過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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821: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2018/11/02(金) 22:45:32.33 ID:7w/ryAA30
>>820

………………？　あ、どうぞどうぞ、ごめんなさ…………

【視線がやっと液晶から剥がされたと思ったら、レンズの向こうで目がまん丸く、見開かれる】
【二度とは見ない容姿をした人、という認識はあった。背もそう、美しい髪もそう、人形めいた顔立ちもそう】
【見た目はしっかり覚えている。だからといって深いところまではよく知らない。そのくらいの距離感の人だったから】

そうだっけ？　あんまり覚えてないや――名前なんて言ったっけ？
ええと……ミレーユの友達で、おじさまンとこで飼われてる。
前に会ったのって「電波塔」以来？　久しぶり、みんな元気にしてるかな、
最近あの子帰ってきてくれないし……「そっち」の状況、ぜんぜん知らない。

【一言目にかける言葉だってあまりにも無遠慮が過ぎた。二言三言と続いていってもその調子は変わらず】
【かといって変に嘲るような調子もなかった。たぶんこれがこいつの素であって、誰にでも、子供っぽく馴れ馴れしい】
【スマホをテーブルに置いて、カップを両手に持ち直す。液晶の向こうで、アリアも知っている男が呼びつけられていた】

…………それはどういう感情を表現してる顔なの？
僕のこと、嫌い？　まあそりゃ10人中9人には嫌われるようなコトやってる自覚はあるけど、
……あはは。めちゃくちゃ甘いのばっか食べるじゃん、好きなの？　見かけによらないもんだね……

【ふう、と湯気を吹き散らしながら、幼い横顔を晒す。そうして単刀直入に、突っ込みづらいところにずかずか入り込む】
【そういう性分であるらしかった。嫌われがちというのは、所業のせい、以前の問題でもあるような気がする】
【カップの縁に口付けて中身を傾けながら、上目遣いに訊く瞳はいやに澄み渡っていた。汚らわしい色をしているくせに】
【やたらと童女めいた輝きを持っていた。いろいろと興味津々になりがちなのは、研究者という職業柄か、あるいは】

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