過去ログ - 【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
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名無しのパー速民
[sage saga]
2019/04/25(木) 18:10:10.92 ID:eglF3Egj0
【路地裏】
【獲物を前にした獣の吐息のごとく、不気味なほど生暖かい空気が、しなりと女の肌を撫でる】
【街の灯りは路地の先へと吸い込まれるように消え失せ、仄かな月光のみを足がかりにしなければならなかった】
【この場所、この時刻――この世界の住人ならば誰しもが知っている。それがいかに命知らずな歩みなのかを】
ふーむ……。
いい雰囲気だ。実に匂うじゃないか。
【それは、すらりと背の高い、二十代半ばぐらいの女である】
【白いジャケットに深紫色のインナー、黒いレギンスに赤褐色のブーツ。腰には大小多くのポーチが付いたベルトと、活動的な服装】
【桜花の柄の腰布とハーフアップに編み込んだ髪を留める二本の簪、左腰に佩いた緑鞘の刀が、桜の国特有の風情を醸し出している】
【淡く月の光と同じ色を差す長髪は、毛先へと流れるにつれ鮮やかな新緑の色へと彩りを変えており――】
【深紫の瞳は優しく抱く宵闇のようでもあって、だがこの隘路の先の先よりまだ深く、見通しきれない何かを秘めていた】
いるとしたら、このあたりのはずだ。
……ここまで来て見間違いでした、ってのはナシで頼むよ……。
【女は無造作な歩調で、きょろきょろと周囲を見渡しながら、誘われるかのように路地裏の奥へ奥へと進んでいく】
【こういう手合はおおよそ二種類に区別されるのが常である。すなわち、よほど腕に自身があるか、あるいはよほどの莫迦かだ】
【果たして女はそのどちらか。その目的はなんなのか。暗闇のなかにぽっかりと、怪奇と謎が浮かんでいる】
【銀色の風が吹いた。少なくとも、今宵の"怪異"はまだ、誰にも視られず此処にある】
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