過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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828: ◆1miRGmvwjU[saga]
2018/11/03(土) 01:04:35.63 ID:Ju01Ztbw0
>>827


【「 ─── そのくらいは、手前ェで決めるわ。」ならばそれは決然たる相違であるのだろうか、アリアもまた、笑うのであれば】
【それは恐らく自嘲に近しい表情であった。規範は時として消し難い罪咎を刻むが、規範なき正義は正義として成立し得ない】
【社会通念という生温い大義名分の枠から外れて銃を握るのであれば尚の事であろう。 ──── ならば求められるのは絶えなき自己への懐疑であり】
【然して秘密裏な暴力装置としての役割を果たさねばならぬ以上、己れの従う何物も疑ってはならぬという矛盾。畢竟は、解り合えぬの一言で帰結を見る苦悩だった】
【やってきたロイヤルミルクティの水面を茫洋とアリアは覗き込んでいた。 ─── 渦巻くクリームが少しずつ蕩けて、油膜となってベージュ色に広がっていく、から】


「 ──── ふうん。」「夕月、 ……… と、言ったかしらね。私も、直に会ったことは、一度きりではあるわ」
「それでも聞く限りには、愛情に飢えている子のように思えるけれど。」「 ……… ふうん。そう。そうなの」


【答えられぬ問いに関して深く追求することはないようだった。 ──── そこまで彼女は無神経でないのだろう】
【続いて提示される一ツの思考実験については、幾らか神妙な面持ちにて耳を傾けていた。何故そんな問いをするのか理解できぬようだった】
【提示された条件が全て語り終えられるのであれば、返される答えには一刹那の逡巡もなかった。最初からそう答えると決めているに違いなかった】


「 ……… 解り切った答えでしょう。」
「私は、私の愛しい人を選ぶわ。」「 ……… "彼女"は、そうでないとでも?」


【機械仕掛けの女は少しばかり訝しげな表情をしていた。 ─── 運ばれてきたパフェに視線を落とし、イチゴの一切れを、クリームを添えて口に運ぶ】


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