幼馴染「10年後の8月に・・・」

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97 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/05(水) 17:42:10.61 ID:Ej4PMLHO0
追いついた
期待
98 :壱です [saga]:2014/03/12(水) 18:28:39.14 ID:ZMOrz5VB0
-----商店街入り口

男「流石に賑わってるな」

幼「お祭りって感じですね♪」

友「おぉ...浴衣の美女発見!!」

幼友「....」ドカッ

友「痛い!なんで殴るの!?」

幼友「べっつにぃ〜〜?」

幼「フフッ」

そんな感じで祭り会場に来た四人組。
この頃は毎年四人でここに来てたなぁ。
こうやって幼と並んで友と幼友のケンカを眺めて。
...懐かしいなぁ。

幼「どうしたんですか?男君?」

男「いや...夏が始まるなぁって思ってな」

幼「そうですね。毎年このお祭りが夏休みの始まりの合図って
感じがしますね」

幼「そしてきっと男君は来年も、再来年も、これからずぅ〜〜と
同じことを思うんでしょうね」

そう言って幼はニッコリと微笑んだ。
来年も再来年も...そしてその先もずっと...
そんな未来を手に入れよう。

男「...きっとそうだな、来年も絶対四人で来ような」ギュッ‥

幼「わわっ!男君?」

幼はいきなり抱きしめられてびっくりしていた。

男「よしっ!!充電完了!」パッ

幼「あっ...」

男「今年の夏は死ぬほど遊ぶぞぉぉ!!」

幼「...はいっ♪」クスッ

友「よっしゃーー!!まずは食い物じゃァァ!!」

幼友「ちょ、二人共ハズいから大声ださないでよ」

99 :壱です [sage]:2014/03/12(水) 18:29:40.26 ID:ZMOrz5VB0
これからは名前入りで書き込みます
よろしくお願いします。
100 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/12(水) 18:48:27.62 ID:0kNxzH3ro
鳥つけろよ
101 :壱です [saga]:2014/03/12(水) 21:49:06.50 ID:ZMOrz5VB0
すみません
鳥ってなんすか?
102 : ◆AU/OjWxByc [sage]:2014/03/12(水) 21:52:32.69 ID:0gFUgJiAO
名前欄に半角シャープ#の後適当な文字列
103 : ◆qyIJ7P2BqmMv [sage]:2014/03/12(水) 21:54:25.89 ID:Pfbtvx19o
鳥、もしくは、酉、トリとは、『1人用トリップ』の略で、名前欄に#+ランダムな英数字を挿入することで表示されるものです。
ランダムな英数字は基本的に入力者しかわからないため、成りすましや荒し対策になります。

ちなみに私の名前欄には#ochuushakiraidayou999と入力されています。
104 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/03/12(水) 22:00:20.89 ID:ZMOrz5VB0
こんな感じっすか?
105 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/03/12(水) 22:01:41.59 ID:ZMOrz5VB0
おぉ、ちゃんとできてた
次からこれでいくんでよろしくお願いします
106 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/03/15(土) 21:50:07.49 ID:ECI9OXR70

男「けど昼飯食ったばっかで腹あんまし減ってねーんだよなぁ」

幼「確かにそうですね」

友「じゃあテキトーに周るか?」

幼友「あたしもそれでいいわよ」

男「よし。幼、何かしたい事はあるか?」

幼「私ですか?ん〜...急に言われてもすぐには出てこないですね」

幼友「じゃあ無難に金魚すくいとか?」

友「お前去年の祭りで獲った金魚は?」

幼友「まだ生きてるよ〜。てゆーか成長が止まらなくてヤバイ」

幼「この間見ましたけどかなり大きくなってますよね」

男「金魚すくいの金魚ってすぐ死ぬとか言われてるけど、なかなか頑丈な奴もいるよな」

友「お前も去年とってなかった?」

男「そうだっけか?」

幼「そうですよ♪私が獲って欲しいって言ったら、すぐに獲ってくれたじゃないですか」

あぁ...なんか覚えてんな。あの時の幼、めっちゃ嬉しそうな顔してたな。
で、確かその金魚って庭の池に放して...次の日猫が...
...やめよう。男は過去を振り返るもんじゃねぇ。
なんで目が前についてるか知ってるか?それはな前に進んで行くためさっ!!(キリッ!
...何言ってんの俺。

幼友「そうそう。男って金魚すくいとか射的とか屋台の遊びとか無駄にうまいよね」

友「輪投げとか、缶落としとか、クジ運も強いよなぁ」

そうだったんだ。やるなぁ10年前の俺。
屋台なんてホントに久しぶりだなぁ...

男「おっしゃ。とりあえずブラブラするか」
107 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/03/19(水) 15:03:28.35 ID:jhJANwPM0
男「つーか人多いいな」

幼「お祭りですからね〜」

幼友「あ、りんご飴だ」

友「相変わらず屋台はたけーなうぉい」

男「でも買っちまうんだよなー」

幼「おいしそうです」

男「食べるか?」

幼「でも他にもいろいろ食べたいんですよ」

男「...?食えばよくね?金がねーのか?奢ってやろーか?」

幼「いえ、お金はあるんですけど...」

幼友「女の子にはいろいろあんのよ。察しなさいよ」

友「あぁ、ダイエット?」

幼友「あんたってホントデリカシーないよね。死ねばいいのに」

友「すごい言われよう!?」

男「幼、だったら俺と半分ずつ食べるか?」

幼「え?」

男「要するに食い過ぎなきゃいいんだろ?じゃあ半分ずつ食えば二種類食える。お金も半分で済むし効率的だ」

幼「でも...なんか悪い気が..あっ」

スイマセーン!!リンゴアメイッコクダサーイ!
アイヨ-!マイドアリ-!

男「ほら食おうぜ」

幼「...ありがとう///」

友「なるほど。ああすればモテるのか」

幼友「あんたじゃ無理よ。もとが駄目だもん」

友「うそん」

108 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/04/03(木) 13:37:20.54 ID:RB+/PiV80
まだかなー
109 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/04/12(土) 21:03:39.54 ID:CzIhVEj90
男「...なんかいいな、この感じ」

道にはズラ〜っと屋台が並ぶ。
途中にはお囃子を演奏している小さい舞台が設置されていた。
締太鼓や横笛から奏でられる日本独特の音。

友「わかるわー。何かお祭りって感じするべ」

幼友「お祭り以外じゃなかなか聞く機会もないしね」

男「そういや幼友、太鼓はいいのか?」

幼友「今日は大丈夫だよー。あたしが出るのは最終日だけ」

幼友と友の二人は近所で太鼓を習っている。
俺も子供の時は通っていたが何故か太鼓から尺八にジョブチェンジ。中学に入ってからはそれもやめてしまった。

幼「楽しみです。絶対男君と見に行きます!」

幼友「あはは...ちょっとはずかしいんだよね〜」

幼「そんなこと無いですよ!いつもカッコいいなぁーって思ってみてます!」

男「確かにカッコいいな。お祭り女って感じで」

幼友「え〜?それって褒めてんのかな〜?」

男「褒めてる褒めてる、ちょーカッコいい」

幼友「クスッ...二人共ありがと」

友「俺も俺も!!俺も太鼓出るよ!!」

「「.........」」

友「あるぇーーー?」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/23(水) 08:33:33.14 ID:U3NS1FLh0
おつん
111 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/04/23(水) 22:47:18.85 ID:pwmSWLzC0
幼友「あ!射的はっけーん!」

友「おっしゃ、スナイパー友と呼ばれた俺の実力を見せてやるぜ!」

幼「男君!やってみましょう!」

男「そーだなー、久しぶりにやってみっか」

友「おっちゃん!500円で10発!」

おっちゃん1「はいよ」コトッ

幼友「あたしは300円5発でいいかなー」

幼「じゃあ私もそれでお願いします」

友「男はー?」

男「俺も3発でいい」

112 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/04/23(水) 22:59:34.11 ID:pwmSWLzC0
友「いくぜ!!」カチャ..パン

友が撃ったコルク弾はライターに命中したが、倒れただけで獲得とはならなかった。

幼友「あはははっ!ダッサー!」

友「うっせ!だが感覚は今ので大体掴んだぜ!」

ーーー3分後

友「....」

男「で、結局ライターに執着してなんも取れなかったと」

友「...」

幼友「私達は結構お菓子とかとったわよ?」

幼「なんだか変な蛙のおもちゃがとれました」

男「何ていうかお前...残念だな」

友「うるせーよ!!じゃあお前やってみ!?あんなん取れねーよ絶対!!」

幼「そういえば男君まだやってないんですね」

幼友「まぁあんたの弾込めしてあげてたからね...」

幼「男君!!がんばってください」

男「はいよ」

113 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/04/23(水) 23:19:01.62 ID:pwmSWLzC0
男「さてと...」カチャ

射的で大切な事は2つ、それは銃の射線角度と距離である。
まず射線角度だが基本的に獲物の斜め下から対角線を狙うこと、そして距離は近づけ過ぎないこと。
よく腕を限界まで伸ばして獲物に銃口を近づける人を多く見かけるが、実は近づけ過ぎると威力が落ちてしまう事がある。
かといって遠すぎると豆鉄砲状態になってしまうので注意が必要だ。
この辺りのさじ加減はやっていくうちに分かるはずである。
ソースは的屋のにーちゃん。その昔、ライターが欲しくて頑張ってたら教えてくれた。
今でもそのライターは愛用してる。

男(...ここだな)

男「One shot One kill」

男のコルク銃から放たれた直径約1cm程のコルク弾は、ライターの右上の隅に吸い込まれる様に着弾した。
下から抉るような衝撃を受けたライターは...
要するに簡単にとれました(笑)
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/28(月) 17:08:01.89 ID:f+cInDzA0
支援
115 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/05/10(土) 22:06:52.66 ID:aJ9Yi8cW0

結局5発でライター2個とオリオンのミニコーララムネをゲットした。

男「まぁこんなもんか」

幼「さすが男君です!すごいです!」

幼友「ホントにすごいわね。それに比べて...」

友「....」

男「....ひとつやろうか?」ヒョイ

友「うるせー!同情すんな!」パシッ!

幼友「でも貰うんだ..」

116 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/05/10(土) 22:07:42.54 ID:aJ9Yi8cW0
ーーーーーーーーーー

友「っと、もうこんな時間か」

幼友「結構いろいろ遊んでたからね〜」

もう日は傾き、空は夕焼けに包まれていた。
それにもかかわらずまるで空に反発するかのように祭りの熱気にあてられ、人々は喧々囂々と騒ぎたっている。
しかし窮屈な都会の喧騒と違いどこか心地いい、温かい気持ちになってくる。

友「今日はこの辺りでお開きにするか」

幼友「そうね。どうせ初日は七時で終わりだし」

男「明日はどうすんだ?」

幼「あっ、明日はお母さんのお手伝いをしないといけないので遊べません」

友「そっか。じゃあ幼友と一緒に見に行くよ」

幼「わは〜、待ってますね〜」

男「おい待て俺は?」

友「え?多分お前明日忙しいよ?」

男「は?一日暇だけど?幼も居ないみたいだし」

友「まぁ暇そうだったら誘うわ、じゃーな!」

男「おいちょっ..」
117 : ◆P8G.IC5UqUBR [sage]:2014/05/10(土) 22:09:38.54 ID:aJ9Yi8cW0
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
マジで忙しかったんス
許してくださいorz
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/10(土) 23:08:42.11 ID:O2o/0Z+uo
完結してくれればゆっくりでもいいさ
119 : ◆P8G.IC5UqUBR [sage]:2014/05/10(土) 23:41:53.21 ID:aJ9Yi8cW0
>>118
完結は絶対しますごめんなさい
書きたいこと一杯あるのにそこに行くまでが大変なんスごめんなさい
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/11(日) 04:09:37.05 ID:PiWEvhWSo
謝りすぎwwww

完結するまでいくらでも待つから頑張れ
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/11(日) 11:55:01.09 ID:jS/+HF5io

無理はせずに頑張ればいいさ
122 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/05/12(月) 20:04:14.25 ID:J0SH7FYM0
ーーーーーーーーーー

男「こういう事かよ...」

お祭り2日目。
俺は頭にタオル、腰に前掛けをした出で立ちで焼きそばを焼いていた。

???「おらぁ男!ちゃっちゃと焼きそば10パック詰めろや!お客さんが待ってんだろーがぁ!」

男「やってるよやってる!ちょーやってるからね!?もういっぱいいっぱいなんだよ!てかあんたも手伝えや!」

幼「はぅ...やっぱり私も男君のお手伝いしたいです...」

幼母「幼ちゃんはお会計だけやってくれればいいからね〜。あっちはあそこの下僕に任せておけばいいから♪...おい奴隷、とっととしろ」

男「なんかランク下がってねぇ!?」

あぁ...どうしてこうなった...
123 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/05/12(月) 20:20:37.89 ID:J0SH7FYM0
事の発端は今日の朝。
俺は昨日買った冷コーを飲みながらいつも通りに朝食を摂っていた。
ほのぼのしているな〜っと思っていた矢先に玄関のチャイムが鳴り響く。
最初は郵便かと思ったのだが、玄関からただならぬ殺気を感じ取った俺はスルーを決め込んだ。...なんかイヤな予感がする。主に俺の生命に関して...
しばらくやり過ごすと殺気はなくなり、ひと安心した俺は冷コーをおかわりしようと席を立つ。
と、その瞬間に開けっ放しにしていた庭へと続く窓から棒状の何かが居間に突っ込んできて、先程まで俺が座っていた場所に突き刺さった。
....な..薙刀が飛んできただと..?

飛んできた元に目を向けると、そこにはニタッと笑う般若が....

そんでもって今に至る。

男「てか殺気消して薙刀投げるの本気でやめて!?ガチで死ぬから!」

幼母「幼ちゃんに纏わり付く害獣を駆逐しないといけねぇだろ?」

え?何言ってんだこの人?駆逐ってなんだよ、夕立かよ。なに?4連装発射管の九三式魚雷でも搭載してんの?
こえぇよ、あと怖い。

幼「男君!焼きそばもう3個追加でお願いします!」

男「ちょまっ!誰か!誰かたすけてぇ!!」

幼母「あー、ビールうまうま」グビグビ

男「あんたは働けぇ!!!」
124 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/05/12(月) 20:29:56.51 ID:J0SH7FYM0
友「おぉ、やっぱり思った通りだったな」

幼友「なんか大変そうね」

幼「あ!友君に幼友ちゃん!いらっしゃいませ♪」

幼友「はろはろ〜。遊びにきたわよ〜」

幼「男君の作った焼きそば美味しいですよ!」

幼友「ホントに美味しそうね。...てか男死にそうだけど」

友「おーい男ー?大丈夫かよ」

男「」ギロリ

友「ひぃ...!?..え?ちょまっ..何でこっち来んの!?おい!何で腕つかむの!?何で関節極めるの!?」

男「....手伝うか?」

友「いや、俺はt男「手伝うか?」

友「だからなんで関せt男「手伝うか?」友「Sir,yes,sir」

125 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/05/12(月) 20:41:00.72 ID:J0SH7FYM0
男「おい友ぉ!野菜と肉は炒め終わったかぁ!?」

友「こっちは準備OKだぜ!もう麺の野郎をぶち込んでやろうかぁ!!」

男「All right!水入れ忘れんじゃねーぞ!?」

友「分かってるゼ兄弟!」

幼友「男!焼きそば2つ!」

男「ぴょーーーーxyくいfwpcqぁ;1・。、¥」

幼「男君が壊れてます..」

幼母「ふぃ〜飲んだ飲んだ。おう下僕共、しっかり働いてっか?」

男「ご覧の通りだぜチキショー!ちょっ友ぉ!ソース薄いぞ!何やってんの!てかどこ行ってたんだこのクソ忙しい時にぃ!」

幼母「んぁ?ちょっと顔出しにな。てかそのキャラうざいキモいクサイ」

男「クサくはないですぅーー!ソースの香ばしいかおりでs..あぁストップごめんなさい包丁置いてください」
126 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/05/12(月) 20:59:53.09 ID:J0SH7FYM0
ーーーーーーーー

幼母「おっし、今日はもう店終いだ!全員お疲れ!」

友「...やっと..終わった...」ゼ-ヒューゼーヒュー

男「...」バタッ

幼「わわわっ男君!?」

幼友「男は一日働きっぱなしだったみたいだからねー」

幼母「ったくだらしねーなぁー。そんなことより幼友ちゃんとモブ、こっち来い」

幼友「はーい?」

モブ「ねぇ俺今日頑張ったよね?ね?」

幼友「はいはい分かったから寄らないで、暑苦しいのよ」

モブ「うそやん」

幼母「ほれ二人共、小遣いくれてやる。これでなんか遊んでこい」

幼友「え!?いいんですか!?」

幼母「今日は二人共しっかり働いてくれたんだ。助かったぞ、二人共」ニコッ

幼友「なんかかっこいい」キュン

友「な、なんという破壊力!普段は厳しい土方系ねぇちゃんのデレたニコッ...くぅーーー!ごちそうさまです!!」

幼友「幼のお母さんってめっちゃ若いですよね。20代って言っても通るんじゃないですか?」

幼母「やだねぇ、流石に無理があるよ。でも嬉しい事言ってくれるね幼友ちゃん。よしっ、みんな付いてこい!かき氷おごってやる!」

友「うっす!ゴチになりますっ!」

幼「あの...男君が...」

幼母「んー?じゃああそこで寝かせてあげようか」

幼「あそこってゴミ捨て場じゃ...」

友「おら男、起きなきゃ捨てられるぞ」ゲシゲシ

男「グーー..グーー...」

幼友「爆睡してるわね」

幼母「ったくコイツは。あそこの神社のベンチにコイツ寝かせて来るからちょっと待ってろ」ヒョイ

友「Wow、めっちゃ力持ち」



127 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/05/12(月) 21:13:03.90 ID:J0SH7FYM0
男「ん...んぁ?俺寝ちまったのか」

目が覚めると神社の境内のベンチで一人で横になっていた。
この神社には見覚えがある。いつも幼と一緒に寄っていた神社だ。
そして今横になっているベンチは...

男「...間違いねぇ、あの写真のベンチだ。今でもハッキリ覚えてる」

あの日、10年前の世界にタイムスリップする直前、自室のパソコンに映し出された一枚の写真。
その写真に写っていたベンチと全く同じ。俺達に馴染みの深いベンチだ。

男「そういえばやけに静かだな」

境内は驚くほど静まり返っていた。セミの声も聞こえなければ、すぐ近くで演奏されているはずの祭囃子の音も聞こえない。

男「....みんなはどこにいるんだ?.....!?」

男が見つめる視線の先。そこには小さな祠が立っている。

男「....何か..何かいる..!」

何かの気配を感じ、ゆっくりと近づく。
その祠には文字が書いてあった。

男「.............稲荷大明神か」

128 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/05/12(月) 21:16:17.24 ID:J0SH7FYM0
まだ狐の性別考えてなかった
どっちがいいとか要望ありますか?
多数決にしようと思ってるんですが...いいですか?
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/12(月) 22:39:57.83 ID:3qXMv/FS0
どちらでもー
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/12(月) 23:29:14.29 ID:osRQh5a1o
なんとなくおっさんで
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/12(月) 23:44:05.23 ID:ButBLadFo
いいと思う
なんとなくお兄さんで
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/13(火) 15:16:58.86 ID:M1bbjXTz0
てす
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/13(火) 17:23:49.47 ID:nxsRh2UEo
いや、生意気なメスのキツネがいいな!


つまり>>1が書きやすいキャラならなんでもいいな
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/13(火) 20:52:29.36 ID:yBoM2U4pO
おっさん案外ありだな
135 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/05/13(火) 23:35:27.64 ID:RyEcK6h10
男「....」

その祠にじっと目を向け、かすかな気配を感じ取る。
...何かの気配がする。

そっと手を伸ばし、祠に触れる。しかし表面がボロボロに箚さくれていたせいで指を切ってしまった。

男「痛っ...くねーか」

指を少し切った程度ではなんともない。少し血が出てしまったが放っておいて大丈夫だろう。

しかし男が祠から手を引く時、血が一滴だけ祠に垂れてしまった。
その時だった。

バァン!!

扉が勢いよく開き、中から何かが飛び出てきた。

男「うぉっ!?」

驚いたのもつかの間、飛び出してきた物体はそのまま男の頭に思いっきりぶつかった。

男「んがっ!!」ゴンッ!!

鈍い音が響き、意識が遠くなる。
薄れゆく視界の中、ハッキリと見えたその姿は...

男「....尻尾が9本の...狐..?」..バタッ
136 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/05/14(水) 00:28:57.90 ID:iIPF7NzL0
ーーーーーーーーーー

男「....ん..はっ!!」

目が覚めるとそこは先ほどと変わりない神社の境内だった。
しかしセミはまるで高2男子が女子の居る教室で大きめの声で友達と雑談するかのような激しい自己主張を行い、祭囃子は軽やかなリズムを奏でていた。
そして一番違うのは俺の寝具。
確かにベンチの上に横になっているのだが、頭の後ろにはしっとりと柔らかい感触、眼前に広がるのは控えめながらもその存在を主張する山2つ。
ほのかに汗の匂いを感じるこの距離...間違いない、膝枕だ。

幼「あ!おはようございます」

男「...おう。悪いな、何か知らんうちに爆睡してたみたいで」

幼「大丈夫ですよ〜。男君、とても気持ちよさそうに寝ていましたね♪」クスッ

男「完璧に過労だ。超ブラック屋台だったぞあそこ。むしろブラック過ぎて眠気冷めるレベル」

幼「でも焼きそば焼いてる男君、かっこよかったですよ?」

男「...まぁ幼がそう言うならいいか」

フッと一息をつき、あることに気がついた。

男「そういやみんなは?」

幼「かき氷を買いに行ってます。お母さんがみんなに奢るって言ってました」

男「...俺の分ちゃんとあるかな?」

幼「友君が居るので大丈夫ですよ」クスッ

そして俺はこの時、幼と話をしているせいで気が付かなかった。
思いっきり個人が特定できるほどの殺気を漂わせている鬼神(幼母)に...


137 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/05/14(水) 00:33:56.99 ID:iIPF7NzL0
おっさんが一歩リードしています。
>>1に狐娘を書かせたい人はがんばって下さいwww

あとコメントって結構励みになります(感謝)
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/14(水) 18:27:13.77 ID:C0U92MVno
現在
おっさん…二票
お兄さん・生意気なメス…一票

俺はあえてお兄さんに一票
あと乙です
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/14(水) 20:46:30.56 ID:M2iS4Jq60
おばさんに一票
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/16(金) 07:22:28.93 ID:PTOUVJwNo
じゃあ俺もおばさん
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/16(金) 08:46:52.21 ID:77zh0EX10
おいおい
ここは狐っ娘一択だろーが

142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/17(土) 21:31:37.24 ID:U8uuPiiRo
なら狐っ娘
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/19(月) 09:14:13.53 ID:kB+IlY57o
間をとって男の娘が公正だと思います
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/22(木) 08:12:15.25 ID:ap/Go5pIo
他は否定しませんが、男の娘は単純に気持ち悪いです。
145 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/06/02(月) 22:13:38.30 ID:sbXawIfA0
幼母「てめぇ...くたばったかと思ったら何してやがんだオラ」

背後から凍りつくような声色が聞こえ、先程までのほのぼのとした空気を一気に消し飛んだ。

幼「あ、お母さん。おかえりなさい」

幼母「ただいま幼ちゃん♪」ニコッ

男(ヤバイヤバイヤヴァイ!!)ガバッ!

幼「男君?どうかしたんですか?まだ横になっていてもいいですよ?」

なんでこの子気づかないの?バカなの?天然なの?

幼母「....まぁ今日は許してやる。とっととかき氷食え」

男「あざっす!いただきますっ!」

幼友「ただいまーっと。お、男起きたんだ」

友「うぃー、かき氷買ってきたぞー」

幼「わー!!美味しそうです!」

友「おうお前ら、何味がいい?」

男「ブルーハワイ」

幼「イチゴがいいです」
146 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/06/02(月) 22:14:14.28 ID:sbXawIfA0
幼「んーー♪おぃひぃでふ♪」シャリシャリ

男「ん...うまい。すげー久しぶりに食った」

友「おぅ!?あ..頭痛ぇ...」キンキン

幼友「がっついて食べるからでしょバカ...んっ!」キンキン

友「がっついてたべr幼友「なんか言った?」ガシッ 

友「言ってないのでアイアンクローはやめて下さい!!」

男「何してんだお前ら」

幼「男君、一口どうぞ」アーン

男「んむ...じゃあ俺のもやるよ」アーン

幼「むふー、おいしいです」

友「...」

幼友「...あげないわよバカ」

友「えーー」

幼友(...だって恥ずかしいじゃない...)

147 : ◆P8G.IC5UqUBR [sage]:2014/06/02(月) 22:16:32.25 ID:sbXawIfA0
狐候補バラバラ過ぎだろwww
とりあえずこの候補の中から独断と偏見で選びますかな
148 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/06/12(木) 00:15:44.86 ID:7WfNBvqE0
友「っと、そろそろ明日の打ち合わせの時間だな」

幼友「もうそんな時間?じゃあうちとコイツはもう行くね」

幼「太鼓のお話ですか?」

幼友「うん。搬入とか開始時間とか色々ね」

友「んじゃ、そゆことで」

男「おう、がんばれよ」

幼友「あっ、忘れるとこだった。男って明日の朝へーき?」

男「あ?どゆこと?」

友「そういや男に明日の朝うちの太鼓搬入手伝ってほしいって師匠が言ってたな」

男「朝か...何時くらい?」

友「多分8時くらいだと思うけど。今日の打ち合わせで詳しくわかる」

男「そっか、師匠には世話んなってたしな〜。幼、行ってもいいか?」

幼「勿論ですよ♪お祭りはお昼からですし」

男「サンキュ、じゃあとりあえずOKって師匠に言っといて」

友「分かった、マジ助かるわ」
149 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/06/12(木) 00:16:18.89 ID:7WfNBvqE0
幼母「じゃああたしらも帰るか」

幼「はい♪男君、行きましょう?」

本来ならここで華麗にgo to homeを決めているところだがそうもいかない事態が発生していた。
友と幼友が帰った途端、境内のどこからか違和感を感じる。

男「あ〜悪い、ちょっと寄るトコあるから先帰っててくれ」

幼「用事ですか?じゃあここで待ってますけど...」

男「いや、幼も今日は疲れたろ。早く帰ってゆっくり休め」

そう言うと幼はキョトンとしていたが幼母は何かを感じ取ったようだ。

幼母「...じゃあ先に帰るぞ。行こっか幼ちゃん」

幼「え...でも」

幼母「大丈夫大丈夫。おい男、用事が終わったら家に来い。晩飯くれてやる」

男「あいよ。ありがたく頂きますかな」

幼「じゃあまたあとで♪」

男「おう」
150 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/06/12(木) 00:17:10.99 ID:7WfNBvqE0
二人に別れを告げると、幼母が去り際に耳打ちをしてきた。

幼母「...気配が一匹、お前に関係あんのか?」

武道を習得していると五感が強化され、なんとなく気配や殺気を感じ取る事ができるようになる。
さすが幼母、すでに俺が感じている違和感を気配として感じ取っていたようだ。
だがこの違和感の正体が何なのか分からない。ただ先程の夢に出てきたモノになにか関係があるような気がする。

男「...分かんねーけど心当たりがある」

そう言うとそれ以上は追求してこなかった。

幼母「まぁ悪い気配じゃねーから大丈夫だろ。ただ気をつけろよ」

男「....了解」
151 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/06/29(日) 23:50:42.49 ID:zVawLtUB0
男「...さてと」

二人がいなくなり、境内を静寂がつつむ。
目線は例の祠に向けたまま、ゆっくりと近づいていく。

男「...そこにいんだろ?出てこいよ」

??「...」

祠の裏からでてきたソレはとてもキレイな色をしていた。

男「...やっと見つけたぞ」

??「やっと見つけてくれたわね」

黄金に輝くその体。耳は大きく目は鋭く、何より目につく九本の尾。

狐娘「はろはろ〜。あたしの名前は狐娘。よろしくね♪」


152 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/06/29(日) 23:51:43.32 ID:zVawLtUB0
男「...」

狐娘「ありゃ?驚かないんだ?」

男「そりゃここ最近奇想天外アンビリーバボーな出来事に見舞われ続けてるからな」

狐娘「そりゃそっか。なんせ十年後から飛ばされてきたんだものねー」

そう言って狐娘と名乗る目の前の野生動物はケラケラと楽しそうに笑う。

....おいおいおいなんだよコレ!なんでキツネが喋ってんだよ!てかこいつキツネだよな?ホンドギツネだよな?
Vulpes vulpes japonicaだよな?なんで喋ってんの?動物って口を横に開く(い)の発音が出来ないんじゃないの?
驚かないわけねーだろアホが!ご自慢のポーカーフェイスだバカヤロー!ポーカのルール知らねぇけど!

狐娘「なんだ、しっかりと驚いてるじゃない。安心したわー。流石に無反応って傷つくのよねー」

...なん...だと...
コイツ心を読みやがった。俺のプライバシーが爆散したぞうぉい。

男「...てめぇ一体何者だ。今までの一連の出来事は全部てめぇの仕業か?」

狐娘「まぁまぁそんなに睨まないの。あたしはただの案内役よ」

153 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/06/29(日) 23:52:31.52 ID:zVawLtUB0
男「じゃあ案内役さんよ、とりあえず色々聞きてぇ事はあるがまずこの状態はなんだ?」

狐娘「見たまんまよ。あなたは十年前に飛ばされてきた、それ以上に何か必要かしら?」

男「当たり前だろ。なんでこんな事になってる?」

狐娘「まぁそれは順を追って説明するわ」

狐娘「まず天界には二人の神様っぽい奴がいるのよ。片方は生を司る神、もう片方は死を司る神」

男「おい、神っぽいってどーいう事だよ」

狐娘「うっさいわね、いちいちつっこまないでくれる?」

おうおう、なんだコイツ。イラッとしちゃったぞ♪

狐娘「んでもってある日、生を司る神は言いました...」

男「...」ゴクリ

狐娘「田舎を舞台にイチャイチャする幼馴染同士のラブコメが見たい!!」

男「...はい?」

あれ?なんかシリアスな感じになるはずなのにおかしいぞ?え?神様ってそういう感じなの?謎すぎだろ。

狐娘「まぁ最近奴の部屋にラブコメアニメのDVDが散乱してたしね〜」

男「神様DVD見んの!?」

狐娘「しかもこの間なんて部屋から大声で「めんまーーー!!」って叫んでたし」

男「謎発言の原因分かっちゃったよ!!」

やばいよ神様、重症だよコレ。

狐娘「それでなんやかんやあって貴方を十年前に戻して幼馴染とあなたをくっつけようと言うわけですね」

男「なんか最後適当じゃねぇ!?」
154 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/06/29(日) 23:53:20.33 ID:zVawLtUB0
狐娘「でもここで一つ問題があります」

狐娘「あなたがこの時代に介入することによって未来が少なからず変わってしまいます。例えば死ぬはずの人間が死なない運命を辿ったり」

狐娘「それをよく思わないのが死の神様です」

男「...」

狐娘「...やだなぁ、そんな厳しい顔しないでよ。それ自体はあんまり問題じゃないんだから」

男「そうなのか?」

狐娘「ここで大事なのは変化の度合いよん。死の神だってそんなにヒマじゃない、一人二人生き残ったって気付かないわ」

狐娘「ただあまりにもとの運命から遺脱した行為をすると流石にばれるわよ」

男「...バレるとどうなる?」

狐娘「全事象の運命が貴方を殺しにかかる。勿論幼馴染もね」

男「生の神はなんとかしてくんねーのか?」

狐娘「人の死は管轄外なのよ。手出しできないわ」

男「なるほどな。手出し出来ない代わりにお前を寄越した、そういうことだろ?」

狐娘「話が早くてたすかるわー」

狐娘「つまりあなたは死の神にばれない程度で更に幼馴染が生き残る為の小さな変化を起こして運命を変える必要があるの」

大きな変化を起こしてしまうと死の神にバレて死ぬ。
しかし変化が小さすぎても今度は幼馴染が死ぬということか。
155 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/06/29(日) 23:54:07.57 ID:zVawLtUB0

男「...それって結構厳しくねぇか?」

狐娘「うん、厳しいね」

さらっと言ってくれるぜ。何するにしても程よくが一番難しいのに。

狐娘「んでもって、なるべく失敗しないように派遣されたのがあたしってわけ。お分かり?」

男「ってことはお前はどうすればいい具合に運命が変わるか知ってるわけだ?」

狐娘「んにゃ?全然?」

男「は?」

狐娘「人が死ぬ運命を見ることができるのは死の神だけ、あたしにはじぇんじぇん分かんないわ」

おいおいそれじゃあ意味ねーだろ。何のためにお前いんだよ。

狐娘「ムッ..あんた結構失礼な事言うのね」

男「頼むから心読むなよ...」

狐娘「うっさいわね、我慢しなさい童貞」

男「うるせぇ野生動物が。同定すんぞ」

狐娘「...寒っ」

目の前のキツネが何でコイツ生きてんの?死ねば?と言わんばかりの目線を送ってくる。
...結構うまいこと言ったと思うんだけどな。
156 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/06/29(日) 23:54:52.91 ID:zVawLtUB0
男「..コホン。で、お前は何が出来んだよ」

狐娘「あたしが出来る事は色々あるけど、大きいのは2つ。人の心を読む事。それと、少し先の未来を見ることよ」

男「...未来を見る?」

狐娘「そっ。ただ未来と言ってもそんなに鮮明には見れないわ。Happy endかBad endか、常に変化する運命の先がどちらに転ぶかが大雑把に分かる程度よ」

男「それって役に立つの?」

狐娘「立つか立たないかは使い手によるわよ。あんたはすでにあたしと主従の契約結んでんだからうまくやりなさい」

男「.....は?」

157 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/06/29(日) 23:57:19.65 ID:zVawLtUB0
お待たせしました。
もう誰も見てないかもしれませんが(泣)
キツネは結局♀って事になりました〜
引き続き温かい目で見守って下さいな
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/30(月) 00:31:40.91 ID:ytC4c70cO
見てますよぉ!

楽しみにしてますよぉ!

159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/30(月) 01:35:09.69 ID:nmGdbVD70
見てないとでも思ったか 1レス30匹はいるんだぞ
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/30(月) 14:38:41.68 ID:rQwH3uCsO
待ってた!
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/30(月) 21:18:19.97 ID:PYvQM7HXo
待ってた(´・ヮ・`)
162 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/07/01(火) 00:17:03.82 ID:PYSMCw/u0
男「いやいや待てよ、俺契約なんて結んでねーんだけど?」

狐娘「あんたさっきあたしの祠に血ぃ垂らしたでしょ?あれで契約が成立しちゃってんのよ」

男「え?契約ってそんな簡単でいいの?実印は?」

狐娘「いるわけ無いでしょバカ。古くから人と妖かしは血の契約によって結ばれるって決まってんよ」

狐娘「と、いうわけで。これからよろしく」

男「まぁ..そういう事なら...よろしく」

163 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/07/08(火) 21:41:03.56 ID:CQiFx+Xk0
男「で?お前はこれからどーすんだ?」

狐娘「あたしには運命が正しく変わるまで見守る義務があるわ」

狐娘「ってことであんたのとこでお世話になりまーす」

男「いや、それはいいんだけどよ。キツネのまま家に来るのか?」

狐娘「なんか問題あんの?」

男「いやさ、俺のばあちゃんマタギだからさ。まぁ大丈夫だとは思うけど」

狐娘「ふーん...じゃあこれなら問題ないでしょ?」ボンッ

男「うおっ!?煙!?」

すると先程までの九尾のホンドギツネの姿は無く、目の前には巫女服を羽織った同い年くらいの少女が立っていた。

狐娘「...っと、これでよし」

男「いやいやいや、なんもよくねーよ。家に知らない女が居たら大問題になるだろーが。しかも狐耳、尻尾、巫女服なんつーお決まりの格好しやがって...
見つかったら俺が死ぬわ。社会的に」

狐娘「それに関しては大丈夫よ。あんた以外にあたしの姿は見えないし触れないから」

男「そなの?俺にはめっちゃハッキリ見えるけど?」

狐娘「あんたはあたしと契約したからよ。あとはよっぽど霊感的なものが強い人じゃなきゃ気配すら感じ取れないわ」
164 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/07/08(火) 21:42:16.90 ID:CQiFx+Xk0
男「んじゃもうひとつ。その格好何?」

狐娘「巫女服はあたし達の正装よ。あんたが勝手に変な目で見てるだけよ童貞」

男「童貞関係ねぇだろ...。んで?耳と尻尾は?」

狐娘「普通化身の時に耳とか尻尾が生える事は無いんだけど...ここに来る前に奴にやられた。これが王道だー!っつって...」

そう言うと狐娘は悔しそうに拳を握る。
...神様ホントに重症だな。
まぁコイツは顔も小さく整ってるし髪も長い狐色で綺麗だし、正直似合ってるからいいと思うが。

狐娘「耳はまだいいんだけど尻尾が邪魔よ。9本もあるから鬱陶しくてしゃーないわ」

男「それは消せないもんなのか?」

狐娘「術をかけられたからね。呪いみたいなもんよ...あのクソヤロォ...」

男「ご愁傷様。そのうち慣れんだろ。俺以外に見えないなら問題ねぇ、とっとと帰るぞ」

狐娘「ほーい。あたしお腹すいたー」

男「帰ったらな」

ばあちゃんへ
変な同居人が一人増えます。


165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/09(水) 06:58:52.62 ID:myxfkXoeO
おつん
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/07/12(土) 01:39:55.07 ID:h1/WPd2iO
乙!
167 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/07/12(土) 18:15:32.95 ID:ef8TouEl0
とりあえずキツネを連れて家に帰宅。
まだばあちゃんは帰ってきていないようで少し安心した。

男「とりあえず上がれ、後は適当に過ごしてろ」

狐娘「ほーい。おっじゃまっしまーす」

ズカズカと居間に入り込む狐娘を横目に着替えを準備する。

狐娘「あれ?あんた幼馴染の家に行くんじゃないの?」

男「お前話聞いてたのかよ。...盗み聴きはよくないぞ」

狐娘「あんたが今思ってることを読んだだけよ」

男「マジかよ...」

ホントになんでもありだなこのキツネ...

男「先に風呂はいんだよ。一日焼きそば焼いてたから汗とソースの匂いが染み付いてヤバイ」

狐娘「へーそー、行ってらっしゃーい」

...この野郎、聞いちゃいねぇな。
つか人の煎餅勝手に食ってんじゃねぇぞ。
あと紙敷け紙、ポロポロこぼれてんだろーが。
まぁ言ったところで無駄だろうけどな。

男「...麦茶は冷蔵庫にあるから、勝手に飲め」

狐娘「ほいほーい」

着替えを持って風呂場に向かう。
脱衣所で服を脱いでいると居間から叫び声が聞こえた。

...そういや昨日の麺つゆコップに入れっぱだったな。

168 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/07/12(土) 18:17:06.29 ID:ef8TouEl0
風呂も上がり、一人で幼の家に向かうともう既にご飯の準備がされていた。
ちなみに狐娘は居間で爆睡してたからおいてきた。

幼「ん..男君いい匂いがしますね」

男「まぁ風呂入ってから来たからな。幼はまだ入ってないのか?」

幼「家に着いてからすぐ入りましたよ〜」

そう言って頭をすり寄せてくる幼。

男「ホントだ、いい匂いがする」クンクン

幼「えへへー、くすぐったいですよぉ//」

あぁ〜癒やされるなぁ。やっぱ幼が一番だな。どっかの我が儘娘とは大違い。

幼母「....お前らこのクソ暑い中なにしてんだ?」

男「ぬぉ!?びっくりしたー!なんだ、あんたか」

幼母「ねぇお前やっぱ死ぬ?それとも死ぬ?」

男「いやごめんなさい。ちょっと調子乗りました」

幼母「...まぁどうでもいいから飯食うぞ。とっとと座れ」

幼「はーい♪」

あれ?いつもならここでありもしない罵詈雑言を叩きつけてくるはずなのに。
なんか幼母がやさしいぞ?
169 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/07/12(土) 18:18:12.12 ID:ef8TouEl0
男「ごちそーさま」

幼「ごちそうさまでした」

幼母「ん、お粗末さん」

幼母が作った肉野菜炒めを食べ終わり、お腹が程よく満たされた。
...てかコレ絶対今日の残りだよね?麺がない焼きそばだよね?何それ悲しい。
しかし作って頂いた身分でケチなど付けれるはずもなく、ただただ静かに現実を受け止めていた。

幼母「幼ちゃん悪いんだけどスイカ切ってきてくれない?」

幼「わかったー」

男「じゃあ俺も手伝おうか...」

幼母「まぁ座ってろ」

男「...はぁ」

いつにもなく真剣な表情をする幼母に少し気圧されてしまった。

幼母「....んで、どうだったんだ?」

男「どうだったと言われましても...まぁ..」

ぶっちゃけこの人にはすべてを話してしまおうかと考えていた。
なんせ当人の母親だ。自分の娘の身を誰よりも案じているはずである。
しかも普段はこんなふざけた人だがきちんと話を聞いてくれる人だ。
こんなふざけた事実もしっかりと聞き入れてくれるだろう。

でも...だからこそ言えなかった
170 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/07/12(土) 18:22:05.79 ID:ef8TouEl0
幼母「...言えないか?」

男「いえ...」

幼母「いやいいんだ。無理に聞き出そうとは思ってねぇ。ただこれでもお前のことは気にかけてんだよ」

男「...」

幼母「お前は人の為、特に幼の事になると少し無茶をする癖があるからな。心配なんだよ」

男「....あの時は迷惑かけました。すんません」

幼母「まぁ幼を守るためだったし、何よりお前が無事だったからもういいさ」

幼母「...今何が起きてんのかは知らねぇが無茶だけはすんなよ。いつだって頼ってきていいんだからな」

男「...はい」

今ここで幼の未来、俺の現状を話せばこの人は色々と必死になって助けてくれるだろう。
でもだから、だからこそこの人には言えない。
誰よりも娘を強く想い、昔から俺を実の息子のように接してくれるほど優しい人。
今話せば未来を大きく変えてしまうかもしれない。それだけの力がこの人にはあるんだ。
少なくとも今は言う時期ではないのだ。

静かな部屋に幼の明るく抜けた声が響く。

幼「スイカ切ってきましたよ〜」

幼母「おぉ、幼ちゃんありがとな。ほら男も食うぞ」

この話は終わりだと頭をガシガシと撫でてくる。
少し痛いこの感触が、心地いいと感じる。
大丈夫だと、今は言わないでいい、ただいつでも守ってやるからと伝わってくる。
...やっぱり母は強しなんだな。
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/12(土) 21:15:34.48 ID:gXWicZEB0
半年前から見てます
頑張って下さい
ちなみにあの花は最近みました
172 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/07/16(水) 19:04:50.05 ID:g6HrR+5D0
男「ただいまっと」

自宅に戻り、居間の扉を開くと例のキツネがまだ爆睡していた。

男「...おい、そろそろ起きろ」ユサユサ

狐娘「ん...んあぁ..ふぁ〜よく寝た〜。今何時ぃ?」

男「9時過ぎだ。とっとと風呂入ってねろ」

狐娘「えぇー..お腹すいたぁ〜」

コイツ寝起きだとこんな感じなのかよ。ちょっとかわいいじゃねーか。

男「...入ってる間に作ってやるからとっとと行って来い」

狐娘「む〜...はぁーい」

ったく、結局夕飯作んなきゃならねぇじゃん。
もうめんどくさいし素麺でいいだろ。

173 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/07/16(水) 19:05:43.71 ID:g6HrR+5D0
ーーーー次の日の朝

男「ってことで俺は今からちょっと出るからな」

狐娘「はいはい、お手伝いね。行ってら」

男「くれぐれも俺がいない間に問題起こすなよな?」

狐娘「分かってるから早く行きなさいようるさいわね」

男「...お前寝起き以外ホント可愛げないな。びっくりするわ」

狐娘「はぁ?あんたに媚び売ってどうすんのよ。バカなの?」

男「バカじゃねーわコラ。...じゃあとりま行ってくるからな」

狐娘「ほーい」

174 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/07/16(水) 19:06:48.61 ID:g6HrR+5D0
>>171
ありがとうございます
これからも頑張って書いていきます
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/16(水) 22:40:04.75 ID:ikcLlXWQ0
おつんつん
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/07/18(金) 00:15:07.31 ID:UgTJPI5rO
ゆっくり自分のペースでこれからもよろしくです(^o^)
すっごい楽しみにしてます!
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/06(水) 01:07:54.25 ID:oi0R/UnDO
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/08/06(水) 09:40:48.68 ID:OzhP2+bnO
期待
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/08/22(金) 19:29:31.80 ID:g7B0ja+tO
まだかなー
180 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/08/24(日) 23:47:38.71 ID:thkwnUa80
ガラガラ

友「おっす、迎えに来たぞーっと」

男「おう、ちょうど今出ようとしたところだ。じゃあ行くか」

ーーーーーー

男「とりあえず師範の家か?」

友「そ、俺とお前で師範の家にある太鼓を軽トラに積む」

男「あいよ、..っともう着いたな」

友「師範ー!男連れて来ましたよー」

友が玄関前で叫ぶと、家の中から恰幅のいいスキンヘッドの親父が出てきた。
181 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/08/24(日) 23:48:53.48 ID:thkwnUa80
師範「おう男かぁ!しばらくぶりだなぁ!!」

男「しばらくぶりです、お元気そうでなによりです」

師範「まぁな!まだまだ歳にゃー負けねーよ!」

この人が友や幼友、そしてかつて俺に太鼓を教えていた師範である。
見た目完璧にやーさんだが実際に軽くやーさんである。
一応植木屋なんだがこの辺りの催事を指揮したり、色々な揉め事を力で解決しようとするおっさん。
だが見た目はヤバイが普通にいい人である。俺もよく世話になってるし、10年後もこっちに戻ってくると大体一緒に飲む。

師範「悪いな男、夏休みなのに呼び出しちまって」

男「全然大丈夫ですよ。いつでも呼んで下さい」

師範「いやぁーまったく...いい男に育ったもんだ!それに比べて...」

友「ねぇ師範?なんで俺の事見てんの?その温かい目やめてくんない?」
182 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/08/24(日) 23:49:44.67 ID:thkwnUa80
男「そういえば幼友とか他の人は?」

師範「あぁ、あいつらは今日叩かせるから怪我させれねーんだわ。だから俺と男と友の三人だけ」

男「なるほど。確かにそうですね」

友「そこで納得しちゃうのは俺の価値観のなさを揶揄してるの?」

男「お前は怪我したっていいだろ。むしろしろよ」

友「よくねーよ!俺も叩くんだよ!ちょっとは労ってくんね!?」

師範「んじゃまず六寸からどんどんトラックに載っけよう」

友「でたよスルー!最近多いなぁ!」

男「うっす、友、何張り乗りそう?」

友「んだよチキショー...とりあえず六寸六張りだな。それから寸胴はデカイから一張りでそのあと残った三尺載っけて隙間に締めだな」

男「じゃあ台とチャンチキは最後だな」

友「そだな、じゃあ運ぶか」


183 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/08/24(日) 23:50:27.42 ID:thkwnUa80
男「これで全部載ったか?」

師範「とりあえずは平気そうだな!男、ロープで落ちないようくくっといてくれ!」

男「もやいで引っ掛けて南京で締め上げる感じですか?」

師範「それで頼む」

友「あれ?ラチェット無かったでしたっけ?」

師範「去年お前が壊してから買ってねぇ」

友「...てへっ」

男「...フンッ」スパァン!!

友「痛ぇよ!!ロープは駄目だろ!常人だったら死んでるぞ!?」
184 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/08/24(日) 23:55:08.04 ID:thkwnUa80

...夏って忙しいよな(訳;ホントに申し訳ない)
保守していただいた方々、ホントに助かりました。
夏休みも今日で終わりなのでこれからはなるべく空けないようにします...

あとちょくちょく分かる人には分かる単語が出てきますのでご了承ください
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/25(月) 00:36:35.63 ID:N0/3QM5p0
おつn
186 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/08/26(火) 22:25:18.88 ID:x4Dnf6vJ0
ーーーーーー

師範「到着っと」

ついた場所には既に舞台ができており、後は太鼓を並べるだけのようだ。

師範「じゃあどんどん下ろすぞ。配置はこの紙に書いてある」ペラ

男「了解です」

友「男ー!これどうやって解くの!?」

男「こんなの引っ張りゃいいんだよ」シュルッ

友「すげぇ」
187 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/08/26(火) 22:26:32.83 ID:x4Dnf6vJ0
男「おいしょ...っと。これで全部かな」

友「こんなもんでしょ、これでいいよな師範?」

師範「おうOKだ!二人共一回帰るだろ?」

男「まぁそうですね」

師範「じゃあ送ってやるから荷台乗っとけ」

友「うーっす」

ブロロロロ

友「おっふ...荷台だと振動が直にくるな」

男「ゴムパッドも敷いてないしな。流石田舎のベンツ」

友「いやベンツではねーだろ」

188 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/08/26(火) 22:27:50.98 ID:x4Dnf6vJ0
男「ただいまー」ガラガラ

幼「あっ!男君おこえりなさい!」トテトテトテ

男「なんだ幼、来てたのか」

幼「そんなことより男君!こっち来てください!」

男「おいちょっ...、ひっぱるなって、分かったから」

幼「ほら!これ見てください!」

男「はいはい。なんでそんな興奮して.....」スッ

居間をのぞくと、見慣れたキツネが一匹腹を出して寝ていた。

....おい、早速問題起こしてるじゃねーか。どうすんだこの状況。てかなんでキツネに戻ってんだよ、目視確認されちゃってんじゃん。

幼「男君の探していたキツネさんですよ!」

男「うん...そうだね...」

幼「気持ちよさそうに寝ていますね〜♪かわいいです♪」

幼が幸せそうな顔で眺めていると、その視線に気が付いたのかキツネが目を開けた。

やばっ!!コイツの寝起きは結構アホだからヤバイ!!このままだと多分...!!

男「幼!ちょっとこっちk狐娘「んっ...ふぁ〜...男ぉ..おかえり〜」

男「」

幼「!?」

狐娘「んぁ....あっ」

あっ、じゃねーよ。

幼「き...キツネさんが喋ってる!!」

...最悪の事態が起きた。

189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/27(水) 18:23:02.03 ID:hg4m02I80
いつも楽しみにしてます!
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/27(水) 18:24:11.55 ID:hg4m02I80
いつも楽しみにしてます!
191 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/09/04(木) 22:35:39.22 ID:11Lh1QcK0
幼「男君!今このキツネさんしゃべりましたよね!?」

男「あぇ?そうだったぁ?空耳じゃねーの?」

おいこの野郎どうすんだ!
とりあえずこれ以上喋らすわけにはいかねぇ...
がんばって狐に目配せをし、なんとか伝えようとする。
この想い!君に届けぇ!!
するとキツネがこちらを見て、頷いた。
よし!分かってくれたか!
とりあえずこれ以上は絶対しゃべんじゃねーぞ...
普通のキツネアピールだ、Vulpes vulpes japonicaになりきれ!!
...てかなんで学名って2回続くの多いんだろう、ゴリラの学名なんてGorilla gorillaだし、ニシローランドゴリラに至ってはGorilla gorilla gorillaだからね?ゴリラっていう情報しか入ってこないからね。ゲシュタルト崩壊するレベル。
192 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/09/04(木) 22:36:37.97 ID:11Lh1QcK0
まぁんなこと今はどうでもいい、なんとかこの状況を打破してくれ!!


狐娘「ゴホン...オッス、オラキツネダヨ!フクワジュツデシャベッテルンダ!」

男「そうじゃねーよ!!」

なんなんだお前は!どうしてそうなった!?バカなの!?

幼「男君腹話術なんてできるんですか!?」

男「おっ...おう!俺はなんでもできるからな!」

幼「あれ?でも声はキツネさんから聞こえた気が...」

男「そういう仕様だ!」

幼「おぉ!男君すごいです!!」

幼がアホの子でよかった、とりあえずは大丈夫だな。
とりあえず狐娘はどっか行け!はやく!

狐娘「...」コクッ タッタッタ...
193 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/09/04(木) 22:37:31.40 ID:11Lh1QcK0
幼「あー、いちゃいました...」

男「そりゃそうだろ野生動物なんだから...」

ふぅ....なんとか凌げてよかった。
ったくあいつは...何考えてんだ、ホントビビったわ...

狐娘「いきなりだったんだからしょうがないでしょ」

背後から聞こえた声に振り返ると、人型になった狐娘が戻っていた。

男「おまっ!なんでもd狐娘「静かにしなさい」キュッ

背後をとられた俺はそのまま首をキメられ口を塞がれた。
てゆーかマジで死にそう。コイツ本気で締めてるわ、むしろこのまま指が喉仏の右外方三横指分の位置から胸鎖乳突筋を突き破る勢い。何それ死んじゃう。
194 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/09/04(木) 22:38:25.98 ID:11Lh1QcK0
狐娘「あの子にあたしの姿は見えてないんだから騒がない。言いたいことあったら心のなかで言って」

そうだった。俺以外の人間にはコイツの人型の姿は視認できないんだ。

男(てか心読めんだったらなんでさっきの状況で読まなかったんだよ!)

狐娘「こっちだって常日頃から読めるわけじゃないのよ。意識してある程度集中しないと」

男(つまりさっきは寝ボケてたと)

狐娘「うっさい」ゴキッ

男「グエッ」バタッ

幼「どうしたんですか男君!顔が青いですよ!?」

男「あぁ...ちょっと暗殺されかけただけだから大丈夫」コヒュ- コヒュ-
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/05(金) 10:53:04.42 ID:gIbO+Fuu0

待ってたぜ
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/06(土) 11:40:03.71 ID:XIKAyWmH0
追いついたぞ
早く頼む
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