過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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790
:
名無しのパー速民
[sage saga]
2018/10/30(火) 15:23:05.75 ID:Fe/MllEZ0
>>789
【――ならば、背中が壁に触れた時に、彼女は小さく、けれど鋭く、息をするのだろう。怯えと警戒と困惑の中に、けれど確かに混じるのは怒りに似ていて】
【どうしてこうも惑ってしまうのか、自分でもよく分からないのかもしれなかった、――――だからせめて見据えられる視線に、全く同じ角度の眼差しを向けるのが精いっぱいで】
【まったく同じ角度にこさえられた合わせ鏡の中に囚われた光の行き交うみたいに視線が交わり続けるだろうか、――どうあれ、きっと先に逸らしてしまうのは、少女だから】
以下略
791
:
◆zO7JlnSovk
[saga]
2018/10/30(火) 15:34:51.86 ID:Dn8M4cA7o
>>790
【彼女は "意に介さない" ──── 少なくともかえでの言葉は、彼女の何も揺さぶらないのだろう】
【何故ならそこに僅かばかりも逡巡が無いから、ニンゲンと、そうでないモノの存在性の違いであった】
【然るに、──── 彼女に羞恥はなく、然るに、彼女に理解はないのだから】
以下略
792
:
名無しのパー速民
[sage saga]
2018/10/30(火) 16:06:17.35 ID:Fe/MllEZ0
>>791
【だから恐ろしいのかもしれなかった。ヒトによく似たヒトではないもの、ヒトとは全く違った理屈で動く存在、――不気味の谷を観測してしまうのに似て】
【掴んだはずの手首がひどく朧げに感じられた、それとも貧血を起こしてしまったみたいに、世界がさあって遠くなる気がした。――何かが怖くて、でも分からないから】
【力も態度も圧倒的であるなら敵う道理はないはずなのに。それを認めて平伏すことが出来たら、出来るなら、出来たなら、もっときっと人生は簡単なのかもしれなかった】
以下略
793
:
◆zO7JlnSovk
[saga]
2018/10/30(火) 16:21:18.21 ID:Dn8M4cA7o
>>792
【苛烈な言葉であった、何処までも歪む泣き声の様な言葉で、降り注ぐは雨の如く、折り重なるは露の如く】
【少女が少女にかけるにしては棘のある響きで、けれども人間が神にかけるにしては冒涜的に他ならず】
【──── 彼女の笑みは消えなかった、その夜更けに残る真意を、どう果たそうか迷うかの如く】
以下略
794
:
名無しのパー速民
[sage saga]
2018/10/30(火) 16:47:51.21 ID:Fe/MllEZ0
>>793
【丸く見開いた目、唇を噤む仕草は、少なくない感情を示す。子供っぽい表情であった、子供ぽいなんて言われて怒るのは、それこそ子供の仕草だから】
【伝えられるのはやはり人間と異なる理屈、意味合いを辿ることはできても、心底信じることはできぬ理論、それを奥底から翳せるなら、それはやはり人間じゃないってことなんだろう】
【消えぬ笑みに向けた怒りは、――きっとそのうちに困惑へすり替わった、「あれ」なんて小さい声、すぐに自分の中に渦巻くおかしさに気づいて、だけどきっともう遅い】
以下略
795
:
◆zO7JlnSovk
[saga]
2018/10/30(火) 17:03:22.22 ID:Dn8M4cA7o
>>794
【耳を傾けなければ良かった、最初の状態から最後に至るまで、徹底的に其れを阻めば良かった】
【然るに病魔とはそういう理屈なのだから、下手に耳を傾けて、不必要な治療を続け、無為に苦しむ】
【一つの側面であるとしても、確かな一面である以上、誰も彼もそこから背けて生きることは出来ない】
以下略
796
:
名無しのパー速民
[sage saga]
2018/10/30(火) 17:38:52.30 ID:Fe/MllEZ0
>>795
【自分でこさえた殻を割ろうとしている自分を見ている自分が居た、どれだけ押しとどめようとしても止めるための方法を忘れてしまって、思い出せなくなって】
【拒食症の人間が一口食べたなら止まらなくなってしまうみたいに、ほんの少しだって壊したらいけないものに爪を掛けたら、止まらなくなった、ぱきぱき罅の音がしても】
【脳裏に巡らす魔力群が一つ一つその指先を止める方法を探すのに、そうしている間に指先はどんどんと作業を進めてゆく、そうして気づくなら、逆らう自分さえも、居ない】
以下略
797
:
◆zO7JlnSovk
[saga]
2018/10/30(火) 17:43:40.24 ID:Dn8M4cA7o
>>796
【イルは消え去る、嘲笑を残して、──── 残した歪な微笑みの中に一杯の悪巧みを孕んで】
【そして同時に、かえでの心へと深い傷跡を残すのだろう、──── 其れは誰にもいやせない傷に似て】
【──── それ故に深く、あまりにも、濃い────】
以下略
798
:
名無しのパー速民
[sage saga]
2018/10/30(火) 18:29:13.68 ID:Fe/MllEZ0
【街中――路地裏】
【夕暮れの時刻も過ぎた頃合いだった、空はすっかりと暗くなって、烏はとうに寝床に帰り、きっと今頃家族団欒で晩御飯でも食べていた】
【ならば路地裏はひどくひどく静かであった、――――ならば、或いは耳聡い者が近くを通るなら、聞き取るのかもしれなかった、ちいさな、ちいさな、その物音】
――――――っ、ひっ、ぐ、――ぁ、あぁあ、っ、――――っ、っ、
以下略
799
:
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]
2018/10/30(火) 21:55:30.92 ID:T8uXkBlp0
>>798
【―――それはまるで夜風のように、いつしか流れ込んできていた。】
【泣きじゃくる少女の前にはいつしか誰かが立っており、その人物は膝を抱えて座り込むとシルクのハンカチを差し出す。】
以下略
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