幼馴染「10年後の8月に・・・」

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382 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/07/19(日) 00:59:13.09 ID:Vhw7eG8qo
10分そこら歩くともう1つ小さいビーチが見えてきた。こちらは湾のようになっているので流れや波がなく安全そうだ。

友「こっちのビーチもキレイじゃん」

男「まぁ崖1つ挟んでるだけだからな...でも流れが無い分少し水質は悪そうだな」

幼「こちらも充分キレイですけどね」

友「んでこの目の前にコテージが...あったあった、これだ」

目の前に現れたのは立派なコテージ....ではなくただの一軒家....

はぁ?
383 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/07/19(日) 01:00:12.29 ID:Vhw7eG8qo
友「さぁお邪魔しy男「ちょっと待てコラ説明しろ」

幼友「ただの民家にしか見えない....」

幼「なるほどですねぇ...何となく把握できました」

話の中では立派なコテージが俺達を出迎えてくれるはずだったのだが、実際に現れたのはホントに平凡で一般的な民家だ。

友「ここは師範の知り合いが仕事の関係で借りてる借家なんだとよ。でも普段は全くと言っていいほど使ってないから俺達に貸してくれるんだって」

幼友「じゃ、じゃあこのチケットは?」

幼「おおかた最寄り駅や目印でしょうねぇ。ここに来る途中このホテルを見つけました」

男「だから真っ先にこの状況を把握出来たのか...まぁホテルの案内なのにコテージって言ったりしてたから変だとは思ったけど」

友「そゆこと。まぁ俺も実際ここに来るまでどんな所か知らなかったから許してぇな」

男「別に不満はねぇよ。泊まれるだけでありがたいもんだ。いろはもいるしな」

いろは「コーン♪」シッポフリフリ

幼友「そうよね、タダで泊まれるんだからむしろラッキーよね」
384 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/07/19(日) 01:01:34.33 ID:Vhw7eG8qo
「「お邪魔しまーす!」」

幼友「使ってないわりには随分キレイね」

友「ここの持ち主が俺達の為に掃除してくれたんだって。中の物は自由に使っていいってよ」

男「冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機完備か...すげぇな」

いろは(なかなかいいところね♪気に入ったわ)

9本の尻尾をフリフリしながらいろはが室内を見回している。
うっとおしいなおい。

男(どうでもいいけどお前ずっと狐でいるつもり?)

いろは(基本的にはそのつもりだけど、どうしたの?)

男(いや、その状態で海入られたら乾かすの大変だなーって)

いろは(置いていくって選択肢が無い辺り優しいわね...やっぱりツンデレ?)

男(分かった、首輪に繋いで玄関に放置するわ)

いろは(あら〜?こんな美少女に首輪を付けるだなんて、あんたよっぽど独占欲が強いのね)

男(美少女って...狩猟対象が何言ってやがる...んで、結局どうなんだ?)

いろは(さすがに海では人型に戻るわよ。皆には裏の山で遊ばせてるとでも言っておいてね)

男(それはいいんだが、お前巫女服で海入るつもりか?)

いろは(それも大丈夫。天界に居る時に奴から水着の式紙貰ったから)

男「ならいいんだが...」

幼「何がですか?」

男「ひょぅっ!?」

幼「びっくりしすぎですよ」クスクス

幼「もう早速海に行くみたいですよ?」

男「そ、そうか。じゃあ行こう」

マジビビった...
気を抜くと声出して喋っちゃうんだよなぁ。ホントに気を付けよう。

あと、いつの間にか人型に変わって腹抱えて爆笑してるキツネはマジで許さねぇ...
385 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/07/19(日) 01:02:56.92 ID:Vhw7eG8qo
夏だ海だ行ってきます
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/19(日) 18:16:10.18 ID:I12cLGWIo
ん?人型戻って平気なんけ?
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/20(月) 10:22:48.74 ID:Nq+ZOltDo
よし、間を取ってけも型にしよう
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/24(金) 15:22:32.69 ID:qUcQDKFlO
支援
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/25(土) 10:26:15.71 ID:xxP9bLrtO
追いついた
完結まで気長に待ってるー
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/03(月) 01:27:14.26 ID:lsgQYP0fo
紫煙
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/15(土) 23:07:55.02 ID:4ys9PN2B0
失踪だけは絶対にするなよ?
支援
392 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/08/17(月) 15:25:23.45 ID:E0fPznJYo
生存報告
ぶっちゃけリアル夏は忙しすぎ
もうちょいしたら投下する
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/17(月) 20:26:12.78 ID:LnXFmZ4WO
よし、舞ってる
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/17(月) 23:17:47.58 ID:KidIkfIQo
おけ、松てる
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/18(火) 14:55:21.74 ID:Q8wxDPb/0
ゆっくりでええんやで
楽しみに俟ってる
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/18(火) 21:39:03.39 ID:NaNL6vsA0
魔っ輝からな
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/24(月) 20:31:42.15 ID:KZb3k1SqO
あくしろよ
398 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/08/26(水) 23:56:14.33 ID:wCHukqjio
男「とりあえず浜には着いたけど...」

見渡す限りの人、人、人
なんでこう皆水辺に集まんだよ。
お前ら全員ハリガネムシに寄生されてんじゃねぇの?

友「とりあえずおじさんがいる海の家行くぞー。そこなら無料で使っていいってよ」

男「あぁ、師範の知り合いって人か。タダってのはありがてぇな」

幼友「そうね。お世話になってるんだから挨拶もしないとね」

幼「それはいいのですが...いろはちゃん知りませんか?」

男「...あいつなら宿の裏山に走っていったよ。山が恋しいんじゃねぇの?」

友「おい、それって大丈夫なのか?」

男「へーきへーき。腹減ったら帰ってくるよ」

幼「それならいいのですが...」

ちなみに本当のことを言うと、

いろは(うわっ、人多っ!!)

男(海水浴シーズンだしな...ってかお前はもう着替えてんのな)

俺の隣で水着姿になってます。
399 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/08/26(水) 23:57:13.35 ID:wCHukqjio
いろは(んー、このヒラヒラ邪魔なんだよねー。取っていい?)

男(いや知らんけど...取れるのそれ?)

いろは(普段着ならとれるんだけど...あのアホがなんか呪縛かけてるっぽいのよね。脱げないわ)

男(あぁ...神様の趣味か...)

しかしいろはに水着はよく似合っていた。
首に掛けるタイプの白いビキニに、下も白地にうっすらと波模様が書かれたパレオ。
こいつは体型がスラッとしているのでパレオがとても似合っている。
正直どストライクでした。はい。
どストライクなんだけどね...

いろは(マジヒラヒラじゃまー。ってか尻尾もホントはなくしたいんだけど...暑い。あのアホ本気で帰ったら覚えておきなさいよ)

男(...)

いろは(...何よその残念そうな目は)

男(お前もう喋んなきゃいいのに...)

いろは(はぁ!?どーいう意味よそれっ!!)
400 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/08/26(水) 23:57:48.63 ID:wCHukqjio
友「おい男?」

男「ん?あぁ悪い悪い、ボーッとしてた。あれ?あいつらは?」

友「先にこの海の家に着替えに入ったよ。俺達はとりあえず挨拶しとこうぜ」

男「そうだな。色々世話になってるしな」

この時俺は完璧に忘れていた。


タダより高いものは無いと。
401 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/08/26(水) 23:59:02.17 ID:wCHukqjio
〜一時間後〜

友「いらっしゃいませ!!何にします!?」

客A「えーっと、じゃあ焼きそばで!」

客B「私もそれ下さい!」

友「焼きそば2つですね!!800円になります!」

友「男ぉ!!焼きそば2つ!急いで!!」

男「今死ぬ気で焼いてんだろぉがぁ!!こちとら一人でやってんだぞ!?」ジャージャー

幼「男君、追加で焼きそば3つお願いします」

男「うそ...誰か...誰か事情許さば拿捕曳航されたし...」ジュージュー

幼友「ごめん。結構無理ゲー...かき氷2つお待たせしました!」ガリガリガリガリ

??「お?盛り上がってるねぇ!」

男「盛り上がるわけねぇだろアホが!やっぱりこういう事だったのかちきしょう!」

友「ってか男はこのおっさん知ってるの?」

男「いや...初めてあったけど初めてじゃ無いっていうか...」

幼「友君、遊んでないでお客さん捌いて下さい」

友「い...いつの間に並んで...」

そう、俺はこのおっさんを知っている。

??「ガハハ!そりゃイケメンと美女が働いてりゃいい客引きになるわ!」

本来なら俺が20歳の時、師範の紹介で初めて知り合う予定だった。

男「このくそインストラクターが...」

俺を将来プロダイバーまで育てあげるおっさんダイビングインストラクター。
今も未来も変わらぬ暑苦しさ。

イン「おぉ?男、ソースがなくなりそうだぞ?」

男「気付いたならてめーで持ってこいハゲ」
402 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/08/26(水) 23:59:29.23 ID:wCHukqjio
とりあえずこれだけ
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/27(木) 00:02:08.92 ID:MTg4dGNqo
乙楽しみに待ってた
実生活に響かない程度にね
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/27(木) 00:12:28.20 ID:MePiARQuo

俺らはどうせ暇だから待つのは苦じゃない
ちゃんと書けるときに書いてたまに投稿してくれれば大丈夫よ
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/31(月) 17:41:42.30 ID:vnXApEkBO
支援
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 13:11:52.71 ID:Xul3DCncO
支援
407 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/09/24(木) 14:58:41.88 ID:cJWyosIcO
遡ること10分前〜

友「なんで海の家の更衣室って中途半端に狭いんだろう」

男「独特な臭いもするしな」

しかもここにウェイウェイノリのリア充(笑)大学生共が集まるとかなりイライラする。
ほんと大学生ってウェイウェイとかウィンウィンとか2回続く言葉好きすぎだろ。

男「とりあえず着替えたぞ...なにその格好?」

海パンに着替えると、そこには見慣れないTシャツを着た幼と幼友、大爆笑しているいろはがいた。
...嫌な予感がする。

幼「とりあえず二人ともこれを着てください」

男「いやちょっと意味分かんないです」

....そして今に至る


イン「いやぁー悪いな!今ちょうどバイトが誰も入ってなかったから助かるぜ!」

幼友「いえいえー、こちらこそ宿を提供してもらってますし」

イン「この時間帯は混むんだよ!流石に一人じゃ対処できなくてなぁ!」

友「まぁ少しなら全然働くけどね」ガリガリガリ

男「....ぜってぇ許さねぇ」ジュージュー

ひたすら焼きそばを焼く...
焼きそばを焼くってなんとなく違和感があるな
頭が頭痛で痛いみたいな感じで。
日本語的にゃー間違ってないんだが...
まぁどうでもいい。

俺の後ろではいろはが退屈そうにかき氷を頬張ってる。
お前それちゃんと買ったんだろうな?あと座りながら足パタパタさせるんじゃありません。

男(おい、いろは?暇だったら海で遊んでてもいいぞ?)

いろは(あれま珍しい。いつもだったら手伝えーって殴りかかってくるのに)

男(殴りかかってはねぇだろ...流石にこの状況じゃ下手なことはできないしな。待ってんのも結構疲れるだろ?)

いろは(んー?別にへーきよ?無駄にこの炎天下のなか一人で出たくないだけよ、他意は無いわ)

男(?まぁお前がいいならいいんだけどよ...)
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/09/24(木) 21:39:25.55 ID:eEdSJ6epo
やっときたああああああああ
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/25(金) 16:26:16.22 ID:DTPZeKsDO
「違和感を感じる」はNGなのだろうか
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/27(日) 23:06:36.42 ID:g63llOF6o
追いついた
先がすげー楽しみ
舞ってる
411 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/09/29(火) 15:55:04.07 ID:nzQTBA4NO
男「やっと終わったぜぇ....」

友「なんか俺達こんなんばっかやってる気がする」

ただ宿の代償としての強制労働がやっと終わった。
さすがにお昼時を過ぎれば少し落ち着くみたいだ。

イン「おまえらおつかれさん!もう自由にしてていいぞ〜」ポイッ

そう言っておっさんは缶コーラを投げる。

男「サンキュー、正直喉カラカラ」

イン「あと帰るとき声かけろ。宿まで送ってやるし途中で夕飯も買った方がいいだろ?」

友「あー、それはかなりありがてぇっす。頑張ったかいがあったな」

幼「やりました」

幼友「上々ね♪」

いろは(...なんか今のセリフ聞いたことあるっぽい?)

男(神様提督かよ...あとお前も侵食されてるっぽい)

この神様絶対プロデューサーとライバーもやってるだろ...
412 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/09/29(火) 15:55:44.72 ID:nzQTBA4NO
友「海だぁぁーー!!!」

幼友「海だーー!!!」

幼「海だー!」

男「...4時間前から見てるけどな」

友「こういうのは気持ちなんだよ!」

幼「そうですよ男君、しっかり声だしてください」フンスッ

え?俺が悪いの?

海の家のTシャツを脱ぎ、水着姿が露になる。
幼友はフリフリが付いた黄色いビキニタイプ。高校生らしいっちゃ高校生らしい水着だ。
そして幼はサーフパンツの下に海用の黒いレギンス、上にはフード付のラッシュガードを着ている。
小柄な幼は無理してビキニを着るよりこういったスポーツタイプの格好の方が似合う。
マジかわいい。
413 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/09/29(火) 15:56:46.64 ID:nzQTBA4NO
幼友「めっちゃ海綺麗!青い海!白い砂浜!」

幼「さすがに気分が高y男「それ以上いうな」ガシッ

幼「ふぁいふふんへぇふはー」モゴモゴ

友「水着のちゃんねーがいっぱい...ここが楽園だったか」

男「同じくらい男もいるけどな」

友「んでも、結構声かけ待ちの子っているんだろ?」

男「知らねぇよ、だったらナンパでもしてこいよ」

友「俺にそんな勇気はない。ちなみに愛もない」

男「アンパンマンよりボッチじゃねぇか」

友「友達はいるよ!?目の前に!?」

男「はいはい今度お薬増やしましょうねー」

幼「男君、そんなもの放っておいて海入りましょう」スタスタ

男「おー、じゃあ行くかー」スタスタ

幼友「待って!いま浮き輪膨らましてるから!」

友「納得いかねぇ...」

いろは(...)

男(どうしたいろは?海入らねぇの?)

いろは(はぁ!?そんなこと一言も言ってないでしょ!?)キッ!

男(お、おう...そんな怒んなくてもいいだろ...)

いろは(あ、ご、ごめん...なんでもない)
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/29(火) 16:24:01.18 ID:LffgBxlAO
乙!
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/09/29(火) 20:34:14.41 ID:tDjT+CgSo
ライバープロデューサー提督ロリコン・・・貴様俺だな
おつつ
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2015/10/04(日) 11:52:05.94 ID:vt1OMC+jO
ライバーP提督か…月の出費エライことになってそうな…乙
417 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/10/04(日) 20:46:06.22 ID:u1DMZJ9So
幼友「きゃっ!冷たっ!」

友「夏の海ってもっと暖かいと思ってた」

男「近所の渓流よりましだろ。ちょっとあがればイワナがいるってかなり冷たいぞ」

幼「そうですよ。こんなんで音をあげないでください」

男「...さっきから思ってたんだけど、お前そんなに海好きだったっけ?」

幼「ぶっちゃけ現地につくまではワクワクを隠してました。でも今はこの溢れんばかりの熱いパトスを塩水にぶちまけたいです」

男「ごめんよくわかんなかったわ。ってか何がお前をそこまで動かすんだ?」

幼「恥ずかしい話ですが食欲です」

男「?!」
418 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/10/04(日) 20:47:13.53 ID:u1DMZJ9So
幼友「ちょっと友!早く捕まえなさいよ!」

友「無理に決まってんだろ!」

幼「男君、あれなんだか分かりますか?」

男「んぁ?どれどれ...」

ってボラじゃねーかよ。なんかすげぇがっかりしたわ。
魚を全く知らない人からすればボラは大きいしThe魚!って感じだから受けがいいんだけど
逆に釣りしてる人とかだとボラを見ただけで舌打ちする。
その辺にいっぱいいるし臭いし不細工だしどうしようもねぇ。
でも逆にボラは見つけやすいから女の子と海行ったときとかにあれボラっていうんだよーとか言うとちょっとだけ盛り上がる。ホントにちょっとだけど。

男「ボラだから別に珍しくないぞ?」

幼「食べられますか?」

男「食えないこともないけど...あんまり美味しいとは聞かないな」

幼「...チッ」ブンッ

友「うおっ!なんかめっちゃでかい海藻が飛んできたんだけど!?」ビクッ

なにこの子お腹すいてんの?
ちょー怖いんだけど。
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/10/06(火) 07:42:48.27 ID:Sb5sJdR0o
おつ?でいいのかな?
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/10/11(日) 17:29:54.03 ID:VNZVG4A0O
支援
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/23(金) 22:03:56.08 ID:nsqhpXDa0
進んでねーのな
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/10/24(土) 01:07:07.01 ID:P2p2/nc20
諦めた?
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/24(土) 11:37:09.66 ID:JbIxA/+4o
もとからこんなペース
424 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/10/28(水) 00:50:29.43 ID:JnSsf08Ro
男「にしても...ホントに気持ちいいな」

幼「男君、幼友ちゃんと一緒に泳いできていいですか?」

男「あーいいぞー、俺も後で行くからー。あの岩の向こう側には行くなよー」

幼「はーい♪」
男(さてと...そういやいろははどこ行ったんだ?)

少し探すと海を前にオドオドしているいろはを見つけた。

男(何してんのお前?)

いろは「ひゃうっ!?って男じゃない!脅かさないでよ!」

男(脅かしたつもりはないんだが...お前もしかしtいろは「泳げるに決まってるじゃない!」

男(まだなんも言ってねぇ...ってか別に意地張る事じゃねーだろ)

いろは「別に意地なんて張ってないし!」

男(はぁ...いいかいろは?確かに海は楽しいが同時にすげぇ怖い場所でもあるんだぞ?俺達は水中で生きる術を持っていない、ちょっと溺れるだけで簡単に死ねるんだ。だからお前みたいに海に対してきちんと恐怖心を持ってる事は大切なんだぞ)

男(かといって怖がりすぎもよくないけどな。でもちゃんと知識をつけてスキルを習得する、そうしていけば怖いどころか何倍も海を楽しむ事ができんの)

男(だからお前の感情は恥じるものじゃねぇ。ちゃんと教えてやるからさ、ちょっとずつ楽しみを見つけていこうぜ?な?)

いろは「...なんか胡散臭いんだけど」

男(...これでバイトしてたからな、ってかそういうこと言うな)
425 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/10/28(水) 00:53:08.78 ID:JnSsf08Ro
いろは「って言われてもね...あたし別に水は平気なのよ、川で泳いだりしてるし」

男(まぁ猫ってわけじゃないからな、イヌ科だし)

いろは「そういう問題じゃないでしょーが」

男(でも知ってるか?イヌ科ってネコ目イヌ科なんだぜ?)ドヤァァ

いろは「...で?」

男(はい、スンマセン...)

男(じゃあまず海に馴れるか。せっかくだからスノーケルやってみ、おっさんが貸してくれたし)

いろは「んーでもこれが邪魔で泳げないかも」ピラ

男(あーパレオか...そうだな)

そういや神様って一応こっちの世界見てるんだよな。
過干渉できないからいろはを寄越してきたけど。
じゃあ多分...

男(おーい!こいつのパレオとってやってー!!)

いろは「ちょ、なにいきなり大声出してんのよ。大体誰にむかって...」ハラッ...パサッ

いろは「...」

男「...」

いろは「こ...このド変態がぁぁ!!!」

男(なんでだよ!?泳ぐために取ってやったんだろうが!!)

いろは「それでも取り方ってもんがあるでしょーが!!」

男(それは上のバカに言えぇぇ!!)

生まれて始めて神様を馬鹿呼ばわりした
反省はしていない。
つーかまさかとは思ったけどホントに通じたよ。
426 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/10/28(水) 00:53:54.05 ID:JnSsf08Ro
いろは「んで?どうすればいいわけ?」

男「まずマスクに曇り止めを塗ってから水で一回だけすすいで...」

〜その頃〜

幼「フォフォイファファファフィフ」ガフガフ

幼友「うん、分かったから一回シュノーケルとって。なに言ってるか全然わかんないから」

幼「すごい魚いっぱいいます!」

幼友「名前が分かんないのが悔しいわね...」

幼「あ!?なんかすごいのいます!」

幼友「え?どこ?」

幼「ふぉっふぃへふ」スノーケルクワエ

幼友「ちょ、幼!そっち行っちゃダメな場所じゃ!」



幼(せびれがヒモみたいに長いさかな!今まで見たことないです!)パシャパシャ

幼(もうちょっとで追い付きそうですが...)

魚 ギューン

幼(あぁ...行っちゃいました...)

幼(気付けば結構来てしまいましたね。男君に怒られる前に戻らなければ)パシャパシャ

幼(....)パシャパシャ

幼(...あれ?全然進んでない気が...むしろ流されてる?)

幼(...ちょっとよくないです)








男(まぁこんな感じで遊んでれば大丈夫だろ)

いろは「へー、やり方さえ分かれば楽しいわね。他に気を付けることはないの?」

男(そうだなぁ...こういう海水浴場で気を付をつけるのは流れとかかな)

いろは「流れ?」

男(そ、“リップカレント”って知ってるか?日本語で言うと        離岸流だ )


427 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/10/28(水) 00:56:06.96 ID:JnSsf08Ro
行き当たりばったりだからのんびりやるよー
エタりはしないから安心して
今日はここまで
また明日かもしれないしそうでないかもしれない
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/28(水) 12:21:16.66 ID:ZUVALjVoO
乙!
ゆっくり書いていけー気長に待ってるぜ
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/10/28(水) 21:05:05.44 ID:QLD4McYkO
気長に待ってるけど
面白いから早く続きが見たい…
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/10/30(金) 20:02:46.93 ID:4ZP89xFrO
海・・・行かなかったな・・・
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/31(土) 09:40:01.08 ID:TFtQWLNFO
せんせー うみってなんですか?(白目)
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/10(火) 20:14:31.02 ID:kFKCGxoRO
はよ
433 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/11/18(水) 18:55:42.23 ID:NZeiKAGvo
男(おー見てみろいろは。オヤビッチャがくさるほどいるぞ)

いろは「なによオヤビッチャって...」

幼友「男っ!!」ゼェハァゼハァ

男「あ?どうしたそんなに慌てて」

幼友「幼が...幼...が」ハァハァ

男「いいから落ち着け。呼吸を整えろ。はい吸ってー...5秒止めてー...5秒以上かけてゆっくり吐いてー」

幼友「...ふぅ...はぁ」

男「おっけー、それで全力疾走までしてどうした?」

幼友「幼が!幼が戻ってこれない!」

男「戻ってこれない...?」

戻ってこれないってどういうことだよ。
戻ってこないってことではないんだろ?
ってことはどこにいるかは分かってるけど何らかの理由で戻れない...
友も一緒にいるからチンピラってわけじゃないだろうし...となると...


男『あの岩の向こう側には行くなよー』

幼『はーい』


男「あのバカっ!流されやがったな!!」ダッ

いろは「ちょ!どういうことよ?」ダッシュ

男「あのアホ離岸流にのまれやがった!岩のむこうは地形的に流れてたはずだ!」

幼友「え?いきなりどうしたの?」ダッシュ

男「こっちの話!!」ガー!!

幼友「へぅ!」ビクッ

いろは「お、落ち着きなさいよ」

男「落ち着いてるよ!焦らず急いでんの!」

434 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/11/18(水) 18:58:37.54 ID:NZeiKAGvo
幼友「あそこで友が待ってる!」

男「了解!...っと、あれか。まだそんな離れてないな...」

浜からキチンと確認できる距離に幼がいる。
幼は流れに負けんと手足をばたつかせて必死に泳いでいる。
あれはまずい...

友「すまねぇ男!俺が行ったら一緒に流されちまうと思って...」

男「ナイス判断だ友!偉いぞ!!」

よくある話だ。助けに行った人が一緒に流されたり溺れたりで死んでしまう事がよくある。水上、または水中での救助は正しく行わなければ巻きぞいをくらう。
見捨てろとは言わないが素人が手を出していいものではない。

男「ライフセーバーはどした!?」

友「それが...」

友が指差す方を見ると、水上バイクにエンジンをかけようとしている。が、なかなかかからず苦戦しているようだ。

男(あー、そういうパターンか...それじゃあ...)

浜の端よりに一本のボードが立て掛けてある。
そのボトム(底側)には赤くLIFE GUARDの文字。

男「お借りします!!」ダッ

友「おい男!?」

ボードのストラップをしっかりと握り、海へ駆け出す。
目の前に遊泳客はいない、clear
速度を落とさないよう海面を滑らせるようにボードを着水させ、ニーパドル(膝立ち)の姿勢で飛び乗る。




???「」ニヤッ
435 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/11/18(水) 18:59:10.98 ID:NZeiKAGvo
幼(ハァ...ハァ...)バシャバシャ

幼(スノーケルだと...苦しいです...もう...体力が...)バシャバシャガバッ

幼(むり...です...ごめんなさい...男...君)バシャバシャ

幼「...おと...こ..」ガボガボ

男「支援艦隊が到着しました」

幼「!?」ガバッ!!

男「ったくお前は...だから岩の向こう側にゃー行くなって言ったろ?」

幼「...お..とこ?」

男「しかもスノーケルも外しやがって、お前は溺れるやつの典型かっつーの」

幼「男ーー!!」ガバッ!

男「あーはいはい、ちゃんと連れて帰ってあげるからボード揺らさないで、マジで」

幼「怖かったよー」ウェンウェン

男「ん、もう大丈夫。帰るぞ」

幼「うん...でもどうやって」グスン

男「ボードにタンデムする。俺の前にうつ伏せで乗って。あ、頭は前ねー。んで俺がケツにあご乗っけてパドリング(手で漕ぐ)するから」

幼「これは...少し恥ずかしいですね///」

言っとくけどホントだからね?
俺がわざとこうしてるわけじゃないからね?
こういう救助法なんだよ?
436 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/11/18(水) 18:59:59.81 ID:NZeiKAGvo
???「さすが拙者が見込んだ男でござるwww
こうも容易く死神のシナリオを書き換えてしまうとはwww」

???「でも今回の件で完璧にばれたでござろうなぁ...」

???「そうねぇ、やっぱりあなたの仕業だったのねぇ生神」

生神「...仕業とはこれまた言い掛かり甚だしいでござるよ死神殿wwwなんの事かさっぱりでござるwww」

死神「そ、なんでもいいけど私の仕事の邪魔はしないでね。すべての死は等しく万人に降り注ぐんだから」

生神「...本当に等しいのならば...ね」ボソッ

死神「...なに?なんか言いたいことでもあんの?」

生神「いえいえ〜。とにかくこの件に関して拙者は無関係でござるwww」

死神「ふんっ...白々しい。そっちがその気ならこっちも考えがあるから。それじゃあ」ファサッ

生神「...八つ当たりヤキモチ女が...本来なら裁きを受けるはずだか巧妙に隠してやがる...
男君も大変だねぇ〜神に惚れられちゃうなんて」

生神「おっと!いけないいけない!そろそろイベント開始の時間でござるwww今回のためにバケツも資材もたっぷりと貯めておいたですぞwww」コポォ
437 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/11/18(水) 19:00:54.40 ID:NZeiKAGvo
王道は正義、異論は認めない
それでは抜錨してきます
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/18(水) 22:57:04.97 ID:ekn8FPebo
おつです!
439 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/11/19(木) 21:01:48.51 ID:jpJUE43ko
〜〜〜〜〜




男(少年)『ねー?どうして君は泣いてるの?』

???『...あなただれ?』グスン

男『僕?僕は男だよ!君は?』

???『...−−−』

男『へぇー!−−−ちゃんっていうんだ!よろしくね!』




440 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/11/19(木) 21:02:35.13 ID:jpJUE43ko
男「ーーー!」ガバッ!

男「夢か...なんか...懐かしい夢だったな」

はっきりとは覚えていない、まだ父さんも母さんも生きてた時の話だ。
山の中で迷子になって歩き回ってたら、同じくらいの年の女の子を見つけた事がある。
あの子は無事に帰れたんだっけ...?

男「...今気付いた、死ぬほど喉が乾いてる」

辺りを見ると幼、幼友、友がフローリングの上にくたばっている。みんな海ではしゃいだおかげで疲れてるみたいだ。

幼をピックアップした後は簡単だった。
流れに逆らわず横に逃げ、カレントから抜け出したら浜に戻るだけ。
その後ライフセーバーと少し話をし無事が確認できたので大事にはならなかったのが救いだ。

宿舎に戻ってからは倒れこむように寝たらしい。
441 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/11/19(木) 21:03:15.89 ID:jpJUE43ko
男「〜♪」ガラガラ

冷蔵庫からコーラを一本取り出し、ベランダへむかう。
閉めた窓に寄りかかりながら片手で缶のプルタブを開けた。
...そういえばこの動作を練習したのもこの頃だったっけか
男子であれば誰もが通る道だろう。

男「この時期だと18時を過ぎても全然明るいな」

目の前の海から心地よい風が流れてくる。
こうしてベランダでボーッとしてるとここに飛ばされる前の自分を思い出す。
あの時片手に持っていたのはタバコだったが...
442 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/11/19(木) 21:04:51.16 ID:jpJUE43ko
いろは「ただいまーっと」シュタ

男「おまっ、どこから来たんだよ...ここ2階だぞ?」

いろは「ちょーっと上司に呼ばれてね」

男「なんかあったのか?」

いろは「少しまずい事になったわ。あんたの存在が死神にバレたっぽいのよね」

男「...それってうんこまずくねぇか?」

いろは「うんこかどうかは知らないけどまずいわね。でもむこうもそんなに大きくはでられないはずだわ」

男「大きくでれないっつっても...殺しにかかってきてんだろ?」

いろは「うん...あいつが言うには今日の一件も死神の仕業みたいなの。水上バイクのエンジンがかからなかったのはそのせいだって」

男「なるほど...でも俺が助けに行くこと位分かるはずだろ?それは考慮しなかったのか?」

いろは「それはあんたが本来ここにいる人間じゃないからよ。あんたの中心で起こる出来事は神の導きじゃなくて今のあんたが作り出してるの。それはこの時間軸にとってのイレギュラー的存在であるあんたにしかできない」


いろは「だからこそ死神は手を出せないの。あんたのシナリオに沿った出来事で幼ちゃんの命を絶つ事はできるけど、あんた自身の動きは誰にも予測できないし制御できない」

男「水上バイクのエンジンは止めれたけど、俺自身は止められなかったっつーのは...そういうことか?」

いろは「理解が早くて助かるわ」

だからこそ俺がこの世界に呼ばれたわけか...




夕焼けの空をクマゼミの声が包み込む。



運命の日まで後1ヶ月をきった。


443 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2015/11/19(木) 21:05:29.56 ID:jpJUE43ko
少しは進んできたかな
今日はここまで
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 21:03:44.65 ID:GEc0vNpiO
おつ!
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 01:33:05.34 ID:ilkPoUDuO
追いついた
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/28(土) 17:40:54.33 ID:Ph+zMvPlO
おつ
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/12(土) 09:29:41.92 ID:Ppr63nLWO
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/23(水) 20:13:35.46 ID:8x5g+I1YO
年末か・・・
見てるぞ
449 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/01(金) 01:51:36.61 ID:Cd1bxH/ho
明けましておめでとう
今年もよろしく

もう少ししたら更新するからちょいまち
450 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/01(金) 01:59:47.93 ID:ReqpwXSlO
おつ
ことよろ
451 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/01(金) 18:36:19.89 ID:QapRa3gUO
追いついた
452 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 12:36:17.40 ID:hngZVfroO
〜次の日〜

男(なんか目が覚めちまったな)

男(時間は...うへぇ、まだ5時前かよ)

男(普段だったら二度寝直行コースなんだが...まぁ折角海にいるんだ、釣りでもしてくるかな)

玄関にはインストラクターが使っていた竿があった。
それとバケツを掴み、早朝の漁港を歩く。

日はまだ出ておらず、水平線のむこうで空がうっすらと青白くなっているのが見える。

男(この辺かな...よっと)ポチャン

餌は堤防の壁に生えていたイガイ科の貝を石で砕き、針に付けた。
453 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 12:36:55.31 ID:hngZVfroO
いろは「おはよー...朝から釣り?」

男「おう、朝マズメは貴重だぞ。...起きたのはお前だけか?」

いろは「あたしはあんたが起きると目が覚めちゃうのよ。心が繋がってるようなもんなんだから」

男「そうなの?そりゃ少し悪いことしたな」

いろは「別にいいわよそのくらい。んで?これからどうするの?」

男「そうだなぁ...一応考えはあるんだけど確証がねぇ」

いろは「...そういうことね。でも現状それに賭けるしかないんじゃない?」

男「勝手に人の心読むのやめて。なんにせよあと一ヶ月は守りぬかないと。バックアップ頼むぞ」

いろは「当然」
454 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 12:37:30.36 ID:hngZVfroO
垂らした糸がピンと張る。
ぐぐっと海底へ引きずり込まれるテンションをうまく合わせ、そのまま一気に引き上げた。

男「いっちょあがり...オオスジイシモチか」

いろは「ねぇ、あそこにイセエビいるんだけど」

男「...」チラッ

イセエビ・サザエ・アワビ等の採集を禁止する

男「...」
455 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 12:38:09.40 ID:hngZVfroO
幼友「んー...おはよー」

幼「台所からすごくいい匂いがしますね。お味噌汁ですか?」

友「そー言えば早朝に誰かが外に出ていった気が」ガラガラ

男「おう、お前ら起きたのか。味噌汁できてんぞ」

幼「わー!ありがとうございます男君んっ!?」

幼友「ん?どうしたの幼んっ!?」

友「お前...これどうしたの?」

男「これか?漁港で拾った」

友「いや、拾ったっつーk男「なるほど、友君は味噌汁いらねーってことだな?」まぁ拾うよな。ばりばり拾うわな」

幼「すごい立派なイセエビですね!」

男「ヘー、コレッテイセエビッテイウノカー。シラナカッター。幼ハモノシリダナー(棒」ナデナデ

幼「えへへ///そんなことないですよぉ///」デレデレ

幼友「いやそこで喜ぶのはおかしい」

いろは(...なにしてんだか)ワクワク
456 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 12:40:47.52 ID:hngZVfroO
大変長らくお待たせいたいしました。
年末年始はなかなか忙しくて...
許してください何にもしませんから。

まぁこんな感じで再開です。
今年中に終わらせられるように頑張ります。
457 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 19:22:25.20 ID:NDDpIAVco
幼友「それで?今日はどうするの?」

友「こっちのビーチで遊んでみようぜ!」

男「昨日の場所と違って湾になってるからな。俺も安心ではある」

幼「男君!このお味噌汁めっちゃ美味しいです!」ズズッ

男「...よかったね」ナデナデ

友「じゃあこれ食い終わったら早速行こうぜ!」

幼「はぅ〜、エビがプリプリです〜」プリプリ

幼友「昨日の水着乾いてるかな?」

男「若干湿ってるかもしれんが、まぁ気にすんな」

友「しゅのーけるしたい!しゅのーける!」

男「わかったからちょっと黙れ。バカっぽいぞ」

友「ひどい!?」

幼「男君!」

男「...なに?」

幼「タコはいますか!?」

男「...全力で探します」

幼「やりました」

いろは(...カオスね)
458 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 19:23:12.98 ID:NDDpIAVco
〜海〜

友「すげぇ!ウニがいっぱいあるぞ!」

幼「鎧袖一触です」

男「やめなさい。捕まるぞ」

幼友「男ー?これなに?」ブニッ

男「ナマコを素手でいきなり鷲掴みできる女子はそういないぞ」

幼友「あれ?さわっちゃだめだった?」

男「いや、全然オッケー。むしろ俺はそういう女子好きだぞ」

幼友「なっ!なに言ってんのよいきなり!///」ブンッ

友「ヒットォ!?」ベチン!
459 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 19:23:42.57 ID:NDDpIAVco
男「見事な流れ弾だなっいてぇ!?なにやつ!?」ゴツッ

幼「...れるもん」

男「へ?」

幼「私だってナマコくらいさわれるもん!!」ブンッブンッ

男「わかった!そのヤキモチは非常にかわいいけど投げてるモノがかわいくない!サザエ投げたらヤバイから!固いから!刺さるから!」ヒュンヒュン

幼「男君なんてシジミに噛まれて死んじゃえー!」ウエーン!

男「どういうことだ...」

幼友「あーあーいじけちゃったー」

友「何でもいいけど投げつけられたナマコから紐っぽいものがいっぱい出てきたんだけど。めっちゃキモいんだけど」

幼友「あらホント。キモいわね」

男「確かにキモいな」

幼「さすがにドン引きです」

友「うん。ナマコのことだよね?何でみんな俺の目を見て言ってるの?」
460 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 19:24:15.87 ID:NDDpIAVco
男「ほら幼、タコ探してやるから元気出せ」

幼「...たこ焼きがいいです」

男「なら後でいくらでも買ってやるから。な?」

幼「いやです。男君が捕まえて下さい」

男「たこ焼きを!?」
461 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 19:24:42.48 ID:NDDpIAVco
男「じゃあ俺たちは飯適当に買ってくるから。席とって待っててくれ」

友「なんかご所望のモノはあるー?」

幼友「海といったらカレーかラーメンよね。どっちにしようかしら...」ムムム

幼「どっちも頼んで二人で食べましょう♪その方が色々楽しめます」

友「りょーかいー。じゃあ行ってくる」
462 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 19:25:11.77 ID:NDDpIAVco
男「カレー、ラーメン、アメリカンドック、たこ焼き、焼きそば...このくらいはすぐ食っちまうか」

DQN1「なーおばさん!早くしてくんねぇかなー?」

DQN2「っつーかマジ遅くね?客待たせるとかダル」

友「あちゃー...やっぱり海だといるんだな」

男「いかにもって感じだな。むしろまだこんなにあからさまやつが存在してたとは」

DQN1「やっとかよ。おいマジかよ、なんだこの安っぽい飯!これであの値段とか詐欺だろ!」

DQN2「まぁまぁDQN1クン。こういう不味そうな飯を食うのも醍醐味っしょ?」

DQN1「あーそれな!わかるわー!」

男「あいつら...これ以上問題おこさなきゃいいけど」チラッ

友「...」
463 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 19:26:08.71 ID:NDDpIAVco
男「さて、飯は無事に買えたけど。幼達はどこに座ったんだ...あ」

席を見渡すと男4人組に絡まれてる女の子2人が目にはいった。
というよりあれって...

DQN1「ね〜君たち〜。二人で来たの〜?」

DQN2「折角だから一緒にご飯食べようよ♪奢るよ?」

幼友「連れがいるので間に合ってます」

DQN3「そんなつれないこと言わないでさ〜」

DQN1「そーそー!一緒に楽しいことしようぜ!な!」スッ

DQNの一人が幼の肩に手を添えようとした瞬間、その手が弾かれた。

幼「...さわるな汚い。お前らと話すことなんてない。失せろ」

...やべぇ。ちょー怖ぇ...
やっぱり幼母の娘なんだよな、あんな啖呵男でもなかなか切れないぞ。

あとDQN君達。そろそろ引かないとこっちの我慢も限界っぽいよ?

友「...」
464 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 19:26:47.44 ID:NDDpIAVco
DQN1「おぉ!気の強い系女子!?いいよいいよ!大好きだよ!」

DQN4「じゃあこっちの子は気が弱い系女子か!怖くないよ〜。だから震えないで〜」

幼友「幼...」

幼友は普通の女の子か。少し怯えているようだ。
にしても、あいつら引き際をわかってないな。


もうしーらない♪

友「...」ブチッ
465 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 19:27:27.60 ID:NDDpIAVco
友「お待たせー二人ともー!」

幼友「友!」

DQN4「は?なんだてめぇ?」

DQN2「もしかして君達の言ってた連れってこいつら?センスねー!」

DQN3「悪いことは言わないから俺達と一緒においで!こんなやつらと一緒じゃつまんないでしょ?」グイッ

幼友「きゃっ!」

男「...」








友「」ガシッ
466 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 19:28:12.47 ID:NDDpIAVco
DQN3「あ?なに腕つかんでんだてめぇ?」

友「...ねーお兄さん達。頼むからその手を離してくれないかな?」ミシッ

友「頼むよ」ニコニコ バキバキバキ

DQN3「がぁ!?腕が!!」

DQN1「てめぇ!離せコラ!」ブンッ

友「」ヒョイ スッ 

DQN1「んごっ!?」ズドンッ!!

男「おー、綺麗に掌底がはいったな」

DQN1「ん...く..」

掌底をくらったDQNはその場でうずくまりえずく。死戦期呼吸のように口をパクパクさせている。

DQN2「てめぇ!」ブンッ

飛んできた蹴りを掴みとり、そのまま仕返しと言わんばかりの蹴りを脇腹に叩き込む。

友「」ドスッ!

DQN2「くっ...う...」

友「よっと」ズパンッ!

とどめの右上段回し蹴りがDQNの側頭部にヒットした。
467 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 19:28:53.39 ID:NDDpIAVco
DQN3「くそが!!」

デカイ図体をしたDQNが友に掴みかかろうとするが、友はそれを上手くいなし、相手の腕と首を掴んだ。

友「ん」スッ

DQN3「?!」ズドォン!!

男「...払い腰か。しかも頭を地面に叩きつけたぞ」

死んでねぇかなと少しDQNに同情する。
468 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 19:29:27.21 ID:NDDpIAVco
幼「男君!」

男「ん?おっと」ヒョイ

DQN4「くそっ!」ブンッ

男「友には勝てないとふんだか。ナイス判断」ドスッ

男「でも真っ直ぐ突っ込むとこうやって膝で合わせられるぞ?」

DQN4「くふぅ...ぐっ..」

友「ほら君達立てるでしょ?あぁそこの気絶してるのは担いであげてね。友達なんでしょ?これ以上お店に迷惑かけないのー」
469 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/19(火) 19:30:39.44 ID:NDDpIAVco
〜〜〜

「「いただきまーす!!」」

あの後DQN達は自主的にお帰りしていただいた。
正直あれ以上もめるのも面倒なので。

幼友「幼が喋ったときはホントにちょっとゾッとしたわよ」

男「さすがあれの娘だなーって思ったわ」

幼「えへへ〜///」

幼友「いや誉めてないでしょ」

男「怖くはなかったのか?」

幼「すぐに男君達が飛んでくると思ってたので大丈夫でしたよ?」

男「飛んでったのは友だったけどな」

幼友「さすが師範の一番弟子ね」

男「あいつにもいいとこあるだろ?」

幼友「そんなの知ってるし」

男「ほ〜?」ニヤニヤ

幼「これはこれは」ニヤニヤ

幼友「あっ...違う!これはそんなつもりじゃ!」

友「おい皆!おばちゃんがかき氷御馳走してくれるってよ!かき氷だぜかき氷!!」

幼友「ふんっ!」バキッ!

友「ありがとうございますっ?!」
470 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/20(水) 19:02:11.92 ID:nIyJuJYto
〜夜〜

友「肝試ししよーぜ!!」

男「...は?」

いきなり何を言い出すんだこいつはと思ったが、回りは案外乗り気のようで。

幼「いいですね!楽しそうです!」

幼友「でもどこでやるの?近くにあった神社?」

友「今更この面子で神社に行っても面白くねーべ?もっといいとこがあるんだってよ!」

男「この近所にそんなのあったか?」

友「昼飯食ってるときに聞いたんだけど、漁港の裏に小さい道があって、そこを真っ直ぐ進むとデカイ廃墟があるらしいぜ」
471 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/20(水) 19:02:55.43 ID:nIyJuJYto
幼友「デカイ廃墟って...もしかして病院とか?」

友「いやー?なんか学校の宿泊施設だとよ。新しいのができてからずっと放置されてんだってさ」

男「へー、まだ取り壊されてないのか」

幼「肝試しにもってこいですね」

友「っつーことで、飯食い終わったらレッツゴー!!」

幼友「いいから早く米を炊け」
472 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/20(水) 19:05:12.02 ID:nIyJuJYto
男(ってことなんだけど、今のところはどう?)

いろは(特に問題は無さそうね。全員ちゃんと色がついてるし)キツネモード

男(前、友の事故の時もそれ言ってたけどよ。色ってなに?)

いろは(そのまんまの意味よ。もうすぐ死ぬなーとか、デカイ災厄が訪れるなーっていう人間を見ると、色が薄くなったりモノクロになってたりするの)

男(へー。それで未来を予測すんのか)

いろは(そんなに大したものじゃ無いわよ?このままだと危ないから少し気を付けよーぐらいのことだし)

男(それで十分)

友「男ー!そろそろ行こうぜ!!」

男「おーう」

いろは(じゃあいきましょうか)ドロンッ ヒトガタ

男(なんか感じたらすぐ教えてくれ。なんか嫌な予感がする)

いろは「あら?野性児の第六感かじら?」

男(...そんなところだ)
473 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/20(水) 19:05:58.75 ID:nIyJuJYto
友「ホントにこの道真っ暗だなー。狭いし」

幼友「ほとんど山道ね。ライト無かったら危なかったわ」

幼「結構歩きましたけどまだですかねー?」

男「あー、あれじゃねぇか?」

目の前に現れたのはかなり大きなコンクリートの建物。学校のような構造をしていて、所々窓ガラスが割れている。
何て言うか...全体的に暗い。吸い込まれそうになる暗さだ。

幼友「...想像してた3倍増で怖いんだけど」

友「すげぇな。逆に一個だけ街灯があるのもこえぇ...」

幼「こんな山のなかなのに結構大きい施設ですね」

男「学校の宿泊施設だもんな」
474 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/20(水) 19:06:25.44 ID:nIyJuJYto
男(どうだいろは、なんかいるか?)ギュッ

男(...ギュッ?)

いろは「...」ガクブルガクブル

横を向くと俺の腕にしっかりとしがみついているいろはがいた。お前怖いの苦手なのかよ...

男(お前...普段神社で暮らしてたんだからこういうの平気なはずだろ?)

いろは「神社にはちゃんと神様が納められてるから全く怖くないわよ...。こういう多くの人が寝泊まりしてた場所ってのは建物自体に記憶が写りやすいのよ」

男(あー、いわゆる感情とかが染み付きやすいってこと?)

いろは(しかも集まってたのは子供と先生...もう最悪よ)

男(子供はナチュラルに残酷だし、先生は結構黒いからな)
475 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/20(水) 19:06:54.11 ID:nIyJuJYto
友「おーい、空いてるとこあったぞー」

男「え?入んの?」

幼「当たり前じゃないですか男君!折角来たんですよ?」

幼友「なんであんたはそんなにテンション高いのよ...」

男「...」チラッ

いろは「」ガクブルガクブル

男(はぁ...とちあえず俺から離れるなよ)

いろは「」コクコク
476 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/20(水) 19:07:51.58 ID:nIyJuJYto
友「結局なんにも無かったなー」

幼友「出てきたら出てきたで困るでしょうが...」

中は以外と綺麗にされていて、特に何か起こるようなことも無かった。

幼「楽しかったです」フンスッ

男「まぁ何事もなくて良かったじゃねーか。これ普通に住居不法侵入罪だからな?問題おきたら大変だぞ?」

友「まじ?人住んでなくてもダメなの?」

幼友「え?あんた知らなかったの?」

友「だってみんなあんまりコソコソしてなかったからさー。男だって後ろの方でずっと笑ってたじゃんかー」

男「...は?俺は一回も笑ってねぇぞ?」

友「ん?」

幼友「...」クビフリ

幼「...」クビフリ

友「あれー?おっかしーなー?」

男(お前聞こえてた?)

いろは「だからずっと耳塞いでたじゃないの..」ゲッソリ
477 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/20(水) 19:08:27.71 ID:nIyJuJYto
友「じゃあそろそろ帰ろーぜ」

幼友「そ、そうね、もう、もう用はないんだし」

幼「早く行きましょう」

男「ほら夜道なんだから走らないの」ガサガサ

友「ん?今その林から音が...」

幼「鹿とかじゃないんですか?」

男「どうだろう...」

少し近付こうとしたとき、いろはがすごい勢いで肩を叩いてきた。
なんだよと思い振り替えるといろはが俺のことを指差している。

いろは「あんたの色が薄くなってる!!」
478 : ◆6FKbqG4.1U [saga]:2016/01/20(水) 19:09:11.29 ID:nIyJuJYto
今日はここまで
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/20(水) 20:22:18.57 ID:UzMsqJrJo
オカ板案件か
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/01/23(土) 18:26:19.56 ID:T//MDvUvO
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/13(土) 01:34:27.29 ID:5uFVH0pn0
まーだーかーねー
気になって夜も眠れたもんじゃない…
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