【皆で】魔法少女まどか☆マギカ小ネタ投稿スレ4【更新】

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446 :4/8 [saga]:2015/08/26(水) 21:37:13.92 ID:JMI2ldwAO
いろいろあって


さやか「それぜったいアカだよ!転校生はKGBの手先なんだーっ!」


ほむら「待ちなさい!」

QB「足はノロいけど…つかまったら絶対にヤバイッッ!!!!」スタコラー!!


ほむら「ふんっ」ブワァッ
※煙幕をダブルラリアットで吹きとばす


---シャル戦---

ほむら「今回の獲物は私が狩る」

マミ「ダメ」シュルルルッ

ほむら「!」ギュウ!!

ほむら「ふんっ」ブチブチィ

マミ「なっ!?」

ほむら「せめて電撃鉄条網にでもすることね」

マミ「ぐぬぬ…」

マミ「鹿目さん!走るわよっ!」ガシッ

まどか「うぇ?」

マミ「ウフフフフ、今日という今日は速攻でかたづけるんだから!」ドドドドドド!!

 ウェヒ―――――!!!!

ほむら「まどかっ!」ノッシリノッシリ
447 :5/8 [saga]:2015/08/26(水) 21:38:00.03 ID:JMI2ldwAO
マミ「来たわよ!」ゼェゼェ

QB「は、早かったねマミ…」


マミ「ティロフィナーレ!!」ドッゴオォォォン!!

まどさや「「やったぁ〜!」」

 ニュルン

マミまどさや「「「あ」」」

 ガブリ

マミ「!」

マミ「あ、暁美さん!?」

ほむら「間に合ったようね」

マミ「あなた…丸かじりされてるじゃない!」

ほむら「受けきる…」

マミ「!?」

ほむら「どんな攻撃も、困難も、すべて受けきる!」

ほむら「鍛え上げたこの鋼の肉体は、まどかを守るためのもの」

ほむら「まどかのためだけのもの!」クワッ

ほむら「お菓子の魔女の虫歯などご覧のとおりよ」

シャル歯「」ポロポロ…

マミ「!」

ほむら「頭とお尻を固結びしてッ!」ギュウ

ほむら「これでもう抜け身の術は使えないでしょう」

ほむら「スクリューパイルドライバーッッ!!!!」ブォンブォン メッシャァァアア!!!!

 ドッシュ―――ン! コロン…

結界ビュワ――ン

マミ(この子…)

マミ(技に名前を…ッッ!!!!)
448 :6/8 [saga]:2015/08/26(水) 21:38:45.41 ID:JMI2ldwAO
またいろいろあって

ほむら「私はスポーツを愛する者の味方で、無駄なボイコットをする馬鹿の敵」


ほむら「ふんっ!ふんっ!」バッバッ

杏子「コサックダンスでパーフェクト…だと…!」


さやか「あたしってホント馬鹿…」

ほむら「これを」つ『イワンの馬鹿』


QB「暁美ほむら、君だってわかってるんだ、共産主義は幻想にすぎないことをね」キュップイ


まどか「ほむら…ちゃん…?」

ほむら「私ね…未来から亡命してきたんだよ…」ギュ


そしてついに――

---ワルプル戦---

ほむら「今度こそ、たおしてみせる!」

ワル夜「キャハハハハハ」

 チュドン! チュドン! ツカイマワラワラ…

まどか「ほむらちゃん!」

QB「ムダだよ。見てごらん」

ほむら「くっ…!」ブンブン

QB「ダブルラリアットやバニシングフラットで火の玉を回避し」

QB「使い魔達を一匹一匹掴んでは粉砕しているけどね」

QB「まったくもって距離が縮まってない」

QB「彼女のソウルジェム(体力ゲージ)が尽きるのも時間の問題だと思うよ」

QB「でもね、まどか。君ならその結末を変えることが――」

まどか「ダメだよっ!」

まどか「契約はしないよ!ほむらちゃんとの約束…、奇跡になんか頼らない…わたしのペレストロイカはわたし自身でなしとげる!」

QB「やれやれ、理解できないよ」
449 :7/8 [saga]:2015/08/26(水) 21:39:34.72 ID:JMI2ldwAO
ほむら「ハッ!」

ビル「」グオオォォッ!!

ほむら「くっ!」レバー後

「ティロフィナーレ!」チュドォォン!!

 パラパラ…

マミ「暁美さん!助太刀に来たわよ!」

ほむら「巴、マミ…!」

さやか「転校生にばっかりこの街をまかせられないからね」

杏子「こんどそのボルシチってやつを食わせろってんだ」

ほむら「あなた達…」

マミ「さぁ、援護するから暁美さんは早くワルプルに接近してっ!」

ほむら「!」

ほむら「わかったわ!」

さや杏「「うおおおぉぉっ!!!!」」ドシュ――ン!!!

マミ「はぁっ!!」ダム!ダム!ダム!


 チュドドドドド!! ジリジリジリ…

まどか「みて!みんなの協力でほむらちゃんがワルプルギスの夜に近づいてるよっ!」

QB「たしかにね、でもワルは宙に浮いてるんだよ、どうするつもりだい?」

まどか「う、」

ほむら「やっと真下まできたわ!」

ほむら「とはいえ相手は空中…どうすれば…」

『ほむらちゃん、ほむらちゃん』

ほむら「まどか!?」

まどか『そうだよ、テレパシーで話しかけてるよ』

まどか『一か八か、やってみる方法があるよ』

まどか『マミさんのリボンや杏子ちゃんの鎖でワル夜をひきずりおろすんだよ』

ほむら「その手があったか!」

マミ「鹿目さんから聞いたわ!」シュルルバッ

杏子「さっそくやっちまうぞ!」ジャンジャラリン

さやか「魔方陣に固定したよ!」バチーン

ほむマミ杏さや「「「「えいほ!えいほ!」」」」

ワル夜「キャハ? キャハ―――ッッ!!!!」グイグイ

さやか「まけるかぁ〜〜!」グググ…

杏子「ちくしょうなんて馬鹿力だしやがる!」

マミ「ソウルジェムが…!」ジワワ…


ほむら「みんな、ありがとう」

450 :8/8 [saga]:2015/08/26(水) 21:40:04.19 ID:JMI2ldwAO
マミ「えっ?」

杏子「あきらめんのか!?」

ほむら「いいえ、ちがうわ」

ほむら「この距離なら」


ほむら「『吸い込み』が使えるのよ!!!!」


ワル夜「キャハ!?」


さやか「いけほむらぁぁ!!!!」

ほむら「うおおぉぉぉッッ!!!!」ズッ―

ほむら「」ガシッ


ほむら「コズミックファイナルアトミックバスターッッ!!!!!」バオッ!!↑


宇宙   キラン
     ↓
     ↓
     ↓
     ↓
地上 ドッゴオオォォォォオオンン!!!!


まどさや杏マミ「「「「やったぁぁ〜〜!!!!」」」」

ほむら「ふぅ、おわったわ」


まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどかっ!」


杏子「めでたしめでたし、ってか」

マミ「というわけで」

さやか「やりますか」

まどか「みんなで!」

ほむら「コサックダンス!」

 ズーチャカ♪ ズーチャカ♪

QB「なんなんだよこのED…」

おわり
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/26(水) 21:41:28.65 ID:JMI2ldwAO
以上、懺悔します
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/15(火) 15:48:00.38 ID:BFXvmga7O

---もし、まどマギの脚本が虚淵玄ではなく佐藤元だったら---


杏子「あ、猫だー!」※裸

ゆま「ねこだー」※裸

杏子「猫ー、まてまてー」テテテ ※裸

ゆま「まてまてー」テテテ ※裸


まどか「わたしアイドルになるために伝説のギャグをもとめてキュゥべえ城を攻め滅ぼしにいくよっ!」

まどか「さやかちゃんはマネージャー兼僧侶でわたしについてきてねっ!」

さやか「ええー」

まどか「ほむらちゃんは魔法使いだよっ」

ぷっつんほむら「まかせてほむー」


まどか「さっそくモンスター登場だよっ!」

 ごーすとマミ が あらわれた

マミ「まみまみー」

さやか「これはひどい」

ほむら「魔法でこらしめるほむ!」ペカー

ほむら「ほむー…」ヘナヘナ

さやか「どうしたの?」

まどか「ほむらちゃんは最大MPが1だからね」

さやか「いらねぇだろその1」

 ごーすとマミ の こうげき!!

マミ「まみっ!」ブンッ

さやか「うわー、頭投げつけてきたー!」


QB「母さん、今日のご飯はなにかな?」

仁美「兎猫のブイヨンですわ」

QB「ほーぅ、今日はてっきり揚げ物かと思ったのだがね」グツグツ


しゅうーりょおー カンカンカン!
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/15(火) 19:05:01.22 ID:BFXvmga7O
〜ジャングル〜

ほむら「小隊長どのっ!全方位かこまれましたッッ!!」ザザッ!!

マミ「ほむらかっ!他何名残ってるッ!」バババババッ!!

ほむら「赤鬼青鬼の二人だけです!」

ほむら「まどか…っ!」クッ


杏子「 う お ら あ あ あ あ あ あ っ っ ! ! ! ! ! 」ドガガガガガガガッッ!!!!!!!!

さやか「 でやぁ――――――ッッ!!!!」タンッ! タンッ! タンッ! タンッ!


マミ「ふんっ、イカすじゃないの」

マミ「通信ッ!」

ほむら「はッ!」ツ―

マミ「グリーフシード、グリーフシード、こちらキャンデロロ」

マミ「ティロフィナーレを要請する、繰り返すティロフィナーレを要請」

マミ「座標…
ほむら「」つ

マミ「座標 20110422、繰り返す 20110422」

マミ「ハデにお見舞いしてちょうだい」プツ―

マミ「ふぅ」

マミ「連中も道連れよ…!」ウフフ…

ほむら「RPG!!!!」

 キュオッ!! チュド―――――ン!!!!!






 モク モク ……





ほむら(空、きれい…)

ほむら(……まどか…)


 ほむらちゃん


ほむら(まどか…!?)

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどかぁっ!」


『こちらキュービーワン目標に到達、投下する』

 シュゴゥ――――――――――ッッ!!!!!!


 ボッ


おわり ディスジエン〜♪
454 :安価で1レス選手権 未投稿ネタ供養 [sage]:2015/10/06(火) 02:00:17.68 ID:rd/AQVbDO
【誕生日おめでとう】

10月3日はまどかの誕生日♪

さやか「あれ? ロウソク一本多くない?」

ほむら「1・2・3…………15本あるわ」

マミ「鹿目さんは中学二年生だから…13〜14歳よね?」

杏子「じゃあさっさと一本抜いて…」

まどか「ううん そのままでいいの 私、今年で15歳だから…」

みんな「「えっ?」」

まどか「昔、留年しちゃって」ティヒッ

杏子「お、おぉぅ…」

ほむら「そ、そうなんだ…」

さやか「な、なんか今まですいませんでした…」

まどか「…今まで通りでいいよ?」

ほむら「いや…あの…」

マミ「鹿目さん…」

まどか「?」

マミ「鹿目さん… いえ…まどかちゃん!」ガシッ

まどか「マ、マミさん…?」

マミ「今日からはマミちゃんと呼んで!」キラキラ

まどか「マミちゃん…」

マミ「うんうんっ! 誕生日おめでとう! まどかちゃん!」

杏子「マミの奴、同年代の友達が発覚して嬉しそうだな」

さやか「あたし達は複雑だ…」

ほむら「まどかさんと呼ぶべきかしら…」


455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/06(火) 09:26:57.31 ID:I6b8bMBNO
乙。
人によるよな、なんかタメで話しちゃう人と敬語になっちゃう人
まどかならタメ語でよさそうだ
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/04(水) 17:30:19.24 ID:vKsT2d7e0
a
457 :保守兼ねて投下1/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:33:52.98 ID:Rl4oEbrzO
〜通学路〜

杏子「なぁ、さやか」テクテク

さやか「んー、なに?」テクテク

杏子「このさきにお地蔵さんがあるだろ」

さやか「あー、あるね」

杏子「そこのお供えものが朝にはあるのに帰りにはなくなってるの知ってたか?」

さやか「いや、ぜんぜん」

杏子「おいおい、ここ毎日通るんだからさぁー、ホラこのお地蔵さん」

さやか「フム、たしかにお菓子が置いてある」

杏子「今日はキットスカットHi-ball 味か…」メモメモ

さやか「えっ、あんたわざわざメモしてんの?!」

杏子「観察ってのは記録をつけてなんぼだぞ?」

さやか「観察してなにか意味があるの?」

杏子「順序が逆だな、観察していると意味がみえてくるもんなんだよ」

さやか「ふぅーん」

杏子「みてろ、帰りにはなくなってるから」


「さやかちゃーん!杏子ちゃーん!」
458 :2/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:34:36.98 ID:Rl4oEbrzO
杏子「おーっす、まどか」

さやか「おはよ、まどか」

まどか「おっはよー」ティヒ

さやか「今日はほむらはいないんだ」

まどか「うん、ほむらちゃん今日は用事があるんだって」

さやか「ふぅーん…、そーなんだ」

杏子「あいつの用事ってなんだろうな?」

杏子「ちょっと変わったヤツだからな、黒魔術とか爆弾の作製とかかな?」

まどか「ほむらちゃんはそんなことしないよぉ〜」

さやか「……」

ほむらが、まどかを円環の理から切り離してひとつき
はじめは魔獣の大量発生や事象の混濁など不安定だったこの世界もひとまず落ち着きつつある

とはいえ、見滝原は変わり果ててしまった
どういう理屈でかしらないが、中学校は普通のコンクリ校舎になってしまってるし、あたりは田んぼだらけ、駅前くらいしか賑わいはない

あれからイジられまくると思っていたあたしの記憶も別段かわらずにいるものだから、逆に違和感がすごい

とくに、杏子やまどか達が以前の見滝原中の制服ではなく、いわゆる普通のセーラー服を着ているのにはいまだにパッと見ギョッとさせられる。自分も着ているのになかなか慣れない

やはりこの世界は違うのだ

杏子「さやかはどうおもう?」

さやか「へ?」
459 :3/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:35:14.39 ID:Rl4oEbrzO
杏子「ほむらの用事だよ、あいつのことだからきっとフツーの用事じゃーねぇよなー」

さやか「あっ、ああ、そ、そーね…うーん、やっぱしアレかなぁ〜」

杏子「アレ?」

さやか「うん、だからさ、やっぱまどか絡みのなんかかなー?と思うワケですよ」

まどか「ふぇ…、わたし?」

さやか「うん、ほむらだもん、まどか関連以外で動きそうにないよ」

まどか「えぇ〜…、そ、そうなのかな?」

杏子「いえてるねェ〜、いつもベッタリだもんなw」


「あなた達、こんなところで道草してたら遅刻しちゃうわよ」


杏子「その声は――」

さやまど「「マミさん!」」


マミ「おはよう」ニコ


マミさんだ、この人のセーラー服姿はハマり過ぎてて怖い、というより若干犯罪臭すらする、おもに胸のせいで

どちらかというと魔法少女姿のほうがまだノーマルで、こちらはややアブノーマルといっても過言ではないが…
まぁ、そこは本人にはナイショだ

まどか「マミさんおはようございます」

マミ「おはよう鹿目さん、さっきから何を話しこんでいるの?」

杏子「ほむらがさ、珍しくまどかと一緒じゃねーもんだから」

杏子「いったいなんの用事なんだろうな?って話しさ」

マミ「たしかに珍しいわね」

マミ「でも誰にだって用事ぐらいあるものよ、あんまり詮索するのはよくないわ」

マミ「さぁ、はやく学校へいきましょ、もうベルなっちゃうわよ?」

さやか「うわっ、ホントだ!」

まどか「いそごっ、さやかちゃん!杏子ちゃん!」

杏子「お、おう!」

さやか「じゃあマミさん、またお昼休みにーっ!」タタタッ


マミ「あんまり慌てて転ばないようにねー!」フリフリ


杏子「なぁ、さっそうと現れはしたけど、マミ本人は遅刻しねーのか?」タタタタッ

さやか「ソレいっちゃダメだよ、杏子」タタタタッ
460 :4/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:35:48.93 ID:Rl4oEbrzO
朝のHRが始まっても、ほむらは教室には現れなかった。欠席だという
まどかの顔色が曇る

さやか「なにやってんだか、アイツ…」

それからは授業が始まり、いつもの日常が繰り広げられる
なにひとつ変わらないようでいて、やっぱり違う毎日、これもひとつのループと言えなくもない

ただ、あたしにとってはまだ少し新鮮ではある
ハイテクな収納机ではない素朴な机、誰が彫ったのか、彫刻刀かカッターでつけたとおぼしきラクガキもそのままだ

『MOE SAVE THE WORLD』

さやか「なんで英語なのさ」

意味がわからない、この手のものはシュール過ぎて困惑する

そんな机にノートと教科書を開いて黒板を走るチョークを追う、これも新鮮だ

詰め襟姿の恭介と、セーラー服の仁美

給食に歓喜する杏子

屋上から見える景色は一変したが、いつもの連れと他愛ない話しをする

なにもかもが新鮮だ。なぜ、見滝原は、こうなったのだろう

あたし以外のもう一人も、これを新鮮に感じているのだろうか
461 :5/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:36:22.34 ID:Rl4oEbrzO
掃除時間。まどかが窓から吹きかえってくる黒板消しの煙幕にむせている頃、あたしは机の群れを片側に寄せる作業をしていた

不意に、杏子が話しかけてくる

杏子「おい、さやか」

さやか「なァに?いま掃除中だよ?」

杏子「口が動いたからって手はとまんねぇーよ、まぁ聞けったら」

さやか「?」

杏子「昔な、インドに2人の偉大な王がいたんだ」

さやか「いんど…??」

杏子「あるとき連中は大きな決心をするんだな『人びとを救う』ってやつだ」

杏子「で、ひとりは悟りを開いて神サマ仏サマ的な感じで人びとを救うことにしたワケよ、これはこれで大変なことだよな」

杏子「ただ、もうひとりの方は悟りを開く力があるにもかかわらずにあえてそれを拒み」

杏子「自らの意志で人の身のまま地獄に落ち、すべての苦悩とさ迷い続ける魂を救おうとした――」

杏子「それが地蔵菩薩である」

さやか「である…っ!?」

杏子「なっ!かっけぇだろっ!」

杏子「『じつはカッコいい地蔵』、マジやべぇな」

さやか「あんたいつからそんな地蔵マニアになったのよ…」

杏子「図書館で読んだんだよ」

さやか「な る ほ ど 」
462 :6/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:37:04.36 ID:Rl4oEbrzO
図書館。杏子がこんなに図書館にハマるとは思ってもなかった

聞けば、ウチに来るまでは本なんてロクに買えたことがなかったものだから、本自体に興味をもつこともなかったらしい

それが学校で図書館というものと出会い、イッキに火がついたようだ

本人は屈託なく話すが、自分にはない苦労を経験している杏子を思うと、なんともいえない気持ちになる

まぁ、借りてくる本はファーブル昆虫記とかその手のばっかで
成績にはまるで貢献していないどころか、授業中までソッチを読むか、読みつかれて寝ているかなので、杏子はやはり杏子だな、という感じではあるが

杏子「だからさぁー、さやかも帰りをたのしみにしとけな!」

杏子「なんつってもあのお地蔵さんは " ものを食う "って都市伝説で有名だかんな」

杏子「けっこうヤベぇ事件になりそうだぜ、コイツは…!」ギラーン

さやか「ちょっとちょっと、ウキウキハイテンションなのはわかるけどさ」

さやか「帰りはほむらん家に様子みにいくって昼休みにみんなで話したじゃん」

さやか「あんたもアイツのプライベートな秘密をあばいてやるんだー、って息巻いてたと思うんだけど?」

杏子「あっ!…ちっ、すっかり忘れちまってた…」

さやか「まぁ、どーせほむらのことだからロクでもないオチだとは思うけどね」

さやか「たぶんといわず時間のム
ダだよ、」

さやか「まどかにはあたしがつき合うから、あんたはかまわず地蔵チェックにいっといでよ」

杏子「いやいや、それには及ばねーよ」

杏子「あいつは変人だが大切な魔法少女仲間だ、見舞いにくらいいってやんねーとな」

杏子「それにアイツ、あたしら以外に友達いねーだろ」

杏子「マミの二の舞にはさせたくねぇ、さりげなくあたしらがサポートしてやんねーと、な!」

さやか「義侠心アツいねー、杏子は」

杏子「さやか」

杏子「あんたには負けるって」ニッ

さやか「む…、いいから、ちゃっちゃと掃除すませちゃうよ、ホラいったいった」

杏子「家主殿は照れ屋じゃのーww」

さやか「やかましいわ」
463 :6/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:37:45.28 ID:Rl4oEbrzO
杏子は、偽街のときと同様、ウチの居候となっていた

だが、そのいきさつは不明だ

ほむらに問いただすと、


ほむら『設定を煮詰めるヒマなんてなかったわ』


だそうだ。杏子本人には何らかの記憶があるらしく、あたしをすごく信頼してくれているのは伝わるが、あいにくこちらは『気づいたら住んでた』という状況だ
記憶にないことを感謝されるのも意外とツラい

あの顔をみてると、

「じつは覚えてなくてさ、何があったんだっけ?」

とは言いだせず、こんなことなら、とっととあたしの記憶もパンっと一新してもらった方がいいのかもしれないが、それもない

ほむらが何を考えているのか、いまいちよくわからない

まどか「さやかちゃん、魔獣退治のときにほむらちゃんケガとかしてないんだよね?」

さやか「ぜーんぜん、ぴんぴんしてるよ」

まどか「そっかぁ、じゃあなんで学校お休みしちゃったんだろ…?」

さやか「心配しなくてもだーいじょうぶだって、まどか」

さやか「ほむらはあたしら魔法少女のなかでもそうそうくたばりそうにないキャラしてるからね」

さやか「心配するような理由じゃないと思うよ」

まどか「そうかな…?」

杏子「さやかの言うとーりだぜ、まどか」

杏子「あいつは顔色はわりぃが意外とタフだ」

杏子「いってみたら『あら、ごきげんよう、あなた達』とかいってスマしたツラして出てくんじゃねーの?」

まどか「てぃひひ、そだね、杏子ちゃん」
464 :7/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:38:31.11 ID:Rl4oEbrzO
ほむらん家に向かって3人でテクテクあるく
マミさんは受験生用の補習に参加していて不在だ

それにしても、ほむらはなんだって人里から離れた、山のなかの一軒家などに居をかまえたのか

それがカッコいいとでも思っているのか
はたまた単に引きこもりなのか

まぁどちらにせよ、ほむららしく、怪しげな独自の感性にもとづいているのだろう

歩かせられるこちらとしてはいい迷惑だ

さやか「うへー、まぁだ蚊がいるよ…」ペチッ

杏子「おい、水の音が聴こえてきたぜ、もう近いだろ」

まどか「ほむらちゃん良いとこ住んでるよね〜、でも一人で住んでてさびしくないのかな?」

まどか「夜とかだと、わたしならちょっと恐いなぁ」

杏子「そりゃあほむらのことだ、儀式にちょうどいいからに決まってんじゃん」

さやか「ぎ、儀式ってあんたね……」

まどか「うぇひひ…でも似合っちゃいそうなんだよねぇ〜」

杏子「ぜったいそうだって、この山、方位磁石がぐるんぐるん狂っちまうので有名なんだから」

さやか「また怪しげな知識を…」

杏子「さやか、図書館には郷土資料だってあるんだぜ」

さやか「ハイハイ、あんこ先生」

杏子「おい、なんだよそりゃ」

まどか「あんこ先生は物知りさんだねっ」

杏子「まどかまで…、ちぇっ、イケニエにされてもしらねーぞ」
465 :8/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:39:15.23 ID:Rl4oEbrzO
郷土資料、か…。これだけ姿をかえたものを郷土と呼べるのか?
あたしは生まれも育ちもココということになっているが
すっかり異邦人だ

とはいえ、

さやか「すぅ―…」

さやか「ふぅ〜…」

さやか「…♪」

山の空気がおいしい、わざわざほむらの気まぐれにつきあうのもめんどくさいと思っていたが、ちょっと気がかわった

うっそうと繁る木々の中を3人であるく
ドーム状のカーテンの隙間から木洩れ日がチラチラときらめいていて、薄暗い辺りを照らす、とても綺麗だ

どこからともなく鳥や虫の鳴き声が聴こえてくる、川を流れる水の音も

いまはまだ視界から隠れたこの川を渡った先に、ほむらの邸宅がある

さながら片田舎のシャイニングだ。いや、まんまミザリーなのかもしれない

杏子「あっ!」

まどか「橋が…!」

さやか「ありゃま…」
466 :9/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:39:56.78 ID:Rl4oEbrzO
いつもは丸太橋がかけてあるのだが、それが向こう側にあげてあった

まどか「あ、」

まどか「なんか立て札があるよ」

杏子「あん?」

さやか「んー、どれどれ」


 愛しのまどかへ

 今日は学校にいけなくてごめんなさい

 でも、まだもうちょっと逢えないの

 寂しい思いをさせるわね

 私も、本当にツラい

 明日の朝、あなたの家へいくわ

 それまで、待ってて

         暁美 ほむら


杏子「なんだコリャ?」

まどか「ほむらちゃん…」

さすがにまどかも困惑している

ほむらがコミュ障なのは今にはじまらないが、この世界ではケータイもメールもなぜか無い

詳細をはぶいた、一方的な連絡がそこにはあった

杏子「やれやれ、しょうがねぇーな」

杏子「ちょっと向こう岸までいってかけ直してくる」ヘンシン

杏子の魔法少女姿をみて少し安堵する

この世界では数少ない、元とおなじ姿を維持している例だからだ

まどか「まって、杏子ちゃん」

杏子「ん?」

まどか「ほむらちゃんが待ってて、っていってるなら、わたしも待とうかなって」

杏子「いいのか?それで?」

まどか「うん、ごめんねっ、付き合わせちゃって」

杏子「まぁ、まどかがいいならべつにいーさ」

杏子「ほむらもべつに病気ってワケでもなさそうだしなー」

まどか「さやかちゃんもごめんね」

さやか「気にしない気にしない、あたしらだってほむらの友達だし」

さやか「ちょっとしたハイキングで良かったんじゃない?」

杏子「ハイキングならおやつが欲しいなぁ〜、あたしは」

まどか「コアラのハシシならあるよ、杏子ちゃん」

杏子「マジか!?くうっ!」

まどか「じゃ、帰りながらたべよっか」

杏子「おうっ」

 コレ、チョコガスッゴイオイシイヨネ〜 ダナ!

ほむらの用事、警戒するほどのことではないのかもしれない
ただ、あたしには円環の使者だという自覚がある
友達ではあるが、手放しで受け入れるわけにはいかない

少なくとも、いまはまだ
467 :10/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:40:41.83 ID:Rl4oEbrzO
まどかと別れて、杏子とふたりで家へとむかう
例の地蔵ロードに近づいた

杏子「おっ!」

 タタタタッ!!

 オーイ! サヤカァ――!

さやか「ハイハイ」


杏子「みろっ!」

さやか「どれどれ、完食してた?…ん、まだそのまんまじゃん」

杏子「そうなんだよっ!」

杏子「…ってことはつまり、いまから食う可能性大ってことだ!」

杏子「統計上そろそろこんなチャンスがくるんじゃねーかと」

杏子「ひそかに期待してはいたが、今日だったとはな」キョロキョロ

杏子「よしっ、さやか、あそこのバス停でバス待ってるフリして張り込みだ」

杏子「現場をおさえてやろーぜ!」

さやか「えぇーっ!帰ろうよ、夜中に魔獣でるかもしんないし、そのまえにお風呂はいりたいし、今日レベル15までは上げる予定だったし」

杏子「なにいってんだよさやか」

杏子「そんなのあとでもできるだろ」

杏子「地蔵がものを食う瞬間は、いましかねーんだよ」マガオ

さやか「ハァ…」

そもそもあんたが妙なバグ技つかわなければ、あたしにはレベル33でいいとこまで進んでるセーブデータがあったんだ

ニューゲームしか選択できないまっさらな画面をみたときは泣いたぞ

QB「ナニやってるんだい、君達?」
468 :11/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:41:18.74 ID:Rl4oEbrzO
杏子「キュゥべえじゃねーか」

QB「やあ」

さやか「あんたこそこんなとこでナニしてんのさ?」

QB「質問に質問でかえす、人間はいつもこうだ」

さやか「ハイハイ」

杏子「おまえいつもヒマそうでいいよな」

QB「杏子にいわれたくないよ」

QB「それに僕がヒマだなんてとんでもない、現についさっきまでも」

QB「キュウ、キュウ、キュキュキュウ〜」

杏子「はぁ?おまえいつも人語を話してたかと思うとソレにかわんな」

杏子「わけわかんねーよ」

QB「キュウーっ!」

さやか「……」

哀れな宇宙生物。ほむらの力で、都合の悪いことをしゃべろうとするとストップがかかる

ただ、それもほむらに使役されてる、ということだけ伝えきれないに過ぎない

コイツらでさえ以前のことはキレイさっぱり忘れてしまってるのだ
主人に反感を抱いたとして、それが召し使いのグチの域をこえることはない

一度コイツらに改変前のことについて話してみようかとも思ったが

他ならぬほむら本人が同じように話してミスしている

不用意に打ち明けるのは得策とは思えなかった
469 :12/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:41:53.97 ID:Rl4oEbrzO
杏子「あたしらはこのお地蔵さんがものを食う、って噂の検証にきてんだ」

杏子「おめーみてーなヒマヒマ星人と一緒にすんなよな」

QB「へぇ、この地蔵にはそんな言われがあるのかい」

QB「ここには毎日きてるけど、あいにく僕はまだそんな光景みたことないなァ」

QB「それはともかく、ちょっと失礼するよ」ツ―

QB「ほぅ、今日はキットスカットHi-ball味か」

QB「どれ」ペリ、サクッ

杏子「あっ!」

QB「うん、なかなかイケるじゃないか」ムシャムシャ

QB「脳天にスカッとクル、爽快ウェハースだね」

杏子「おまえ!貴重なエサをなんで食っちまうんだよっ!」

QB「おかしいな…?杏子、君は食べ物を粗末にあつかうことにはいつも反対だったじゃないか」

QB「こんなところに放置されてあるより、僕の腹にしまった方がいくらかマシなんじゃないのかい?」

QB「安心してよ、ココのお菓子は毎日僕が回収にあたっているからね」

杏子「はぁっ!?」

杏子「じゃあ昨日はなんだったかいってみろよ」

QB「ブラックライトサンダー」

杏子「そのまえは?」

QB「すこんぶだ、コレは僕の口には合わなかったな」

杏子「マジかっ!」

さやか「残念だったね杏子、たぶん普通のひとには見えないから」

さやか「キュゥべえがムシャムシャたべたら勝手に消えてくようにみえたんじゃない?」

杏子「なんだよつまんねー、あたしはマジで地蔵が大口開けてむさぼるとこがみたかったのに…、拍子抜けじゃん…」

杏子「あーもう、帰ろうぜさやか」

くっくっくw セーブデータを破壊したバチがあたったのだ、ざまーみろ

杏子「なにニヤついてんだよ」

さやか「べつに〜、なぁ〜んにも〜w」

杏子「ニヤついてんじゃねーか」

さやか「そうかな?いーから帰ろうよ、杏子」

杏子「へんなヤツ」

さやか「そりゃあ、さやかちゃんは不思議ちゃんですから」

杏子「ただのバカだろ」

QB「君達、つかいおわったグリーフキューブはこまめに持ってきてくれよ」

QB「いつもためてためて、急にドサッと持ってこられても困るんだよ」

杏子「だったら回収に来なよ、菓子ばっか食ってないでさァ〜」スタスタ

さやか「あんたがいうか…」スタスタ
470 :13/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:42:41.48 ID:Rl4oEbrzO
深夜、

杏子「さやかコッチだ!」バシュッ

さやか「うんっ!」バシュッ

杏子「いた!マミのやつもう始めてやがるぜ」

魔獣だ、基本的にはまどかが創った円環システムの頃とかわらない

マミ「おそいわよ、あなた達!」ダン! ダン!

魔獣「ギャース!」

さやか「うひゃー、こりゃまたいっぱい」

さやか「各自わかれて始末しますかね」

ただし、その性質は田畑を荒らすことだったりしてなんか違う
姿かたちもイノシシとかシカ、サルみたいな感じだ
まぁ、凶暴ではあるし体も大きく、危険だ。あたし達魔法少女が戦わなければ被害は確実にでるだろう

それに、人型タイプがいなくなったワケではない

マミ「ちょっとまって、駅前の方にも反応があったの」

マミ「たぶん暁美さんが向かってる、応援にいってあげて」

杏子「さやか、いってやれ」

さやか「え?」

杏子「コッチはあたしが網張ってマミの銃撃で追い込んでくれりゃまとめて狩れる」

杏子「ほむらひとりでも問題ないだろうが、近接に強いのがもうひとりいた方が安心だろ」

さやか「…うん、わかったよ」

さやか「杏子とマミさんも気をつけて」

マミ「頼んだわよ」
471 :14/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:43:16.05 ID:Rl4oEbrzO

 シュオオォォ―――――――!!!!

田んぼの合間合間に立っている電信柱のてっぺんを蹴って、空を跳ぶ

灯りはまったく無いが、今夜は月夜だ。視界は良好だった

やがて暗い海に浮かぶクラゲのような外灯がみえてくる、街に近づいてきた

さやか「みえた」

駅前ちかくの雀荘からチカチカと断続的に火花がみえる、ほむらだ



ほむら「おそかったわね」

ほむら「コッチは終わりよ」

さやか「……」

サブマシンガンのカートリッジを交換しながら変身を解く

ほむら「」バラタタタタタッ!!

おそらく最後の一匹であろうハゲ魔獣がハチの巣になって消し飛ぶ

ほむら「ふぅ」

さやか「…あんたね、学校こなかったくせしてなんで制服なのさ」

ほむら「セーラー服と…」チャキ

さやか「ああっ、ハイハイ、わかったから…」

ほむら「つまらない反応ね」

またわざわざ変身して、収納して、変身をといた。意味がわからない

さやか「……なんで、学校休んだの?」

さやか「まどかが寂しそうにしてたよ」

ほむら「あなたには、関係のないことよ」

さやか「あっそ、あんたはまどかしか眼中にないもんね」

さやか「そのまどかの願いも、目にはいらないくらい」

ほむら「……」
472 :15/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:43:54.59 ID:Rl4oEbrzO
ほむら「ねぇ」

ほむら「私はあなた達が円環の理でどう過ごしてたのかは知らないけれど」

ほむら「まどかは死んだワケでも魔女になったワケでもないの」

ほむら「ただその願いのために、だれからも認識されない、記憶にもない」

ほむら「そんな存在に成り果てたのよ」

さやか「だからって――」

ほむら「そう、彼女はそれを覚悟してた」

ほむら「あの子は、強くて、やさしすぎるから…、それができてしまう」

ほむら「だから私がつれもどした」

さやか「それはあんたのエゴ」

さやか「まどかの望んだことじゃない」

ほむら「フフ…、そうかもね」

ほむら「でも、たとえそうだとしても」

ほむら「ひとりぼっちはさみしいじゃない」

さやか「う…」

ほむら「私の心はかわらない」

ほむら「私はいままでどおり、これからも、まどかが平穏無事に過ごしていける世界を維持するだけ」

ほむら「それをどう思うかはあなたしだいよ」

ほむら「また最初の頃みたいにつっかかってくるのもよし、もちろん仲良くしてくれれば、それはそれで嬉しいのだけど、ね」

さやか「なんで殺さないのさ」

さやか「記憶も、消すんじゃなかったの?」

ほむら「率直に言うわ」

ほむら「あなたはまどかの親友、殺してまどかを悲しませるようなことはしない」

ほむら「記憶に関してはインキュベーターに対する保険よ」

さやか「へぇ…、それじゃあこの見滝原の変化はナニ?まどかの守ろうとしたこの世界をすっかり変えてしまった理由は、なんなの?」

ほむら「あなた、質問ばっかりね」

ほむら「いいじゃない、こんな世界も」

ほむら「それに、この変化は私にもよくわからないし」

さやか「わからない…?」

ほむら「ええ、悪魔なんて、初めてやるもの」クス

ほむら「まぁ、私にはたいして変わってるようには思えないけど…」

さやか「ぜんぜん違うよ、記憶、だいじょうぶ?」

ほむら「フフフ、あなたを置いて、私の記憶だけコッチに合わせてしまうのもおもしろそうね」

ほむら「それじゃ、もう行くわ」バッサァ

ほむら「さやか」

さやか「なにさ」

ほむら「風邪ひかないようにね、最近じゃバカもあぶないらしいから」


 バッサ… バッサ…


さやか「ったく、バカ代表みたいなカッコしてなにいってんだか…」
473 :16/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:44:30.82 ID:Rl4oEbrzO
杏子やマミさんのところに戻る
やはり2人であの数は多すぎたようだ、あたしも加勢してなんとか日が昇るまえに始末できた

その帰り道

杏子「やーれやれ、もう夜が明けちまうよ」

さやか「ホント、魔法少女って意外とめんどいわ…」

杏子「おっ…」

杏子「おいさやか…!」

急に杏子が小声で話しかける

さやか「なにー?」

杏子「シッ…!みろよ」

さやか「?」

みると、例の地蔵のまえでホームレスのおっさんがなんかしている

杏子「アレは…、お菓子を置くほうの現場だっ!」

さやか「えぇ〜、このタイミングで!?あたしゃ帰って寝たいよ…」

おっさん「!」

杏子「気づかれた!?」

おっさん「」ダッ

さやか「にげた」

杏子「あれは…」

杏子「親父!」

さやか「ええええ!?」

杏子「親父ィ――っ!!」ダッ

さやか「ちょ、ちょっと杏子!」


 ダダダダダダッ!!


さやか「いっちゃった…」

474 :17/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:48:13.76 ID:Rl4oEbrzO
さやか「やれやれ、どこにいったのやら」

さやか「杏子の親父さん、生きてたんだ…」

さやか「まぁ、アレがそうとは限んないけど」

さやか「あ、いた」


河川敷の土手のあたりで杏子がひとり、ポツンと座り込んでいた
後ろから声をかける

さやか「きょーおこ」ポン

杏子「さやかか…」ムニ

指が杏子の頬に直撃するが、ほとんど反応がない

さやか「どうしたのさ」

杏子「親父じゃなかった」

さやか「そっか」

杏子「通学路だから子供の安全をねがってお供えもんしてるんだってさ」

杏子「一緒に暮らしてはないけど、おっさんにもガキが2人いるらしい」

さやか「そっか」

杏子「……」

さやか「……」

杏子「さやかはさ、なんであの時あたしを引きとめたんだ」

杏子「……いや、やっぱいい」

杏子「」ザッ

さやか「どこいくのさ」

杏子「べつに、ちょっとブラつくだけだよ」

さやか「あたしも一緒にいっちゃダメかな?」

杏子「ムリすんな、帰って寝ろよ」

さやか「でも、ひとりぼっちはさみしいじゃん」

杏子「!」

さやか「ふたりで帰ろうよ」

杏子「……」

杏子「じゃあ帰る」

さやか「うん、かえろ」



杏子「なぁ、さやか」テクテク

さやか「なに?」テクテク

杏子「奇跡ってあるかな」

さやか「奇跡も魔法も、あるんだよっ!」

杏子「あ、バカに聞いてゴメンな」

 ナンダトコノーッ! イヤ、ダッテバカジャン


おっさん「杏子…、達者でな…!」ウルウル
475 :18/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:51:02.30 ID:Rl4oEbrzO
〜田んぼ道〜

さやか「あうー」フラフラ

杏子「いいかげん目を覚ませよ」

杏子「もう、まどかん家に着いちまうぞ」

今朝まどかから電話があった
寝ボケあたまでよく聞いてなかったが、とりあえず集合だ
日曜だというのに、もうすこし寝かせて欲しい


〜まどハウス 田舎Ver〜

ほむら「コレは私が愛をこめて作ったまどかのためだけのもの」

ほむら「本来あなた達の口に入るものではないのよ」

まどか「ほむらちゃんね、昨日1日がかりでわたしのためにこんにゃくゼリー作ってくれてたんだって」

まどか「でもこんなにたくさんあるからみんなで食べようよ〜、ってお願いしたの」

ほむら「豊作だったのよ、こんにゃく芋が」

さやか「こんにゃくゼリー、だと…」

あたしの睡眠時間をかえせ

杏子「ウマそうじゃん、手作りかよ!」

コイツはなんでこんなに元気なんだ

ほむら「ラズベリー味、りんご味、ミルク味、かぼちゃ味、メロン味があるわ」

ほむら「まどかには、特にこの…かぼちゃ味、を食べて欲しいの…自信作だから////」ポッ

しらんしらん

ほむら「ちなみに当初はミルクではなくチーズ味を予定していたのだけど、チーズ味のゼリーってどうなのかと考え直してけっきょくミルクに落ちついたわ」

なぎさ「なぎさはチーズのほうがよかったのです」

マミ「でもミルク味もいいじゃない、私、牛乳プリンとか好きよ」

マミさん、ソレめっちゃ当てつけられてますから

杏子「いいから食おうぜ」ヒョイパク

ほむら「ちょっと杏子っ!まだまどかが手をつけないうちからナニしてるの!?」

杏子「うん、意外とイケるわ」モグモグ

ほむら「ま、まどかっ!さぁ食べて!私の愛の結晶を…っ!」グイグイ

まどか「ほ、ほむらちゃん落ちついて…!よく噛まないと窒息しちゃうよぉ〜」

 ギャーコラ ギャーコラ

さやか「やれやれ」ヒョイ

さやか「ラズベリー味ねぇ…」パク

さやか「」モグモグ

さやか「すっぱい」


敵なのか友人なのか、はたまたその両方なのかよくわからない変人が管理している世界は

よくわからないまま時が過ぎていく

観察と記録を繰り返せば、そこに意味をみいだせるのだろうか

うらがえした日常は、わりとダラダラしていた



おわり
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 14:52:49.58 ID:Rl4oEbrzO
なんかカウント数えまちがえとる…orz
以上なのです
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 22:12:15.45 ID:t/WRvm4do
なんか面白い世界観だった
おつ
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 23:59:51.86 ID:OWv7Og3l0
久々の小ネタかと思いきや小ネタと呼んでいいのか迷うぐらいしっかりしたのが来ててビビった
QBの影響力が弱まってテクノロジー水準が下がった世界とかそんな感じかな
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/12(木) 18:55:34.28 ID:uulUOLukO
とりあえず連中にセーラー服きせてみたかっただけなんです、自分のノスタルジー趣味にキャラがつき合ってくれました

叛逆後でしばらくたって、ケンカするのもいい加減つかれてきた、ちょっと寂しがりやなさやかちゃん達という風情です

>QBの影響力
なにも考えてませんでしたが、確かにほむらの支配下に置かれたとなると、人類史に関わっていた存在である以上、過去現在未来に文明水準的な変動があってもおかしくないですね。けっこう目からウロコな考察でした

小ネタにしてはダラダラ長いところ、最後まで読んでくださってありがとうございます
480 :1レス用の没作品の供養 [sage saga]:2015/12/12(土) 09:56:14.15 ID:Us6zAAceo
[日向カガリのスズネちゃん洗脳日記]

◯月◯日 くもり
あの子、天乃スズネを捕まえたけど、問題が発生した。
キュゥべえによると、現在ホオズキ市には、私と、双子の妹のマツリ、あの子の3人しか魔法少女がいないらしい。
あいつ曰く、「殺されるとわかっているのにわざわざ魔法少女を増やすわけないじゃないか」ということだ。
これじゃあの子を暗殺者にすることができない。……まあいい。それなら別の方法であの子を絶望に追い込んでやるから。

◯月●日 快晴
ニヤニヤが止まらない。あの子は馬鹿みたいに、私に屈託ない笑顔を向けたのだ。
施した洗脳魔法はそう複雑なものじゃない。あの子の中の"ツバキ"を塗りつぶして、"私"を上書きしてあげたのだ。
あの子はこれから命の恩人である"私"に人生を無茶苦茶にされ、裏切られるのだ。
その笑顔が絶望に歪むのを早く見たい。でも今はまだ我慢しなきゃ。

◯月△日 雨
朝起きたら、朝ごはんが出来てた。あの子が作ったらしい。
あの子が私のために作った朝ごはん。もし、私がそれを「マズイ」って言えばあの子はどんな顔をするだろうか?
嗜虐心を胸に抱きつつ、私は朝ごはんを口にした。

 ──ツバキのごはんの味がした。

私は箸を置き、「もう、いらない」とだけ告げて、その場を離れた。その間に、あの子の顔は見なかった。
それどころじゃなかったからだ。今の私の顔を誰にも見られたくない。
扉に鍵をかけ、私は必死に、あの子を絶望させる妄想にふけった。
 ──扉の外から聞こえる、私を心配する声を追い出すように

△月▲日 雨
ふと、あの子に、どうして魔法少女になったのか聞いてみた。
あの子はこう答えた。

「私を助けてくれた、あなた(ツバキ)のような魔法少女になりたかったから」
「苦しんでる人に手を差し伸べられる、カガリ(ツバキ)のような正義の味方になりたかったの」

私と似ても似つかないツバキの高潔さを持ちだされて、私の心の汚さを浮き彫りにされた気がした。
不意に孤独感に襲われる。
ツバキもマツリも、スズネちゃんも綺麗で、私一人が醜い。
この世界で自分だけが汚れている、そんな感覚を私は抱いた。

 ──もしも、世界すべての人間を道連れにして死ねたら、この孤独感は消えるのかな
 ──きっと、みんな、私に怨嗟の声を吐きかけて死ぬ。そこには綺麗な人なんて誰ひとりいないに違いない。

唐突に、あの子に後ろから抱きしめられた。
憎んでも憎みきれない相手のその行動は、私を落ち着かせる時のツバキそのままだった。
振りほどくことはできなかった。

△月■日 晴れ
スズネちゃんが死んだ

事の始まりはマツリの魔女化だった。
どうして、マツリが魔女化したのか、正確には分からない。キュゥべえが何かしたのかもしれないし、孤独がマツリの心を殺したのかもしれない。
マツリを置いていったことを今更ながら後悔した。

マツリの魔女は強かった。
スズネちゃんは重傷を負い、けれど、ツバキの魔法を全力で放ち、マツリの魔女を燃やした。
結界は解除され、スズネちゃんはその場に崩れ落ちた。

ここで、治療魔法をスズネちゃんにかけていれば、結末は変わったかもしれない。
だが、その時、私は迷ってしまった。

 ──ツバキとマツリを殺したスズネちゃんを助けるのか?
 ──いつか私の嘘がバレるかもしれない。その前に殺した方がいいんじゃないか?

スズネちゃんはそんな私を見て困ったように微笑んだ。
そして、スズネちゃんは限界に近かった自身のソウルジェムを砕いた。

***

 ──どれぐらい長く、そうしていたのか憶えていない。こんなに長い間、スズネちゃんの顔を眺め続けたのは初めてだった。

 妹が死に、執着していた相手も死んだ。
 だというのに、私の心は驚くほどに凪いでいた。

 微笑んだまま横たわるスズネちゃんの亡骸は、とても綺麗だった。
 その姿を眺めていると、自分の中の心の汚れが洗い落とされていく気がした。
 ふと、私は、見るだけではなく、スズネちゃんに触れてみたいと思った。

 私は壊れ物に触れるようにスズネちゃんの服を脱がせ、生まれたままの姿にした。
 そして、私もまた服を脱ぎ、そのままスズネちゃんを抱きしめた。
 暖かなものが、私の胸に満ちていく。
 そして、私は目を瞑り、自分のソウルジェムを砕いた。
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/12/12(土) 10:00:57.19 ID:Us6zAAceo
サイコパスのカガリさんが、憎んだ相手の死んだ後、その相手に恋をする話。
色々納得行かない出来だったのでお蔵入り。
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/25(金) 03:24:50.22 ID:BxVvoCDkO
安価でワンレス間に合わなかったぜい!55に1票だぜい!


ほむら「 ルンバルンバ――! ルンバルンバルンバ――ア――!!!! ルンバルンバ――♪ 」


明日も仕事だぜい!
483 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/04(月) 19:51:39.98 ID:DiGcccSY0
a
484 :なんやかんやで時間切れだったワンレスを増しで供養、お題は【宿敵同士でデート】 [sage]:2016/01/27(水) 05:31:57.01 ID:9PHAccvSO
ほむら「このお題は…っ!」

QB「やぁ、ほむら。デートしようよ」

ほむら「……やっぱり」

QB「焼酎はロックでいいかい?それとも水割り?」

ほむら「なんでデートでいきなり居酒屋なのよ…、あつかいヒドすぎでしょ」

さやか「淫獣に女の子の気持ちなんてわかるワケないじゃん」シュタッ キュブッ!!

ほむら「美樹さやか!」

さやか「転校生もとい悪魔さんはぁ〜」

さやか「この円環天使さやかちゃんがしっかりエスコートしてあげるよっ!!」

ほむら「…やっぱり」ハァ

さやか「さ、水のみえる公園に噴水の水でも観にいこっか」

ほむら「やたら水場にこだわるわね」

さやか「ホラホラ、ほむほむ、フクロウとかハトとか思わせぶりな彫像と噴水のコラボだよ!」

ほむら「ほむほむやめて…、ってかどーせならまどかと…きゃっ!」ドサッ

さやか「水場といえば、濡れ場だよねぇ〜」ウマノリ

ほむら「ちょ、ちょっと!本気なの…!」

さやか「あたしはいつだって本気だよ……はぅっ!」トスッ

織莉子「あぶなかったわね」

ほむら「美国織莉子!」

織莉子「暁美ほむら、貴女はわたしとデートする運命」

ほむら「お断りします」テテテ

 ガキイィン!! ほむら「うわっ!」

キリカ「織莉子の宿敵は私の宿敵!愛についてこぶしで語り合おうか、ほむほむ!」

ほむら「ほむほむいわないでっ!」

おりきり「「問答無用!!」」ダッ!!

ほむら「くっ…!身から出たサビとはいえ…宿敵が多すぎるっ!」スタコラー

マミ「こっちよ!暁美さん!」パシッ

ほむら「巴マミ!」

マミ「暁美さん、ケーキ食べたいと思わない?」タタタタ

ほむら「え?」タタタタ

マミ「そう、たとえば私の手作りケーキとか」タタタタ

ほむら「ハッ!手首にリボンがガッツリと!」ギュウゥ

マミ「まっ平らなスポンジに、ふっくらフワッフワな生クリームを押し当てる瞬間って、わりと快感なのよ」タタタタタタ!!

ほむら「だれか助けてーっ!テイクアウトされるー!」

マミ「ガンカタよ!ガンカタ!ガンカタしましょう暁美さんっ!!」ドドドドド!!
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/27(水) 05:33:03.50 ID:9PHAccvSO

 ドドドドド…

杏子「もう大丈夫だぞ、ほむら。マミはあたしの幻覚魔法でタヌキの置物をお持ち帰りだww」

ほむら「たすかったわ、杏子」ハァハァ

杏子「ほんじゃま、メガネでもかけてよ、みつあみはあたしがやってあげっからさ」アミアミ

ほむら「ちょっと待ちなさい、まさかあなたまで…」

杏子「ペロペロキャンディーおぼえてるか?」

ほむら「私は投げ捨ててなーいっ!!」ピュ―ン


ほむら「はぁ…はぁ…、もうヤダよぅ…こんなお題…」トボトボ

 モヤァ〜…

ほむら「なんか霧が…、ハッ」

ワル夜「キャハハハハハ!!!!」パォーン

ほむら「時間停止!時間停止ーっ!!」カチカチカチィ!!


ほむら「もうダメ…もうムリよ…」ドサッ

ほむら「気がつけば、敵ばっかりつくってたんだ…私……」

ほむら「つかれた…」

 ちゃん…

ほむら「もうつかれたわ…、このまま眠らせて…」グッタリ

 ちゃん… ほむらちゃん…

ほむら「!」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどかっ!?それもアルティメットな!」

まどか「そうだよほむらちゃん。じゃあ〜、デートいこっか♪」

ほむら「……」

ほむら「うん!」

まどか「だれにもじゃまされないように飛んでいこうよ」

ほむら「ええ、そうしましょう」バッサァ

ほむら「……敵になって、よかった…!」ツツ―

まどか「もぉ〜、ほむらちゃんは泣き虫さんだねっ」

おしまい
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/28(木) 02:53:47.05 ID:A4zcbtjso
ハッピーエンドでよかった
ほむほむかわいいな!
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/30(土) 22:51:54.37 ID:mC/r6EN80
>>480なんか新しいカップリングに目覚めちまったどうしてくれるww

>>484こうしてみると本当に敵ばっかりだなww杏子はアレだが
488 :なんか最近ぜんぜん間に合わせきらん…。どーせなのでまた増しで。お題は【ひとりの時間】 [saga sage]:2016/02/02(火) 15:38:42.67 ID:cFVEwBQyO

朝――


杏子「さやかぁー、おっせーぞ」

さやか「んぐんふ」シャコシャコ


さやか「」ガララララ

さやか「んぺっ」バシャ


杏子「いっつもギリギリじゃねーか、遅刻しちまうぞ」


さやか「はいはい」バタバタ


「「いってきま〜す!」」



ほむらが、まどかを円環の理から切り離し、またいつかみたような日常が戻ってきた

まどかが帰国子女だったり、マミさんの周囲にいつの間にかなついた幼女、すなわちあたしの元同僚なぎさがいたりと、不可解な変更点がいくつかあるが、個人的にその最たるものはといえばやはり、

杏子がウチに居候し、学校にかよっていることだった


さやか「あいつなんでこの設定にこだわるかねー…」


学校はまだいい、ちょっと賑やかになったといったところだ


杏子「まどかー、どうだいあたしのダンス、アメ公にも負けてねーだろ?」パッパッ

まどか「きょ、杏子ちゃんっ…!机をダンスゲームのパネルみたいに跳び移るのはやめたほうがいいよぅ…!」

さやか「………」


問題は家にかえってからだ
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/02/02(火) 15:39:22.09 ID:cFVEwBQyO
杏子「さやかー、ゲームしよーぜー」

さやか「宿題あるでしょーが」


杏子「さやかー、あのCDどこやったっけ?」

さやか「あんたがケースに入れないからでしょーが!たまに入れてたとして違うの入ってるし!」

杏子「あ、あった」

 バオッ \キッカートジャムマダファッカー!!!!! デデデーン♪/

さやか「音デカっ!!」キーン


杏子「さやかー、ちょっとコレみてー」

さやか「あーもう、いまいそがしいの」

杏子「なァ、さやかってばー、スゲー面白そうなモンみつけたんだって」

さやか「はいはい、あとでね」

杏子「『心に宿ったひとつの蕾』」

さやか「!」

杏子「『それは日に日にふくらんで』」

さやか「ちょっ、あんた!」ガタッ

杏子「『もしも貴方が見つめたなら』」

さやか「かえせっ!コノッ!!」バッ!!

杏子「『かわいい花を咲かすことでsy… 』あーっ、いいじゃんケチー」

さやか「よくない!」

さやか「あんたなんちゅーもんほじくり出してくれんのよっ!/////」クァーッ

杏子「そんなおこんなよ、いいじゃねぇか、ポエマーさやかちゃんで」

さやか「ポエマーとかいうなっ!」

杏子「えぇ〜、だってあと第四集まであったぜ?」

さやか「なっ!?」

さやか「……もしかしてあんた…」

杏子「ああ、全部よんだwwww」

さやか「殺してやるコノヤロ――――ッッ!!!!」ドギュウゥ――ンン!!!!

 ゲラゲラヒャッハー ヴォオオォォォォォ!!


いつもこんな感じでふりまわされ、自分のペースで過ごせたためしがない
そもそもひとりの時間なんて、あるわけないのだ
490 :南無 [saga sage]:2016/02/02(火) 15:40:03.36 ID:cFVEwBQyO
さやか「ああ〜、調子くるうなァ…」

さやか「だいたいなんで相部屋設定なのよ…、ほむらのバカ」

さやか「まぁ、ウチの部屋数じゃそんなモンですかねぇ…、ハッ!」

さやか「あの詩集がちゃんと再現されてたということは…、まさかあいつも…!?」

さやか「いやいや、そんなこといいだしたらまどかも…!?」

「さやかそっちいったぞ―――ッ!!!」

さやか「ほいよっと」ズンバラリン

魔 スパーン 獣「」

さやか「……まぁ、聞かずにおきますか、うん、それがいいよ、それが」


就寝

さやか「だぁー、つかれたー」ボフッ

杏子「さやか、明日は早く起きろよ?」

さやか「はいはい、おやすみおやすみ」





杏子「なァ、さやか」

さやか(あーもう、寝たフリ寝たフリ)

杏子「…なんだ、もう寝ちまったのか?」

杏子「……」

杏子「『だからお願い、枯らさないで』だって?」

杏子「あたしが側にいてやるから、ちょっとやそっとで枯れんじゃねーぞ、バーカ」

杏子「おやすみ」モソ

さやか(……)



さやか「杏子」ムク

杏子「くかー…」zzz

さやか「そうだね」

さやか「ひとりぼっちは寂しいもんね」

さやか「ありがと、杏子」

杏子「…もう食えん…ウニャウニャ…」


朝―

杏子「おきろさやかぁー!」ドッスン

さやか「かはッ!!!」

杏子「オラオラー、今日こそまどか達より先いくぞーっ!」バーッ

さやか「ぎゃーっ!さむいっ!さむいーっ!」

さやか(た、立ち枯れるかもしんない…)

おしまい
491 :また暴走。お題は【あんこ】 [saga sage]:2016/02/06(土) 03:58:41.93 ID:bV3cHXSRO
さやか「あんたってさー、菓子で一番すきなのとかあるの?」

杏子「ロッキー」

さやか「まぁそうだよね、二番目は?」

杏子「あんこ」

さやか「え、それギャグかなんか?」

杏子「ギャグじゃねーよ、あんころもちとかその辺のが好き」

さやか「へー、なんで?」

杏子「なんでっていわれてもな…」


〜日本のどこかの駅〜

 ガッタンゴットン… プシュ〜 ワイワイガヤガヤ

青年「ここが今日から僕が住む町か、たのしみだなぁ〜!」

この青年はこの田舎町に赴任してきた若き宣教師、すなわちのちの杏子父である

佐倉「さて、とりあえず教会に…なっ!?」

佐倉「か、川が……」

佐倉「 黒 い ッ ! ! ! ! 」

佐倉「なんなんだこの真っ黒な川は……!!」

少女「あんたなーんもしらんとね、ありゃ石炭ば洗ったきあげんなっとっとばい」

佐倉「石炭…、ですか?」

少女「そうばい、こん町は石炭の町やき」

佐倉「石炭の…町……」


佐倉がこの町ではじめて言葉を交わした相手は、
奇しくものちの妻、すなわち若き日の杏子母であった


サクラ「あっこに黒い山があろーが」
※便宜上『サクラ』とする

佐倉「真っ黒なハゲ山ですねぇ」

サクラ「あれがボタ山ばい」

佐倉「ボタ山?」

サクラ「石炭掘りで出たボタ(捨石)がつもりつもって山んなったとよ、すごかろーがw」

佐倉「や、山に……」

サクラ「あん中にゃあたしがほじくり出したぶんもまじっとるき、あん山はあたしがつくったち言うても嘘やないばい」ドヤァ

佐倉「えっ!女の子のあなたも炭坑に!?」

サクラ「働きがよけりゃ男も女も関係んなか」ゴソゴソ

サクラ「稼いだカネでこげんうまかもんば買える」ジャーン

佐倉「ボタ餅…ですか?」

サクラ「こん町の自慢は石炭だけやなかと、川筋モンはあした死ぬかわからんき」

サクラ「うまかもんば食わせろち言うてあっまぁ〜〜い菓子がズラリばい」

佐倉「は、はぁ…(うまかもん=甘いものなんだ…)」

サクラ「ま、ここで会ったのもなにかの縁やね」


サクラ「くうかい?」つ

492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/02/06(土) 03:59:27.92 ID:bV3cHXSRO

なんや

佐倉「銭湯にきたけど、消えないペイントをほどこした戦闘力の高そうな人達ばっかりだぞ……」ビクビク

サクラ「お、あんたも風呂ね」スッポンポン

佐倉「ああ、これはサクラさん…ってえぇ―――――っ/////!!?」
※基本混浴なのです

かんや

佐倉「おや…」テクテク

佐倉「道端で寝ていると風邪をひきますよ」ヨッコラ…

佐倉「!!!…どういうことだオイ!こいつ死んでるじゃねぇか!!」

サクラ「昨日は祭りやったきねー、一人や二人は死んどるんやなかと?」

佐倉「なんで祭りで死ぬんですかッ!?」

サクラ「ケンカ」

あって

サクラ「佐倉んやつは反対しよったばってん、あたしはこんヤマで一発当てちゃるき!地盤がゆるいとかしゃーしか!」ザックザック

サクラ「この世で生きていくんに必要なんはカミやなか!カネばい!」

 ドゴオッ!!!!

サクラ「なにィ―――ッ!!!」


サクラ「真っ暗でなんもみえんばい…、生き埋めちゃ情けんなか…」

サクラ「病気の母ちゃん、弟に妹ばよか暮らしさせちゃろうと思っとったんに」※父親は鉱山事故にてすでに他界

サクラ「あたしが死んだらあいつらどげんして生きていくんやろ?」

サクラ「それになにより親不孝やし、姉の責任もはたせんばい…」

サクラ「あたしのせいで……」ウウッ


佐倉『落ちこんだときは《 ロッソ ファンタズマ ソワカ 》この真言を唱えるといいですよ』


サクラ「ハッ! そうばい、落ちこんどってもどーしょーもなか!あたしは生きぬかないかん!うだうだ言うヒマあったら出口まで掘りすすむばい!」

サクラ「ロッソ ファンタズマ ソワカ、ロッソ ファンタズマ ソワカ……」ザックザック…

493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/02/06(土) 04:00:13.73 ID:bV3cHXSRO
三日三晩経過――


 ボゴッ!!


サクラ「……や、やっと、出てこれた……」

サクラ「おてんと様がこんなあったかいもんちゃしらんかったばい……」ジワ

 オン バサラ マドマギピュエラ オン バサラ マドマギ ピュエラ…

サクラ「ん…?」

佐倉「あ…」

佐倉「サクラさあぁぁぁああん!!!!」ダキッ

サクラ「うわっ///」

佐倉「よ゙がっ゙だあ゙ぁ゙〜〜!!!ご無事でなによりですうぅ〜〜ッッ!!!!」

サクラ「おいコラ引っつくな!男がなんばメソメソしよんな!」

佐倉「うう…でも、ホントによかった…!」

佐倉「サクラさんの無事を願って祈祷していたのですが、どうやら聞き入れてもらえたみたいです…!」ボロッ

サクラ「あんた、もしかしてずっと……」

佐倉「ささっ!母上どのとちびっ子達がお待ちかねですよ、早くいって顔をみせてあげてください」

サクラ「お、おう…!」

サクラ「あ…そっか、あいつら飯が…ひもじかったろうな…」

佐倉「たいしたものではありませんが、僕がお食事くらいは用意させていただきました」

サクラ「え…、オイ誰がそげんこt…」グゥゥ

佐倉「神につかえる者ならば、いや、そうでなくとも助け合うのはあたりまえの事です」

佐倉「サクラさんもお腹がすいたでしょう、ささ、早く早く」

サクラ「お、おう…」

サクラ「じゃ、じゃあいくか…あ…」グラ

佐倉「おっと!大丈夫ですか?」ガシ

サクラ「なっ//////、なんちゅうことなか!ちょっとグラついただけやき!ひとりで歩けるっちゃ!」

佐倉「いえいえ、佐倉さんはお疲れです、私がおぶっていきましょう」

サクラ「そげなんせんでよか!」

佐倉「ダメです」ヒョイ

サクラ「///////////」


サクラ「…」

サクラ(モヤシんごたるなよっちか男と思っとったばってん…)

サクラ(いっちょまえにツヤつけてからに…)※カッコつけての意

佐倉「サクラさん」

サクラ「にゃあっ!な、なんね///?」

佐倉「あんまり無茶はしないでくださいね。ご家族の方はもちろんですが」

佐倉「サクラさんがいなくなったら、僕もすごく悲しいですから」

サクラ「……」

サクラ「うん、気をつける」

 ザッ ザッ…

494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/02/06(土) 04:01:10.72 ID:bV3cHXSRO
〜教会〜

佐倉「うーん、今日も広々とした青空に黒煙がにじんで、いい朝だ!」ノビー

サクラ「おい」

佐倉「サクラさん!」

佐倉「おはようございます、今日もいい天気ですね」

サクラ「こないだは世話になったき、ボタ餅ばもってきた」

佐倉「そんな気になさらなくていいんですよ」

サクラ「気にするとかせんとかやなか」

サクラ「川筋モンはあした死ぬかわからんき!」

サクラ「……生きとるうちに、あんたと食おうと思ったと///」















さやか「なーんて血が、杏子にも、流れてるのかもね…」

杏子「かもね、じゃねーよ」
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/06(土) 04:03:21.94 ID:bV3cHXSRO
いろいろツッコミどころ満載なのはわかる
短くまとめる力を身につけたいとこです
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/09(火) 02:30:30.14 ID:CXoCRJ7Ko
ここってぽしゃったSSの設定とか書き込んでもいいんだっけ
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/09(火) 06:23:52.46 ID:ZxlJk+slO
>>496
前にそーゆーのもあったと思うからいいと思う
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/09(火) 20:42:54.53 ID:CXoCRJ7Ko
>>497
ごめ、設定見てたら名残惜しくなったから書き溜めする
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/10(水) 01:46:10.56 ID:P3oeLQQ3O
>>498
がんばって
500 :世界樹やるよ! [sage saga]:2016/02/11(木) 09:28:26.20 ID:8dhEyN2VO
>>358からしばらくあと
前衛:ゆま(モンク)、なぎさ(ファランクス)
後衛:海香(ゾディアック)、アリサ(姫)、すずね(シノビ)

アリサ「いやー、やっぱり普段殴ってばかりだと細剣は使い辛いねー。もう応援してるだけでイイカナ-」
海香「前衛が幼女すぎて後衛の私達が変な目で見られないことを祈るしかないわね」
ゆま「えいやー」
なぎさ「挑発が効いてないのはレベルが足りないから、なのです?」
すずね「このスキルはいいものだ…」
海香「短剣レベルに全振り…?」
すずね「このゲーム、敵に対して「即死」と「石化」は結果だけ見れば同じらしいの」
なぎさ「石化…ネクタルが安いのです。とっとと殺してほしいのです」
アリサ「こわいこわい!発言がこわいって!」
ゆま「回復スキルあるよー?レベル上げる?」
なぎさ「リバイブとる予定なので、互いに回復しあいましょう!これで万全なのです!」
海香「アリサ。予防の号令取れるようにスキル振って。前衛がさくっと石化したら詰むわ」

(続けたいと思ってはいる。需要はない)
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/11(木) 18:32:11.22 ID:RXK8MDC00
a
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/12(金) 04:43:42.14 ID:rIadEYGpO
全レスするとウザがられると思ってたけどウザい子でもなんでもいい

>>486
本編あれだからなんとなくハッピーエンドにしちゃう
ほむほむかわいいよほむほむ

>>487
借金も財産のウチといいますしね、アレですよ敵と書いて友
杏子ちゃんはアレです、食い物そまつ =「[ピーーー]ぞ」ですから。まぁ、疑わしきは罰せず、ですけどね(投げ捨て疑惑)


読んでくれてありがとう!ありがとうね!!へんな見栄張って亀レスでごめんね!おれがバカだった!
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/12(金) 04:45:59.84 ID:rIadEYGpO
>>500
需要とか気にせんがいい
需要なくても書こう、書けるなら遠慮せんがいいよ!
504 :いろいろ間違えたのでこちらへ投下します。お題は【ヨーグルトってえろい】 [sage]:2016/02/20(土) 20:21:16.11 ID:UB3FNY+xO
『ミムチャン、タケチャン、ヨーグルトッテサ』

『(ため)』

『エロクナ〜イ?』

『はぁ?イミわかんねーよ』

『ヨーグルトがエロいってなんなんだよ』

マミ「…」ボー

なぎさ(マミはいま、ボーッとTVを観ていてすきだらけなのです…)

なぎさ(この絶好の機会、のがすわけにはいかないのです)

『ヨーグルトッテェ、ドンナイロ!What's colour!!!! 』

『あン?』

『白』

『イエスッ!シロ!シロォクテェ〜…』

『ドンナーカタチ?』

『え?』

『ドロドロ』

『イエェスッ!!ドロドロー!!』

なぎさ(マミの死角にはいって――)ススス

マミ「…」ボー

なぎさ(見えたっ!)


 チーズケーキ ズーンキラキラキラ…


なぎさ()ジュルリ…

なぎさ(おぉっとヨダレが…ナノデス)

なぎさ(アレをなんとしても我がモノとするのですよ)※自分のぶんはすでにむさぼり尽くした

『モッカイモッカイ、イッテ』

『はぁ?』

『ドロドロ』

『アンッ!ツヅケテ!ツヅケテイッテ!…マエェノト〜…ツヅケテ…イッテミテ』※なぜかだんだん小声

『えっ?あ、白…』

『白くてドロドロ』

『ヤフー!シロォクテェドロドロ〜ネ〜!イヤァオ!アウッ!』

『エロイネ!ヨーグルトエロイ!!』

『イミわかんねーよ、なんなんだよそれ』

なぎさ(さてと、ラッパにサイレンサーも着けおわりましたし、)

なぎさ(なぎバルーンの出番なのです)(ピイィィ)ポワン

なぎさ(おっけー)フヨフヨ

なぎさ(このなぎバルーン偵察特化型は、なぎさオリジナルの超呪文によってドット1ヶぶんすら超越した超極薄魔翌力膜で構成されたシャボン式ドローンなのです)

なぎさ(その薄さは魔翌力反射率をかぎりなくゼロに近づけ)

なぎさ(たとえマミといえども、探知することは不可能なのです)フワーリ

 フヨフヨ…

なぎさ(…)ドキドキ
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/20(土) 20:22:19.52 ID:UB3FNY+xO
『ミムチャン、タケチャン、ヨーグルトッテェ、ドウスル?』

『あ〜、食べる?』

『ソウ!タベルネ〜!ホカニハ?』

『あれだな、飲むヨーグルト』

『イエス!ノムネ〜!』

『シロォクテ、ドロドロシタノヲ、オンナノコガ、』

『タベルネ〜!!ノムネ〜!!エロイネ〜!!』

『どっから出てきたんだよ女の子』

なぎさ(ついた…チーズケーキの真横なのです!)

なぎさ(シャボン式のウリは捕獲)

なぎさ(必要なものは取り込み、そして逃がすことはない)

なぎさ(いわばある種の結界なのです)

なぎさ(ふふふ…、なぎさは自分の才能がコワイのですよ)

 ズモモモモモ…

なぎさ(取り込み完了なのです!)

なぎさ(あとは『イチロー』の呪文を唱えれば最速でホームまで帰還してくれるのですよ)メレメレメレ※再現不可な例の効果音

 シュ―――ン

なぎさ(キタキタ)

マミ「ねぇ、なぎさちゃん」

なぎさ「!」ビクゥ!!

なぎさ(あっ!)キャッチ

 カタ…カタ……

なぎさ(つっ〜〜〜〜ッ!!!)

なぎさ「(あぶない!あぶない!)なっ…なんなのですマミ?」

マミ「私達もどこか綺麗な海にでもいってみたいわね」※顔はTVみたまま

なぎさ「な、なぎさは月並みですが地中海方面をオススメするのですよ」

なぎさ「ヨーロッパ、アジア、アフリカのチーズが交流している」

なぎさ「チーズの歴史とロマンにあふれた海なのです」

マミ「フフッ、なぎさちゃんにかかるとチーズが人の様ね」

 ハ〜ジマ〜ルヨ〜ポポポポポポポポポ…

マミ「はぁ…、いいなぁ」ジー


なぎさ(ふぅ…、あぶなかったのです…。しかし、)

なぎさ(クッ、クククククッ…)

なぎさ(ついに目的のブツを手に入れたのですよーっ!!)

なぎさ(さてと、とっととハラにいれますかね)

なぎさ(食べてしまえば、証拠は自動的に消去されるのです)

なぎさ(いっただっきま〜すなのです♪)アーン


なぎさは、フォークでチーズケーキの急所を突くと、まだ半分以上は残っているそのかたまりを丸まると皿から浮かし上げ、一息に口へとはこんだ

そして口を閉じる瞬間に、チラと何かがほどけるのを目の端にとらえ、同時にかすかな衣ずれの音を耳にした


なぎさ「!?」ガヂッ


チーズケーキはどこかに消えていた
506 :南無〜 [saga sage]:2016/02/20(土) 20:23:19.23 ID:UB3FNY+xO
なぎさ「うえぇ〜…、おもっくそフォークを噛んでしまったのです…」ジーン

マミ「ダメよ、人のものを勝手にとっちゃ」


どうやらなぎさが捕獲したものは、よくできた複製だったらしい


なぎさ「うぅ…でも、チーズケーキがなぎさを呼んでいたのです…、チーズの呼び声なのです」

マミ「なぎさちゃん、ネタよりも先に大切なことを忘れているわ」

なぎさ「うっ……、マミ、ごめんなさいなのです…」

マミ「そう、ちゃんと謝らないとね」ナデナデ

なぎさ「あ゙あ゙ー、金属を噛んだ感触が苦々しいのです」ゾワワ〜

マミ「…」

マミ(なぎさちゃん…、その苦い味を忘れないでおきなさい)

マミ(あなたはやがて、この世を支配する魔王との決戦を宿命づけられた円環の天使)

マミ(もっともっと、強くならなければいけないわ)

マミ(いまは何も覚えていないでしょうけど、その時まで、私はあなたを鍛えあげる)

マミ(そして、守り抜いてみせるわ)

マミ「とはいえ」

なぎさ「?」

マミ「さっきのシャボン玉の魔法はよくできていたわ」

マミ「私にもまったく感じとれなかった」

なぎさ「なぎさは天才なのです」エッヘン

マミ「でーも、チーズケーキに触れた時点でそれが偽物だと気づかなかったのは減点ね」

マミ「『兵は詭道なり』相手の出方を先読みして、裏をかかなくてはならないわ」

マミ「私がなぎさちゃんの奇襲を予測して対策をたてていたように」

マミ「なぎさちゃんも、目標がもしかしたらダミーである、という可能性を考えておかなくちゃダメよ?」

なぎさ「ハイなのです…」シュン

マミ「じゃ、お皿だして」

なぎさ「へ?」

マミ「今日のは50点、だから半分あげるわ」

なぎさ「ホントなのですかっ!!?」

なぎさ「うわーい!!マミ、ありがとうなのです!」

マミ「フフッ、次は満点を狙いなさい」

マミ(とはいえ、そんなたくさん用意できないんだけど…)※慢性的金欠病

なぎさ「うまうまなのですー!」モグモグ

マミ「フフフ…」


 ミムチャ〜ン! タケチャ〜ン! ココガァ、ナヴァロンノ〜ヨウサイダヨ〜


マミ「あら…、ここ…、なんかいいわね」

マミ「綺麗な海……」

マミ「いってみたいなァ〜…」ハァ


おわり
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 01:26:02.16 ID:g+3aYCuSo
ほむら「美樹さやか、あなたに言っておかなければならないことが一つだけあるの。聞いてくれるかしら」

さやか「また、魔法少女になるなって?お断りだね!私には叶えなきゃいけない願いがあるんだもの」

ほむら「じゃあ話だけ聞いて、私は未来から来たの。そして美樹さやか、あなたが魔女になる確率は100%」

さやか「…は?未来…魔女?」

ほむら「魔法少女は絶望すると魔女になって呪いを撒き散らす存在になる」

さやか「魔女ってあんたらが戦ってる敵のことでしょ?魔女は魔法少女の成れの果てだというの…?」

ほむら「そう、あなたは勝手に他人のために願って、勝手に絶望して、勝手に魔女になるの。酷い奴だと思わない?」

さやか「私が…魔女に…?私はまだ何もしてないのに…そんなの信じろっていうの!?」

ほむら「でも私も他人のために願いを使った愚か者なの。その人を救うために何回も同じ世界を繰り返してるの…」

さやか「ん?そ、そそそそれって…まさか…(私のこと?」

ほむら「私はその人を救うまで何度でも繰り返す」

さやか「ふ、ふ〜ん(これ絶対私のことだよね…)、じゃあ…魔法少女になるのやめよっかな」

ほむら「本当?ありがとう…!全部話して良かった…」ウルウル

さやか「あ…(転校生かわいいかも…嫁候補が増えたな)、うん!」

おわり
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 03:22:41.33 ID:W8Iqd7KSO
なごんだ。乙
509 :ワンレスくずれ。お題【あなたをいじめていいのは私だけ】前編 [saga sage]:2016/03/12(土) 21:33:09.04 ID:RBfM+FzkO
〜柔道場〜

ほむら(メガ)「ふへぇ〜、やっと練習おわった…」ヘトヘト

「ちょっとぉ、そこの1年」

ほむら「へ……わ、私ですかっ?」

チンケな3年「あんたさ、ぜんぜん気合いはいってないんだけど」

同じくB「ほんとほんと、ダラけすぎでしょ」

ほむら「えっええぇ!わたっ、わたっ、私はっ…ま、まままマジメに」

A「なに? なんか文句あるワケ?」

B「先輩にくちごたえするとかやっぱ調子のってんじゃん」

A「あたしらが鍛え直してやっから畳にあがりな」

ほむら「ひぃー!」

B「はやくしろよー」


A「オラァっ!」

ほむら「へぶっ!!」ズダーン

A「小動物みたいだからって弱いクセにチヤホヤされちゃってさ…、ムカつくんだよね!」グググゥ… ※絞め

ほむら「〜〜〜〜ッッッ!!!」タップタップ

B「おとせおとせーwwww」

ほむら(ぐるじい…!!死ぬ!!)ジタバタ

ほむら(あ゙〜〜……、なんかTVの砂嵐みたいな音が…)ザ―――ッ


「暁美さん、こわい?」

「それで正解よ。戦いに恐怖を感じなくなったら、すぐに殺されるわ」


「転校生はさ〜、失敗をこわがりすぎなんだよねぇ」

「しない後悔よりする後悔!攻撃するなら攻撃あるのみだよ」


「ほむら、もし戦闘中にあたしがヤバくなったら迷わず逃げろよ」

「変に助けようなんてするな、共倒れになっちまうぞ。いいな、逃げろよ」


 ザ――――ッ……

510 :後編 [saga sage]:2016/03/12(土) 21:33:55.10 ID:RBfM+FzkO
ほむら「ハッ…」

B「あっ、おきたおきた」

A「おい、眠ってないでさっさとこの絞めときなよ、じゃないと…」グウッ!!

ほむら「うぶぶぶぶっ!!」タップタップ


「あらー」


AB「「!」」

ほむら「ケハー…」グッタリ

平坂「先輩がた居残り練習っすかー、熱心ですねー」

A「げぇっ、アキ…!」

平坂「ちょうどあたしも投げたりないとこだったんスよ」

平坂「まぜてもらえませんかねェ〜、あたしも」ギラーン

B「ヤバ」


---後日---

平坂「ほむほむー、ジュース買ってきてー、オェップスの期間限定シトラスミックスだよー」

ほむら「は、ハイっ!」テテテ

平坂「ほむほむマッサージ〜」ゴロン

ほむら「こ、このへんですか…?」グリグリ

平坂「あ〜、いいわそうそうソコ」

平坂「ふぁ…、そのうちあたし寝るからさ、そしたら道着洗っといて」

ほむら「っ!!…は、ハイっ!」モミモミ


 ヒィー、バタバタ

平坂(ふふ、あんたをいじめていいのはあたしだけなんだよ、ほむほむ♪)


おわり














QB「君ね、こんなとこでオリキャラ出して遊んでるヒマあったらね…」

俺「 わかってる! わかってるのよホント! 」
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/13(日) 01:36:07.40 ID:D8KofmG+o
早く暗闇のスピナー書きなさい、落ちますよ
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 05:37:49.39 ID:RC52kW2OO
>>511
本当に読んでくれてる方には申し訳ないです…
完全につまっていました
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/17(木) 04:33:03.93 ID:X6WtD5OXO
>>480
外伝作品をしらないぶん理解が遅れたが、いま読み直すと良かった
キャラのバックボーンにこだわらず、主観の人(カガリ)に気持ちを合わせると入っていけた。乙
514 :ムダに文量オーバー、お題【平行世界にて】 [sage]:2016/03/25(金) 21:40:15.38 ID:WvP5ndGhO
〜体育館〜


上条「」ブオンッ

上条「」ガシャッ!!


上条「ふぅ」


 パチパチパチ


上条「!」

さやか「綺麗に決まったね、スアレス」

上条「さやか!」


ここは、上条恭介がバイオリニストではなく体操選手の時間軸


さやか「はい、ポカリとセブンスター」

上条「いつもありがとう、さやか」

上条「それに、ヤニ厨でもうるさく言わないでくれるのはさやかだけだよ」

さやか「えっ…///」

さやか「あ、あたしはただ〜、恭介は恭介のままでいて欲しいな、って思ってるだけだよ」

上条「まったく、あの内村航平や故ヨハン・クライフ、ヘビースモーカーでも天才にはなんら問題ないってのにさ、ロビー活動家の連中ときたら…」

さやか「ねぇ、恭介」

上条「うん?」

さやか「あたしはね、体操で頑張ってる恭介が大好きだよ、でもね」

さやか「最近の恭介は難度の高い技、難度の高い技って気負い過ぎちゃってるっていうか…」

さやか「ムリして大ケガしないか心配なの」

上条「さやか…」

上条「ありがとう。でも僕はこの平行棒で世界を目指しているんだ」

上条「AのつぎはB、BのつぎはC。どんどん上を目指すのは男の性だ」

上条「僕はいずれGもHも飛びこえて、S難度の『カミジョー』さらにはSS難度の『カミジョー2』と超難度の技を完成させ、僕の名をすくなくとも1世紀はとどろかせるつもりなんだ」

上条「こんなところでモラタじゃなかったモタモタしてる暇なんてないのさ」

さやか「そっか…、そうだよね…」

さやか「じゃあ、練習の邪魔になってもいけないからあたしはこれで。また来るね」

上条「うん、ありがとうさやか」

上条「さて、一服したら二部練いくか!」
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/03/25(金) 21:41:17.04 ID:WvP5ndGhO


上条「はっ!」フォン


上条「あ…」


 ドシャア!!


―――――――――――
――――

上条「ハッ」

上条「ああ、ちゃんと平行棒の上か…、てっきり落ちたのかt…」ガクッ

上条「なっ!?あ、足が…!?」

上条「左手も…ぜんぜん力がはいらない…」

上条「それに…ここは体育館じゃないっ!」

インストラクター「上条恭介、足のリハビリの調子はどうだい?」

上条「り、リハビリ!?こ、ここはどこなんですか…!」

インryター「どこって、見滝原病院に決まってるじゃないか」

上条「そ、そんな…っ!やっぱり僕はあのとき着地に失敗してケガを…!」

インryター「着地?君がケガをしたのは交通事故のはずだよね、わけがわからないよ」

上条「さやかが心配したとおりになってしまった…、あんなに…応援してくれてたのに…っ!」

上条「僕は…バカだっ!」

上条「うわあああああああああ!!!!」



上条「ハッ…」

「おい上条だいじょうぶか!」

「なんかスゲー落ち方したぞ、おまえ」

上条「う、動く……」


〜あくる日〜

上条「さやか、僕は焦りすぎていたのかもしれない。これからは、もっと1歩1歩技を磨いていこうと思うんだ」

さやか「!」

上条「でも僕はバカだから、熱くなるとまた無茶な練習を再開してしまうかもしれない」

上条「そんなとき、さやかには遠慮なく僕を叱ってほしいんだけど…、お願いできるかな?」

さやか「うんっ、まかせて」

上条「ありがとう、さやか。それに…心配かけてゴメン」

さやか「フフ、なにいってんのさ」

さやか「恭介のバカにつきあってあげるのは、いつだってこのさやかちゃんなのだ〜♪」ニコッ


おしまい
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 02:43:59.01 ID:eTP0D86n0
かわいい
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 14:06:20.73 ID:ZYT61EwXo
さやかの妄想かな?
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 22:08:58.74 ID:wNDEo4K30
さやかがきっとノートにでも書いた理想の未来なんだろ(テキトー
519 :何日か前のお題【ほむら×杏子】からの着想 [saga]:2016/04/11(月) 03:43:04.77 ID:7TqrL/AuO
〜バス停〜

メガほむ「あのっ…」

杏子「ん?」

メガほむ「今日はすいません…私のわがままにつきあってもらっちゃって…」

杏子「ま〜だいってんのーw」

杏子「どーせあたしも暇だしさ、ラーメン奢ってもらえりゃなんの文句もねーよ」

メガほむ「あ、あの、それと佐倉さん…」

杏子「うん?」

メガほむ「じつは私…バスに乗ったことがなくって…」

杏子「ええっ!?」

杏子「あんた、マジでいってんのかい…?」

メガほむ「本気と書いてマジです。公共の乗りものは、救急車ぐらいしか乗ったことがありません…」

メガほむ「だから、ひとりだとちょっと心細くて…」

杏子「そっかぁ(救急車のってみたい…)」

杏子「よし、ほむら」

杏子「今日は1日あたしにまかせな」ニッ

メガほむ「はいっ!」パアァ


 ブロロ、プシュ〜 ミタキガハラコウエン〜ミタキガハラコウエン〜


杏子「きたな」

メガほむ「あ、あのっ、こ、これって乗っていいんですか?」

杏子「ああ、行き先も時刻も間違いねぇ…乗り込むぞ!」

メガほむ「あっ!さ、佐倉さん!」

杏子「どうしたほむら!」

メガほむ「ドアが前と真ん中とにわかれています!ど、どちらから…」アワワ

杏子「落ちつけほむら、相手はデカブツだ」

杏子「なにも頭から斬り込むこたぁねー、横っ腹に風穴あけてやりゃあいいのさ」ズン

杏子「あたしにつづけ、ほむら!」

メガほむ「は、はいっ!」タッ

杏子「よし乗ったな、コイツを1枚引き抜くんだ」シャカ

メガほむ「コレは?」

杏子「整理券だ」

メガほむ「生理券?」

杏子「ちがう整理券、くわしい説明はあと、座席を確保するよ!」ダッ

メガほむ「ああっ、ま、まってください〜!」ワタフタ
520 :2 [saga]:2016/04/11(月) 03:44:17.08 ID:7TqrL/AuO
杏子「ラッキーまだ誰も乗ってないじゃん」ドカ

メガほむ「いちばん後ろ、ですか?」

杏子「ああ、ここが特等席さ!」

杏子「じゃなきゃ逆にいちばん前の席がパノラマ大画面で見晴らしじゅうぶんなんだが」

杏子「あそこはひとりしか座れねぇからな」

メガほむ「へぇ〜、くわしいんですね」

杏子「とーぜん」

杏子「バスといえば風見野、風見野といえばあたしだかんね」

杏子「なんでもきいてよ」

メガほむ「はいっ」

メガほむ「あっ、そうだ佐倉さんキャロルーメイトたべませんか?」

杏子「お、いいね、ファンキーモンキーハングリーだったんだ、ちょーど」

杏子「うっ!」

メガほむ「どうしました?」

杏子「コレ、チーズ味だよな…」

杏子「もらっておいてこんなこというのもアレなんだけどさ」

杏子「あたし飲みもんがないとチーズ味はけっこうキビシイんだ…、チョコだったらいけたんだが」

メガほむ「フフ、無問題(もうまんたい)と書いてノープロブレムですよ佐倉さん」ゴソゴソ

メガほむ「この瞬間のためにさっきトイレで盾から出しときました」つ

杏子「パック牛乳(200ml)じゃねーか!」

メガほむ「ちゃんと私と佐倉さんのぶん2つ用意しています、抜かりはありません」

杏子「やるじゃん」

メガほむ「じつは私も飲みものないとダメなんです、チョコだったらよかったんですけど売り切れで」フフフ

杏子「なーんだ」ハハハ


 『救急車ぐらいしか乗ったことがありません…』


杏子(ほむらのヤツ、バス乗っただけで嬉しそうな顔しちゃってさ)

杏子(ま、病院暮らしは退屈だったろうし、ね)


 ブロロロロン〜

521 :3 [saga]:2016/04/11(月) 03:44:58.04 ID:7TqrL/AuO

 ミタキガハラダンチ〜ミタキガハラダンチ〜

 ゴジョウシャアリガトウゴザイマス

 ハッシャシマスノデセキヲオタチノカタハザセキニオモドリニナルカ、テスリヤツリカワヲ ゴリヨウクダサイ ブロロロロ…


メガほむ「ところで佐倉さん、さっきの整理券とやらは?」

杏子「ああコレかい?コイツはねぇ〜」

杏子「前を見てみな、フロントガラスの上あたりになんか電光掲示板で数字がでてるだろ」

メガほむ「あ、アレですね」

杏子「さっきの整理券に書いてある番号をアレからさがしてみな」

メガほむ「ええっと、2番だから…あっ、ありました!」

メガほむ「その下に、…130?」

杏子「そう、それが今のあたし達に課せられた運賃さ」

メガほむ「ひゃくさんじゅう…つまり130円ってことですか!?」

杏子「そーいうこと」

杏子「もっとも、それは次のバス停でまっさきに降りた場合のペイ、いますぐ払えってんじゃねーから安心しな」

メガほむ「ホッ」

杏子「とはいってもな」


 ツギノテイリュウジョハァ マルキド、マルキドデス

 オオリノカタハテイシャボタンヲオオシクダサイ


杏子「みろ」


 マルキドノツギハ サドニナリマァ〜ス

 ブロロロロ〜


掲示板「」ガシャ!!


メガほむ「あっ!!」

メガほむ「う、運賃が…」

メガほむ「運賃があがりました!!」

杏子「おどろいたかい」クスクス

522 :4 [saga]:2016/04/11(月) 03:45:42.96 ID:7TqrL/AuO
メガほむ「こ、これは…」

杏子「ほむら、忘れちまったのかい?」

杏子「あたし達はいま、バスっていうデッカい怪物のハラん中にいるってことを」

メガほむ「うっ…!」

杏子「それがどーいう意味だかわかるか」

杏子「バスってのは決してあたし達の私物じゃねー、バス会社の持ちもんなんだ」

杏子「ボディも、タイヤも、エンジンも、ガソリンだってそうだ」

杏子「ぶっちゃけ運転手もひっくるめて、ぜーんぶあいつらの持ちもんなんだよ」

杏子「チャージ料は刻一刻と、いまも加算されていってるってワケ」

メガほむ「つ、つまりこの状況…いわば『バスの結界』…!!」

杏子「そーいうこった」

杏子「 " バスに乗る " ってことはすなわちヤツらのテリトリーに侵入すること」

杏子「まったくのノーリスクで下車しようなんざドダイYSムリなんだよ」

メガほむ「くっ…!私は…そんな基本的なことすら認識せずにあっさりと乗車を…!」

 ピンポーン ハイ、ツギテイシャシマァス

 ツ ギハ 、サドデス

メガほむ「!」

メガほむ「運賃が変わらない…」

メガほむ「これって…ハッ!」

メガほむ「佐倉さん、観察していて気づいたんですけど」

メガほむ「運賃の変動は時間じゃないですよねコレ…、そう…走行距離!走行距離です!」

メガほむ「走る距離が長くなれば長くなるほど運賃も比例して上がっていく」

メガほむ「そして端数の煩雑さを切り捨てるために更新は適度な停留所間をもっておこなわれる、そうなんですね?」

杏子「ごめいさつ、さすがはほむらだぜ」

メガほむ「じゃあ佐倉さん、もし、もしですよ、このバスの進行を止めることができれば」

メガほむ「さらなる運賃の上昇もくいとめることができる、ちがいますか?」

杏子「ちがわないね。だがな、ほむら…」

杏子「そうするとあたし達も目的地へたどりつく前に足止めをくらっちまうってことだ」

メガほむ「あっ…、そ、そっか…そうですよね」

杏子「まぁそうガッカリすんなって、あたしも一度はそれ考えたからさ」

杏子「それに、もっと観察していけばおのずとわかってくることだが」

杏子「共生という道がある」

メガほむ「キョウセイ…?」
523 :5 [saga]:2016/04/11(月) 03:46:15.97 ID:7TqrL/AuO
杏子「そうさ、いまはこの1台だけしかしらないだろうけど」

杏子「バスってのは何台もいるんだ」

メガほむ「何台も?」

杏子「ああ、多いとこだと一社だけで200台以上保有しているところもある」

メガほむ「そ、そんなに…!」

杏子「それにくわえてな、バスには同じルートを巡回する性質があるんだ」

メガほむ「同じルートを、巡回…」

杏子「そうだ。地域ごとに異なってはいるが、連中は基本的に同じ時間、同じルートを周遊している」

杏子「それは規則正しい一定のペースを保ちながらおこなわれ」

杏子「群れの他のヤツとごっつんこしないよう、それぞれが時間帯を合わせながらやむことなく流れつづけている」

杏子「その性質を利用することで、あたし達は好きなときにバスに乗って好きなところへ行くことができるってワケよ」

メガほむ「ふぇ〜、よく発見しましたねそんな法則」

メガほむ「私だったらどこに向かうかもわかんないし」

メガほむ「なにより止まってくれなくなったらどうしよう!って怖くなっちゃいますね」

メガほむ「昔、病院で処方されたクスリをググったら出てきた映画でそんなのがあったんです」

杏子「安心しなほむら、バスが止まらなくなることはない」

杏子「なぜならバスはあたし達が乗ることを望んでいるからだ」

メガほむ「バス自体が乗られたがってるってことですか?」

杏子「そう、バスってのはな、ガソリンさえありゃ走れるってもんじゃないんだ」

杏子「あたし達が定期的に乗り降りしなきゃ連中は絶滅しちまうのさ」

メガほむ「ええっ!ガソリンだけじゃダメなんですか!?」

杏子「考えてもみてよ、あたし達だってメシだけ食って生きてるワケじゃない」

杏子「さっきのキャロルーメイトのときもそうだったけど、水だって必要だし」

杏子「うっかり忘れがちだけど酸素なんかもぜったい必要だよな」

メガほむ「たしかに…」

杏子「バスもそれと同じだ」

杏子「ガソリンだけじゃなくて、バスはあたし達も必要としているんだ」
524 :6 [saga]:2016/04/11(月) 03:46:47.93 ID:7TqrL/AuO
メガほむ「バスが、私達を必要…」

杏子「さっきから停まってる停留所、なんのためにあると思う?」

メガほむ「ハッ!…私達は停留所でバスに乗り、停留所でバスから降りる…」

メガほむ「そしてそのときにやり取りされるのが…運賃!」

杏子「そう、あいつらはあたし達から運賃を摂取して活動エネルギーに充ててるんだ」

メガほむ「なるほど」

メガほむ「あれ、じゃあ乗った最初から膨大な運賃を課さないのはなんでだろ?」

メガほむ「結界の中にとりこんでしまったわけだし、相手は逃げられませんよね?」

杏子「そこが共生なのさ」

杏子「乗客が再起不能になるまで運賃をむさぼり食っちまったら、その客はもう帰ってこない」

杏子「同時に、そんな危険な印象をあたえていたら人間はバスに乗ろうなんて考えない」

杏子「停留所は無人になっちまって、それすなわちバス自身の自滅につながってしまうワケさ」

杏子「だからこそ最初に乗った時点での運賃は安く設定してあるし」

杏子「ひとりの人間に与えるダメージを最小限に、かつより広範な人の回転をうながすよう、ジワジワと運賃が上がっていくシステムをとっているんだ」

メガほむ「スゴい…、完璧なシステムじゃないですか」

杏子「まぁ、バスが止まるから人が乗るのか、人が乗るからバスが止まるのか」

杏子「どっちが先かはわっかんねぇけど、自然の摂理ってのはスゲーよ、マジで」

メガほむ「フフ、じゃあ私も今日からその共生の仲間入りをしたってことですね」

杏子「へへ、そーゆーこったな」

杏子「あっ、そーだせっかくだから祈念カキコしとこうぜ」キュポン

杏子「え〜と、『風穢裸魔戯 参上』っと」カキカキ

メガほむ「だっ、ダメですよ佐倉さん、落書きなんてしちゃ!バスは私物じゃないんじゃなかったんですか!?」

杏子「いーのいーの、こーゆうのは社交辞令なんだから」※良い子はマネしないでね

杏子「相合い傘も書いといてやるよ」キュキュ マドカ/ホムラ

メガほむ「さっ、佐倉さんっ!ややややめてください〜////」
525 :7 [saga]:2016/04/11(月) 03:47:26.57 ID:7TqrL/AuO

 ミヤサコ〜ミヤサコデス

 ドヤドヤ

メガほむ「こうしてみると、けっこう利用する人多いんですね」

杏子「そろそろ席埋まりそうだな、もうすぐあたしら降りるし、立つか」※最後尾窓側の弱点、つまると出れない

メガほむ「景色もいっぱい見られたし、大満足ですっ」

杏子「そいつぁよかった。おっと、あぶないから手すりか吊革につかまんなよ」

メガほむ「は〜い」


 ギャハハハ!!


ほむあん「「?」」 


なんちゃってフーリガンその1「でよー、その審判おれにレッドだしながらいうわけ」ケータイ

その2「……」クチャクチャ

その2「……」ペッ、ピト

その1「『お前、デヨングにでもなったつもりか』キリッ」

その1「だってよwwwwうぜーwwwwwww」

その2「……」クチャクチャ、ペッ、ピト

その1「でよー、カッチンきたからよー、そいつにも飛び蹴りかましたったwwwww」

その2「……」クチャクチャ、ペッ、ピト

その1「でよ!でよ!いってやったんだよ『残念、フンテラールでしたーwww 死亡フラグたててんじゃねーよハゲwwwww』ってなwwwwwwww」ゲラゲー

その2「……」クチャクチャ、ペッ、ピト

その2「……」クイクイ

その1「どーせハゲなら右サイド……あん?」

その2「3-4-3」

その1「ブッwwwwwwww」

 バカカオメーキタネーヨ! ゲラゲラ


杏子「なんだアイツら…、ひとりは大声でケータイしながら、隣のヤツは座席にガムくっつけて遊んでやがる」

杏子「ふざけやがって…、あのガムあきらかに味残ってんじゃねーか…!」

メガほむ「佐倉さん、あれを!」


ババア「……」カタカタ

ギプス「おおっと…」ヨロヨロ


杏子「なんてこった…、ババアと松葉杖のギプス野郎が立ちんぼ…そしてヤツらの座ってる席は――」

ほむあん「「優先席…!!」」

杏子「もうあったまきた、あたしが直々にいいきかせてやる」ズイ

メガほむ「まってください佐倉さんっ!」パシッ

杏子「とめんなほむら!」

メガほむ「で、でも…いまは走行中ですっ!」


貼り紙『走行中の移動は危険ですのでご遠慮ください』


杏子「くっ…、たしかに走行中の移動はご法度…くそっ!このままだまってみてろってのかよ…!」
526 :8 [saga]:2016/04/11(月) 03:47:58.41 ID:7TqrL/AuO

メガほむ「なら、とめちゃえばいいんですよ」ヘンシンキュピーン!!


乗客「うわっ!」


杏子「なるほどな」ヘンシンキュピーン!!


乗客2「なんだなんだー!?」


メガほむ「いきますよ、佐倉さん」

杏子「おう、チェーンコンボで決めるぜ」ジャラ

メガほむ「時間停止!」カシャン!!


乗客「」

乗客2「」

その1「」

その2「」

ババア「」

ギプス「」

運転手「」


バス「」


杏子「よっしゃいくぜっ!!」ダッ


杏子「てめーら調子こいてんじゃねーぞッ!!」グワシーッ!!

その1「えっ!なに!?だれ!?」

その2「!」クチャ、ゴク…

杏子「ほむら!窓あけろ!」


メガほむ「まど開っ!」ガララー


杏子「おめーらに二度とバスに乗る資格はねぇ!!!!」


杏子『フライング・ダッチマン!!!!』ブンッ


1&2「「ばるさあぁぁぁぁ!!!」」ドヒューン


1&2「「」」ピタ


メガほむ「」ガラララ、ピシャ

メガほむ「そして時は動きだす」カッチン


 ゴッ グワッシャアアァ― プァン!! パパ―ッ!!


ほむあん「「やったね♪」」ハイタッチ


乗客「おいなんか外ヤバくね」

乗客2「事故…?みたいだなぁ…」
527 :9 [saga]:2016/04/11(月) 03:48:30.14 ID:7TqrL/AuO

 ツギノテイリュウジョハァ、カザミノヨツカド、カザミノヨツカドデス

 キボウトゼツボウノソウテンイ、カザミノランドヘオコシノカタハツギデオオリクダサイ


杏子「つぎだな」

メガほむ「降りるときは停車ボタンを押すんですよね」

メガほむ「なんかコレってワクワクしますね」

メガほむ「じゃ、押しま〜す」スッ

杏子「まて!」

メガほむ「はぅ!」ビクゥ

杏子「まて、ほむら」

杏子「そのボタンは、あたしが押す」

メガほむ「あ、ああ…はい、どうぞ」

杏子「」ピンポーン

 ハイ、ツギトマリマァス

杏子「ふぅー」

杏子「わりぃなほむら、コレだけはゆずれねーんだよ」

杏子「あんたは、あんたひとりでもバスに乗れるようになったそのときに、あのボタンを押せばいい」

杏子「ただし、もしそのときにあたしが偶然乗り合わせていて、たまたま降りる場所も同じだったとしたら」

杏子「あたしはあんたの敵になるかもしれない」

メガほむ「佐倉さん…」

杏子「絶対にゆずれない戦い、あのボタンってのはそれだけのドラマがあんだよ」

メガほむ「わかりました」

メガほむ「…そのときは、負けません」ニコ

杏子「へっ、そーこなくっちゃな」ニカ


 プシュ〜

 カザミノヨツカド〜カザミノヨツカドデス

 ゴジョウシャ アリガトウゴザイマシタ

 オオリノサイハオアシモトニゴチュウイクダサイ

528 :10 [saga]:2016/04/11(月) 03:49:01.68 ID:7TqrL/AuO
〜風見野ランド〜

メガほむ「あった〜!」

メガほむ「佐倉さん!ありましたよぅ♪」

杏子「わざわざこんなとこまで来たいっていうからなにかと思えば、ただのぬいぐるみじゃん」

メガほむ「ウフフ、このぬいぐるみ『風ミノムシのミノラ』は、ネットでも手に入らないここだけの限定品なんです」

杏子「へぇ〜、そんなのあるんだ」

杏子「でもコレ蓑虫だろ、ちっともかわいくねーんだけど?」

メガほむ「そこに価値があるんですよ」

杏子「そんなもんかね」

杏子「でもほむらがぬいぐるみ好きとはしらなかったな」

杏子「なんかこう、コレクションするにしてもさ、銃とか爆弾とか、じゃなかったら振り子とか鎌とかそんなオブジェで部屋うまってそうなイメージっつか」

メガほむ「佐倉さんウチあそびに来たことなかったですかね?」

杏子「ああ、そーいやなんかどんべ…いや、ない、うん…なんかモヤっとするけどまだないわ」

メガほむ「ですよね、よかったら今度あそびに来てください」

メガほむ「それはそうと、ぬいぐるみは私じゃなくてまどかへのプレゼントなんです」

杏子「あーね」

メガほむ「まどかがぬいぐるみ好きなのは知ってますよね?」

杏子「うん、山になってるの見たことあるし、たしか手芸部だよな」

メガほむ「そうなんです、まどかはぬいぐるみが大好きで、このミノラもものすごく欲しがってたんですよ」

メガほむ「なんたってココでしか手に入らない超レアですから」

杏子「ふぅーん、だったらまどかが直接買いにきたりとか、それこそほむらから一緒にいこうって誘えば」

杏子「ちょうどいいデートになったんじゃないの?ココ、さびれてっけどいちおう遊園地だし」

メガほむ「それが…、なぜかまどかがココに来ようとするたび」

メガほむ「妙な妨害というか偶然というか…」

メガほむ「ことあるごとに都合がわるくなって行けなくなってしまうんです」

杏子「なにそれコワイ」


まどか『ほむらちゃん、わたしにはもう、風ミノムシのミノラは永遠に手に入らないんだよ』


メガほむ「窓のそとの雨を眺めながらそうつぶやく彼女の顔を」

メガほむ「私はうつりこんだ窓ガラスごしに見ましたが」

メガほむ「あの伝っていく大粒の雫は…、打ちつけられた雨だったのか…それとも……」

杏子「ほむら…」
529 :11 [saga]:2016/04/11(月) 03:49:32.84 ID:7TqrL/AuO
メガほむ「まぁ、そんなこんなで念願のミノラげっとだぜー」ヤフー

杏子「よかったな」

メガほむ「ほら、押すと鳴くんですよ」フニ

 \ムシカヨッ!/

杏子「ほんとだ、おもしろいな」フニ

 \カゼフイテオッコッチャッタヨッ!/

メガほむ「カラーバリエもいくつかあるんです」

メガほむ「これはノーマルの小枝色ですけど、こっちのはいわゆる色紙で蓑をつくらせた虹色タイプです」

杏子「おいなんか色紙っつか色欲のコラージュじゃねーのかコレ」モエモエ

メガほむ「まだありますよ、こっちは地元のサッカークラブ『風見野FC』とのコラボでつくった新聞紙タイプです」

杏子「新聞紙…?」つ

『風見野サポまた人種『…選手にサポーター激『…が決めた!!まどマギダービーを制し『10番不要論

メガほむ「地元紙『カゼッタ・デッロ・スポルト』の切れ端にミノムシを入れたら、ってコンセプトなんだそうです」

杏子「……」ソッ

メガほむ「まどかにはノーマルな小枝タイプをあげようと思ってます」

杏子「それがいいよ」
530 :12 [saga]:2016/04/11(月) 03:50:04.38 ID:7TqrL/AuO
杏子「しっかし、元ジモティーのあたしでも知らないようなそんなマイナー情報よくしってんねぇ〜」

メガほむ「そうですか?」

メガほむ「でも私も知ってるっていっても、まどかから教えてもらったぬいぐるみだけですよ」

杏子「ほむらの場合、フロムまどかの知識は吸収力ハンパねぇからな」

メガほむ「そうだ、せっかくだから佐倉さんもなにかお土産にどうですか?」

杏子「みやげっつったってなァ〜、キャラもんの菓子って高いばっかでそうたいしてウマくもねぇし…」

杏子「ん…?」

メガほむ「なにかありましたか?」

杏子「このネコが半魚人みたいなのくわえてるやつナニ?」

メガほむ「あ、それは『オアンネコ』です」

杏子「おあんねこ?」

メガほむ「そうです、2体ひとくみのキャラで、ネコもよくみるとエラとかついてるんです」

杏子「あっ、ホントだ」

メガほむ「それ、気に入りました?」

杏子「気に入るっつーか…、うん、気に入ったのかもな。この、どっちが食って食われてんのかよくわかんねぇ表情してるとこがいいな」

メガほむ「じゃあそのぬいぐるみも一緒にカウンターまでもっていきましょうか」

杏子「ちょっとまって」

杏子「ぬいぐるみよか、こっちのご飯茶碗のほうにする」

メガほむ「お目が高い」

杏子「えっ?」

メガほむ「それはオアンネコの語感がお碗に似てる、ということで最近あらたに発売された夫婦茶碗です」

杏子「めおと…!?」

メガほむ「かたっぽが半魚人で、かたっぽがエラネコのイラストが入ってるんですが」

メガほむ「発売と同時に即売り切れましてね、ネット上でも予約待ちでいつ手にはいるかわからないというシロモノですよ」

メガほむ「この風見野ランドが超過疎であるがゆえにたまたまあったとしかいいようがありません。なにしろ実物を見るのは私もはじめてですから」

杏子「へ、へぇ〜」

メガほむ「それで美樹さんと一緒にご飯たべるんですね、うん、とってもいいチョイスだと思います」

杏子「ばっ…/// ち、ちちちちげーし!!」

メガほむ「ちがうんですか?」

杏子「いやっ…そのっ!さ…さやかにやろうと思ってたのは、思ってたけど…」

杏子「なんだ…その…めお…2つひとくみとかしらねーしさ」

杏子「あたしは…べつに…////」

メガほむ「そっか、枕と一緒でお茶碗も変わると違和感ありますもんね」

メガほむ「いま現在お気に入りのやつがあって、つかう予定のないお茶碗がわざわざふえても佐倉さんがたいへんでしょうし、べつなのにしましょうか」

杏子「まて」

メガほむ「?」

杏子「…そーいえば」

杏子「今朝みた夢で、白い服の魔法少女から『近々いまつかってる茶碗が割れます』というようなことをいわれた…ような気がする」

杏子「買っておいて損はないのかもしれん、買おう」

メガほむ「夢って不思議ですもんね」

メガほむ「いいんじゃないですか、あんがいホントになにかのサインなのかも」

杏子「ま、まぁ…とりあえず、な…///」
531 :13/13 [saga]:2016/04/11(月) 03:50:54.40 ID:7TqrL/AuO

 マイドアリー

メガほむ「ありがとうございます佐倉さん」

メガほむ「買うものも買えたし、ラーメン食べにいきますか?」

杏子「うーん、つってもバス乗ってここまで来て買いもんしただけだしなー」

杏子「正直あんまりハラへってないんだ」

メガほむ「キャロルーメイトもたべましたしね」

メガほむ「ラーメン屋さんってここから遠いんですか?」

杏子「いやべつに、四つ角まで戻ってちょっと歩いたとこだけど?」

メガほむ「あ、あの…そ、それでしたら…」

杏子「だよな」

メガほむ「へ?」

杏子「せっかく遊園地まできたんだ、時間たっぷりだし遊ぶっきゃないでしょ」ニヤリ

メガほむ「は、はいっ!」パアァ

杏子(いまどきこのレベルじゃ遊園地って呼べるもんでもねーけど)

杏子(ほむらにとっちゃあ立派な遊園地だよな!)

杏子「ここのアトラクションはちゃちぃはちゃちぃが、古すぎて別の意味でのスリルが満点だからな」

杏子「覚悟はいいか、ほむら?」

メガほむ「し、心臓が病み上がりなのでお手柔らかに…!」

杏子「まぁ〜、せいぜいジェムの濁りにゃ気をつけな」テクテク

メガほむ「ひぃー!」トコトコ


杏子(フフ、あたしもここでまた遊ぶなんてもうないと思ってたからさ)

杏子(ありがとよ、ほむら)



おわり
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/11(月) 03:55:24.16 ID:7TqrL/AuO
以上です。お題ほむあんというよりバスになってしまいましたが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございます

いやー、それにしても近ごろはキリカちゃんにこの世の速度低下をお願いしたいですね、時間速すぎ
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/11(月) 04:05:37.62 ID:68e87cK10
ずれた会話とほのぼのしたゆるい空気が良かった
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/11(月) 04:40:56.95 ID:7TqrL/AuO
あざーす、おかげで酒がウマイす、お休みなさい
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/18(月) 23:57:05.38 ID:Z6jkAKGZ0
a
536 :おわったお題ですが書きかけだったので仕上げました。【海べのやくそく】 [saga]:2016/04/19(火) 11:25:58.98 ID:5ZSI7Mu1O
〜マミるーむ〜

幼マミ「……」

幼マミ「キュゥべえ、キュゥべえ」

QB「なんだいマミ、はやく寝ないと遅刻するよ?」

幼マミ「だってねむくないんだもん」

QB「そうかい、僕は眠いよ、おやすみ」

幼マミ「ねぇねぇキュゥべえったらー、またお話しきかせてよー、そしたらねむれるかも」ユサユサ

QB「やれやれ、第二次成長の兆候が一部あったから契約したけど、こんなに幼いなんて聞いてないよ…」

幼マミ「お話しお話し〜」

QB「はいはい」


〜9世紀初頭〜

「パパ〜!」

パパ「ん?」

パパ「おお、シフ子(仮)じゃないか!見送りに来てくれたのか?」

シフ子「うんっ、だっていちど船で出てったらなかなか帰ってこないんだもん」

パパ「まぁそういうな、これもパパの仕事だ」

シフ子「でもいいなぁ、パパは。船でいろんなとこ行けて」

シフ子「ねぇ、いちどでいいから私も船に乗せてよ、お願いっ!」

パパ「またか、ダメだといってるだろう」

パパ「海はとても危険なんだ、ついこないだだってオーラブの船が沈没した、女子供がついてくるにはあぶなすぎる」

シフ子「うぅ〜、つまんない」

パパ「まぁ、おまえの気持ちもわからんではないがな、あぶない目にはあわせられんよ」

パパ「それにな、おまえやママが待っていてくれるというのも、パパにはとっても力になるんだぞ」

パパ「帰ってきて ただいま を言う家がある。おまえがその留守番をしてくれるのも大切な仕事というわけだ、わかったな」

シフ子「うん…」

パパ「よし、良い子だ」ワシワシ

シフ子「ふわぁっ…///」

「お〜いエイリーク!もう出航するぞぉ〜!」

パパ「ああ!すぐいく! じゃあシフ子、ママの手伝いをちゃんとするんだぞ」

シフ子「う、うんわかった。それとパパ、はいコレ」つ

パパ「これは、ラッコのあたま…」

シフ子「お守りだよ、気をつけてね」

パパ「ありがとう。こりゃ〜やさしい娘のためにお土産もふんぱつしなきゃならんな!」

シフ子「もうっ!パパったら、そんなつもりじゃないのに」ペシペシ

パパ「ハハッ、冗談だよ。それじゃ、いってくる」

シフ子「いってらっしゃい」


 ザザァ…

537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/19(火) 11:26:59.61 ID:5ZSI7Mu1O
村人「た、たいへんだぁ〜!」

村人「エイリーク達の乗ったふ、船が…船が…!」

村人「沈んじまった〜〜!!」

シフ子「そ、そんなっ!パパは!?」


パパ「」


シフ子「パパっ!!」

パパ「うう…、シフ子か…?」

シフ子「パパ…っ!あぁ…よかった…!」

パパ「ほらな…いわんこっちゃないだろ?」

シフ子「もうっ!心配したんだから…」グスッ

パパ「おまえのお守りのおかげだよ」

シフ子「えっ」

パパ「嵐のなか板きれいちまいにしがみついて、もうダメかと思ったが…」

パパ「コイツの顔をみているとなんか元気が出てな…ゴホッ!ゴホッ!」

シフ子「パパ!」

パパ「なァに、パパは丈夫だからな…ありがとうよ、シフ子…」


〜海辺〜

 ザザァ〜

シフ子「……」

シフ子「パパが元気になったのはいいけど」

シフ子「また海に出ていくなんて…」

 ザザァ〜

シフ子「今は、こんなにおだやかな海なのにな…」


「悩み事かい?」


シフ子「!」


QB「僕でよければ相談にのれるかもしれない」

シフ子「しゃ、喋るネコ!?」

QB「僕の名はキュゥべえ、契約してくれる相手をサガしているんだ」

シフ子「けーやく?」

QB「そう、かくかくしかじか僕と契約して魔法少女になってよ!」

シフ子「スゴい…本当に願いが叶うの?」

QB「もちろんさ、君には素質がありそうだからね」

シフ子「じゃ、じゃあ…!」

シフ子「どんな嵐でも沈まないような船を!それに…、い〜っぱい荷物や人をのせれて、どんなとこでもいけるような船って……で、できるかな?」

QB「それが君の願いかい?」

シフ子「う、うん…」

QB「オーケイ、君の願いはエントロピーを凌駕した」パアァァァ

シフ子「くっ…ぅぅぅ…!」

シフ子「かはっ!」ハァハァ

シフ子「こ、これは…?」
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/19(火) 11:27:46.34 ID:5ZSI7Mu1O
〜翌日〜

パパ「おい、どーしたんだこの船…」

シフ子「あ、ああ〜、えーっとね…、し、白い喋るネコからもらったの」

パパ「白いしゃべるネコ?なんだそりゃ?」

シフ子「う、う〜ん…、ネコじゃないかもしんない…」タハハ

パパ「いやまてっ…!白い…ネコだと!?も、もしや豊穣の女神様の使いか!?」

シフ子「そ、そーなの…?」

パパ「たまげたな…、戦車を引くだけじゃないでそんなことまでやってるのか…」

シフ子「パパ達の航海につかいなさいっていってたよ」

パパ「そうか、ありがたく使わせてもらうかな、カッコいいし」

パパ「それにしても…」

シフ子「?」

パパ「おまえみたいなオテンバに女神様の使いがあらわれるとはなァ〜」

シフ子「なにそれ、どーいう意味?」ジト

パパ「いやなぁ、豊穣の女神様っつったら相当な遊び人、いや遊び神で有名だ」

パパ「おまえみたいな色気のカケラもねぇのがよく御贔屓にしてもらったなって」

パパ「パパおどろいtフブッ!!!!」ドフ

シフ子「今日の朝食は腹パンで決まりね」

パパ「………冗談が通じないとこはママそっくりだな」
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/19(火) 11:28:22.11 ID:5ZSI7Mu1O
それからというもの――


パパ「こいつ…ハンパねぇ…!」

「おい、エイリーク!この船ふつうなら乗り上げちまうような浅瀬も川もぜんぜんへーきじゃねーか!!グングンいきやがる!」

「なんだこの船ーっ!!」


「おいヤベェぞ、百人のれて荷物ガンガンつめて小回りも効いて風が吹きゃあ帆が張れるし凪のときはオールOK、なにコレ無敵じゃん」

「ヤベェヤベェ!無敵無敵!」


「嵐キター!でも沈まねー!構造自体が沈まねー!」

「 you are perfect ship 」


〜シフ家〜

パパ「帰ったぞーう!」バーン

シフ子「おかえりパパァ!」

ママ「おかえりなさい、貴方」

パパ「おう、コイツいっちょ頼むぜ」ドサ

シフ子「なにコレ?」

パパ「コイツはなァ、 パスタ ってやつだ」

シフ子「ぱすた?」

パパ「おう、コイツを湯で茹でて」

パパ「この オリーブオイル ってやつをかける」

シフ子「おりーぶおいる?」

パパ「おう、これかけるとなんでも美味くなるんだ」

シフ子「へぇ〜〜」

パパ「つーことで、おまえ、さっそく頼むよ、具はァ〜、そうだな、なんか魚の塩漬けとかでいいだろ」

パパ「ハラペコでかなわん、ちゃちゃっと作っちまってくれ」

ママ「はいはい」

シフ子「パパ!今度はどんなとこ行ったの?」

シフ子「また背中にコブがある変ないきものとかいた?」

パパ「変ないきものじゃない ラクダ だ。ラクダはかしこいんだぞぅ」

シフ子「覚えてるってば、むこうの人達にとってはパパ達がつかう船みたいな感じなんだよね?」

パパ「そうだ。ま、今回はラクダじゃないでゾウがいた」

シフ子「ゾウ?どんないきもの?」

パパ「知りたいか?」

シフ子「もうっ、もったいぶらずにおしえてよ!」

 ハッハ〜スッゴクミミモハナモズウタイモデカイヤツデナ、コロシアムッテトコデ…

540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/19(火) 11:29:04.51 ID:5ZSI7Mu1O

シフ子「パパ」


パパ「おう、シフ子!今日も見送りにきてくれたのか」


シフ子「もちろんだよ」

シフ子「ねぇパパ、教皇様から呼び出しがあったって本当?」

パパ「うむ、なんでもビョルンの造った金細工がディ・モールトらしくてな」

パパ「ディ・モールトがなんなのかよくわからんが、教皇様じきじきに買い取りレシートをくれるらしい」

パパ「おれはレシートなんていらねぇんだが、なんでも異教徒のおれがそんな待遇を受けられるのはとても名誉なことだとかなんとか」

パパ「連中のやることはよくわからん」

シフ子「きっとビョルンおじさんの金細工がスゴすぎて教皇様もじっさい会ってピシガシグッグッってやりたくなったんだよ」

パパ「ハハハ、たしかにビョルンのヤツはオタク野郎だが金細工は世界一だからな」

「お〜いエイリーク!もう出航するぞぉ〜!」

パパ「おーう、ちょっと待ってろ〜」

パパ「シフ子」

シフ子「なにパパ?」

パパ「おまえ、船に乗りたいか?」

シフ子「えっ!?」

パパ「まぁ〜、女子供にゃあ危険とかいってたが、もともとコイツはおまえの船だしな」

パパ「おまえが船でいろんなところに行ってみたいと願っていたのを女神様が聞きいれてくださったのかもしれん」

パパ「今回の取り引きはデカイ、これがおわりゃあしばらくは軽い仕事でいいだろ」

パパ「おまえひとりぐらい連れていけると思うぞ」

シフ子「ほ、ほんとっ!?!?」

シフ子「……………」プルプル

シフ子「やっったあぁ〜〜〜〜!!!!」

シフ子「パパっ大好きっ!!」バッ

パパ「おおっと」トフ

パパ「まぁ今すぐにとはいかねーが楽しみにしてろ」ナデナデ

シフ子「ぜったいのぜったいだよっ!約束だよ!」

パパ「おう、約束する」

シフ子「えっへへ〜」ギュウ


 ザアァ――ン…

541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/19(火) 11:29:37.53 ID:5ZSI7Mu1O

 ドッパアァ―――ン… ザザザ…




シフ子「なんで」



『た、たいへんだぁ〜〜!!!』

『エ、エイリーク達の乗った船が帰ってきたんだが…』

『おいどうした!なにがあった!!』

『ごふっ…おれ達を……略奪行為を…繰り返す、海賊だと……』

『なんだとォッ!!?』



シフ子「どうして」



『ゲハッ!!!』

『しっかりしろ!エイリークはどこだ?』

『せ、船首…』

『パパっ!』

『ダメだシフ子!来るなっ!』



シフ子「こんなことに」



『!』

『そ、そんな……パパ……』

『いやああああああああああ!!!!!!』


『………』

『あいつら…っ!…積み荷はスッカラカンじゃねーかッ!!どっちが略奪してんだコラアッッ!!!』



シフ子「許さない」



シフ子「私から父を奪ったように」

シフ子「私も奴らから奪いとる」

シフ子「いつでも、どこからでも」

シフ子「家も、土地も、家族も、全て」



シフ子「なにもかも奪い去ってやる」


542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/19(火) 11:30:16.88 ID:5ZSI7Mu1O
〜マミるーむ〜

QB「こうして、シフ子は仲間と徒党を組んでその当時の沿岸地域全域のみならず、川を遡ってかなりの内陸部まで荒しに荒らしまわったんだ」

QB「シフ子の船は、当時としては常識外にすぐれた性能の船だったからね」

QB「感情というものはわからないけど、神出鬼没の侵略者達に、人々はおおいに恐れおののいたことと思うよ」

QB「その結果、シフ子達の一派は制圧の対象となり、大規模な征討軍が差し向けられ、彼女の故郷の村々も焼き尽くされてしまうんだがね……あれ?」

幼マミ「すぅ…すぅ…」zzz

QB「パパが死んだくだりでは泣きじゃくってたのにもう寝てるよ」

QB「…泣きつかれたのかな?」

QB「はぁ…、なんだよ、こっちが変に眠れなくなっちゃったじゃないか」

QB「クライアントを間違えたな」

QB「ま、子供だし、すぐ魔女かそのへんのノラ魔法少女に殺されちゃうだろうけどね」

QB「しかし人間の考えることはやっぱり理解できないなァ」

QB「時間的にも空間的にも個体間になんの関係もない相手の身の上話しなんかきいてなにが楽しいんだろう」

QB「やれやれ、わけがわからないy


幼マミ「パパ…ママ…」


QB「……」


幼マミ「……きゅーべえ…」ムニャムニャ


QB「……」

QB「やっぱり、わけがわからないよ」



おわり
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/19(火) 11:33:18.29 ID:5ZSI7Mu1O
以上です、最後まで読んでくださった方ありがとうございます
ちなみに、パパのキャラが加速度的にオッサン化するのは仕様です
544 :536 [sage]:2016/04/21(木) 17:52:52.29 ID:fArU5XOMO
補足というか蛇足というか、一応ハッキリさせておくと、シフ子は先代魔法少女のバイキング子ちゃんをイメージしています

クマ子みたいに短い名前だったらそのままでも良かったんですが、勝手に仮名をつけさせて頂きました、あしからず
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/04(水) 23:45:32.99 ID:7GRVu1I60
a
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/09(月) 13:20:55.76 ID:2bZGs9iKO
〜魔女結界〜


魔女「ギャース!!!!」


マミ「暁美さん!」

メガほむ「はいっ!」カシャン


魔女「」ピタ


マミほむ「「えいえい!」」ポイポイ


アルミニウムパック『水素水 made by 日本○大』

ラベル裏「濃度40%」


マミほむ「うてうてー!」ダン! ダン! ババババ!!


メガほむ「りりーすっ!」


チュドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!

ドゴオオツツッッ!!!!!!!!


モク… モク… ゴゴゴ… ※キノコ雲


マミ「暁美さん、わかる? この匂いよ…」

マミ「これが『勝利 (Victory)』の匂い」スーハー

マミ「今日はまた格別ね」ウフフ

メガほむ「ワルプルギス打倒のためにもっと高濃度のものを探してみます」


水素電池やら水○にいきつくのは時間の問題だった
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/17(火) 17:16:53.01 ID:Vw6iQ56T0

           , '                     ヽ
          /        _               ヽ
         /         / \          l  ヽ  ヽ
         |   ,   /  /       | i     |  l  |
         |  /  /  .|        |  |    l   |  |     仁美に恭介を取られちゃうよ…
         |,,,,/r=-<   |   ,   i  |  .|    lr',´ | |
         /,.. ィ'  `,,ヽ, |   |     .|  .| l   ,|/__ | |      でも私、何も出来ない
        /r//  /  `ヽ、  | |  |ヽ .ト  .| |   レ,ヽ}| |
        /ィ/  /  ,. r-、}  | 、|、 | l .| ヽ | |   |_  | |.      だって私、もう死んでるもん
         {'    '´ ,ィ、 }  | .`-t--|‐'ヽ| |  ,|/// |
         ゙、      <-しヽ .|  V_,. ---っ |  r_,/ ,l,{       ゾンビだもん
        .,r'ヽ     ゙、.`  ヾ}  ゛'   ;;'| .|  / /i /リ`
      ,/  ゙、     ゙、   '       ;;.| |  /r-'´ ̄`ヽ、.     こんな身体で抱きしめてなんて言えない…
   ,r --'´   ,. -,>,     l _______,..    ,' |.i  |        ゙、
  ,/     / ,r/ `     ノ- '、ー―`', -, '´リ|  /l        ゙、
  | ヽ  ,. r'´  ヽ    ,/ ヽ  TiT'´  /__| / |         ヽ
  |  r/     ヽ  ,.イ, -―--=、,!!!r‐'´` ̄  ,/<|| /        `ヽ、



                     ,、. .-‐. . .‐-.
                 x ´: : : : : : : : : : : `: 、
               /: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
               . :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',     待って…たとえゾンビじゃなくても絶対抱きしめなかったと思うよ
                 l. . . ハ: : : :',: : : : : : : : : : : : .
                 |.j ./_ l: : : :i! : : : ,′: : : : : |: l
               刈/ _ ∨: :|: : : /: | !: : | : :i! !
.                f´   ` ヾ |: : / う: !: :/: : : ハ.
              l __     |: / /: l /: : : /
                   ゝ ´    .レ'  7: 从;イ_ノ
                  ー―   ´   l /レ'
                    __',x≦三ミ、
                  刈   _ }
                 ,.タ′     ',
                    j!     ` ヽ.
                  ,′           ',
                l           l l

548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/24(火) 20:36:53.17 ID:Ea0HMlhD0
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/28(土) 17:19:02.09 ID:Lk9bOCmH0
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  ,;';゙;';゙;';゙;、 、 ||   || モナ板口 . ||      ||三二三二三二三二|| ̄ ̄ ̄ ̄||三二三二三二
ZZZZZZ|ZZZ||ZZZ||Monaitaguchi||ZZZZZ| || |□]: ニ三二三二三||: : : : : : : : ||二三二三二三
ZZZZZZ|ZZZ||ZZZ||!_二二_l_二二_||ZZZZZ| ||三┌───┐二三||: : : : : : : : ||二三二三二三
ZZZZZZ|ZZZ||ZZZ|| ZZ |ZZZZZZ ||ZZZZZ|_||二{iiェェェェェェェii}三二||_:__: __:_ _ _||三二三二三二
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二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
コニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニ
ニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニ
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     lハ.:.:|: : :|: : : :|:|     \ \   \: : :| : : : |: : :| : : |  
     || Y:l:.八: : :.|:|           _\| : : : |_: :リ : : |
     |! ': :|: :.:.\:.|` ,x==、      〃⌒メj| : : : |`V : : 八  終電・・・無くなっちゃったね//
     {  |:.:|! : : : :ヾ〃     、   / / ||: : :/j' ノ: : /}
.      |:.八: : : :| / / /   __    ||:.:./:.;´: /:/
      从|`ヘ: : :|\     丶   ノ   ノ|:./:./!:.//
       ノ  Y|从:i≧:‐- .. _ .. イ://|/|ハ|/
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           -‐'"< _/   〈 〉:- ̄   リY  ̄\
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550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/28(土) 17:19:32.61 ID:Lk9bOCmH0

                   _____
               , r '´  __ ,- 、   `ヽ、
              ,/   /     ヽ    \
           -=ソ    / i      ヽ ヽ  \
            ./  / ,イ /  i     ヽ ヽ   ヽ
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           |/  /.Tヽ | ヽ | T-、!_/  /  /   .|
           リl / じ'   ヾ___ レY /  / / /
          / | i/  ノ    i' ,.ハ i/   ,/__/ / じゃあ僕が電車役やるから、さやかが乗る人だね
            |,}  `     ゙´ /.ィ  ,仁il}/ ,イ
            Vヽ  、__     ´/_ノ=ソノ /レ
                ヽ、      ,.イ´ | ̄´ィ |
          , --――-,テT'´ ̄ ´   _,|イ´ レ
          /      ト、|__ ,. -, -' ´ ト 、
         /       ! |l| ̄ ´   ,/    \
        /   ,     ilr-― ' ´       \_
       i´    .|     .il|             ,-ヽ
      r‐ ' \  .|     il|           ,    |
     /  `ヽ、 |     |l|           /    .|
   /       ,.|    .!l|   __    i  /    /
 /       //i    |l|   ヽ`ヽ、 l /     /


            ,__ ___
        ,. ':´|: :`: : :`:ヽ、
       /: : : : |: : : 、:ヽ: ヽ:\
      /: i: : l: :A i:ヽ: :l: :l: : l i:、:ヽ
     l: : l: : l:/! |゙、:i、: |ヾi.: | l: i: :|
     |: i: l: |/t―! ヾ ゙、|rt-;|;:|: :l: |
     |: i:.ヽ|/r=,      T;;ヽ |: :l: :{
     !: i: : :iヽU      U  .|: i: |
     i: l: : :|、'''    '  ''' ,.!:/i/ 
      !!l i vr,ヽ 、 _´`_ , ィ;´//
        ヾi  rノ--r-゙-,´
       __ ,..-'―-rr―'--.、
      /  |  r'´,.AL  、/` ヽ
     /   ヽ _,.イ.liii l`i、__/   !
    r'´  .V L__/ |!!!-i L_」 ,|  `ヽ
    ヽ`ヽ /   / l   l .i  .ヽ_, r'::/
     >.-、{ ........ー...........ー......... }::,.ィ'
     i  ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  |
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/28(土) 17:22:25.02 ID:Lk9bOCmH0

元ネタ↓
「終電...無くなっちゃったね//」←一番フラグバキバキにした奴が優勝

144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 20:36:31.04 ID:SohtIrVKO
じゃあ俺電車役やるわ お前乗る人ね


                   _____
               , r '´  __ ,- 、   `ヽ、
              ,/   /     ヽ    \
           -=ソ    / i      ヽ ヽ  \
            ./  / ,イ /  i     ヽ ヽ   ヽ
           //  / | ハ  | i、      |    |
ー三 二ニ ー三  二ニ―/ ̄ ̄ヽ ィ´ .   | |   |
 ー三二 ー三二 ー三:;三  _ /´`  \彡'/  /   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´   ,  ̄',--ハノ /  / / /
    さやか           ト, |...  {___   ,/__/ /
                _ 」<Lノ‐一{.ィ  ,仁il}/ ,イ
---------------一;    {``‐‐--Vヽ/_ノ=ソノ /レ
――――――‐ ==`--一`ゝ:::‐''´:'.イ´ | ̄´ィ |
          , --――-,テT'´ ̄ ´   _,|イ´ レ
          /      ト、|__ ,. -, -' ´ ト 、
          /       ! |l| ̄ ´   ,/    \
        /   ,     ilr-― ' ´       \_
       i´    |      il|             ,-ヽ
       r‐' \  |     .il|           ,    |
     /  `ヽ、 |     |l|           /    .|
    /       ,.|    .!l|   __    i  /    /
  /       //i    |l|   ヽ`ヽ、 l /     /
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 17:25:49.38 ID:gct1IEJR0
       / ./ |  |  //i |    |   |ヽ  | | | | |ヽ.|
       |  |  |  | /,rr―|lヽ  l、 、 .|´t-r-、l | | |,.| |
       |  |  |  | l/ |l  `、ヽ l ヽヽ | ヾiヽ,.l  | |/,l|
       |  |  i  |,'l ノr=-、 ヽ ヽヽヽヽト=-|、 l|| .| ト, l|
       |  |  |、 | / r'//i    `   r'//、ヽ| l | |}.l l|    ごめん待った?
       |  |  |ヽ |  { `-'l        ト-.'l}  .| ! リ,' lヽ、
          | .|  l |、{ 弋_リ       弋_リ  .| ,'  r' |l|ヽ
        |ヽ l  ヾ.|  ,,,,,      '    ,,,,,  .| l | |l.|
        リヽ l  ヽlゝ      、 _ __ ,     ,./ / /|l | リ
        |  ヽヽ ヽ `ヽ 、_        ,. - ' ,/ イ/ ! ,リ
          ヾiヽ r、 i  _,> 、 __ - '´|_r4 / i/ !'´
             ヽ ヾ |ヾf==ヽ、___, ,___ t==.}
              ヽ、 ,り     ,l|l    ,.[
         ,r‐ -- '_´ノ-' ̄ ̄ヽ、__,l|l_,r,///,,`ーr=r- 、___
       /   l  |///////////,|///L,-///////`ヽ    ヽ




              ∧
           ,, -、 .‖|レ1 ,....-‐‐-. . .、__
        ,.'´: : : : ‖、ル:':´: : : : : : : : : : : : : `:丶、/i|
     ,. ',..: : : : :-‐||: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ハ,i|  _,..=7
 -=ニ¨´‐''フ: : : : : : : : ::|レ/: : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :゙i,''-゙-´‖
     /: : : : : : : : : : :'゙,!: : :/: : : : : : :λ: : : : : ::ハ: : : : : : ::゙i,: : :‖゙i,
    /: : ,: : : : : /: : : :|,!: :/: : ,: : : : :/ l,: : : :i: : : :i,: : :ハ:: : ::゙i,::‖: ::゙i,
    ,!: :/|: : : : :/: : : : ,i!::f゙: : :/: :_/  i,: : : |: : : :i,: : : :i: : : : ∨: : ト、゙i,
   ,!:/ ,!: : : :/: ,!: : :,!: ::|  ,'"´: / `` i,: : :|i: _,,_ |: : : ,!: :i: :i:、゙i,: : ゙i,.ヾ、
   |'  |: : :/: ::,!: : r|: : :|/ .|/     .゙i,: :,!´、 `ヽ、,!: :,|: ::i,: ヾ、: :゙i,  `
      i: :/: ::/i: : λi: : ::|  ,。===、   ゙i,/  ゙i, ,!゙i,: ,! : ;i\:i,: : ::|゙i,: i,
      |/,!::/ |; :/ ゙i,: ::| , 、 ,       ゛ =ミx! i,,7、::i: : i、i,: : :}. ゙i,i
       i/  .i:/  .i,: |    ´` '   ,     ヾ, .!':,!〉,!: ::|,ハ : :,!  ゙i     ううん今来たところ
          !'   ゙i,|\   ┌  .,_  ´`' ' 、,/::,!゙:|i,: :,!  |: ,!
               ゛  `_,、  、 _ ノ     /i: ∧,! i,::,!  .|/
           _ _,,,.ィ7´ヾ、`  ,,. ,,. 、-‐ ''´ .|/   .゙i,!
         /     |:| ゙i,  ``x,。┴''フ>,,、_  ゛
        /     _|」_ヽ_ .‖ /  |:|  ` i
       /      ヤ    --丶rf¨¨``<|」   .i
     .r:'゙       , ゙,      l_,!、     `7  ゙i,
     .i >、    .i  i     ,.イ|゙i, `ヽ   ./   ゙i,
     ゙i,   `` x、,! .{   _,.ィ/=┷.|゙i,   /i    _\
     r‐゙-‐'''¨  /   ''¨´ /.,!   i,.i,\/ ト-‐'''¨ ./
    ./   ̄  ,イ       / ,!    i, i,   ノ 、 \'゙
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 17:26:16.90 ID:gct1IEJR0
                     r 、...-――- ...
               . イ:| ..:..:....:....:.....:.....:.. ミ...、
                /........:| ..:...:......:ヽ:、:...:. \:.. \
               /  ./ /| ..:...:{:......:|:..ヽ\ヽ:.ヽ:.....ヽ
            / ..:..:,i:/ i:i:...:.乂:__ト_:..ト:..ヽi:.....∨:..‘,
             / .:′/{/___乂..:..:..ト.丁,.-=-、..i!..:..:..iう):..:
            ,′:|...:|l ,.-=-、∧{:..:{ {'    ハ.|..:..:...i)):....{     まどかも遅刻かああああああ!!
          /イ 八 :{ {'   ハ \} 弋   ,リ|:..:...|::.八:.、
        /´ |.八:..ド弋   ,リ  ._`''ー‐'".|:......「i:.i:. ト\
         | ..:ト\`'ー‐'".F ̄ ー┤..八 .|:..:...|ノ::|:..|
           : ...:|:{      .|    | ⌒ .|:′:..};⌒}:}r‐y
       _ r‐ ミ...:込.    .|     _|    .j{:..:.../ /7 ム=、
      〈 v`{__ノ ヽヽ:{:> .. .L'ニ ̄‐┘ .イハ|r<トイ (_/ノ ム
    r―廴}     __}_ :ト、:{::.:ir≧i‐_ ...斗≦}八 __入  ( イノ ノ
    > ._)    ( __,.. ヽ≧八¨¨}}r― ´  人r乂      ‘ァ'
    〈 Y、   /    ハ>‐‐ミ }}}_,. ≦ ̄ ̄ 〉{ \下 ==イハ
    ヽノ \ _ , ィチ 〉.........:={:..:}-:............. 〈八  了不´ |
        { `廴_ /  {............:.:.廴「`:.............. } /  // }:{   {、
       ノ /:ハ:i   {:.:.:.:.:.::イ| |ヽミ::........:.:.{ム:、 j::{ |、 ノ}'\
        ,イ{ {:/  }:}   ノ</::/八.{ ∧:{>ミ:.:.〉 ト __ノ 八:∨ム  ノ
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 17:26:44.28 ID:gct1IEJR0
元ネタ

遅刻→「ごめん待った?」→「ううん今来たところ」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 14:31:47.44 ID:61tMWBPr0
お前も遅刻かああああああああああああああああああああああ

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 14:32:56.18 ID:3T1BGU9gP
確かにwwwwwwwwww



   ./: : : /: : : : /: : : : : i: : : : : : ,! ゙i,: : : : |゙i,: : : : : :|: : : : : :/: : /: : : ::/:
  /:,.. ''/: : : : ,!: : : : : :,!|: : : : : ,!  .゙i,: : : | .゙i,: : : : :|: : : : :/: /,!: : : : /:
     /:,!: : : : ,!: : : : ::/ ,レ : : :./ ``''ー+=.|, ゙i,: : : :|: : : :,!/: :,!: : : : /: :
    ./::,!: : : : ,!: : 斗匕 |: : : /     ゙i,: :| ``'ト、 : |: : :/: : : :,!: : : ::/: : :
    /:,.:'|: : : :,.,!: : ::/ __,, |: ::/    ''''ァzx,,_  ゙i,: : |: : : : : : :,!: : : /: : : :
   ,!/ .,!: :/: :|: : /.f゙ら  |;/     .ら/ハ`ヽ  ゙i,:|: : : : : : ,!: : :/i: : : : :
     |/i: : : |::/ .i!.{/,|        .|////,}  ゙i,  '!: : : : : :,! |::/ .|: : : : :    (アカン……)
       ,!: : ::,!'::゙i.i!.キ/}       .弋ゝ´ツ    .,!: : : : :,!ヽ|/ .リ: : : : :
       |: : :/.|: ::|  ゙''゙         ゙'ー‐'゙     ,!: : : : ,!ノ-゙ ./,!,: : : :,!
       |: :/ .|: :i /l/  '      ///l ハ   ,!: : : :/,,...'i: : ,!.i,: : : ,!
       |:/  .|: |、                U .,!: : : /,/  .|:/ .i,: :/
       ゙'   ゙i,゙i,.\   ` '''¨ `         ,.,!: : /i,,_   ゙'   i,/
           .i,:i,: : ::`i 、        .,.. ''´ ,!: :/彡イ  ,.-.、
           ゙i,!i,: : ,!  ,.ミ .,。.,,., 、::::''  ,..‐'',!: /´  !/   ハ
            ,゛.゙i,:,!/    .Y゙゙T_¨,.´ -‐'' ´,!/ ,../      .゙i,
              >! ,へ、,.ィλ|||    ,..__'ィ'゙ /         ゙i,
             /  /   \´ Уリ ,.. ''¨´  |  '  /        ゙i,
            ./  /  -、  ∨/'"       |  /           i
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/05(日) 20:55:32.12 ID:VxBpcprK0
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 03:15:04.13 ID:+jHAeLPbo

小巻「この魔法少女衣装ってどうにかならないの?」

QB「何がだい?」

小巻「なにがって……ホラその……なんだ 恥ずかしいじゃん…あんなミニとか」

QB「恥ずかしいというのはボクにはわからない感覚だけど……ボクに言われても困るかな」

QB「魔法少女の衣装は本人の願望とイメージによって形成される」

小巻「……つ、つまり?」

QB「着たかったってことじゃないかな?ああいうの」

小巻「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!」ドガァ!

QB「おっと」ヒョイ

小巻「適当なこと言ってくれてんじゃねーぞコラァ!」ゴスン!ドカン!

QB「危ないなあ……潰されたらかなわないから退散させてもらうよ。それと……」ヒョイヒョイ

小巻「あぁん!?」

QB「どうしてもなら自分で調整すれば多少の変更は可能だよ。それじゃ」スタコラ

小巻「…………ちっ」



小巻「……ったく キュゥべえのやつめ」

小巻「わたしがこんなの着たいって思ってたわけあるかよ」

小巻「ないない」アハハ
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 03:17:41.05 ID:+jHAeLPbo

小巻「…………ないないない」アハハ

姿見「」

小巻「…………こんな衣装で……」クルリ フワッ

小巻「こんなこと……」キメッ

小巻「ポーズして……横ピースで……ウィンクしたりして………」

小巻「こんな願望とか…………」

小巻「ないだろぉ〜〜〜〜」ニヤニヤ

小巻「まてよ……たしか衣装変えられるって……こんな感じか……?」キラリン

小巻「お〜〜〜」フワフワ

小巻「こういう……いかにも女児アニメっていうか……」

小巻「ふわふわきらきらした……」

小巻「で、こう、とか」きゃぴっ

小巻「いやまあ……ないなぁ〜〜〜似合わないだろぉ」ニマニマ

小巻「次はちょっとオトナの……露出度高めな……」キラッ

小巻「おぉ……なかなか……」ボイーン











小糸「(拝啓 おふくろ様)」ノゾキ

小糸「(どうやら我が姉は道を踏み外し、コスプレにはまったようです)」


着想:「わたし、猫耳萌子です!」
    談義スレ >>612-615
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 06:35:11.96 ID:/5PiNqeC0
乙死後妹から間接的に織莉子にもこの情報が行くのかww
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/05(火) 20:55:51.60 ID:URhLkDsQ0
a
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/16(土) 16:34:59.22 ID:mYdTSs3Y0

それは水の中に広がる小さな青空の様だった。


さやか「うわぁ!!すごい!魚が空を飛んでるみたい。ねぇねぇきょう介はやくはやく!!」

恭介「さやか、まってよ」


さやか「もうっ!おそいおそい。はやくはやく!!」

恭介「さやかがはやすぎるんだよ」


さやか「だめだって。はやくいかないと魚が逃げちゃうよ」

恭介「……逃げないよ……ぜったい逃げないから」


さやか「いいから、はやくはやく!!」


そして周囲に口元の緩みと眉根のシワをつくりながら小さな機関車は駆け回る。




さやか「あれかわいい!あれ、あれ。あのオレンジと白の魚!」

恭介「あれは知ってる!カクレクマノミだよ」


さやか「へぇ!!じゃああの魚は?あの白と黄色で口がとんがってる魚!!」

恭介「えっと、ちょっと待ってよ。えと、あれ?う〜ん、さやかはどれだと思う?」


見上げれば、水槽の上には何種類かのチョウチョウオが間違い探しのように表示されている。


さやか「そっか、きょう介はちっちゃいからあれが読めないんだね。わかったあたしが読んであげる!」



数センチ高いだけなのに足元でも見下ろすような上から目線、きっとその顔には頭の悪そうなドヤ顔が張り付いているのだろう。

561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/16(土) 16:36:43.75 ID:mYdTSs3Y0

あの時の水槽の前、今では自分よりも背の高い少年の隣、その少女は美化されていた思い出の正体に身悶えしていた。


さやか(確か、あの時は恭介に手を引かれていろんな魚のこと教えてもらってたはず……だったよね)


しかし、その場所を再び訪れて浮かぶ思い出には、ブレーキが壊れた機関車の如く、自分よりも小さかった男の子を引きずり回す誰かさんの姿しか出てこない。


さやか(おかしい?絶対おかしい!?誰かがあたしの思い出を書き換えたんじゃないの!!?)


楽しかった思い出を下地に距離を縮めようと選んだ水族館はボーナスステージの皮を被った地雷原だった。

その現実から逃げようと誰かに責任を押し付けようとしても過去は当然ながら改ざんできない。



さやか(……うわぁ。あたしってほんとバカ)


バカだった昔の自分……今もそんなに変わらないかも知れないけど、好きという感情がそのまま行動に出ていた幼い自分の残念さにめまいを覚えてしまう。


さやか「……はぁ」


恭介「さやか?どうしたの?」

さやか「えうっ!!」


恭介「なんだかこの水槽の前に来てから元気がなくなってない?」

さやか「い、いやぁ。あははははっ!!なんでもない、なんでもないよ」

恭介「だったら良いんだけど」



恭介「けどこの水槽ってこんなに小さかったんだね」

562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/16(土) 16:40:20.96 ID:mYdTSs3Y0

さやか「……そうだね。昔は泳げるくらい大きく感じてたのにね」



さやか「こういうのがあると自分が大きくなったんだなって感じちゃうよね」

恭介「そうだよね。昔はこれをよむのだってひと苦労だったもんね」

さやか「うくっ!!」



忘れたままでいたかった記憶が胸にさくりと刺さる。



さやか(ひょっとして恭介あの時のこと覚えてるんじゃ!?)

恭介「あの時はずっとさやかに引っ張られてばっかりだったよね」


さやか「あは、あははは(うわあぁっ!!やっぱり覚えてるっ!!)」

恭介「けどあの時の水族館ほんとに楽しかったよね」


さやか「………う、うん」


さやか「ひうっ!?」


突然握られた手の感触が心臓にダイレクトに響く。


恭介「……あ、あのさ。き、今日は、そ、その」


少しのためらいのあと手が少し力強く引かれる。


恭介「行こう。さやか」

さやか「あ、う、うん。あ、はい」


あの時とは逆転した背の高さと引かれる右手。

……あの時のこと覚えてて……あたしのことリードしてくれてるんだよね。


繋いだ手の温もりが掻き立てる期待……恭介、あたしのこと

そして言葉として紡がれていないそれが掻き立てる期待と同じだけの不安


繋いだ手から生まれる思いは、あの時の様な純粋な楽しさや嬉しさだけじゃなくて

でもあの時とは比べ物にならないくらい暖かくて甘かった




恭介「……ちょ……ちょっとさやか」


さやか「恭介、遅いよ!早く行かなきゃ満員になっちゃうんだから!」

恭介「……いや、けどこのスケジュール厳しくない?」


さやか「何言ってるのよ? 恭介忙しいんだから今日逃したら次はいつ行けるかわからないじゃない!」

さやか「大丈夫だって。絶対恭介も気に入るから!」



さやか「だからもうちょっと急ごうよ」



水族館を離れてショッピングモールで遅めの昼食をとる頃、少年の健闘虚しく主導権は少女の手に握られていた。

563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/16(土) 16:42:02.83 ID:mYdTSs3Y0
媒体整理してたらエタったSSのデータが出てきたから貼ってみた。

なお続きを書くと2人とも不幸になる模様
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 07:37:18.31 ID:cumk7ZwAO
まもりたいこのしあわせ
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/08/22(月) 18:25:38.36 ID:AU/x7Hnr0
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/22(月) 18:27:58.33 ID:wct1wtF1o
うんこ
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/18(日) 20:10:38.92 ID:4ka+pmXY0
a
568 :お題「はぐはぐ」 :2016/11/09(水) 23:11:00.19 ID:WMNyzHTzo
まどか「はぐはぐ」

ほむら「……」

まどか「はぐはぐ」

ほむら「……」

まどか「はぐはぐ」

私が世界を作り直してもうどれだけの月日が流れただろう
私はまどかが天寿を全うする事を許す事が出来なかった
何とかしてまどかをこの世界に留まらせた
その結果が今のまどかだ
まどかは今やただ私を抱きしめて子供のように、噛みつくだけ
長い月日はまどかの脳細胞の大部分を消滅させてしまったのだ

まどか「はぐはぐ」

ほむら「……それでも」

それでも、あなたが傍にいてくれればいい。私はそう思った
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/09(水) 23:11:45.85 ID:WMNyzHTzo
さやか「あたしは、もう行くよ」

ほむら「……」

さやか「まどかの記憶はあんたのせいでほとんど失われてしまった。今更そのまどかを取り戻したとしても、手遅れ。それに……」

さやか「あんたが作り上げた世界ももう悲鳴をあげている。いつ崩壊してもおかしくない。……この世界にあたしが留まる理由はもうない」

ほむら「……佐倉杏子も、上条恭介も死んだ。確かにあなたに留まる理由はないわね」

さやか「きょ、恭介は関係ないし! ……まぁ、さ。仁美と恭介が最後まで幸せに生きていくのを見られた。その点に関してはあんたに感謝もしてるんだよ」

さやか「だから、さ。今からでも。そのまどかを捨てて円環の理に」

ほむら「嫌よ」

さやか「……」

ほむら「まどかは……人間であった記憶を持ったまどかは確かにここにいるもの。私は離さない。もう二度と失ったりしない」

さやか「……そっか」
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/09(水) 23:12:40.82 ID:WMNyzHTzo
それからさらに数百年


ほむら「ねぇ、まどか」

まどか「はぐはぐ」

ほむら「私はね。あなたを愛する事が出来て……本当に幸せだったわ」

まどか「はぐはぐ」

ほむら「……もう、この世界は滅びる。あなたも一緒。……だから」

まどか「はぐはぐ」

ほむら「こんな事に付き合わせて、ごめんね」

まどか「はぐはぐ」

ほむら「まどか……私は」

『謝る事はないよ、ほむらちゃん』

ほむら「!?」
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/09(水) 23:14:06.60 ID:WMNyzHTzo
『ほむらちゃん……ひさしぶりだね』

ほむら「まどかが……二人? いえ、あなたは……円環の理」

『そうだよ。そして……鹿目まどかでもある』

ほむら「人間としての記憶を持ったまどかはここにいるわ。あなたは円環の理、鹿目まどかではない」

『それなんだけど……その、ね。怒らないで聞いてほしいんだけど』

ほむら「?」

『実はそのわたしが失っていった記憶。全部わたしの方に移動させていたんだよね』

ほむら「!?」

『さやかちゃんを経由して……。最後の、本当に最後の記憶だけは最後まで残り続けてしまったけれど』

まどか「はぐはぐ」

『ほむらちゃんを……あの時、抱きしめたかったという私の想い。それが今のそのわたしの最後の心。これだけは……手放したくなかったんだね』

ほむら「……まどか……」
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/09(水) 23:14:38.94 ID:WMNyzHTzo
『もう、ほとんど記憶は戻っているんだもん。ほむらちゃんを思う気持ちは誰にも負けないつもりだけど……悔しいな。そのわたしにはまだ勝てないような、そんな気がする』

ほむら「……」

『ほむらちゃん。世界は終わってしまう……今度こそ、一緒に行こう。そのまどかも私が吸収して……』

ほむら「分かったわ。まどか」

『ほむらちゃん……』
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/09(水) 23:15:06.88 ID:WMNyzHTzo
ほむら「あなたからもう一度人間であったまどかの記憶を奪い、世界を再生する。それで私は再びまどかとの世界を満喫できるわね」

『……え?』
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/09(水) 23:16:21.60 ID:WMNyzHTzo
ほむら「私がこの程度の事で諦めると思ったの? 私はまどかがいればいい。その為になら世界をもう一度作るぐらいワケはない。そうでしょ? 円環の理。私は……悪魔何だから」

まどか「あーもう! 何でほむらちゃんはそうなっちゃうかな! そんなある意味真っすぐなほむらちゃんも好きだけど! このわからずや!」

ほむら「分かりやすくいきましょう。……勝った方が相手の言う事を聞く!」

まどか「わかったよ。……見せてあげるよ! 円環の理の全力を!!」
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/09(水) 23:17:28.79 ID:WMNyzHTzo
さやか「いやー何か大変な事になっておりますなー……」

杏子「ここ、大丈夫なのかよ」

マミ「大丈夫だと信じたいところね」

なぎさ「なのですー」

マミ「……お互い、相手を倒すつもりなんてない。じゃれ合いもいいところ。いずれ疲れ果ててあの子達もここに来るはずよ」

さやか「そうだね、この……懐かしのマミさんルームに!」

杏子「おー。早くケーキもってこーい!」

なぎさ「なぎさはチーズがいいのです!」

マミ「はいはい。……鹿目さんが作ってくれたこの部屋で……また、みんなで、今後の行く末を話し合えばいい」

さやか「そういうところですな」

ピンポーン

さやか「お、来ましたかね」

マミ「……早かったわね。さて、と。お迎えにいきますか」
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 23:17:55.13 ID:WMNyzHTzo
はぐはぐ、おしまい!
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 23:39:36.83 ID:XMYUKdHAP
乙!
こういう終わり方はタイタニックを想起させるね
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 08:15:25.97 ID:M3p3Z+8A0
ここはぷよぷよで勝負する流れだと思う
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 20:46:45.46 ID:UdqvJB8lo
さやか「杏子、いつまで寝てんの! 早く起きて!」

杏子「さやか、うるせぇなぁ……まだ真っ暗じゃねぇか」

さやか「いいから! ほら、外見て」

杏子「外……あ……!」

さやか「雪だよ! 初雪! いやぁテンション上がるわぁー!!! ……杏子?」

杏子「……へへ。雪なんかではしゃいでやんの。さやかは子供だなー!」

さやか「な、なんですってー!!」

杏子「……雪、か」

さやか「……杏子?」
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 20:47:13.18 ID:UdqvJB8lo
まどか「おはよう、みんな!」

さやか「おはよう、まどか」

杏子「おー。おはよーまどか」

マミ「みんな、おはよう」

ほむら「……おはよう。……みんな、元気ね」

さやか「ほむらだってちょっと浮かれてるじゃん! 雪だよー! 雪合戦しようぜ!」

ほむら「あなたは雪降ってなくても元気だけど……今日はいつにもましてうざいわね」

さやか「つれないなーほむらは! このこのー!!」

ほむら「あなたとは学校でだけ仲良く……もういいわ」

まどか「ほむらちゃんは、雪、嬉しくないの?」

ほむら「そうね。まぁ、前住んでいたところではあまり降らなかったから……少し嬉しくは、あるかも」

さやか「素直じゃないなーほむらちゃんは!」

ほむら「あなたがちゃん付けで呼ばないで」

杏子「……」

さやか「……杏子、あんた、今日ちょっと変じゃない?」

杏子「別に変じゃねーよ。あーお前らみんなおこちゃまだなー! 雪が降ったぐらいでさー」

さやか「何をー!」

マミ「……佐倉さん、大丈夫?」

杏子「……大丈夫だよ。マミ。いらない心配するんじゃねぇ」

さやか「……杏子? マミさん?」
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 20:49:18.11 ID:UdqvJB8lo
--放課後--

さやか「杏子ー」

杏子「なんだよ、さやか」

さやか「なんだじゃないよ。あんた、今日絶対変だよ。授業中も上の空って感じだったし」

まどか「杏子ちゃん……体調良くないの?」

マミ「美樹さん。鹿目さん。その、ね。今日はあまり佐倉さんに……」

杏子「だから変な気の使い方するなってーの。あーもー分かった。そんなに気になるならついて来いよ。親父の墓参りついでに話してやるから」

さやか「あ……」

ほむら「杏子のお父さんの……!? ……杏子。辛いなら、無理に話さなくても」

杏子「あんたまであたしに気を遣うなんてな……」

なぎさ「待つのです!」

杏子「……お前はいつからそこにいたんだ」

なぎさ「よければ、なぎさも聞きたいのです。杏子の話……駄目ですか?」

杏子「別に構わねーよ。隠しているわけでもねーしな」
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 20:50:29.90 ID:UdqvJB8lo
--廃墟の教会--

杏子「あたしの願いの話。みんなにはもう話をしたよな」

なぎさ「はい……お父さんの話をちゃんと聞いて欲しいって。でもそれで……」

杏子「あぁ、そうさ。からくりが親父にバレ、家族は滅茶苦茶になっちまった」

杏子「……あたしの家族が心中した日、それがこんな雪の日だった。……そんだけの話さ」

さやか「あ……」

まどか「杏子ちゃん……」

ほむら「……」

なぎさ「……杏子」

杏子「もう頭では整理ついてるつもりなんだけどな。どうにも、こんな雪の日は思い出しちまって……。マミ、あんたとも喧嘩したよな」

マミ「えぇ。……あの時は、悲しかったわ」

杏子「あたしもだよ」

マミ「……それは初耳ね」

杏子「なんだよ。悲しくないわけないだろ。あんたとはもう傍にいられねぇ……バカだと思われるかもしれないけど、あの時はそう思った。白状すると、本当は一緒にいたかったよ」

マミ「佐倉さん……」

杏子「でも、見滝原に魔獣が増えてきて、風見野も任せられるぐらいの魔法少女が現われた」

マミ「人見さん達の事?」

杏子「あぁそうさ。そんなこんなでもう風見野にこだわる必要もなくなって……、そんなときにマミから一緒に戦って欲しいという話があった」

杏子「今更よりが戻せるかとは思ったけど……リナの奴にはこう言われたよ。あなたにとって家族だと思える人がまだいるのなら、絶対に手放してはダメだ。失ってからでは遅すぎるってな。……たく、あたしが一番わかってるっての。そんな事」

杏子「……ってわけだ。まぁそんなこんなでマミの元に戻って、ほむらやらまどかやらさやかやらなぎさやら、人数随分増えたよな」

マミ「えぇ……そうね。私達二人で戦っていた頃が懐かしいぐらいだわ」

杏子「まどかやなぎさは魔法少女じゃないけどな」

なぎさ「それでも、杏子はかけがえのない友達なのです!」

まどか「わたしだってそうだよ! 杏子ちゃん!」

杏子「……ありがとな」
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 20:51:16.53 ID:UdqvJB8lo
杏子「以上、話終わり! さて、ついでだし、風見野にはうまいラーメン屋があるんだ! 寒い日に食べるとうまいぜー!」

リナ「それはいいですね。私達も是非、おごってもらいたいものです」

麻衣「私もいいか」

京「わ、私も!」

美緒「あたしも!」

双葉「わたしもー」

杏子「……おい、こら。お前らいつから湧いて出た」

リナ「懐かしい気配がしたから来てみれば……水臭いですね。風見野に来たなら呼んでくれれば……」

杏子「あーもう。分かったよ。みんなで食いにいくぞ!」

ほむら「……そういえば、結局風見野のラーメン屋は食べた事がなかったのよね。……楽しみだわ」

さやか「今日は杏子のおごりね!」

なぎさ「なのです!」

まどか「こ、この人数は辛いんじゃないかな……」
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 20:51:46.29 ID:UdqvJB8lo
マミ「……ねぇ、佐倉さん」

杏子「……なんだよ」

マミ「今、楽しい?」

杏子「楽しいに決まってるだろ。何言ってんだ?」

マミ「……そうね。私も、楽しい」

杏子「ったく。ほら、いくぞ」

マミ「えぇ」
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/11/14(月) 20:53:13.07 ID:UdqvJB8lo
初雪がテーマなのに、とっかかり以外全然絡みませんでした!
おりこ☆マギカとちょっとリンクさせてみた
雪っていうと、杏子の親。そんなイメージがある
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 00:43:27.70 ID:X4EJYPK60
乙でした!
まどマギで雪っていうとやっぱりTDSのイメージが強いね
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 19:25:31.89 ID:FKuOE78Mo
というよりTDSしか思い出せませんでした…
新編のオープニングって言われて完全に抜けてたと思った今日この頃
後はきらマギの読み切りぐらいかなぁ…
乙ありがとです!
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 23:37:03.48 ID:tqyq0OaEo
マミ「おまたせキュゥべえ、今日のおやつはショートケーキよ」

QB「やったぁ!マミ、ありがとう。嬉しいよ」

マミ「……ねえ、キュゥべえ。ずっと気になっていたんだけど」

QB「なんだい、マミ?」

マミ「あなた、感情あるわよね?」

QB「ないよ」

マミ「でも今、嬉しいって言ったわよね?」

QB「言ったっけ?覚えてないな」

マミ「別に、わたしに隠す必要はないのよ?わたしとキュゥべえの仲じゃない」

QB「そんなこと言われても、ないものはないとしか答えられないよ」

マミ「本当に感情がないんだったら、嬉しいなんて言わないと思うのだけれど」

QB「マミは疑い深いなぁ。僕は悲しいよ」

マミ「ほら、今度は悲しいって言った!やっぱり感情あるじゃない!」

QB「ないってば」

マミ「うーん……」

QB「あんまりしつこいと、流石の僕も怒るよ?」

マミ「え、あ、えぇ……今度は怒るって言ったわね?」

QB「まあ、感情はないけどね」

マミ「………」

QB「そんなことより、ケーキ食べようよ」

マミ「そ、そうね……」
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 23:37:38.47 ID:tqyq0OaEo
元ネタは某おっぱい忍者ゲーより
ふと思いついて書いた。後悔はしてない
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/23(水) 17:26:15.64 ID:Y0YCl47ro
さやか「あたしは、確かに、もっと大きな存在の一部だった」

さやか「この世界の外側の力と繋がっていたのに、今はもう、あの感覚を取り戻せない」

さやか「ここじゃない何処かに、いたはずなのに」

ほむら「もっと素直に、再び人間としての人生を取り戻せたことを喜べばいいんじゃないかしら?」

ほむら「いずれは、何が起こったのかも忘れて、違和感すら感じなくなるわ」

さやか「だとしても、これだけは忘れない。暁美ほむら、あんたが……悪魔だってことは!」

ほむら「せめて普段は仲良くしましょうね。あまり喧嘩腰でいると、あの子にまで嫌われるわよ」
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/23(水) 17:27:05.02 ID:Y0YCl47ro
まどか「あ、あの。さやかちゃん!」

さやか「ああ、えぇと、まどか」

まどか「わたしはアメリカで3年間ホームステイしてたけど……さやかちゃんの事いつも思い出してたよ! これから宜しくね!」

さやか「う、うん」

まどかと過ごしてきた3年間…いや、もっと膨大な。円環の理であるまどかに仕えてきた時間。それすら、まどかから抜け落ちている。……正直、何の話をすればいいか分からない

まどか「さ、さやかちゃん? ……ごめんね。急に……迷惑だったよね」

さやか「ま、まさかそんな事ないよ! えぇとよろしくねまどか! あ、こいつは杏子。ほら、挨拶!」

杏子「なんだ突然。……あぁ、あんたがまどかっていうのか。よろしくな」

まどか「うん。よろしく、えぇと……」

杏子「杏子だ。佐倉杏子」

さやか「……」

杏子「どうした? さやか?」

さやか「う、うぅん」

思えば、円環の理と過ごした膨大な時間、杏子とはずっと会ってなくて……。あれ? ほむらの結界の中であたしは杏子とどうやってコミュニケーションをとってたんだっけ。

杏子「おい、さやか。何か今日のあんたおかしいぞ」

さやか「いやー。さやかちゃんもナイーブになる時があるのさ!」

杏子「なんだよそれ」

まずい。あたし、この世界に適応できていない

ほむら「……」
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/23(水) 17:27:47.43 ID:Y0YCl47ro
まどか「そ、それでね。そのニューヨークの友達がわたしに優しく……さやかちゃん?」

さやか「あ、何?」

まどか「なにじゃないよ。ずっと上の空で……わたしの話、楽しくなかった……かな」

さやか「そ、そんな事ないよ」

兎に角、この世界のまどかと話を合わせないと

さやか「いやーまどかも罪におけないねー。あたしというものがありながら、現地妻を作るなんて!」

まどか「さやかちゃん! そんなんじゃないよぉ……もう」

さやか「あはは」

よし、こんな感じだ。あたしはうまく溶け込めている

杏子「ん、あれは」

さやか「あ……」


そこには上条恭介と志筑仁美がいて
二人とも楽しそうに雑談している。そうだ、この世界では恭介と仁美は付き合っていて
あたしはもう入り込む隙間もなくて

杏子「……おい、さやか! さやか!!!」

さやか「あ、あはは。ごめん。ちょっとあたし用事思い出したから先帰るわ」

杏子「さやか……」

まどか「さやかちゃん……」
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/23(水) 17:28:42.72 ID:Y0YCl47ro
さやか「落ち着け、落ち着け、落ち着け」

恭介と仁美が付き合ってる事がそんなにショックなの?
そんなはずがない。あたしはそんな事受け止められたはず
そう、あのまどかの世界で


さやか「…何か、手間かけさせちゃったね」

まどか「ううん。こっちこそごめん」

さやか「そうだよ。あたしはただ、もう一度、アイツの演奏が聴きたかっただけなんだ。あのヴァイオリンを、もっともっと大勢の人に聴いてほしかった」

さやか「それを思い出せただけで、十分だよ。もう何の後悔もない」

さやか「まあ、そりゃ、ちょっぴり悔しいけどさ。仁美じゃ仕方ないや。恭介にはもったいないくらいいい子だし。幸せになって……くれるよね」

まどか「うん」


そうだ。あの時あたしは仁美と恭介の事を受け入れて……

さやか「……でも、まどかは?」

あたしは勝手にまどかに許されていたように思えていたけれど
そのまどかは円環の理になったまどかだ。今のまどかではない


さやか「何でも出来るくせに何もしないあんたの代わりに、あたしがこんな目に遭ってるの。それを棚に上げて、知ったような事言わないで」


あたしはまどかに喧嘩を吹っかけておいて……まどかは今のあたしを許してくれるのか?

さやか「あ……」

もうあの出来事はなかった事になってしまった
でもあたしの中でなかったことになんてできない
そして……もう、許される手段なんてない
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/23(水) 17:29:16.28 ID:Y0YCl47ro
杏子「ただいま、さやか。……大丈夫か?」

さやか「ごめん、今日はもう、寝るわ」

杏子「……やっぱり引きずってるのか。上条恭介と志筑仁美の事」

さやか「そういうわけじゃないんだ。そういうわけじゃ……」

杏子「……このことについて決めたのはあんただ。あたしは何も言わない。……でも、近くに受け止めてやる奴がいる事だけは忘れないでくれよな」

さやか「うん、ありがと……杏子」
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/23(水) 17:29:44.90 ID:Y0YCl47ro
まどか「おはよう、さやかちゃん」

さやか「……まどか、ごめん。今日はちょっと急いでて……」

まどか「あ……」

杏子「……まどか、ごめんな。あいつ今胸中複雑で……すぐにいつも通りになるさ」

まどか「……うん。でも、何かわたしに出来る事、ないかな」

杏子「今は何もないかもな……。あいつの中で解決してくれないと」
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/23(水) 17:30:15.59 ID:Y0YCl47ro
ほむら「何をやっているのよあの青いのは!!!!!!!!!!!!!」
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/23(水) 17:31:25.81 ID:Y0YCl47ro
さやか「こんなところに呼び出して何?」

ほむら「グリーフキューブよ。使いなさい」

さやか「あ……」

ほむら「気付かないとでも思った? ソウルジェムがもう限界よ。今すぐ浄化しなければ」

さやか「……何を企んでいるの?」

ほむら『ねえどうして。あなたを助けたいだけなの。どうして信じてくれないの』

あれ、この台詞って……

さやか『……どうしてかな。ただ何となく分かっちゃうんだよね。あんたが嘘つきだって事』

ほむら『私はあなたを助けたい訳じゃない。あなたが破滅していく姿を、まどかに見せたくないだけ』

ほむら「……なのよ。今も昔もね」

さやか「……そういや、あんたとも喧嘩しっぱなしだったんだよね。謝ってもいなかった」

ほむら「もっと器用になったと思っていたのに。何で退行してるの?」

さやか「……ねぇ。もう取り戻せないものがあったとして……それってあきらめるしかないのかな」

ほむら「すべてを諦め、自分の信じる道を進むしかない。例えそれが出口のない迷路であろうとも」

さやか「……そっか」

ほむら「と、昔の私なら言っていたかもね」

さやか「?」
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/23(水) 17:32:08.81 ID:Y0YCl47ro
ほむら「魔法少女の契約は、たった一つの希望と引き換えに、すべてを諦めるってこと……私はずっとそう思っていた」

ほむら「でもね、違うのよ。今の私を見て。何だって出来る。世界を作り替える事だって、まどかを手に入れる事だって……あなたを殺す事だってね」

さやか「……!!」

ほむら「ごめんなさい。兎に角、諦める必要なんてない。全てを手に入れればいい。それだけの力をあなたも、わたしも持っているのだから」

ほむら「だから、上条恭介の事だって」

さやか「でもね。あたしはまどかに喧嘩を吹っかけたんだよ!! それをまどかはもう忘れちゃって……謝る事も出来なくて……」

ほむら「……え?」

さやか「まどかは全部受け入れてくれたのに、あたしはまどかを拒絶したんだ。その事をまどかはもう忘れてしまっていて……ずっと謝りたいのに。それはもう出来なくて」

ほむら「……不器用通りこして馬鹿ね。あなたは」

さやか「ぐは!」

ほむら「まさか上条恭介ではなくて、まどかの事で悩んでいたなんて……でも、分かるわ、そういう気持ちは。……本当に、良く分かる」

ほむら「私だって、そういう事を繰り返してきたもの。それも取り返しのつかない事ばかり」
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/23(水) 17:32:56.49 ID:Y0YCl47ro
ほむら「取り敢えずまどかと喧嘩してきた事はおいておきなさい」

さやか「そんな事出来ないよ!」

ほむら「なら、まどかと仲良くする事がその償いになると考えなさい。……落ち着いて考えて。まどかとずっと喧嘩している事が、まどかにとって幸せになると思うの?」

さやか「それは……」

ほむら「まどかの幸せを第一に考えるなら、そうはならないはずよ。……おいておくの。忘れろとは言わない。あなたが言った罪、それはずっと背負い続けなさい。その上でまどかを幸せにしてあげなさい」

ほむら「……私にもできたんだもの。あなたに出来ないはずはないわ」

さやか「ほむら……」

ほむら「まぁ私は最終的に全放棄して叛逆してこの世界を作り上げたけれど」

さやか「台無しだよ!」

ほむら「フフフ……。……少しは気はまぎれたかしら。……もう一度言うわ。折角人生を取り戻したんだから、もっと楽しみなさい」

さやか「……うん、ありがと。ほむら」

ほむら「……敵に塩を送るのは今日で最後にさせてね」

さやか「うん。忘れてないよ。あんたが悪魔だって事は」

ほむら「あなたはそれでいい。……精々頑張りなさい」
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/23(水) 17:33:38.42 ID:Y0YCl47ro
さやか「おっはよう、まどか!」

まどか「おはよう、さやかちゃん!」

杏子「まったくこいつは……まぁ、元気になってよかったよ」

さやか「ねぇ……まどか」

まどか「どうしたのさやかちゃん?」

さやか「あたしがとんでもない喧嘩をあんたにふっかけちゃって……それが取り返しのつかないような事でも、あんたは許してくれるかな」

まどか「え? ……い、意味が分からないけど……多分何でも許しちゃうよ。さやかちゃんなら」

さやか「……そうだよね。まどかはそういう子だよね。くううううー! やっぱりあたしの嫁になれーーーー!!!」

まどか「もう、さやかちゃんたら!」

杏子「へへ。本当にもうすっかり元気になったみたいだな!」
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/23(水) 17:34:21.93 ID:Y0YCl47ro
ほむら「私は孤立してしまったけど……さやかならうまくやれるはず。そう信じさせてくれるぐらいには、あなたは私を悩ませてくれたはずよ」

QB「結構評価しているんだね。彼女の事は」

ほむら「……それはそうよ。あの子との関わり合いはまどか達を除けば一番長かったもの。何度あれに助け……もとい、苦しめられたか」

QB「でも、彼女がいない方が鹿目まどかを独り占めできるんじゃないのかい?」

ほむら「そういう幸せを望んで私はこの世界を作ったわけではないわ。……本当に、何も理解できていないのね。あなたは」

QB「人間の考えは、本当に理解できないな」

ほむら「取り敢えずまた前みたいな無駄な抵抗をしたら……わかるわよね」

QB「はいはい。僕たちは君に従うよ。この世界から消されてしまってはたまったものではない。……本当は君たちとは早く縁を切りたいんだけどね」

ほむら「それは無理よ。わかっているでしょ?」

QB「やれやれ」
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 17:35:26.43 ID:Y0YCl47ro
というさやかの一方的にふっかけたまどかとの『喧嘩』の話でした
日にち遅れたんは本当に申し訳ない…
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 21:48:45.50 ID:P1C6rL9JP

果たしてほむらとさやかの喧嘩はいつまで続くんだろうか
まどマギの完結篇はまだですか虚淵さん・・・
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/24(木) 19:14:17.83 ID:ONDceRBA0
これ良いな
やっぱりほむさやはなんか色々可能性を感じるわ
乙でした
605 :ルンペルシュティルツヒェン [saga]:2016/12/07(水) 23:37:50.09 ID:l9zig5V2o
昔々あるところに、水車小屋でこなをひくのを商売とする、一人の男がおりました。
男の名前は鹿目ショウサン。
彼は貧しくはありましたが、一人の綺麗な娘、鹿目まどかと一緒に慎ましやかに暮らしておりました。

ショウサン「ヘイ。そこの彼女! 俺の女にならないかい?」

女「貧しい男はお断りだよ!」

……慎ましやかに暮らしておりました!
ある時、ショウサンは国の王様と話をする事になりました。
あ、ちなみに王様の名前は中沢といいます。

ショウサン「いやぁ、ほんと女は人間扱いしちゃ駄目ですよ。犬か何かだと思って躾けないと」

中沢「殺すぞって脅せばまず大抵は黙るからな」

……
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/07(水) 23:38:16.26 ID:l9zig5V2o
中沢「しかしショウサン。お前には確か娘がいただろう?」

ショウサン「あ、はい。まどかっていいます。どっかの女と出来た子供で、まぁ、大事に育ててます。へへへ……」

中沢「女は人間扱いしないのではなかったのか?」

ショウサン「ま、まどかは違うし! え、えぇと……ほら、優しいし綺麗だし」

中沢「でも女は犬なのだろう?」

ショウサン「あと……そ、そうだ! まどかは藁を紡いで金に変える事が出来る!」

中沢「……本当か?」

ショウサン「ほ、本当です。嘘ついてないです!」

中沢「ならば確かめてみる事にしよう」

ショウサン「……え?」

中沢「明日、城へ連れてこい。俺が直々に試してやる」

ショウサン「え、そ、それはちょっと……」

中沢「俺のいう事が聞けんのか?」

ショウサン「ひぇ……」
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/07(水) 23:38:42.33 ID:l9zig5V2o
翌日。ショウサンは城へまどかを連れて行きました。

まどか「パパ。急に連れてきて……どうかしたの?」

ショウサン「まどか……ごめん!」

そう言うとショウサンは城の中にまどかを残して走り去って行きました。

まどか「パパ?」

中沢「よく来たな」

まどか「……え?」
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/07(水) 23:39:09.01 ID:l9zig5V2o
中沢「お前が藁を紡いで金に変える娘か」

まどか「……?」

中沢「お前の父親がそう言っていたぞ?」

まどか「あー……王様、それはパパの嘘で……」

中沢「もし、本当に藁を紡いで金に変える事が出来るのならば、お前を王妃にしてやろう」

まどか「それは結構です」

中沢「ただ、もしも三日後の朝までに金が紡げなければ、お前の命をもらう」

まどか「……そ、そんな!」

中沢「さぁ兵士共! こいつを塔の上に連れていけぇ!」

まどか「きゃ……や、やめて!」
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/07(水) 23:40:02.53 ID:l9zig5V2o
あわれまどかは塔の上に幽閉されてしまいました。
あるのは、糸車とまきわく、そして藁。

まどか「どうしよう……藁を紡いで金に変える方法なんて知らないよぅ……」

と、その時です。

まどか「黒い……羽?」

???「ふふふ」

黒い翼を持った少女が、まどかの前に現れました。

まどか「……誰?」

???「私は魔なるもの。摂理を乱し、この世界を蹂躙する存在」

???「そう、『悪魔』よ」

まどか「悪魔ちゃん?」

悪魔「……悪魔よ」

まどか「悪魔ちゃんだね! わたし鹿目まどかって言うの! よろしく悪魔ちゃん!」

悪魔「……ちゃん付けって……別に、いいけど……」
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/07(水) 23:40:29.63 ID:l9zig5V2o
悪魔「それはともかく……お困りのようね」

まどか「あ、うん! 三日後までにこの藁を紡いで金に変えなきゃいけないんだけど、方法が分からなくて……」

悪魔「私ならば簡単にその藁を金に変えてあげられるわ」

まどか「……本当に!? じゃ、じゃぁ」

悪魔「でも、その代償にあなたの大切な物を奪う事にするわ。これは取引よ、まどか」

まどか「え、じゃぁパパが女の人に貢いで貰ったものをプレゼントとしてくれたネックレスを……」

悪魔「却下ね」

まどか「……じゃ、じゃぁパパが女の人に貢いで貰ったものをプレゼントとしてくれた指輪……」

悪魔「あなたの父親ろくでもないわね……却下」

まどか「どうしよう……他にあげられるものがないよう」

悪魔「……あるじゃない。あなたのつけているそのリボン。そのリボンをくれたら、藁を金に変えてあげる」

まどか「これは駄目!!!!!」

悪魔「……随分嫌がるのね」

まどか「あの、これは大事なもので……どうしてもあげられないの。ごめんなさい」

悪魔「ふーん……二日後にもう一度来るわ。その時にはいい返事を聞かせてくれる事を期待してるから」
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/07(水) 23:41:16.13 ID:l9zig5V2o
そんなこんなで二日たちました。

まどか「うーん……うーん……」

悪魔「決心はついたかしら」

まどか「あ、悪魔ちゃん……ごめん、他のものならいいけど、やっぱりリボンはあげられない」

悪魔「……どうして? どうしてあなたはそのリボンに拘るの?」

まどか「このリボンは本来大切な人にあげたものでね……その大切な人に返してもらったんだけど、またその人に渡さなきゃいけないんだ。……その大切な人が誰だか思い出せないけど」

悪魔「……」

まどか「……おかしい?」

悪魔「いえ……ならば、あなたはここで死ぬ事を選ぶというの?」

まどか「わたしが死ぬのはいいんだけど……悪魔ちゃん。お願いがあるの。わたしが殺されたら多分パパも捕まえられて殺されちゃう。悪魔ちゃんの力でパパを守ってあげられないかな……」

悪魔「……あきれた。この期に及んで自分の父親の心配をするなんて」

悪魔「……なら、別の条件を出してあげる。あなたの一番最初に産まれた子供を私に差し出しなさい。それで藁で金を紡いであげる」

まどか「え……それは……」

まどか「……わかった」

悪魔「意外と悩まないのね」

まどか「……その、ね。悪魔ちゃんなら、わたしの子供を大事にしてくれるかなって……そんな気がするんだ」

悪魔「……そう。ならば契約成立よ」

かくして悪魔は藁を金に紡いでくれました
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/12/07(水) 23:41:50.64 ID:l9zig5V2o
後半へ続く!
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 20:42:34.50 ID:nXnGtxrAP
おう!
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 22:55:27.11 ID:J7SNv4baP
まだか
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 19:01:18.09 ID:7DV1VmLxo
あくる朝、王様がやってきて、注文通りになっている事を知りました。そこで王様はまどかと……まどかは最初嫌がりましたが渋々と……婚礼の儀をあげました
そして一年がたち、まどかは子供を産みました
まどかはその子供にタツヤという名前を付けて、大切に育てました。そんなある日

中沢「可愛い子供だ。俺の跡継ぎにふさわしい!」

まどか「王様、その件なのですけど……」

悪魔「約束を果たしてもらいに来たわ」

まどか「……悪魔ちゃん」

中沢「な、なんだ貴様は!?」

悪魔「子供はこちらで引き取らせてもらうわ。……約束通りに」

まどか「……分かったよ。悪魔ちゃん」

中沢「ならんならんならん!!!」

まど悪「!?」

中沢「折角の世継ぎを何故貴様のような奴に奪われなければならんのだ。絶対に許さんぞ!!」

まどか「王様、隠していてごめんなさい。実は……」

中沢「お前の言い訳なぞ聞きとうないわ!」

まどか「……」

悪魔「そう、王様はご不満なのね」

中沢「当たり前だ」

悪魔「……ならば、一つゲームをしましょうか」

悪魔「内容は簡単。三日以内に私の名前を当てられたらあなた達の勝ち。子供はあなた達に返すわ。でも、もし出来なかったら子供は返さない。……それでどう?」

中沢「……よかろう」

悪魔「精々、頑張る事ね」

そう言って悪魔はタツヤを連れて去って行きました
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 19:01:55.20 ID:7DV1VmLxo
中沢「なんでこんなことに……おい、まどか!」

まどか「なんでしょうか、王様」

中沢「お前が悪魔の名前を調べあげるのだ。三日以内に出来なかったらお前も、お前の父親も命がないと思え!」

まどか「そ、そんな!!」

中沢「どうせ、藁を金に変えたのもあいつに頼みこんだからなのだろう?」

まどか「それは……」

中沢「やはりな。全てお前の勝手が招いた事なのだ。なんとかしろ!」

まどか「……はい、わかりました」
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 19:02:38.08 ID:7DV1VmLxo
次の日も、その次の日も悪魔はやってきました。まどかは思いつく限りの名前を言いました。

まどか「たるとちゃん!」

悪魔「私はそんな偉人ではない。違うわ」

まどか「鈴音ちゃん!」

悪魔「私は魔法少女狩りに興味はないわね。違うわ」

まどか「かずみちゃん!」

悪魔「……あの子は改変後、どうなっているのでしょうね。違うわ」

まどか「織莉子さん!」

悪魔「今思い出しても許せない……じゃなくて、違うわ」

このように、まどかは思いつく限りの名前を言ったものの、悪魔は違うと答えるだけ
まどかは途方にくれてしまいました
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 19:03:04.98 ID:7DV1VmLxo
悪魔「タツヤ」

タツヤ「まどかー。どこー」

悪魔「……そう、あなたもまどかが恋しいのね」

タツヤ「まどかー。まどかー」

悪魔「……偽街の子供達。仕事よ」

???「アイサー!」
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 19:03:47.03 ID:7DV1VmLxo
まどか「……どうして、悪魔ちゃんはこのリボンに拘ったんだろう……あれ、わたし、何かとても大切な事を忘れているような……」

兵士「王妃様」

まどか「……まどかでいいよぉ、その呼ばれ方なれなくて……どうしたの?」

兵士「街外れに一件の小家がありまして、そこにいた子供達が悪魔の名前はルンペルシュチルツヒェンであると」

中沢「でかしたぞ!」

まどか「王様!?」

中沢「ふはは。これで、タツヤを返してもらえるな。私から直々に悪魔に言ってやるわ。あいつの悔しがる顔が目に浮かぶようだ」

まどか「……ルンペルシュチルツヒェン?」

そんな名前だっただろうか。……違う。違うよ。悪魔ちゃんは……

まどか「あ……」

そうだ。わたしは何故忘れていたんだろう。悪魔ちゃんの名前は……!!
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 19:04:26.08 ID:7DV1VmLxo
そして三日目。

悪魔「さぁ、私の名前を当ててごらんなさい?」

中沢「お前の名前はルンペルシュチルツヒェンだ! どうだ! 間違いなかろう!」

悪魔「……正解よ。悔しいけど約束通り……」

まどか「……悪魔ちゃん、違うよね」

中沢「……? 何を言っておる」

まどか「悪魔ちゃんの名前は……暁美、ほむらちゃん。だよ」

そう言うとまどかは神々しい女神に姿を変えました

ほむら「……!?」

まどか「こんな大事な事を忘れてしまっていたなんて……ごめんね、ほむらちゃん」

中沢「何だこれは!? どういう事だ!?」

ほむら「……そう。思い出してしまったのね」

まどか「王様ごめんなさい。私は円環の理。魔法少女達の希望。……だから、あなたとはもう一緒にいられない」

中沢「なんだと!? そんな事は許さん! タツヤも、まどかも俺のものだ」

ほむら「……ぬけぬけと」
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 19:04:52.93 ID:7DV1VmLxo
ほむら「王。あなたのまどかに対する所業は全て見てきたわ。……到底、許せるものではない。ここで死になさい」

ほむらはそういうと、おもむろに弓を取り出し、王様を射ろうとしました

中沢「ひ……!」

まどか「やめて!!」

ほむら「まどか!? だってこいつは……」

まどか「それは王様はひどい人だとわたしも思うけど……こんな人でも、わたしの大切な旦那様だから、ね」

ほむら「……そう」

まどか「行こう、ほむらちゃん」

ほむら「えぇ」

中沢「……待て! 俺は許さん! 許さんぞぉおおお!!!」
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 19:05:20.51 ID:7DV1VmLxo
まどか「ねぇ、リボン。ほむらちゃんに返そうと思うんだけど」

ほむら「元々あなたのものでしょ。今となっては必要のないものだわ」

まどか「……似合うのに」

ほむら「似合わないわよ」

ほむら「それにしても」

ほむら「あなたはまだ、全ての記憶を取り戻したわけではないようね」

まどか「……え?」

ほむら「だってそうでしょ。私にここまでの接近を許すなんて。記憶が残っているならばありえない事」

まどか「……!?」

ほむら「もう一度、あなたから円環の理を切り離させてもらうわ」
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 19:06:17.03 ID:7DV1VmLxo
?「おはよう。まどか」

まどか「……おはよう、パパ」

まどか「……あれ?」

何かとっても大事な事を忘れてるような…

???「知久ー。まどかー。タツヤー。今帰ったぞー!」

知久「お、王妃様のお帰りだ」

まどか「え。王妃様って……」

知久「ママの事だよ。……まだ寝ぼけているのかな?」

まどか「ママ…?」

…そうだ。わたしのママは……

詢子「たく、女だって舐めてくれれば良かったんだけどねぇ。結構手ごわかったわ」

知久「失敗したのかい?」

詢子「まさか。ほら結んできたよ。上条王国との同盟。最終的に腕のいい医者を一人差し出す事で納得してもらったわ」

知久「流石ママ」

タツヤ「だー!」

詢子「おぉよしよし。タツヤもいい子にしてたかー!」

まどか「……ママ」

詢子「ただいま、まどか? ……ん、どうしたんだい? 鳩が豆鉄砲食らったような顔して」

まどか「……ううん。ちょっと変な夢を見ていたみたいで……」
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 19:06:48.79 ID:7DV1VmLxo
ショウサン「まどか、ごめんよー。ごめんよー……」

ほむら「……反省はしているようね。それに免じてあなたも殺さないであげる」

ショウサン「!? あんたは?」

ほむら「その代わりに……この子を息子として育てるのよ。ねぇ、王様」

中沢「き、貴様! 俺に何をした!?」

ほむら「あなたはここで、貧乏な粉ひきとして生きるの。……殺さなかっただけありがたいと思いなさい」

ショウサン「……ん、あー……そうだ。俺にはこんな息子がいたっけなぁ」

中沢「な、何を無礼な! 俺は王様なんだぞ!? 貴様何をしたのか分かっているのか!」

ほむら「……やっぱり、殺してしまおうかしら」

中沢「ひ……!」

ショウサン「ほら、今日も仕事に行くぞ。バリバリしごくから覚悟しておけよ」

中沢「嫌だ。嫌だあああああ!!」

ほむら「お元気でね。二人とも」
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 19:07:25.75 ID:7DV1VmLxo
QB「改変は最小限にすますんじゃなかったのかい?」

ほむら「……うるさいわね」

QB「君が世界をかき乱すから、ほら、こんなに魔獣が」

ほむら「まどかの記憶が戻ったのは想定外だったのよ……。そうならない為にリボンを最初に奪う予定だったのに。まさか、あそこまで大事にしているなんてね」

QB「でもほむら。君、まどかに名前を当てられて……実は嬉しかったんじゃないのかい?」

ほむら「……さっさと魔獣を狩って次のまどかを救いにいくわ。ほら、あなたも手伝いなさい」

QB「やれやれ。とうとう見滝原すら出てこなくなったじゃないか。いくつのまどかを救済するつもりなんだい?」

ほむら「勿論全てよ。まどかが不幸せな世界なんて許さないから」

QB「まったく。君は本当に理解できないよ」

ほむら「理解できなくて結構よ」
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/20(火) 19:07:52.22 ID:7DV1VmLxo
おしまい。遅くなってごめんね
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/20(火) 20:35:10.69 ID:Tylw1SEXP
乙!

平行世界の中には未だに文明が停滞している場所もあるのかな
ほむらの旅はまだまだ終わらない
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/21(水) 16:24:28.76 ID:hu6YUfy60
あのテーマで作っただけで凄いわ
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 16:16:21.52 ID:le4SxlmA0
杏子「アイハブアアッポー」

杏子「アイハブアアッポー」

杏子「アン」ゴシャァ

杏子「アッポージュース」

ほむら「アイハブアキュゥべえ」

ほむら「アイハブア輪っか」

ほむら「アン」ブチィッ

ほむら「キュゥ/べえ」

ピコ太郎ネタでなんかやりたかったけど、そんなに思い浮かばなかった
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/03(火) 20:00:36.55 ID:+D1biKQf0
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/12(木) 23:23:44.87 ID:2TRUAy96o
ほむら「何度やってもダメ。まどかを救えない」

ほむら「私には無理なのかしら…」

ほむら「このまま同じ時間を繰り返して何か変わるかしら」

ほむら「私が変わらないと何も変わらない。そんなことはわかっているのだけど…人はそう簡単には変われない」

ほむら「ちょっと疲れたわ…この周回は何もしたくない。一周ぐらい学生生活を満喫してもいいよね…まどか」

・・・

ほむら「ジェニーを助けないとまどかが魔法少女になって私を助けに来るのよね…」

まどか「やっほーほむらちゃん!助けに来たよ!クラスのみんなには内緒だよ!」

マミ「初めまして暁美さん!今この魔女を倒しちゃうから待っててね!」

まどか「いっけぇー!」ドゴォオオオ

ほむら・マミ「あっ」オオオオオ

地球「あっ」オオオオオ

宇宙「あっ」オオオオオ

おわり
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/12(木) 23:29:54.68 ID:2TRUAy96o
ジェニーじゃなくてエイミーだったわ
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 19:22:46.89 ID:lg+vaJSeo
まあ因果絡まりまくってれば一矢でそうなる可能性もあるわなww
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/20(金) 22:54:17.36 ID:GAIBcAq00
a
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/07(火) 21:13:17.80 ID:RKEKqzaP0
a
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/04(土) 16:02:30.75 ID:JVtEcfwx0
a
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/21(火) 00:34:59.00 ID:P3ylpj3x0
保守
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/04(火) 22:48:42.60 ID:C9aaHgoG0
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/20(木) 23:37:20.69 ID:cpwQ/Vns0
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/20(木) 23:37:57.76 ID:cpwQ/Vns0
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/20(木) 23:38:23.78 ID:cpwQ/Vns0
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/04(木) 16:43:35.61 ID:H8HAmzZE0
a
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/15(月) 19:03:15.86 ID:AkrBot1O0
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/25(木) 22:05:46.05 ID:qH+0ucP20
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/17(土) 20:47:33.37 ID:OWDBCPvy0
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/10(月) 22:00:06.00 ID:Awlo2pbY0
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/30(日) 12:42:31.68 ID:JsZdrsVJ0
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/12(土) 13:21:23.32 ID:ygDnQI1P0
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/02(土) 13:57:43.69 ID:PjP2b8Sb0
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/10(日) 16:41:57.49 ID:kfIKxXZh0
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/17(日) 14:55:40.35 ID:9Ss4c+0w0
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/22(金) 21:03:22.05 ID:GavpjLVT0
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│鹿目家 まどか自室 PM9:39
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                              ∧         __ ヘVミx   〃  }}
                      \  _{{_}L -‐''" ̄     ̄ヘV‐_〃〜-、j!
                  /        у    /       |            `〈 / /   \
                / イ     l 〃    /           !        、   l  ∨:/     ヽ
                 ///       | i     〃     / /           ヽ  |   ∨       '.
              /´  l       | |     /   !  / ∧    i {           l  |   ',        |
                  ||      | |__ i | __./|_/ 厶ィ    |∧、     、 |  |    、      |
                  ||      Yヽ|  |  ∧| 八|  |   |  |\:i     } |  |   ト、{      |
                  |∧     i〈〈{ (ハ  |/  |/ _.l   、  |   、 |ト、__ /1|  |   |l \    |
                 / ‘,   从ヽ\l| {l x=テ笊圷ミ  \ |   ヽ| \/ハlリ   l、   |   \ /人
                  /   、 / 人 ト、| i{   ヒ乏ツ      ヽ|  アテ≧x/ |  |) } ハ     //
                      ∨>'"´ ̄| |ト、 / l /ヽ        V込り ヾ |   j乂/ ∧    ∧{
                         /      ハ 个<\            / l/ヽ 小 ///イ   l   / ヽ、
                      /    ヽ Yヘ \        ′          / | /イヽ、   |  ∧
                    {        '. ∨ハ  > 、 ‐ -     _.. イ  |八l  }   |/
                     /       Y>┴──-.、エエ二ア二二、/:/ ァ'´     ト、
                  /        〈::::::::::::::::::::::::::::}::::Y´::::::::::::::::::::\/         〉
┏───────┓      \           、::::::::::::::::::::::::::::介、:::::::::::::::::::::::/          /
│   まどか           \  , 、    \:::::::::::::::::::/ l | ハ:::::::::::::::::::イ   /   /
┣───────┸────────────────────────────────────────┓

│   ……で、こっからが、本題だね。

│   「……うん」

│   あの一件で、“男性”と、“女性”の性について、知ることになった。
│   あの時は、本当に驚いたよ。

│   「ごめんね。いままで、本当のことを、伏せてて……」

│   いや、いいよ。気にしてない。
│   でも……あの時さやかは、確かに僕をよびながらしてた。
│   きょう…すけ、きょうすけぇって……

│   「さやかには、僕以外にも幼馴染が、いたんだ……」


┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/22(金) 21:03:56.78 ID:GavpjLVT0
□────────────────□
│ 美樹家 さやか自室 PM11:03
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                         ',: : | ヽN` ┬ ´へ _|/  /  //   \
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                               | ヽ   >r┬─‐ ┐  /       ヽ
                                 /  |;   ├l     | V         ',
                                 /_  ヽ--イ ト 、  | | /         ',
                            \   ` |  |||| ヽ ノ /        |   ',
┏───────┓                  \   ヽ ||||   く        |   ',
│    .さやか                           〈     └ └     \ ̄ ̄    ノ     .',
┣───────┸────────────────────────────────────────┓

│   「あー……それで、さ。いろいろと、見ちゃったと、思うんだよね……」

│   …………うん。

│   「驚いたっしょ?」

│   まあ、ね。女の子もその…あんなことするんだなって。




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654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 19:32:44.68 ID:ba9WG8sz0
保守
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/08(日) 17:44:43.62 ID:08XPzBFH0
保守
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/15(日) 19:00:18.61 ID:CSmlR1W/0
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657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/20(金) 01:47:32.65 ID:kgMfebA90
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658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/29(日) 14:09:20.19 ID:jbJ4CkHY0
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659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/05(日) 17:07:54.01 ID:EihLdXNW0
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660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/19(日) 16:47:00.72 ID:KEBmf0xw0
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661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/28(日) 12:30:35.85 ID:jB9sQHC00
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662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/28(日) 17:14:06.54 ID:dRD6Al5o0
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/96.html
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https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/39.html
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663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/28(日) 23:42:15.79 ID:MJ+0LQQF0
http://jp.pornhub.com/view_video.php?viewkey=ph5a4f5a1e078d6&t=0&utm_source=anivideos.net&utm_medium=embed&utm_campaign=embed-logo-html5
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/01(木) 19:57:28.52 ID:t9R+wFs/0
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667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/01(木) 19:59:02.58 ID:t9R+wFs/0
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二葉さな F9 俺のスバラシイ体験談 ダメージカット 無罪 福島県郡山市安積町荒井萬海柴宮団地52号棟15号室 カワモトレコード
二葉さな かわいい いい子 優しい 可愛すぎ 有能 強い 友達いない
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668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/01(木) 19:59:33.80 ID:t9R+wFs/0
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669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/01(木) 20:00:42.48 ID:t9R+wFs/0
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/96.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/95.html
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670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/18(日) 21:00:50.18 ID:nDWMoFrb0
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 00:22:46.83 ID:LLyeqrHg0
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672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 02:37:36.79 ID:eLHtMXEB0
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673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 02:38:06.13 ID:eLHtMXEB0
http://jp.pornhub.com/view_video.php?viewkey=ph5a9de91caa692
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/20(火) 18:18:13.05 ID:Vty+KNmK0
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 02:16:34.10 ID:wBOVTP0X0
http://jp.pornhub.com/view_video.php?viewkey=ph57f3ae609d0b6
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/22(日) 19:12:21.97 ID:YLv3+7GM0
保守
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/04(金) 20:41:24.38 ID:lC5ozO4Q0
まどか「鳩くんが気がねなく糞を撒き散らせる社会」



まどか「そういう社会に、私はなりたい」







――――そして、世界はそのようになった。






黒電話「アメリカを攻撃する」ポン

大陸間弾道鳩「北米遠すぎィ!」バサバサバサバサ…

カリフォルニア・サーファー114514「胸にかけて!胸に!・・・ファッ!?」バサバサバサバサ…

ホワイトハウス「大統領大変です!わが国を狙った大陸間弾道鳩でイギリスが糞まみれです!」

花札「なんだと報復だ!生物兵器の使用を許可する!」

生物兵器(鳩)「悔い改めて」ボトボトボトボトボト

(この間、ロシアでは下剤鳩が「見とけよ見とけよ〜」と自国を糞まみれにしたがロシア政府は関知していない)

ホワイトハウス「大統領やりました!『北米が平和の使者で糞まみれ』です!!」

花札「やったぜ。」




ほむら(――それでもここは、あの子がなりたかった世界なんだ。なのよね)

なぎさ「マミーーっ。はやく来るのですーーっ!」ピョンピョン

マミ「なぎさ、ちょっと待って。ふふ、元気なんだから」タタ…

さやか「マミさん、すっかりお姉さんだね。急にあずかることになったってのに」

杏子「あいつらホント仲いいよなーー」クスクス

ほむら「ええ……」トボトボ

…パササ ピト

ほむら「!」

クルッポークルッポー

ほむら「……まどか?」ナデナデ

クルッポー  プリッ

ほむら「(ジーン…)」ウルウル

マミ「暁美さーんっ」

バササッ…

ほむら「(ニコッ)ええ、今行くわ」タッ…


おわり
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/04(金) 20:41:24.06 ID:lC5ozO4Q0
まどか「鳩くんが気がねなく糞を撒き散らせる社会」



まどか「そういう社会に、私はなりたい」







――――そして、世界はそのようになった。






黒電話「アメリカを攻撃する」ポン

大陸間弾道鳩「北米遠すぎィ!」バサバサバサバサ…

カリフォルニア・サーファー114514「胸にかけて!胸に!・・・ファッ!?」バサバサバサバサ…

ホワイトハウス「大統領大変です!わが国を狙った大陸間弾道鳩でイギリスが糞まみれです!」

花札「なんだと報復だ!生物兵器の使用を許可する!」

生物兵器(鳩)「悔い改めて」ボトボトボトボトボト

(この間、ロシアでは下剤鳩が「見とけよ見とけよ〜」と自国を糞まみれにしたがロシア政府は関知していない)

ホワイトハウス「大統領やりました!『北米が平和の使者で糞まみれ』です!!」

花札「やったぜ。」




ほむら(――それでもここは、あの子がなりたかった世界なんだ。なのよね)

なぎさ「マミーーっ。はやく来るのですーーっ!」ピョンピョン

マミ「なぎさ、ちょっと待って。ふふ、元気なんだから」タタ…

さやか「マミさん、すっかりお姉さんだね。急にあずかることになったってのに」

杏子「あいつらホント仲いいよなーー」クスクス

ほむら「ええ……」トボトボ

…パササ ピト

ほむら「!」

クルッポークルッポー

ほむら「……まどか?」ナデナデ

クルッポー  プリッ

ほむら「(ジーン…)」ウルウル

マミ「暁美さーんっ」

バササッ…

ほむら「(ニコッ)ええ、今行くわ」タッ…


おわり
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/04(金) 20:45:19.62 ID:lC5ozO4Q0
連投すみません
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/09(水) 23:58:17.25 ID:5K0X9CGU0
http://nhentai.net/group/road-equals-road/
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/18(金) 02:33:33.60 ID:dv8J9bDT0
http://twitter.com/furui_1111/status/996931969576415232
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/18(金) 10:47:21.41 ID:Nml+nzNSO

まゆ「プロデューサーのお仕事の人は大変ですねぇ、スーツ着て」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514190792/

13:名無しNIPPER[sage]
2017/12/25(月) 18:39:26.85 ID:LqU3LnMB0
前作でSSがつまんないといぅ〜コメントがありました。 いやあぁ〜…ほならね? 自分が作ってみろって話でしょ?
ソッ私はそう言いたいでスッ…けどね? こっちゃあ…こっちはみんなを楽しませる為にィ動画のサムネを….作っている訳でして、やっぱり〜…スゥゥ…
前はちょっとぉ、SSシンプルだったのですがぁ〜、…いや…ちょとSSやっぱぁ〜…凝ったSSが良いかなぁーと思ってまあSS作り始めた訳ですけどもぉ、
そんな〜SSつまんないと言わ…とか言われたら、じゃあお前が作れって話でし…だと思いますけどもね?…ええ。
結構ォォ〜〜〜…SSェ〜作るのは大変だと思いますよSSの構成ぃ……から考えなアカンし…ヒハァァ…
つまんないと言うんだったら自分が作ってみ゛ろ゛っていう話でしょ?私はそう言いたい。…うん。

170: ◆PChhdNeYjM[sage]
2017/12/19(火) 16:55:35.42 ID:1hpLlIxwO
>>166
同じssを繰り返し投稿するのは手間がかかりますし本当ならやりたくないんですけどね
ここで更新していると貴方のような荒らしが湧きますから
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513119160/
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/18(金) 17:57:53.17 ID:9JEsKiDJ0
ちょいと、ここで宣伝させてくり

まど☆マギ原作の展開やラストに不満のある人達に、オススメの小説をシブで投稿したから
退屈やったら、どうぞどうぞ(小ネタコーナーも毎回の様にあるよ)

最初に盛り上がる展開のところまで、投稿出来たっけさ?

ウルトラマンゼロとのコラボ小説なんだが
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9579092
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/21(月) 02:03:11.55 ID:hVIKyiT+0
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 02:51:02.67 ID:P5+0to+C0
http://eroanime-syu.com/?p=994
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/29(火) 17:54:22.02 ID:Chz0THmU0
ちょいと、宣伝させてくれ?
pixivに毎日投稿していたシリーズが完結したんだ

興味が沸いたら、読んでくれぃ
毎回の様に、本編後に小ネタコーナーを入れているからさ

ウルトラマンゼロとのコラボ物(円谷の理)なんだが

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9579135
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/09(土) 22:18:52.57 ID:ftCVPGBF0
保守
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/11(月) 23:52:07.61 ID:KwdhnY2s0
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=36339831
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/11(月) 23:55:17.69 ID:KwdhnY2s0
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=33002350
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/11(月) 23:56:52.81 ID:KwdhnY2s0
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=29128654
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/28(木) 23:51:58.65 ID:2awr1JLT0
https://jp.pornhub.com/view_video.php?viewkey=ph593759f5307a6&t=2&utm_source=rorikontamaranai.tokyo&utm_medium=embed&utm_campaign=embed-logo-html5
https://jp.pornhub.com/view_video.php?viewkey=ph5b28cde4c2e1b
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/28(木) 23:52:24.71 ID:2awr1JLT0
http://jp.pornhub.com/view_video.php?viewkey=ph593759f5307a6&t=2&utm_source=rorikontamaranai.tokyo&utm_medium=embed&utm_campaign=embed-logo-html5
http://jp.pornhub.com/view_video.php?viewkey=ph5b28cde4c2e1b
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/30(土) 02:12:36.62 ID:Pcma9o520
http://twitter.com/furui_1111/status/1012703845930037248
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 00:46:06.64 ID:ef0FsSov0
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695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/14(土) 01:16:29.35 ID:nxfVMrra0
http://jp.pornhub.com/view_video.php?viewkey=ph58cc6ada1937c
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/22(日) 02:37:42.15 ID:KodspuSs0

※中沢=1話冒頭のたまごやきシーンに出てきた男キャラ


「ついてこないで!!」
私はついてこようとしたまどかを怒りに任せて突き放して、走り去った。

「もう、救いようがないよ…」
一番の親友すら傷つけた。そんな自分がもういやだった。
ソウルジェムが黒く濁っていくのが見なくても分かった。
前髪から雨が滴ってくるのを手で払いながら、いく当てもなく走った。

「美樹さん?」

雨が地面を打ちつけ、私がぬれた地面を走る音にまぎれて私を呼ぶ声がした。
私は足を止め振り返った。

「あんた誰よ?何の用?」

「やっぱり美樹さんか…。どうしたのこんな時間に」

するとそいつは顔の緊張が解けたように見えた。
中沢はビニール傘をさしてこっちを見ていた。

「そんなのあたしの勝手でしょ?だいたいあんたもこんな時間にうろついてるんだし、
人の事言えないじゃない。あんたこそ何してんのよ?」

私は中沢を睨みつけて言った。心配するクラスメイトにいきなり敵意を向ける。
そんな私に以前の幸せな日常に戻る資格なんてない。恭介を好きでいる資格なんてない。

「ごっ、ごめん。おせっかいだったかな?俺は夜飯を買いに来ただけだけど、美樹さんは様子違ったから…。
雨の中傘もささないで…。」


中沢はコンビニ袋を持ち上げて、へらっと笑った。

「それじゃ、さっさと帰って寝なさいよ。たいした用もないくせに話しかけないで!!」

私は中沢の好意を無碍にして、またどこかへ走り去ろうとした。すると、

ぐきゅるるるるるる

おなかが……鳴った。
そういえば今日いろいろあったからほとんど何にも食べてないや…。
それにしても、恥ずかしい。頬が赤くなるのが分かった。

「くっ…」

顔を隠すように踵を返して、中沢に背を向け走り出すと、

「待って!!」

中沢が今の会話で一番大きな声で叫んだ。

「あの、よかったらこれどうぞ。あと、そこの八百屋のひさしに隠れて、雨宿りしながら食べて」

中沢は袋からおにぎりをひとつ取り出すと、私に渡して一緒にひさしへと移動した。
私はひさしの下のぬれてない部分に座ると、夢中でビニールをはがし、食らいついた。



「じゃ、俺はこれで。気をつけて帰ってね、美樹さん」

中沢の足音がどんどん遠ざかっていった。
私は何も言わず、おにぎりにかぶりついていた。

不覚にも…、涙が出そうだった。夢も希望も友人も、そして、恋人も失った私に染み渡るようなおにぎりだった。
いつものありふれたおにぎりだけど、今回ばかりは特別においしかった。

食べ終わって一息ついて帰ろうとすると、私のすぐそばにビニール傘が置いてあった。

「バカだ、あいつ…」

私は、袖で目元を拭って、手で軽く髪をしぼり、その傘をさして、家に歩いて帰る事にした。

つづく… .
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700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 01:07:30.92 ID:3zGmLRTa0
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保守
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復活記念上げ
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738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/23(日) 23:21:57.00 ID:NKy5lk3A0
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739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/03(水) 23:36:10.71 ID:9zVvBpzxO
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/25(木) 05:15:53.89 ID:prTMHTSBO
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/20(火) 21:32:16.91 ID:hoesPlskO
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/05(木) 17:39:40.81 ID:WMYblkF70
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           l:l : l:::::ハ///////..j : l: : :.ノ               オ. N. ア
         ;   . リ:.:.l:::::::ヘ   r―― ァ  イ.:.:レイ   ;.           レ  T  タ
             l八l:::::::ト、:ゝ... _ し イ /: ::l /_ /´}   r、.        タ. R. シ
    ;  ./´i        \:ト、ヽ\\マ`y' //   l | \ / };.      |.  プ の
   ;   .| |  /´)     _二二/ ノハ  //  /´ | |  / / ;..    を. レ. S
       | | / /   厂     〈 (U)ノ 〃  />r | | / /ヽ      送 イ  A
   ; .r‐-' レ /   ∠ -‐ ─一 '⌒`ー<_>イ  /    / _ 」 ;.    っ 調. Y
     rし'⌒ヽ / ,. ィ´               レイ⌒ヽ   /´}`ヽ.      て . 教 . A
    ノ}ヽ⌒ヽノ、: :`ヽ    r心うぅrぅrぅう心心、 レ八ヽノ  / / /.      く. に. K
   ′ヽニニス \: :}  r‐/ . . `ー====‐'⌒ヽ心、ヽヽ   `y' イ.       る. ド. ○
   ト、     `V/:ノイ / . . . . . : : : . . . . . . . : :ヽ心 ` ニニフ´ }.       な . ハ が
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744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/06(金) 02:45:57.54 ID:nVAcSJik0
http://hitomi.la/artist/tetete-all-1.html
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 02:16:25.41 ID:SaOshmmh0
http://hitomi.la/group/harakiri%20gozen-all-1.html
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/09/26(木) 21:35:01.72 ID:LOzmOtee0
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/13(金) 20:28:00.82 ID:AL0abnsa0
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まだか
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