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ほむら「伝説の魔法……騎士?」
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405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/09/28(月) 19:21:26.97 ID:K/DQyNU5O
きたーーーーーー!!
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2015/09/30(水) 02:06:12.31 ID:9lMaOKyKo
光「海ちゃん!ほむらちゃん!よかったほんとによかった!」
まどか「もうどこも痛くない?ケガも平気?」
海「大丈夫よ二人共」
ほむら「ええ……不思議なほど痛みも怪我も無いわ」
ほむら「これは誰かの『魔法』なの?」
マミ「鳳凰寺さんの『魔法』よ。あれだけの怪我をあっという間に治してしまうなんて反則モノよね」
海「ありがとう風」
ほむら「感謝するわ……」
風「いいえ、海さんの魔法がなければ私達全員あのおばさんに殺されていたかも知れませんし」
風「ほむらさんが最初に海さんを庇ってくださらなかったらその魔法も使う事もできなかったでしょう」
風「海さん、ほむらさん、ありがとうございます」
海「ほむら、私からもありがとう」
ほむら「え……えぇ……」
風「光さん、まどかさん、さやかさんもあのおばさんと戦ってくれて本当にありがとう」
まどか「そんな……」
さやか「あはは……あまりやくに立てなかったけどね」
光「――――っ」
マミ(頭をぶんぶん横に振ってる……)
光「私達は仲間だ、まだ出会ったばかりだけどこの『セフィーロ』で七人きりの大切な大切な『仲間』だ」
さやか(七人きり……結構多い気が……)
光「私一人でこの『セフィーロ』に招喚されてたら寂しかったかもしれないけど」
光「海ちゃんと風ちゃんとまどかちゃんとほむらちゃんとさやかちゃんとマミさんがいてくれたから一緒に頑張れる」
マミ(やっぱり多いわよね……)
光「『仲間』がいるとおもうと『力』がわいてくるんだ」
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2015/09/30(水) 02:07:06.44 ID:9lMaOKyKo
まどか「……………………」
海「……………………」
さやか「……………………」
風「……………………」
マミ「……………………」
ほむら「……………………」
光「………… ! 」
光「……ひょっとして……そう思ってるのって……私だけ……かな……」
光「あの、あのっ『仲間』だって言ったの迷惑だったかな」
光「皆に聞いてないのにかってに皆のこと『仲間』なんて……」
さやか(赤くなってる……けど……何か聞いてるこっちが照れる……)
海「光ってほんっとうに今どき珍しい『いい子』よね」
風『ほんとうに。私こんな可愛い方と『仲間』になれて幸せですわ』
マミ「『仲間』がいると思うと『力』がわいてくる……良い言葉だわ!」
まどか「マミさん……」
さやか「同意はするけど繰り返さないであげてください……」
モコナ「ぷぅ」
光「――――――――」
ほむら(喜んでる……猫の耳とシッポが見えそうな喜び方ね……)
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2015/09/30(水) 02:10:14.58 ID:9lMaOKyKo
海「私も光を助けたいと思ったら『力』がわいて来たわ」
海「大切な『仲間』の光をあのおばさんの魔の手から救わなきゃと思ったら勇気が出て、自然と『言葉』が出てきた」
光「海ちゃん……」
海「何が何だかわからないしどうして私達七人がこんな目にあうのか理不尽ではあるけど」
海「元の世界『見滝原』に戻るために力を合わせて頑張りましょ。これからもよろしく光」
風「私もよろしくお願いいたしますわ」
光「……風ちゃん……」
さやか「もちろん私もよろしくね」
まどか「私も『仲間』でいいんだよね?」
マミ「ふふ……『見滝原』に戻ってもずっと皆『仲間』でもいいわよね?」
ほむら「………………………………」
光「……みんな……」
ほむら(……『仲間』…………私は…………)
さやか「それはそうと」
光「?どうしたの?」
さやか「もぉっ、こぉっ、なぁぁ〜〜ぁ」
海「……猫なで声で気持ち悪いわよ……」
モコナ「……ぷぅ」
風「モコナさんも引いてますわ」
さやか「そんな事はどうでもいいの!モコナ、クレフと連絡取れるんだよね!しかも魔法を使える様にできてたよね!?」
海「えっ……ええ……だから私も風も魔法使う事ができたんだし……」
さやか「と言う事は、私達も魔法覚える事できるんじゃない!?」
まどか「!!そうなの!?モコナ!?」
モコナ「ぷぅ?」
さやか「ぷぅ?じゃなくて!クレフと連絡取れるなら私達にも魔法を授けてくれる事もできるんじゃないの!?」
光「わぁ!それじゃあ、みんな魔法使える様になるんだ!」
まどか「モッモコナ!お願い!私も魔法使える様にして!」
さやか「私も!私も!」
マミ「……できるのなら私もお願いしたいけど……」
ほむら「無理……でしょうね……」
さやか「え!?なっなんで……やってみないとわからないでしょ!?」
海「私も無理だとと思うわ」
風「私も同意見です。先程もモコナさんを通してクレフさんは魔法を授けてくれたのではなく使い方を教えてくれたのです」
海「そうそう、それも不思議な魔法の力で教えてくれたと言うより助言?本当に教えてくれただけだったわ」
風「恐らくは電話とかみたいに会話はできても直接何かを寄こす事とかはできないのでしょう」
ほむら「やっぱりそう上手くはいかないわよね……」
まどか「そっそんなぁ〜〜……本当なのモコナ?」
さやか「そんなの、それこそ魔法で解決とかできないの!?」
モコナ「ぷぅぷぅ」
マミ「興味なさそうに踊ってるわね……キュウべえも直接会ってじゃなかったら契約できないみたいだったから」
マミ「この世界の魔法も離れていたら授かる事できないんじゃないかしら」
まどか「……そう……ですか……」
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2015/09/30(水) 02:10:42.03 ID:9lMaOKyKo
フェリオ「やっぱり妙だと思った」
光「フェリオ……」
ほむら(そう言えばいたわね……忘れてたわ……)
フェリオ「お前達があの『伝説の魔法騎士』だったんだな」
まどか「あ……」
光「騙すつもりはなかったんだ……!でも……」
フェリオ「俺が敵か味方かわからないから警戒したのか」
風「……すみません」
マミ「ごめんなさい……」
フェリオ「賢明だな」
光海風まどかさやかマミ「「「「「「え?!」」」」」」
ほむら「……いやに物わかりが良いわね」
フェリオ「さっきからの会話を聞いているとお前達は力を合わせてエメロード姫を救う決意をしたようだ」
光「皆。本当の事、フェリオに話したい」
まどか「私も……話した方が良いと思う」
さやか「うん、私も賛成」
ほむら「まぁ……敵だったらさっきの戦いの時にチャンスは幾らでもあったでしょうから信用しても大丈夫だとは思けど」
光「私達は『見滝原』からきたんだ」
まどか「突然『見滝原タワー』の床が抜けて気がついたら、この『セフィーロ』にいたの」
光「そして……『クレフ』と言う名の魔法使いにあってこの『セフィーロ』を救ってほしいって言われたんだ」
フェリオ「導師クレフにあったのか!あの『セフィーロ』最高の魔導師に!」
海「あのおぢさんって有名人だったのね」
風「そのようですわね」
さやか「若づくりなのに」
ほむら(この場にいたら「だれが若づくりのおぢさんだっ!」とか怒りそうね)
マミ(『セフィーロ』最高の魔導師……ワクワクする響きね。今度会ったら色んな話聞いてみたいわ)
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2015/09/30(水) 02:11:10.87 ID:9lMaOKyKo
フェリオ「ヒカル達を招喚したのは……」
光「エメロード姫だってクレフは言ってた」
フェリオ「さっきエメロード姫をさらったのは神官ザガートだって言ったな」
まどか「それもクレフさんが教えてくれたの」
ほむら「……言った覚えないわね」
マミ「え?いえ、さっき……ってそう言えば、あの時暁美さん気絶してたわね」
海「私も覚えがないから最初の不意打ちの後かしら?」
さやか「そうね。そうそう、あのおばさんクレフの教え子でエメロード姫付きの魔導師でザガートの事好きらしいよ」
ほむら「……その話、後で詳しく聞かせてちょうだい」
フェリオ「やっと納得がいった、なぜ平和なはずの『セフィーロ』に魔物が闊歩しているのか」
まどか(クレフさんも魔物はいなかったって言ってたっけ……)
フェリオ「常春なはずの『セフィーロ』に天変地異が続いているのか」
ほむら(天変地異……今の時点でそこまで影響あるのね……)
海「今度はあなたの番よ、私達は自分の正体を明かしたわ。あなたは何者なの?」
フェリオ「……エメロード姫の知り合いだ」
光海風まどかさやか「「「「「 ? ? ? 」」」」」
マミ≪……訳ありみたいね≫
ほむら≪敵じゃないのなら無理に聞きださなくてもいいでしょうから触らないでおきましょう≫
フェリオ「『伝説』は本当だったんだな」
マミ「その話詳しく!」
ほむら「『伝説』ってどんな『伝説』なの!?」
フェリオ「え?お……おぉ……」
風「クレフさんもプレセアさんも口にしてらっしゃいましたが、内容はお聞きできなかったんです」
さやか「伝説のってよく言われてるけど伝説の内容しらないから気になってるのよね」
フェリオ「そっそうか……『伝承』だよ、きちんとした文章にもなっていない口伝えに伝えられている『伝説』」
フェリオ「この『セフィーロ』の『柱』に異変が起こった時」
フェリオ「『異世界』から招喚された者が『伝説の魔法騎士』となって『魔神』の『力』を借りて戦う」
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2015/09/30(水) 02:12:44.09 ID:9lMaOKyKo
今日はここまで
続きはまた今度
次はまだ近いうちに
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/09/30(水) 10:57:41.78 ID:ChuG0cCvO
乙
待ってた
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/09/30(水) 20:40:57.10 ID:G8CBy2HAO
乙でした。
414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/09/30(水) 23:30:43.57 ID:I7l/DIsVo
乙
光たちはいい子だなぁと再確認
比較するとマミさんとほむらの思考がスレ……苦労してる感じ
それでも大分柔らかくなった気はするけど
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/09/30(水) 23:30:43.57 ID:I7l/DIsVo
乙
光たちはいい子だなぁと再確認
比較するとマミさんとほむらの思考がスレ……苦労してる感じ
それでも大分柔らかくなった気はするけど
416 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/09/30(水) 23:31:20.05 ID:I7l/DIsVo
連投失礼
417 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/01(木) 19:22:48.44 ID:tRaK0sxto
ほむらはともかくマミはもっとスレてるんじゃね、とか思うオレはたぶん異端?
418 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/03(土) 15:31:56.32 ID:WGGeBPECo
乙でした
ほむらさんアルシオーネに興味ありか
419 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/03(土) 23:30:04.88 ID:K1Qj8i8DO
マミさんは伝説やら伝承やら好きそうだもんな…
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/22(木) 00:40:53.01 ID:1Q2clMCK0
自分に魔神がないことに絶望して魔女になるマミ
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/30(金) 08:22:00.65 ID:7Xfz8S4vo
/ )´))ヽ / :
,. ::''´::: ̄〈 〈r‐、/´ ̄` ヽ、 __ / :
/ .:::::// \\二´ ̄ } `/ /
/ ::::::/ / , -─‐-`ー─ヽv‐、 | : : : : / ィ □
//::::: / /( ヽγ‐‐、! V: : : :/ : : : : | 木
// {:::/:f/ `ー──'^⌒7 ヽ ゝ、 : : : : : : _
ゝ‐、:{ :::/`ーく `丶 / r┴┐
/ {γ、 __ } ', / \: 寸
// (ヽ /∠´──->′ ,' / /
\_人 / / / : : -レ‐、
/::::::::::::::\ //⌒>ー' : : : : : /l Cヽ
/〈::::::::::::::::::ヽ>::::....,,__,.//: : :| : : : : : : : : : :
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/10/31(土) 04:15:35.05 ID:nC/48uBDO
もう1ヶ月以上経過したのか…まだかね?
まあ管理人仕事してないし急ぐもんでもないが
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/25(水) 15:12:34.46 ID:a6Mh9tvW0
ほむほむ
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/25(水) 19:42:37.39 ID:xxJqTjYjO
まだ残っていたのね
かなり序盤の状態で
425 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/27(金) 01:13:01.06 ID:S5U5VE+Ro
第一部3巻第二部3巻の原作コミックでフェリオが出てくるのは1巻の最後のコマじゃん
フェリオとの会話が始まってるんだからすでに中盤だろ?
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/28(土) 16:42:29.18 ID:DXWQ3LxDO
原作通りに進んでるとはかぎらない
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2015/11/29(日) 23:24:56.26 ID:pGyo6+W+o
もう少し待って
428 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/29(日) 23:55:54.58 ID:YM236Kjio
お、
>>1
か?
待ってるぞ
429 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2015/11/30(月) 00:09:32.40 ID:MaTh3M2Ro
ギリギリだの
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/11/30(月) 00:09:59.01 ID:MaTh3M2Ro
うおageスマン
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/28(月) 17:35:54.46 ID:Hu3kTN6B0
ほむほむ
432 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/29(火) 04:46:03.35 ID:kw3q/NoDO
まだすかー?
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/21(木) 21:03:23.73 ID:nF5cyq/DO
もうすぐ2ヶ月になっちゃうな
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/01/26(火) 21:49:50.05 ID:jgHOEeUao
光「そうだ、クレフも『魔法騎士』になるには『魔神』を蘇らせなきゃならないって言ってた」
ほむら「『魔神』……詳しくはわからないのかしら?」
フェリオ「ああ、少なくとも俺は知らない」
海「でもどうして『伝説の魔法騎士』は『異世界』の人間じゃなきゃいけないの?」
海「この『セフィーロ』にもあなたみたいな強い人はたくさんいるでしょうに」
さやか「そうだよね、若年寄りみたいなクレフだってああ見えて強かったし」
フェリオ「俺もそれが納得いかなかったんだ」
フェリオ「だから『エテルナ』で『エスクード』を取って俺が『伝説の騎士』になれないか試してみるつもりだった」
風「そう言えばクレフさんはたくさんの魔導師さんや戦士さん達が」
風「エメロード姫を救うために戦ったとおっしゃっていましたわ」
フェリオ「相手が神官ザガートなら当然だ勝てるわけがない」
まどか「当然って……」
海「そ、そ、そ、そ、そんなに強いの?」
フェリオ「 め ち ゃ く ち ゃ 強 い 」
海「せっかくの決心に地震がきそうよ」
さやか「だ、だ、だ、だ、だいじょうぶだよ『伝説の魔法騎士』って言われてるぐらいなんだし、たぶんきっと……ね?」
ほむら「私に聞かれても困るわよ……」
風「でもそんなにお強いのなら、なおさら『異世界』の者では無理なのでは?」
風「この『セフィーロ』の常識もわかりませんし。私達の世界では、魔物が道路をのしのし歩いたりしませんもの」
マミ(魔女の結界内なら歩いてるけど……)
風「ゲーム内ではプレイヤーは皆勇者ですけれど」
海「そうそう『伝説の魔法騎士』なんてゲームの中の話よ」
ほむら(魔法少女も物語だけの存在と思ってたわ……)
フェリオ「それは俺にもわからない。しかし『伝説』は確かに実現してしまったようだな」
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/01/26(火) 21:50:16.23 ID:jgHOEeUao
フェリオ「『セフィーロ』の『柱』であるエメロード姫が神官ザガートにさらわれた」
まどか「うん……」
フェリオ「姫が今どんな状態で何所にいるかは全くわからないが」
フェリオ「『柱』を失った『セフィーロ』は居住区にまで魔物が出没し地震や嵐が相次いでいる」
マミ(クレフさんも言ってたわね。魔物は本来存在しないって……)
フェリオ「この世界の『魔物』は人々の『不安』の具現だ、『柱』はこの『世界』の全てをその『意志』の『力』で支えている」
フェリオ「『セフィーロ』が常に平和で人々の暮らしやすい『世界』であるようにと祈るエメロード姫の『心』が」
フェリオ「『セフィーロ』を異常気象の無い豊かで美しい世界に保っていたんだ」
さやか「エメロード姫がこの世界を守ってるんだね……」
フェリオ「しかし今姫の『心』はこの『セフィーロ』について祈る事が出来ない状態らしい」
フェリオ「だから空は荒れ大地は鳴く、そのため人々は不安と恐怖に包まれその『負』の『心』が『魔物』を作りあげるんだ」
ほむら「……………………」
光「じゃ、あの魔物たちは……」
フェリオ「全部『心』が現実化したものだ」
クレフ「この世界では何よりも『意志』が勝るのだ」
光「……『心』……不安と恐怖の『心』が……あの『魔物』達を生む……」
風「人の『精神力』が『平和』をもたらし、同じ『精神力』が『破壊』も呼んでしまう……」
海「『セフィーロ』本当に……不思議な世界ね……」
さやか「不思議と言うか……『魔物』が不安と恐怖煽ってたら延々と『魔物』が生まれ続けるんじゃ……」
フェリオ「人々はおびえている」
フェリオ「何人かの魔導師、騎士、戦士達が異変の原因はエメロード姫に何かあったためではと思い……」
フェリオ「エメロード姫を助けようと姫のいる『城』を目指したが帰ってこなかった」
光「『城』……?」
マミ(姫って言うぐらいだからお城に住んでたのね……中世風のお城かしら?)
風「その魔導師さん達も皆さん貴方の様に『伝説の魔法騎士』になるべく戦いに出られたのですね」
フェリオ「いや」
フェリオ「『伝説の魔法騎士』の事を知っているのは、この『セフィーロ』の『柱』であるエメロード姫に近しい者だけだ」
436 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/01/26(火) 21:50:42.81 ID:jgHOEeUao
風「え……?じゃあなたは……」
フェリオ「あはははーー」
さやか「なに?いきなり笑いだして……」
ほむら「何か誤魔化したい……言いたくない事があるみたいね」
フェリオ「うっ……うーーん……しかし、エメロード姫が『異世界』から『伝説の魔法騎士』を招喚したと言う事は」
フェリオ「『異世界』の者しか『伝説の魔法騎士』になれないと言うのは本当らしいな」
風「…………」
モコナ「――――――――」
光「モコナの額の飾りが……」
さやか「うわっ!?光ってまた光線だしたよ!」
海「今度はいつものように赤く光っているわ」
モコナ「ぷぅぷぅ」
まどか「これってやっぱり……」
光「……『伝説の泉エテルナ』への道を教えてるんだ」
フェリオ「…………」
まどか「え?そっちは森だよ?」
光「フェリオ!」
フェリオ「約束は『沈黙の森』の出口までだ」
ほむら「確かに森の出口までが条件だったわね」
さやか「……魔法騎士に自分はなれないのがわかったから帰るの?」
マミ「たぶんエメロードを救う為に違う方法を探しに行くつもりなんでしょうね……あら?鳳凰寺さんと見つめあって……」
風「……――……――」
フェリオ「…………――――」
さやか「耳に付けていたピアスだかイヤリングだか外して風に手渡したよ!?」
風「……これは……」
フェリオ「お前にやる」
風「でも……私にはさしあげる物が……」
フェリオ「――――――――」
風「 」
風「――――――――」
海「何事ーー?!」
まどか「え!?いっ今、風ちゃんの手を取って手の甲にキッ……キスを……」
光「???」
437 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/01/26(火) 21:51:48.94 ID:jgHOEeUao
フェリオ「ちゃんと礼はいただいた」
ほむら「……キザね」
さやか「うっうん……キザだね……」
マミ(……あ……その…………ちゅ……注意した方が良いかしら……)
フェリオ「――」
まどか「あっ木の上に飛び移って……」
フェリオ「近いうちにまた会おう」
ほむら「ちょっと!待ち……」
フェリオ「『伝説の魔法騎士』たち」
まどか「……行っちゃった……」
風「――――――――」
海「何あいつ!?妙に様になってたわね。まるで王子様見たいで……あーーびっくり……」
さやか「うーん。羨ましい様な、だからって実際にされるのは恥ずかしい様な……とんでもないわね」
光「?」
海「……って、風!」
光「まっかっか」
マミ「まるでショートケーキのイチゴみたいに真っ赤になってるわね」
風「――――――――」
海「どうしたの?風!」
風「はっ……な、なななななんでもありませんわ」
海「真っ赤よ風」
さやか「汗もたっぷりかいてるよ」
風「えっえっえっ!?」
海「……風、あなた……」
さやか「これは決定的ね……」
まどか「さやかちゃんと海ちゃんがニヤリって笑って風ちゃんを見てる……」
モコナ「ぷぅぷぅ」
光「モコナが早く行こうって」
風「い、いきましょう!光さん、海さん、まどかさん、ほむらさん、さやかさん、マミさん」
光「風ちゃんそっちじゃないよ」
マミ「色々いっぱいいっぱいみたいね」
ほむら「……………………」
さやか「あ〜〜転校生?残念だったね」
マミ「大丈夫よ、きっとまたチャンスはあるわ。あの人手が早いし」
まどか「あのマミさん……その言い方はちょっと……」
ほむら「だから何の話よ……」
さやか「いや、その……何か静かだったしショックでうちひしがれてるのかと……」
ほむら「何のショックよ?……黙ってたのはちょっと考え事していたからよ」
マミ「ええ、わかってるわ。大丈夫よ、あなたはまだ若いんだから次があるわ」
まどか「あ……あはは……」
ほむら「……何を言ってるかわからないけど、考えていたのは……」
ほむら「元々『出口』がわからなかったから一緒に来ていたのに、そのまま森に戻って大丈夫なの?と思ったのよ」
まどかさやかマミ光海風「「「「「「…………あ」」」」」」
438 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/01/26(火) 21:52:15.00 ID:jgHOEeUao
〜〜?????〜〜
????「くすくす……情けないなぁ」
?????「ほんとだよ。あんな子供に負けちゃうなんて」
?????「やはり、伝説どおり『魔法騎士』は『セフィーロ』を救うべく戦う……か」
ザガート「――――」
ザガート(気になるのは伝説よりも数多く招喚された事……)
ザガート(アルシオーネを討破る程の魔法を使った者もいれば、障壁さえ破る事もできない者もいる……)
ザガート(『魔法騎士』は伝説通り三人だとしたら、残りの者達は戦う力はないのか?)
ザガート(一体どうなっている……)
?????「ね、ザガード」
ザガート「…………」
?????「僕に行かせてよ。あのお姉ちゃん達と遊んでみたいな」
ザガート「……よかろう、アスコット」
アスコット「――――くすくす――――いってきます」
439 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/01/26(火) 21:52:43.65 ID:jgHOEeUao
今日はここまで
続きはまた今度
440 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/26(火) 22:08:33.32 ID:LYLXGaTfo
乙
待ってました!
441 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/27(水) 00:26:48.34 ID:XlLGfl10o
乙
あなたはまだ若い……裏返せばマミさんはうわなにをするやめ
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/31(日) 00:51:25.67 ID:cjOmigIW0
乙
フェリオ「約束は『沈黙の森』の出口までだ」
ほむら「元々『出口』がわからなかったから一緒に来ていたのに、そのまま森に戻って大丈夫なの?と思ったのよ」
ほむらに言われるまでその発想が無かった…
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/01/31(日) 02:10:11.99 ID:AIbshodBo
ということは、出口が分からなかったという発言が嘘だった可能性が出てくるのか
マジックナイトたちの性格を見極めるために出口を知るためという口実で同行したのかな?
コミック3巻しかない短い原作にも考察の余地が色々あるのか。気付かなかったよ、1乙。
444 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/10(水) 05:46:23.76 ID:A1psEaODO
まどマギとクロスしてるし原作通りなってるとは限らないからこれからどうなるのか
445 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/02/16(火) 21:44:59.83 ID:jK0KZIyl0
乙
戦力も考える頭も増えたが足手纏いと船頭も増えたからクロスが吉と出るか凶と出るかが未知数
446 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/12(土) 13:37:36.27 ID:5vaf8tWho
待ってるで
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/20(日) 03:25:54.14 ID:JZPrIWino
そろそろマズい
448 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/03/26(土) 00:04:48.08 ID:17Seskyeo
光「っ!!」
さやか「やったぁ!一気に、二体魔物倒したよ」
まどか「森から出られたのに、まだ植物みたいな魔物が襲ってくるんだね」
海「本当にこれが『不安』の具現化なの?」
光「……倒した時の手応えもあるのに……」
マミ「私達の世界にも魔女とか使い魔はいたけど……」
ほむら「……魔女や使い魔とは、また違うわね。動植物的で、モンスター……魔物そのものなイメージね」
モコナ「ぷぅぷぅ」
光「モコナがこの先だって!」
まどかほむらマミさやか光海風「「「!!」」」
海「ちょっと……」
海「ここのどこに『泉』があるのよ」
さやか「岩だらけ……と言うか岩に囲まれてる」
風「……水らしきものは見当たりませんわね」
ほむら「やけに根元が細くて上面が広い円形の土台みたいなのがあるくらいね」
モコナ「ぷぅぷぅ」
まどか「すごく良い事をしたと思っている顔してるよ……」
さやか海「「モコナーーーーーーーー!!!」」
マミ(二人に叫ばれても得意そうに胸をはってる……けっこう図太い精神してるわね……)
海「確かに、あのおばさんと戦った時は助かったわよ。モコナがいなきゃクレフに『魔法』を教えてもらえなかった」
さやか「あの時モコナがいなかったら、今頃私達はおばさんの氷の魔法で標本みたいにされてたかもしれない」
さやか海「でも!それとこれは別よ!」
光「海ちゃん、さやかちゃんこわい……」
まどか「ヒートアップしてるね……」
海「私達は戦う決意をしたのよ!だから『伝説の泉 エテルナ』にいきたいの!」
さやか「泉があるどころか……どどーーんとのっぱらーっだよ……」
海「誰が原っぱに案内したと言ったの!」
海「こんなお弁当でも広げたくなるような場所……」
風「あら、ほんとうにお弁当を食べるのに適した場所ですこと」
マミ「ぺしぺし叩いちゃ駄目よ……」
449 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/03/26(土) 00:05:15.08 ID:17Seskyeo
モコナ「ぷぅぷぅ」
海「『泉』なんてどこにもないじゃない!」
さやか「こんな何も無い所で一体どうしろって言うのよ!」
光「あ……あれ?」
まどか「え?」
風「どうなさったんですの?光さん」
光「あの『線』なんだろう」
海「『線』?」
ほむら「何を…………鳳凰寺風……その目の前の土台の上に浮かんでいるのは……」
風「…………」
風「『線』ですわね」
マミ「まごうことなく『線』ね」
海「なっ何これ?」
風「……わかりませんわ……ただ『線』があるだけですわね」
さやか「『線』って……浮いてるものだったけ……摘めるし……」
モコナ「ぷぅぷぅ」
光「あっ待ってモコナ!」
まどか「一人で何所か行ったら駄目だよ……ああっ岩の上に登ったりしたら危ないよ」
海「何でこんな所に『線』が横たわってるのよ」
風「さぁ『セフィーロ』は不思議なところですから」
さやか「不思議にも限度があるでしょ!」
海「不思議はいいけど『伝説の泉 エテルナ』はどこなのよぉ!?」
まどか光「あああああ!!!」
ほむら「まどか!?」
海「どうしたの光!」
光「皆!見て!」
マミ「一体どうしたの?」
まどか「えっと……その、説明しづらいんでとにかく見て下さい」
さやか「見ろって……その二人が登っている岩の上から?」
ほむら「何かあったみたいね……登ってみましょう」
450 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/03/26(土) 00:05:43.50 ID:17Seskyeo
風「うんしょ」
海「うんしょ」
さやか「うんしょ」
マミ「っと……」
ほむら「っ……」
さやか「……皆が一生懸命岩をよじ登ってる横でジャンプしただけで飛び乗るなんて……ずるい……」
マミ「そっそう言われても……」
ほむら「魔法少女なんだからこれくらい当たり前でしょう。そんな事より、一体何が……」
海「?」
さやか「??」
ほむらマミさやか海風「!?」
海「ああああああ!い、いずみ!?」
ほむら「さっきの土台に泉が……」
さやか「こっこれってやっぱり……」
風「こ……これが『伝説の泉 エテルナ』!?」
海「だってさっきは何も無かったわよ!」
まどか「あっ光ちゃん、飛び降りたら危ないよ」
光「あの『線』だ」
海「え?」
さやか「あの『線』って……さっきの横たわってた『線』?」
光「この『泉』上から見ないと『線』にしか見えないんだ」
マミ「そんな事が……」
風「なるほど……二次元、つまり平面的な『泉』なんですね」
モコナ「ぷぅぷぅ」
海「……で。この『泉』のどこに『エスクード』があるのよ」
さやか「そう言えば……岩はあるけど……」
海「ただ『泉』があるだけで鉱物らしき物なんて見当たらないわよ」
まどか「それはやっぱり……」
光「……この中……じゃないかな」
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/03/26(土) 00:07:06.54 ID:17Seskyeo
さやか海「えええええ!?」
海「な……なんて非常識な……」
さやか「こっ鉱物って水の中に沈んでいる物……なの?」
風「ほんとうに『セフィーロ』は不思議でいっぱいですわね」
海「不思議じゃすまないわよ!」
さやか「魔女の結界でもこんな妙なのないわよ!」
マミ「いえ、結構あるわよ」
ほむら「抽象画みたいなのや、パソコンの画面の中みたいな結界はあったわ」
さやか「そ、そう……いや、問題はそこじゃなくて!」
海「私達はこの妙な泉『エテルナ』で伝説の鉱物『エスクード』を取ってこなきゃならないのよ!」
さやか「武器を作るんだからそれなりの大きさの筈の鉱物を!」
海「この、厚みのまったくない泉で!」
風「『妙な泉』ではありませんわ『伝説の泉』ですわ」
海「こんな横から見たら線に見える泉『妙な泉・エテルナ』でじゅうぶんよ!」
さやか「釣り糸垂らしたら突き抜けそうな厚みの泉が『伝説の泉』なんて不釣り合いだよ!『妙な泉』があってるよ!」
海「決めたわ!あなたは今日から『妙な泉・エテルナ』よ!」
風「海さん、さやかさん『セフィーロ』の方々がなれ親しんでいらっしゃったお名前を変えてしまっては、後々問題が……」
光「わあっ!」
海「どうしたの!?光!」
さやか「えっ、何!?」
風「光さん!」
まどか「光ちゃんが抱いていたモコナが、いきなり跳び出して……」
海「モコナ!?」
マミ「あっちょっと、そこは泉……ええ!?」
光「モコナ!!」
海「……消えちゃった……」
ほむら「泉に入ったと言うより吸収される見たいに消えたわね……」
光「モコナ!ああーーっ、モコナ!」
風「……泉は……やっぱりこの中の様ですわね」
ほむら「やっぱり、そう示すために飛び込んだのでしょうね」
海「でも深さもわからないし水の中での呼吸はどうするの?」
さやか「そうだよ!魚でもなきゃ水の中で呼吸なんてできないよ」
風「さあ」
さやか海「…………」
風「入ってみないとわかりませんわねえ」
海「ああ、やっぱり不幸の連続なのね〜〜」
さやか「うぅ〜〜本当に潜るしかないのぉ……」
光「……私いく」
海「光……」
光「モコナはきっとこの中に『伝説の鉱物エスクード』がある事を教えてくれたんだと思う」
光「私は『魔法騎士』になるって決めた。だから『エスクード』を取ってこなきゃ」
452 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/03/26(土) 00:08:43.69 ID:17Seskyeo
光「がんばろう!」
さやか「よっしゃ!そうと決まったら、早速皆でババ〜〜ンと取ってきちゃおう」
ほむら「いえ、中がどうなってるかわからないわ。探索と、もしもの時の救助要員の二手に分かれましょう」
さやか「え」
マミ「確かにそうね。それなら泉の中に入るのは精々三人ぐらいかしら」
光「あ……う、うん……」
マミ(……すっごく中に入りたいけど……伝説の鉱石……でも……)
マミ「いざとなったらリボンを伸ばして引き上げる事が出来るから、私は外で待機してるわ」
まどか「それなら私は中に……行きたい……かも」
さやか「わっ私も中に入りたい!」
海「私も行くわよ。ここまで来て待ってるだけなんてごめんよ」
光「え……私も入りたいけど……人数もう超えてるよ」
453 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/03/26(土) 00:09:15.07 ID:17Seskyeo
ほむら「……まどか。あなたは外で救助要員をしてちょうだい」
まどか「なっなんで!?私が……その……足手まとい……だから?」
ほむら「そうじゃないわ。泉と言うんだから見た目がこんなでも中は水でしょうね」
海「そりゃそうでしょう。これで中が水じゃなかったら、もう泉じゃないわよ」
さやか「『妙な泉・エテルナ』じゃなくて『妙なエテルナ』だね」
まどか「……えっと……」
ほむら「中で何が起こるかわからないわ。だから武器の使えない私とあなたと鳳凰寺風は中に入れないわ」
まどか「あ……弓だから……」
さやか「そっか、そりゃ水の中じゃ弓矢は使えないか」
風「いえ、私も行かせて下さい」
まどか「え!?風ちゃん……?」
風「フェリオやプレセアさんが言っていた伝説では『魔法騎士』が『魔神』を蘇らせるのに必要なのが」
風「『伝説の鉱物エスクード』で創った『武器』」
マミ「ええ、そうね」
風「こうも言いましたわ……『何人もの戦士たちが伝説の鉱物『エスクード』を求めて『エテルナ』を目指し……』」
風「『そして誰一人帰ってこなかった』……と」
ほむら「……なるほど、そう言う事ね」
光「えっと……何が?」
さやか「今ので何かわかったの?」
ほむら「あの森……いくら魔法が使えなくて道に迷うからってこの世界の戦士達が一人も辿り着けないのはおかしいわ」
海「うん、まぁ……フェリオだって結構強かったし、時間をかけたら一人でも森を抜けれたかもしれないわね」
ほむら「つまり本当の帰ってこれなかった理由は……」
風「この泉なのではないでしょうか」
まどか「ええ!?でっでも……それなら水の中で武器の使えない風ちゃんは危険なんじゃ……」
風「いえ、伝説では『魔法騎士』が『エスクード』を手に入れる事になっています」
マミ「つまり泉の中に『魔法騎士』に反応する何か、または試練みたいなモノがあると考えているのね?」
風「はい」
ほむら「……わかったわ『魔法騎士』の三人が泉に入って、他は泉の外で待機してましょう」
454 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/03/26(土) 00:09:51.55 ID:17Seskyeo
今日はここまで
続きはまた今度
455 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/26(土) 11:49:29.21 ID:/M6SQ7yPO
待ってた
456 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/26(土) 14:09:43.26 ID:XlCP+LCoO
乙
さやかと海の仲の良さに癒される
457 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/27(日) 01:04:24.03 ID:kFvwsoUko
乙乙
泉に入るのは魔法騎士組だけか
見たかった気もする
458 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/27(日) 13:00:51.10 ID:kentGAxt0
459 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/03/31(木) 09:42:18.81 ID:Dn78j9i4O
http://i1.wp.com/img.grotty-monday.com/wp-content/uploads/gotokill003.jpg
460 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 12:12:12.85 ID:okGtCj6CO
>>459
グロ注意
イスラム国の処刑画像
461 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 21:38:46.96 ID:BlZaBKsDO
気になるところで終わるな
次が気になって仕方ないや
462 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/25(月) 21:19:09.16 ID:KR9WdWAOo
ぬ
463 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/12(木) 07:12:36.40 ID:ZDlN8tGZO
二ヶ月近く来てないのか…はよ
464 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/13(金) 18:49:03.55 ID:7j9Thq0o0
続きはまだか……
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/21(土) 20:27:14.93 ID:xXLGLXDAO
今日でちょうど2年か
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/05/24(火) 23:38:10.73 ID:GHMEtC5Ho
明日か明後日位で危ないかな
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/05/26(木) 00:41:36.24 ID:eInKnfKMo
海「…………」
光「ごく」
さやか「さっき登った岩の上から飛び込むんだよね……」
まどか「結構高いけど……大丈夫かな?」
ほむら「泉自体が浮いているし、他に飛び降れそうなのがないのだから仕方ないわ」
マミ「まぁ、お腹から落ちなければ大丈夫でしょう」
光海風「「「せーの」」」
さやか「いった!飛び込んだよ!」
ほむら「……浮いている泉から突き抜ける事なく入れたみたいね」
まどか「あんなに細い泉なのに結構水しぶきが上がって……改めて見るとすごく不思議だね……」
マミ「魔女の結界の入口と同じで、中は全く違うのかも知れないわね」
光(うっぁ――泉の中は普通に水だ……)
海(思ったより……深い……)
風(っ……いっ息が……持ちません……)
光(く……苦しい……)
海(うっ渦が、水の流れが……)
風(いけません……三人バラバラに流されて……)
光(海ちゃん……風ちゃん……)
468 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/05/26(木) 00:42:02.78 ID:eInKnfKMo
光「ハッ」
光(水がない……ここは……私だけ何処かに流れ着いたのか?)
光「海ちゃん!風ちゃん!」
光(返事がない……真っ暗だし何も見え……何か目みたいなのが光った!?)
光「……なんだ……!?」
光(魔物か?何か犬みたいな影が……え!?)
光「閃光!?ど……どうして!?」
海「光!風!どこなの!?」
海(気がついたら、まっ暗闇の中一人……)
海「……はぐれたのかしら……」
海(ハッ!!後ろに気配!魔物!?)
海(今は私一人なんだから油断なんかしてられないわね)
海(……魔物じゃない?人影?……え?なんで?)
海「パ……パパ……ママ……」
風「ここは……あの泉の中でしょうか……」
風「海さん命名『妙な泉・エテルナ』の……」
風(私一人……やはりこれは……)
風(ハッ!背後から足音が!武器を出して構えときませんと……)
風(弓を構えてるのが見えているはずなのに、だんだんと近づいて……)
風「ハッ」
風(これは一体どうした事でしょう……この姿は……)
風「私!?」
469 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/05/26(木) 00:44:22.35 ID:eInKnfKMo
光(そんな……閃光は……元の世界の私の家に……)
光「……閃光……だよね」
光(よく似た犬……いや、見間違う訳ない……本物だ)
光「どうしてこんな所にいるんだ……」
閃光「――――ッ!」
光「閃光!?」
光(わっ!?飛びかかって……?)
光「どうしたの閃光!!」
閃光「グルルルル――――!」
光(――!のしかかられて噛まれ――――!!)
光「閃光!私だ!光だよ!聞こえないの!?」
閃光「グルル……!」
光(……なんでそんな……)
光「……閃光……」
海「パパ……ママ……」
海「どうしてここにいるの!?これ夢なの!?」
海「ここは確か『セフィーロ』の『エテルナ』の中で……それとも『セフィーロ』に来た事じたい夢なの!?」
父母「――――」
海「きゃあああああ!」
海(なんでパパとママが衝撃波みたいなのを……)
海「……この痛みは……夢じゃないわね……」
風(……鏡……ではありませんわね)
ふう「――――」
風(あら、笑いかけたら笑い返してくれまし……!)
ふう「――――!」
風(矢を射ってきましたわ!……左腕に当たりましたか)
風「海さんの言うとおり『不幸の連続』ですわね」
風(お返しをしませんとね――)
風「――!」
ふう「――――」
風(左肩に命中しま――)
風「!」
風(……私の左肩に怪我が……鎧も壊れて……)
風「……命中したのはあちらの方ですのに……なぜ……」
ふう「――――!」
風(また射って――!)
風「!」
風(避けきれなくて顔に傷が……ハッ)
ふう「――――」
風(同じ場所に傷が……顔だけではなく腕や肩の怪我まで……)
風(……私が傷つくと……あの人も傷つく……と言う事は……あれは……『私』……?)
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/05/26(木) 00:44:55.20 ID:eInKnfKMo
ほむら「……三人が飛びこんでから、もう結構時間が経つわね」
まどか「まだ帰ってこないよ……大丈夫かなぁ?」
さやか「あの中って息できてるのかな……」
マミ「モコナも飛び込んだままだから、たぶん大丈夫だと思うけど」
さやか「あっそうか、息できるって知ってなきゃ自分まで飛びこんだりしませんよね」
ほむら「この世界でも珍しい謎生物みたいだから、水の中で呼吸できてもおかしくわないわよ」
まどか「それは……否定したいけどできない……けど……」
ほむら「……まぁ、導師クレフが案内のために用意したみたいだから大丈夫でしょう……たぶん」
まどか「そっそうだよね!案内してるんだから危ない所通らないよね」
さやか(……通ってきた森、めちゃくちゃ危険地帯だったよね……)
マミ「そろそろ心配になってくるけど……調べる方法が……」
さやか「顔だけつけて見てみます?」
ほむら「やめておきなさい。あの謎生物が飛び込んだ時、吸い込まれるように消えたでしょ」
マミ「下手したら、そのまま同じように吸い込まれる可能性もあるわね」
まどか「そんな……それじゃあ、私達何もできないんですか?」
マミ「とりあえず私のリボンをのばして探ってみるわ、念のため離れていて」
さやか「はい……水の中に長い何かを垂らしてるのって釣りしてるみたいですね」
まどか「さやかちゃん……釣れるのは魚じゃなくて光ちゃん達だよ」
さやか「いっいや、わかってるけどそう言う風に見えたってだけで……」
マミ「……いえ、残念だけどボウズね」
ほむら「ボウズって……釣果無しって事よね?もしかして泉の中に入れなかったの?」
マミ「中には入れたけど入れただけね。あの子達や『伝説の鉱物』だけじゃなくて、魚すらも見つけられなかったわ」
まどか「空中に浮いてる泉ですし、魚はもともといないんじゃ……」
さやか「えっと……海達が迷子になったって事ですか?」
マミ「迷子と言うか、元々私のリボンは索敵用じゃないから……触ったりしたらわかるんだけど」
ほむら「つまりリボンを伸ばした範囲には三人はいないと言うことね」
マミ「ええ、これ以上はリボンだけじゃ調べようがないわね……どうしましょう」
さやか「どうしましょうって……どうしましょう?」
471 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/05/26(木) 00:45:36.99 ID:eInKnfKMo
ほむら「……仕方ない、私が潜って様子見てくるわ」
まどか「ほむらちゃん!?私がって、一人でいくの?」
さやか「ちょっと待ってよ、私達も行くわよ!そのために泉の中に入らないで外で待機してたんだから」
ほむら「全員で行ったら引き上げる役がいなくなるでしょ。今回は戦いに行くんじゃなくて調べに行くのよ」
さやか「でも、もし中で何かあったのなら弓矢が武器のあんたじゃ水の中じゃどうにもならないんでしょ!だから私が……」
ほむら「大丈夫よ。元々持ってる方の武器を使うから……爆弾とか」
まどか「爆弾って……」
さやか「で、でも調べるのなら人手があった方が……」
ほむら「もし、泉の中が水中なら呼吸ができないわ」
ほむら「魔法少女の私なら、魔力を使って暫くは潜っていられるから探索がしやすいの」
マミ「そうね、救助に行くのにいちいち息継ぎに戻る訳にはいかないし、戻れるかもわからないものね」
さやか「でも、それならマミさんだって……」
ほむら「巴マミには外からリボンの方を頼みたいのよ。念のために、私にくくりつけて何かあったら引き上げて欲しいの」
マミ「ええ、任せて。全員で中に入って、また敵が来たら危険だし外で見張ってるわ」
まどか「そっか……あのおばさんの仲間が、また来ないとは限らないんだ……」
さやか「……わかったよ……皆の事、任せたからね」
マミ「多めに持って行って、彼女達にくくりつけてくれたら引っ張るなりして合図して。そしたらこっちに引っ張り上げるわ」
ほむら「それじゃあ行ってくるわ、もし潜ってる間に敵が来たらすぐに引き上げてちょうだい」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「……すぐに三人共引連れて戻ってくるわ……――っ!」
さやか「うわっ!地面から直接飛び込んだ!?軽く3,4mは垂直に跳んだよ」
マミ「魔法少女だもの、それぐらい簡単よ」
まどか(やっぱり今のままじゃ……私……何もできない……)
472 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/05/26(木) 00:46:03.51 ID:eInKnfKMo
今日はここまで
続きはまた今度
473 :
sage
:2016/05/26(木) 00:58:38.26 ID:ZzzWLhIrO
乙
474 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/26(木) 00:59:05.64 ID:ZzzWLhIrO
ごめん乙
475 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/26(木) 06:50:50.97 ID:HXRmdrJLo
乙
まどかさんそれは普通なんです変な風に思い詰めないてください
危険フラグすぎます
476 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/26(木) 19:32:37.96 ID:fsR5Xa/AO
乙ん
477 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/28(土) 03:10:01.32 ID:Csx1nWnOO
乙
478 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/24(金) 13:54:03.65 ID:969Wo1sAO
そろそろ
479 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/02(土) 18:34:40.43 ID:BlKOQorx0
おつおつ
480 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/14(木) 23:29:31.89 ID:+YRUtabRO
あと12日くらいしか猶予はないか
481 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/07/24(日) 23:56:58.15 ID:UHerzCbZo
ほむら(――――水が……水中の上、外から見て想像していた以上に中は広いみたいね)
マミ《暁美さん、聞こえる?》
ほむら《巴マミ?リボン越しならテレパシーが通じるみたいね》
マミ「うん、リボンがあればテレパシーで連絡が取れるわね」
さやか「それじゃあ、転校生が中継すれば中がどうなってるのか私達にもわかるんですね」
まどか「ほむらちゃんは無事……危険じゃないんですか?」
マミ「待って、今中の様子を……」
マミ《暁美さん、どう?泉の中は?》
ほむら《水中ね。普通に水があるわ……思った以上に中は広いわね、近くにあの子たちの姿はないわ》
マミ「中は水中で広いらしいわ。三人は近くにいないみたいね……」
さやか「水の中か……これって泳げなかったら『エスクード』探すの無理なんじゃ……」
まどか「泳げても、息継ぎ無しに探すのは無理なんじゃ……三人とも大丈夫かな……」
ほむら《取りあえずこのまま探しに……え?》
マミ《暁美さん?》
ほむら《渦が……流される!?》
マミ《!!今引き戻すわ!》
まどか「マミさん?」
さやか「どうかしたんですか?何か慌ててる様な……」
マミ「水の流れが急になって、暁美さんが流されそうなの!一旦引きあげるわ!」
まどか「ほむらちゃん!!」
さやか「はっ早く引きあげないと転校生が……」
マミ「それはわかってるけど……流れが強すぎるのか重くて中々……」
ほむら(くっ……流れが急すぎる……ろくに身動きができない……)
ほむら(もしかして、これが『エスクード』を手に入れる為の試練なの……それならこの水の流れの先に三人が……)
マミ《暁美さん!どうにか持ち堪えて!どうにかして引っ張り上げるから!》
ほむら《駄目……リボンが千切れかけてる……っ……もう持たない……!》
マミ《そんな……》
ほむら《巴マミ、聞いて……こんなに急に水の流れが変わるなんて変だわ》
ほむら《もしかしたら、これが『試練』と関係があるのかもしれない……》
ほむら《それなら、この水の流れの先に三人がいるのかも……》
マミ《それは……否定はできないけど……あなた、もしかして……》
ほむら《水の流れに乗ってみるわ》
マミ《危険よ、とても賛成できないわ》
ほむら《私が危険と言う事は先にいるであろう三人はもっと危険と言う事よ》
ほむら《それに……今のままじゃ泉の外に出れそうにないから選択肢はないわ》
マミ《……っ……》
ほむら《巴マミ、あなたはそっちの二人をお願い。こっちはこっちで、どうにかしてみるわ》
マミ《…………絶対みんな無事で帰ってきなさい……それが条件》
ほむら《やれるだけの事はしてみるわ……それじゃあ、二人の事任せたわよ》
マミ《暁美さん!……リボンが……………………任せたわよ》
.
482 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/07/24(日) 23:57:25.07 ID:UHerzCbZo
まどか「マミさん!ほむらちゃんは……ほむらちゃんは!!」
さやか「どうなったんですか!?リボン引っ張るの止めたみたいですけど、中が落ち着いたから今調べてるんですよね?」
マミ「……リボンが千切れたわ」
まどか「そっそんな……」
さやか「どっどうするんですか!?早く助けなきゃ……転校生だけじゃなくて海や光達も……」
まどか「助けに行きましょう!きっと今ならまだ間に合う……」
マミ「二人共落ち着いて」
さやか「落ち付いている場合ですか!?早くしないと皆が……」
マミ「暁美さんはあの激しくなった水の流れが、試練と関係があるのかも知れないと言っていたわ」
マミ「水の流れの先に三人がいるかも知れないともね」
まどか「そっそれじゃあマミさん……まさか……」
マミ「……待つしかないわ……」
さやか「そんな……」
まどか「――――っ!」
マミ「外から中を調べる手段はもうないわ……信じましょう『魔法騎士』の卵の三人と『魔法少女』の暁美さんを」
さやか「ぅ…………くそぉ……」
まどか(力が……力があったら……)
ほむら「……っ……」
ほむら(ここは……水中じゃないみたいね……)
ほむら(暗い……獅堂 光達は……いないわね)
ほむら(やっぱり、これは『エスクード』を手に入れる為の試練なのでしょうね)
ほむら(この後何かがあり、それを突破しないと外には出れないと考えた方が良いみたいね)
ほむら(取りあえず何処かに移動を…………何かいるわね)
??「…………」
ほむら(暗くて姿がよく見えないわね……小柄な……まどかや獅堂光ぐらいの大き……さ……)
ほむら「!?」
ほむら(そんな……どうして……)
ほむら「ま……まど……か……」
まどか「…………」
ほむら(何かの……間違いよ……)
まどか「…………」
ほむら「なん……で……魔法少女に……なってるの……」
.
483 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/07/24(日) 23:57:51.77 ID:UHerzCbZo
まどか「――――」
ほむら「っ!」
ほむら(魔力で作った矢を射ってきた?)
まどか「…………」
ほむら「まどか!?話を……」
まどか「――――」
ほむら(また攻撃を……でも……)
まどか「…………」
ほむら「……威力が弱い?」
まどか「…………」
ほむら「まどか?……まさか……」
まどか「――――」
ほむら「っ!」
光「やめて閃光!どうして!?」
光「小さいころから一緒だったじゃないか…………私が嬉しい時も悲しい時も、ずっとそばにいてくれた……」
光「私は閃光が大好きだっていつも言ってたじゃないか……なのにどうして!?」
閃光「グルルル」
光「!」
閃光「!」
光(飛びかかってきた閃光を剣で!)
光「閃光!!」
光(首から血が出て……)
閃光「――!」
光(!……首に……閃光が……噛みつい……)
光「閃光……どうして……?」
光「私の事……嫌いになったのか……?」
.
484 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/07/24(日) 23:58:18.50 ID:UHerzCbZo
海「パパ!ママ!やめて!!」
父母「――――」
海「きゃあっ」
海(衝撃波が!このままじゃ……)
海「 水 の 龍 !!」
父母「――――!」
海(当たった……二人が倒れて……)
海「パパ!ママ!!」
父母「――――」
海(衝撃波が……直撃……)
海(だめ……パパとママを攻撃なんてできない……!!)
風「ハア……ハア……相手を……攻撃すれば……私も傷つく……」
ふう「…………」
風「私が攻撃されれば相手も傷つく……」
風「私が……私を攻撃するなんて……」
風「相手を攻撃したらすべて自分のダメージになるなんてどうすれば良いんでしょう……」
風「それに……あちらはまだ余裕がありそうですわ」
ふう「――――」
風「!!」
風(矢で服を縫いとめられて……!)
風「――ッ」
風(顔の横に掠める様に矢が……)
.
485 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/07/24(日) 23:58:45.65 ID:UHerzCbZo
?????≪ 魔 法 騎 士 た ち よ !! ≫
光「何だ!?」
海「だれ?」
風「今のは……どなたが……」
ほむら「この声は……」
?????≪異世界の少女たちよ≫
光「……その声は……『見滝原タワー』で聞いた……あの……」
海「ひょっとして私達を『セフィーロ』に招喚した……」
風「エメロード姫……?」
ほむら「…………」
エメロード姫「私は……『セフィーロ』のエメロード」
エメロード姫「異世界の少女たちよ、悲しみに心を支配されてはいけません」
光「エメロード姫!どこにいるんだ!?」
エメロード姫「異世界の少女よ。心を強く持って、そして考えて」
エメロード姫「今あなた達の前にあるのは、あなた達の『大切なもの』ですか」
光「大切な友達だ!私が泣いてる時隣にずっといてくれた!転んだら傷の心配してくれた!」
光「人間の言葉は話せないけど、でもそのかわり『心』でわかりあえる大切な友達なんだ!」
海「大切な両親よ」
海「私は社会人になったら一生懸命働いて、パパやママが私を成人するまで育てるために使ってくれた物を全部返すの」
海「子供は親の貯金箱みたいなものなんだから」
海「私は養育費はもちろん、何より両親が私に注いでくれた愛情を全部覚えて」
海「心の中に貯めて置いて少しずつ返して行くつもりよ!」
海「まだ全然返してないのにパパとママと戦うなんてできる訳ないでしょ!!」
風「私は私が大切ですわ」
風「もし、私に何かあったらお父様やお母様やお姉さま……」
風「私を愛してくださる方達を悲しませる事になってしまいますもの」
風「私はまだ子供で、愛してくださる皆様に何もできません」
風「だからせめて、私が幸せである事が私ができる精一杯の事なんです」
風「だから、私は私が大切ですわ」
ほむら「…………」
ほむら「大切よ……何よりも……最後に残った私の――――」
ほむら「……大切な……友達よ」
.
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/07/24(日) 23:59:12.70 ID:UHerzCbZo
エメロード姫≪では考えて。あなた達の『大切なもの』は、あなた達に危害を加えたりするでしょうか≫
光海風「!」
ほむら「…………」
エメロード姫≪あなた達が『大切なものは』あなた達が苦しみ傷つくことを望むでしょうか≫
エメロード姫≪よく考えて……そして……『伝説の鉱物・エスクード』を……≫
海「消えた……」
光「違う……閃光はこんな事しない……閃光はいつも優しくて……私を守ってくれた」
光「これは閃光じゃない!!」
海「パパやママは……私に衝撃波を発射したりしないわよ」
風「この傷は後で回復魔法で直す事にしますわ」
ほむら「敵対したまどかは……もっと怖いわ……」
まどか「――――」
ほむら「こんな私の盾で簡単に防げるような力じゃない……」
ほむら「やっぱり偽物……でも……例え偽物たとしても……」
光「よくも閃光の姿で攻撃したな!」
海「円満家庭に波風立てないでよね!」
風「私に何かあったら家の者が心配しますわ!」
光「 紅 い 稲 妻 !! 」
海「 蒼 い 竜 巻 !! 」
風「 碧 の 疾 風 !! 」
ほむら「私は、また……あなたを殺すのね」
.
487 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/07/24(日) 23:59:39.48 ID:UHerzCbZo
今日はここまで
続きはまた今度
488 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/25(月) 02:11:41.92 ID:IAck9euOO
乙
待ってた
介錯頼まれたとはいえ実際にやっちゃってる立場だとダメージが違うな
489 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/25(月) 03:57:22.15 ID:oFTunFwdo
乙
ほむらのトラウマを的確に抉ってきてて他三人とのテンションの違いが……
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/27(水) 23:53:55.93 ID:fCEJlkxgO
アニメを昔に一回みた程度だから内容全然覚えてないや…
てっきり攻撃したりせず心を強く持ち相手(幻影)に打ち勝て的な内容かと
491 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/08(月) 00:33:09.07 ID:+R6dVo/z0
ho
492 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/10(水) 15:48:27.46 ID:86nZOkR30
しゅ
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/24(水) 21:32:02.09 ID:1IGbGDBg0
a
494 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/08/28(日) 23:58:22.67 ID:t3G5FAcV0
ほ
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/12(月) 03:34:59.53 ID:7clBMpIE0
9月24日までに何とかおねげぇしやす
496 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/24(土) 13:06:22.58 ID:OYGCG8jno
―――さあ、約束の刻限だ
497 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/09/24(土) 23:54:27.87 ID:Z0i5eJ75o
閃光「――――――」
父母「――――――」
ふう「――――――」
まどか「――――――」
光「なんだ!?」
光(閃光だったのが姿が変わって……)
海(パパとママが水晶みたいな石に……)
海「ひょっとして……」
風(私が鉱石に……と言う事は……)
風「これが……」
ほむら「……………………」
光「 『 伝 説 の 鉱 物 ・ エ ス ク ー ド 』」
光(!)
海(『エスクード』らしき物に触ったら光りが……!)
風(これは……甲冑が……)
光海風「クレフがくれた甲冑が変化した……!?」
光「クレフがくれた……甲冑……」
海「なんだか前のより……立派になったみたいだわ」
風「この甲冑は『変化する甲冑』なんですわ」
光(っ!?……空間が揺らめいて……)
.
498 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/09/24(土) 23:54:54.93 ID:Z0i5eJ75o
さやか「……転校生が泉に入ってから結構経ちましたよね……」
マミ「……ええ」
まどか「……………………」
さやか「どうしましょう……流石にそろそろどうにかしないとまずいんじゃ……」
マミ「どうにかって言っても……どうするの?」
さやか「それは……思いつかない……です……けど……」
マミ「何もできずに落ち着かないのはわかるわ……でも、こう言う時にこそ焦っては駄目よ」
さやか「……はい……」
まどか「……ほむらちゃん……光ちゃん……海ちゃん……風ちゃん…………戻って来て……」
マミ「鹿目さん……大丈夫よ!獅堂さんよ龍崎さんと鳳凰寺さんは『伝説の魔法騎士』だし」
マミ「暁美さんだって魔法少女なんだから、きっともうすぐ『エスクード』をとって帰ってくるわ」
まどか「……そうですよね……皆強いですし……」
マミ「ええ、信じましょう」
まどか「……………………」
さやか「でも……気になってる事があるんです」
マミ「えっ、なにが気になってるの?」
まどか「?」
さやか「伝説では『エスクード』って『魔法騎士』しか手に入れられないって言ってましたよね……」
さやか「手に入れようとして、何人もこの妙な泉に向かって帰ってこなかったとも」
さやか「これって本当に『魔法騎士』しか手に入らないんだとしたら、そうじゃない転校生は……」
まどか「やめて!!」
さやか「……ごめん……」
マミ「……それでも……今できる事は信じる事しかないの……」
まどか「……………………」
さやか「……………………」
マミ「この『セフィーロ』では『信じる心』が『力』になる……だから、信じましょう。それが助けになる様に……」
さやか「マミさん……」
まどか「……はい……」
マミ「…………あら?」
さやか「泉が……『妙な泉・エテルナ』が光ってる!?」
まどか「試練終わったの!?皆……」
マミ「!泉の上に人影が……」
.
499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/09/24(土) 23:55:22.20 ID:Z0i5eJ75o
ほむら光海風「「「「――――――――」」」」
まどか「みんな!!」
さやか「光も海も風も転校生も皆いるよ!泉の上に浮いてるよ!」
マミ「意識はないみたいだけど……無事だったのね……よかった……」
モコナ「ぷぅぷぅ!」
さやか「うわっ!?モコナ、あんたいつの間に……」
マミ(あっ、この子の事……忘れてたわ……)
ほむら光海風「「「「――……」」」」
まどか「あっ気がついたみたい」
モコナ「ぷぅ、ぷぅ」
光「あ!モコナ!」
光海風「「「はっ」」」
ほむら「…………」
海「ういてる!ういてる〜〜!」
さやか「あわあわしてるよ」
マミ「まぁ、気がついたら泉の上に浮いてたら……ねぇ」
????「あせらなくても大丈夫よ」
まどか「え?」
光「プレセア!!」
海「どうしてここに!?」
さやか「また、いつの間に……モコナと一緒で、気がつかなかったわ」
プレセア「……モコナと一緒にされるのは……」
.
500 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/09/24(土) 23:55:49.77 ID:Z0i5eJ75o
風「再会を喜ぶのも良いのですが」
マミ「どうしたの?」
風「早く何とかしないとまた海さん命名『妙な泉・エテルナ』に落ちてしまいますわ」
海「おぶおぶおぶ」
さやか「そんな手で羽ばたいても飛べないでしょ……」
プレセア「大丈夫よ、そうやって『エテルナ』の上に立っていられるって事はちゃんと見つけたんでしょ?」
プレセア「『伝説の鉱物・エスクード』を」
まどか「あっ羽ばたいてたのがピタッと止まった」
光「はっそうだ!『エスクード』は!?」
プレセア「頭の上を見て」
マミ「四人の上に人抱えはある結晶見たいなのが浮いてるわ、それぞれ色が違うのね」
まどか「光ちゃんの上にあるのが赤で、海ちゃんが青、風ちゃんは緑、ほむらちゃんのは紫なんだ……」
さやか「これが『伝説の鉱物・エスクード』……」
ほむら「……………………」
まどか「ほむらちゃん……?」
プレセア「さ、降りてらっしゃい『伝説の魔法騎士』達、『セフィーロ』で最高位の『創師』であるこのプレセアが」
プレセア「その『伝説の鉱物・エスクード』で最高の武器を作ってあげるわ」
プレセア「『魔法騎士』にふさわしい武器を」
さやか「一人『魔法騎士』じゃなくて魔法少女がいるんだけど」
プレセア「さ、降りてらっしゃい『伝説の魔法騎士』達と魔法少女、『セフィーロ』で最高位の『創師』であるこのプレセアが」
プレセア「その『伝説の鉱物・エスクード』で最高の武器を作ってあげるわ」
プレセア「『魔法騎士』と魔法少女にふさわしい武器を」
さやか「言いなおしたよ、この人」
.
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/09/24(土) 23:56:22.77 ID:Z0i5eJ75o
光海風「「「――――――――」」」
さやか「三人共降りてきたね、エスクード持ってたら泉の上に浮いていられるんだね……あれ?」
ほむら「……………………」
まどか「ほむらちゃん?」
マミ「暁美さんどうかしたの?エスクード見上げたままじっとしちゃって……」
プレセア「ホムラ?あの……ちゃんとあなたの分も武器創るから降りて来てくれないかしら」
プレセア「『魔法騎士』じゃないホムラがエスクードを手に入れる事ができるとはおも……」
ほむら「うあああああああああああああああ!!!!!!!!」
まどか「ほむらちゃん!?」
光「ど、どうしたんだ!?」
さやか「なっ何!?転校生が発狂した!?」
海「あっエスクードを……」
風「いけません!」
マミ「暁美さん!止めなさい!!」
ほむら「放してえぇ!!放しなさい!!!」
さやか「あ……あぶなかったぁ……マミさんが転校生をリボンで縛って捕まえなかったら、エスクード破壊されてたよ」
ほむら「こんな!こんな『モノ』の為に!!」
まどか「やっ止めて!ほむらちゃん!!」
光「駄目だ!落ち付いてほむらちゃん!」
海「せっかく苦労して取ってきたのに何も創らないで壊すなんてもったいないでしょ!」
さやか「そんな事言ってる場合!?一体どうしたって言うのよ?」
風「恐らく泉の中での試練で錯乱したのでしょう!ほむらさん、あれは幻……偽物だったんです!」
ほむら「ぅあああああああ!!!!!!!」
マミ「暁美さんがこんなになるなんて……幻って言ってたけど何があったの?」
風「親しい人の姿で襲いかかってきたんです、それを倒すのが試練だったのですけど……私の場合は私自身でした」
海「私はパパとママだったわ」
マミ「――っ」
光「私は閃光……犬だけど、ずっと小さな時からいる大事な友達だ」
さやか「つまり転校生は誰か親しい人と戦ってこんな風になったて言うの?幾らなんでも、それだけでこんな……」
マミ「……いえ、何となくだけどわかったわ……」
さやか「マミさん?」
マミ「もしその人がすでに死んでいて、それを倒さなければならなかったとしたら……」
まどか「っ――――」
海「……私達はまだマシな試練だったってわけね」
.
502 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2016/09/24(土) 23:57:03.19 ID:Z0i5eJ75o
今日はここまで
続きはまた今度
503 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/25(日) 00:04:59.62 ID:WX3fGu+xo
乙
ほむらの抱えてる事情が回りに知られてきたら後の関係もよくなってくるか
504 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/25(日) 01:31:25.73 ID:F/7jD3j3o
乙
マミも大事な人を喪った者、ここまで弱みを見れば気づくか……
今泉に入ればまどさや或いは杏子が出るかもしれないが
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