過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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816:名無しのパー速民[sage saga]
2018/11/01(木) 18:08:43.58 ID:d95ne+5f0
>>815

【苦笑には小さく首を横に振るのだろう、あげると言われてそのまま貰ってしまえる気分ではないらしいなら、ぎゅうって握りしめる指先、誓うように】
【次に会った時に返すと言う約束をするのなら、やっぱりそれはもう一度会いたいなんて意味合いも持つんだろうか、――それとも、あるいは、約束するみたい】
【医者と患者のやり取りに似ていた。次の診察まできちんと生きているって、次もきちんとこの部屋で会いましょうって、指切りげんまんはしないけど――】
【――――どうにもそう見えてしまいそうなくらいに彼女はひどく傷ついて見えたから。まさか死にはしないだろうが、"もしかしたら"を拭いきれない、くらいには】

――――――――そう、ですか……。

【必死だった。いっぱい悩んだ。そのおかげで、今、自由であるとマリアベルが言うのに、けれど、彼女はきっと、そう晴れた顔にはならないのだろう】
【必死でいっぱい悩んだ時にどんな気持ちだったのか。どんな風にしてきたのか。それが知りたいのかもしれなかった、――あるいは、何を聞いても、こんな顔するのかもしれないけど】
【だけれどもとにかく他者の意見を得たなら、形の上では納得を見せるのだろうし、餓えた犬みたいに縋り付いてそれ以上の答えを乞うでもないのなら、】
【そんな答えは人によって違っていて、結局どうあれ自分で見つけるしかないって、どこかで分かっているのかもしれなかった。――夢だけ見てたらいい時間は終わりかけてるから】

【――――、頭を撫ぜられるなら、小さく首を竦めるのだろう。それでも怯えていると言うよりは気後れしているもの、事実、上目遣いに見やる目は、微かに振れて】
【それでも数秒ほど撫でていれば、きっとその表情も微かに和らいで。――緊張していた頬っぺたを微かに緩ませるなら、唇だって少しは笑うから】

――その人は、知ってます、でも……私…………――――――――、

【寂しかったら、との言葉には、少しだけ眉を下げて笑う。結局別の人のところに帰って行く自分に向けるには、少し、――曖昧な気持ち】
【そのうえでごく小さく頷くのだろう、――歓迎の意味を分かりかねたようだった、浮かべた表情がわずかに変わって、何か言いかけて、けれど何も出てこない】
【――ならば、やはり、見送られるままに立ち去るのだろうか。ゆるゆるとした足取り、一度だけ振り返ってしまう仕草は、巣立ちの刹那の小鳥に似て、でも、やがて見えなくなる】

【置いていった言葉は「ありがとうございました」と「ごめんなさい」、――それから最後に振り返り小さく下げた頭の仕草、揺れる白は夜の中に、きっとよく目立って】

/寝ちゃってました、ごめんなさい!


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