マリオ「最近、テニスやパーティーにゴルフばかりで…何かを忘れているような」

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65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/27(日) 22:20:59.08 ID:UImisBkmo
新聞記事の人(?)物たちが懐かし過ぎる
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/28(月) 00:03:21.89 ID:UDs2kHnrO
光る地面に金ってどうぶつの森じゃねーかww
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/28(月) 00:04:38.93 ID:wlt55Fg10
味方サイドかライバルサイドかで見事に分かれているな
ドンキーはどっちなんだろうか
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/28(月) 19:59:32.48 ID:taX3ZLnKo
クッパといいワリオといいライバル達がカッコいい
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 18:31:32.21 ID:W0QFD4tf0

ルイージ「…兄さん、あのさ
        兄さんは――」


ルイージ「…」


ルイージ「…ごめん、やっぱさ、なんでもないや」


マリオ「…?」


ルイージ「ちょっと外でラケットの素振りでもやってくるよ!
      テニス大会は明後日だしね!」


マリオ「もう、陽も落ちてしまうぞ」

ルイージ「いいの、いいの!そうでもしなきゃ
     我等がスーパーマリオ様にはとても敵わないからね」ドタドタ


マリオ「…ふぅ、忙しないなぁ…」

マリオ「…」

マリオ(今の生活…、か)

マリオ(どうして、"楽しくない"って感じるのだろうな
    決して悪い物では無い筈なのに)

マリオ(…俺の思い過ごしか? 以前よりルイージやヨッシー、姫達が
    何処か遠くに感じるような気がする)

マリオ(何か、俺に"隠し事"でもしてるような、他所他所しさを感じる)


マリオ(…、いや、止そう
    身内を疑うなんてな、俺も疲れてるのかな?)













        僕はどうしたいんだろうか?

ルイージ「…」


『君等は"善い"と思う事でもそれが
 "相手にとっての善い"とは限らんのだよ』

『てめぇ等のやり方なんざぁ"独善"よッ!気にいらねぇぜ!』

『あんな"死んじまったような目ぇ"したマリオは
   マリオなんかじゃあねぇよ』


ルイージ(僕達のやり方は兄さんの尊厳を無視している…か)

ルイージ(家族として知らせない方が"正しい"僕はそう思ってた)

ルイージ(でも実際は違うのだろうか…)

ルイージ(…)

ルイージ(…決めた、テニス大会だ、大会に日にピーチ姫に相談しよう
     ヨッシーも他の皆も来る筈だ、もう一度皆で話し合おう!)
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 19:01:20.52 ID:W0QFD4tf0

―――
――

ザアァ… ザアァ…

「ンン〜!いいねぇ、この波の音…やっぱ俺達は海に出てこそよ」
「ははは、同感だぜ!」
「おい、静かにしろい、キャプテンが来るぞ・・・!」


「此処だ、此処で良いから降ろしてくれ」

「あら、此処でイイの?」

「構わねぇさ、それより迎えの日は分かってるよな」

「ええ、確かに"明後日"、此処で"あんた等"を迎えに来ればいいのね」

「そうだ…、俺の荷物を寄越してくれ」

「はいはい、お前達、お客さんが下船するよ! 荷物をお返し!」



「…へっへっへ、ありがとよキャプテン・シロップ」

シロップ「にしても、"あんた等"も変な奴等だね、こんな雪山で
     降ろして欲しいだなんてさ、オマケに…
     なんだい、その荷物は?

       アタシにゃ唯の"枕"にしか見えないけどねぇ」


「"枕"が変わるとイイ夢見れないんでね…俺達は」

シロップ「ふぅ〜ん、まぁなんでもイイんだけどね」

「"明後日"はちゃんと迎えに来いよ」

シロップ「もちろんさ、"あんた等"を雪山まで送迎する、それっぽっちの
     お駄賃でアタシ等は豚小屋から出れたんだ、喜んでやるわよ」

「何事も、世の中助け合いだからなぁ、ギブ&テイクさ」

シロップ「助け合いねぇ〜、これからデカイ事やろうって奴が
     よく言うもんだ」

「はっはっは、じゃあな船長、また明後日に会おうぜ!」



「やっとあの連中ともオサラバですわ」
「キャプテン、これからどうしやすかい?」


シロップ「そうだねぇ、デンプーのランプを探す前に近場の民間船でも
     襲って酒盛りと行こうじゃあないの」ジュルシ


「おおー!流石キャプテン」
「最高ッスよ!」
「酒だ酒だ!」
「金目のモンを奪い盗ってやろうぜ!」


シロップ「うふふ、選り取り見取りと行こうか」


シロップ(ランプを手に入れたら、あのギザヒゲにリベンジを挑むのも
     悪くないわねぇ)





シロップ(にしても…物騒な連中だったわねぇ)

シロップ(アタシ等も人の事言えた義理じゃあないけど、さぁ…)
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 19:08:33.72 ID:W0QFD4tf0





































シロップ(   流石は"クッパ軍団"と言った所ね

        協定を組んで平和、平和と謳っておきながら

      影で本格的な戦争に向けて再軍備をしてるなんてねぇ)






























72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/04/30(水) 19:26:00.06 ID:W0QFD4tf0
*********************************

            今回はここまでです

    実質2レス程度しか投下できませんでしたね…申し訳ない





学生の頃なので記憶がおぼろげですが

確か癌などを患ってしまった患者が『自分が癌であること家族に黙秘』

逆に身内が患者の様態を知り、『医師共々に患者に癌である事を黙る』

そういう知らせない権利っていう物が法律(だったかな?)であったと

ような気がする…


くどいようですが
知ればマリオは前みたいに死ぬかもしれないトレーニングしますし
今の所、全員が身を案じて黙っている方針です



>>67 い、言えない…ドンキーの事、素で忘れてたとか言えない!(震え
   関係ないけどマリオと敵対したのは【若き日のクランキー】で
   裸ネクタイの方のドンキーじゃないんですよね
   故にネクタイのドンキーはマリオファミリーってイメージが強い



>>68 クッパ様とかはマリオの事を一番理解してると個人的に思ってる
   例えるなら【ルパン三世と とっつぁん】の関係です
   相棒のガンマンや侍、下手すると不二子ちゃんより理解してる的な




今回>>67のおかげでドンキーの存在を思い出せました
予定に無かったけどドンキーをこのSSに入れてあげる努力をしましょう

本当にありがとう!
*********************************
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/30(水) 19:28:27.97 ID:2V0eU2aPo
乙、演出なのはわかるが改行はもう少し減らしてくれると嬉しい
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/30(水) 19:39:59.44 ID:FPSEWVKAO
蠢く陰謀、そして壮大な戦いが幕を開ける…
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/30(水) 20:07:37.56 ID:Mn4RaLxuo

改行は>>1の作風でもあるだろうし、表現の方法の一つでもあるからこのままでもいいと思う
まあ、>>1のスレなんだから好きなように書けばいい
少なくとも俺はこういう改行での表現が嫌いじゃない
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/04/30(水) 21:23:15.29 ID:hIqVnhtB0


出番なしは

ヘイホー
ジュゲム
パックンフラワー
ハンマーブロス
カメック
デイジー
ワンワン
ボムへい

この辺りか?
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/30(水) 21:26:02.97 ID:vZriA2FzO
>>36でカメックでてるぞ
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/04/30(水) 21:26:15.14 ID:LjrzxCrB0
カメックババ(ボソッ
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/30(水) 21:33:19.58 ID:Mn4RaLxuo
出番なしとかマリオRPGシリーズ、マリオストーリーシリーズ、マリオ64シリーズ、マリオサンシャイン
マリオギャラクシーシリーズやら合わせたら相当な量いるよ
ギャラクシー組とかは宇宙にいるから無理だろうけど
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/01(木) 15:55:03.08 ID:X5WkWLkAO
クッパJrやコクッパ達はどういう立場なんだろ
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 23:02:10.07 ID:t0Rig05A0




 テニス大会当日、…TVじゃ降水確率は7割強と報道されたが
気象予報士の予測に反して空は今だに曇り空なだけであった



       スパンッ!



「ゲームセット!勝者【ルイージ選手】」

  ワァー ワァー カッコイイ マリオサーン! キャールイージサーン! エッマリオジャナイノ!?

ルイージ「イエーイ!皆さん、ご声援ありがとうございますっ!」

マリオ「ようルイージ…次で決勝進出だな」

ルイージ「そうだね!しっかし、僕は運がイイねぇ〜
      なんてったってくじ引きの結果此処まで兄さんと1戦も
     当たらなかったんだから
     こりゃあ"流れ"が僕に来てますよ」

マリオ「ちっと大袈裟に喜び過ぎじゃないか?」

ルイージ「チッチッチ、僕にとって今大会最大の強敵は
     スーパーマリオって訳でね、大袈裟でもなんでもないさ!」



ルイージ「決勝で叩きのめしてやるから覚悟しなよ…っ!」グッ

マリオ「ふっ…無論だ!俺もハナっから本気で行かせて貰う」


スタスタ…
           スタスタ…


ルイージ「…はぁ〜」ドスン

ルイージ「あんな事言ったけど、自身無いねこりゃ…」


ヨッシー「地べたに座り込んでどうしたんですか?」


ルイージ「いやね、これはアレだよアレ、ちゅっと床に座って精神統一を
     してるだけなのさ」

ヨッシー「はいはい」

ヨッシー「それで、最近"流れ"が来てらっしゃるルイージさん
     僕に何の御用ですか?」

ルイージ「なんだい、聴いてたのか」

ヨッシー「チラッとですけどね」


ルイージ「…」


ルイージ「今の兄さんの顔、君には"どんな風に見えた"」


ヨッシー「マリオさんの顔ですか…?」

ヨッシー「……そう、ですね」


ヨッシー「すごく、生き生きとした顔、でしたね」


ヨッシー「まるで冒険してた頃のような
     どんな逆境も勇敢に立ち向かっていく…そんな意思が見える」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/04(日) 23:38:03.13 ID:t0Rig05A0

ルイージ「ちょっと前にワリオや色んな人に言われた事があってね
     僕は、さ…色々と考えたんだ」

ルイージ「何が兄さんの幸せなのかって事を
     この先、どうしてくのがベストなのかを」

ルイージ「さっきの顔、決勝戦で僕と戦うって時に見せた顔は
     君の言う通りだ、長く見せてくれなかった生き生きとした顔」

ルイージ「きっと、本能みたいなモンなんだろうね
     強敵と闘う感覚…記憶に無くても身体はソレを覚えている」



ルイージ「僕は、…この大会終わったら姫達に相談するんだ
       兄さんに真実を打ち明けるべきなのかもしれないって」



ヨッシー「ルイージさん…」











ヨッシー「自分で自分の事"強敵"とか言っちゃうのはどうかと思います」

ルイージ「ちょ!? そこぉ!? 今、僕シリアスだったよね!?
     思いっきしシリアスな話してたよねぇ!?」


ヨッシー「冗談はさておきルイージさんは
     マリオさんに真実を打ち明けたいんですね?」

ルイージ「あの人は…何時だって僕の目標だった、超えるべき壁だった
     身内として家族には死んで欲しくないって気持ちとは別に
     目標に消えてもらいたくないって考えが少なからずあったさ」

ルイージ「いつかは、日陰者でも永遠の2番手でもない
     本当の意味で追いつきたい追い越したい気持ちがある」


ルイージ「そう考えてたら、なんとなく
      …うん、単に解った気になっただけかもしれないけど
     クッパ達の気持ちが少しだけ分かった気がするんだよ」


ヨッシー「…」

ルイージ「身内だから守りたい、家族だから助けたい」

ルイージ「そう言いつつも、僕は心のどっかじゃあ
     そんな自分勝手なエゴで兄さんを庇護してたんだって思った」


ルイージ「嫌な人間だろう?」


ヨッシー「僕にはなんとも言えませんね」

ヨッシー「人間は感情の生き物です」

ヨッシー「純粋な善意もあればそういう利己的な面のある少し歪な善意も
     あります、"人間ならあって当然"なんですよルイージさん」

ヨッシー「僕は別にルイージさんを軽蔑したりしませんよ?
     むしろ真っ当な人間らしさを見て安心してますもの」

ルイージ「そうかい?」

ヨッシー「そうですよ!ルイージさんは少しネガティブ過ぎるんですよ」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 00:08:11.22 ID:a6Q73GAt0

ルイージ「ふふ、君に励まされるとはね」

ヨッシー「ルイージさんが落ち込み過ぎるとネガティブゾーンが
     発動しますからねぇ、皆、ふっとびますよ」

ルイージ「え、酷くね?」

ヨッシー「はっはっは、冗句ですよ冗句!」

ヨッシー「それよりも、もうすぐ試合始まっちゃいますよ?
     行かなくて良いんですか?」

ルイージ「へ?……うおっ!?本当だ!」ダッ


ヨッシー(頑張ってくださいよルイージさん…)




ルイージ「ヨッシー!」クルッ


ヨッシー「?」


ルイージ「そのさ!本当にありがとうね!」クルッ ダッ


ヨッシー(…)

ヨッシー「ふふ、私は外の出店でも回りますかねぇ」トテトテ


―――
――



マリオ「…来たか、ルイージ」

ルイージ「もちのろんだね!あー、あー、おほん
      観客席の皆様ーっ!皆のスーパースタールイージさんの
     ご登場です!!さぁ、さぁ熱いご声援をお掛けくださいィ!」


 ウォー ワァー  ルイ-ジ! ルイージ! ミドリノヒゲ! ルイージ!


ルイージ「ん〜!良いね、このファンの声援を受けて僕が兄さんを倒す!
     そして、此処に新たなNEWヒーロー誕生ッ!みたいな感じに
     なっちゃう訳だ、燃えるねぇ〜!」

マリオ「おっと、悪いがそういう訳にはいかんぞ?
     俺にも兄としてのプライドがあるんでな、お前には負けんさ」


      ゴゴゴゴゴ…

                ドドドドド…


ルイージ「たまには弟に勝ちを譲ってくれても良いんだぜ?」

マリオ「俺は大人気ないんだよ、諦めろ」


 二人はテニスコートに立つ、丁度ぽつぽつと小さな水滴も濁り空から
 落ち始めましたが、試合をする上での問題は一切ありませんでした


ルイージ(超えるべき人…僕の目標…っ!)

ルイージ「兄さん!勝たせてもらうよ!」

マリオ「来いッ!」

           スパンッッ!!
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 00:50:25.51 ID:a6Q73GAt0
―――
――


ワアァァァーーー  


ヨッシー「おや? 会場が盛り上がりましたねぇ、始まりましたか」パク

ヨッシー「あ、店員さん、この人形焼おみやげにもう一箱くださいな」

ヘイホー「イイヨー」つ【人形焼ヘイホー(カスタードクリーム)】

ヨッシー「はい、御代です」

ヘイホー「マイドー」

ヨッシー「いやぁ、本当に美味しいですねぇ、粒餡もいいですが
     クリームも美味!ヘイホーそっくりな見た目も
     食欲をそそられますねぇ!」ジュルリ

ヘイホー「ナニ コノ オキャク コワイヨー」ガタガタ

ヨッシー「ん?あれは…」










テレサ「フハハハハ!隣国の遣いよ!中々の健闘ぶりであったぞ!」
   (試合見てましたよキノピオさん!お疲れ様です)


キノピオ「ははは…一回戦目でルイージさんと当たっちゃって
     負けちゃいましたけどね…やっぱり情けないですよね」


テレサ「結果に拘るなどと具の骨頂…結果を求めたという過程こそが
    至高の心理であろう」
    (ううん!そんなことありません!キノピオさんは頑張りました
     勝ち負けなんかより、一生懸命戦った事が大事ですよ)

キノピオ「そういって貰えると嬉しいですね…」

テレサ「時に隣国の遣いよ…」
   (あのう…キノピオさん)

テレサ「我、自らの魔力を以ってして、命への捧げ物を作ったのだが
    今だ、誰の体内へも捧げておらぬ、毒見をする勇気はあるか?
    …無理強いはせぬがな!」
   (今日、お弁当を作ってきたんですけど
    その…私が味見しただけで、誰も食べてないんです
    他人の感想が欲しいので食べてもらえませんか?
    あっ…無理ならいいです!)


キノピオ「へぇ、テレサさん、お弁当を作ったんですか?
     僕なんかで良ければ喜んで食べますよ」ニコ


テレサ「う、うむ!そうか!」
   (あ、あう…///)






【物陰】
 クリボー「裏山死ねッ!!!」


ヨッシー「君は何をやっているんですか?」

85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 01:21:59.55 ID:a6Q73GAt0

クリボー「うおおお!?」ビクゥ

ヨッシー「いやいや、そんな露骨に驚かなくてもいいじゃないですかー」

クリボー「あ、いや、なんつーか俺は基本的にアンタさんには
     良い思い出が無いッスからね・・・」

ヨッシー「大丈夫、大丈夫、食べたりなんてしませんよ!
      ヨッシー ウソ ツカナイ」パクパク

クリボー「ヘイホーにくりそつな人形焼
     食いながら言われても説得力無いッス」

ヨッシー「時にクリボー君はどうして此処に来てるんですか?」

クリボー「ああ、テニス大会の出店の手伝いッスね!
     この辺の屋台なんかはうち等クッパ軍団が経営してるんで」

ヨッシー「おお!そうでしたかぁ!ご馳走様でした!」

クリボー「…その様子だと
     もう何軒か屋台の物を全部食い尽くしたっぽいッスね」

ヨッシー「ボム兵さんトコのたこ焼きやジュゲムさんのわたあめ
     あっ、無論、ハンマーブロスのチョコバナナも頂きました」

クリボー「売れ残りは無さそうッスね!」

ヨッシー「はっはっは、次はパックンフラワーさんトコの…おや?」

クリボー「? どうかしたんですかい?」


ヨッシー「あー、いえね、そういえばクッパ軍団の皆さんって全員此処に
     来てるんですか?」

クリボー「あー、その"予定"でしたわ…」

ヨッシー「"予定"…?」

クリボー「なんか、数名、屋台の手伝いに来れない連中が居るらしくて」

ヨッシー「"来れない"というのは何故ですか?」

クリボー「さぁ? 有給使って旅行って奴や体調不良で来てないのが
     多いって聴いてるッス、俺もサボりてーッス」

ヨッシー「ふぅむ、どうりで屋台の数が少ないと思いましたよ…
      クッパ軍団を全軍総動員させれば飲食店も
     この倍、いや3倍になった筈…ぐぬぬ」

クリボー「食うことしか無いんスか?」

ヨッシー「まぁ、いいでしょう私は引き続き
      出店のはしごをするとしましょう」

クリボー「飲食店以外も見て行って欲しいッス!」

ヨッシー「…じゃあ、ワンワンのケーキ早食いショーでみましょうか?」

クリボー「ワンワンからケーキを取り上げないようにお願いします!」








―――
――


「やっと、掘り当てたな」
「ああ、後は氷を溶かすだけだ」
「お楽しみはこれからだなぁ…ハッハッハ!」


86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/05(月) 01:36:22.89 ID:a6Q73GAt0
*********************************

           今回はここまで

    眠気に負けそうでヤバイ…もう駄目だぁ、おしまいだぁ

   冗談抜きで後3時間寝たら会社に出勤しなきゃ、ヤバイ







>>76>>80

 いちマリオファンとしては一人でも多くのキャラを出したい
考えでありますが、あまりにも多すぎると>>1自身収集が付かないし
何より、貴重なお時間を割いてまで読んでくださる方を混乱…ひいては
不愉快な思いをさせてしまう危害があるため、勝手ながら彼等の出番は
ほぼ無いモノとさせていただきます
個人的にはマリオ3から付き合いのある子クッパ達も出したかった…

どうか、その点に関してご理解の程をよろしくお願い申し上げます




P・S 今回チラッと出てきたヘイホーの様に
   ちょい役でなら少しは可能です

   みんな! まだ わんちゃん あるでー!

*********************************
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/05(月) 03:47:38.39 ID:+gtjA+5DO
乙です

忙しい中、頑張って更新してくれるのはありがたい。ただ一つ指摘を

後書きはもう少し簡潔に書くべきかと思う
個人的には別に気にしないが、中には叩いてくる人もいるかも知れないし
例えば、後書き書く前に*を大量に書いたり…
あとはコメント返しももっと簡潔にした方が良いかと


長々とすまない
ただ個人的にはさほど気にならないし、最終的にどう書いてくかは任せます
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/05/05(月) 07:27:16.63 ID:RONcChuV0
そっかー?

オレはなんとなくマリオらしくて好きだけどね、あの表現
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/05(月) 12:29:29.91 ID:CMBmlfYSo
そうか、リアルで考えるとヨッシーの捕食ってわりと怖いものだな…ww
リア充カップルは幸せにもげればいいと思うの

後書きは別に神経質にならんでもいいと思うぞ
なんにも書いてないより好きよ
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/05(月) 14:29:05.98 ID:RPmv/wlAO
Jrは重要な役を担ってそうだと思ったんだがな…
一応クッパの正式な跡継ぎだし
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/05(月) 19:37:05.10 ID:ywDbUxfXO
でっていう良い性格してるなww
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/05/05(月) 21:22:50.05 ID:Vur215fd0
クリスタラーやジャッキー先生、ジョナサン・ジョーンズが今のマリオを見たら何を思うのか
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/07(水) 02:35:41.08 ID:cXHFVi5uO
ジョナサンはタイマン勝負忘れられた事を悔やむだろうな
クリスタラーやジャッキー先生は…どうだろう
このマリオ闘争本能はあるっぽいし、大丈夫じゃね?
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/10(土) 01:23:34.28 ID:a8u1SU6M0

「傷つけん様に気をつけて運べよ?"コイツ等"は大事な戦力になるんだ」

「「了解です!」」




「さて、お前達、よくぞワシについて来てくれた!」

「…かつてワシ等には誇りがあった、栄光のクッパ軍団の一員として
 また、武を重んずる戦士としての誇りがあった!」

「闘いこそが全て、勝利の余韻、戦士を称える名声こそが
 ワシ等の人生そのものと呼べた!」


「…だが、それは過去の話よ!ワシ等の主君クッパ様にはかつての覇気は
 無く、ただ堕ちたとしか言いようが無い!」

「諸君!
  故にこれは決して主君への謀反に非ず!
   かつての…クッパ軍団の輝かしき黄金時代を取り戻す為の行為!」

「我等が主にあるべき姿に戻っていただく為の行為であるッッ!」




「「「「うおおぉぉぉぉっ!」」」」





「全ては主君の為! 全てはクッパ軍団の輝かしき栄光と覇権の為!」


「その為ならば、ワシのような"老兵"であろうと
  この身を粉にしてでも…最後まで闘い抜く事を宣言するッッッ!!」


「クッパ軍団、万歳! クッパ軍団に栄光あれッ!」


ウォー!    ウォー!  ウォー! バンザーイ!


「諸君!、あの忘れえぬ日々を取り戻す為に!
    今一度、諸君の力を貸していただきたい!」




ウオオオォォォォォー!   ウオオオォォォォォー!   ウオオオォォォォォー!



(…これで、ワシの長きに渡る"夢"を取り戻せる…っ!)


(これは決して謀反では無い、ワシの行動は全て名誉の為
  全ては絶対の忠義から来る物、今一度…
 クッパ軍団の力を知らしめて見せましょうぞ!)




―――
――


マリオ「はぁッ!」smash!


      スパンッ!


ルイージ「ぐっ!?」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/10(土) 02:07:22.41 ID:a8u1SU6M0

「ゲームセット!勝者【マリオ選手】」


ルイージ(…っ!負けたか!)


ルイージ「兄さん…!イイ試合だったよ!」

マリオ「それは俺の台詞だ
    さっきのショットは打ち返されたらどうしようと考えた程だ」

ルイージ「そう、言って貰えるとは光栄かな、さて…
     あとは表彰式でカメラマンの前でピースして終わりだね!」

マリオ「そうだな」

ルイージ「はは、まだ時間もあるし、僕はちょっと水でも飲んでくるよ
     喉カラカラじゃあ、インタビューの時に僕の美声を
     聴かせらんないからねぇ!」

マリオ「はっはっは、相変わらずだな!」

ルイージ「そんじゃ僕はちょっと失礼しちゃうよ〜!」スタスタ




ルイージ(…)スタスタ

ルイージ(…はぁ、やっぱり遠く及ばないなぁ)


ヨッシー「イイ試合でしたね」サクサク


ルイージ「やぁ、ヨッシー…負けた僕を励ましにでも来たのかい?」

ヨッシー「まぁ、そんなトコですね、あっ、パックンサブレ食べます?」

ルイージ「はは…一枚貰おうかな」サクッ

ヨッシー「どうぞどうぞ」サクサク


ヨッシー「で、どうです?」

ルイージ「え?突然、何?」


ヨッシー「マリオさんですよ、マリオさん
     やっぱり、活き活きとしてましたか?」

ルイージ「ああ、あんな感じで誰かと競ったりしてる時が一番
     輝いて見えるよ、自宅でのんびりしてる時よりも
     姫達と遊びに行くときよりも一番、ね」

ヨッシー「何が正しいかなんて、誰にも分からない
     良かれと思ってやった事が失敗だったり
     やらない事が失敗に繋がりもします」

ヨッシー「"自分が"正しいと思う事が正解なんです
     さっきの試合で本来のマリオさんの生き方に戻す方が良しと
     感じたならそれで"正解"なんですよ」

ルイージ「…そうだね

       …弟として心から家族を心配している、できるなら
     また命に関わる無茶させないのがベストだと考えたさ」

ルイージ「でも…ワリオが言う通りなのかもしれないな
      今の兄さんは本当の意味で生きてないのかもって」

ルイージ「僕が間違ってたのかもしれないってさ」


ヨッシー「…間違ったなら直していけば良いんですよ」

ヨッシー「"違ったなら直す"それが人間ですもの」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/10(土) 02:44:06.90 ID:a8u1SU6M0

ルイージ「やれやれ…なんだか最近、君には色々と愚痴を零したり
     悩みを相談してばかりな気がするよ」

ヨッシー「同じ緑色のよしみって奴ですよ!
     まぁ、そこら辺の茂みの色と同化してしまう程
     緑が似合う、ルイージさんには適いませんけど」

ルイージ「ちょ!それ褒めてるんだよねぇ!?
     貶めてるんじゃなくて!?」

ヨッシー「ルイージさん、そろそろ表彰式じゃないですか?
     こんな床で油なんか売ってて良いんですか?」

ルイージ「へ?あっ、もうこんな時間じゃん!」

ルイージ「なんか釈然としないけど僕は失礼させてもらうよ!」ダッ



ヨッシー「ふぅ…忙しないですねぇ」

ヨッシー「おや?」



チャールズ「――」



ヨッシー「つかぬ事をお伺いしますが考古学者のチャールズさんですか」

チャールズ「うん?そうですが君は…えっと誰でしたかな?」

ヨッシー「初対面で失礼します
     僕はヨースター島から来たヨッシーです」

ヨッシー「マリオさんと面識があるお方と聴いていたものでして
     お声を掛けた次第です」

チャールズ「ああ、そうでしたか」

ヨッシー「チャールズさんもテニス観戦でしょうか?」

チャールズ「ええ、以前雪山で酷い目に遭いましてな
      気分転換も兼ねてのテニス観戦です」

ヨッシー「酷い目?」


チャールズ「はい、私はご存知かもしれませんが考古学を専門としており
      雪山を探索中に遭難してしまったのです」

チャールズ「私はどうにか、ゴロツキタウンから来た遺跡研究チームに
      救助され事なきを得ましたが…いやはや」

ヨッシー「それは災難でしたねぇ…」

チャールズ「はぁ、気分転換も兼ねて大会を見に来たのですが
      どうにも運が無いというか…私が行った食べ物の出店が
      全て売り切れていたり、踏んだり蹴ったりですな」

ヨッシー「それは災難ですね」


チャールズ「この分じゃ、雪山の埋蔵物も誰かに
      発見されてるかもしれません…」

ヨッシー「…?雪山の埋蔵物ですか?」



チャールズ「ええ、科学の進歩と言いますか
      少し前にあの雪山の地中深くに金属が埋まってると
      判明したんですよ」

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/10(土) 03:25:11.04 ID:a8u1SU6M0

ヨッシー「金属が埋まっている…というとお宝があるという事ですかね」


チャールズ「それを調べるのが私の仕事ですよ!」キラキラ


ヨッシー「は、はぁ、すごく目を輝かせますね?」

チャールズ「ロマンが埋まってるのです!夢が埋まっているのですよ?」

チャールズ「年甲斐も無く興奮してしまいますよ!」


チャールズ「まぁ、発掘できませんでしたが…」

ヨッシー「ま、まぁまぁ、それで埋まってるお宝が何かとか解ったり
     するんでしょうか?」


チャールズ「…そうですな、調べた情報を元にすると
      山に大昔の王様が埋蔵金を埋めたと言う情報はありませんが
      何十年だか前に空から何かが降ってきたという話があると」


ヨッシー「"何か"ですか?」

チャールズ「ええ、あの雪山はあまり人が寄らない所でして詳しくは
      解りませんが、情報を整理すると宇宙からの鉱物が
      あるのでは言う見方もあります、ロマンに溢れてますな!」

ヨッシー「そ、そうですねぇ」

チャールズ「そう、そうロマンと言えば―――」


      クドクド   アレガ アアデ   スバラシイ ト

ヨッシー(…な、長い!)


チャールズ「という訳です!」


ヨッシー「そ、そうですねぇ〜、では僕はこの辺で―」
チャールズ「あー、言い忘れてました!」


ヨッシー「ま、まだあるんですかぁ?」

チャールズ「ええ、これを語らずして何が考古学者と言えましょうか!」

チャールズ「そんな訳で、マリオくんが私にくれたグツグツ火山の―」


ヨッシー(ダレカタスケテェー)


―――
――



「船に発掘した物を積み込む作業完了いたしました!」

シロップ「はぁ…大したもんだよアンタ等」

「キャプテン・シロップもう出航しても構わんよ」

シロップ「アタシ等の船にこんなモン乗せて欲しくは無いんだけどね
     まぁ、良いわ…お前達、船をお出し!」




(ワシ等が発掘した"コイツ等"…以前クッパ城で見たのと同じじゃ
  コイツ等の脅威はワシも知っておる…存分に働いて貰おうか!)

98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/10(土) 03:34:56.08 ID:a8u1SU6M0





          氷から発掘された"彼等"…

    彼等は"昔"キノコ王国へやって来た事がありました…

"彼等"は災厄でした、"彼等"と"彼等の指導者"は遥か彼方から来たのです

ですが"昔"の英雄<ヒーロー>と"今"の英雄<ヒーロー>の"4人"が災厄から国を救い

      キノコ王国に平和が訪れたと思われました




         これは【過去からの忘れ物】…




"彼等の指導者"を倒し、"鎮魂歌を奏でる姉"をも絶ち、最後は"涙の雨"で

       全てを洗い流し、終わらせた筈でした…



              しかし



まだ、終わってはいなかったのです、"彼等"はまだ"残って"いたのです

     "彼等"は隕石のように地表へ墜ちていきました

  日の光も当たらない凍てつく大地に埋もれるように墜ちました

   洗い流すための"涙の雨"も氷に埋もれた"彼等"までは届かず

          "彼等"は生き永らえたのでした


  そして、時は流れた今、氷に覆われ動けずにいた"彼等"は動き出す

       再び、この国に災厄をばら撒く為に!


      そう、これは【過去からの贈り物】です




    今、災厄達は再びキノコ王国に彼等は姿を現すのでした!



99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/10(土) 04:09:01.48 ID:a8u1SU6M0
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *

             今回はここまでです

            【"彼等"に関して】
     もう殆どの人が正体を察しているかもしれませんね…
     個人的に最終戦であれだけ機体が墜落してたんだから
     こんな展開アリなんじゃないかって>>1は考えました

     実際、某所で冷凍保存されて生きてましたし(ボソ

>>87>>89

ありがとうございます!
本文と後書きの区別もあるので*はつけたい考えです
ご指摘、感謝致します、もう少しコメントも簡潔にする努力も致します

完結まで何卒しばしのお付き合いを…

*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/10(土) 14:03:18.44 ID:axkBfFXAO
おつー

まさかの「やつら」か
(名前言っちゃっていいのかな?)
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/05/10(土) 14:47:00.87 ID:EKj10rFa0
乙です
あいつら が出るソフト
海外版のパッケージカッコいいよね
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/10(土) 16:47:24.02 ID:+vAGJ1zio
ウドンコ!
103 :1です [saga]:2014/05/10(土) 19:28:55.95 ID:a8u1SU6M0
>>100 名前言っちゃっても良いですよ!

>>101 分かります
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/11(日) 04:56:55.17 ID:dVd33os2O

やっぱり鬼畜星人か?
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/14(水) 10:54:43.19 ID:7CtRfrNS0

「キャプテン、次はこの地点に向かってくれ」

シロップ「んー?、なんだい此処は昔の合戦所じゃないか」

「ああ、此処にはワシ等の"忘れ物"があるんでなソレを取りに行きたい」

シロップ「…言っとくけどこの船にはこれ以上荷物は乗せらんないよ」

「構わん、アレはデカ過ぎて船に乗り切らんさ」

シロップ「まぁ良いわ…地図を見た限り、早くて二日は掛かる良いね?」

「応、ワシ等はちと早いが眠りに就かせてもらうぞ」


ガチャ…ギィ


(さて、今日も良い夢が見れるかのう?この"枕"は手放せんわい)


―――
――



ルイージ「――以上が僕の意見です」


ピーチ「…」
キノじい「…」

ヨッシー「最終的な判断はピーチ姫がお決めになることです
     現状維持か、それとも話してしまうのか」


ピーチ「…」

ピーチ「私に、少しだけ時間をください」

ルイージ「…どうぞ」

ピーチ「ありがとうございます」


ヨッシー「僕とルイージさんは部屋の外でお待ちします
     答えがお決まりになりましたら呼んで下さい」ガチャ




ピーチ「…キノじい」

キノじい「はい」


ピーチ「私は…酷く高慢な女性なのでしょうね」

ピーチ「今まで、マリオを苦しめたくない、そんな私情で国の財を使い」

ピーチ「あまつさえ彼を苦しめていた事にも気付いていなかった」

ピーチ「国の代表ともあろう者がこれでは――」


キノじい「姫」


キノじい「お言葉ですが言わせて頂きます
     姫が今しがた仰る通り、確かに姫の行いは民を導く者として
     善いとは言い難いものです」

ピーチ「そう、ですよね…」

キノじい「国の英雄<ヒーロー>の為、国税を使った
     一見聞こえは良いでしょうが…言い換えれば
     "一人の異性の為に民の血税を使った"とも言えましょう…
     それでは暴君君主と同じ振る舞いです」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/14(水) 11:27:11.62 ID:7CtRfrNS0

ピーチ「…はい」

キノじい「…」


キノじい「姫様、今から言う事は老人の戯言ですじゃ
     聞き流してくれても構いませぬ」

ピーチ「…?」


キノじい「私は姫が生まれた時よりお世話をさせて頂きました」

キノじい「姫は覚えておいででしょうか?その昔、キノコ王国に
     "ゲドンコ"達がやってきた事を?」


ピーチ「ええ」


キノじい「…あれはまるで…悪い夢を見ているようで…
     老いた今でも鮮明に思い出せますぞ」

キノじい「あの時は民は無論、私自身も何度ここまでか…と諦めかけたか
     分かりませぬ、ですが…
     姫だけはこの身に代えてもお守りしようと誓っておりました」



キノじい「妻子を持たない私にとって
     姫は目に入れても痛くない我が娘同然の存在でしたからな」



ピーチ「じい…」


キノじい「姫の行いは確かに国のトップとしてあってはならぬ事
     それを承知の上で私は今日まで黙認致しました…」

キノじい「この国の代表であられる以前に姫は一人の人間…いえ女性です
     ならばこのキノじいに姫の想いを否定できましょうか?」

キノじい「確かに間違ったかもしれませぬ、ならば
     ここからは間違わなければ良いのです」

キノじい「国民も英雄たるマリオ殿を愛し、また姫の事も同じく愛して
     おられます、故に国税が使われる事にも異を唱えませぬ」


キノじい「国民が納得した上での政策ならば、それは暴君の政に非ず
     姫が自身を高慢な女性と思うのは早計ではありませぬかな?」



ピーチ「…ごめんなさい」ポロポロ



キノじい「…涙をお拭きなされ、姫には笑顔が似合います」

ピーチ「…っ、…っ、はい…はい…」ポロポロ



キノじい「ルイージ殿、ヨッシー殿、どうぞ、お入りください!」

ガチャ…

ルイージ「はい」
ヨッシー「お心はお決まりですか?」


ピーチ「…はい」

ピーチ「今度のレース大会終了直後…最後に…
      最後に盛大なパーティーを開き
         …マリオに真実を打ち明けます」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/14(水) 12:55:02.32 ID:7CtRfrNS0

ルイージ「ピーチ姫…申し訳ありませんでした」
ヨッシー「辛い苦悩の末、ご決断感謝いたします…」


ピーチ「マリオは…今マリオはどちらに?」

ルイージ「兄さんは先に家に帰らせています」


ピーチ「そうですか…じい」

キノじい「はい」

ピーチ「テニス大会の後処理があるのは分かります、ですがパーティーの
    手配の方をお願いします」


キノじい「ええ、英雄<ヒーロー>の為…最後の休息
      壮大なパーティーに仕立て上げようではありませんか!」



 この日マリオを除く殆どのキノコ王国国民にパーティーの話
   知らされるのは直ぐの事でした…多くのキノピオ達は
          準備のために大忙しです

 "キノコ王国がクッパ軍団と協定を組んで続いたこの一年近くの平和"

     その最後を締めくくるのは壮大なパーティーです


  英雄<ヒーロー>が全てを思い出せば、再び戦いは始まるのでしょう…
          だからこそのパーティーです


マリオもクッパも キノピオもクリボー達も…ヨッシーやヘイホーだって
皆そうです、"敵味方なんて関係ない"のです

        誰も彼もが争いなんてしない世界
   皆が手を繋いで、笑いあって同じ空間に存在していられる…

     【英雄<マリオ>が大事な事を忘れてしまった世界】
【テニスやゴルフにパーティーばかりで大切な何かを忘れていた世界】

でも…きっと、そう…そんな世界も決して悪いものでは無かったでしょう

 たとえ明日には互いに争いあう世界だとしても
この時間はかけがえの無いものに変わりは無いはずです

 "冒険を思い出す"前に壮大なパーティーにしようではありませんか!

  フィナーレを飾るまで…! 時計の針が0時を過ぎるまでの間…!

 誰一人として笑顔を絶やさない、そんな素敵な魔法の時間を紡ごう!

=================================


キノピオ「というわけで来ていただけますか?」

テレサ「闇を統べる我を誘おうとはな!良かろう!
    同胞達と共に貴様等の宴に参加してやろうではないか!」
    (は、はい、こんな私なんかで良ければパーティーに
     駆けつけます、先輩達も行きますよね?)

クリボー「イイッスね!(この機に俺も彼女作りたい!)」

ノコノコ「ふむ、有給はまだ残ってましたかな…」ウーム


キノピオ「あっ、そういえば皆さん、この辺で良い音楽家に
     心辺りはありませんか?」


クリボー「ん?なんで」

キノピオ「パーティーの準備にあたって最高の音楽家をご招待しようと
     決まりまして」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/14(水) 13:29:23.08 ID:7CtRfrNS0

ノコノコ「最高の音楽家ですか…私はそういうのは疎いものでして」

クリボー「なんかこう、バンドとか良いんじゃないッスか?こうエレキ
     とかドラムでドジャ〜ンっ!みたいな?」

テレサ「我は英知を司る仙人の住まう湖にて悩める作曲家を
    推させてもらおうか!彼奴ならば納得のいく音色を奏でる筈」
   (そうですねぇ、ケロケロ湖のキノコフスキー先生なんてどうです
    オーケストラー調の音楽とか雰囲気が出て良いかなーって)


「ガッハッハ、なんだか金の匂いがするじゃねーか!」


「「「「あっ!」」」」


ワリオ「俺だよ!ワリオだよ!」

クリボー「ワリオさんじゃねーッスか」

キノピオ「どうしたんですか?手にスコップと肥料なんか持って?」


ワリオ「…あー、気にすんな、これはちょっと事業に失敗しただけだ」

キノピオ「…?はぁ、分かりました…」

ワリオ「んな事よりよォ、お前等良いバンドメンバー探してんだって?」

ワリオ「実はよ、知ってんだぜ…安い料金でかなりの質の高い公演を
    やってくれるメンバーをよォ!」

キノピオ「えっ、本当ですか!?」


ワリオ「おうおう!本当本当!んでよ、紹介してやっても良いんだが
    紹介料を払って欲しいのよ分かる?」

キノピオ「え、…えぇ、はい、音楽家の方を雇うのに500コインまで
     使って良いと…」

ワリオ「よォ〜しなら、話は早い紹介料で50コイン、更に俺がソイツ等に
    話付けてやろう!交渉、その他諸々でプラス300コインだぜ!」

ノコノコ「それは横暴ではないか?」


ワリオ「オイオイ、言っとくがこいつぁかなり良心的な金額だぜ!
    合計350コイン、この国じゃ何処探しても400コインが良いとこ
    こォ〜んな最高の取引は早々ねぇぞ!」

キノピオ「う〜ん、分かりました…何だかんだでワリオさん人を見る目は
     ありそうですし」

ワリオ「へへ、毎度!」コイーン








ピポパ…とぅるるるるん、とぅるるるるん!


ガチャ

ワリオ「あっ、もしもし、俺俺、俺だよワリオだよ!」

ワリオ「実はいい話があんだよ…」

―――
――
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/14(水) 13:47:43.68 ID:7CtRfrNS0



ワリオ「という訳で、この日にパーティーあるからな
    おたくらに来て貰いたいって訳だ」

ワリオ「『ボンゴ』『エレキギター』『サキソホン』『トロンボーン』
    それに『トライアングル』…おたくらのバンドなら最高に舞台を
    盛り上げられるだろ?」

ワリオ「んん?報酬?心配すんなってちゃんと
    良質なバナナ用意しとくから、じゃあな!」



    こうしてパーティーの準備は着々と進んでいくのでした


 誰もが笑い合える世界、魔法の時間が始まるのはもうすぐの事でした





           そしてパーティーの前日…
       つまり、カートレースが開催される一日前



クッパ「全軍!明日一日お前達に暇を出す、城の事は良い
    存分に明日と言う日を楽しめ!」

ノコノコ「ほっ、有給を使わずにパーティーに行けそうですね」

テレサ「…♪」フフーン
   (こっちのリボンをつけて行こうかなぁ)




ワリオ「さぁて、出店はどうすっかなぁ…」

ヨッシー「食べれるお店なら何でもいいですよ!」




ルイージ「兄さん」

マリオ「ああ、エンジンの調整に行くとしようか」

ルイージ(…明日…全部、明日なんだな)




ピーチ(………マリオ)

キノじい「姫様、夜風にあまり当たるの…」


   皆がそれぞれの想いを持ち明日を迎えようとしていたのでした

  夢のような時間…もしかしたら最後かもしれない夢になるかも、と


「…明日だ、ワシ等の悲願達成の為に…!」

「ゲヒャ…」






ゲドンコ星人「ゲヒャヒャヒャヒャヒャ…ッ!」


    …願わくば、最後に見る夢は悪夢でない事を祈りましょう
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/14(水) 13:55:53.95 ID:7CtRfrNS0
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *

             今回はここまで

        いよいよ、終盤に差し掛かって参りました

*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/14(水) 16:11:55.52 ID:T53y5XyAO
後書きの雰囲気からしてバッドエンドはなさそうだが…
続きが気になる
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/14(水) 16:49:32.21 ID:2Jud7uhco
マリオがどうこうとか関係なくクッパが黙ってりゃいいだけじゃないんですかね…
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/15(木) 08:30:21.45 ID:91qHd+/i0
>>112
少なくともこのスレではクッパはマリオと闘う事が生きがいであり誇りだと思うぞ
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/15(木) 08:47:56.89 ID:XBViwd2mo
盛り上がってきた感が堪らんねえ
乙!
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/21(水) 19:26:32.82 ID:rxxRBZ2/0
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *

             申し訳ありません

現在、同時進行中の別のスレに掛かりっきりで此方は進められないのです

         勝手ながら今週は休ませて頂きたい…


>>112 クッパ様ですが>>113も言うようにマリオとの闘いが彼の誇りです
  ただ、彼も強敵<トモ>の体調を気遣っておりキノコ王国と協定中です






【具体的な内容】

・(本当は真っ先に思い出して欲しいけど)自分の姿を見て影響を与えぬ
  ようにアウトドア派のクッパ自身は城に引きこもり

・クッパ軍団からパーティーや大会の資金援助ならび人材派遣
 支援物資を行う事


※テニス大会ではクリボーを初め多くのクッパ軍が屋台開いてましたね

クッパは事務作業苦手かもしれないけど、サプライズパーティーや
エンターテイナーとしては一流だと思う

64じゃ攫った姫を絵に入れたり
マリオストーリーじゃ自分の城で城ごと宇宙まで
拉致するという画期的なアイデアを思い浮かべる人ですし…

*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/05/21(水) 23:57:37.84 ID:yxXmbJ7c0
別スレのスレタイ教えて欲しい
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/22(木) 08:29:52.44 ID:jk1ANa8Lo
あいよ、気長に待ってますわー
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/29(木) 16:20:57.66 ID:KvRxAu5A0

ジュゲム「さぁ皆様!ついにレース大会の日がやって参りましたぁ!」

ジュゲム「実況は私、カメラマン兼司会進行を勤めさせていただく
     ジュゲムでございます!いやぁ、久々のレース実況で
     なにやら気分が高潮する次第です!」


ジュゲム「レース会場周辺の観客席はほぼ満席外には着々と出店の屋台が
     立っていきます!」




カメック「おーい!そっちの機材はこっちだ!」

ハンマーブロスs「「「「うぃーっす!」」」」


   ワッセ ホイサ   ワッセ ホイサ


            エッサ  ホイサ   エッサ ホイサ


       ヘイホー  ヘイホー




ジュゲム「いやぁ、活気に満ちていますねぇ〜
     さて、もうじき選手達が来る頃です!
     インタビューの方へ移りましょう!」


―――
――




   「――さて、もうじき選手達が来る頃です!
     インタビューの方へ移りましょう!」




「ねぇねぇ、もうすぐ始まるってよ?」

「僕達も会場の方に行かないの?」

「慌てる出ないわ!…バンドメンバーは最後と決まっておろう!」



「もう…頑固だなぁ、クランキーは」


クランキー・コング「フン、おぬし等若いもんはまるで分かっとらん!」

クランキー「良いか!昔から締めの"おおとり"は
      遅れてやってくるもんじゃ」


「うわぁ、クランキーの長そうな話が始まるよ」ボソボソ

「に、逃げよっか?」ボソボソ



クランキー「これッ!聴いとるのか!馬鹿ザル共!」


「うへっ!やっべぇ…オイラ、こんなトコまで来てお説教は嫌だよ」

「クランキー!ほら、バナナ食べようよ…!船旅で疲れたしさ!」

119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/29(木) 16:35:24.94 ID:KvRxAu5A0

クランキー「誤魔化すでないわ!…と言いたい所じゃが
      確かに、我々は長旅で疲れとる」


クランキー「今日のライブの為、英気を存分に養うのも良かろう!」



「イエーーーーーイ!」
「やったね!」



クランキー「今夜はこの国の住人をモンキーラップの虜に
      してやろうではないか」


「あっ、クランキー、テレビの音量上げてよ、選手入場が始まるみたい」

クランキー「年寄りにやらせるでないわ!」ピッ

「そう言いつつ、やってくれるクランキー優しいぃっ!」





ジュゲム「えー、画面をご覧の皆様、選手入場です!」


ジュゲム「まず一番手は、クッパ軍団よりドッスン選手です!
     自分の重みに耐えられる専用マシンを使用しており――」

―――
――




【ふるぅつ じゅぅす 屋さん】


ヨッシー「ん〜!トロピカルですねぇ」

ワリオ「おい!味わうのは良いけどよ!ちゃんとジュースにしろよ!」

ヨッシー「分かってますよ〜もぅっ!」


ワリオ「ったく…」


ヨッシー「ワリオさんは出場しないんですか?」

ワリオ「あぁん?」


ヨッシー「賞金でるんですよ!賞金!」

ワリオ「…けっ!あぁ〜んな端金なんぞより、ここでフルーツジュースを
    売った方がコイン稼げると思ったんだよォ!」

ワリオ「最近、暑ぃしよォ、現に客の入りだって良い方だろ」



ヨッシー「この戦いに水を差したくないとかですかね?」



ワリオ「ハァ?」

ヨッシー「今日は、あのルイージを初め
     多くの人がマリオさんに真実を教えようとしている」

ヨッシー「今日くらいは無粋な事せず、純粋に見守りたいとか?」

120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/29(木) 16:56:41.16 ID:KvRxAu5A0

ワリオ「…ケッ」

ワリオ「マリオの野郎共がどうなろうと俺の知ったこっちゃあねぇよ!」

ワリオ「…」


ワリオ「ただ、周りの人間が一人の野郎中心にアレやこれや
    理由つけて、依存したり…自堕落的だったりよォ」

ワリオ「そういうのは好かねぇんだよ俺は…」

ワリオ「この国の頭、お花畑な住人がどんだけ意識改革できんのか
    見てやろうって気もあんのよ」



ヨッシー「…ふぅ、不っ器用ですねぇ」



ワリオ「あぁ!?」

ヨッシー「ワリオさん、そういうの巷で"つんでれ"って言うんですよ」


ワリオ「ケッ!てめーは食えねぇ野郎だぜ!」


ヨッシー「はっはっは!確かに僕は食べれませんよ!
     むしろ、僕は食べる側ですからねぇ!!」


ワリオ「うるせえ!上手い事言ったつもりか!」



「すいませーん、ドルピック島風トロピカルジュースくださーい!」


ワリオ「あっ、はい!ただいま」ニコニコ


ヨッシー「商売人の鑑だなぁ…」ジュース ジャー



―――
――



【クッパ城…の玉座】


     シーン…


クッパ「…」



クッパ「この城、誰もいないと静かなモノだな…」


 部下は全員、今日のお祭り事へ行かせるため
 門番から…自分のちょっとしたお世話係、小間使い、経理担当から
 次期クッパ軍の長になるであろうクッパJrもカメックババに頼み
 祭りへ行かせた…

 今、誰一人いない城内でクッパは座りなれた椅子に座り

 テレビ中継を通しレース大会の中継を見ていた…


クッパ「…フン、偶には独りも良きもの、か」

 誇り高き城主はただ独り…好敵手<トモ>の姿を見るだけであった…
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/29(木) 17:06:16.66 ID:KvRxAu5A0
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *

             今回はここまで!

   若き日にオーバーオールのヒゲオヤジと戦った老兵(ゴリラ)

   マリオランド支配から、度々衝突し続けた猛者(ギザヒゲ)

     そして、ただ独り、遠くから全てを見届ける城主(亀)



       個人的に歴代ライバルベスト3ですね!


あっ…あと>>119でヨッシーがルイージの事をさん付けじゃなく
呼び捨てにしてるけど、アレは>>1の間違いです

※決してヨッシーがルイージの事なめてる訳じゃありません、本当だよ!


>>116 自分も此処に来てある程度長いとは思ってますが
    いまいちSS速報のローカルルール(?)的な物が
    ちょっと掴み切れないんですよね…

    マナー違反でないのならスレタイを書いても良いのでしょうか?
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/29(木) 17:10:48.87 ID:mLHvNfkT0
追いついた
面白い

続き期待してる
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/05/29(木) 17:18:55.93 ID:44TvSohc0
過去作書いても問題無いと思うよ 自分は知りたいな
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/29(木) 17:34:11.80 ID:OMc4exJJO
自分から載せるのはあいたた…って感じだけど
聞かれたから載せるのは全然いいと思うよ。俺も気になる
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/29(木) 17:43:04.28 ID:KvRxAu5A0
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/29(木) 17:45:42.90 ID:xQjGcxnfo
乙ー
向こうから聞かれたんなら別に問題はないと思う
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/05/29(木) 17:53:48.14 ID:KvRxAu5A0
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *

>>125は間違って書き込みました…



>>123 >>124 >>126

ありがとうございます、興味を持って頂けるとは恐縮です



過去作…というより現在進行中のスレは此方の二つになります



・遊び人「画期的な戦闘方を考える」

勇者魔王系というよりオリジナル入りのDQ3ベースっぽい何か変なの
※ノリと勢いで創りました



・穂乃果「『れんあいげぇむ』」?【コンマ】

【残酷表現注意】…ラブライブに詳しくないけど
心が書きたいと魂の叫びをあげた為、書きました
※ノリと勢いで創りました、後…ラブライブ勉強中です、はい

*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/05/29(木) 18:08:41.14 ID:Tg1n3YwW0
乙です、ちょっと読みに行ってくる
クランキー達がきたか、
(てっきりワリオが呼んだのはティキ族かと思ってた)
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/29(木) 18:28:41.31 ID:OMc4exJJO
サンクス
遊び人の方は前から興味あったし読んで見る
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/05/29(木) 21:56:52.22 ID:44TvSohc0
乙 後で読ませてもらいます
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/31(土) 12:49:42.74 ID:JyeNkmQd0
乙!
ナジミさんの人だったのか
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/31(土) 17:47:18.26 ID:W1aVoBFAO
まさかラブライブのそのスレの人だったとは…
こっちはグッドエンドで頼むぞ…
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/06/08(日) 19:46:20.20 ID:O056mPm00

ジュゲム「――以上を持ちまして開会式を終了とします」


ジュゲム「それでは選手の皆様行きますよ!!!!!」





               3






「ねぇ、クランキーはやっぱり、マリオが勝つと思う?」

クランキー「そうじゃのう、断言はできんが有力候補じゃろうて」

「TVで見るのも良いけど、オイラは会場に直接行って見たかったなぁ
 …ディクシーを誘ってデートみたいな感じでさ」ボソ








               2






ヨッシー「お、走り出しますねぇ!」

ワリオ「…」


ヨッシー「ワリオさ「ラジオの音量デカくしたけりゃ勝手にしな!」


ヨッシー「なんだかんだで、ワリオさんも興味あるんじゃないですかー」

ワリオ「ケッ!」







              1








クッパ「…」




クッパ「どんな事であろうとお前を倒すのは我輩だ
             ……敗北は許さんぞ、マリオ!」




             GO!!


134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/06/08(日) 20:14:21.98 ID:6JjiKKG30
待ってた
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/06/08(日) 20:14:52.85 ID:O056mPm00

轟音…っ!


ランプから発せられる光がグリーンからレッドへと移り変わる


           刹那の瞬間ッ!


各選手は各々の愛機に火を点す!
ある者は勝利の栄冠を獲るために、ある者は己の生き様の為
そして、ある者は超えるべき目標を超すために…エンジンに火を点す!

胸の内にある情熱と変わらぬ熱を…っ!

執念の炎を…っ!


乗り手の熱意をそのまま注ぎ込むように選手達は機体のフットペダルと
強く踏み込み、ハンドルを切る

その刻から"唯の無機質な鉄塊"であるマシン達は
"無機質な鉄塊"ではなくなるのだ、情熱と言う名の火は

          愛機へと燃え移るのだから…っ!





 ワアアアアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!


ジュゲム「スタートです!
         各選手、一斉にスタートいたしましたァ―ー!」


彼らの熱が会場に伝染する
観客は無論、司会兼進行係であるジュゲムでさえも熱に浮かされるのだ




  BUROOOOOOOOOOO O O !  !  !   !

―表向きキノコ王国とクッパ軍の協定を記念したレースキノカメ杯…―
―今大会は国が用意したレースを3週した者が栄冠を掴むという到って―
 ―シンプルな大会、道中に選手の行く手を阻む障害があるものの―
―そのどれもが、過去に行われたレースのように機体が大破するような―
―過酷な物ではない、従って【選手の安全は絶対に保障された大会】だ―



ルイージ(なんとか、スタートダッシュは切れたけど…)


ルイージ(…"やっぱり"としか言いようがないね!)キッ!


―サイドミラーを見てルイージは思う、後続には数十台の車両の群れ…―
 ―スタートダッシュ時に一気に群れから飛び出せなかった集団だ―
―レース用の車道故にそれなりに横幅はあるものの、流石に何十台と―
―機体があれば、我先に我先にと道の奪い合い、先に行かせないように―
  ―ワザと後続車両の道を塞ぐような蛇行運転を図る者など…―

―ハッキリ言って、醜い争いの渦中であり、初めの一歩で如何にして―
 ―この集団を抜けられるか…この時点でも勝敗が大きく別れるのだ―



マリオ「…」


  ―サイドミラーではなく、前方を見据える、"やっぱり"居た…―


―ある意味で予想通り、"壁"は…"超えるべき者"は
               ルイージの前を独走するッ!―
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/06/08(日) 20:38:56.51 ID:O056mPm00

ジュゲム「会場の皆様、モニターをご覧ください!」


ピッ!


ジュゲム「えー、現在の上位5位ですがトップは…
     マリオ選手!マリオ選手です!続いてキャサリン選手の機体と
     ワルイージ選手の機体です、丁度並行して走行しておりますが
     僅かにキャサリン選手がリードしております!」


ジュゲム「そして4位は何と以外ッ!!キノピオ選手だァー!」




クリボー「おおぅ!やるじゃねーッスか!」

ノコノコ「ふむ、彼の機体は確か、極限まで邪魔なパーツを取っ払って
     加速性を高めた物でしたね…」

クリボー「あーでも、それって結構ヤバイんじゃね?
      重量が無い分、カーブとか減速しなきゃ事故っちまうかも
     それに、カロンみたいにスッカスッカな骨マシーンなんて
     他の選手に追突でもされたら…なぁ?」







テレサ「フッ!音速の貴公子を極める為には必要な犠牲よ!奴もそれを
    承知した上で奔るのだからな!
    我等は奴の生還を黙って見届ける、ただソレだけよッ!」

   (はわわわ、!た、確かに加速性を高める為には多少の危険は
    あるってキノピオさんも言ってましたけど…
    『僕は絶対に大丈夫だ』っていってました!
    信じましょう!…私達にできるのはそれだけです!)




クリボー「おめぇは一体、何処の味方なんだよ…」(リア充もげろ!)


ノコノコ「愛の力ですなぁ」しみじみ



ジュゲム「上位5名は依然変わらず速度を上げており、後続の集団から
     ますます距離を離して行きます!
     まるでキノコによるブーストでも掛かっているかの如し
     驚きの速度です!」





ピーチ「…」ギュッ

キノじい「…姫、不安なお気持ちは分かりますが今大会は
     マシンが大破するような障害物は無く
     万が一の為にも各地に医療スタッフが派遣されております」

キノじい「ご安心くだされ…」


ピーチ「はい…」


ピーチ(…)

ピーチ(キノじいはこう言っているのに…この胸騒ぎは一体?)ギュッ

137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/06/08(日) 21:04:02.83 ID:O056mPm00

―レース開幕から5分が過ぎようとしていた、僅か5分、しかし…
  時速100キロ越えで走る彼らは相当な距離を走行している事になる―



ルイージ「ん?あれは…」



―今大会は障害物がある、選手にはただそれだけを教え、具体的な内容は
一切知らせない、無いようによってはソレを逆手に取られかねないからだ
     


 ―周囲に建築物は一切無く、平坦な道が延々と続くかと思われた―



―しかし! 変化は訪れる…!

―それは【穴】だッ!


―道のど真ん中から、端っこまで幾つもの【穴】が無数に空いている―



   ―こういう時、経験が物を言うとは良く言った物だ…―
―ルイージは【穴】を見てすぐにピンと来た、大きさ、造り…それらが―
    ―あれは【何の穴】であるかすぐに悟らせたのである…―




ルイージ「やれやれ、鬼が出るか蛇が出るか…それとも土竜かな?」


   ―土竜<モグラ>…記憶を失う前の兄と何度も冒険をした…―
―そして、幾度と無く見てきた存在の内の一匹なんだろうとルイージは―
―予見する、穴の大きさ的に車輪を取られ、身動きが取れない事態は―
  ―ない筈である、唯一の心配事はただそれぐらいであった…―







マリオ(…なんだ、この【穴】は…?)


   ―弟と違い、"冒険の記憶"が無いマリオには分からない…―

―それが、何の【穴】であるか、…此処が勝負の分かれ目になるだろう―


マリオ「…単にデコボコで走行し辛い道という訳ではなさそうだな」


―そう言いつつも、速度は決して緩めない…っ!
 警戒はすれど、後ろのライバル達を前に行かせるつもりは微塵も無い―



そして…っ!

            トップは"穴の直前"までたどり着く!



ボコンッ!!


マリオ「!!」


チョロプー「ピィーーーーーー!!」

138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/06/08(日) 21:09:26.85 ID:O056mPm00
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *


     今回はここまで!










>>128 ドンキー達の出番を作りたかったので呼ばせていただきました…

>>129 >>130 ありがとうございます!

>>131 ええ、あっちも近々更新したいです

>>132 基本、ハッピーエンドが好きですから私
   (必ずハッピーで終わらせるとは言ってない)

*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/08(日) 21:21:01.67 ID:OTPLtYyWo
乙乙
すごい気になるところで毎回終わりかよ
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/09(月) 07:54:47.40 ID:aOJFddxso
おっつ
気になる引き
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/09(月) 17:16:05.38 ID:GfQdikVJo
おつー
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/22(日) 22:19:58.15 ID:ad/5/n6Go
支援
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/05(土) 19:14:00.33 ID:kUzibs+c0
ほう
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/05(土) 23:43:58.25 ID:M/WwB8MS0
支援
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/10(木) 03:51:14.34 ID:RyNhHwPs0

       ―跳びだしたのはチョロプーだった…っ!―


マリオ「ぐっ!」ギュルルルル!


 ―咄嗟の判断、ハンドルを全力で切り、車体は勢いよくスピンする―

―それによりチョロプーはマリオの顔に跳びつけず
 車体に取り付く事となるのだが…車体全体に掛かる強烈なGと遠心力―


  ―それによって、彼はすぐさま、跳ね飛ばされる結果となる―





ブウウウウゥゥゥンン!!

               ギュウウウウンンン!!!

マリオ「ちぃッ抜かされたかっ!」





―直線上に向かっていた車体の運動エネルギーは回転と共に乱れ…
    結果として後方のライバル達に機会を与えてしまったのだ!―




減速…っ! この僅かな出来事でトップは順位を2つ落とす…っ!

 キャサリン、ワルイージの順にマリオを追い抜きそして…っ!



キノピオ「…!マリオさん」

ルイージ「勝たせてもらうぜ…兄さんっ!」


 加速特化型の機体が英雄の隣に並ぶ!背後にはもう一人の英雄

キノピオ&ルイージ「「うおおおおおお!!」」


―二人は思う、英雄<マリオ>が、決して勝てないと思えた敵が…!
  最大の対戦相手が今!何の幸運か自分達の前に"堕ちて"きたと―



マリオ「…ふぅ」

マリオ「どうも勘違いしてたな
    最大のライバルはお前達四人じゃなかった」

             ―しかし…―








マリオ「俺にとってのライバルとは他でもない"俺"だったな…

            俺の…俺の"慢心"こそが最大の敵だ…っ!」





これは断じて幸運などでは無い…眠れる獅子が目覚める瞬間だったのだ
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/10(木) 03:54:24.48 ID:SOBUNqiAO
お久
私情で書けなかったんか?
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/10(木) 04:06:21.43 ID:QVWMo7zgo
熱い、熱いぞ!
マリオ目覚めたかー
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/10(木) 04:19:07.10 ID:RyNhHwPs0

―穴だらけの道、当然だが先ほどのように穴にはチョロプーが潜む
  ただし、全ての穴という訳ではない、当然ながらダミーの穴もある―


マリオ「フンッ」ガッ


     ―フットペダルを踏み込み速度を上げるマリオ―
―同じくマリオに並び走行していたキノピオもフットペダルを踏み込み―
    ―両者共に機体を加速させるッ!…ルイージを除き―


マリオ「…」
キノピオ「…っ!」



―結果は…

      キノピオの圧勝であった!


 元より彼の機体は不要なパーツを全て抜き取り加速性に特化させた機
 この手のパワー比べならば彼が勝利するのは白明の理であった










…そう、これが"ただの相手"ならば、だ!―



ルイージ(キノピオ、勝ちを焦ったね…)


―遠ざかっていく二人の背を見つめるルイージはキノピオの敗北を思う―


―――
――


キノピオ「…うっ!」グンッ

マリオ「…」


  ―両者は機体の出せる可能な限りの最大加速で道を突っ切る―
―マリオとの差は一向に開いていく、キノピオが前へ、そして段々と―
―豆粒みたいな見えたトップと2位の背が大きくなってくる…しかし!―



キノピオ(…ま、まだだ!相手はマリオさんだぞ!
      此処で速度を緩めれば…きっと抜かれる!!)


彼は知っている、"スーパーマリオ"という人物が今までどれ程の奇跡を
起こしてきたのかを…

 かつて、幾度と無く自国の姫を攫った大王と戦い生還してみせた男
 かつて、"武器世界"より訪れた侵略者達を倒した男

 宇宙人タタンガの撃破、怪力ワリオからマリオランドの奪還
 ドルピック島での事件解決、ゴロツキタウンの地下に眠る"女王"討伐
 マメーリア王国の件、過去から帰れなくなった姫の救出
 …そしてダークスターの事

 例を挙げたら限りが無い…それ程の男なのだ
 "そんな男だと分かっている"だからこそキノピオは速度を緩めない

 否ッッ!緩めなかったのだ!それが敗北に繋がると気付かずに!
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/10(木) 04:49:25.75 ID:RyNhHwPs0


     ガコンッ!

キノピオ「!?」


      ―…一瞬、彼は自分の状況が飲み込めなかった―

―身体に衝撃が走り、視界がぶれる、そして感じるのは奇妙な浮遊感―

―それもその筈だ…何せ




       彼の機体は横軸に一回転しながら宙を舞ったのだから…





キノピオ「ぅぁ……
        うわああああああぁぁぁぁぁっっ!!!!」



  ―彼の機体の加速性は余分な重量を取り払った事にもよる―
 ―しかし、その分、操作性の悪い物となっており、カーブの際にも―
     ―早目にハンドルを切る必要があったのだ…―

無論、彼だってこのピーキーな機体に慣れるため練習はしていた
 だが彼は"マリオ"というあまりにも大きな存在のプレッシャーに負けた
速度を緩める事なく、突き進み彼の車輪、車体は"穴の上"を通過した


キノピオもマリオもチョロプーの事を危惧し、可能な限り穴を避けていた

もう一度言うが、キノピオの機体はかなりピーキーな性能
 加速すればするほど、ハンドルを切るタイミングはズレる…
穴の真上を通過していると気付かなくなるほどに…


英雄は素人にはまず不可能な加速をしつつ、穴を見事に避け続け
同じくキノピオもそれを実行してはいた、だが…焦りのあまり彼は
操縦ミスを犯し、よりにもよってチョロプーの潜む穴の上を通った

もしも、これが並みの速度で走る機体ならば、飛び跳ねたチョロプーは
キノピオの顔にでも張り付く程度だっただろう…


だが、チョロプーが地表から飛び出すよりも速く
 通過しようとする加速性だ…堅い地層の岩盤を掘りながら飛び出す程の
彼等の力はそのままキノピオの車体を下から突き上げる形になり…!



キノピオ「―ああああああぁぁぁぁぁ!!」



   ガ シ ャ ァ ア ア ア  ア ア ン !



最低限の重さがあれば、宙を舞うことも無かったろうに…


そのまま横軸回転をしながらスッ飛ぶ時速数百キロの弾丸と化した機体は
トップと2位の付近に墜落、爆散…まるでトゲゾーの甲羅でも投げた様だ

キノピオは幸運にも席から跳ね飛ばされて茂みへ…


ルイージ「…さて、行くか」


遠くで起きた爆発、立ち上る黒煙を確認し、ようやくルイージは
フットペダルを踏み込み加速する…
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/10(木) 04:52:57.01 ID:RyNhHwPs0
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
 
151 :ごめん途中で書き込んだ [saga]:2014/07/10(木) 05:02:47.85 ID:RyNhHwPs0
*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
>>135
―そのどれもが、過去に行われたレースのように機体が大破するような―
―過酷な物ではない、従って【選手の安全は絶対に保障された大会】だ―

>安全な大会とは一体なんだったのか…



    本当に僅かばかりですが、今回はここまで

最近ようやく仕事の方が落ち着き始めました…ちょっと忙しい期間に入り

 他のスレを一つだけ進行させるのが限界でした…



  最後に支援してくださった方々、感謝いたします


*   *  *  *  *  *  *  *  *  *   *
>>146 はい、上記でも書きましたが
   空いた時間は別のスレで使ってました、待っていて下さったのに
   申し訳ありません…

>>147 "記憶"は目覚めてません、戦士としての直感的なモノですかね
  長い付き合いだから、キノピオが臆病で、だけど誰よりも勝ちたい
  意思があるのを知ってるから、この策に出たって感じですね
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/10(木) 06:02:10.26 ID:7yn4y6Jq0
更新来てたやったー。乙です
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/10(木) 06:41:55.67 ID:LdqMIO8cO
更新が来るなんてヒャーホゥ!だぜ。乙
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/10(木) 06:52:26.70 ID:QVWMo7zgo
ついにルイージが前に出るかっ!

乙です
リアルと体調だいじにー
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/10(木) 09:07:06.20 ID:PdGGOpK40
>…まるでトゲゾーの甲羅でも投げた様だ

なんか笑えたwww
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/10(木) 09:11:28.78 ID:rpsrv+7bO
おお更新来てたか
相変わらず面白いな乙
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/10(木) 23:35:30.49 ID:7yn4y6Jq0
そういえばキノピオさん主人公おめでとう
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/11(金) 07:12:13.65 ID:/uj2PW3AO
ナレーションがなんかバキっぽい

スレを同時進行で進めるのは大変だと思うよ…
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/15(火) 07:27:22.66 ID:cPsk2Rh60
面白い作品に出会えた
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/15(火) 20:59:12.25 ID:9AIYZOZ50
追いついた。乙
他作品の方も読んでいたからびっくりした……けど、地の文の書き方を見て妙に納得がいった。
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/16(水) 19:24:36.67 ID:Mk61Htq90

【会場・観客席】






     ガ シ ャ ァ ア ア ア  ア ア ン !





ピーチ「じい!早く救護班を!」ガタッ

キノじい「ひ、姫!落ち着いてください」

ピーチ「あのような光景を見たのです、落ち着いてなどいられません!」

キノじい「ただいま、救護班が向かっておられますじゃ!」



ピーチ「…っ」

キノじい「…お気持ちは痛いほど分かります
     今大会は参加者の安全を考えておりました…
     ですが、あれは我々の予想を上回る異例の事態だったのです」


ピーチ「…ごめんなさい」


キノじい「…謝るのはこのじいの方です…」

ピーチ「…」

ピーチ(マリオ…どうかご無事で…)








ジュゲム「あーっと!?キノピオ選手の機体が大破、炎上したァーッ!」



テレサ「隣国の遣い!?」
   (キノピオさん!?)


クリボー「うおぉっ!?リア充爆発しろとは思ってたけど
     こんなんアリかよ!?」オロオロ

ノコノコ「二人とも落ち着きなさい、キノピオ君なら茂みに落ちただろう
     死んではいませんよ」

クリボー「いや、そうだけどよ!気の合うダチ公が
     あんな事になってんスよ!落ち着けってのは無理だってっ!」




  ノコノコ「此処で私達が慌てた所で何か事態が変わりますか?」



クリボー「ぐっ、それ言われちゃ、ぐぅの音も出ないッス…」





テレサ「約束されし時の運は…自らの手で掴み、変え行く物なり」
   (…だったら"行きましょう"、私達が事態を変える為に…)
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/16(水) 19:40:31.50 ID:Mk61Htq90


クリボー「へっ?」

ノコノコ「テレサ君?」







テレサ「此処で大いなる時を無駄にして何となる?
    口論に時を欠くなら、戦友の下へ駆けつけるのが道理だろう?」

  訳(ノコノコ先輩の言う通り、此処で慌ててても何も変わりません
    なら助けに行きましょうよっ!
    クリボー先輩だってなんだかんだでキノピオさんとお友達でしょ
    お喋りしてる暇があるなら、私達がどうにかしましょうよっ!)





ノコノコ「…やれやれ、テレサ君、君は強い女性ですね」

クリボー「確かにそりゃあ、そうだけどよォ
     どうすりゃ良いんだよ…
     こっからかなり距離あんぞ?車でもあれば話は変わっけど…」




















       ヨッシー「お困りのようですねぇ?」ヌッ






クリボー「ギャアアアアアアア!?!?出たああああぁ!?」

テレサ「しょ!?食人蜥蜴ッ!?」
   (ヨ、ヨッシーさん!?いやああぁぁぁっ!卵投げないでぇ!?)



ノコノコ「あっ、どうもヨッシーさん」ペコリッ

ヨッシー「やぁ、ノコノコさん
     この間はカメカメハーブティーのギフトを送ってもらって
     ありがとうございますね」



クリボー「ゼェ…ゼェ… と、突然出てこないでくださいよォ〜
     心臓に悪いッスから…」


テレサ「わ、我等を驚愕させようとは新緑の鱗を持つ竜よ…」
   (そ、そうですよヨッシーさぁん…)
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/16(水) 20:17:40.58 ID:Mk61Htq90

クリボー「つーか、あんた等なんか妙に親しげじゃないッスか?」


ノコノコ「ああ、私達はよく文通してますからね」

ヨッシー「ええ、ノコノコさんからはクッキーに合う茶葉を
     頂いてますね、代わりに此方からお菓子や果物を送りますが」

クリボー「えっ?なにその、裏話的な話、初耳なんスけど?」


ノコノコ「まぁ、仕事と関係ないプライベートな話ですし」


テレサ「貴公ッ!何の目論見あって我等に接触したッ!」
   (あのう…私達に何か御用でしょうか?)オドオド



ヨッシー「移動手段が欲しいと言ってましたね?
           よければ私のカートをお貸ししますよ?」


クリボー「えっ、マジで!?」

ヨッシー「はいっ!…本当は私も参加して賞金で世界食べ歩き旅行に
     行こうと思ってましたが」


ヨッシー「この大会は大事な大会ですからね…地味なルイージさん含め
     その他の人に華を持たせようと辞退したんですよ」


ノコノコ「つまり、調整したカートがあるものの、それは手持ち沙汰に
     なっているということですかな?」

ヨッシー「ええ、クリボー君達に特別に貸してあげます!
      ただ、その代わり…」




    ワリオ「オイ、どうだ!売り上げは上がったか?」




ヨッシー「…ウチの商品を大量に買ってくれませんかね?」

ノコノコ「…あー、そういう事ですか」


ヨッシー「フルーツジュースの売り上げが良すぎるもので
     こうして屋台から観客席まで立ち歩きで販売に来てるんですよ
     私のカートをお貸しするので売り上げ向上にご協力を」



クリボー「どんだけ買えばいいんスか?」



ヨッシー「えー、ざっと100名様分買っていただければ…」



クリボー「ちょっ…!」
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga]:2014/07/16(水) 20:36:41.30 ID:Mk61Htq90

ヨッシー「確かにアレな交渉だとは思いますよ?
     でも、それだけ払えば私のカートは"無期限"、しかも壊しても
     修理費その他の請求は一切しません」

ヨッシー「まぁ…新車を購入するような物と思っていただければ…」



ノコノコ「…はぁ、分かりました」


ノコノコ「ただし、クレジットでお願いしますよ?」


ヨッシー「…良いんですね?」


ノコノコ「私も、キノピオ君…友達の安否が心配ですからね」ニコ



テレサ「同士よ!」
   (ノコノコ先輩…)

クリボー「…あんた、漢だよ」



―――
――




ヨッシー「此方になります」



  -ヨッシーに案内されついて来たテレサ、クリボー、ノコノコは-
    -友達の下へ行こうとヨッシーのカートを受け取ります…-
 -本来、レース大会に参加する予定だった為、それは会場に納車され-
      -いつでも発進可能な状態になっていました…-




-ヨッシーの卵を連想させる白と緑の水玉模様…ガッチリとした
  やや大型の機体、四輪駆動で見るからにパワー重視といったカート-


-キノピオのカートが加速性に優れた機体なら、これは急斜面の山道
  車輪を取られやすい湿地帯や浜辺の走行に特化したタイプだろう-



クリボー「おおっ!?かっけー!!」


テレサ&ノコノコ「「えっ?」」



-緑と白の水玉模様…お世辞にもお洒落なデザインとは言えない
            どちらかといえばお茶目なデザインである-


ヨッシー「さっすが、クリボー君、センスが分かりますね〜」




ノコノコ「…あー、とりあえず行きましょうか?」

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