過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
1- 20
786:名無しのパー速民[sage saga]
2018/10/30(火) 14:01:16.49 ID:Fe/MllEZ0
>>785

【――――眠りの途中に目を覚ますことはほとんどなかった、一度寝付いたら満足いくまで眠ってしまう身体の作用、試験前なんかには煩わしく思ったものだけど】
【ありふれた学校なんて枠組みに囚われなくなってからは、特に不満点もなかった。眠たい時に眠って、眠たくなくなったら目を覚ます。いくらかの権力が後押しして】
【そうしてまた生活の色合いが変わっても、――世界で一番綺麗だって信じてる真っ白な狼は、わりかし寝たいだけ寝かせてくれるものだから、甘えた】

【――――――――だのに、一人で眠るのならば至極快い室温のはずなのに、なんだか寝苦しくって】

【いくらか鈍い頭を引き摺って身体を起こす、確かめた時計はキリがいいわけでも、同じ数字が並ぶわけでもない、なんだっていい/どうでもいい時間帯を示すなら】
【途中で目覚めてしまった脳に抗議するみたいにおっきな欠伸を一つ、もう一度だけ枕に顔を埋めた、もう一度眠れることを期待して。だけど、一度目を開けてしまったから】
【口渇、空腹、或いは室温がいやに高い気がする。――ベッドサイドに用意しておいた水を飲めば口渇は紛れて、けれど空腹と、いつもと異なる室温への違和感は消えず】
【ならばもう一度眠りこむことを諦めてしまっても仕方がなかった。朝食を用意するだけの食材があるのを知っていても、散歩がてら外に行くのもいいかと思う程度の機嫌だった】

――――――――――うわっ、

【――故に、機嫌がよほど悪いということもなかった。その時その瞬間に、"その"出来事を、認識するまでは】

【その瞬間の声は、あるいは遊園地のお化け屋敷。学芸会にも似る世界観の中、如何にもここで何か来ると分かっていた場所で出てきたお化けの、変な高クオリティ】
【時給1000にも満たないアルバイトが衣装までも自分で作るように任された結果、いやに張り切ってしまって出来上がったミスマッチを認めた時のような】

【真っ白な髪先が揺らぐ、いくらも怠惰に諦めた紅紫色の瞳が瞠られて、いくらかの間の後に伏せられるのだろうか、伊達眼鏡のレンズの向こう側に表情を隠して】
【外に出るにはいくらかラフな格好であった、とはいえ寝間着というほど怠惰ではなく、ならば楽な服を部屋着に転用したかのような、温度感】
【即ちパーカーにスカートなんて服装、ポケットに隠した長い袖の指先には肌を隠すグローブに、それから足元は丈の長いソックス、足元はスニーカーであったなら、】

あはははっ、――こっちの台詞なんですけどぉ……、生きてたんですね、なんかどっかで死んだかと思ってたんですけどー、……。

【――――明らかな警戒があった、なにせ元々そりの合わない他人であるなら、その色合いを余計に強めて。ポケットに入れたままの手に、けれど得物はきっとないから】
【じりと微かに足の爪先を後ろに下げるだろうか、けれど逃げ出す温度ではなかった、――今はまだ。ただ気の強い子女の振る舞い、無邪気な笑みは、けれど作為たっぷりに】


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/2049.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice