【皆で】魔法少女まどか☆マギカ小ネタ投稿スレ4【更新】

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423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/25(土) 18:58:21.99 ID:txOl+VR0O
>>422
アイデアだけなんだけど気に入ってもらえてよかった
自分でもいつか書けたらと思うし、誰かが書いてくないかな、とか。別視点の思いがけないSSがあったりするから楽しい
レスありがとっ!
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/26(日) 00:22:02.20 ID:JERU8aUNO
剥製ほむら笑った
まどほむがあり得るとしたら精々こんなもん
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/30(木) 10:51:44.92 ID:CKOFDKgro
剥製かぁ
ありだな
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/31(金) 09:13:10.04 ID:eIXnnMSjo
中学生女子ならこんなもんだな
まどかが良い子ぶりながらも爆笑するあたりリアル
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/02(日) 20:58:27.28 ID:qPHEsqdso
杏子「終わりだよ!」

さやか「く……!」

あたしが、負けるの?
使い魔を放置するような奴に
マミさんを侮辱するような魔法少女なんかに
……嫌だ!
両足共にやられて身動きはとれないし、回復魔法も間に合わない
それでも何とか避ける事ができれば、この空中からの攻撃を避けきれればチャンスは来る
こいつの動きをよく見れば……!

さやか「……え?」

この敵は今空中。あたしはそれを下から見上げる形で
それはもう不可抗力で

さやか「……いちご、パンツ?」

杏子「……な!?」


ほむら「時間停止……ぎりぎり間に合ったわね」

何とかまどかの契約は阻止することができたけれど……巴マミの死、美樹さやかの契約、そして佐倉杏子の出現
打つ手が完全に後手に回ってしまっている
……このままいけば、さやかはすぐに魔女になり、杏子もそれを追って……

ほむら「……また、守れないのかな」

……私が諦めてはダメだ。まだこの状況からひっくり返す策が……

ほむら「……え?」

ほむらは、さやかと杏子の位置を動かそうとした
そして、見えてしまった

ほむら「……いちご?」
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/02(日) 20:59:22.84 ID:qPHEsqdso
杏子「てめぇ、何しやがった!!」

ほむら「いや、その……」

さやか「……転校生? 何故あんたがここに……や、今はそんな事はどうでもよくて……あんた、ひょっとした見た?」

ほむら「……えぇ」

杏子「……なるほど、あんたがうわさのいれぎゅ」

ほむら「強引に話を進めようとしないで、佐倉杏子。なんであなたはいちごパンツを穿いているの?」

さやか「ねー……」

杏子「……な、なぁああ!?」

まどか「いちごパンツ?」

さやか「あ、うん。あたしも偶然見ちゃって。いや、別に悪い事ではないんだけど、こんな悪い事している奴がいちごパンツかー……って」

杏子「うぜぇ! てか何であたしの名前知ってるんだ!」

ほむら「そんな事はどうでもいいわ」

佐倉杏子がいちごパンツを穿いているなんて状況、今までにはなかった
これが何かしらの糸口に……なるとは欠片も思わないが
いつもと違う事があると、やっぱり気になってもしまうわけで

さやか「その、あんた。……佐倉、いちごだっけ?」

杏子「馬鹿にするなぁ!!」

さやか「危な!」

杏子は思いっきり槍をふるったがあまりに真っ正直な攻撃故、さやかでも避ける事が出来た

さやか「でも、こいつと戦ってなかったら今の攻撃すら見えなかったかも。……ひょっとしてさやかちゃん成長してる?」

杏子「躱すんじゃねぇ!」

さやか「無茶いうな!」

ほむら「それで、なんでいちごパンツを」

杏子「話を戻すなぁ!」

まどか「……わ、わたしもたまに穿いてるよ!」

さやか「そ、そうだよ。いちごパンツ、かわいいよ! ほ、ほら。ギャップ萌え!」

杏子「憐れんだ目であたしを見るなああああ!!」
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/02(日) 20:59:54.05 ID:qPHEsqdso
杏子「……なんだよ」

さやか「え?」

あんだけ強かった奴が今はもう涙目で
いろいろやりすぎてしまったのかなと後悔して

杏子「あたしがいちごパンツ穿いてたら、ダメなのかよ」

さやか「や、そんな事は……」

杏子「もういい。帰る」

さやか「あ、ちょっと」

さやか「……あたしはいちごパンツも悪くないと思うよ! 本当だよ!」

それは本音ではあったが、今言うべきじゃなかったなと言った後思った

杏子「傷口をえぐるんじゃねぇ! うわああああああん!!」

杏子は泣きながら去って行った」
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/02(日) 21:01:14.66 ID:qPHEsqdso
さやか「……えーと」

冷静になってみれば意見が違うとはいえ、何も殺しあう事はなかったのかな

ほむら「私は冷静な人の」

さやか「あ、うん。ごめん。熱くなりすぎてた」

ほむら「……分かっているなら、別にいいけれど」

さやか「……助けてくれたんだよね。ありがとう転校……ほむら」

ほむら「……礼にはおよばないわ」

私はただまどかの契約を阻止したかっただけで
……まぁ、全く心配をしていなかったわけではないけれど

まどか「ほむらちゃん。ありがとう」

ほむら「……」

本当はここで怒らなければならないのに
さっきのいちごパンツでいろいろ吹き飛んでしまった

さやか「あいつ……本当に悪い奴だったのかな。ひょっとしたら話せば分からないでも……」

ほむら「……あれ?」

何か話がいい方向に向かっている気がする
この周、かなり厳しい状況に追い詰められていたはずだったのに
……いちごパンツ効果?

まどか「さやかちゃん、足、大丈夫?」

さやか「もう回復魔法でへっちゃら。心配させてごめん。まどか」

ほむら「……」
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2015/08/02(日) 21:02:07.24 ID:qPHEsqdso
今日がいちごの日らしいのでちょろっと書いてみた
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/02(日) 22:41:16.21 ID:qEcVuTZXo
いちごちゃんちょっとかわいそうだけどいい方向に行きそうなのでなにより
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/03(月) 01:32:23.63 ID:/qaPyfJkO
100年に1度にふさわしい内容だった、乙
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/07(金) 20:23:17.43 ID:skPwelIX0
【主な登場人物】

       中沢:見滝原中学校2年生。担任・早乙女先生のよき(?)質問当てられ役。今回の実質的主人公。
  赤井 れいか:見滝原中学校2年生。赤い七三分けロングヘア、長身。(クラスメイトA)
  緑谷 なつき:見滝原中学校2年生。緑のショートヘア+アホ毛。(クラスメイトB)
  水森 あやか:見滝原中学校2年生。水色のショートヘア、やや色黒。あだ名は"偽さやか"。(クラスメイトC)
  小川 つぐみ:見滝原中学校2年生。薄い赤の七三分けセミロングヘア、クラスで一番小柄。(クラスメイトD)
  速水 よしえ:見滝原中学校2年生。緑のロングヘア/ポニーテール、赤ぶちメガネ。(クラスメイトE)
  坂本 つばさ:見滝原中学校2年生。薄い茶色のツインテール。(クラスメイトF)
  鹿目 まどか:見滝原中学校2年生。本来の主人公であるが、今回はストーリー上、出番はほとんどなし。
  美樹 さやか:見滝原中学校2年生。まどかの親友。同じく今回は出番ほとんどなし。
   志筑 仁美:見滝原中学校2年生。まどか&さやかの親友、資産家のお嬢さま。同上。
  暁美 ほむら:見滝原中学校2年生。東京のミッション校からの転校生。魔法少女。同上。
  早乙女 和子:英語教諭。まどかたちの担任。同上。
435 :ワンレスのみの1発ネタ [saga]:2015/08/08(土) 05:05:06.61 ID:5PM+gOWrO
審判「はじめェエイッ!!!!」ドドン!!

マミ「おうっ!!」

モブコ「しゃっ!!」


まどさや「「マミさん頑張れー!」」

QB「その力の程、観測させてもらうよ、マミ」


モブコ「せいゃああッッツツ!!!!」グォッ!!

マミ「ヒュ」ツ―

モブコ「ッッ!!!!」

QB「速いッ!」

マミ「はぁッ!!」

モブコ「」グルオ

モブコ「へぶしッ!!!!」ドグッシャァァア!!!!

審判「一本ンンッッ!!!!」

まどさや「「やったぁ〜!」」カッチョイー

スタッフA「お、オイ…!担架もってこいッ!」

スタッフB「はっ…ハイッ!!」ダッ

モブコ「」アワブクブク

マミ「…」ザッ

マミ「…」レイッ!


QB「おどろいたな、足の運びだけで崩してしまうなんてね」

QB「それにあの握力」

QB「まるでリボンが相手に巻きついたかのようだ」

QB「どこを握らせても、全部もってかれちゃうんじゃないかな」

QB「きわめつけはあの腰だ」

QB「いや、尻といってもいい」

QB「コレの破壊力のまえでは先の2つはオマケだね」

QB「ズバリ最強だよ」


QB「この大会、破壊されるね」キュップイ


ほむら「巴、マミ…」

ほむら「たのしみね」ファサッ
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/08(土) 05:20:34.19 ID:i6XjLgA1o
ほむらが何か謎のライバルめいた台詞言ってるけど、薄くてほっそい身体だから
重量差でコロコロ吹き飛ばされる姿しか想像できないww
乙です
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/08(土) 05:33:22.05 ID:5PM+gOWrO
だなww その解決策として柔道というよりはむしろ合気的なワザを使う設定
ちなみに時止めはメンヘラがこうじて相手が止まってみえる、という異能にマイナーチェンジ!
乙ありです
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/08(土) 06:39:44.23 ID:i6XjLgA1o
>>437
メンヘラとか扱い酷すぎてちょっとひく…
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/08(土) 10:26:04.70 ID:2fjsxTekO
ごめん、深い意味はないのよ…
440 :ワンレス時間間に合わなかったのでここで供養。お題は【未来】 [saga]:2015/08/12(水) 00:47:57.43 ID:2WaHpEVQO
 ブロロロロロ〜

まどか「すっごいよほむらちゃんっ!運転できるなんて〜!」

ほむら「時止めを失って最弱になった私をすごいなんていってくれるのはまどかぐらいのものよ」

まどか宅のガレージ前に路駐していた迷惑車をどけるついでに、借りパクしてマジカル操縦でドライブに出かけた私とまどか

ほむら「ついたわ」

まどか「うわぁ〜、キレイなとこだね、ほむらちゃん」

ほむら「ええ、ループ中うまくいかなくて落ち込んだときなんかよく来てたわ」

ほむら「この大きな川をはさんで向こう岸に、線路が見えるでしょ」

ほむら「たまに1両編成の列車なんかがカタコトとおって、けっこう可愛らしいわよ」

まどか「えぇ〜!見てみたいなぁ〜」

ほむら「たまにしか来ないわよ、とりあえずお弁当たべましょ」

まどか「うんっ、そうだね!」

サンドウィッチ、とはいかずただのおにぎりなのだが
カロリーメイトよりはマシだろう
それにまどかもいる

まどか「ほむらちゃん楽しそう」ティヒ

ほむら「そうかしら?」モグモグ

顔にでていたらしい

 ガタンゴトン…

まどか「あっ…!もしかして!?」

ほむら「来たかしら」ホムホム

ほむら「!」

たしかに来た、だがそれは列車などではなく、SL、蒸気機関車だった

まどか「うわぁ〜〜!すごいよほむらちゃんっ!」トテテテ

 ポォ―! シュッシュッ ガタンゴトン…

まどか「いっちゃったぁ…、でもわたし、あんなのはじめて見たよっ!」

ほむら「ええ、私もよ…」

おもいがけず現れた蒸気機関車
ループ中なんどもここには来たが、こんなことははじめてだった

まどか「あれ、どこいっちゃうんだろうね?」

ほむら「…そうね、どこでしょうね」

おもえば、ループした先はいつも全く同じではなかった
同じ時間、と思っていたが、いつもどこか違っていた

まどか「汽笛も聞けたし、わたし大満足だよっ♪」

ほむら「そうね、私も驚いてるわ」

最新鋭の新幹線やリニアモーターカーよりも、あの蒸気機関車のピストンは力強く見えた
汽笛は、希望に満ちた未来へと向かって走る、歓びの声をあげているようだった

もし、魔法少女にも未来があるなら

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「ん?」

まどか「ありがとっ!」

それは希望に満ちたものであるべきだ
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/12(水) 05:52:39.52 ID:VQVEvVj+o
>>440
いいね
先に希望がありそうな雰囲気が好き
442 :ワンレス時間間に合わなかったのでここで供養。お題は【未来】 [saga]:2015/08/17(月) 12:55:08.61 ID:J9vreE+MO
>>441
ありがと!
ふだん変なギャグしか書ききれないから
443 :ほむほむざんぎえふ1/8 [saga]:2015/08/26(水) 21:34:52.50 ID:JMI2ldwAO
和子「はい、あとそれから、今日はみなさんに転校生を紹介します」

 ガラガラガラ ズンッ…!!

生徒「「「〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!」」」

それは、早乙女先生の失恋話しを一瞬にして記憶から消し去るほどの衝撃だった

「でッッか!!!!」

「中学…ってか女子…だよな?」

「モヒカンが素敵っ!」

 ザワザワ…

和子「みなさん静かに!」

和子「じゃ、自己紹介いってみよう♪」

ほむら「暁美ほむらです。ソビエトから来ました、どうかよろしく」ペコ

「ソビエトだってよ!」

「タイムトラベラーかよっ!」

ほむら「ジョークです」ニコッ

 ドッwwww

まどか「あの子…どっかで…」

まどか「!」

ほむら「…」ジー

まどか「う、ぅぅ…」

これが、ほむらちゃんとの出会いだった
444 :2/8 [saga]:2015/08/26(水) 21:35:44.15 ID:JMI2ldwAO
---授業---

ほむら「トルストイは夫婦喧嘩が原因で家出をし…」スラスラ

「脳筋かと思ったら頭もいいんだ…」

「っていうかメガネかけるんだね」

---体育---

ほむら「フライングボディプレス!!!!」メシャァッ!!

先生「暁美さん!バーを破壊しないでっ!」

ほむら「すみません…、なにか掴んでないと跳躍は苦手で…」

ほむら「先生、お手数ですがお相手してくれませんか?」

先生「!」ゾク…

先生「ば、バーも壊れてしまったしまた今度にしましょう!」

---休み時間---

モブA「ねぇねぇ暁美さん、ソビエトってどんなとこ?」

ほむら「商店街はいつも行列だったわ」

モブB「部活とかやってた?」

ほむら「レスリング部(地下)だったわ」

モブC「髪型キマってるよね、引っ越したら美容室探すのたいへんじゃない?」

ほむら「ミスターTの写真をもっていけばだいたい大丈夫よ」ペラッ
※ミスターT、アメリカの俳優、特攻野郎とかロッキー3とか


さやか「まどか、さっきあんたガンつけられてなかった?」

まどか「うぇひー、やっぱりそうなのかな…?」

仁美「まどかさん、骨はひろいますわ」

まどか「うぇひー!」
445 :3/8 [saga]:2015/08/26(水) 21:36:24.19 ID:JMI2ldwAO
ほむら「…ごめんなさい、膝に爆弾をかかえてて保健室にいかなきゃならないの」


さやか「キタ!!」

まどか「うぇひー!」

ほむら「鹿目まどかさん、あなたがこのクラスの保健委員よね」

ほむら「つれてってくれるかしら、保健室」

まどか「う、うん」

 ノッシノッシ テトテト

さやか「いっちゃった」

仁美「大丈夫でしょうか…まどかさん…」


〜廊下〜

 ズザザザザッ!!

まどか(十戒のアレみたいに生徒達が両脇に開けていくよ…)

まどか「あ、暁美さん」

ほむら「ほむらでいいわ、同志まどか」

まどか「うぇひっ(ど、同志!?)」

まどか「ほ、ほむらちゃんってカッコいい名前だよね!」

ほむら「レッドサイクロンとも呼ばれていたわ」

まどか「そ、そうなんだ」

ほむら「同志まどか」クルッ

まどか「はいっ!?」ビクゥッ!!

ほむら「あなたは自分の人生が貴いと思う?家族や友人を大切にしてる?」

まどか「え、えっと、た、大切だよ!家族も、友達のみんなも、とっても大切な人達だよっ!」

ほむら「本当に?」

まどか「本当だよっ、嘘なわけないよ!」

ほむら「そう。もしそれが本当なら、自分をペレストロイカしようなんて絶対に思わないことね」

まどか「ぺれ!?何っ??」

ほむら「あなたは、私の偉大な心の祖国『鹿目まどか』のままでいればいい。いままでどうり、これからも」

 ノッシノッシ

まどか「ほむら…ちゃん…」
446 :4/8 [saga]:2015/08/26(水) 21:37:13.92 ID:JMI2ldwAO
いろいろあって


さやか「それぜったいアカだよ!転校生はKGBの手先なんだーっ!」


ほむら「待ちなさい!」

QB「足はノロいけど…つかまったら絶対にヤバイッッ!!!!」スタコラー!!


ほむら「ふんっ」ブワァッ
※煙幕をダブルラリアットで吹きとばす


---シャル戦---

ほむら「今回の獲物は私が狩る」

マミ「ダメ」シュルルルッ

ほむら「!」ギュウ!!

ほむら「ふんっ」ブチブチィ

マミ「なっ!?」

ほむら「せめて電撃鉄条網にでもすることね」

マミ「ぐぬぬ…」

マミ「鹿目さん!走るわよっ!」ガシッ

まどか「うぇ?」

マミ「ウフフフフ、今日という今日は速攻でかたづけるんだから!」ドドドドドド!!

 ウェヒ―――――!!!!

ほむら「まどかっ!」ノッシリノッシリ
447 :5/8 [saga]:2015/08/26(水) 21:38:00.03 ID:JMI2ldwAO
マミ「来たわよ!」ゼェゼェ

QB「は、早かったねマミ…」


マミ「ティロフィナーレ!!」ドッゴオォォォン!!

まどさや「「やったぁ〜!」」

 ニュルン

マミまどさや「「「あ」」」

 ガブリ

マミ「!」

マミ「あ、暁美さん!?」

ほむら「間に合ったようね」

マミ「あなた…丸かじりされてるじゃない!」

ほむら「受けきる…」

マミ「!?」

ほむら「どんな攻撃も、困難も、すべて受けきる!」

ほむら「鍛え上げたこの鋼の肉体は、まどかを守るためのもの」

ほむら「まどかのためだけのもの!」クワッ

ほむら「お菓子の魔女の虫歯などご覧のとおりよ」

シャル歯「」ポロポロ…

マミ「!」

ほむら「頭とお尻を固結びしてッ!」ギュウ

ほむら「これでもう抜け身の術は使えないでしょう」

ほむら「スクリューパイルドライバーッッ!!!!」ブォンブォン メッシャァァアア!!!!

 ドッシュ―――ン! コロン…

結界ビュワ――ン

マミ(この子…)

マミ(技に名前を…ッッ!!!!)
448 :6/8 [saga]:2015/08/26(水) 21:38:45.41 ID:JMI2ldwAO
またいろいろあって

ほむら「私はスポーツを愛する者の味方で、無駄なボイコットをする馬鹿の敵」


ほむら「ふんっ!ふんっ!」バッバッ

杏子「コサックダンスでパーフェクト…だと…!」


さやか「あたしってホント馬鹿…」

ほむら「これを」つ『イワンの馬鹿』


QB「暁美ほむら、君だってわかってるんだ、共産主義は幻想にすぎないことをね」キュップイ


まどか「ほむら…ちゃん…?」

ほむら「私ね…未来から亡命してきたんだよ…」ギュ


そしてついに――

---ワルプル戦---

ほむら「今度こそ、たおしてみせる!」

ワル夜「キャハハハハハ」

 チュドン! チュドン! ツカイマワラワラ…

まどか「ほむらちゃん!」

QB「ムダだよ。見てごらん」

ほむら「くっ…!」ブンブン

QB「ダブルラリアットやバニシングフラットで火の玉を回避し」

QB「使い魔達を一匹一匹掴んでは粉砕しているけどね」

QB「まったくもって距離が縮まってない」

QB「彼女のソウルジェム(体力ゲージ)が尽きるのも時間の問題だと思うよ」

QB「でもね、まどか。君ならその結末を変えることが――」

まどか「ダメだよっ!」

まどか「契約はしないよ!ほむらちゃんとの約束…、奇跡になんか頼らない…わたしのペレストロイカはわたし自身でなしとげる!」

QB「やれやれ、理解できないよ」
449 :7/8 [saga]:2015/08/26(水) 21:39:34.72 ID:JMI2ldwAO
ほむら「ハッ!」

ビル「」グオオォォッ!!

ほむら「くっ!」レバー後

「ティロフィナーレ!」チュドォォン!!

 パラパラ…

マミ「暁美さん!助太刀に来たわよ!」

ほむら「巴、マミ…!」

さやか「転校生にばっかりこの街をまかせられないからね」

杏子「こんどそのボルシチってやつを食わせろってんだ」

ほむら「あなた達…」

マミ「さぁ、援護するから暁美さんは早くワルプルに接近してっ!」

ほむら「!」

ほむら「わかったわ!」

さや杏「「うおおおぉぉっ!!!!」」ドシュ――ン!!!

マミ「はぁっ!!」ダム!ダム!ダム!


 チュドドドドド!! ジリジリジリ…

まどか「みて!みんなの協力でほむらちゃんがワルプルギスの夜に近づいてるよっ!」

QB「たしかにね、でもワルは宙に浮いてるんだよ、どうするつもりだい?」

まどか「う、」

ほむら「やっと真下まできたわ!」

ほむら「とはいえ相手は空中…どうすれば…」

『ほむらちゃん、ほむらちゃん』

ほむら「まどか!?」

まどか『そうだよ、テレパシーで話しかけてるよ』

まどか『一か八か、やってみる方法があるよ』

まどか『マミさんのリボンや杏子ちゃんの鎖でワル夜をひきずりおろすんだよ』

ほむら「その手があったか!」

マミ「鹿目さんから聞いたわ!」シュルルバッ

杏子「さっそくやっちまうぞ!」ジャンジャラリン

さやか「魔方陣に固定したよ!」バチーン

ほむマミ杏さや「「「「えいほ!えいほ!」」」」

ワル夜「キャハ? キャハ―――ッッ!!!!」グイグイ

さやか「まけるかぁ〜〜!」グググ…

杏子「ちくしょうなんて馬鹿力だしやがる!」

マミ「ソウルジェムが…!」ジワワ…


ほむら「みんな、ありがとう」

450 :8/8 [saga]:2015/08/26(水) 21:40:04.19 ID:JMI2ldwAO
マミ「えっ?」

杏子「あきらめんのか!?」

ほむら「いいえ、ちがうわ」

ほむら「この距離なら」


ほむら「『吸い込み』が使えるのよ!!!!」


ワル夜「キャハ!?」


さやか「いけほむらぁぁ!!!!」

ほむら「うおおぉぉぉッッ!!!!」ズッ―

ほむら「」ガシッ


ほむら「コズミックファイナルアトミックバスターッッ!!!!!」バオッ!!↑


宇宙   キラン
     ↓
     ↓
     ↓
     ↓
地上 ドッゴオオォォォォオオンン!!!!


まどさや杏マミ「「「「やったぁぁ〜〜!!!!」」」」

ほむら「ふぅ、おわったわ」


まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどかっ!」


杏子「めでたしめでたし、ってか」

マミ「というわけで」

さやか「やりますか」

まどか「みんなで!」

ほむら「コサックダンス!」

 ズーチャカ♪ ズーチャカ♪

QB「なんなんだよこのED…」

おわり
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/26(水) 21:41:28.65 ID:JMI2ldwAO
以上、懺悔します
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/15(火) 15:48:00.38 ID:BFXvmga7O

---もし、まどマギの脚本が虚淵玄ではなく佐藤元だったら---


杏子「あ、猫だー!」※裸

ゆま「ねこだー」※裸

杏子「猫ー、まてまてー」テテテ ※裸

ゆま「まてまてー」テテテ ※裸


まどか「わたしアイドルになるために伝説のギャグをもとめてキュゥべえ城を攻め滅ぼしにいくよっ!」

まどか「さやかちゃんはマネージャー兼僧侶でわたしについてきてねっ!」

さやか「ええー」

まどか「ほむらちゃんは魔法使いだよっ」

ぷっつんほむら「まかせてほむー」


まどか「さっそくモンスター登場だよっ!」

 ごーすとマミ が あらわれた

マミ「まみまみー」

さやか「これはひどい」

ほむら「魔法でこらしめるほむ!」ペカー

ほむら「ほむー…」ヘナヘナ

さやか「どうしたの?」

まどか「ほむらちゃんは最大MPが1だからね」

さやか「いらねぇだろその1」

 ごーすとマミ の こうげき!!

マミ「まみっ!」ブンッ

さやか「うわー、頭投げつけてきたー!」


QB「母さん、今日のご飯はなにかな?」

仁美「兎猫のブイヨンですわ」

QB「ほーぅ、今日はてっきり揚げ物かと思ったのだがね」グツグツ


しゅうーりょおー カンカンカン!
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/15(火) 19:05:01.22 ID:BFXvmga7O
〜ジャングル〜

ほむら「小隊長どのっ!全方位かこまれましたッッ!!」ザザッ!!

マミ「ほむらかっ!他何名残ってるッ!」バババババッ!!

ほむら「赤鬼青鬼の二人だけです!」

ほむら「まどか…っ!」クッ


杏子「 う お ら あ あ あ あ あ あ っ っ ! ! ! ! ! 」ドガガガガガガガッッ!!!!!!!!

さやか「 でやぁ――――――ッッ!!!!」タンッ! タンッ! タンッ! タンッ!


マミ「ふんっ、イカすじゃないの」

マミ「通信ッ!」

ほむら「はッ!」ツ―

マミ「グリーフシード、グリーフシード、こちらキャンデロロ」

マミ「ティロフィナーレを要請する、繰り返すティロフィナーレを要請」

マミ「座標…
ほむら「」つ

マミ「座標 20110422、繰り返す 20110422」

マミ「ハデにお見舞いしてちょうだい」プツ―

マミ「ふぅ」

マミ「連中も道連れよ…!」ウフフ…

ほむら「RPG!!!!」

 キュオッ!! チュド―――――ン!!!!!






 モク モク ……





ほむら(空、きれい…)

ほむら(……まどか…)


 ほむらちゃん


ほむら(まどか…!?)

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどかぁっ!」


『こちらキュービーワン目標に到達、投下する』

 シュゴゥ――――――――――ッッ!!!!!!


 ボッ


おわり ディスジエン〜♪
454 :安価で1レス選手権 未投稿ネタ供養 [sage]:2015/10/06(火) 02:00:17.68 ID:rd/AQVbDO
【誕生日おめでとう】

10月3日はまどかの誕生日♪

さやか「あれ? ロウソク一本多くない?」

ほむら「1・2・3…………15本あるわ」

マミ「鹿目さんは中学二年生だから…13〜14歳よね?」

杏子「じゃあさっさと一本抜いて…」

まどか「ううん そのままでいいの 私、今年で15歳だから…」

みんな「「えっ?」」

まどか「昔、留年しちゃって」ティヒッ

杏子「お、おぉぅ…」

ほむら「そ、そうなんだ…」

さやか「な、なんか今まですいませんでした…」

まどか「…今まで通りでいいよ?」

ほむら「いや…あの…」

マミ「鹿目さん…」

まどか「?」

マミ「鹿目さん… いえ…まどかちゃん!」ガシッ

まどか「マ、マミさん…?」

マミ「今日からはマミちゃんと呼んで!」キラキラ

まどか「マミちゃん…」

マミ「うんうんっ! 誕生日おめでとう! まどかちゃん!」

杏子「マミの奴、同年代の友達が発覚して嬉しそうだな」

さやか「あたし達は複雑だ…」

ほむら「まどかさんと呼ぶべきかしら…」


455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/06(火) 09:26:57.31 ID:I6b8bMBNO
乙。
人によるよな、なんかタメで話しちゃう人と敬語になっちゃう人
まどかならタメ語でよさそうだ
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/04(水) 17:30:19.24 ID:vKsT2d7e0
a
457 :保守兼ねて投下1/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:33:52.98 ID:Rl4oEbrzO
〜通学路〜

杏子「なぁ、さやか」テクテク

さやか「んー、なに?」テクテク

杏子「このさきにお地蔵さんがあるだろ」

さやか「あー、あるね」

杏子「そこのお供えものが朝にはあるのに帰りにはなくなってるの知ってたか?」

さやか「いや、ぜんぜん」

杏子「おいおい、ここ毎日通るんだからさぁー、ホラこのお地蔵さん」

さやか「フム、たしかにお菓子が置いてある」

杏子「今日はキットスカットHi-ball 味か…」メモメモ

さやか「えっ、あんたわざわざメモしてんの?!」

杏子「観察ってのは記録をつけてなんぼだぞ?」

さやか「観察してなにか意味があるの?」

杏子「順序が逆だな、観察していると意味がみえてくるもんなんだよ」

さやか「ふぅーん」

杏子「みてろ、帰りにはなくなってるから」


「さやかちゃーん!杏子ちゃーん!」
458 :2/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:34:36.98 ID:Rl4oEbrzO
杏子「おーっす、まどか」

さやか「おはよ、まどか」

まどか「おっはよー」ティヒ

さやか「今日はほむらはいないんだ」

まどか「うん、ほむらちゃん今日は用事があるんだって」

さやか「ふぅーん…、そーなんだ」

杏子「あいつの用事ってなんだろうな?」

杏子「ちょっと変わったヤツだからな、黒魔術とか爆弾の作製とかかな?」

まどか「ほむらちゃんはそんなことしないよぉ〜」

さやか「……」

ほむらが、まどかを円環の理から切り離してひとつき
はじめは魔獣の大量発生や事象の混濁など不安定だったこの世界もひとまず落ち着きつつある

とはいえ、見滝原は変わり果ててしまった
どういう理屈でかしらないが、中学校は普通のコンクリ校舎になってしまってるし、あたりは田んぼだらけ、駅前くらいしか賑わいはない

あれからイジられまくると思っていたあたしの記憶も別段かわらずにいるものだから、逆に違和感がすごい

とくに、杏子やまどか達が以前の見滝原中の制服ではなく、いわゆる普通のセーラー服を着ているのにはいまだにパッと見ギョッとさせられる。自分も着ているのになかなか慣れない

やはりこの世界は違うのだ

杏子「さやかはどうおもう?」

さやか「へ?」
459 :3/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:35:14.39 ID:Rl4oEbrzO
杏子「ほむらの用事だよ、あいつのことだからきっとフツーの用事じゃーねぇよなー」

さやか「あっ、ああ、そ、そーね…うーん、やっぱしアレかなぁ〜」

杏子「アレ?」

さやか「うん、だからさ、やっぱまどか絡みのなんかかなー?と思うワケですよ」

まどか「ふぇ…、わたし?」

さやか「うん、ほむらだもん、まどか関連以外で動きそうにないよ」

まどか「えぇ〜…、そ、そうなのかな?」

杏子「いえてるねェ〜、いつもベッタリだもんなw」


「あなた達、こんなところで道草してたら遅刻しちゃうわよ」


杏子「その声は――」

さやまど「「マミさん!」」


マミ「おはよう」ニコ


マミさんだ、この人のセーラー服姿はハマり過ぎてて怖い、というより若干犯罪臭すらする、おもに胸のせいで

どちらかというと魔法少女姿のほうがまだノーマルで、こちらはややアブノーマルといっても過言ではないが…
まぁ、そこは本人にはナイショだ

まどか「マミさんおはようございます」

マミ「おはよう鹿目さん、さっきから何を話しこんでいるの?」

杏子「ほむらがさ、珍しくまどかと一緒じゃねーもんだから」

杏子「いったいなんの用事なんだろうな?って話しさ」

マミ「たしかに珍しいわね」

マミ「でも誰にだって用事ぐらいあるものよ、あんまり詮索するのはよくないわ」

マミ「さぁ、はやく学校へいきましょ、もうベルなっちゃうわよ?」

さやか「うわっ、ホントだ!」

まどか「いそごっ、さやかちゃん!杏子ちゃん!」

杏子「お、おう!」

さやか「じゃあマミさん、またお昼休みにーっ!」タタタッ


マミ「あんまり慌てて転ばないようにねー!」フリフリ


杏子「なぁ、さっそうと現れはしたけど、マミ本人は遅刻しねーのか?」タタタタッ

さやか「ソレいっちゃダメだよ、杏子」タタタタッ
460 :4/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:35:48.93 ID:Rl4oEbrzO
朝のHRが始まっても、ほむらは教室には現れなかった。欠席だという
まどかの顔色が曇る

さやか「なにやってんだか、アイツ…」

それからは授業が始まり、いつもの日常が繰り広げられる
なにひとつ変わらないようでいて、やっぱり違う毎日、これもひとつのループと言えなくもない

ただ、あたしにとってはまだ少し新鮮ではある
ハイテクな収納机ではない素朴な机、誰が彫ったのか、彫刻刀かカッターでつけたとおぼしきラクガキもそのままだ

『MOE SAVE THE WORLD』

さやか「なんで英語なのさ」

意味がわからない、この手のものはシュール過ぎて困惑する

そんな机にノートと教科書を開いて黒板を走るチョークを追う、これも新鮮だ

詰め襟姿の恭介と、セーラー服の仁美

給食に歓喜する杏子

屋上から見える景色は一変したが、いつもの連れと他愛ない話しをする

なにもかもが新鮮だ。なぜ、見滝原は、こうなったのだろう

あたし以外のもう一人も、これを新鮮に感じているのだろうか
461 :5/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:36:22.34 ID:Rl4oEbrzO
掃除時間。まどかが窓から吹きかえってくる黒板消しの煙幕にむせている頃、あたしは机の群れを片側に寄せる作業をしていた

不意に、杏子が話しかけてくる

杏子「おい、さやか」

さやか「なァに?いま掃除中だよ?」

杏子「口が動いたからって手はとまんねぇーよ、まぁ聞けったら」

さやか「?」

杏子「昔な、インドに2人の偉大な王がいたんだ」

さやか「いんど…??」

杏子「あるとき連中は大きな決心をするんだな『人びとを救う』ってやつだ」

杏子「で、ひとりは悟りを開いて神サマ仏サマ的な感じで人びとを救うことにしたワケよ、これはこれで大変なことだよな」

杏子「ただ、もうひとりの方は悟りを開く力があるにもかかわらずにあえてそれを拒み」

杏子「自らの意志で人の身のまま地獄に落ち、すべての苦悩とさ迷い続ける魂を救おうとした――」

杏子「それが地蔵菩薩である」

さやか「である…っ!?」

杏子「なっ!かっけぇだろっ!」

杏子「『じつはカッコいい地蔵』、マジやべぇな」

さやか「あんたいつからそんな地蔵マニアになったのよ…」

杏子「図書館で読んだんだよ」

さやか「な る ほ ど 」
462 :6/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:37:04.36 ID:Rl4oEbrzO
図書館。杏子がこんなに図書館にハマるとは思ってもなかった

聞けば、ウチに来るまでは本なんてロクに買えたことがなかったものだから、本自体に興味をもつこともなかったらしい

それが学校で図書館というものと出会い、イッキに火がついたようだ

本人は屈託なく話すが、自分にはない苦労を経験している杏子を思うと、なんともいえない気持ちになる

まぁ、借りてくる本はファーブル昆虫記とかその手のばっかで
成績にはまるで貢献していないどころか、授業中までソッチを読むか、読みつかれて寝ているかなので、杏子はやはり杏子だな、という感じではあるが

杏子「だからさぁー、さやかも帰りをたのしみにしとけな!」

杏子「なんつってもあのお地蔵さんは " ものを食う "って都市伝説で有名だかんな」

杏子「けっこうヤベぇ事件になりそうだぜ、コイツは…!」ギラーン

さやか「ちょっとちょっと、ウキウキハイテンションなのはわかるけどさ」

さやか「帰りはほむらん家に様子みにいくって昼休みにみんなで話したじゃん」

さやか「あんたもアイツのプライベートな秘密をあばいてやるんだー、って息巻いてたと思うんだけど?」

杏子「あっ!…ちっ、すっかり忘れちまってた…」

さやか「まぁ、どーせほむらのことだからロクでもないオチだとは思うけどね」

さやか「たぶんといわず時間のム
ダだよ、」

さやか「まどかにはあたしがつき合うから、あんたはかまわず地蔵チェックにいっといでよ」

杏子「いやいや、それには及ばねーよ」

杏子「あいつは変人だが大切な魔法少女仲間だ、見舞いにくらいいってやんねーとな」

杏子「それにアイツ、あたしら以外に友達いねーだろ」

杏子「マミの二の舞にはさせたくねぇ、さりげなくあたしらがサポートしてやんねーと、な!」

さやか「義侠心アツいねー、杏子は」

杏子「さやか」

杏子「あんたには負けるって」ニッ

さやか「む…、いいから、ちゃっちゃと掃除すませちゃうよ、ホラいったいった」

杏子「家主殿は照れ屋じゃのーww」

さやか「やかましいわ」
463 :6/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:37:45.28 ID:Rl4oEbrzO
杏子は、偽街のときと同様、ウチの居候となっていた

だが、そのいきさつは不明だ

ほむらに問いただすと、


ほむら『設定を煮詰めるヒマなんてなかったわ』


だそうだ。杏子本人には何らかの記憶があるらしく、あたしをすごく信頼してくれているのは伝わるが、あいにくこちらは『気づいたら住んでた』という状況だ
記憶にないことを感謝されるのも意外とツラい

あの顔をみてると、

「じつは覚えてなくてさ、何があったんだっけ?」

とは言いだせず、こんなことなら、とっととあたしの記憶もパンっと一新してもらった方がいいのかもしれないが、それもない

ほむらが何を考えているのか、いまいちよくわからない

まどか「さやかちゃん、魔獣退治のときにほむらちゃんケガとかしてないんだよね?」

さやか「ぜーんぜん、ぴんぴんしてるよ」

まどか「そっかぁ、じゃあなんで学校お休みしちゃったんだろ…?」

さやか「心配しなくてもだーいじょうぶだって、まどか」

さやか「ほむらはあたしら魔法少女のなかでもそうそうくたばりそうにないキャラしてるからね」

さやか「心配するような理由じゃないと思うよ」

まどか「そうかな…?」

杏子「さやかの言うとーりだぜ、まどか」

杏子「あいつは顔色はわりぃが意外とタフだ」

杏子「いってみたら『あら、ごきげんよう、あなた達』とかいってスマしたツラして出てくんじゃねーの?」

まどか「てぃひひ、そだね、杏子ちゃん」
464 :7/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:38:31.11 ID:Rl4oEbrzO
ほむらん家に向かって3人でテクテクあるく
マミさんは受験生用の補習に参加していて不在だ

それにしても、ほむらはなんだって人里から離れた、山のなかの一軒家などに居をかまえたのか

それがカッコいいとでも思っているのか
はたまた単に引きこもりなのか

まぁどちらにせよ、ほむららしく、怪しげな独自の感性にもとづいているのだろう

歩かせられるこちらとしてはいい迷惑だ

さやか「うへー、まぁだ蚊がいるよ…」ペチッ

杏子「おい、水の音が聴こえてきたぜ、もう近いだろ」

まどか「ほむらちゃん良いとこ住んでるよね〜、でも一人で住んでてさびしくないのかな?」

まどか「夜とかだと、わたしならちょっと恐いなぁ」

杏子「そりゃあほむらのことだ、儀式にちょうどいいからに決まってんじゃん」

さやか「ぎ、儀式ってあんたね……」

まどか「うぇひひ…でも似合っちゃいそうなんだよねぇ〜」

杏子「ぜったいそうだって、この山、方位磁石がぐるんぐるん狂っちまうので有名なんだから」

さやか「また怪しげな知識を…」

杏子「さやか、図書館には郷土資料だってあるんだぜ」

さやか「ハイハイ、あんこ先生」

杏子「おい、なんだよそりゃ」

まどか「あんこ先生は物知りさんだねっ」

杏子「まどかまで…、ちぇっ、イケニエにされてもしらねーぞ」
465 :8/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:39:15.23 ID:Rl4oEbrzO
郷土資料、か…。これだけ姿をかえたものを郷土と呼べるのか?
あたしは生まれも育ちもココということになっているが
すっかり異邦人だ

とはいえ、

さやか「すぅ―…」

さやか「ふぅ〜…」

さやか「…♪」

山の空気がおいしい、わざわざほむらの気まぐれにつきあうのもめんどくさいと思っていたが、ちょっと気がかわった

うっそうと繁る木々の中を3人であるく
ドーム状のカーテンの隙間から木洩れ日がチラチラときらめいていて、薄暗い辺りを照らす、とても綺麗だ

どこからともなく鳥や虫の鳴き声が聴こえてくる、川を流れる水の音も

いまはまだ視界から隠れたこの川を渡った先に、ほむらの邸宅がある

さながら片田舎のシャイニングだ。いや、まんまミザリーなのかもしれない

杏子「あっ!」

まどか「橋が…!」

さやか「ありゃま…」
466 :9/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:39:56.78 ID:Rl4oEbrzO
いつもは丸太橋がかけてあるのだが、それが向こう側にあげてあった

まどか「あ、」

まどか「なんか立て札があるよ」

杏子「あん?」

さやか「んー、どれどれ」


 愛しのまどかへ

 今日は学校にいけなくてごめんなさい

 でも、まだもうちょっと逢えないの

 寂しい思いをさせるわね

 私も、本当にツラい

 明日の朝、あなたの家へいくわ

 それまで、待ってて

         暁美 ほむら


杏子「なんだコリャ?」

まどか「ほむらちゃん…」

さすがにまどかも困惑している

ほむらがコミュ障なのは今にはじまらないが、この世界ではケータイもメールもなぜか無い

詳細をはぶいた、一方的な連絡がそこにはあった

杏子「やれやれ、しょうがねぇーな」

杏子「ちょっと向こう岸までいってかけ直してくる」ヘンシン

杏子の魔法少女姿をみて少し安堵する

この世界では数少ない、元とおなじ姿を維持している例だからだ

まどか「まって、杏子ちゃん」

杏子「ん?」

まどか「ほむらちゃんが待ってて、っていってるなら、わたしも待とうかなって」

杏子「いいのか?それで?」

まどか「うん、ごめんねっ、付き合わせちゃって」

杏子「まぁ、まどかがいいならべつにいーさ」

杏子「ほむらもべつに病気ってワケでもなさそうだしなー」

まどか「さやかちゃんもごめんね」

さやか「気にしない気にしない、あたしらだってほむらの友達だし」

さやか「ちょっとしたハイキングで良かったんじゃない?」

杏子「ハイキングならおやつが欲しいなぁ〜、あたしは」

まどか「コアラのハシシならあるよ、杏子ちゃん」

杏子「マジか!?くうっ!」

まどか「じゃ、帰りながらたべよっか」

杏子「おうっ」

 コレ、チョコガスッゴイオイシイヨネ〜 ダナ!

ほむらの用事、警戒するほどのことではないのかもしれない
ただ、あたしには円環の使者だという自覚がある
友達ではあるが、手放しで受け入れるわけにはいかない

少なくとも、いまはまだ
467 :10/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:40:41.83 ID:Rl4oEbrzO
まどかと別れて、杏子とふたりで家へとむかう
例の地蔵ロードに近づいた

杏子「おっ!」

 タタタタッ!!

 オーイ! サヤカァ――!

さやか「ハイハイ」


杏子「みろっ!」

さやか「どれどれ、完食してた?…ん、まだそのまんまじゃん」

杏子「そうなんだよっ!」

杏子「…ってことはつまり、いまから食う可能性大ってことだ!」

杏子「統計上そろそろこんなチャンスがくるんじゃねーかと」

杏子「ひそかに期待してはいたが、今日だったとはな」キョロキョロ

杏子「よしっ、さやか、あそこのバス停でバス待ってるフリして張り込みだ」

杏子「現場をおさえてやろーぜ!」

さやか「えぇーっ!帰ろうよ、夜中に魔獣でるかもしんないし、そのまえにお風呂はいりたいし、今日レベル15までは上げる予定だったし」

杏子「なにいってんだよさやか」

杏子「そんなのあとでもできるだろ」

杏子「地蔵がものを食う瞬間は、いましかねーんだよ」マガオ

さやか「ハァ…」

そもそもあんたが妙なバグ技つかわなければ、あたしにはレベル33でいいとこまで進んでるセーブデータがあったんだ

ニューゲームしか選択できないまっさらな画面をみたときは泣いたぞ

QB「ナニやってるんだい、君達?」
468 :11/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:41:18.74 ID:Rl4oEbrzO
杏子「キュゥべえじゃねーか」

QB「やあ」

さやか「あんたこそこんなとこでナニしてんのさ?」

QB「質問に質問でかえす、人間はいつもこうだ」

さやか「ハイハイ」

杏子「おまえいつもヒマそうでいいよな」

QB「杏子にいわれたくないよ」

QB「それに僕がヒマだなんてとんでもない、現についさっきまでも」

QB「キュウ、キュウ、キュキュキュウ〜」

杏子「はぁ?おまえいつも人語を話してたかと思うとソレにかわんな」

杏子「わけわかんねーよ」

QB「キュウーっ!」

さやか「……」

哀れな宇宙生物。ほむらの力で、都合の悪いことをしゃべろうとするとストップがかかる

ただ、それもほむらに使役されてる、ということだけ伝えきれないに過ぎない

コイツらでさえ以前のことはキレイさっぱり忘れてしまってるのだ
主人に反感を抱いたとして、それが召し使いのグチの域をこえることはない

一度コイツらに改変前のことについて話してみようかとも思ったが

他ならぬほむら本人が同じように話してミスしている

不用意に打ち明けるのは得策とは思えなかった
469 :12/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:41:53.97 ID:Rl4oEbrzO
杏子「あたしらはこのお地蔵さんがものを食う、って噂の検証にきてんだ」

杏子「おめーみてーなヒマヒマ星人と一緒にすんなよな」

QB「へぇ、この地蔵にはそんな言われがあるのかい」

QB「ここには毎日きてるけど、あいにく僕はまだそんな光景みたことないなァ」

QB「それはともかく、ちょっと失礼するよ」ツ―

QB「ほぅ、今日はキットスカットHi-ball味か」

QB「どれ」ペリ、サクッ

杏子「あっ!」

QB「うん、なかなかイケるじゃないか」ムシャムシャ

QB「脳天にスカッとクル、爽快ウェハースだね」

杏子「おまえ!貴重なエサをなんで食っちまうんだよっ!」

QB「おかしいな…?杏子、君は食べ物を粗末にあつかうことにはいつも反対だったじゃないか」

QB「こんなところに放置されてあるより、僕の腹にしまった方がいくらかマシなんじゃないのかい?」

QB「安心してよ、ココのお菓子は毎日僕が回収にあたっているからね」

杏子「はぁっ!?」

杏子「じゃあ昨日はなんだったかいってみろよ」

QB「ブラックライトサンダー」

杏子「そのまえは?」

QB「すこんぶだ、コレは僕の口には合わなかったな」

杏子「マジかっ!」

さやか「残念だったね杏子、たぶん普通のひとには見えないから」

さやか「キュゥべえがムシャムシャたべたら勝手に消えてくようにみえたんじゃない?」

杏子「なんだよつまんねー、あたしはマジで地蔵が大口開けてむさぼるとこがみたかったのに…、拍子抜けじゃん…」

杏子「あーもう、帰ろうぜさやか」

くっくっくw セーブデータを破壊したバチがあたったのだ、ざまーみろ

杏子「なにニヤついてんだよ」

さやか「べつに〜、なぁ〜んにも〜w」

杏子「ニヤついてんじゃねーか」

さやか「そうかな?いーから帰ろうよ、杏子」

杏子「へんなヤツ」

さやか「そりゃあ、さやかちゃんは不思議ちゃんですから」

杏子「ただのバカだろ」

QB「君達、つかいおわったグリーフキューブはこまめに持ってきてくれよ」

QB「いつもためてためて、急にドサッと持ってこられても困るんだよ」

杏子「だったら回収に来なよ、菓子ばっか食ってないでさァ〜」スタスタ

さやか「あんたがいうか…」スタスタ
470 :13/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:42:41.48 ID:Rl4oEbrzO
深夜、

杏子「さやかコッチだ!」バシュッ

さやか「うんっ!」バシュッ

杏子「いた!マミのやつもう始めてやがるぜ」

魔獣だ、基本的にはまどかが創った円環システムの頃とかわらない

マミ「おそいわよ、あなた達!」ダン! ダン!

魔獣「ギャース!」

さやか「うひゃー、こりゃまたいっぱい」

さやか「各自わかれて始末しますかね」

ただし、その性質は田畑を荒らすことだったりしてなんか違う
姿かたちもイノシシとかシカ、サルみたいな感じだ
まぁ、凶暴ではあるし体も大きく、危険だ。あたし達魔法少女が戦わなければ被害は確実にでるだろう

それに、人型タイプがいなくなったワケではない

マミ「ちょっとまって、駅前の方にも反応があったの」

マミ「たぶん暁美さんが向かってる、応援にいってあげて」

杏子「さやか、いってやれ」

さやか「え?」

杏子「コッチはあたしが網張ってマミの銃撃で追い込んでくれりゃまとめて狩れる」

杏子「ほむらひとりでも問題ないだろうが、近接に強いのがもうひとりいた方が安心だろ」

さやか「…うん、わかったよ」

さやか「杏子とマミさんも気をつけて」

マミ「頼んだわよ」
471 :14/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:43:16.05 ID:Rl4oEbrzO

 シュオオォォ―――――――!!!!

田んぼの合間合間に立っている電信柱のてっぺんを蹴って、空を跳ぶ

灯りはまったく無いが、今夜は月夜だ。視界は良好だった

やがて暗い海に浮かぶクラゲのような外灯がみえてくる、街に近づいてきた

さやか「みえた」

駅前ちかくの雀荘からチカチカと断続的に火花がみえる、ほむらだ



ほむら「おそかったわね」

ほむら「コッチは終わりよ」

さやか「……」

サブマシンガンのカートリッジを交換しながら変身を解く

ほむら「」バラタタタタタッ!!

おそらく最後の一匹であろうハゲ魔獣がハチの巣になって消し飛ぶ

ほむら「ふぅ」

さやか「…あんたね、学校こなかったくせしてなんで制服なのさ」

ほむら「セーラー服と…」チャキ

さやか「ああっ、ハイハイ、わかったから…」

ほむら「つまらない反応ね」

またわざわざ変身して、収納して、変身をといた。意味がわからない

さやか「……なんで、学校休んだの?」

さやか「まどかが寂しそうにしてたよ」

ほむら「あなたには、関係のないことよ」

さやか「あっそ、あんたはまどかしか眼中にないもんね」

さやか「そのまどかの願いも、目にはいらないくらい」

ほむら「……」
472 :15/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:43:54.59 ID:Rl4oEbrzO
ほむら「ねぇ」

ほむら「私はあなた達が円環の理でどう過ごしてたのかは知らないけれど」

ほむら「まどかは死んだワケでも魔女になったワケでもないの」

ほむら「ただその願いのために、だれからも認識されない、記憶にもない」

ほむら「そんな存在に成り果てたのよ」

さやか「だからって――」

ほむら「そう、彼女はそれを覚悟してた」

ほむら「あの子は、強くて、やさしすぎるから…、それができてしまう」

ほむら「だから私がつれもどした」

さやか「それはあんたのエゴ」

さやか「まどかの望んだことじゃない」

ほむら「フフ…、そうかもね」

ほむら「でも、たとえそうだとしても」

ほむら「ひとりぼっちはさみしいじゃない」

さやか「う…」

ほむら「私の心はかわらない」

ほむら「私はいままでどおり、これからも、まどかが平穏無事に過ごしていける世界を維持するだけ」

ほむら「それをどう思うかはあなたしだいよ」

ほむら「また最初の頃みたいにつっかかってくるのもよし、もちろん仲良くしてくれれば、それはそれで嬉しいのだけど、ね」

さやか「なんで殺さないのさ」

さやか「記憶も、消すんじゃなかったの?」

ほむら「率直に言うわ」

ほむら「あなたはまどかの親友、殺してまどかを悲しませるようなことはしない」

ほむら「記憶に関してはインキュベーターに対する保険よ」

さやか「へぇ…、それじゃあこの見滝原の変化はナニ?まどかの守ろうとしたこの世界をすっかり変えてしまった理由は、なんなの?」

ほむら「あなた、質問ばっかりね」

ほむら「いいじゃない、こんな世界も」

ほむら「それに、この変化は私にもよくわからないし」

さやか「わからない…?」

ほむら「ええ、悪魔なんて、初めてやるもの」クス

ほむら「まぁ、私にはたいして変わってるようには思えないけど…」

さやか「ぜんぜん違うよ、記憶、だいじょうぶ?」

ほむら「フフフ、あなたを置いて、私の記憶だけコッチに合わせてしまうのもおもしろそうね」

ほむら「それじゃ、もう行くわ」バッサァ

ほむら「さやか」

さやか「なにさ」

ほむら「風邪ひかないようにね、最近じゃバカもあぶないらしいから」


 バッサ… バッサ…


さやか「ったく、バカ代表みたいなカッコしてなにいってんだか…」
473 :16/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:44:30.82 ID:Rl4oEbrzO
杏子やマミさんのところに戻る
やはり2人であの数は多すぎたようだ、あたしも加勢してなんとか日が昇るまえに始末できた

その帰り道

杏子「やーれやれ、もう夜が明けちまうよ」

さやか「ホント、魔法少女って意外とめんどいわ…」

杏子「おっ…」

杏子「おいさやか…!」

急に杏子が小声で話しかける

さやか「なにー?」

杏子「シッ…!みろよ」

さやか「?」

みると、例の地蔵のまえでホームレスのおっさんがなんかしている

杏子「アレは…、お菓子を置くほうの現場だっ!」

さやか「えぇ〜、このタイミングで!?あたしゃ帰って寝たいよ…」

おっさん「!」

杏子「気づかれた!?」

おっさん「」ダッ

さやか「にげた」

杏子「あれは…」

杏子「親父!」

さやか「ええええ!?」

杏子「親父ィ――っ!!」ダッ

さやか「ちょ、ちょっと杏子!」


 ダダダダダダッ!!


さやか「いっちゃった…」

474 :17/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:48:13.76 ID:Rl4oEbrzO
さやか「やれやれ、どこにいったのやら」

さやか「杏子の親父さん、生きてたんだ…」

さやか「まぁ、アレがそうとは限んないけど」

さやか「あ、いた」


河川敷の土手のあたりで杏子がひとり、ポツンと座り込んでいた
後ろから声をかける

さやか「きょーおこ」ポン

杏子「さやかか…」ムニ

指が杏子の頬に直撃するが、ほとんど反応がない

さやか「どうしたのさ」

杏子「親父じゃなかった」

さやか「そっか」

杏子「通学路だから子供の安全をねがってお供えもんしてるんだってさ」

杏子「一緒に暮らしてはないけど、おっさんにもガキが2人いるらしい」

さやか「そっか」

杏子「……」

さやか「……」

杏子「さやかはさ、なんであの時あたしを引きとめたんだ」

杏子「……いや、やっぱいい」

杏子「」ザッ

さやか「どこいくのさ」

杏子「べつに、ちょっとブラつくだけだよ」

さやか「あたしも一緒にいっちゃダメかな?」

杏子「ムリすんな、帰って寝ろよ」

さやか「でも、ひとりぼっちはさみしいじゃん」

杏子「!」

さやか「ふたりで帰ろうよ」

杏子「……」

杏子「じゃあ帰る」

さやか「うん、かえろ」



杏子「なぁ、さやか」テクテク

さやか「なに?」テクテク

杏子「奇跡ってあるかな」

さやか「奇跡も魔法も、あるんだよっ!」

杏子「あ、バカに聞いてゴメンな」

 ナンダトコノーッ! イヤ、ダッテバカジャン


おっさん「杏子…、達者でな…!」ウルウル
475 :18/19 [saga]:2015/11/11(水) 14:51:02.30 ID:Rl4oEbrzO
〜田んぼ道〜

さやか「あうー」フラフラ

杏子「いいかげん目を覚ませよ」

杏子「もう、まどかん家に着いちまうぞ」

今朝まどかから電話があった
寝ボケあたまでよく聞いてなかったが、とりあえず集合だ
日曜だというのに、もうすこし寝かせて欲しい


〜まどハウス 田舎Ver〜

ほむら「コレは私が愛をこめて作ったまどかのためだけのもの」

ほむら「本来あなた達の口に入るものではないのよ」

まどか「ほむらちゃんね、昨日1日がかりでわたしのためにこんにゃくゼリー作ってくれてたんだって」

まどか「でもこんなにたくさんあるからみんなで食べようよ〜、ってお願いしたの」

ほむら「豊作だったのよ、こんにゃく芋が」

さやか「こんにゃくゼリー、だと…」

あたしの睡眠時間をかえせ

杏子「ウマそうじゃん、手作りかよ!」

コイツはなんでこんなに元気なんだ

ほむら「ラズベリー味、りんご味、ミルク味、かぼちゃ味、メロン味があるわ」

ほむら「まどかには、特にこの…かぼちゃ味、を食べて欲しいの…自信作だから////」ポッ

しらんしらん

ほむら「ちなみに当初はミルクではなくチーズ味を予定していたのだけど、チーズ味のゼリーってどうなのかと考え直してけっきょくミルクに落ちついたわ」

なぎさ「なぎさはチーズのほうがよかったのです」

マミ「でもミルク味もいいじゃない、私、牛乳プリンとか好きよ」

マミさん、ソレめっちゃ当てつけられてますから

杏子「いいから食おうぜ」ヒョイパク

ほむら「ちょっと杏子っ!まだまどかが手をつけないうちからナニしてるの!?」

杏子「うん、意外とイケるわ」モグモグ

ほむら「ま、まどかっ!さぁ食べて!私の愛の結晶を…っ!」グイグイ

まどか「ほ、ほむらちゃん落ちついて…!よく噛まないと窒息しちゃうよぉ〜」

 ギャーコラ ギャーコラ

さやか「やれやれ」ヒョイ

さやか「ラズベリー味ねぇ…」パク

さやか「」モグモグ

さやか「すっぱい」


敵なのか友人なのか、はたまたその両方なのかよくわからない変人が管理している世界は

よくわからないまま時が過ぎていく

観察と記録を繰り返せば、そこに意味をみいだせるのだろうか

うらがえした日常は、わりとダラダラしていた



おわり
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 14:52:49.58 ID:Rl4oEbrzO
なんかカウント数えまちがえとる…orz
以上なのです
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 22:12:15.45 ID:t/WRvm4do
なんか面白い世界観だった
おつ
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 23:59:51.86 ID:OWv7Og3l0
久々の小ネタかと思いきや小ネタと呼んでいいのか迷うぐらいしっかりしたのが来ててビビった
QBの影響力が弱まってテクノロジー水準が下がった世界とかそんな感じかな
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/12(木) 18:55:34.28 ID:uulUOLukO
とりあえず連中にセーラー服きせてみたかっただけなんです、自分のノスタルジー趣味にキャラがつき合ってくれました

叛逆後でしばらくたって、ケンカするのもいい加減つかれてきた、ちょっと寂しがりやなさやかちゃん達という風情です

>QBの影響力
なにも考えてませんでしたが、確かにほむらの支配下に置かれたとなると、人類史に関わっていた存在である以上、過去現在未来に文明水準的な変動があってもおかしくないですね。けっこう目からウロコな考察でした

小ネタにしてはダラダラ長いところ、最後まで読んでくださってありがとうございます
480 :1レス用の没作品の供養 [sage saga]:2015/12/12(土) 09:56:14.15 ID:Us6zAAceo
[日向カガリのスズネちゃん洗脳日記]

◯月◯日 くもり
あの子、天乃スズネを捕まえたけど、問題が発生した。
キュゥべえによると、現在ホオズキ市には、私と、双子の妹のマツリ、あの子の3人しか魔法少女がいないらしい。
あいつ曰く、「殺されるとわかっているのにわざわざ魔法少女を増やすわけないじゃないか」ということだ。
これじゃあの子を暗殺者にすることができない。……まあいい。それなら別の方法であの子を絶望に追い込んでやるから。

◯月●日 快晴
ニヤニヤが止まらない。あの子は馬鹿みたいに、私に屈託ない笑顔を向けたのだ。
施した洗脳魔法はそう複雑なものじゃない。あの子の中の"ツバキ"を塗りつぶして、"私"を上書きしてあげたのだ。
あの子はこれから命の恩人である"私"に人生を無茶苦茶にされ、裏切られるのだ。
その笑顔が絶望に歪むのを早く見たい。でも今はまだ我慢しなきゃ。

◯月△日 雨
朝起きたら、朝ごはんが出来てた。あの子が作ったらしい。
あの子が私のために作った朝ごはん。もし、私がそれを「マズイ」って言えばあの子はどんな顔をするだろうか?
嗜虐心を胸に抱きつつ、私は朝ごはんを口にした。

 ──ツバキのごはんの味がした。

私は箸を置き、「もう、いらない」とだけ告げて、その場を離れた。その間に、あの子の顔は見なかった。
それどころじゃなかったからだ。今の私の顔を誰にも見られたくない。
扉に鍵をかけ、私は必死に、あの子を絶望させる妄想にふけった。
 ──扉の外から聞こえる、私を心配する声を追い出すように

△月▲日 雨
ふと、あの子に、どうして魔法少女になったのか聞いてみた。
あの子はこう答えた。

「私を助けてくれた、あなた(ツバキ)のような魔法少女になりたかったから」
「苦しんでる人に手を差し伸べられる、カガリ(ツバキ)のような正義の味方になりたかったの」

私と似ても似つかないツバキの高潔さを持ちだされて、私の心の汚さを浮き彫りにされた気がした。
不意に孤独感に襲われる。
ツバキもマツリも、スズネちゃんも綺麗で、私一人が醜い。
この世界で自分だけが汚れている、そんな感覚を私は抱いた。

 ──もしも、世界すべての人間を道連れにして死ねたら、この孤独感は消えるのかな
 ──きっと、みんな、私に怨嗟の声を吐きかけて死ぬ。そこには綺麗な人なんて誰ひとりいないに違いない。

唐突に、あの子に後ろから抱きしめられた。
憎んでも憎みきれない相手のその行動は、私を落ち着かせる時のツバキそのままだった。
振りほどくことはできなかった。

△月■日 晴れ
スズネちゃんが死んだ

事の始まりはマツリの魔女化だった。
どうして、マツリが魔女化したのか、正確には分からない。キュゥべえが何かしたのかもしれないし、孤独がマツリの心を殺したのかもしれない。
マツリを置いていったことを今更ながら後悔した。

マツリの魔女は強かった。
スズネちゃんは重傷を負い、けれど、ツバキの魔法を全力で放ち、マツリの魔女を燃やした。
結界は解除され、スズネちゃんはその場に崩れ落ちた。

ここで、治療魔法をスズネちゃんにかけていれば、結末は変わったかもしれない。
だが、その時、私は迷ってしまった。

 ──ツバキとマツリを殺したスズネちゃんを助けるのか?
 ──いつか私の嘘がバレるかもしれない。その前に殺した方がいいんじゃないか?

スズネちゃんはそんな私を見て困ったように微笑んだ。
そして、スズネちゃんは限界に近かった自身のソウルジェムを砕いた。

***

 ──どれぐらい長く、そうしていたのか憶えていない。こんなに長い間、スズネちゃんの顔を眺め続けたのは初めてだった。

 妹が死に、執着していた相手も死んだ。
 だというのに、私の心は驚くほどに凪いでいた。

 微笑んだまま横たわるスズネちゃんの亡骸は、とても綺麗だった。
 その姿を眺めていると、自分の中の心の汚れが洗い落とされていく気がした。
 ふと、私は、見るだけではなく、スズネちゃんに触れてみたいと思った。

 私は壊れ物に触れるようにスズネちゃんの服を脱がせ、生まれたままの姿にした。
 そして、私もまた服を脱ぎ、そのままスズネちゃんを抱きしめた。
 暖かなものが、私の胸に満ちていく。
 そして、私は目を瞑り、自分のソウルジェムを砕いた。
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/12/12(土) 10:00:57.19 ID:Us6zAAceo
サイコパスのカガリさんが、憎んだ相手の死んだ後、その相手に恋をする話。
色々納得行かない出来だったのでお蔵入り。
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/25(金) 03:24:50.22 ID:BxVvoCDkO
安価でワンレス間に合わなかったぜい!55に1票だぜい!


ほむら「 ルンバルンバ――! ルンバルンバルンバ――ア――!!!! ルンバルンバ――♪ 」


明日も仕事だぜい!
483 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/04(月) 19:51:39.98 ID:DiGcccSY0
a
484 :なんやかんやで時間切れだったワンレスを増しで供養、お題は【宿敵同士でデート】 [sage]:2016/01/27(水) 05:31:57.01 ID:9PHAccvSO
ほむら「このお題は…っ!」

QB「やぁ、ほむら。デートしようよ」

ほむら「……やっぱり」

QB「焼酎はロックでいいかい?それとも水割り?」

ほむら「なんでデートでいきなり居酒屋なのよ…、あつかいヒドすぎでしょ」

さやか「淫獣に女の子の気持ちなんてわかるワケないじゃん」シュタッ キュブッ!!

ほむら「美樹さやか!」

さやか「転校生もとい悪魔さんはぁ〜」

さやか「この円環天使さやかちゃんがしっかりエスコートしてあげるよっ!!」

ほむら「…やっぱり」ハァ

さやか「さ、水のみえる公園に噴水の水でも観にいこっか」

ほむら「やたら水場にこだわるわね」

さやか「ホラホラ、ほむほむ、フクロウとかハトとか思わせぶりな彫像と噴水のコラボだよ!」

ほむら「ほむほむやめて…、ってかどーせならまどかと…きゃっ!」ドサッ

さやか「水場といえば、濡れ場だよねぇ〜」ウマノリ

ほむら「ちょ、ちょっと!本気なの…!」

さやか「あたしはいつだって本気だよ……はぅっ!」トスッ

織莉子「あぶなかったわね」

ほむら「美国織莉子!」

織莉子「暁美ほむら、貴女はわたしとデートする運命」

ほむら「お断りします」テテテ

 ガキイィン!! ほむら「うわっ!」

キリカ「織莉子の宿敵は私の宿敵!愛についてこぶしで語り合おうか、ほむほむ!」

ほむら「ほむほむいわないでっ!」

おりきり「「問答無用!!」」ダッ!!

ほむら「くっ…!身から出たサビとはいえ…宿敵が多すぎるっ!」スタコラー

マミ「こっちよ!暁美さん!」パシッ

ほむら「巴マミ!」

マミ「暁美さん、ケーキ食べたいと思わない?」タタタタ

ほむら「え?」タタタタ

マミ「そう、たとえば私の手作りケーキとか」タタタタ

ほむら「ハッ!手首にリボンがガッツリと!」ギュウゥ

マミ「まっ平らなスポンジに、ふっくらフワッフワな生クリームを押し当てる瞬間って、わりと快感なのよ」タタタタタタ!!

ほむら「だれか助けてーっ!テイクアウトされるー!」

マミ「ガンカタよ!ガンカタ!ガンカタしましょう暁美さんっ!!」ドドドドド!!
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/27(水) 05:33:03.50 ID:9PHAccvSO

 ドドドドド…

杏子「もう大丈夫だぞ、ほむら。マミはあたしの幻覚魔法でタヌキの置物をお持ち帰りだww」

ほむら「たすかったわ、杏子」ハァハァ

杏子「ほんじゃま、メガネでもかけてよ、みつあみはあたしがやってあげっからさ」アミアミ

ほむら「ちょっと待ちなさい、まさかあなたまで…」

杏子「ペロペロキャンディーおぼえてるか?」

ほむら「私は投げ捨ててなーいっ!!」ピュ―ン


ほむら「はぁ…はぁ…、もうヤダよぅ…こんなお題…」トボトボ

 モヤァ〜…

ほむら「なんか霧が…、ハッ」

ワル夜「キャハハハハハ!!!!」パォーン

ほむら「時間停止!時間停止ーっ!!」カチカチカチィ!!


ほむら「もうダメ…もうムリよ…」ドサッ

ほむら「気がつけば、敵ばっかりつくってたんだ…私……」

ほむら「つかれた…」

 ちゃん…

ほむら「もうつかれたわ…、このまま眠らせて…」グッタリ

 ちゃん… ほむらちゃん…

ほむら「!」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどかっ!?それもアルティメットな!」

まどか「そうだよほむらちゃん。じゃあ〜、デートいこっか♪」

ほむら「……」

ほむら「うん!」

まどか「だれにもじゃまされないように飛んでいこうよ」

ほむら「ええ、そうしましょう」バッサァ

ほむら「……敵になって、よかった…!」ツツ―

まどか「もぉ〜、ほむらちゃんは泣き虫さんだねっ」

おしまい
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/28(木) 02:53:47.05 ID:A4zcbtjso
ハッピーエンドでよかった
ほむほむかわいいな!
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/30(土) 22:51:54.37 ID:mC/r6EN80
>>480なんか新しいカップリングに目覚めちまったどうしてくれるww

>>484こうしてみると本当に敵ばっかりだなww杏子はアレだが
488 :なんか最近ぜんぜん間に合わせきらん…。どーせなのでまた増しで。お題は【ひとりの時間】 [saga sage]:2016/02/02(火) 15:38:42.67 ID:cFVEwBQyO

朝――


杏子「さやかぁー、おっせーぞ」

さやか「んぐんふ」シャコシャコ


さやか「」ガララララ

さやか「んぺっ」バシャ


杏子「いっつもギリギリじゃねーか、遅刻しちまうぞ」


さやか「はいはい」バタバタ


「「いってきま〜す!」」



ほむらが、まどかを円環の理から切り離し、またいつかみたような日常が戻ってきた

まどかが帰国子女だったり、マミさんの周囲にいつの間にかなついた幼女、すなわちあたしの元同僚なぎさがいたりと、不可解な変更点がいくつかあるが、個人的にその最たるものはといえばやはり、

杏子がウチに居候し、学校にかよっていることだった


さやか「あいつなんでこの設定にこだわるかねー…」


学校はまだいい、ちょっと賑やかになったといったところだ


杏子「まどかー、どうだいあたしのダンス、アメ公にも負けてねーだろ?」パッパッ

まどか「きょ、杏子ちゃんっ…!机をダンスゲームのパネルみたいに跳び移るのはやめたほうがいいよぅ…!」

さやか「………」


問題は家にかえってからだ
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/02/02(火) 15:39:22.09 ID:cFVEwBQyO
杏子「さやかー、ゲームしよーぜー」

さやか「宿題あるでしょーが」


杏子「さやかー、あのCDどこやったっけ?」

さやか「あんたがケースに入れないからでしょーが!たまに入れてたとして違うの入ってるし!」

杏子「あ、あった」

 バオッ \キッカートジャムマダファッカー!!!!! デデデーン♪/

さやか「音デカっ!!」キーン


杏子「さやかー、ちょっとコレみてー」

さやか「あーもう、いまいそがしいの」

杏子「なァ、さやかってばー、スゲー面白そうなモンみつけたんだって」

さやか「はいはい、あとでね」

杏子「『心に宿ったひとつの蕾』」

さやか「!」

杏子「『それは日に日にふくらんで』」

さやか「ちょっ、あんた!」ガタッ

杏子「『もしも貴方が見つめたなら』」

さやか「かえせっ!コノッ!!」バッ!!

杏子「『かわいい花を咲かすことでsy… 』あーっ、いいじゃんケチー」

さやか「よくない!」

さやか「あんたなんちゅーもんほじくり出してくれんのよっ!/////」クァーッ

杏子「そんなおこんなよ、いいじゃねぇか、ポエマーさやかちゃんで」

さやか「ポエマーとかいうなっ!」

杏子「えぇ〜、だってあと第四集まであったぜ?」

さやか「なっ!?」

さやか「……もしかしてあんた…」

杏子「ああ、全部よんだwwww」

さやか「殺してやるコノヤロ――――ッッ!!!!」ドギュウゥ――ンン!!!!

 ゲラゲラヒャッハー ヴォオオォォォォォ!!


いつもこんな感じでふりまわされ、自分のペースで過ごせたためしがない
そもそもひとりの時間なんて、あるわけないのだ
490 :南無 [saga sage]:2016/02/02(火) 15:40:03.36 ID:cFVEwBQyO
さやか「ああ〜、調子くるうなァ…」

さやか「だいたいなんで相部屋設定なのよ…、ほむらのバカ」

さやか「まぁ、ウチの部屋数じゃそんなモンですかねぇ…、ハッ!」

さやか「あの詩集がちゃんと再現されてたということは…、まさかあいつも…!?」

さやか「いやいや、そんなこといいだしたらまどかも…!?」

「さやかそっちいったぞ―――ッ!!!」

さやか「ほいよっと」ズンバラリン

魔 スパーン 獣「」

さやか「……まぁ、聞かずにおきますか、うん、それがいいよ、それが」


就寝

さやか「だぁー、つかれたー」ボフッ

杏子「さやか、明日は早く起きろよ?」

さやか「はいはい、おやすみおやすみ」





杏子「なァ、さやか」

さやか(あーもう、寝たフリ寝たフリ)

杏子「…なんだ、もう寝ちまったのか?」

杏子「……」

杏子「『だからお願い、枯らさないで』だって?」

杏子「あたしが側にいてやるから、ちょっとやそっとで枯れんじゃねーぞ、バーカ」

杏子「おやすみ」モソ

さやか(……)



さやか「杏子」ムク

杏子「くかー…」zzz

さやか「そうだね」

さやか「ひとりぼっちは寂しいもんね」

さやか「ありがと、杏子」

杏子「…もう食えん…ウニャウニャ…」


朝―

杏子「おきろさやかぁー!」ドッスン

さやか「かはッ!!!」

杏子「オラオラー、今日こそまどか達より先いくぞーっ!」バーッ

さやか「ぎゃーっ!さむいっ!さむいーっ!」

さやか(た、立ち枯れるかもしんない…)

おしまい
491 :また暴走。お題は【あんこ】 [saga sage]:2016/02/06(土) 03:58:41.93 ID:bV3cHXSRO
さやか「あんたってさー、菓子で一番すきなのとかあるの?」

杏子「ロッキー」

さやか「まぁそうだよね、二番目は?」

杏子「あんこ」

さやか「え、それギャグかなんか?」

杏子「ギャグじゃねーよ、あんころもちとかその辺のが好き」

さやか「へー、なんで?」

杏子「なんでっていわれてもな…」


〜日本のどこかの駅〜

 ガッタンゴットン… プシュ〜 ワイワイガヤガヤ

青年「ここが今日から僕が住む町か、たのしみだなぁ〜!」

この青年はこの田舎町に赴任してきた若き宣教師、すなわちのちの杏子父である

佐倉「さて、とりあえず教会に…なっ!?」

佐倉「か、川が……」

佐倉「 黒 い ッ ! ! ! ! 」

佐倉「なんなんだこの真っ黒な川は……!!」

少女「あんたなーんもしらんとね、ありゃ石炭ば洗ったきあげんなっとっとばい」

佐倉「石炭…、ですか?」

少女「そうばい、こん町は石炭の町やき」

佐倉「石炭の…町……」


佐倉がこの町ではじめて言葉を交わした相手は、
奇しくものちの妻、すなわち若き日の杏子母であった


サクラ「あっこに黒い山があろーが」
※便宜上『サクラ』とする

佐倉「真っ黒なハゲ山ですねぇ」

サクラ「あれがボタ山ばい」

佐倉「ボタ山?」

サクラ「石炭掘りで出たボタ(捨石)がつもりつもって山んなったとよ、すごかろーがw」

佐倉「や、山に……」

サクラ「あん中にゃあたしがほじくり出したぶんもまじっとるき、あん山はあたしがつくったち言うても嘘やないばい」ドヤァ

佐倉「えっ!女の子のあなたも炭坑に!?」

サクラ「働きがよけりゃ男も女も関係んなか」ゴソゴソ

サクラ「稼いだカネでこげんうまかもんば買える」ジャーン

佐倉「ボタ餅…ですか?」

サクラ「こん町の自慢は石炭だけやなかと、川筋モンはあした死ぬかわからんき」

サクラ「うまかもんば食わせろち言うてあっまぁ〜〜い菓子がズラリばい」

佐倉「は、はぁ…(うまかもん=甘いものなんだ…)」

サクラ「ま、ここで会ったのもなにかの縁やね」


サクラ「くうかい?」つ

492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/02/06(土) 03:59:27.92 ID:bV3cHXSRO

なんや

佐倉「銭湯にきたけど、消えないペイントをほどこした戦闘力の高そうな人達ばっかりだぞ……」ビクビク

サクラ「お、あんたも風呂ね」スッポンポン

佐倉「ああ、これはサクラさん…ってえぇ―――――っ/////!!?」
※基本混浴なのです

かんや

佐倉「おや…」テクテク

佐倉「道端で寝ていると風邪をひきますよ」ヨッコラ…

佐倉「!!!…どういうことだオイ!こいつ死んでるじゃねぇか!!」

サクラ「昨日は祭りやったきねー、一人や二人は死んどるんやなかと?」

佐倉「なんで祭りで死ぬんですかッ!?」

サクラ「ケンカ」

あって

サクラ「佐倉んやつは反対しよったばってん、あたしはこんヤマで一発当てちゃるき!地盤がゆるいとかしゃーしか!」ザックザック

サクラ「この世で生きていくんに必要なんはカミやなか!カネばい!」

 ドゴオッ!!!!

サクラ「なにィ―――ッ!!!」


サクラ「真っ暗でなんもみえんばい…、生き埋めちゃ情けんなか…」

サクラ「病気の母ちゃん、弟に妹ばよか暮らしさせちゃろうと思っとったんに」※父親は鉱山事故にてすでに他界

サクラ「あたしが死んだらあいつらどげんして生きていくんやろ?」

サクラ「それになにより親不孝やし、姉の責任もはたせんばい…」

サクラ「あたしのせいで……」ウウッ


佐倉『落ちこんだときは《 ロッソ ファンタズマ ソワカ 》この真言を唱えるといいですよ』


サクラ「ハッ! そうばい、落ちこんどってもどーしょーもなか!あたしは生きぬかないかん!うだうだ言うヒマあったら出口まで掘りすすむばい!」

サクラ「ロッソ ファンタズマ ソワカ、ロッソ ファンタズマ ソワカ……」ザックザック…

493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/02/06(土) 04:00:13.73 ID:bV3cHXSRO
三日三晩経過――


 ボゴッ!!


サクラ「……や、やっと、出てこれた……」

サクラ「おてんと様がこんなあったかいもんちゃしらんかったばい……」ジワ

 オン バサラ マドマギピュエラ オン バサラ マドマギ ピュエラ…

サクラ「ん…?」

佐倉「あ…」

佐倉「サクラさあぁぁぁああん!!!!」ダキッ

サクラ「うわっ///」

佐倉「よ゙がっ゙だあ゙ぁ゙〜〜!!!ご無事でなによりですうぅ〜〜ッッ!!!!」

サクラ「おいコラ引っつくな!男がなんばメソメソしよんな!」

佐倉「うう…でも、ホントによかった…!」

佐倉「サクラさんの無事を願って祈祷していたのですが、どうやら聞き入れてもらえたみたいです…!」ボロッ

サクラ「あんた、もしかしてずっと……」

佐倉「ささっ!母上どのとちびっ子達がお待ちかねですよ、早くいって顔をみせてあげてください」

サクラ「お、おう…!」

サクラ「あ…そっか、あいつら飯が…ひもじかったろうな…」

佐倉「たいしたものではありませんが、僕がお食事くらいは用意させていただきました」

サクラ「え…、オイ誰がそげんこt…」グゥゥ

佐倉「神につかえる者ならば、いや、そうでなくとも助け合うのはあたりまえの事です」

佐倉「サクラさんもお腹がすいたでしょう、ささ、早く早く」

サクラ「お、おう…」

サクラ「じゃ、じゃあいくか…あ…」グラ

佐倉「おっと!大丈夫ですか?」ガシ

サクラ「なっ//////、なんちゅうことなか!ちょっとグラついただけやき!ひとりで歩けるっちゃ!」

佐倉「いえいえ、佐倉さんはお疲れです、私がおぶっていきましょう」

サクラ「そげなんせんでよか!」

佐倉「ダメです」ヒョイ

サクラ「///////////」


サクラ「…」

サクラ(モヤシんごたるなよっちか男と思っとったばってん…)

サクラ(いっちょまえにツヤつけてからに…)※カッコつけての意

佐倉「サクラさん」

サクラ「にゃあっ!な、なんね///?」

佐倉「あんまり無茶はしないでくださいね。ご家族の方はもちろんですが」

佐倉「サクラさんがいなくなったら、僕もすごく悲しいですから」

サクラ「……」

サクラ「うん、気をつける」

 ザッ ザッ…

494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/02/06(土) 04:01:10.72 ID:bV3cHXSRO
〜教会〜

佐倉「うーん、今日も広々とした青空に黒煙がにじんで、いい朝だ!」ノビー

サクラ「おい」

佐倉「サクラさん!」

佐倉「おはようございます、今日もいい天気ですね」

サクラ「こないだは世話になったき、ボタ餅ばもってきた」

佐倉「そんな気になさらなくていいんですよ」

サクラ「気にするとかせんとかやなか」

サクラ「川筋モンはあした死ぬかわからんき!」

サクラ「……生きとるうちに、あんたと食おうと思ったと///」















さやか「なーんて血が、杏子にも、流れてるのかもね…」

杏子「かもね、じゃねーよ」
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/06(土) 04:03:21.94 ID:bV3cHXSRO
いろいろツッコミどころ満載なのはわかる
短くまとめる力を身につけたいとこです
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/09(火) 02:30:30.14 ID:CXoCRJ7Ko
ここってぽしゃったSSの設定とか書き込んでもいいんだっけ
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/09(火) 06:23:52.46 ID:ZxlJk+slO
>>496
前にそーゆーのもあったと思うからいいと思う
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/09(火) 20:42:54.53 ID:CXoCRJ7Ko
>>497
ごめ、設定見てたら名残惜しくなったから書き溜めする
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/10(水) 01:46:10.56 ID:P3oeLQQ3O
>>498
がんばって
500 :世界樹やるよ! [sage saga]:2016/02/11(木) 09:28:26.20 ID:8dhEyN2VO
>>358からしばらくあと
前衛:ゆま(モンク)、なぎさ(ファランクス)
後衛:海香(ゾディアック)、アリサ(姫)、すずね(シノビ)

アリサ「いやー、やっぱり普段殴ってばかりだと細剣は使い辛いねー。もう応援してるだけでイイカナ-」
海香「前衛が幼女すぎて後衛の私達が変な目で見られないことを祈るしかないわね」
ゆま「えいやー」
なぎさ「挑発が効いてないのはレベルが足りないから、なのです?」
すずね「このスキルはいいものだ…」
海香「短剣レベルに全振り…?」
すずね「このゲーム、敵に対して「即死」と「石化」は結果だけ見れば同じらしいの」
なぎさ「石化…ネクタルが安いのです。とっとと殺してほしいのです」
アリサ「こわいこわい!発言がこわいって!」
ゆま「回復スキルあるよー?レベル上げる?」
なぎさ「リバイブとる予定なので、互いに回復しあいましょう!これで万全なのです!」
海香「アリサ。予防の号令取れるようにスキル振って。前衛がさくっと石化したら詰むわ」

(続けたいと思ってはいる。需要はない)
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/11(木) 18:32:11.22 ID:RXK8MDC00
a
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/12(金) 04:43:42.14 ID:rIadEYGpO
全レスするとウザがられると思ってたけどウザい子でもなんでもいい

>>486
本編あれだからなんとなくハッピーエンドにしちゃう
ほむほむかわいいよほむほむ

>>487
借金も財産のウチといいますしね、アレですよ敵と書いて友
杏子ちゃんはアレです、食い物そまつ =「[ピーーー]ぞ」ですから。まぁ、疑わしきは罰せず、ですけどね(投げ捨て疑惑)


読んでくれてありがとう!ありがとうね!!へんな見栄張って亀レスでごめんね!おれがバカだった!
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/12(金) 04:45:59.84 ID:rIadEYGpO
>>500
需要とか気にせんがいい
需要なくても書こう、書けるなら遠慮せんがいいよ!
504 :いろいろ間違えたのでこちらへ投下します。お題は【ヨーグルトってえろい】 [sage]:2016/02/20(土) 20:21:16.11 ID:UB3FNY+xO
『ミムチャン、タケチャン、ヨーグルトッテサ』

『(ため)』

『エロクナ〜イ?』

『はぁ?イミわかんねーよ』

『ヨーグルトがエロいってなんなんだよ』

マミ「…」ボー

なぎさ(マミはいま、ボーッとTVを観ていてすきだらけなのです…)

なぎさ(この絶好の機会、のがすわけにはいかないのです)

『ヨーグルトッテェ、ドンナイロ!What's colour!!!! 』

『あン?』

『白』

『イエスッ!シロ!シロォクテェ〜…』

『ドンナーカタチ?』

『え?』

『ドロドロ』

『イエェスッ!!ドロドロー!!』

なぎさ(マミの死角にはいって――)ススス

マミ「…」ボー

なぎさ(見えたっ!)


 チーズケーキ ズーンキラキラキラ…


なぎさ()ジュルリ…

なぎさ(おぉっとヨダレが…ナノデス)

なぎさ(アレをなんとしても我がモノとするのですよ)※自分のぶんはすでにむさぼり尽くした

『モッカイモッカイ、イッテ』

『はぁ?』

『ドロドロ』

『アンッ!ツヅケテ!ツヅケテイッテ!…マエェノト〜…ツヅケテ…イッテミテ』※なぜかだんだん小声

『えっ?あ、白…』

『白くてドロドロ』

『ヤフー!シロォクテェドロドロ〜ネ〜!イヤァオ!アウッ!』

『エロイネ!ヨーグルトエロイ!!』

『イミわかんねーよ、なんなんだよそれ』

なぎさ(さてと、ラッパにサイレンサーも着けおわりましたし、)

なぎさ(なぎバルーンの出番なのです)(ピイィィ)ポワン

なぎさ(おっけー)フヨフヨ

なぎさ(このなぎバルーン偵察特化型は、なぎさオリジナルの超呪文によってドット1ヶぶんすら超越した超極薄魔翌力膜で構成されたシャボン式ドローンなのです)

なぎさ(その薄さは魔翌力反射率をかぎりなくゼロに近づけ)

なぎさ(たとえマミといえども、探知することは不可能なのです)フワーリ

 フヨフヨ…

なぎさ(…)ドキドキ
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/20(土) 20:22:19.52 ID:UB3FNY+xO
『ミムチャン、タケチャン、ヨーグルトッテェ、ドウスル?』

『あ〜、食べる?』

『ソウ!タベルネ〜!ホカニハ?』

『あれだな、飲むヨーグルト』

『イエス!ノムネ〜!』

『シロォクテ、ドロドロシタノヲ、オンナノコガ、』

『タベルネ〜!!ノムネ〜!!エロイネ〜!!』

『どっから出てきたんだよ女の子』

なぎさ(ついた…チーズケーキの真横なのです!)

なぎさ(シャボン式のウリは捕獲)

なぎさ(必要なものは取り込み、そして逃がすことはない)

なぎさ(いわばある種の結界なのです)

なぎさ(ふふふ…、なぎさは自分の才能がコワイのですよ)

 ズモモモモモ…

なぎさ(取り込み完了なのです!)

なぎさ(あとは『イチロー』の呪文を唱えれば最速でホームまで帰還してくれるのですよ)メレメレメレ※再現不可な例の効果音

 シュ―――ン

なぎさ(キタキタ)

マミ「ねぇ、なぎさちゃん」

なぎさ「!」ビクゥ!!

なぎさ(あっ!)キャッチ

 カタ…カタ……

なぎさ(つっ〜〜〜〜ッ!!!)

なぎさ「(あぶない!あぶない!)なっ…なんなのですマミ?」

マミ「私達もどこか綺麗な海にでもいってみたいわね」※顔はTVみたまま

なぎさ「な、なぎさは月並みですが地中海方面をオススメするのですよ」

なぎさ「ヨーロッパ、アジア、アフリカのチーズが交流している」

なぎさ「チーズの歴史とロマンにあふれた海なのです」

マミ「フフッ、なぎさちゃんにかかるとチーズが人の様ね」

 ハ〜ジマ〜ルヨ〜ポポポポポポポポポ…

マミ「はぁ…、いいなぁ」ジー


なぎさ(ふぅ…、あぶなかったのです…。しかし、)

なぎさ(クッ、クククククッ…)

なぎさ(ついに目的のブツを手に入れたのですよーっ!!)

なぎさ(さてと、とっととハラにいれますかね)

なぎさ(食べてしまえば、証拠は自動的に消去されるのです)

なぎさ(いっただっきま〜すなのです♪)アーン


なぎさは、フォークでチーズケーキの急所を突くと、まだ半分以上は残っているそのかたまりを丸まると皿から浮かし上げ、一息に口へとはこんだ

そして口を閉じる瞬間に、チラと何かがほどけるのを目の端にとらえ、同時にかすかな衣ずれの音を耳にした


なぎさ「!?」ガヂッ


チーズケーキはどこかに消えていた
506 :南無〜 [saga sage]:2016/02/20(土) 20:23:19.23 ID:UB3FNY+xO
なぎさ「うえぇ〜…、おもっくそフォークを噛んでしまったのです…」ジーン

マミ「ダメよ、人のものを勝手にとっちゃ」


どうやらなぎさが捕獲したものは、よくできた複製だったらしい


なぎさ「うぅ…でも、チーズケーキがなぎさを呼んでいたのです…、チーズの呼び声なのです」

マミ「なぎさちゃん、ネタよりも先に大切なことを忘れているわ」

なぎさ「うっ……、マミ、ごめんなさいなのです…」

マミ「そう、ちゃんと謝らないとね」ナデナデ

なぎさ「あ゙あ゙ー、金属を噛んだ感触が苦々しいのです」ゾワワ〜

マミ「…」

マミ(なぎさちゃん…、その苦い味を忘れないでおきなさい)

マミ(あなたはやがて、この世を支配する魔王との決戦を宿命づけられた円環の天使)

マミ(もっともっと、強くならなければいけないわ)

マミ(いまは何も覚えていないでしょうけど、その時まで、私はあなたを鍛えあげる)

マミ(そして、守り抜いてみせるわ)

マミ「とはいえ」

なぎさ「?」

マミ「さっきのシャボン玉の魔法はよくできていたわ」

マミ「私にもまったく感じとれなかった」

なぎさ「なぎさは天才なのです」エッヘン

マミ「でーも、チーズケーキに触れた時点でそれが偽物だと気づかなかったのは減点ね」

マミ「『兵は詭道なり』相手の出方を先読みして、裏をかかなくてはならないわ」

マミ「私がなぎさちゃんの奇襲を予測して対策をたてていたように」

マミ「なぎさちゃんも、目標がもしかしたらダミーである、という可能性を考えておかなくちゃダメよ?」

なぎさ「ハイなのです…」シュン

マミ「じゃ、お皿だして」

なぎさ「へ?」

マミ「今日のは50点、だから半分あげるわ」

なぎさ「ホントなのですかっ!!?」

なぎさ「うわーい!!マミ、ありがとうなのです!」

マミ「フフッ、次は満点を狙いなさい」

マミ(とはいえ、そんなたくさん用意できないんだけど…)※慢性的金欠病

なぎさ「うまうまなのですー!」モグモグ

マミ「フフフ…」


 ミムチャ〜ン! タケチャ〜ン! ココガァ、ナヴァロンノ〜ヨウサイダヨ〜


マミ「あら…、ここ…、なんかいいわね」

マミ「綺麗な海……」

マミ「いってみたいなァ〜…」ハァ


おわり
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 01:26:02.16 ID:g+3aYCuSo
ほむら「美樹さやか、あなたに言っておかなければならないことが一つだけあるの。聞いてくれるかしら」

さやか「また、魔法少女になるなって?お断りだね!私には叶えなきゃいけない願いがあるんだもの」

ほむら「じゃあ話だけ聞いて、私は未来から来たの。そして美樹さやか、あなたが魔女になる確率は100%」

さやか「…は?未来…魔女?」

ほむら「魔法少女は絶望すると魔女になって呪いを撒き散らす存在になる」

さやか「魔女ってあんたらが戦ってる敵のことでしょ?魔女は魔法少女の成れの果てだというの…?」

ほむら「そう、あなたは勝手に他人のために願って、勝手に絶望して、勝手に魔女になるの。酷い奴だと思わない?」

さやか「私が…魔女に…?私はまだ何もしてないのに…そんなの信じろっていうの!?」

ほむら「でも私も他人のために願いを使った愚か者なの。その人を救うために何回も同じ世界を繰り返してるの…」

さやか「ん?そ、そそそそれって…まさか…(私のこと?」

ほむら「私はその人を救うまで何度でも繰り返す」

さやか「ふ、ふ〜ん(これ絶対私のことだよね…)、じゃあ…魔法少女になるのやめよっかな」

ほむら「本当?ありがとう…!全部話して良かった…」ウルウル

さやか「あ…(転校生かわいいかも…嫁候補が増えたな)、うん!」

おわり
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 03:22:41.33 ID:W8Iqd7KSO
なごんだ。乙
509 :ワンレスくずれ。お題【あなたをいじめていいのは私だけ】前編 [saga sage]:2016/03/12(土) 21:33:09.04 ID:RBfM+FzkO
〜柔道場〜

ほむら(メガ)「ふへぇ〜、やっと練習おわった…」ヘトヘト

「ちょっとぉ、そこの1年」

ほむら「へ……わ、私ですかっ?」

チンケな3年「あんたさ、ぜんぜん気合いはいってないんだけど」

同じくB「ほんとほんと、ダラけすぎでしょ」

ほむら「えっええぇ!わたっ、わたっ、私はっ…ま、まままマジメに」

A「なに? なんか文句あるワケ?」

B「先輩にくちごたえするとかやっぱ調子のってんじゃん」

A「あたしらが鍛え直してやっから畳にあがりな」

ほむら「ひぃー!」

B「はやくしろよー」


A「オラァっ!」

ほむら「へぶっ!!」ズダーン

A「小動物みたいだからって弱いクセにチヤホヤされちゃってさ…、ムカつくんだよね!」グググゥ… ※絞め

ほむら「〜〜〜〜ッッッ!!!」タップタップ

B「おとせおとせーwwww」

ほむら(ぐるじい…!!死ぬ!!)ジタバタ

ほむら(あ゙〜〜……、なんかTVの砂嵐みたいな音が…)ザ―――ッ


「暁美さん、こわい?」

「それで正解よ。戦いに恐怖を感じなくなったら、すぐに殺されるわ」


「転校生はさ〜、失敗をこわがりすぎなんだよねぇ」

「しない後悔よりする後悔!攻撃するなら攻撃あるのみだよ」


「ほむら、もし戦闘中にあたしがヤバくなったら迷わず逃げろよ」

「変に助けようなんてするな、共倒れになっちまうぞ。いいな、逃げろよ」


 ザ――――ッ……

510 :後編 [saga sage]:2016/03/12(土) 21:33:55.10 ID:RBfM+FzkO
ほむら「ハッ…」

B「あっ、おきたおきた」

A「おい、眠ってないでさっさとこの絞めときなよ、じゃないと…」グウッ!!

ほむら「うぶぶぶぶっ!!」タップタップ


「あらー」


AB「「!」」

ほむら「ケハー…」グッタリ

平坂「先輩がた居残り練習っすかー、熱心ですねー」

A「げぇっ、アキ…!」

平坂「ちょうどあたしも投げたりないとこだったんスよ」

平坂「まぜてもらえませんかねェ〜、あたしも」ギラーン

B「ヤバ」


---後日---

平坂「ほむほむー、ジュース買ってきてー、オェップスの期間限定シトラスミックスだよー」

ほむら「は、ハイっ!」テテテ

平坂「ほむほむマッサージ〜」ゴロン

ほむら「こ、このへんですか…?」グリグリ

平坂「あ〜、いいわそうそうソコ」

平坂「ふぁ…、そのうちあたし寝るからさ、そしたら道着洗っといて」

ほむら「っ!!…は、ハイっ!」モミモミ


 ヒィー、バタバタ

平坂(ふふ、あんたをいじめていいのはあたしだけなんだよ、ほむほむ♪)


おわり














QB「君ね、こんなとこでオリキャラ出して遊んでるヒマあったらね…」

俺「 わかってる! わかってるのよホント! 」
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/13(日) 01:36:07.40 ID:D8KofmG+o
早く暗闇のスピナー書きなさい、落ちますよ
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/15(火) 05:37:49.39 ID:RC52kW2OO
>>511
本当に読んでくれてる方には申し訳ないです…
完全につまっていました
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/17(木) 04:33:03.93 ID:X6WtD5OXO
>>480
外伝作品をしらないぶん理解が遅れたが、いま読み直すと良かった
キャラのバックボーンにこだわらず、主観の人(カガリ)に気持ちを合わせると入っていけた。乙
514 :ムダに文量オーバー、お題【平行世界にて】 [sage]:2016/03/25(金) 21:40:15.38 ID:WvP5ndGhO
〜体育館〜


上条「」ブオンッ

上条「」ガシャッ!!


上条「ふぅ」


 パチパチパチ


上条「!」

さやか「綺麗に決まったね、スアレス」

上条「さやか!」


ここは、上条恭介がバイオリニストではなく体操選手の時間軸


さやか「はい、ポカリとセブンスター」

上条「いつもありがとう、さやか」

上条「それに、ヤニ厨でもうるさく言わないでくれるのはさやかだけだよ」

さやか「えっ…///」

さやか「あ、あたしはただ〜、恭介は恭介のままでいて欲しいな、って思ってるだけだよ」

上条「まったく、あの内村航平や故ヨハン・クライフ、ヘビースモーカーでも天才にはなんら問題ないってのにさ、ロビー活動家の連中ときたら…」

さやか「ねぇ、恭介」

上条「うん?」

さやか「あたしはね、体操で頑張ってる恭介が大好きだよ、でもね」

さやか「最近の恭介は難度の高い技、難度の高い技って気負い過ぎちゃってるっていうか…」

さやか「ムリして大ケガしないか心配なの」

上条「さやか…」

上条「ありがとう。でも僕はこの平行棒で世界を目指しているんだ」

上条「AのつぎはB、BのつぎはC。どんどん上を目指すのは男の性だ」

上条「僕はいずれGもHも飛びこえて、S難度の『カミジョー』さらにはSS難度の『カミジョー2』と超難度の技を完成させ、僕の名をすくなくとも1世紀はとどろかせるつもりなんだ」

上条「こんなところでモラタじゃなかったモタモタしてる暇なんてないのさ」

さやか「そっか…、そうだよね…」

さやか「じゃあ、練習の邪魔になってもいけないからあたしはこれで。また来るね」

上条「うん、ありがとうさやか」

上条「さて、一服したら二部練いくか!」
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2016/03/25(金) 21:41:17.04 ID:WvP5ndGhO


上条「はっ!」フォン


上条「あ…」


 ドシャア!!


―――――――――――
――――

上条「ハッ」

上条「ああ、ちゃんと平行棒の上か…、てっきり落ちたのかt…」ガクッ

上条「なっ!?あ、足が…!?」

上条「左手も…ぜんぜん力がはいらない…」

上条「それに…ここは体育館じゃないっ!」

インストラクター「上条恭介、足のリハビリの調子はどうだい?」

上条「り、リハビリ!?こ、ここはどこなんですか…!」

インryター「どこって、見滝原病院に決まってるじゃないか」

上条「そ、そんな…っ!やっぱり僕はあのとき着地に失敗してケガを…!」

インryター「着地?君がケガをしたのは交通事故のはずだよね、わけがわからないよ」

上条「さやかが心配したとおりになってしまった…、あんなに…応援してくれてたのに…っ!」

上条「僕は…バカだっ!」

上条「うわあああああああああ!!!!」



上条「ハッ…」

「おい上条だいじょうぶか!」

「なんかスゲー落ち方したぞ、おまえ」

上条「う、動く……」


〜あくる日〜

上条「さやか、僕は焦りすぎていたのかもしれない。これからは、もっと1歩1歩技を磨いていこうと思うんだ」

さやか「!」

上条「でも僕はバカだから、熱くなるとまた無茶な練習を再開してしまうかもしれない」

上条「そんなとき、さやかには遠慮なく僕を叱ってほしいんだけど…、お願いできるかな?」

さやか「うんっ、まかせて」

上条「ありがとう、さやか。それに…心配かけてゴメン」

さやか「フフ、なにいってんのさ」

さやか「恭介のバカにつきあってあげるのは、いつだってこのさやかちゃんなのだ〜♪」ニコッ


おしまい
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 02:43:59.01 ID:eTP0D86n0
かわいい
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 14:06:20.73 ID:ZYT61EwXo
さやかの妄想かな?
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 22:08:58.74 ID:wNDEo4K30
さやかがきっとノートにでも書いた理想の未来なんだろ(テキトー
519 :何日か前のお題【ほむら×杏子】からの着想 [saga]:2016/04/11(月) 03:43:04.77 ID:7TqrL/AuO
〜バス停〜

メガほむ「あのっ…」

杏子「ん?」

メガほむ「今日はすいません…私のわがままにつきあってもらっちゃって…」

杏子「ま〜だいってんのーw」

杏子「どーせあたしも暇だしさ、ラーメン奢ってもらえりゃなんの文句もねーよ」

メガほむ「あ、あの、それと佐倉さん…」

杏子「うん?」

メガほむ「じつは私…バスに乗ったことがなくって…」

杏子「ええっ!?」

杏子「あんた、マジでいってんのかい…?」

メガほむ「本気と書いてマジです。公共の乗りものは、救急車ぐらいしか乗ったことがありません…」

メガほむ「だから、ひとりだとちょっと心細くて…」

杏子「そっかぁ(救急車のってみたい…)」

杏子「よし、ほむら」

杏子「今日は1日あたしにまかせな」ニッ

メガほむ「はいっ!」パアァ


 ブロロ、プシュ〜 ミタキガハラコウエン〜ミタキガハラコウエン〜


杏子「きたな」

メガほむ「あ、あのっ、こ、これって乗っていいんですか?」

杏子「ああ、行き先も時刻も間違いねぇ…乗り込むぞ!」

メガほむ「あっ!さ、佐倉さん!」

杏子「どうしたほむら!」

メガほむ「ドアが前と真ん中とにわかれています!ど、どちらから…」アワワ

杏子「落ちつけほむら、相手はデカブツだ」

杏子「なにも頭から斬り込むこたぁねー、横っ腹に風穴あけてやりゃあいいのさ」ズン

杏子「あたしにつづけ、ほむら!」

メガほむ「は、はいっ!」タッ

杏子「よし乗ったな、コイツを1枚引き抜くんだ」シャカ

メガほむ「コレは?」

杏子「整理券だ」

メガほむ「生理券?」

杏子「ちがう整理券、くわしい説明はあと、座席を確保するよ!」ダッ

メガほむ「ああっ、ま、まってください〜!」ワタフタ
520 :2 [saga]:2016/04/11(月) 03:44:17.08 ID:7TqrL/AuO
杏子「ラッキーまだ誰も乗ってないじゃん」ドカ

メガほむ「いちばん後ろ、ですか?」

杏子「ああ、ここが特等席さ!」

杏子「じゃなきゃ逆にいちばん前の席がパノラマ大画面で見晴らしじゅうぶんなんだが」

杏子「あそこはひとりしか座れねぇからな」

メガほむ「へぇ〜、くわしいんですね」

杏子「とーぜん」

杏子「バスといえば風見野、風見野といえばあたしだかんね」

杏子「なんでもきいてよ」

メガほむ「はいっ」

メガほむ「あっ、そうだ佐倉さんキャロルーメイトたべませんか?」

杏子「お、いいね、ファンキーモンキーハングリーだったんだ、ちょーど」

杏子「うっ!」

メガほむ「どうしました?」

杏子「コレ、チーズ味だよな…」

杏子「もらっておいてこんなこというのもアレなんだけどさ」

杏子「あたし飲みもんがないとチーズ味はけっこうキビシイんだ…、チョコだったらいけたんだが」

メガほむ「フフ、無問題(もうまんたい)と書いてノープロブレムですよ佐倉さん」ゴソゴソ

メガほむ「この瞬間のためにさっきトイレで盾から出しときました」つ

杏子「パック牛乳(200ml)じゃねーか!」

メガほむ「ちゃんと私と佐倉さんのぶん2つ用意しています、抜かりはありません」

杏子「やるじゃん」

メガほむ「じつは私も飲みものないとダメなんです、チョコだったらよかったんですけど売り切れで」フフフ

杏子「なーんだ」ハハハ


 『救急車ぐらいしか乗ったことがありません…』


杏子(ほむらのヤツ、バス乗っただけで嬉しそうな顔しちゃってさ)

杏子(ま、病院暮らしは退屈だったろうし、ね)


 ブロロロロン〜

521 :3 [saga]:2016/04/11(月) 03:44:58.04 ID:7TqrL/AuO

 ミタキガハラダンチ〜ミタキガハラダンチ〜

 ゴジョウシャアリガトウゴザイマス

 ハッシャシマスノデセキヲオタチノカタハザセキニオモドリニナルカ、テスリヤツリカワヲ ゴリヨウクダサイ ブロロロロ…


メガほむ「ところで佐倉さん、さっきの整理券とやらは?」

杏子「ああコレかい?コイツはねぇ〜」

杏子「前を見てみな、フロントガラスの上あたりになんか電光掲示板で数字がでてるだろ」

メガほむ「あ、アレですね」

杏子「さっきの整理券に書いてある番号をアレからさがしてみな」

メガほむ「ええっと、2番だから…あっ、ありました!」

メガほむ「その下に、…130?」

杏子「そう、それが今のあたし達に課せられた運賃さ」

メガほむ「ひゃくさんじゅう…つまり130円ってことですか!?」

杏子「そーいうこと」

杏子「もっとも、それは次のバス停でまっさきに降りた場合のペイ、いますぐ払えってんじゃねーから安心しな」

メガほむ「ホッ」

杏子「とはいってもな」


 ツギノテイリュウジョハァ マルキド、マルキドデス

 オオリノカタハテイシャボタンヲオオシクダサイ


杏子「みろ」


 マルキドノツギハ サドニナリマァ〜ス

 ブロロロロ〜


掲示板「」ガシャ!!


メガほむ「あっ!!」

メガほむ「う、運賃が…」

メガほむ「運賃があがりました!!」

杏子「おどろいたかい」クスクス

522 :4 [saga]:2016/04/11(月) 03:45:42.96 ID:7TqrL/AuO
メガほむ「こ、これは…」

杏子「ほむら、忘れちまったのかい?」

杏子「あたし達はいま、バスっていうデッカい怪物のハラん中にいるってことを」

メガほむ「うっ…!」

杏子「それがどーいう意味だかわかるか」

杏子「バスってのは決してあたし達の私物じゃねー、バス会社の持ちもんなんだ」

杏子「ボディも、タイヤも、エンジンも、ガソリンだってそうだ」

杏子「ぶっちゃけ運転手もひっくるめて、ぜーんぶあいつらの持ちもんなんだよ」

杏子「チャージ料は刻一刻と、いまも加算されていってるってワケ」

メガほむ「つ、つまりこの状況…いわば『バスの結界』…!!」

杏子「そーいうこった」

杏子「 " バスに乗る " ってことはすなわちヤツらのテリトリーに侵入すること」

杏子「まったくのノーリスクで下車しようなんざドダイYSムリなんだよ」

メガほむ「くっ…!私は…そんな基本的なことすら認識せずにあっさりと乗車を…!」

 ピンポーン ハイ、ツギテイシャシマァス

 ツ ギハ 、サドデス

メガほむ「!」

メガほむ「運賃が変わらない…」

メガほむ「これって…ハッ!」

メガほむ「佐倉さん、観察していて気づいたんですけど」

メガほむ「運賃の変動は時間じゃないですよねコレ…、そう…走行距離!走行距離です!」

メガほむ「走る距離が長くなれば長くなるほど運賃も比例して上がっていく」

メガほむ「そして端数の煩雑さを切り捨てるために更新は適度な停留所間をもっておこなわれる、そうなんですね?」

杏子「ごめいさつ、さすがはほむらだぜ」

メガほむ「じゃあ佐倉さん、もし、もしですよ、このバスの進行を止めることができれば」

メガほむ「さらなる運賃の上昇もくいとめることができる、ちがいますか?」

杏子「ちがわないね。だがな、ほむら…」

杏子「そうするとあたし達も目的地へたどりつく前に足止めをくらっちまうってことだ」

メガほむ「あっ…、そ、そっか…そうですよね」

杏子「まぁそうガッカリすんなって、あたしも一度はそれ考えたからさ」

杏子「それに、もっと観察していけばおのずとわかってくることだが」

杏子「共生という道がある」

メガほむ「キョウセイ…?」
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