過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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801:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2018/10/30(火) 22:23:02.71 ID:T8uXkBlp0
>>800

【銀髪の人物は拒絶されなければ相手の背中をゆっくりと摩ろうとするだろう。母が子にするように】
【少女の呼吸に合わせるように、ゆっくりと、ゆっくりと―――夜がとても長く、長く感じるほどに。】

以下略



802:名無しのパー速民[sage saga]
2018/10/30(火) 22:33:14.17 ID:Fe/MllEZ0
>>801

【――ぐずぐずに乱れた吐息は、きっとそうされるたびにいくらかの安らぎを取り戻してゆくのだろう、他人に触れられるのは好きだった】
【ましてや母が子にするように慈しむような仕草であるならば、余計になのだろう。なんせ子供みたいに泣きじゃくっていたのだから、それが効かぬはずもなく】
【だけれどよっぽど怖いことがあったらしかった。きっとどこかが痛むのだった。――見るに怪我をしている様子はないから、きっと、怪我をしてしまったのは心なのだと】
以下略



803:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2018/10/30(火) 22:49:55.10 ID:T8uXkBlp0
>>802

【見上げれば、女が微笑んでいる。銀髪に緋色の瞳をした若い女がまるでわが子をみるような慈悲深い眼で少女を見ている。】
【距離を開けられその場で膝を抱えながら微笑む姿はある種彫像のようにも見えた。】

以下略



804:名無しのパー速民[sage saga]
2018/10/30(火) 23:03:45.90 ID:Fe/MllEZ0
>>803

【――――みとめた顔に、彼女は微かに息を吐くのだろう。そうしてそれは至極安堵の仕草によく似ていた、だって、なんだか、似ている気がして】
【そんな風に思うのはおかしいのかもしれないんだけれど。――だとしても、事実として、彼女のひどく乱れた呼吸はいくらも楽なものへなっていたのだから】
【まだいくらも涙の余韻で顔は赤いし鼻とか目は真っ赤なのだけど。ただもとより赤い瞳であるのなら、後者は特に気にならないだろうか、たとえ前に観測されたときに瞳が青くとも】
以下略



805:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2018/10/30(火) 23:21:47.79 ID:T8uXkBlp0
>>804

【「かえで、かえではいい子だね、かえでは何も悪くない、悪くないんだよ」】
【「悪いのは―――間違ってるのは―――だって世界≠フ方なんだから。だから大丈夫」】

以下略



806:名無しのパー速民[sage saga]
2018/10/30(火) 23:45:43.17 ID:Fe/MllEZ0
>>805

【――あるいは、彼女が十全な精神状態であったなら、聞くはずもない甘言だった。そもそも、そうでなければ投げかけられる必要もまた、ないのだろうけど】
【だめな子。いらない子。言われたくない。思われたくない。理屈の分からぬ不安。その気持ちがどこから来るかさえ分からなかった。どこかで誰かと居たかった】
【改めて嫌われてしまうのが怖いから、最初から好き勝手に振る舞うようにしていた。触れ合う前に嫌われる方がましだから。だけど本当は誰にも嫌われたくなくって】
以下略



807:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2018/10/31(水) 00:03:37.02 ID:rIOZvxjH0
>>806

【かえでを持ち上げれな、案の定少しマリアはぐらついたがすぐに体勢を立て直し苦笑いをする。】
【先程までの慈しみにみちた顔とは違った、どこか人懐っこそうな笑みだった。】
【かえでの一言一言に頷きながらマリアはどこかへと歩いていく―――ぐにゃり≠ニ何かが揺らいだ気がした。】
以下略



808:名無しのパー速民[sage saga]
2018/10/31(水) 00:29:51.23 ID:39xublGM0
>>807

【百六十センチ。体重は**キロ。子供を持ち上げるよりもずうっと大変だった、それでも、マリアベルはそれを果たしてしまうから】
【そのあとは、腕の力さえ尽きねば、わりにやりやすいだろうか。――少女の方が抱かれるのが上手かった、その代わりに、顔は伏せているから、表情は見えず/見ることなく】

以下略



809:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2018/10/31(水) 00:44:11.04 ID:rIOZvxjH0
>>808

【カーテンに手をかけたところでかえでの声がかかる。マリアベルはカーテンに手をかけたまま】
【数秒の時が流れた。背を向けているマリアベルの表情は見えないだが「まだか」と小さくかえでに聞こえない大きさで呟くと】
【シャッ!っと、逆に大きくカーテンを広げてこれでいいかい?と微笑む。一気に夜景の光が差し込む】
以下略



810:名無しのパー速民[sage saga]
2018/10/31(水) 01:02:05.95 ID:39xublGM0
>>809

【そうして広がる夜景は彼女に満足いくものだったのだろうか。そう言い切るには表情の変化に乏しかった、ただ、わずかに身体の強張りが緩んだ、気がした】
【開け放たれたカーテンから見える景色が、窓から忍び込む月光が、夜の冷たさが、世界を認識させるには十分な意味を持っていた、死にきれず生ききれないまま涙するのでも】
【遠くに光る誰かの暮らす証明を見ていたら、いくらか気も紛れたから。――となればもぞりと身動ぎするのも、また、道理であると思わせて、】
以下略



811:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2018/10/31(水) 01:19:51.13 ID:rIOZvxjH0
>>810

【クスリ、とかえでの動作に一度小さく笑うとそのあと困ったような顔で「ごめんね」と呟く。】
【そうすると部屋の明かりをつけて、相手を起き上がらせようと手を差し出す。】

以下略



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