぷぅぷぅ」

まどか「これってやっぱり……」

光「……『伝説の泉エテルナ』への道を教えてるんだ」

フェリオ「…………」

まどか「え?そっちは森だよ?」

光「フェリオ!」

フェリオ「約束は『沈黙の森』の出口までだ」

ほむら「確かに森の出口までが条件だったわね」

さやか「……魔法騎士に自分はなれないのがわかったから帰るの?」

マミ「たぶんエメロードを救う為に違う方法を探しに行くつもりなんでしょうね……あら?鳳凰寺さんと見つめあって……」

風「……――……――」

フェリオ「…………――――」

さやか「耳に付けていたピアスだかイヤリングだか外して風に手渡したよ!?」

風「……これは……」

フェリオ「お前にやる」

風「でも……私にはさしあげる物が……」


フェリオ「――――――――」

風「        」

風「――――――――」


海「何事ーー?!」

まどか「え!?いっ今、風ちゃんの手を取って手の甲にキッ……キスを……」

光「???」

437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/01/26(火) 21:51:48.94 ID:jgHOEeUao

フェリオ「ちゃんと礼はいただいた」

ほむら「……キザね」

さやか「うっうん……キザだね……」

マミ(……あ……その…………ちゅ……注意した方が良いかしら……)

フェリオ「――」

まどか「あっ木の上に飛び移って……」

フェリオ「近いうちにまた会おう」

ほむら「ちょっと!待ち……」

フェリオ「『伝説の魔法騎士』たち」

まどか「……行っちゃった……」

風「――――――――」

海「何あいつ!?妙に様になってたわね。まるで王子様見たいで……あーーびっくり……」

さやか「うーん。羨ましい様な、だからって実際にされるのは恥ずかしい様な……とんでもないわね」

光「?」

海「……って、風!」

光「まっかっか」

マミ「まるでショートケーキのイチゴみたいに真っ赤になってるわね」

風「――――――――」

海「どうしたの?風!」

風「はっ……な、なななななんでもありませんわ」

海「真っ赤よ風」

さやか「汗もたっぷりかいてるよ」

風「えっえっえっ!?」

海「……風、あなた……」

さやか「これは決定的ね……」

まどか「さやかちゃんと海ちゃんがニヤリって笑って風ちゃんを見てる……」

モコナ「ぷぅぷぅ」

光「モコナが早く行こうって」

風「い、いきましょう!光さん、海さん、まどかさん、ほむらさん、さやかさん、マミさん」

光「風ちゃんそっちじゃないよ」

マミ「色々いっぱいいっぱいみたいね」

ほむら「……………………」

さやか「あ〜〜転校生?残念だったね」

マミ「大丈夫よ、きっとまたチャンスはあるわ。あの人手が早いし」

まどか「あのマミさん……その言い方はちょっと……」

ほむら「だから何の話よ……」

さやか「いや、その……何か静かだったしショックでうちひしがれてるのかと……」

ほむら「何のショックよ?……黙ってたのはちょっと考え事していたからよ」

マミ「ええ、わかってるわ。大丈夫よ、あなたはまだ若いんだから次があるわ」

まどか「あ……あはは……」

ほむら「……何を言ってるかわからないけど、考えていたのは……」

ほむら「元々『出口』がわからなかったから一緒に来ていたのに、そのまま森に戻って大丈夫なの?と思ったのよ」

まどかさやかマミ光海風「「「「「「…………あ」」」」」」
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/01/26(火) 21:52:15.00 ID:jgHOEeUao

〜〜?????〜〜

????「くすくす……情けないなぁ」

?????「ほんとだよ。あんな子供に負けちゃうなんて」

?????「やはり、伝説どおり『魔法騎士』は『セフィーロ』を救うべく戦う……か」

ザガート「――――」

ザガート(気になるのは伝説よりも数多く招喚された事……)

ザガート(アルシオーネを討破る程の魔法を使った者もいれば、障壁さえ破る事もできない者もいる……)

ザガート(『魔法騎士』は伝説通り三人だとしたら、残りの者達は戦う力はないのか?)

ザガート(一体どうなっている……)

?????「ね、ザガード」

ザガート「…………」

?????「僕に行かせてよ。あのお姉ちゃん達と遊んでみたいな」

ザガート「……よかろう、アスコット」

アスコット「――――くすくす――――いってきます」


439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/01/26(火) 21:52:43.65 ID:jgHOEeUao
今日はここまで
続きはまた今度
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/26(火) 22:08:33.32 ID:LYLXGaTfo

待ってました!
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/27(水) 00:26:48.34 ID:XlLGfl10o

あなたはまだ若い……裏返せばマミさんはうわなにをするやめ
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/31(日) 00:51:25.67 ID:cjOmigIW0


フェリオ「約束は『沈黙の森』の出口までだ」
ほむら「元々『出口』がわからなかったから一緒に来ていたのに、そのまま森に戻って大丈夫なの?と思ったのよ」

ほむらに言われるまでその発想が無かった…
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/31(日) 02:10:11.99 ID:AIbshodBo
ということは、出口が分からなかったという発言が嘘だった可能性が出てくるのか


マジックナイトたちの性格を見極めるために出口を知るためという口実で同行したのかな?
コミック3巻しかない短い原作にも考察の余地が色々あるのか。気付かなかったよ、1乙。
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/10(水) 05:46:23.76 ID:A1psEaODO
まどマギとクロスしてるし原作通りなってるとは限らないからこれからどうなるのか
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/16(火) 21:44:59.83 ID:jK0KZIyl0

戦力も考える頭も増えたが足手纏いと船頭も増えたからクロスが吉と出るか凶と出るかが未知数
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/12(土) 13:37:36.27 ID:5vaf8tWho
待ってるで
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/20(日) 03:25:54.14 ID:JZPrIWino
そろそろマズい
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/03/26(土) 00:04:48.08 ID:17Seskyeo

光「っ!!」

さやか「やったぁ!一気に、二体魔物倒したよ」

まどか「森から出られたのに、まだ植物みたいな魔物が襲ってくるんだね」

海「本当にこれが『不安』の具現化なの?」

光「……倒した時の手応えもあるのに……」

マミ「私達の世界にも魔女とか使い魔はいたけど……」

ほむら「……魔女や使い魔とは、また違うわね。動植物的で、モンスター……魔物そのものなイメージね」

モコナ「ぷぅぷぅ」

光「モコナがこの先だって!」



まどかほむらマミさやか光海風「「「!!」」」


海「ちょっと……」

海「ここのどこに『泉』があるのよ」

さやか「岩だらけ……と言うか岩に囲まれてる」

風「……水らしきものは見当たりませんわね」

ほむら「やけに根元が細くて上面が広い円形の土台みたいなのがあるくらいね」

モコナ「ぷぅぷぅ」

まどか「すごく良い事をしたと思っている顔してるよ……」

さやか海「「モコナーーーーーーーー!!!」」

マミ(二人に叫ばれても得意そうに胸をはってる……けっこう図太い精神してるわね……)

海「確かに、あのおばさんと戦った時は助かったわよ。モコナがいなきゃクレフに『魔法』を教えてもらえなかった」

さやか「あの時モコナがいなかったら、今頃私達はおばさんの氷の魔法で標本みたいにされてたかもしれない」

さやか海「でも!それとこれは別よ!」

光「海ちゃん、さやかちゃんこわい……」

まどか「ヒートアップしてるね……」

海「私達は戦う決意をしたのよ!だから『伝説の泉 エテルナ』にいきたいの!」

さやか「泉があるどころか……どどーーんとのっぱらーっだよ……」

海「誰が原っぱに案内したと言ったの!」

海「こんなお弁当でも広げたくなるような場所……」

風「あら、ほんとうにお弁当を食べるのに適した場所ですこと」

マミ「ぺしぺし叩いちゃ駄目よ……」

449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/03/26(土) 00:05:15.08 ID:17Seskyeo

モコナ「ぷぅぷぅ」

海「『泉』なんてどこにもないじゃない!」

さやか「こんな何も無い所で一体どうしろって言うのよ!」

光「あ……あれ?」

まどか「え?」

風「どうなさったんですの?光さん」

光「あの『線』なんだろう」

海「『線』?」

ほむら「何を…………鳳凰寺風……その目の前の土台の上に浮かんでいるのは……」

風「…………」

風「『線』ですわね」

マミ「まごうことなく『線』ね」

海「なっ何これ?」

風「……わかりませんわ……ただ『線』があるだけですわね」

さやか「『線』って……浮いてるものだったけ……摘めるし……」

モコナ「ぷぅぷぅ」

光「あっ待ってモコナ!」

まどか「一人で何所か行ったら駄目だよ……ああっ岩の上に登ったりしたら危ないよ」

海「何でこんな所に『線』が横たわってるのよ」

風「さぁ『セフィーロ』は不思議なところですから」

さやか「不思議にも限度があるでしょ!」

海「不思議はいいけど『伝説の泉 エテルナ』はどこなのよぉ!?」


まどか光「あああああ!!!」


ほむら「まどか!?」

海「どうしたの光!」


光「皆!見て!」


マミ「一体どうしたの?」


まどか「えっと……その、説明しづらいんでとにかく見て下さい」


さやか「見ろって……その二人が登っている岩の上から?」

ほむら「何かあったみたいね……登ってみましょう」

450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/03/26(土) 00:05:43.50 ID:17Seskyeo

風「うんしょ」

海「うんしょ」

さやか「うんしょ」

マミ「っと……」

ほむら「っ……」

さやか「……皆が一生懸命岩をよじ登ってる横でジャンプしただけで飛び乗るなんて……ずるい……」

マミ「そっそう言われても……」

ほむら「魔法少女なんだからこれくらい当たり前でしょう。そんな事より、一体何が……」

海「?」

さやか「??」

ほむらマミさやか海風「!?」

海「ああああああ!い、いずみ!?」

ほむら「さっきの土台に泉が……」

さやか「こっこれってやっぱり……」

風「こ……これが『伝説の泉 エテルナ』!?」

海「だってさっきは何も無かったわよ!」

まどか「あっ光ちゃん、飛び降りたら危ないよ」


光「あの『線』だ」


海「え?」

さやか「あの『線』って……さっきの横たわってた『線』?」


光「この『泉』上から見ないと『線』にしか見えないんだ」


マミ「そんな事が……」

風「なるほど……二次元、つまり平面的な『泉』なんですね」

モコナ「ぷぅぷぅ」

海「……で。この『泉』のどこに『エスクード』があるのよ」

さやか「そう言えば……岩はあるけど……」

海「ただ『泉』があるだけで鉱物らしき物なんて見当たらないわよ」

まどか「それはやっぱり……」


光「……この中……じゃないかな」

451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/03/26(土) 00:07:06.54 ID:17Seskyeo

さやか海「えええええ!?」

海「な……なんて非常識な……」

さやか「こっ鉱物って水の中に沈んでいる物……なの?」

風「ほんとうに『セフィーロ』は不思議でいっぱいですわね」

海「不思議じゃすまないわよ!」

さやか「魔女の結界でもこんな妙なのないわよ!」

マミ「いえ、結構あるわよ」

ほむら「抽象画みたいなのや、パソコンの画面の中みたいな結界はあったわ」

さやか「そ、そう……いや、問題はそこじゃなくて!」

海「私達はこの妙な泉『エテルナ』で伝説の鉱物『エスクード』を取ってこなきゃならないのよ!」

さやか「武器を作るんだからそれなりの大きさの筈の鉱物を!」

海「この、厚みのまったくない泉で!」

風「『妙な泉』ではありませんわ『伝説の泉』ですわ」

海「こんな横から見たら線に見える泉『妙な泉・エテルナ』でじゅうぶんよ!」

さやか「釣り糸垂らしたら突き抜けそうな厚みの泉が『伝説の泉』なんて不釣り合いだよ!『妙な泉』があってるよ!」

海「決めたわ!あなたは今日から『妙な泉・エテルナ』よ!」

風「海さん、さやかさん『セフィーロ』の方々がなれ親しんでいらっしゃったお名前を変えてしまっては、後々問題が……」

光「わあっ!」

海「どうしたの!?光!」

さやか「えっ、何!?」

風「光さん!」

まどか「光ちゃんが抱いていたモコナが、いきなり跳び出して……」

海「モコナ!?」

マミ「あっちょっと、そこは泉……ええ!?」

光「モコナ!!」

海「……消えちゃった……」

ほむら「泉に入ったと言うより吸収される見たいに消えたわね……」

光「モコナ!ああーーっ、モコナ!」

風「……泉は……やっぱりこの中の様ですわね」

ほむら「やっぱり、そう示すために飛び込んだのでしょうね」

海「でも深さもわからないし水の中での呼吸はどうするの?」

さやか「そうだよ!魚でもなきゃ水の中で呼吸なんてできないよ」

風「さあ」

さやか海「…………」

風「入ってみないとわかりませんわねえ」

海「ああ、やっぱり不幸の連続なのね〜〜」

さやか「うぅ〜〜本当に潜るしかないのぉ……」

光「……私いく」

海「光……」

光「モコナはきっとこの中に『伝説の鉱物エスクード』がある事を教えてくれたんだと思う」

光「私は『魔法騎士』になるって決めた。だから『エスクード』を取ってこなきゃ」

452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/03/26(土) 00:08:43.69 ID:17Seskyeo

光「がんばろう!」

さやか「よっしゃ!そうと決まったら、早速皆でババ〜〜ンと取ってきちゃおう」

ほむら「いえ、中がどうなってるかわからないわ。探索と、もしもの時の救助要員の二手に分かれましょう」

さやか「え」

マミ「確かにそうね。それなら泉の中に入るのは精々三人ぐらいかしら」

光「あ……う、うん……」

マミ(……すっごく中に入りたいけど……伝説の鉱石……でも……)

マミ「いざとなったらリボンを伸ばして引き上げる事が出来るから、私は外で待機してるわ」

まどか「それなら私は中に……行きたい……かも」

さやか「わっ私も中に入りたい!」

海「私も行くわよ。ここまで来て待ってるだけなんてごめんよ」

光「え……私も入りたいけど……人数もう超えてるよ」
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/03/26(土) 00:09:15.07 ID:17Seskyeo

ほむら「……まどか。あなたは外で救助要員をしてちょうだい」

まどか「なっなんで!?私が……その……足手まとい……だから?」

ほむら「そうじゃないわ。泉と言うんだから見た目がこんなでも中は水でしょうね」

海「そりゃそうでしょう。これで中が水じゃなかったら、もう泉じゃないわよ」

さやか「『妙な泉・エテルナ』じゃなくて『妙なエテルナ』だね」

まどか「……えっと……」

ほむら「中で何が起こるかわからないわ。だから武器の使えない私とあなたと鳳凰寺風は中に入れないわ」

まどか「あ……弓だから……」

さやか「そっか、そりゃ水の中じゃ弓矢は使えないか」

風「いえ、私も行かせて下さい」

まどか「え!?風ちゃん……?」

風「フェリオやプレセアさんが言っていた伝説では『魔法騎士』が『魔神』を蘇らせるのに必要なのが」

風「『伝説の鉱物エスクード』で創った『武器』」

マミ「ええ、そうね」

風「こうも言いましたわ……『何人もの戦士たちが伝説の鉱物『エスクード』を求めて『エテルナ』を目指し……』」

風「『そして誰一人帰ってこなかった』……と」

ほむら「……なるほど、そう言う事ね」

光「えっと……何が?」

さやか「今ので何かわかったの?」

ほむら「あの森……いくら魔法が使えなくて道に迷うからってこの世界の戦士達が一人も辿り着けないのはおかしいわ」

海「うん、まぁ……フェリオだって結構強かったし、時間をかけたら一人でも森を抜けれたかもしれないわね」

ほむら「つまり本当の帰ってこれなかった理由は……」

風「この泉なのではないでしょうか」

まどか「ええ!?でっでも……それなら水の中で武器の使えない風ちゃんは危険なんじゃ……」

風「いえ、伝説では『魔法騎士』が『エスクード』を手に入れる事になっています」

マミ「つまり泉の中に『魔法騎士』に反応する何か、または試練みたいなモノがあると考えているのね?」

風「はい」

ほむら「……わかったわ『魔法騎士』の三人が泉に入って、他は泉の外で待機してましょう」

454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/03/26(土) 00:09:51.55 ID:17Seskyeo
今日はここまで
続きはまた今度
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 11:49:29.21 ID:/M6SQ7yPO
待ってた
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 14:09:43.26 ID:XlCP+LCoO

さやかと海の仲の良さに癒される
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/27(日) 01:04:24.03 ID:kFvwsoUko
乙乙
泉に入るのは魔法騎士組だけか
見たかった気もする
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/27(日) 13:00:51.10 ID:kentGAxt0
 
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/31(木) 09:42:18.81 ID:Dn78j9i4O
http://i1.wp.com/img.grotty-monday.com/wp-content/uploads/gotokill003.jpg
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/31(木) 12:12:12.85 ID:okGtCj6CO
>>459
グロ注意
イスラム国の処刑画像
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/31(木) 21:38:46.96 ID:BlZaBKsDO
気になるところで終わるな
次が気になって仕方ないや
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/25(月) 21:19:09.16 ID:KR9WdWAOo
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/12(木) 07:12:36.40 ID:ZDlN8tGZO
二ヶ月近く来てないのか…はよ
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/13(金) 18:49:03.55 ID:7j9Thq0o0
続きはまだか……
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/21(土) 20:27:14.93 ID:xXLGLXDAO
今日でちょうど2年か
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/05/24(火) 23:38:10.73 ID:GHMEtC5Ho
明日か明後日位で危ないかな
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/05/26(木) 00:41:36.24 ID:eInKnfKMo

海「…………」

光「ごく」


さやか「さっき登った岩の上から飛び込むんだよね……」

まどか「結構高いけど……大丈夫かな?」

ほむら「泉自体が浮いているし、他に飛び降れそうなのがないのだから仕方ないわ」

マミ「まぁ、お腹から落ちなければ大丈夫でしょう」


光海風「「「せーの」」」


さやか「いった!飛び込んだよ!」

ほむら「……浮いている泉から突き抜ける事なく入れたみたいね」

まどか「あんなに細い泉なのに結構水しぶきが上がって……改めて見るとすごく不思議だね……」

マミ「魔女の結界の入口と同じで、中は全く違うのかも知れないわね」



光(うっぁ――泉の中は普通に水だ……)

海(思ったより……深い……)

風(っ……いっ息が……持ちません……)

光(く……苦しい……)

海(うっ渦が、水の流れが……)

風(いけません……三人バラバラに流されて……)

光(海ちゃん……風ちゃん……)

468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/05/26(木) 00:42:02.78 ID:eInKnfKMo


光「ハッ」

光(水がない……ここは……私だけ何処かに流れ着いたのか?)

光「海ちゃん!風ちゃん!」

光(返事がない……真っ暗だし何も見え……何か目みたいなのが光った!?)

光「……なんだ……!?」

光(魔物か?何か犬みたいな影が……え!?)

光「閃光!?ど……どうして!?」



海「光!風!どこなの!?」

海(気がついたら、まっ暗闇の中一人……)

海「……はぐれたのかしら……」

海(ハッ!!後ろに気配!魔物!?)

海(今は私一人なんだから油断なんかしてられないわね)

海(……魔物じゃない?人影?……え?なんで?)

海「パ……パパ……ママ……」



風「ここは……あの泉の中でしょうか……」

風「海さん命名『妙な泉・エテルナ』の……」

風(私一人……やはりこれは……)

風(ハッ!背後から足音が!武器を出して構えときませんと……)

風(弓を構えてるのが見えているはずなのに、だんだんと近づいて……)

風「ハッ」

風(これは一体どうした事でしょう……この姿は……)

風「私!?」

469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/05/26(木) 00:44:22.35 ID:eInKnfKMo

光(そんな……閃光は……元の世界の私の家に……)

光「……閃光……だよね」

光(よく似た犬……いや、見間違う訳ない……本物だ)

光「どうしてこんな所にいるんだ……」

閃光「――――ッ!」

光「閃光!?」

光(わっ!?飛びかかって……?)

光「どうしたの閃光!!」

閃光「グルルルル――――!」

光(――!のしかかられて噛まれ――――!!)

光「閃光!私だ!光だよ!聞こえないの!?」

閃光「グルル……!」

光(……なんでそんな……)

光「……閃光……」



海「パパ……ママ……」

海「どうしてここにいるの!?これ夢なの!?」

海「ここは確か『セフィーロ』の『エテルナ』の中で……それとも『セフィーロ』に来た事じたい夢なの!?」

父母「――――」

海「きゃあああああ!」

海(なんでパパとママが衝撃波みたいなのを……)

海「……この痛みは……夢じゃないわね……」



風(……鏡……ではありませんわね)

ふう「――――」

風(あら、笑いかけたら笑い返してくれまし……!)

ふう「――――!」

風(矢を射ってきましたわ!……左腕に当たりましたか)

風「海さんの言うとおり『不幸の連続』ですわね」

風(お返しをしませんとね――)

風「――!」

ふう「――――」

風(左肩に命中しま――)

風「!」

風(……私の左肩に怪我が……鎧も壊れて……)

風「……命中したのはあちらの方ですのに……なぜ……」

ふう「――――!」

風(また射って――!)

風「!」

風(避けきれなくて顔に傷が……ハッ)

ふう「――――」

風(同じ場所に傷が……顔だけではなく腕や肩の怪我まで……)

風(……私が傷つくと……あの人も傷つく……と言う事は……あれは……『私』……?)
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/05/26(木) 00:44:55.20 ID:eInKnfKMo

ほむら「……三人が飛びこんでから、もう結構時間が経つわね」

まどか「まだ帰ってこないよ……大丈夫かなぁ?」

さやか「あの中って息できてるのかな……」

マミ「モコナも飛び込んだままだから、たぶん大丈夫だと思うけど」

さやか「あっそうか、息できるって知ってなきゃ自分まで飛びこんだりしませんよね」

ほむら「この世界でも珍しい謎生物みたいだから、水の中で呼吸できてもおかしくわないわよ」

まどか「それは……否定したいけどできない……けど……」

ほむら「……まぁ、導師クレフが案内のために用意したみたいだから大丈夫でしょう……たぶん」

まどか「そっそうだよね!案内してるんだから危ない所通らないよね」

さやか(……通ってきた森、めちゃくちゃ危険地帯だったよね……)

マミ「そろそろ心配になってくるけど……調べる方法が……」

さやか「顔だけつけて見てみます?」

ほむら「やめておきなさい。あの謎生物が飛び込んだ時、吸い込まれるように消えたでしょ」

マミ「下手したら、そのまま同じように吸い込まれる可能性もあるわね」

まどか「そんな……それじゃあ、私達何もできないんですか?」

マミ「とりあえず私のリボンをのばして探ってみるわ、念のため離れていて」

さやか「はい……水の中に長い何かを垂らしてるのって釣りしてるみたいですね」

まどか「さやかちゃん……釣れるのは魚じゃなくて光ちゃん達だよ」

さやか「いっいや、わかってるけどそう言う風に見えたってだけで……」

マミ「……いえ、残念だけどボウズね」

ほむら「ボウズって……釣果無しって事よね?もしかして泉の中に入れなかったの?」

マミ「中には入れたけど入れただけね。あの子達や『伝説の鉱物』だけじゃなくて、魚すらも見つけられなかったわ」

まどか「空中に浮いてる泉ですし、魚はもともといないんじゃ……」

さやか「えっと……海達が迷子になったって事ですか?」

マミ「迷子と言うか、元々私のリボンは索敵用じゃないから……触ったりしたらわかるんだけど」

ほむら「つまりリボンを伸ばした範囲には三人はいないと言うことね」

マミ「ええ、これ以上はリボンだけじゃ調べようがないわね……どうしましょう」

さやか「どうしましょうって……どうしましょう?」
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/05/26(木) 00:45:36.99 ID:eInKnfKMo

ほむら「……仕方ない、私が潜って様子見てくるわ」

まどか「ほむらちゃん!?私がって、一人でいくの?」

さやか「ちょっと待ってよ、私達も行くわよ!そのために泉の中に入らないで外で待機してたんだから」

ほむら「全員で行ったら引き上げる役がいなくなるでしょ。今回は戦いに行くんじゃなくて調べに行くのよ」

さやか「でも、もし中で何かあったのなら弓矢が武器のあんたじゃ水の中じゃどうにもならないんでしょ!だから私が……」

ほむら「大丈夫よ。元々持ってる方の武器を使うから……爆弾とか」

まどか「爆弾って……」

さやか「で、でも調べるのなら人手があった方が……」

ほむら「もし、泉の中が水中なら呼吸ができないわ」

ほむら「魔法少女の私なら、魔力を使って暫くは潜っていられるから探索がしやすいの」

マミ「そうね、救助に行くのにいちいち息継ぎに戻る訳にはいかないし、戻れるかもわからないものね」

さやか「でも、それならマミさんだって……」

ほむら「巴マミには外からリボンの方を頼みたいのよ。念のために、私にくくりつけて何かあったら引き上げて欲しいの」

マミ「ええ、任せて。全員で中に入って、また敵が来たら危険だし外で見張ってるわ」

まどか「そっか……あのおばさんの仲間が、また来ないとは限らないんだ……」

さやか「……わかったよ……皆の事、任せたからね」

マミ「多めに持って行って、彼女達にくくりつけてくれたら引っ張るなりして合図して。そしたらこっちに引っ張り上げるわ」

ほむら「それじゃあ行ってくるわ、もし潜ってる間に敵が来たらすぐに引き上げてちょうだい」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「……すぐに三人共引連れて戻ってくるわ……――っ!」

さやか「うわっ!地面から直接飛び込んだ!?軽く3,4mは垂直に跳んだよ」

マミ「魔法少女だもの、それぐらい簡単よ」

まどか(やっぱり今のままじゃ……私……何もできない……)
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/05/26(木) 00:46:03.51 ID:eInKnfKMo
今日はここまで
続きはまた今度
473 :sage :2016/05/26(木) 00:58:38.26 ID:ZzzWLhIrO
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 00:59:05.64 ID:ZzzWLhIrO
ごめん乙
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 06:50:50.97 ID:HXRmdrJLo

まどかさんそれは普通なんです変な風に思い詰めないてください
危険フラグすぎます
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 19:32:37.96 ID:fsR5Xa/AO
乙ん
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/28(土) 03:10:01.32 ID:Csx1nWnOO
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/24(金) 13:54:03.65 ID:969Wo1sAO
そろそろ
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/02(土) 18:34:40.43 ID:BlKOQorx0
おつおつ
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/14(木) 23:29:31.89 ID:+YRUtabRO
あと12日くらいしか猶予はないか
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/07/24(日) 23:56:58.15 ID:UHerzCbZo

ほむら(――――水が……水中の上、外から見て想像していた以上に中は広いみたいね)

マミ《暁美さん、聞こえる?》

ほむら《巴マミ?リボン越しならテレパシーが通じるみたいね》



マミ「うん、リボンがあればテレパシーで連絡が取れるわね」

さやか「それじゃあ、転校生が中継すれば中がどうなってるのか私達にもわかるんですね」

まどか「ほむらちゃんは無事……危険じゃないんですか?」

マミ「待って、今中の様子を……」

マミ《暁美さん、どう?泉の中は?》

ほむら《水中ね。普通に水があるわ……思った以上に中は広いわね、近くにあの子たちの姿はないわ》

マミ「中は水中で広いらしいわ。三人は近くにいないみたいね……」

さやか「水の中か……これって泳げなかったら『エスクード』探すの無理なんじゃ……」

まどか「泳げても、息継ぎ無しに探すのは無理なんじゃ……三人とも大丈夫かな……」

ほむら《取りあえずこのまま探しに……え?》

マミ《暁美さん?》

ほむら《渦が……流される!?》

マミ《!!今引き戻すわ!》

まどか「マミさん?」

さやか「どうかしたんですか?何か慌ててる様な……」

マミ「水の流れが急になって、暁美さんが流されそうなの!一旦引きあげるわ!」

まどか「ほむらちゃん!!」

さやか「はっ早く引きあげないと転校生が……」

マミ「それはわかってるけど……流れが強すぎるのか重くて中々……」



ほむら(くっ……流れが急すぎる……ろくに身動きができない……)

ほむら(もしかして、これが『エスクード』を手に入れる為の試練なの……それならこの水の流れの先に三人が……)

マミ《暁美さん!どうにか持ち堪えて!どうにかして引っ張り上げるから!》

ほむら《駄目……リボンが千切れかけてる……っ……もう持たない……!》

マミ《そんな……》

ほむら《巴マミ、聞いて……こんなに急に水の流れが変わるなんて変だわ》

ほむら《もしかしたら、これが『試練』と関係があるのかもしれない……》

ほむら《それなら、この水の流れの先に三人がいるのかも……》

マミ《それは……否定はできないけど……あなた、もしかして……》

ほむら《水の流れに乗ってみるわ》

マミ《危険よ、とても賛成できないわ》

ほむら《私が危険と言う事は先にいるであろう三人はもっと危険と言う事よ》

ほむら《それに……今のままじゃ泉の外に出れそうにないから選択肢はないわ》

マミ《……っ……》

ほむら《巴マミ、あなたはそっちの二人をお願い。こっちはこっちで、どうにかしてみるわ》

マミ《…………絶対みんな無事で帰ってきなさい……それが条件》

ほむら《やれるだけの事はしてみるわ……それじゃあ、二人の事任せたわよ》

マミ《暁美さん!……リボンが……………………任せたわよ》
.
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/07/24(日) 23:57:25.07 ID:UHerzCbZo

まどか「マミさん!ほむらちゃんは……ほむらちゃんは!!」

さやか「どうなったんですか!?リボン引っ張るの止めたみたいですけど、中が落ち着いたから今調べてるんですよね?」

マミ「……リボンが千切れたわ」

まどか「そっそんな……」

さやか「どっどうするんですか!?早く助けなきゃ……転校生だけじゃなくて海や光達も……」

まどか「助けに行きましょう!きっと今ならまだ間に合う……」

マミ「二人共落ち着いて」

さやか「落ち付いている場合ですか!?早くしないと皆が……」

マミ「暁美さんはあの激しくなった水の流れが、試練と関係があるのかも知れないと言っていたわ」

マミ「水の流れの先に三人がいるかも知れないともね」

まどか「そっそれじゃあマミさん……まさか……」

マミ「……待つしかないわ……」

さやか「そんな……」

まどか「――――っ!」

マミ「外から中を調べる手段はもうないわ……信じましょう『魔法騎士』の卵の三人と『魔法少女』の暁美さんを」

さやか「ぅ…………くそぉ……」

まどか(力が……力があったら……)



ほむら「……っ……」

ほむら(ここは……水中じゃないみたいね……)

ほむら(暗い……獅堂 光達は……いないわね)

ほむら(やっぱり、これは『エスクード』を手に入れる為の試練なのでしょうね)

ほむら(この後何かがあり、それを突破しないと外には出れないと考えた方が良いみたいね)

ほむら(取りあえず何処かに移動を…………何かいるわね)

??「…………」

ほむら(暗くて姿がよく見えないわね……小柄な……まどかや獅堂光ぐらいの大き……さ……)

ほむら「!?」

ほむら(そんな……どうして……)

ほむら「ま……まど……か……」

まどか「…………」

ほむら(何かの……間違いよ……)

まどか「…………」

ほむら「なん……で……魔法少女に……なってるの……」

.
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/07/24(日) 23:57:51.77 ID:UHerzCbZo

まどか「――――」

ほむら「っ!」

ほむら(魔力で作った矢を射ってきた?)

まどか「…………」

ほむら「まどか!?話を……」

まどか「――――」

ほむら(また攻撃を……でも……)

まどか「…………」

ほむら「……威力が弱い?」

まどか「…………」

ほむら「まどか?……まさか……」

まどか「――――」

ほむら「っ!」



光「やめて閃光!どうして!?」

光「小さいころから一緒だったじゃないか…………私が嬉しい時も悲しい時も、ずっとそばにいてくれた……」

光「私は閃光が大好きだっていつも言ってたじゃないか……なのにどうして!?」

閃光「グルルル」

光「!」

閃光「!」

光(飛びかかってきた閃光を剣で!)

光「閃光!!」

光(首から血が出て……)

閃光「――!」

光(!……首に……閃光が……噛みつい……)

光「閃光……どうして……?」

光「私の事……嫌いになったのか……?」

.
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/07/24(日) 23:58:18.50 ID:UHerzCbZo

海「パパ!ママ!やめて!!」

父母「――――」

海「きゃあっ」

海(衝撃波が!このままじゃ……)

海「  水  の  龍  !!」

父母「――――!」

海(当たった……二人が倒れて……)

海「パパ!ママ!!」

父母「――――」

海(衝撃波が……直撃……)

海(だめ……パパとママを攻撃なんてできない……!!)



風「ハア……ハア……相手を……攻撃すれば……私も傷つく……」

ふう「…………」

風「私が攻撃されれば相手も傷つく……」

風「私が……私を攻撃するなんて……」

風「相手を攻撃したらすべて自分のダメージになるなんてどうすれば良いんでしょう……」

風「それに……あちらはまだ余裕がありそうですわ」

ふう「――――」

風「!!」

風(矢で服を縫いとめられて……!)

風「――ッ」

風(顔の横に掠める様に矢が……)

.
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/07/24(日) 23:58:45.65 ID:UHerzCbZo


?????≪ 魔 法 騎 士 た ち よ !! ≫


光「何だ!?」


海「だれ?」


風「今のは……どなたが……」


ほむら「この声は……」


?????≪異世界の少女たちよ≫


光「……その声は……『見滝原タワー』で聞いた……あの……」


海「ひょっとして私達を『セフィーロ』に招喚した……」


風「エメロード姫……?」


ほむら「…………」


エメロード姫「私は……『セフィーロ』のエメロード」

エメロード姫「異世界の少女たちよ、悲しみに心を支配されてはいけません」


光「エメロード姫!どこにいるんだ!?」


エメロード姫「異世界の少女よ。心を強く持って、そして考えて」

エメロード姫「今あなた達の前にあるのは、あなた達の『大切なもの』ですか」


光「大切な友達だ!私が泣いてる時隣にずっといてくれた!転んだら傷の心配してくれた!」

光「人間の言葉は話せないけど、でもそのかわり『心』でわかりあえる大切な友達なんだ!」


海「大切な両親よ」

海「私は社会人になったら一生懸命働いて、パパやママが私を成人するまで育てるために使ってくれた物を全部返すの」

海「子供は親の貯金箱みたいなものなんだから」

海「私は養育費はもちろん、何より両親が私に注いでくれた愛情を全部覚えて」

海「心の中に貯めて置いて少しずつ返して行くつもりよ!」

海「まだ全然返してないのにパパとママと戦うなんてできる訳ないでしょ!!」


風「私は私が大切ですわ」

風「もし、私に何かあったらお父様やお母様やお姉さま……」

風「私を愛してくださる方達を悲しませる事になってしまいますもの」

風「私はまだ子供で、愛してくださる皆様に何もできません」

風「だからせめて、私が幸せである事が私ができる精一杯の事なんです」

風「だから、私は私が大切ですわ」


ほむら「…………」

ほむら「大切よ……何よりも……最後に残った私の――――」

ほむら「……大切な……友達よ」

.
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/07/24(日) 23:59:12.70 ID:UHerzCbZo

エメロード姫≪では考えて。あなた達の『大切なもの』は、あなた達に危害を加えたりするでしょうか≫


光海風「!」

ほむら「…………」


エメロード姫≪あなた達が『大切なものは』あなた達が苦しみ傷つくことを望むでしょうか≫

エメロード姫≪よく考えて……そして……『伝説の鉱物・エスクード』を……≫


海「消えた……」


光「違う……閃光はこんな事しない……閃光はいつも優しくて……私を守ってくれた」

光「これは閃光じゃない!!」


海「パパやママは……私に衝撃波を発射したりしないわよ」


風「この傷は後で回復魔法で直す事にしますわ」


ほむら「敵対したまどかは……もっと怖いわ……」

まどか「――――」

ほむら「こんな私の盾で簡単に防げるような力じゃない……」

ほむら「やっぱり偽物……でも……例え偽物たとしても……」


光「よくも閃光の姿で攻撃したな!」


海「円満家庭に波風立てないでよね!」


風「私に何かあったら家の者が心配しますわ!」



光「      紅      い      稲      妻      !!      」



海「      蒼      い      竜      巻      !!      」



風「      碧      の      疾      風      !!      」



ほむら「私は、また……あなたを殺すのね」


.
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/07/24(日) 23:59:39.48 ID:UHerzCbZo
今日はここまで
続きはまた今度
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/25(月) 02:11:41.92 ID:IAck9euOO

待ってた
介錯頼まれたとはいえ実際にやっちゃってる立場だとダメージが違うな
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/25(月) 03:57:22.15 ID:oFTunFwdo

ほむらのトラウマを的確に抉ってきてて他三人とのテンションの違いが……
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/27(水) 23:53:55.93 ID:fCEJlkxgO
アニメを昔に一回みた程度だから内容全然覚えてないや…
てっきり攻撃したりせず心を強く持ち相手(幻影)に打ち勝て的な内容かと
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/08(月) 00:33:09.07 ID:+R6dVo/z0
ho
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/10(水) 15:48:27.46 ID:86nZOkR30
しゅ
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/24(水) 21:32:02.09 ID:1IGbGDBg0
a
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/08/28(日) 23:58:22.67 ID:t3G5FAcV0
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/12(月) 03:34:59.53 ID:7clBMpIE0
9月24日までに何とかおねげぇしやす
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/24(土) 13:06:22.58 ID:OYGCG8jno
―――さあ、約束の刻限だ
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/09/24(土) 23:54:27.87 ID:Z0i5eJ75o

閃光「――――――」


父母「――――――」


ふう「――――――」


まどか「――――――」


光「なんだ!?」

光(閃光だったのが姿が変わって……)


海(パパとママが水晶みたいな石に……)

海「ひょっとして……」


風(私が鉱石に……と言う事は……)

風「これが……」


ほむら「……………………」


光「 『 伝 説 の 鉱 物 ・ エ ス ク ー ド 』」

光(!)


海(『エスクード』らしき物に触ったら光りが……!)


風(これは……甲冑が……)


光海風「クレフがくれた甲冑が変化した……!?」


光「クレフがくれた……甲冑……」


海「なんだか前のより……立派になったみたいだわ」


風「この甲冑は『変化する甲冑』なんですわ」


光(っ!?……空間が揺らめいて……)

.
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/09/24(土) 23:54:54.93 ID:Z0i5eJ75o

さやか「……転校生が泉に入ってから結構経ちましたよね……」

マミ「……ええ」

まどか「……………………」

さやか「どうしましょう……流石にそろそろどうにかしないとまずいんじゃ……」

マミ「どうにかって言っても……どうするの?」

さやか「それは……思いつかない……です……けど……」

マミ「何もできずに落ち着かないのはわかるわ……でも、こう言う時にこそ焦っては駄目よ」

さやか「……はい……」

まどか「……ほむらちゃん……光ちゃん……海ちゃん……風ちゃん…………戻って来て……」

マミ「鹿目さん……大丈夫よ!獅堂さんよ龍崎さんと鳳凰寺さんは『伝説の魔法騎士』だし」

マミ「暁美さんだって魔法少女なんだから、きっともうすぐ『エスクード』をとって帰ってくるわ」

まどか「……そうですよね……皆強いですし……」

マミ「ええ、信じましょう」

まどか「……………………」

さやか「でも……気になってる事があるんです」

マミ「えっ、なにが気になってるの?」

まどか「?」

さやか「伝説では『エスクード』って『魔法騎士』しか手に入れられないって言ってましたよね……」

さやか「手に入れようとして、何人もこの妙な泉に向かって帰ってこなかったとも」

さやか「これって本当に『魔法騎士』しか手に入らないんだとしたら、そうじゃない転校生は……」

まどか「やめて!!」

さやか「……ごめん……」

マミ「……それでも……今できる事は信じる事しかないの……」

まどか「……………………」

さやか「……………………」

マミ「この『セフィーロ』では『信じる心』が『力』になる……だから、信じましょう。それが助けになる様に……」

さやか「マミさん……」

まどか「……はい……」

マミ「…………あら?」

さやか「泉が……『妙な泉・エテルナ』が光ってる!?」

まどか「試練終わったの!?皆……」

マミ「!泉の上に人影が……」

.
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/09/24(土) 23:55:22.20 ID:Z0i5eJ75o

ほむら光海風「「「「――――――――」」」」

まどか「みんな!!」

さやか「光も海も風も転校生も皆いるよ!泉の上に浮いてるよ!」

マミ「意識はないみたいだけど……無事だったのね……よかった……」

モコナ「ぷぅぷぅ!」

さやか「うわっ!?モコナ、あんたいつの間に……」

マミ(あっ、この子の事……忘れてたわ……)

ほむら光海風「「「「――……」」」」

まどか「あっ気がついたみたい」

モコナ「ぷぅ、ぷぅ」

光「あ!モコナ!」

光海風「「「はっ」」」

ほむら「…………」

海「ういてる!ういてる〜〜!」

さやか「あわあわしてるよ」

マミ「まぁ、気がついたら泉の上に浮いてたら……ねぇ」

????「あせらなくても大丈夫よ」

まどか「え?」

光「プレセア!!」

海「どうしてここに!?」

さやか「また、いつの間に……モコナと一緒で、気がつかなかったわ」

プレセア「……モコナと一緒にされるのは……」

.
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/09/24(土) 23:55:49.77 ID:Z0i5eJ75o

風「再会を喜ぶのも良いのですが」

マミ「どうしたの?」

風「早く何とかしないとまた海さん命名『妙な泉・エテルナ』に落ちてしまいますわ」

海「おぶおぶおぶ」

さやか「そんな手で羽ばたいても飛べないでしょ……」

プレセア「大丈夫よ、そうやって『エテルナ』の上に立っていられるって事はちゃんと見つけたんでしょ?」

プレセア「『伝説の鉱物・エスクード』を」

まどか「あっ羽ばたいてたのがピタッと止まった」

光「はっそうだ!『エスクード』は!?」

プレセア「頭の上を見て」

マミ「四人の上に人抱えはある結晶見たいなのが浮いてるわ、それぞれ色が違うのね」

まどか「光ちゃんの上にあるのが赤で、海ちゃんが青、風ちゃんは緑、ほむらちゃんのは紫なんだ……」

さやか「これが『伝説の鉱物・エスクード』……」

ほむら「……………………」

まどか「ほむらちゃん……?」

プレセア「さ、降りてらっしゃい『伝説の魔法騎士』達、『セフィーロ』で最高位の『創師』であるこのプレセアが」

プレセア「その『伝説の鉱物・エスクード』で最高の武器を作ってあげるわ」

プレセア「『魔法騎士』にふさわしい武器を」

さやか「一人『魔法騎士』じゃなくて魔法少女がいるんだけど」

プレセア「さ、降りてらっしゃい『伝説の魔法騎士』達と魔法少女、『セフィーロ』で最高位の『創師』であるこのプレセアが」

プレセア「その『伝説の鉱物・エスクード』で最高の武器を作ってあげるわ」

プレセア「『魔法騎士』と魔法少女にふさわしい武器を」

さやか「言いなおしたよ、この人」

.
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/09/24(土) 23:56:22.77 ID:Z0i5eJ75o

光海風「「「――――――――」」」

さやか「三人共降りてきたね、エスクード持ってたら泉の上に浮いていられるんだね……あれ?」

ほむら「……………………」

まどか「ほむらちゃん?」

マミ「暁美さんどうかしたの?エスクード見上げたままじっとしちゃって……」

プレセア「ホムラ?あの……ちゃんとあなたの分も武器創るから降りて来てくれないかしら」

プレセア「『魔法騎士』じゃないホムラがエスクードを手に入れる事ができるとはおも……」

ほむら「うあああああああああああああああ!!!!!!!!」

まどか「ほむらちゃん!?」

光「ど、どうしたんだ!?」

さやか「なっ何!?転校生が発狂した!?」

海「あっエスクードを……」

風「いけません!」

マミ「暁美さん!止めなさい!!」

ほむら「放してえぇ!!放しなさい!!!」

さやか「あ……あぶなかったぁ……マミさんが転校生をリボンで縛って捕まえなかったら、エスクード破壊されてたよ」

ほむら「こんな!こんな『モノ』の為に!!」

まどか「やっ止めて!ほむらちゃん!!」

光「駄目だ!落ち付いてほむらちゃん!」

海「せっかく苦労して取ってきたのに何も創らないで壊すなんてもったいないでしょ!」

さやか「そんな事言ってる場合!?一体どうしたって言うのよ?」

風「恐らく泉の中での試練で錯乱したのでしょう!ほむらさん、あれは幻……偽物だったんです!」

ほむら「ぅあああああああ!!!!!!!」

マミ「暁美さんがこんなになるなんて……幻って言ってたけど何があったの?」

風「親しい人の姿で襲いかかってきたんです、それを倒すのが試練だったのですけど……私の場合は私自身でした」

海「私はパパとママだったわ」

マミ「――っ」

光「私は閃光……犬だけど、ずっと小さな時からいる大事な友達だ」

さやか「つまり転校生は誰か親しい人と戦ってこんな風になったて言うの?幾らなんでも、それだけでこんな……」

マミ「……いえ、何となくだけどわかったわ……」

さやか「マミさん?」

マミ「もしその人がすでに死んでいて、それを倒さなければならなかったとしたら……」

まどか「っ――――」

海「……私達はまだマシな試練だったってわけね」

.
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/09/24(土) 23:57:03.19 ID:Z0i5eJ75o
今日はここまで
続きはまた今度
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/25(日) 00:04:59.62 ID:WX3fGu+xo

ほむらの抱えてる事情が回りに知られてきたら後の関係もよくなってくるか
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/25(日) 01:31:25.73 ID:F/7jD3j3o

マミも大事な人を喪った者、ここまで弱みを見れば気づくか……
今泉に入ればまどさや或いは杏子が出るかもしれないが
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/27(火) 06:27:43.10 ID:U8XOxfj0O
思わずさやかと同じ反応して言い直したよこの人!ってツッコミいれてしまった
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 04:57:50.63 ID:ZJm8X+Zso
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/24(木) 17:50:36.09 ID:4z18Xs2uo
今日だ!
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/24(木) 23:45:03.87 ID:ni/s/4gHo

〜〜暫く後〜〜

ほむら「……ごめんなさい……迷惑かけたわ……」

まどか「そんな事ないよ!そんな事……」

光「……もう、大丈夫なのか?」

ほむら「ええ……」

海「まだ顔色悪いわよ、もう少し休んでた方が良いんじゃない?」

風「回復魔法も使えますよ」

ほむら「そこまでする事じゃないわ……大丈夫だから……大丈夫……」

さやか「良いから、もう少し休んでなよ」

ほむら「でも……」

さやか「どうせ次、私達が泉に入ってる間暇なんだし」

ほむら「え……?」

さやか「初めは『魔法騎士』しか『エスクード』取ってこれないのかと思ったけど、転校生だって取ってこれたんだし」

さやか「試練の方も内容はもうわかってるんだから大丈夫でしょ」

海「それは……そうかもだけど……」

風「しかし、改めて考えると危険かもしれませんよ」

さやか「大丈夫だって、出てくる敵は偽物だってわかってるし何とかなるでしょ」

光「うっう〜〜ん……そうかなぁ?」

さやか「今後を考えるなら戦力は多い方が良いでしょ?なら、手に入れられるモノは手に入れなくちゃ」

海「私達は手の宝石に入れてるけどね」

さやか「そうそう……って、それは違うでしょ!」

まどか「そっか……私達も『エスクード』手に入れようと思ったら手に入れる事できるんだ……」

ほむら「駄目よ!」

まどか「え……」

ほむら「例え偽物だとわかっていても、敵対して攻撃してくるのには変わりないわ」

ほむら「『魔法騎士』の三人は魔法が使えたし……私は魔法少女だったから戦えた」

ほむら「でも、魔法も使えない武器だけしか攻撃手段の無い今のあなた達の技量では危険すぎるわ」

まどか「そんな……でも……」

さやか「転校生……へっ平気だってこんなの例のおばさんと戦うのと比べたら……」

ほむら「それに……」

さやか「大した事……へ?」

ほむら「偽物だとわかっていても、大切な人を躊躇わずに自分の手で殺すのは難しいし……苦しいわ……」

まどか「ぁ……」
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/24(木) 23:45:29.97 ID:ni/s/4gHo

マミ「……泉の中で誰と会ったか話せる?」

まどか「マミさん!?」

風「苦しいのなら話せば少しは楽になるかもしれません」

さやか「…………」

ほむら「ごめんなさい……できれば思い出したくないわ……」

マミ「そう……無理に話さなくてもいいわ」

マミ「ただ、一人で抱えてるのが辛くなったら言いなさい。少しぐらい甘えても良いのだから」

海「そうそう、せっかくの仲間なんだし頼りなさいな」

ほむら「……ええ、ありがとう……でも大丈夫よ」

さやか「そっその……ごめん……でっでも、やっぱり『エスクード』は欲しいよ……」

光「さやかちゃん……」

さやか「今回の事でも思ったんだ……私とまどかは魔法少女じゃないし、まして『魔法騎士』でもない」

さやか「『力』がない……このままじゃ何もできないよ……」

光「そんな事……」

まどか「……私もそう思う」

光「え?まどかちゃん?」

まどか「もし、私達に『力』があったら助ける事ができたかもしれない……そう考えるの……」

風「いえ、今回は試練だったのですから途中で助けたら駄目だったと」

まどか「今回だけじゃないよ……初めてあのおばさんに追いかけられた時とか、森で魔物と戦った時とか」

まどか「森の出口でおばさんに襲われてほむらちゃんや海ちゃんが怪我させられた時とか」

まどか「足手まといにしかなってないよ……私に『力』があったらって何回も思ってた……」

光「そんな事!おばさんに襲われた時には、矢をおばさんに命中させて助けてくれたじゃないか」

まどか「あの時もおばさんの額の宝石に当たって何の意味無かったよ」

まどか「その所為でほむらちゃんに無理をさせて傷を広げる様な事に……結局足手まといにしかなってないよ……」

さやか「まどか……やっぱり、私達には『力』が……『エスクード』が必要なんだよ」

海「さやか……まどか……」

ほむら「この泉は今までの戦いとは違うのよ!?」

風「無理に挑戦する必要はありませんし、危なくなっても途中で誰かが助ける事は不可能です」

まどか「それでも……『力』が欲しい……挑戦したい」
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/24(木) 23:45:57.31 ID:ni/s/4gHo

ほむら「っ……そっそうだ、それなら私の取ってきた『エスクード』を使ってまどかの武器を作れば良いわ」

まどか「えっ!?そっそんな事できないよ!ほむらちゃんが命がけで取ってきたものなんだから」

ほむら「いいえ、私には前から使っている武器があるから、どうしても新しい武器がいる訳じゃないの」

ほむら「まどかの武器が強くなれば、戦力の底上げはできるのだから悪い話じゃないわ」

ほむら「新たに危険を犯さずに戦力を上げれるのよ」

まどか「でっでも……」

さやか「……私は?」

ほむら「…………」

海「あっ目をそらしたわよ」

光「『エスクード』一つしか無いもんね……」

風「ほむらさんとまどかさんは武器が同じですから、まどかさんの方に渡した方が良いでしょうし……」

海「やっぱり『エスクード』製の武器も、今のと同じ種類の武器になるのかしら?」

さやか「まどかはそれで良いとしても、私とマミさんは取りに行くよ。戦力は増えるに越した事ないでしょ?」

まどか「私も行くよ!このままの何もしないで貰ったら、結局足引っ張ってるのと同じだもん」

ほむら「まどか……でも!」

プレセア「あの……その『エスクード』はホムラが手に入れたものだから、それで武器を作ってもホムラしか使えないわよ」

ほむら「え……」

まどか「……やっぱり自分で手に入れなくちゃ駄目なんだ……行こう、さやかちゃん!マミさん!」

さやか「うん!」

ほむら「待っ……」

マミ「二人共、その前に聞かせてくれる?」

まどか「え?マミさん?」

さやか「聞かせるって……何をですか?」

マミ「……戦う力が……『エスクード』を手に入れる為にあなた達は、大事な人を攻撃……いえ……殺せる?」
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/24(木) 23:46:24.31 ID:ni/s/4gHo

まどか「マっマミさん!?何を言ってるんですか!?」

さやか「殺せる……って、大事な人って言っても偽物……幻なんですよ?」

マミ「……初めから幻と決めて挑んでも『エスクード』を手に入れる事はできないんじゃないかしら」

まどか「どうして……」

マミ「この試練は、泉の中に一緒に入ってもバラバラに引き離されるのには意味があると思うの」

さやか「意味?」

マミ「ええ、一人になって大切なモノ達が襲ってくるのは試されているのでしょうね」

ほむら「…………」

さやか「試されているって……何を……」

光「……『心』?」

まどか「『心』……」

マミ「私もそう思うわ……『心』……『心の強さ』をしるさなければ……」

さやか「……倒しても『エスクード』は手に入らない……」

マミ「初めから偽物、幻と思い作業の様に倒しても手に入らない……もしくは倒せないかもね」

海「こう言う試練のお約束ってやつね」

風「この『セフィーロ』では十分あり得そうですね……」

まどか「…………」

さやか「っ……私達が甘い考えだったと言うのはわかりました……でも、マミさんなら……」

マミ「……私はそんなに強い人間じゃないわ」

さやか「え?」

マミ「もし……死んだ両親が出てきたら偽物だとしても撃てるかわからない……撃ちたくない……そう思うの」

まどか「マミさん……」

ほむら「巴マミ……」

マミ「暁美さんがどんなに辛い決断をしたか、少しは理解しているつもりよ」

マミ「だからこそ、私では無理だと……そうわかるの……ごめんなさい」
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/24(木) 23:46:51.19 ID:ni/s/4gHo

さやか「……謝らないでください、私達の考えが浅かっただけですよ」

まどか「うん……マミさんは悪くありません」

光「二人共……」

まどか「もし泉の中に入って出てきたのが、パパやママやタツヤ……まだ小さい弟なら」

まどか「偽物とわかっていても本当に攻撃できたか自信ないです」

さやか「楽に強い武器手に入れて強くなろうとしても無理なんだね、あ〜〜ざんねん」

マミ「……ふふっ、そうね地道に強くなって行きましょう」

ほむら「…………」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「まどか?」

まどか「ほむらちゃんが取ってきた『エスクード』は、ちゃんとほむらちゃんの武器を作ってもらってね」

ほむら「……ええ」

海「まぁ、取ってきた本人の武器しか作れないんじゃ譲る訳にもいかないしね」

風「自分だけの武器を創るのって大変ですわね」

プレセア「そろそろ武器作って良いかしら?」

さやか「あっうん、お待たせしました、って……作るの……ここで?『妙な泉・エテルナ』以外は岩とかしかないけど……」

マミ「どう作るかは知らないけど……炉とかはどうするの?」

光「マミさん、ワクワクしてる?」

ほむら「武器を作る所見るの初めてでしょうからね……そう言うの好きそうだし」

海「ほむらはドキドキしてそうね」

ほむら「…………」

風(ほむらさん、少し赤くなってますわ)

プレセア「炉?使わないわよ」

マミ「え?……熔かした金属を鎚とかでカーンカーンって……」

プレセア「しないわよ」

マミ「え……」

プレセア「しない」

マミ「……そう……」

まどか(マミさん、しょぼんとしてる……)
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/24(木) 23:47:23.34 ID:ni/s/4gHo
今日はここまで
続きはまた今度
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/24(木) 23:59:54.95 ID:npVQMpTYo

試練の意味を心から理解していないとダメだろうなぁ、現れてるのが自分自身だったらダメージ反射とかもしてくる訳だし
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/25(金) 02:00:46.98 ID:NO067McPo

みんなの優しさが身に沁みるわ……
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/23(金) 02:02:59.06 ID:Ps/RrAO5o
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 06:06:41.54 ID:6Xltsj0Do
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 07:14:32.58 ID:i0wAZ79tO
さやかの場合は恭介、まどかは家族かエイミーか友達か…候補が多くて予想できないな
マミさんは両親か杏子、初めての魔女戦で助けられなかった人のどれかかな?
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/01/25(水) 00:15:12.36 ID:KYh0LJQ5o

光「プップレセア!?」

プレセア「――――」

さやか「なんで服脱いでるの!?」

まどか「着ている服を脱いで、羽衣……と言ったらいいのかな?」

ほむら「ヒラヒラしていて、透けている布みたいなのを纏ってるわね」

マミ「あっその布で『エスクード』を掴んだ……いえ、包んでるわ」

さやか「プレセアさん踊り出したよ!?」

まどか「……凄い……」

ほむら「魔力……かしら?光が纏わりついて、舞う度に『エスクード』の形が変わっているわ」

光「……プレセア……きれいだ……」

海「武器って……ああやって作るのね……」

風「不思議な光景ですわね」




まどか「もう、大体の形は出来てきたみたい」

さやか「早いよ、まだそんなに時間たってないのに」

マミ「これがこの世界の武器の作り方……素晴らしいモノを見せてもらったわね」

プレセア「――――――――」

ほむら「動きが止まって纏わっていたモノが放れていく……終わったの?」

さやか「剣が3本浮いてる……赤いのと青いのと緑の剣が……」

光「この剣は……」

プレセア「それが……『魔法騎士』の武器よ」

プレセア「あなた達のために作ったあなた達にしか使えない」

プレセア「この世、でたった一つの武器よ」

.
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/01/25(水) 00:15:39.18 ID:KYh0LJQ5o

光「プレセアから借りてた武器が……」

さやか「うわっ!なんか飛び出してきた?」

海「勝手に出ていったわ」

まどか「あっ、プレセアさんの所に……」

プレセア「今のあなた達には『伝説の鉱物・エスクード』で作ったその武器の方がふさわしいからよ」

マミ「消えた……何処かに収納したの?」

ほむら「……私の武器は?」

光「そう言えば……」

海「見ないわね?」

プレセア「それは……これから……作るから……一度に作れないから、先に『魔法騎士』の武器を優先したのよ……」

まどか「プレセアさん……辛そう」

マミ「どうやら武器を作るのに、かなり体力を消耗するみたいね」

さやか「ちょっと休憩してからの方が良いんじゃ……」

プレセア「いいえ……このまま皆の武器を作るわ」

風「ふらついてます、休憩なさった方が……皆?」

海「残ってる『エスクード』ってほむらのだけよね?もしかして……」

プレセア「まどかと、さやかと、マミの武器も作るわ……『エスクード』じゃないけどね」

さやか「ええっ!?作れるの?」

プレセア「ええ、成長はしないし……素材が劣るけど……作れるわよ」

まどか「でも……プレセアさん、フラフラしてて……」

光「作るにしても、やっぱり休憩してからの方が良いよ」

さやか「そうそう、そんなに急がなくても誰も急かさないからさ」

プレセア「……私が急ぎたいのよ……」

さやか「え?」

プレセア「……いえ、なんでもないわ……とにかく、すぐ作るから休憩は後で良いわ」

マミ「…………」

まどか「なんでそこまで……」

ほむら「考えてみたら当たり前なのかも……」

まどか「?」

ほむら「私達にとってはこの『セフィーロ』は異世界でも、彼女にとっては生まれた故郷」

ほむら「その故郷が危機に瀕していて、その上知人の安否が不明となると焦りもするわね」

光「知人……クレフの事か……」

まどか「でっでも、だからって無理したらプレセアさんが……」

風「だからと言って、焦らずにいられるかと言われたら無理でしょうし……どうしましょう」

マミ「……私の武器は作らなくて良いわ」

さやか「マミさん!?」
.
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/01/25(水) 00:16:06.09 ID:KYh0LJQ5o

海「どうしたんですか!?あんなに楽しみにしてたのに」

マミ「一つでも作るのが少なくなれば、プレセアさんの負担は少なくなるはずよ」

光「それはそうかも知れないけど……」

マミ「わたしは武器は本来使ってるのがあるから大丈夫よ、それに……」

風「それに?」

マミ「成長しないし……それなら今借りてるのでも良いかなって……」

さやか「マミさん……」

まどか「それなら……私も作らなくて良いよ」

ほむら「あなたまで……」

まどか「私があまり役にたってないのわかってるから……少し武器が良くなったとしてもそれは変わらないと思うし」

さやか「……そうだね、今は武器が強くなっても意味がないよ。私達自身が強くならなきゃさ、だから私もいいや」

海「言いたい事はわかるけど……」

まどか「それに、風ちゃんみたいに武器が変わるかもしれないし、私剣持って魔物に近寄って斬りかかるなんて無理だよ」

まどか「それなら今のままが良いなって……」

さやか「私は武器の種類は変わらないかもだけど、今のままじゃ剣でも金属バットでもあまり変わらないから良いやって」

プレセア「……いいの?確かにあなた達は『魔法騎士』じゃないからどうしても必要な訳じゃないけど」

さやか「いいよ、私『魔法騎士』より『魔法少女』の方があってるみたいだしね」

まどか「うん。自分の為の武器が手に入らないのは残念だけどね」

マミ「また次の機会にお願いするわ……エスクード、確実に手に入れられるようになったらね」

ほむら「……私は……」

まどか「ほむらちゃんは作ってもらってね」

さやか「そうそう、せっかく『エスクード』あるんだしね」

マミ「成長する自分の為の武器が手に入るなんて羨ましいんだから、ちゃんと作ってもらいなさいね」

海「本当に羨ましそう……」

ほむら「……プレセア、お願いするわ」

プレセア「ええ、最高の武器を作ってあげるわ」

海「もし、マミさんが『エスクード』手に入れてたら、武器鞭から変わってたのかしら?」

マミ「……!」
.
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/01/25(水) 00:16:34.07 ID:KYh0LJQ5o

プレセア「――――――――」

まどか「やっぱり武器作ってるプレセアさん、きれいだね……」

光「うん……」

さやか「思わず見とれちゃうね……」

風「エスクードの形が整ってきたみたいです。どうやら、もう完成みたいですね」

マミ「今回は、一人分だから早いわね」

ほむら「…………」

海「ソワソワしてるわね……あれ?」

光「武器の形が……剣じゃないね」

まどか「剣以外になるんだ……『エスクード』で武器作ったら、全部剣になるのかと思ってたよ」

マミ「『魔法騎士』の武器だから剣になったのかもね。本来なら、それぞれの適性の武器の形になるんでしょうし」

さやか「つまり、もしマミさんが手に入れてたら『伝説の鉱物・エスクード』製の鞭……鉱物?」

風「終わったみたいですね、これはやっぱり……」

ほむら「……弓……」

まどか「濃い紫色の弓……きれい……」

さやか「あれ?弓だけで矢が無いよ」

海「確かに無いわね、矢は自作しなきゃ駄目なのかしら?」

ほむら「っ!盾が震えてる……」

光「私達の時と同じで、借りてた武器が出ようとしてるんだ」

さやか「借りてた弓と矢が出て……出て……出てこないんだけど」

マミ「この世界の魔法で作った収納先じゃないから自分では出てこれないのかしら……」

ほむら「…………」

風「ほむらさんが引っ張り出したら飛び出し行きましたわ」
.
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/01/25(水) 00:17:01.29 ID:KYh0LJQ5o

プレセア「――――」

光「プレセア!!」

さやか「言わんこっちゃない!プレセアさん無理しすぎ、倒れたよ!」

光「プレセア!だいじょうぶ!?」

プレセア「……だ……い……じょうぶよ……ちょっと『心』を使いきっちゃっただけ……」

光「本当に!?本当にだいじょうぶか!?」

まどか「今にも意識が飛びそうに見えるよ……辛そう……」

ほむら「倒れるほど消耗してまで作ったのね……本当に『心』が籠った武器なのね」

海「ありがとう、プレセア。素敵な武器を作ってくれて」

風「本当にありがとうございます」

プレセア「……あなた達……その防具は……」

さやか「え?あっそう言えば三人のつけてた鎧が変わってる」

まどか「片方しかなかった肩の部分の鎧が両肩に変わってるよ」

海「そうよ!この甲冑、突然変化したの!」

風「『エテルナ』の中で『エスクード』を手に入れたら、突然甲冑が光ってこの形に変わったんですわ」

光「風ちゃんも!?」

海「光もなの!?」

プレセア「……その防具は……導師クレフが授けたものね」

プレセア「……導師クレフはあなた達に『成長する防具』を授けたのよ」

プレセア「その『成長する武器』達と同じように『変化』していく『防具』を」

光「成長……」

マミ「なるほど……見た目鹿目さん達の方が立派な鎧なのに、魔法騎士の鎧の方が比べ物にならないぐらい良い物」

マミ「って言ってたのは成長していくからなのね」

まどか「クレフさんが鎧くれた時に言ってましたね」

海「そう言えば『伝説の鉱物・エスクード』は『セフィーロ』で唯一『成長する武器』が作れる鉱物だって言ってたわね」

プレセア「そうよ、『伝説の鉱物・エスクード』で作った武器はそれを持つ者の『心』の強さに合わせて『成長』していくの」

プレセア「あなた達の剣もそれが『真の姿』ではないわ」

光「これが本当の姿じゃない……?」

ほむら「私の弓も?」

プレセア「そうよ、あなた達の『心』の強さがその武器を『成長』させていくの」

プレセア「この『セフィーロ』ではどんな事も『心』が決定するわ」

プレセア「武器の出来、不出来も。魔法の成功、不成功も。――そして」

プレセア「『未来』さえも」

.
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/01/25(水) 00:17:47.23 ID:KYh0LJQ5o
今日はここまで
続きはまた今度
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/25(水) 01:09:00.76 ID:h4wpdJnto

出たくても出ていけない盾の中の武器の心情を考えたら可哀想なのにちょっと笑いが
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/25(水) 13:56:31.96 ID:tupG+lxfo

武器「え、何ここ出られない!?出してー!出してー!!」
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/27(月) 17:36:14.80 ID:pz2FbdlYo
保守がてら乙
盾に入れとくなら元の世界に持ち帰っても…バレへんか…
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/03/25(土) 22:29:23.91 ID:KR0q+BU/o

プレセア「私はあなた達のためにそれぞれの『武器』を作ったわ、あなた達が好きになったから」

プレセア「あなた達に強くなって欲しいから……その『心』で武器を作ったわ」

光「プレセア……ありがとう」

ほむら「……ありがとう」

さやか「……初めて会った時、けっこうひどい事したと思うんだけど……」

海「う゛っ……」

マミ「必要な事だったと思うけど……それでもここまで好きだって言ってくれてるのだから良い人よね」

まどか「優しいんですね、プレセアさん」

プレセア「ヒカル」

光「何?」

プレセア「ウミ……フウ……ホムラ……マドカ……サヤカ……マミ……」

プレセア「死んじゃ……だめよ」

光「うん!」

まどか「はい!」

さやか「縁起でもないよ!」

マミ「大丈夫よ、死なせないわ」

ほむら「…………」

風「?」
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/03/25(土) 22:29:50.42 ID:KR0q+BU/o

モコナ「ぷぅ」

まどか「うん?あれ……額の宝石が光って……わっ!?」

ほむら「光線が……これは……魔法陣を書いてるの?」

マミ「結構大きいわね……何か出てくるわ」

光「わあぁぁぁ!!」

さやか「何……これ?羽が生えてる円い台……って言ったらいいの?」

モコナ「ぷぅぷぅ」

海「それに乗れって言ってるのかしら」

風「まぁ海さん、モコナさんの言葉がおわかりになるんですね。すばらしいですわ」

海「これを食べろってもし言ってるなら流石に温和な私もエキサイトするわよ」

ほむら「羽の部分なら食べられるでしょうけど……乗り物……なんでしょうね」

モコナ「ぷぅぷぅ!!」

光「これに乗れって!」

まどか「やっぱり乗り物なんだ……」

さやか「乗るのはいいけど、これ手すりも無い台に羽が生えてるだけだから乗るの結構怖いよ……」

プレセア「いきなさい『魔法騎士』たちと仲間たち」

プレセア「『魔法騎士』となるためには『魔神』を蘇らせなければならない」

プレセア「それにあなた達が手にしているその『武器』は『魔神』を蘇らせる『鍵』でもあるのよ」

光「『魔神』を、蘇らせる……『鍵』……」

ほむら「…………」

さやか「いや期待してる所悪いけど、転校生のは流石に違うんじゃ……」

ほむら「……別に期待してないわ……」

さやか「あ、うん……」

マミ「まぁ、もしかしたら蘇らせる事ができるかもしれないし、何かの時の予備や代理も可能かもしれないわね」
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/03/25(土) 22:30:18.12 ID:KR0q+BU/o

風「『魔神』っていったいどんなものなのでしょうか」

さやか「今まで詳しく説明してくれる人いなかったし謎だよね」

マミ「『鍵』は手に入ったんだし次は『魔神』でしょうし、もうその時が来るのを楽しみにしてましょ」

プレセア「モコナが『魔神』のいる場所に案内してくれるわ」

海「ま、またこの子の案内……?」

さやか「あ、頭痛くなる……」

モコナ「ぷぅぷぅ!!」

まどか「まかせてって言ってるみたいに張りきってるね」

ほむら「…………はぁ……」

光「!!」

マミ「剣が……」

光「また飾りの中に消えた……」

風「持ち歩かなくて良いのは便利ですわね」

海「こんなのがあれば学校でも便利よね、鞄とか体操着とか全部この中に入れて……」

まどか「でも、手ぶらで学校に行くのはちょっと変な感じがするじゃないかな」

風「その前に学校に通うには見滝原に戻らなくては」

海「はっ」

さやか「そう言えば、転校生は元々同じようなの持ってるけど日常でも使って……あれ?」

ほむら「…………」

まどか「ほむらちゃんの弓が……震えてる?」

光「ど、どうしたんだ?」

マミ「これは……武器が何か伝えたい事があるんじゃないかしら?」

さやか「ああ、ありそう。物語とかでよくありますもんね」

ほむら「いえ、単に他の武器見たいに消えたかったけど、さっき借りてた武器が盾の中から出られなかった様に」

ほむら「盾の中には勝手に出入りできないから困ってただけのようね」

マミ「…………そう……」

さやか「あ〜〜……うん、盾の中に入れたら静かになったね……」
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/03/25(土) 22:30:46.46 ID:KR0q+BU/o

プレセア「いきなさいヒカル・ウミ・フウ・マドカ・ホムラ・サヤカ・マミ」

光「でもプレセアが心配だ……」

まどか「まだ息も落ち着いてないし、辛そうだもんね……」

プレセア「――――私は大丈夫よ。さ、行きなさい」

光「でも……!」

プレセア「ヒカルに貰った食べ物すごくおいしかったわ」

光「ほんとうに!?」

さやか「食べ物って……そう言えば飴を武器のお金の代わりに渡してたっけ」

光「たしか、もう一コだけどこかに……」

マミ「スカートのポケットを探してるけど……あれだけ戦ったり動いていたんだから落してるんじゃ……」

ほむら「エテルナの中は水中だったし落してなくても水に……」

まどか「いや……うん、入ってないから詳しくはわからないけど、皆濡れてる様に見えなかったし大丈夫じゃないかな」

プレセア「『帰って』きたらぜひもう一つ欲しいわ」

ほむら「ああ……そう言うことね」

まどか「プレセアさんに飴を渡すためには、無事に帰ってこなきゃ駄目だね」

光「うん!絶対帰ってくる。プレセアが作ってくれた武器をちゃんと『成長』させて帰ってくる」

プレセア「待ってるわ」

マミ「さあ、そろそろ行くわね。皆モコナが出した乗り物に乗りこんで」

海「形状から言って飛ぶんだろうけど……これ七人+おまけ乗って飛べるの?」

ほむら「元々は『魔法騎士』の三人を想定して用意してたんでしょうけど……大丈夫でしょ、多分」

海「最後の一言はいらないわよ!不安になるじゃない……」

風「まぁまぁ、落ちる時は皆いっしょです」

さやか「そう言う事が言いたいんじゃないと思うけど……皆乗ったね」

まどか「うん」

モコナ「ぷぅ〜〜」

光「わっ羽が羽ばたいて浮いたよ」

まどか「もうこんなに高い、まだちゃんとプレセアさんにお別れしてないよ」
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/03/25(土) 22:31:13.27 ID:KR0q+BU/o

光「プレセアありがとう!」

海「ありがとうプレセア」

風「本当にありがとうございました」

まどか「ありがとうプレセアさん!」

さやか「ありがとうございました……ほら転校生も」

ほむら「……感謝してるわ」

マミ「ふふっ……プレセアさん、お世話になりました」

海「戻ってきたら私がケーキ焼いてあげるわ。得意なのよ」

マミ「あら、いいわね。私も得意だから手伝うわ、豪勢なの作りましょう」


プレセア「ケーキって何?」


海「食べ物よ」

さやか「甘くて美味しいお菓子よ……私は食べる専門だけどね」

風「『セフィーロ』にケーキの材料があるでしょうか」

海「『心』でなんとかするわよ」

まどか「『心』で材料どうにかなるの?」


プレセア「楽しみにしてるわ」


ほむら「スピードが速いわ、もうそろそろ声も届かない距離になるわね」

光「プレセアほんとうにほんとうにありがとう!」


プレセア「モコナ!皆を頼んだわよ!」


モコナ「 ぷ ぅ ー ー ー ー ! 」



プレセア(…‥もう見えなくなったわね……)

プレセア「――――!……ゼェ……ゼェ……」

プレセア(エメロード姫……どうかこれからも、あの異世界の少女たちをお守りください……)

プレセア(ヒカル・ウミ・フウ・マドカ・ホムラ・サヤカ・マミ……必ず帰ってくるのよ……)

533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/03/25(土) 22:31:40.39 ID:KR0q+BU/o
今日はここまで
続きはまた今度
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/25(土) 23:44:20.63 ID:ecRBVwe6o
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/26(日) 13:45:17.69 ID:AsgntNGZo

困ってるほむらの弓がなんだかかわいく見えてきた
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 01:37:38.36 ID:fWpH3xw2o
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 12:03:33.04 ID:0od5Zl0Bo
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/05/25(木) 23:04:07.31 ID:f0EL7vkco

海「さて、今度はどこへいくのモコナ」

さやか「モコナ?」

モコナ「ぷぅぷぅ」

海「モコナ――――!!!!」

さやか「何かないの!?地図とか額の宝石から光線はなって方向指すとか」

モコナ「ぷぅぷぅ」

海「『ぷぅぷぅ』じゃない!次の行き先はどこなの!?」

モコナ「――――」

さやか「のほほーーんとした顔してるよ!」

海「このおお!!」

風「まあまあ海さん、さやかさん、そんなにエキサイトしては血圧が上がりましてよ」

まどか「大声あげるから、モコナ光ちゃんの背中に隠れちゃったよ」

ほむら「……聞かれないから言わないのでもなく、聞かれても言わないのね」

マミ「いやまあ……喋る事できないでしょうしね」

風「『沈黙の森』への道もモコナさんがちゃんと知ってらした事ですし」

風「この乗り物もモコナさんの額の飾りから出たものですし、クレフさんとの通信までモコナさんを通じてできました」

風「モコナさんも色々考えてらっしゃるんですねきっと」

海「……この子が……?色々考えてるって……?これのどこが何か考えてる顔なのよ!?」

さやか「どう見ても何も考えてないね?」

風「あら、思慮深げですわ」

モコナ「ぷぅぷぅ」

海「ふぅっ」

まどか「鼻で笑った……」

539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/05/25(木) 23:04:34.48 ID:f0EL7vkco

光「あっ」

海「どうしたの?光」

ほむら「敵?」

マミ「……鳥が飛んでるぐらいで、それらしい姿はないわね」

光「この景色……」

風「景色が何か?」

まどか「あっ……この景色……」

光「よく見て、私達が最初にこの『セフィーロ』に招喚された時見たのと同じ景色だ」

さやか「え、あっ……そっか……」

光「海、空に浮かんだ山、それに……火山」

海「突然見滝原タワーの床が抜けたんでびっくりしちゃって、はっきり覚えてないけど……確かにあの時見た景色ね」

マミ「異世界……『セフィーロ』でしか見られない景色ね」

光「これが……『セフィーロ』……きれいだ……」

まどか「……うん……これが『セフィーロ』なんだ……」

ほむら「…………っ!」

海「な……何!?」

マミ「皆!どこかに捕まって!」

光「わあぁぁぁあ」

海「お、落ちてる!これ、ものすごいスピードで落ちてるわよ!」

さやか「何なの!?人数多すぎて、重量オーバーだったの!?」

風「このままだと海面に激突しますわね」

海「モコナーー!なんとかしてよーー!」

モコナ「ぷぅぷぅ!」

さやか「何で嬉しそうに笑ってるのよ!?」

ほむら「こいつ……!」

まどか「駄目!もう海に……」

光「ぶつかる!!」

海「また水に潜るのぉ!?『妙な泉・エテルナ』で水中は堪能したわよぉ!」

モコナ「――――――――」

マミ「額の宝石が光が……」

風「シャボン玉に包まれてしまいましたわ」

まどか「ガラス……じゃないよね、シャボン玉の膜みたいのが……水の中透けて見えて綺麗……」

海「モコナ!こんな事できるなら最初からしてよ――――」

さやか「……表情変わらないね」

海「こ……この子わかってて、私達が困るのを楽しんでるんじゃないでしょうね」

ほむら「その可能性は高いわね……」
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/05/25(木) 23:05:01.02 ID:f0EL7vkco

まどか「どんどん海の底に沈んで行ってるよ……」

マミ「海溝に入っていく……」

マミ(海の中の長く大きい海溝ってワクワクするわね)

海「見て!」

まどか「……すごい……」

風「『神殿』……のようですわね」

マミ「魔法陣と……龍……の紋章?角がやたらと長いけど」

ほむら「かなり大きいわね……なんでこんな海の底に……」

海「――――――――」

さやか「えっ?ちょっと、何か急に海が光り出したよ!?」

光「海ちゃんどうしたの!?」

海「……わからない……!」

まどか「これって神殿に近づいたから……?」

ほむら「神殿の中に入るわよ!何があるかわからないから気を付けて!」

さやか「えっ?わっ、この中水が無いよ」

マミ「あっ……神殿の床に着地したらシャボンが消えたわね。降りろって事かしら」

光「ちゃんと空気がある!ここは……どこなんだろう……」

まどか「水が……遮る物もないのに水が入ってきてない」

風「エアカーテンみたいですわね」

海「この『海の神殿』に『魔神』がいるのよ……」

光「海ちゃんどうして知ってるんだ!?」

さやか「ちょっと一人で奥に行ったら危ないよ!」

風「海さん!」

ほむら「これは……意識が無い……と言うより何かに操られての?」

マミ「神殿の奥にある何かに導かれている……と言う事でしょうね」

さやか「何かって……何?」

マミ「伝説の順番的に考えて……」

まどか「……『魔神』……」

ほむら「私達も追うわよ」

541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/05/25(木) 23:05:34.99 ID:f0EL7vkco

まどか「あっあれ……」

光「あれは……龍……?」

マミ「ドラゴンの……彫刻……いえ壁画かしら」

さやか「大きい……ゲームとかに出てくる西洋の竜みたいですね」

ほむら「『魔神』と関係が?……『エテルナ』の時みたいに、どこかで戦って勝てば従えられるのかも……」

海「…………」

風「海さん!危ないですわ!」

さやか「ちょっ……無警戒に近付いて、何があるかわからないんだから危ないよ!」

モコナ「ぷぅ!」

風「モコナさん……」

さやか「いきなり、とうせんぼなんてしてきてどうしたのよ?」

まどか「行くな……って事?」

ほむら「……変になって操る様に招かれたのが龍咲海だけで、他の『魔法騎士』の二人は何ともなっていない……」

マミ「これは龍咲さんの試練……と言う事なのね」


海「――――――――」


さやか「え?うわっ!海が近づいたら壁画が光って……」

光「龍が出てきた!」

風「モコナさん、海さんは大丈夫ですの?」

モコナ「ぷぅ」

さやか「コクと頷いてるけど信じて良いんでしょうね?」

ほむら「……巴マミ……危険と判断したら動くわよ」

マミ「ええ……でも『魔法騎士』の試練なのだとしたら……見極めが大変ね」



???<  我  が  名  は  『  セ  レ  ス  』  >


セレス< 伝 説 の 『 魔 法 騎 士 』 の み が 触 れ る 事 の で き る 伝 説 の 『 魔 神 』 >


.
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/05/25(木) 23:06:17.25 ID:f0EL7vkco

光「『魔神』!?『魔神』って龍の事だったのか!?」

さやか「って事は、あれに乗って戦うの!?って言うか喋ったよ!」

ほむら(『魔法騎士』のみ……)

マミ(……触れないのね……)

まどか(何か二人が残念そう……)


海「――――――――」


?????「くすくす、あんまり遅いんで待ちくたびれちゃったよ」


光「誰だ!?」

まどか「後ろに!?……え?」

光「こ……子供……?」

さやか「こんな海の底に?」

ほむら「……普通の子供じゃないでしょうね」

さやか「武器構えなくても……いや、こんな所にいるんだし正しいのかな?」

マミ「こんにちは、あなたのお名前はなんて言うのかしら?」


?????「こんにちはお姉ちゃんたち、ぼくの名前はアスコット」

アスコット「ぼくね、ザガートに頼まれてお姉ちゃん達を殺しにきたんだ」


光「何だって!?」

まどか「そんな……こんな所まで……しかもこんな子供が……」

ほむら「……ザガートの追手なら元々の武器使った方がよさそうね」

マミ「ええ……子供だからって手加減はなしね」

さやか「……し……神殿は壊さないでくださいね?」
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/05/25(木) 23:06:46.17 ID:f0EL7vkco
今日はここまで
続きはまた今度
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 08:52:17.80 ID:MZ1RF7GVO

神殿……原型残るといいね(遠い目)
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 23:17:50.42 ID:pX3KzS6qO
魔神の神殿だし不思議な力で護られてて壊れないか壊れても修復されるんだよ…たぶん(震え声)
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 04:19:52.61 ID:QnGn4fVro

さすがに人間相手にロケットランチャーだのティロフィナーレだのは火力過多だし使わんだろ・・・
と思ったがアスコットは…うん…そうだったな… 逃げて神殿!
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 16:39:26.22 ID:YpnWshnvO
神殿「私が壊れても代わりはいるもの…」
548 : ◆xraiasFJCHFj :2017/06/26(月) 00:23:18.73 ID:4qfDP45jo
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/07(金) 21:36:46.24 ID:jkoGQcwq0
w
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/07/25(火) 22:14:27.98 ID:0AzZYCC/o

アスコット「― ― ― ― ― ――――……」

光「な、なんだ!?」

さやか「あの子、呪文唱えながら魔法陣みたいなのを浮かび上がらせてるよ」

風「皆さん、気をつけて」

アスコット「 魔 獣 招 喚 !! 」

まどか「え?魔法陣から何か……」

光「魔物だ!」

風「何もない空間から、とつぜん出てきましたわ」

さやか「招喚獣ってやつ!?こんなの幾らでも呼び出せるなんて卑怯じゃない!」

魔物「ガアアアア!……ア?――――!?」

アスコット「わあああああ!?」

さやか「爆発した……転校生、それ……ロケットランチャー?」

ほむら「ええ、あからさまに魔法陣が浮かび上がっていたから狙いやすかったわ」

アスコット「ふぅん、ちょっとは魔法が使えるんだね。今のはやられる前に消したけど……」

まどか「今のは魔法じゃ……」

マミ「しっ!言わなければわからないわ」

アスコット「強いなあ、お姉ちゃん達。アルシオーネが負けるわけだね」

光「アルシオーネ……じゃ仲間なのか!?」

さやか「あの変な格好をしたおばさんの……」

アスコット「きゃはは、仲間?仲間なんかじゃないよ、あんなおばさん」

ほむら「…………」

アスコット「火の魔法を使うんだね、じゃ次は……― ― ― ― ― ――――……」

アスコット「魔獣招喚!!」

まどか「また魔法陣から魔物が……」

さやか「しかも燃えているような身体の魔物……ってまさか……」
.
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/07/25(火) 22:14:54.56 ID:0AzZYCC/o

光「 炎 の 矢 !! 」

さやか「あっ」

魔物「――――――――」

まどか「光ちゃんの魔法を……食べちゃった……」

光「魔法が効かない!?」

さやか「やっぱり……これって見た目通り……」

風「……相手は火の属性を持っているのかも知れません」

光「火?」

まどか「そっか……だから炎の矢を、あんなに美味しそうに食べたんだ」

風「『火』に『火』の魔法では、まさしく『火に油』状態ですわ」

光「そんな……!じゃ、風ちゃんの魔法も……」

さやか「そう言えば風の魔法って……」

風「私の魔法は、どうも『風』に関するものの様です……」

風「『火』を『風』であおれば……」

光「もっと燃える……!」

まどか「飛び火して範囲が広がるかも……」

さやか「そっか、二人の魔法じゃあの魔物倒しようがないんだ……」

風「火に対抗できるのは……」


光・風「「 『水』 !! 」」

まどか・さやか「「海」ちゃん」


ほむら「…………」

マミ「…………」

.
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/07/25(火) 22:15:24.13 ID:0AzZYCC/o

海「伝説の『魔神』……」


セレス<『魔法騎士』となるべく招喚された異世界の少女よ>

セレス<汝が我を『まとう』にふさわしい者である『証』を我の前に示せ>


海「『証』……?」


セレス<汝が力を我が前に示せ>

セレス<『伝説の魔法騎士』となるにふさわしい『心』の強さを我の前に示せ>


海「『心』の……強さ……」


光「わああぁぁ!」

風「きゃあぁぁ!」

まどか「きゃあぁぁ!」

さやか「うわあぁぁ!」


海(爆発!?今の悲鳴は!?)

.
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/07/25(火) 22:15:51.77 ID:0AzZYCC/o

アスコット「!」


海(子供?皆は……無事?今の爆発は……あの子がやったの?)


アスコット「よくもやったな、僕の友達を……!」


海「……友達……?」


アスコット「魔獣招喚!!」

マミ「魔法陣から出る時に隙があるわね」

アスコット「何所を攻撃して……」

魔獣「――――!?」

アスコット「え?リ、リボンが生えた?縛られて……」

マミ「ティロ・ボレー!!」

魔獣「ギョエエエ!!」

アスコット「うわぁぁぁ!!」


さやか「うわっ魔物がマミさんの沢山の銃で……」

光「てぃろぼれー?……てぃろふぃなーれ、じゃないの?」

風「決め技とおっしゃってましたし、ティロ・フィナーレはとどめに使うのではないでしょうか?」


アスコット「魔獣招喚!!」

ほむら「一つの魔法陣で一度に大量に招喚できるの!?」

マミ「これは思ったより厄介ね」


さやか「わっ!あんなに大量に魔物が……」

まどか「ほむらちゃんとマミさんだけで大丈夫かな……」

光「……私も戦ってくる!」

風「私も行きます。お二人はここで待っていて下さい」

まどか「わっわたし達もいくよ!」

さやか「そうだよ!あんなに魔物が多いんだから私たちだって……」


海「ちょっと何があったの!?」


.
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/07/25(火) 22:16:18.64 ID:0AzZYCC/o

光「海ちゃん!魔神はどうしたんだ?」

海「『証』やら『心』の強さを見せろとか言ってたけど、今はこっち優先よ」

まどか「魔神ほっぽってきちゃったの!?」

さやか「うわっ、あの龍こっち見てるよ!?」


セレス「…………」


海「後よ後、それより何があったのよ。ザガートの追手?」

まどか「いいのかなぁ……」

光「ザガートの追手がきて、今ほむらちゃんとマミさんが戦ってるんだ」

風「相手は子供に見えますが、魔法陣から魔物を招喚して襲ってきます」

風「属性を持っている魔物もいて、光さんの魔法も食べられたりしたのですが……お二人には関係ありませんでした」

海「まぁ……一人は魔法の銃で、もう一人は本物の銃だもんね」

まどか「二人は、なぜか魔物だけを直接攻撃してるの……あの子捕まえるのかな?」

さやか「それで、思ったより魔物の数が多く招喚できるみたいだから私達も手伝おうとしてたところなの」

海「なるほど……でも二人共優勢みたいだけど……手伝いいるの?」



アスコット「うわあぁぁぁ!!」

魔獣「ギャアアアッ!!」

ほむら「巴マミ!」

マミ「ええ、行くわよ!ティロ・エスプr……」

ほむら「技名は叫ばないでいいわ」

魔獣「ギョエエエ!!」

アスコット「うわあぁあぁ!!」



さやか「うわぁ……転校生がマシンガンやロケットランチャーでなぎ払って、マミさんも沢山の銃や大砲で一斉に……」

海「近づいたらまきぞえ喰らいそうなんだけど……神殿大丈夫なのこれ?」

光「加勢したいけど、出るまくが無いよ……これが魔法少女の本来の戦い方……」

風「爆発などが起きて危ないですから、もう少し離れていましょうか……神殿が壊れたら、もれなく全員海の底ですけど」

まどか「ううっいいのかなぁ……あれ?あの子こっちを見てる様な……」



アスコット「そのお姉ちゃん達を捕まえろ!」


.
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/07/25(火) 22:16:47.15 ID:0AzZYCC/o
今日はここまで
続きはまた今度
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/26(水) 04:12:12.92 ID:KIAhOtFIO
乙乙
鉄と火薬はやはり偉大だな(白目)
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/26(水) 06:37:36.96 ID:oSRx5pfSo

>これが魔法少女本来の戦い方……
光ちゃんそれはない。それだけはないから
ていうか出待ちしてロケラン迎撃って何気にえげつない
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/27(木) 05:28:35.24 ID:dVxDRDk+o

集団戦では与し易そうな方から狙うのは基本よね
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/29(火) 04:42:13.86 ID:cjSRL6Tko
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/09/25(月) 23:27:39.95 ID:EpispE7io

さやか「ちょっ!?こっち来たよ!?」

光「ほむらちゃんとマミさんは!?」

まどか「魔物が大量にいてこっちにこれなさそう……」


マミ「くっ、どきなさい!」

魔獣「ギョエエエ!!」

ほむら「魔物が邪魔でまどか達の方に行けない……」


アスコット「そのお姉ちゃん達をこっちにこさせちゃ駄目だよ!」


魔獣「――――――――」

さやか「うわわっ、この魔物さっきの光の魔法を食べた魔物だよ」

光「ボロボロ……ダメージを負ってるのに向かってくるのか」

風「今にも倒れそうでも、私や光さんの魔法では倒せないでしょうからですね」

まどか「冷静に言ってる場合じゃないよ」

海「  水  の  龍  !  」

魔獣「――――――――!」

さやか「あ……今度は、海の魔法の龍が魔物を食べた……」


アスコット「うわああ!また僕の友達を……」


海「また……さっきも友達って……」


さやか「ええい、こうなったらやってやる!」

まどか「さやかちゃん!?」

海「下がって!魔法を食べた属性持っている魔物は武器が効かないタイプかもしれないわよ」

風「今海さんが倒しましたけど、一体だけとは限りません」

さやか「なに。要は、マミさん達が向こうの魔物を全滅させるまで時間を稼げばいいんでしょ」

光「それはそうかも知れないけど……あんなにたくさんの魔物がいるんだからどれくらい時間が掛るか……」



マミ「これで終わりよ!」

魔物「グガアアア!」


アスコット「うわあ!向こうの皆やられちゃった!」


光「……大丈夫そうだね」

561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/09/25(月) 23:28:06.56 ID:EpispE7io

マミ「よし!こっちの魔物はすべて倒せたわね」

ほむら「まどか達の方へ――――!」


セレス<……………………>


ほむら「魔神が……」

マミ「こっちを見ている……」


セレス<……………………>


ほむら「まさか……手を出すなと言うの?」

マミ「え?それって……」

ほむら「『魔法騎士』の試練……」

マミ「そんな!ザガートの追手を試練に利用しようって言うの!?」


セレス<……………………>


ほむら「否定をしないと言う事はそう言う事なんでしょうね」

マミ「『魔法騎士』の三人だけできりぬけろって事?……それは……できるかもしれないけど危険ね」

ほむら「まd……鹿目まどかと美樹さやかもいるわ、さっきの魔物達と同じぐらいの強さの魔物と乱戦になったら……」

マミ「……覚悟を決めましょうか」

ほむら「巴マミ……勝てると思う?」

マミ「正直、楽に勝てるとは思えないわね。何せ相手が『伝説の魔神』なのだから」


セレス<……………………>


ほむら(ここは海の底の神殿、魔神に狙われたのなら全員を連れて逃げるのは私の魔法を使っても無理そうね)

ほむら「……しばらく様子を見ましょう」

マミ「え……でも……」

ほむら「本当に危険になったら、魔神にも邪魔されずに助ける方法があるわ」

ほむら「いざとなったらそれを使うし……試練と言うなら彼女達に乗り越えさせなければいけないでしょうし」

ほむら「守ってばかりじゃ強くはなれないわ、彼女達には強くなってもらわなければ困るもの」

マミ「……本当に助ける事は出来るのね?」

ほむら「そこは保証するわ」

マミ「……わかったわ……皆を信じましょう。でも、本当に危なくなったら全力で介入するわよ」

ほむら「ええ、最悪この神殿を壊してでも助けるわ」


セレス<……………………>

562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/09/25(月) 23:28:33.48 ID:EpispE7io

まどか「え……二人が来ないよ?」


アスコット「え!?」


さやか「何で……」

光「あ……魔神が二人の方をじっと見てる」

風「これは、魔神が御二人の邪魔を……いえ、見ているだけで何かしている様子はありませんね」

海「このパターンはもしかして……『魔法騎士』の試練だから魔法少女の二人は手を出せないって事?」

さやか「漫画や物語の中で偶にあるよね、本人達以外手を出せないってパターン……」

まどか「……さやかちゃんと私はいいのかな?」

さやか「あ〜〜……戦ってないから戦力外と思われてるんじゃない?」

まどか「戦力外……」

さやか「でも、そのおかげで一緒に戦えるんだから逆に良かったんじゃない?」

風「危ないですけど……ここで下がってもらっても狙われない所まで下がるのは不可能ですし」

光「それにあっちは数が多い……」

海「一緒に戦ってくれる?」

まどか・さやか「「うん!」」


アスコット「よくわからないけど……あっちのお姉ちゃん達が戦わないんなら……!」

アスコット「みんな!そのお姉ちゃん達をやっつけちゃえ!!」

563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/09/25(月) 23:29:00.77 ID:EpispE7io

さやか「来た!」

光「まどかちゃんとさやかちゃんは、後ろで援護をお願い!」

まどか「うっうん!」

さやか「え?私遠距離攻撃は……」



ほむら「始まった……」

マミ「ああ……獅堂さん危ない!」

ほむら「美樹さやか、剣を投げてどうするの!」

マミ「龍咲さん!後ろ!」

ほむら「まどか!弓を射っても足を止めちゃ駄目よ!」

マミ「ハラハラするわ……助けに入りたい」

ほむら「気持ちはわかるけど……でも……」


セレス<……………………>


マミ「……わかってるわ……かなりの数の魔物と魔神まで敵に回ったら、どうなるかわからないもの」

ほむら「……いっその事、魔神に奇襲をかけて動けない程度にダメージを与えて……」

マミ「それは考えたけど……そんな事した後で力を借してくれるかしら?」

ほむら「それが問題なのよね……『魔神』の力を借りなければ『魔法騎士』になれないかも知れないし……」

マミ「皆に頑張ってもらうしかないわね……」



まどか「どっどうにか戦えてるよ」

さやか「こいつ等、数は多いけど戦えないほと強くないよ」

まどか「と言うより『魔法騎士』の三人が強くなってる?」

風「やあああ!」

さやか「風も、前まで弓を使ってたと思えないほど剣が様になってるね」

まどか「これが『エスクード』の武器……」

さやか「これなら勝てるよ!私も負けてられない!くらえええぇ……ぇ?」

魔獣「――――――――!」

まどか「その魔物!武器が効かないタイプだよ!危ない!!」

さやか「うそ!?避けr……」
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/09/25(月) 23:29:58.34 ID:EpispE7io

さやか「…………あれ?痛くない?」

まどか「光ちゃん!!」

さやか「え?」

光「うっ……」

さやか「うっ嘘……私の代わりに魔物の攻撃を……」

風「光さん!」

海「  水  の  龍  !  」

魔獣「―――――――!」


アスコット「ああ!また食べられた!」


光「だ……大丈夫……まだ戦えるよ……」

風「いけません!今、回復をしますからじっとしていてください!」

まどか「光ちゃん!大丈夫!?」

さやか「ごっごめん……私が油断したから……」



ほむら「集まっては駄目よ!散りなさい!」

マミ「鹿目さん!美樹さん!」


アスコット「今だ!」


魔獣「――――――――!!」

さやか「あ――――」

光「わああぁぁ!」

風「きゃあぁぁ!」

まどか「うわあぁぁ!」

海「爆発……みんな!光!風!まどか!さやか!」



マミ「魔物の魔法が爆発した!?美樹さん!」

ほむら「まどか!まどか!?」


セレス<……………………>
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/09/25(月) 23:30:25.43 ID:EpispE7io
今日はここまで
続きはまた今度
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 23:56:18.90 ID:iqrdiverO
もう足掛け3年もやっているのか
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 18:55:01.18 ID:DDjlWU1+o


続き楽しみにしてるよ
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 08:00:16.17 ID:3a+iejTRo

神殿を壊してでも助けると言い切ったところの魔神さんの沈黙はなんかそれまでのものとは意味合いが違うような気がした
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/02(木) 19:03:18.33 ID:fWNNYBieo
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/11/25(土) 23:14:03.83 ID:yhrpZ4Jro

光「う……」

風「――――――」


海「光!風!」


まどか「……ぁ」

さやか「うぅ……」



ほむら「まどか!」

マミ「美樹さん!」



海「光……風……まどか……さやか……」

光「…………」



ほむら「皆、気を失ってるけどまだ生きてる……」

マミ「早く治療しないと……でも……」


セレス<……………………>


アスコット「弱いなー弱いなー、あっちのお姉ちゃん達は強いのに弱いなー、ぼく弱い奴大嫌いなんだよね」


海「――――」



ほむら「…………」

マミ「…………」


アスコット「だからアルシオーネ……あのおばさんも嫌いだ、お姉ちゃんみたいな弱いのに簡単にやられちゃんだもん」


海「光と風とまどかとさやかに、怪我させたわね」

571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/11/25(土) 23:14:30.78 ID:yhrpZ4Jro

アスコット「いっけえっ!あのお姉ちゃんもやっつけちゃえ!!」

魔獣「――――――!」


海「  水  の  龍  !  」


魔獣「っ!」



マミ「一飲みに……さっきまでより魔法の勢いが増したように見える……」

ほむら「……『心の強さが力になる』……龍咲海の、まどかや獅堂光達が傷つけられた『怒り』で強くなったと言うの?」

マミ「『魔神』の思惑通りと言う訳ね……」


セレス<……………………>


アスコット「よくもやったな僕の友達を……!」


海「……………………」


アスコット「 魔 獣 招 喚 !! 」

魔獣「――――――――」



マミ「大きいのが出てきたわね」

ほむら「『水の龍』に食べられない様にでしょうね」



海「   蒼   い   竜   巻   !!   」

魔獣「ギョエエエ」



ほむら「あっ竜巻に飲まれた」



アスコット「うわぁぁぁ!」

572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/11/25(土) 23:14:58.34 ID:yhrpZ4Jro

アスコット「 魔 獣 招 喚 !! 」


マミ「!また大量に出してきたわね」

ほむら「今戦えるのは龍咲海一人、まずいかもしれないわね」



海「  水  の  龍  !  」

魔獣「ギャアアアッ」



マミ「2体を一撃で……でも……」



海(しまった!倒しきれなかった魔物が……!)

魔獣「――――――――」



マミ「駄目ね……暁美さん!」

ほむら「ええ――――っ!」



風「   守   り   の   風   !   」


海「!」

魔獣「――――――――」



ほむら「風の防壁?」

マミ「この魔法は……」



海「風!」

風「……また別の魔法を編み出せましたわね」

海「風!」



マミ「気絶した……無理したのね」

ほむら「後ろ!魔物が……」



光「   紅   い   稲   妻   !   」

魔獣「――――――――」

海「光!」

光「……海ちゃん……だ、だいじょうぶ……」

海「光こそ大丈夫なの!?」

光「――――…………」

海「光!光!!」



ほむら「獅堂光も気を失ったようね……」

マミ「……無茶をする子達ね……『魔法騎士』か……」


セレス<……………………>

573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/11/25(土) 23:15:26.56 ID:yhrpZ4Jro

魔獣「――――――」

海「ハッ!」



マミ「龍咲さんと獅堂さん達の間に魔物が……」

ほむら「さっきの獅堂光の魔法で魔物の数は減ったけど、まだ数は多いわ……このままじゃ……」



海「きゃあっ!」

魔獣「――――――――」


アスコット「なかなかやるじゃない、お姉ちゃん」


海(しまった!光達と、どんどん離されちゃう!)

海「光!風!さやか!まどか!返事をして!」

魔獣「――――――――」

海「光!風!さやか!まどか!」


アスコット「…………。そのお姉ちゃん達を捕まえ……」



ほむら「流石にそれは見過ごせないわ」

マミ「え?」

光風まどかさやか「「「「――――――――」」」」


セレス<!?!>



アスコット「な……なんで……お姉ちゃん達が、あっちのお姉ちゃん達の所に……」


海「しゅ……瞬間移動した?」



ほむら「龍咲海!こっちは任せなさい、元々その魔神が呼んだのはあなただけだった、これはあなたの試練よ」

ほむら「だから、この子たちを助けても構わないわよね?」


セレス<……………………>


海「……私の試練……」


セレス<……汝が力我が前に示せ>

セレス<『伝説の魔法騎士』となるにふさわしい『心』の強さを我が前に示せ>


海「『心』の強さ……」
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/11/25(土) 23:15:53.58 ID:yhrpZ4Jro

アスコット「ふっふん!そんな変なお姉ちゃんたちなんていらないやい」

アスコット「怪我で自分も死んじゃうかもしれないのにお姉ちゃんを守るために魔法を使うなんてバカだな――」


海「バカ……ですって?」



ほむら「無駄に怒らせて……バカはどっちかしらね」



アスコット「バカだよ、他人のために怪我するなんてバカに決まってる」


海「……あやまりなさい」


アスコット「何か言った?」

魔獣「――――――――」



マミ「魔物が!速……」



海「  水  の  龍  !  」

魔獣「――――――――!」



ほむら「あっさり倒した……どんどん強くなって行くわね」



アスコット「あわ……あわ……」

海「あやまりなさい」

アスコット「マ…… 魔 獣 招 喚 ! 」

海「――――」

魔獣「――っ」



マミ「今度は出た所を剣で一撃……そのまま距離を詰めてるし、これは勝負あったわね」



アスコット「わああああああ!」

海「あやまりなさい!」

アスコット「な、な、な、何であやまんなきゃなんないんだよ」

海「私の友達を侮辱したわ!」

アスコット「友達?」

海「そうよ!光と風は私の大切な『友達』でかけがえのない『仲間』なのよ!侮辱するのは絶対に許さないわ!」

アスコット「友……だち……?」

魔獣「グル……」



ほむら「『友達』……か……」

まどか「――――――――」

575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/11/25(土) 23:16:21.23 ID:yhrpZ4Jro
今日はここまで
続きはまた今度
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 00:33:46.12 ID:kxA/LQMko

友達か……
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 09:18:24.53 ID:l3B4jtgtO
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 19:41:42.20 ID:MHoLfGce0
保守
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/01/25(木) 23:23:18.88 ID:j6ke3ARco

魔獣「――――――――」



マミ「!りゅ――」



海「  蒼  い  竜  巻  !!  」

魔獣「ギャアアアア」



マミ「……助けはもういらないわね」



アスコット「あああ!僕の友達によくも!」

海「友達?」

アスコット「そうだよ!あの子たちは僕の友達なのに!」

海「――――」



マミ「あっ……」

ほむら「ビンタしたわね……」




海「友達に攻撃させるなんてよくできるわね!」

海「友達が私達にやっつけられたり怪我させられたりして平気なの!?」

アスコット「平気じゃない!」

海「だったら!私が友達に怪我させられて、なぜ怒るのかよくわかるでしょ!?」

アスコット「ぅぇ……」

海「「あなたも友達が怪我をしたら悲しいでしょ!?」

海「友達が危なかったら助けてあげたいと思うでしょ!?」

アスコット「……………………」

魔獣「――――」



ほむら「魔物が……大人しくなった……」

マミ「言葉とかわかるのね……」
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/01/25(木) 23:23:45.94 ID:j6ke3ARco

海「その子達があなたの友達なの?」

アスコット「そうだよ、でもみんなこんな変な姿してるのは友達じゃないって……」

アスコット「これは魔物だから仲よくしちゃいけないって……うぐっ……えぐっ……」



ほむら「あ……」

マミ「泣いちゃったわね……」

ほむら「……クレフと違って見た目通りの年齢なのかしらね」



アスコット「誰もこの子たちが本当は優しいんだってわかってくれなくて……」

海「わかるわ」

アスコット「え……!?」

海「この子たち、あなたの事心配してるわ」

海「私が光達を心配するのと同じ様にあなたを心配してるわ」

アスコット「――――――――」



マミ「……私にとってのキュウべえとの関係と同じかしらね」

ほむら「……………………」

ほむら「もう近付いても良いかしら?」


セレス<……………………>


ほむら「それ所じゃなさそうね」

マミ「念のため、もう少し待ってみましょう」



海「ねぇあなた名前は?」

アスコット「あ、アスコット」

海「は?マスカット?おいしそうな名前ね」

アスコット「アスコット!!」

海「アスコットね。ね、私達の事嫌い?」

アスコット「え、べっ別に嫌いって訳じゃ……」

海「じゃ、どうして私達を攻撃してきたの?」

アスコット「ザガートが……」

海「ザガート!?」

アスコット「お姉ちゃん達が『魔法騎士』って言うのになったら困るって……」

海「アスコットはザガートの仲間なの?」

アスコット「違うよ」



マミ「え?」

ほむら「……ザガートに頼まれてと言っていたから仲間なのだと思って攻撃していたのだけど……やりすぎたかしら……」
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/01/25(木) 23:24:14.86 ID:j6ke3ARco

海「じゃどうして?なぜザガートの言う事を聞くの?」

アスコット「…………ちょっと前にお城からお使いが来て……ザガートがこいって……」

アスコット「僕、招喚士だから……きっとお城で何かを招喚する為に呼ばれたと思ったんだけど!」

アスコット「エメロード姫の神官ザガートが力を貸せって」

海「それだけでザガートについたの!?」

アスコット「だって友達と一緒で良いって!ずっとお城で暮らせばいいって!うえーん」

アスコット「みんな友達の事嫌ってて、避けてて!!何所へ行っても邪魔者扱いされるんだもん!」

海「あなたの友達は一般の皆様にご迷惑をかけた事があるの?暴れたり誰かに危害を加えたり……」

アスコット「ないよ!僕が頼まなければ絶対に暴れたりしないもん!」

海「じゃあ胸を張ってなさい!」

アスコット「――――」

海「あなたの友達は顔は怖いけど良い子たちなんでしょ!?それをあなたが信じてあげなくてどうするの!?」

海「自分に恥ずかしい所がないなら、誰が文句言ってもちゃんと胸張って生きてればいいのよ!」

海「ザガートの手下になって悪い事させたらこの子たち本当に『悪い子』になっちゃうのよ!」

海「あなたがこの子たちを『悪い子』にしちゃうのよ!それでもいいの!?」

アスコット「……やだ……」

海「私とあっちの皆もね初めて会ってまだちょっとしかたってないけど大切な友達なのよ」

海「誰にだって誇れる大切な仲間よ、みんながいれば私もっと強くなれるわ、もっと頑張れるわ」

海「もっともっと自分が好きになれるわ」

海「あなたもこの子たちがどうすれば『しあわせ』になれるか考えてあげなきゃ」

アスコット「ごめんなさい」

海「私もあなたの友達を攻撃してごめんね」



マミ「……あれだけ殲滅したから……罪悪感が……」

ほむら「わかってるから……言わなくてもいいわ……」
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/01/25(木) 23:24:42.30 ID:j6ke3ARco

海「――――――――」



マミ「なっなに!?」

ほむら「龍咲海が光って……」



アスコット「――――」

海「――――――――」



光風まどかさやか「「「「――――――」」」」

マミ「皆の怪我が治って……」

ほむら「それだけじゃないわ、獅堂光と鳳凰寺風の鎧が大きく……」

マミ「龍咲さんも……それに剣が割れて……あれは柄の所に何か意匠が……」

ほむら「成長している……龍咲海だけじゃなく二人も……?『魔法騎士』は連動……繋がっているの?」



海「鎧がまた変化したわ!それに剣も……」

海「……龍!?」

セレス<『伝説の魔法騎士』よ、汝の友を思う『心』の強さ>

セレス<  確  か  に  認  め  た  >


ほむら「今度は魔神が光って……」

マミ「変化しているの?……あれは人型に……え?」
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/01/25(木) 23:25:09.63 ID:j6ke3ARco

海「ロ……ロボット……」

マミ「か……カッコいい……」

ほむら(タンクローリーとかなら魔力で運転できるのだけど……動かせるかしら)

光「ん……うに?」

風「??いつの間に……?」

まどか「あっあれ?」

さやか「寝てた?……あれ?」

ほむら「起きたのね、今の状況は……見ればわかるわね」


セレス<しかし汝の『心』は、まだ我を『まとう』には十分ではない>

セレス<真の『魔法騎士』となって目覚めた時、我はまた汝の前に姿を現そう>


さやか「え?何!?人型巨大ロボット!?」

まどか「なっなにか光ってるよ!?」

マミ「龍咲さんの鎧の宝石に吸い込まれて……」

海「き……消えた……あんな大っきなものが……」

光風まどかさやか「「「「見ちゃった」」」」

ほむら「……見て余計に混乱したみたいね……」

光「??あ、あれ……龍……だったんだよね……」

風「『魔神』って巨大ロボットだったんですね」

マミ「『魔法騎士』以外もコックピットに一緒に乗る事は出来るのかしら?」

まどか「でも一緒に乗り込んだ場合、一緒に戦うのは無理になるんじゃ……」

海「はっ!大丈夫?光!風!さやか!まどか!」

まどか「えっと……爆発に巻き込まれたはずなんだけど……」

さやか「なぜか、全然怪我とかしてないね……」

アスコット「あ……あの……」

光風まどかさやか「「「「はっ」」」」

さやか「この子はザガートの……!」

海「大丈夫よ、皆」

光「にゃ?」

ほむら「…………」

アスコット「……ご、ごめんなさい」

光「? ?  ?」

まどか「え?……えぇ?」

ほむら「……お仕置きはした方が良いかしら?」

アスコット「!?」

マミ「それじゃあ……お尻ペンペンぐらいで……」

アスコット「!?!」
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/01/25(木) 23:25:38.00 ID:j6ke3ARco
今日はここまで
続きはまた今度
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 23:40:52.44 ID:WKjBI1T20

レイアースもう一回見たくなった
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 00:45:27.32 ID:95hmBt82O

もう十分ひどい目にあわせたしこれ以上のお仕置きはやめておいてあげていいのでは……
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/20(火) 14:10:06.42 ID:MmEhETEP0
続き来てたのか
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 22:32:50.56 ID:2hmAnuEgO
sagasage進行だから気付かないな
俺もマミさんにお尻ペンペンされたい(願望)
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/03/25(日) 23:24:36.36 ID:7zF7D8l3o

〜〜?????〜〜

ザガート「『魔神』の一つが蘇った……」

?????「まぁアスコットはまだ子供やさかいなあ、詰めが甘いのはしょうがないで」

?????「ほな、次はうちの番やな」

カルディナ「この超プリティでナイスバディなカルディナさまの!ほな、いっちょもんだろか」

ザガート「……『魔法騎士』かは分からないが、アスコットとの戦いを『見て』いた限りでは、二人程手強いのがいる」

カルディナ「とは言っても、可愛らしいお嬢様がたやさかい大丈夫やろ」

ザガート「…………」

カルディナ「『お仕置き』はうちも受けとうないし頑張ってくるわ」

590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/03/25(日) 23:25:03.69 ID:7zF7D8l3o

さやか「また、この乗り物に乗って行くのか……今度は急に落ちないでよね」

まどか「透明なガラスみたいなのが張ってあるから、水の中見えて綺麗なんだけどね……」

光「大丈夫かなぁアスコット、海の中に残してきちゃって……」

海「地上まで送るって言ったのに先を急ぐだろうからって……」

ほむら「元々一人であそこまで来ていたのだから、帰る事ぐらいできるでしょう」

風「気を使ってくださったんですわ、私達が急いでいるのは事実ですもの」

まどか「気を使ったと言うか……二人に怯えていたからじゃ……」

さやか「トラウマになってなきゃ良いけど……」

海「……ザガートを倒せば、アスコットもアスコットの友達も仲良く一緒に暮らせるかしら……」

光「海ちゃん……」

マミ「大丈夫よ、きっと……あんなに仲が良いんですもの」

海「クレフに、あの生意気な若づくりのおじさんに頼んでみるわ」

まどか「頼むって……何を?」

海「どこかにアスコットが友達と一緒に暮らせる所がないか紹介してほしいって」

海「745年も生きてるんだもの!きっとどこか良い場所知ってるはずよ!」

光「うん!」

さやか「だっ大丈夫かなぁ……」

風「魔導師さんは不動産屋さんではないのでは」

ほむら「土地を融通するのではなくて、一緒に暮らせそうな地域を紹介してもらうだけだから……」
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/03/25(日) 23:25:29.79 ID:7zF7D8l3o

モコナ「ぷうぷう」

さやか「あっまた何所に行って……」

海「モコナーーーー!!」

マミ「りゅ、龍咲さん?どうしたの、いきなり大声を上げてモコナを捕まえたりして」

海「今度と言う今度はちゃんと答えてもらうわよ!」

モコナ「ぷう?」

海「毎回毎回どうして戦闘になると失踪するのよ!」

まどか「……あ〜〜……」

海「ひょっとして私達が困ってるのを見て楽しんでいるんじゃないでしょうね」

ほむら「確かにそこは、はっきりさせときたいわね」

モコナ「――――」

まどか「え?何か様子が変だよ」

海「な、何よ……どうしたの?」

モコナ「…………」

さやか「何か難しい顔してるよ、むーーんとか唸ってそうな顔を……!?」

マミ「あっキスした」

光風「「――――」」

ほむら「獅堂光と鳳凰寺風の二人が凄い勢いで転んだわね」

まどか「あのタイミングでキスをするとは思わなかったもんね……頬にだけど」

海「モコナーー!!」

モコナ「ぷうぷう」

海「今回と言う今回は許さないわよぉ!そのふわふわの体の中身がなんなのか、絶対に確かめてやるわ!」

光「はっあわわっ」

さやか「あっそれ賛成!ふわもこしてる犬に水かけた時みたいに、中身判明させてガッカリしてやろう!」

ほむら「獅堂光の背中に隠れてるけど……笑ってるわね。困ってるのは獅堂光だけみたいね」

まどか「光ちゃんが逃げて二人が追いかけてる……」

マミ「ちょっ……三人共走り回らないで!狭いのだから危ないわよ」
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/03/25(日) 23:26:00.01 ID:7zF7D8l3o

風「あらあら高いですわねぇ」

海「え!」

さやか「何、急に?」

風「ほら、もうこんなに高い所まで登ってしまったみたいですわ」

さやか「高い所って、ここ海の中……ああ、海底って標高高い山いっぱいあるんだっけ……ってぇ!?」

海「きゃああああ!い……いつの間に空の上まで来ちゃったの〜〜」

まどか「地面が……あんなに遠い……」

マミ「いつの間にか雲の上にまで上がってたのね」

海「ちょっと高いわよ!高いわよ!」

光「――――」

さやか「何これ何これ!本当に高いよ!」

まどか「何か三人共目を回してるよ」

マミ「獅堂さん龍咲さん、美樹さんもビックリしすぎよ……ってモコナも目を回してない!?」

ほむら「新しい遊びだと思ってるんでしょ……確かに高いわね、この世界に初めて来た時と同じくらいの高さかしら」

風「くすくす、ほんとうに」

海「モコナ!この乗り物大丈夫なんでしょうねっ!こんな高さから落ちたらしゃれじゃすまないわよ!」

さやか「そうだよ!こんだけ高かったら水だってコンクリート並に硬くなるんだからね!」

風「大丈夫ですわ」

まどか「え?何か考えがあるの風ちゃん?」

風「この高さから落ちたらすぐ気絶してしまって、痛いと思う間もなく頭に輪を載せられますわ」

ほむら「巴マミ、パラシュート持っていて。いざとなったらこれを強化してなんとかして」

マミ「この世界に来た時に言っていたパラシュートね」

マミ「そう言えば、あの時言っていた乱暴な方法で落下速度を減速させる方法って……」

ほむら「爆弾を下に落として、その爆発を盾と魔法で爆風を調節してパラシュートに……」

マミ「あっ、もういいわ……止めてって言う訳にもいかないのよね……」
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/03/25(日) 23:26:27.81 ID:7zF7D8l3o

光「ハッ!見て!」

まどか「え!?あれ……何?大きい透明な……水晶の島……?」

光「あれは……『セフィーロ』に来た時に見た、空に浮かんだ山だ……」

マミ「空に浮かぶ水晶でできた山……ファンタジーね!」

ほむら「『セフィーロ』の事だから水晶ではなくて、この世界の鉱物かもしれないけど」

風「――――――――」
  フウ カゼ
海「風!風だわ!」
     カゼ           フウ            カゼ
さやか「風が纏わりついて風を……これ普通の風じゃないよ」

光「風ちゃん!」

風「……ここは……『空の神殿』です。この中に……『魔神』がいるんですわ……」

光「……風ちゃん……」

ほむら「これは……『魔神』……?」

風「――――――――」

マミ「鳳凰寺さん飛んで……」

光「風ちゃん!」

海「風ーーーー!」

まどか「風ちゃん!消えちゃった……」

光「風ちゃんーーーー!!」

ほむら「獅堂光!」

モコナ「ぷぅ!」

光「モコナ!」

ほむら「あ……」

まどか「光ちゃんの足にしがみついて……光ちゃんを止めたの?」

光「追うなって言ってるの?風ちゃんにはやる事があるからって……?」

モコナ「ぷぅ」

さやか「頷いてる……やっぱり『魔神』が呼んだんだよね?」

海「ちょっと、本当に風は大丈夫なんでしょうね!?なんだか人が違っちゃったみたいだったわよ!」

マミ「意識があるのに意識がない様な状態……白昼夢……いえ一種のトランス状態と言えば良いのかしら」

ほむら「『魔神』が呼んで導いているらしいわ」

光「海ちゃんもああだったよ、あの海中にあった神殿で……」

海「?なんの事?」

さやか「覚えてないんだ……」
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/03/25(日) 23:26:55.14 ID:7zF7D8l3o
今日はここまで
続きはまた今度
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 23:31:29.65 ID:dmOqM/s+o

フウとカゼはちょっとややこしいね
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 02:30:57.42 ID:k4w0Ch2O0
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/05/25(金) 23:44:57.38 ID:dYCaqkKgo

海「ひゃああああ!」

まどか「うああああ……」

海「ほ、ほんとうにこの山、空に浮かんでるのね」

海「確かにここから落ちたら、痛いと思う間もなく天使モードだわ」

さやか「天使モードって、羽と輪っかと白い服だよね……着たくないなぁ」

光「これが……風ちゃんの言ってた『空の神殿』」

ほむら「『海の神殿』と比べると色々違うみたいね」

マミ「あっちは海の底なのに水が入ってこなくて神秘的だったわね」

マミ「こっちは岩……水晶かしら?所々に浮かんでいて、まさに空の浮かぶ神の住む場所って感じね」

ほむら「どう言う感じよ……」

さやか「うっうん、言ってることわかりますよ……厳かな雰囲気がありますよね」

海「まぁ、大きい空に浮かんでいる山に神殿の入口みたいな穴が開いてるんだもの、何かいそうな感じはするわよね」

ほむら「……ちょっと周囲を見てくるわ」

光「ほむらちゃん、周囲って……ここ以外には小さめな岩が浮いてるだけで何かある様に見えないけど……」

まどか「……ザガートの追手?」

ほむら「えっ、ええ……『海の神殿』の時の様に待ち伏せされているかもしれないから……」

光「一人で行くの?それなら私も一緒に……」

まどか「私も!」

ほむら「いえ、この神殿部分以外は岩山みたいになってるわ、もし足を踏み外せば地上まで真っ逆様よ」

さやか「うっ……ここ雲より高いんだよね……見滝原タワーよりも高いよね」

ほむら「危ないからここにいてちょうだい」

海「でも危ないのはあなたも一緒でしょ?もし追手と遭遇したら戦いになるだろうし一人じゃ……」

マミ「戦いになるからよ」

海「え?」
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/05/25(金) 23:45:23.78 ID:dYCaqkKgo

マミ「戦いになった場合神殿部分以外は足場が悪いわ、まだあなた達じゃ無理よ」

海「ま、魔法でなら……」

まどか「私、弓だから……って言っても駄目ですよね……」

マミ「ええ……全く動かずに戦う事なんかできはしないわ」

さやか「……動かずにいたり纏まっていたりしたら、この前見たいに……」

ほむら「私と巴マミなら慣れてるからどうとでもなるから……」

光「慣れてる?」

さやか「ああ……魔女の結界での戦いの事?」

まどか「あの中、変な空間だったもんね……」

ほむら「魔女の結界はそれぞれ中は違うわ、空の上にロープを何本か張られただけの結界もあったわ」

光「いつもそんな所で戦ってたんだ……」

まどか「…………」

海「それならマミさんと二人で行ったら良いんじゃ……」

ほむら「巴マミと私のどちらかは残った方が良いわ」

マミ「そうね、もし二人で行ってこっち側が襲撃されたらどうなるか……」

マミ「皆成長してるから負けなかったとしても、誰か大怪我か最悪……」

まどか「……今治療できる風ちゃんもいないから……」

光「そうか……もしもの事考えたら、どっちかはいた方が良いのか……」

ほむら「まぁ、念の為に軽く見まわってくるだけだから……海の神殿の時の事考えたらすでに中にいる事も……」

マミ「その時は任せておいて、懲らしめてふん縛っておくわ」

ほむら「すでに鳳凰寺風は『魔神』の所に呼ばれているわ。私もすぐ戻るわ、急ぎましょう」

光「あっほむらちゃん……行っちゃった」
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/05/25(金) 23:46:55.45 ID:dYCaqkKgo

まどか「……うん、私達も風ちゃんと『魔神』の所に行こう」

さやか「ここ天井高いですね、やっぱり『魔神』が巨大ロボットだからなのかな?」

マミ「まぁ、あの姿になった時天井にぶつかったりしたら格好悪いし崩れたりしたら危険だものね」

光「ここに『魔神』がいるのか……海ちゃんの胸飾りの中に入ったみたいな『魔神』が……」

マミ「――――!」

?????「お早いおこしで!」

光「誰だ!?」

さやか「敵!?」

?????「もーーう」

?????「こんなビュリホでワンダホなうちを、こないに待たして悪いお嬢様がたやで!」

海「ちょ、ちょっと、あれ大阪弁じゃないの……?」

光「ううううう……うん……」

まどか「そうだと……思うけど……なんで?」

海「セフィーロの言語形態には大阪弁も含まれてるの?それともセフィーロにも大阪があるの?」

さやか「見た目マントを着たあれな格好のお姉さんだけど……敵なの?」

?????「うちはカルディナ、お嬢様の名前は?」

光「し、獅堂光」

海「龍咲海よ」

さやか「美樹さやか」

まどか「鹿目まどかです……」

マミ「……巴マミよ」

カルディナ「シドウ・ヒカル?リュウザキ・ウミ?ミキ・サヤカにカナメ・マドカ?最後はト……ト……マミやっけ?」

カルディナ「けったいな名前やなぁ」

海「悪かったわね!」

マミ「…………」

カルディナ「もう一人のお嬢様は、なんちゅう名前なん?」

光「もう一人って……」

海「風ね!風がどこにいるか知ってるの?」

まどか(ほむらちゃんの事じゃないのかな……?)

マミ(鹿目さん……?警戒してるのはいいけど……張り詰め過ぎてるわね……)

カルディナ「フウちゃんかいな、あのお嬢様は」

光「風ちゃんを知ってるのか!?」

カルディナ「うん、知っとるよ」

海「何所にいるの!?教えて!」

さやか「嘘じゃないよね!?」

カルディナ「だいじょうぶ、だいじょうぶ、すぐに会わせたるさかい」

光「ありがとう!」

マミ(信用はできないわね……罠かしら……何か仕掛けてきたらリボンで拘束しましょう)

さやか(いやぁ、この世界に来てエメロード姫かザガートの関係者ぐらいしか会ってないから一般人に会うの初めてだよ)

さやか(……って、一般人がこんな空の上の神殿にいる訳ないよねぇ……)
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/05/25(金) 23:47:33.09 ID:dYCaqkKgo

カルディナ「いやぁ、そない素直に礼言われたら困ってしまうなぁ」

カルディナ「なんせうちは……」

カルディナ「ザガートはんの関係者なんやから……」

光「 ザ ガ ー ト ! ? 」

さやか(やっぱり!しかも何か……お…………)

マミ(リボンで――――ぁ……しまっ…………これ……)

まどか「――――ぁ…………ほ…………ち……――――」




風「――――――――」

?????<伝説の『魔法騎士』よ>

風「…………」

風(風が……集まって……竜巻みたいに――――)

?????<我を『まとう』べく、この『空の神殿』を訪れた者よ>

風(風の中……何かが……大きい……羽……風がおさまって……)

?????<我が名は 『 ウ ィ ン ダ ム 』 >

ウィンダム<『魔法騎士』を待ち、ここに眠り続ける伝説の『魔神』>

風「……鳥……四枚の羽を持った……鳥……」

?????「「――――――――」」

風「はっ!――――光さん、海さん」

光「…………」

風「『魔神』が私に話しかけてきたんです、ほらあそこに……?」

風「きゃああ!!」

風(後ろから斬られた!?でも後ろには光さんや海さんが……)

海「…………」

風「!――う……海さん……なぜ……」

光「――――」

風「光さん!?」

風(光さんも剣を!?っ!)

光「…………」

風(なんとか避けれましたけど……何故二人が……他の皆は一体……)


?????「あーーははははは、お嬢様は逃げるんが上手やなあ!」


風「ハッ」


?????「あ、自己紹介が遅れまして」

?????「うちはカルディナ」

カルディナ「本業は踊り子なんやけど、踊りで人を操ったり相手に幻覚見せたりできる『幻惑師』でもあるんや」


風「『幻惑師』のカルディナさんですわね……」


カルディナ「おお、礼儀正しい娘さんやなあ、ごっつぅ気に入ったで」

カルディナ「と言う事でその二人はうちに操られてんねん、でお嬢様を殺すように命令してある」

カルディナ「他の三人も、もう一人のごっつぃ強いらしい黒髪のお嬢様を殺すように命令してあるから助けはこないで」
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/05/25(金) 23:48:01.93 ID:dYCaqkKgo

ほむら「ハァッ……ハァッ……くっ!」

マミ「――――――――」

ほむら「……ハァッ……ハァッ…………巴……マミ……」

さやか「――――――――」

ほむら「フッ!……ハァ……ハァ…………美樹さやか……」

まどか「――――――――」

ほむら「……まどか……!」

ほむら「なんで…………なんでいつも……こんな……!」

まどか「――!」

ほむら「こんな『異世界』に来てまで!私は!あなた達と――――!!」
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/05/25(金) 23:48:31.36 ID:dYCaqkKgo
今日はここまで
続きはまた今度
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 14:51:33.35 ID:N0Ft7fmWO
最初のレスからもう3年か…
長いな
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 19:01:22.67 ID:iPIHIdiRo

ほむらちゃんのトラウマを的確にえぐってくるとか絶許
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/07/25(水) 23:12:16.61 ID:Z2wkPwOko

マミ「!」

ほむら「っ!止めなさい!」

さやか「――――!」

ほむら「くっ……」

まどか「――――――」

ほむら「まどか……」

ほむら(エスクードの時の様な幻じゃない……)

ほむら(皆、意識がない、操られてる……でも……)

マミ「――――」

ほむら(……動きに精彩がない……これなら……)

まどか「…………」

さやか「…………」

マミ「…………」

ほむら(倒す事は…………っ…………逃げる……訳にもいかない……)

ほむら(今の状態の三人を置いて行く訳にはいかない)

ほむら(恐らく、操ってる敵の目的は魔法騎士の三人……)

ほむら(巴マミも操られているのなら、一緒にいた筈の獅堂光と龍咲海も抗えてるとは思えない)

ほむら(鳳凰寺風を二人に襲わせて、まどか達は私が邪魔に入らない様に抑えておく役回り……)

ほむら(今この三人を無視して向かえば方法を変えてくるかもしれない……何でも言う事を聞く人質みたいなモノだもの)

ほむら(それこそ自決する様に仕向けてくるかも……)

ほむら(相手にとって元々全員殺すのが目的なはず……役に立たないなら生かしておく理由はない……)

ほむら(人質は一人でも残ってたら良いと思い、何人か見せしめにと殺されたりしたら……)

ほむら(今は手こずってる風に見せかけて、何とか少しずつでも鳳凰寺風がいるはずの神殿の奥に向かうしか……)

ほむら(でも……合流できたとしても、何とかする手が……)

ほむら(せめて操ってる敵が分かれば……仕留める事はできるのに……)

606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/07/25(水) 23:13:16.78 ID:Z2wkPwOko

マミ「――!」

ほむら「リボンを……!」

マミ「――――――――」

ほむら「ふぅ……」

ほむら(やっぱり何時もの巴マミより反応が遅い……これならリボンを操って来ても避ける事は出来る……けど……)

マミ「…………」

ほむら(……この人に銃を向けられるのは……嫌なモノね……)

さやか「――――!」

ほむら「美樹……さやか……!」

ほむら(操られてる所為か剣を振る動きが大胆になってる……まるで自分が傷つくのを考えに入れてない見たいに……)

さやか「…………」

ほむら(魔法少女じゃない今は攻撃受けたら危ないと言うのに……同じなのね……)

ほむら「くっ!」

まどか「――――」

ほむら「まどか……」

ほむら(まどかに射られてる…………何度も考えた……何時かまどかに――事になるかもって……でも!)

ほむら(これは操られてるだけ……まどかの意思じゃない!)

ほむら「……こんなの……絶対に許せない!!」

607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/07/25(水) 23:13:44.83 ID:Z2wkPwOko

風「……あなたもザガート関係の方……ですわね」

風(この際どい格好した方も、ザガートからの刺客……)

カルディナ「じつは……」

風(何か深刻そうな……もしかしてアスコットさんと同じ様に何か已むに已まれぬ理由が……)

カルディナ「お金もろてん」

風「――――――――」

カルディナ「うちはもろたお金分働く、プロフェッショナルな『踊り子』あーんど『幻惑師』やさかいなあ」

カルディナ「ま、人間真面目に働くんが一番やで」

風「…………」

風(言ってる事は、正しいかも知れませんけど……)

カルディナ「と言う事で状況説明は終わりや、ほな続きいこか」

光「――――――――」

海「――――――――」

風「光さん!海さん!」

風(二人同時に……避けきれない!)

光「!」

風「――!」

風(押さえつけられて……剣を出して盾に……)

風「……ハッ」

風(魔神が……)


ウィンダム<『魔法騎士』となるべくこの世界を訪れた少女よ>

ウィンダム<汝が我を『まとう』にふさわしい者である『証』を我の前に示せ>


(汝が力……『魔法騎士』となるにふさわしい『心』の力を我の前に示せ)

風「『心』の力……」

海「――――」

風「『セフィーロ』では」

光「――――」

風「全てを『心』が決定する」

風「『信じる心の強さ』が……『未来』を決める……」

風(クレフさん……プレセアさん……フェリオ……皆、言ってました……)

風「……――――」


風「   戒   め   の   風   !!   」


光「――――」

海「――――」


カルディナ(なんや?風が魔法騎士の二人に纏わりついて……拘束したんかいな?)


風「――――!」


カルディナ「!!」

カルディナ(うわっ、一気に間合いを詰めて首元に剣が……)
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/07/25(水) 23:14:12.58 ID:Z2wkPwOko

カルディナ「おみごと!さすが『魔法騎士』になるお嬢様は違うわ!そんな魔法が使えるとは!」

カルディナ「いや、ほんまに御見それしましたっ。ほな……」


ほむら「鳳凰寺風!」


風「ほむらさん!ご無事でしたか」

カルディナ「ありゃ、むこうさんも来たんかいな。向かわせたお嬢様がたは……」


マミ「――――――――」

さやか「――――――――」

まどか「――――――――」


カルディナ「全員無事かいな……つまりろくに反撃もしないで、あのお強そうなお嬢様の攻撃を捌ききったんかいな」

カルディナ「しかも、わざわざこっちに誘導までして……ほんまにあっちのお嬢様は『魔法騎士』じゃないんかいな?」

風「ほむらさん、マミさん達も……」


ほむら「操られてるわね。そっちは……二人が風に……新しい魔法覚えたのね」

ほむら「そして状況を見るにその怪しすぎる格好のが……」


風「ザガートからの刺客の、『幻惑師』のカルディナさんです」


ほむら「まどか達を操った犯人……」


カルディナ「そんなに強く見つめられたら怖いわぁ……だから次の手いこか」

風「!」


ほむら「身が軽い……けど、絶対に逃がさない!」


カルディナ「お客が二人何はちょっとさみしいけど。ま、しゃーないな」

カルディナ「♪♪」


ほむら(この状況で踊り出した?……まさか!?)


風(な……なんですの……?か、体が……!)

風(体が……勝手に……!)


ほむら(しまった……体が勝手に動いてる……これが『幻惑師』の力……)


カルディナ「お。二人共、ええ感じにうちの幻惑にはまってくれたみたいやな」

609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/07/25(水) 23:14:40.92 ID:Z2wkPwOko

ほむら(このままじゃ、まどか達に……?)

ほむら(攻撃が来ない……まどか達の動きが止まってる?どうして……)

ほむら(もしかして一緒に操るのは無理なのかしら……いえ、動きが止まっているって事はまだ操られたままのはず)

ほむら(何か他の目的が……まさか!?)


風(ぐ……勝手に光さんと海さんの所に……止まらない……!)

風(ほむらさんもマミさん達の所に移動させられて……やめ……)


カルディナ「♪」


風「!!」

光「――――――――」

風「光さん!」

風(剣で光さんを斬っ……!)


カルディナ「♪」


風「!!」

海「――――――――」

風「海さん!!」


カルディナ「ほいほいっと!やあ、気持ちよう操られてくれてうち嬉しいわ!」

カルディナ「伝説の『魔法騎士』とかちゅうたいそうな名前やけど」

カルディナ「ま、可愛らしいお嬢様がたやさかいこんなもんやろ。あははは」


風(――……――……)


カルディナ「あっちのお嬢様はどう……へ?」


ほむら「――――っ……ぁ……!」


カルディナ「耐えてるんかいな?こっちのお嬢様はごっついなぁ」

カルディナ「でも、耐えとっても辛いだけやで、はよ楽になりいな」


ほむら「ぐ……あぁ――!」


風(ほ……むらさん……)


カルディナ「ん?なんや?お腹のあたりから血が流れとるで?もしかしてそっちの娘に撃たれて怪我しとったんかいな」

カルディナ「そんなに踏ん張っとたら、血がどばどばでて痛いやろ?もう諦め」


ほむら「…………ち……い……」


カルディナ「ん?」


ほむら「もう……撃ちたくない……また……みんなを……まどかを……殺したく……ない……」

ほむら「もうあんな事嫌なのよ!!!」


カルディナ「うぇ!?ゆっくりやけど幻惑かかっとるのにこっちに動き出した!?ちょっこれヤバいんちゃうん!?」

610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/07/25(水) 23:15:15.28 ID:Z2wkPwOko
今日はここまで
続きはまた今度
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 06:06:28.21 ID:SsgYwUXbo

この女やることがエグすぎる……
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 21:12:31.16 ID:bXym0QjLO

ほむほむがカルディナの戦う理由を聞いたら、確実にブチ切れて逆襲がえげつないものになりそう
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/13(月) 12:46:59.24 ID:6ttgw+6T0
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/15(月) 09:10:50.78 ID:6Bf9rigbO
ss速報復活
続き楽しみにしてる
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/01(土) 03:02:36.31 ID:nzJAn00jO
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