過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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783: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/10/30(火) 02:11:25.84 ID:Dn8M4cA7o
>>782

【──── シモンは始めて、少しばかりの違和感を見せた、それは貼り付けた横顔の名残に似て】
【暫し沈黙を重ねた、──── 間違いない、アリアが引いたのは "当たり" だ、──── だが】

以下略



784: ◆1miRGmvwjU[saga]
2018/10/30(火) 02:34:57.41 ID:s2ylCQZw0
>>783

    「 ──── しま、ッ」

【床地の崩れる轟音。 ─── 隻眼か見開かれる。迂闊だった。眼前の対手に手を伸ばすも、 ─── 儚く虚空を切るならば】
以下略



785: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/10/30(火) 13:43:00.14 ID:Dn8M4cA7o


    【貴女はふと目を覚ます】


以下略



786:名無しのパー速民[sage saga]
2018/10/30(火) 14:01:16.49 ID:Fe/MllEZ0
>>785

【――――眠りの途中に目を覚ますことはほとんどなかった、一度寝付いたら満足いくまで眠ってしまう身体の作用、試験前なんかには煩わしく思ったものだけど】
【ありふれた学校なんて枠組みに囚われなくなってからは、特に不満点もなかった。眠たい時に眠って、眠たくなくなったら目を覚ます。いくらかの権力が後押しして】
【そうしてまた生活の色合いが変わっても、――世界で一番綺麗だって信じてる真っ白な狼は、わりかし寝たいだけ寝かせてくれるものだから、甘えた】
以下略



787: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/10/30(火) 14:12:43.18 ID:Dn8M4cA7o
>>786

【病魔は笑う、いっとう残酷に、それでいて残忍に、──── 愛らしい顔立ちが歪んだなら、それは悲鳴に近い】
【羽を揺らしてアホ毛を靡かせて、一つまた一つと貴女との距離を詰めて】
【そうして──── 唇の端を釣り上げて、その三日月の様な姿を見せて】
以下略



788:名無しのパー速民[sage saga]
2018/10/30(火) 14:34:23.23 ID:Fe/MllEZ0
>>787

【取り繕った笑みが崩れるのに、然るに瞬き一つほどの時間すら必要ないのだろう。少女の表情は刹那に凍り付く、絶対零度に閉じ込められたシャボン玉より、容易いなら】
【"それ"は彼女のこころをひどく傷つける言葉なのだとあまりに容易く分からせた、彼女はまだ"そのこと"にうまく整理を付けられていないのだと、まだ昨日のように苦しめるのだと】
【ただどうしようもなく愛して/優しくして/――自分の存在と命がそこに在ることを認めてくれる人のところに居るから、彼女は生き延びているだけなんだって】
以下略



789: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/10/30(火) 14:43:37.22 ID:Dn8M4cA7o
>>788

【病魔は知らず知らずの内に追い詰める、見えない病巣がいつの間にか浸食している作用に似ていた】
【壁に追い込んだならじぃ、とその大きな瞳を見据える、大きな瞳が見据える、重なる細工は同様に美しく】
【また同様に歪であった、合わせ鏡の成れの果て、狂ってしまうしか方法が残ってないみたいに】
以下略



790:名無しのパー速民[sage saga]
2018/10/30(火) 15:23:05.75 ID:Fe/MllEZ0
>>789

【――ならば、背中が壁に触れた時に、彼女は小さく、けれど鋭く、息をするのだろう。怯えと警戒と困惑の中に、けれど確かに混じるのは怒りに似ていて】
【どうしてこうも惑ってしまうのか、自分でもよく分からないのかもしれなかった、――――だからせめて見据えられる視線に、全く同じ角度の眼差しを向けるのが精いっぱいで】
【まったく同じ角度にこさえられた合わせ鏡の中に囚われた光の行き交うみたいに視線が交わり続けるだろうか、――どうあれ、きっと先に逸らしてしまうのは、少女だから】
以下略



791: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/10/30(火) 15:34:51.86 ID:Dn8M4cA7o
>>790

【彼女は "意に介さない" ──── 少なくともかえでの言葉は、彼女の何も揺さぶらないのだろう】
【何故ならそこに僅かばかりも逡巡が無いから、ニンゲンと、そうでないモノの存在性の違いであった】
【然るに、──── 彼女に羞恥はなく、然るに、彼女に理解はないのだから】
以下略



792:名無しのパー速民[sage saga]
2018/10/30(火) 16:06:17.35 ID:Fe/MllEZ0
>>791

【だから恐ろしいのかもしれなかった。ヒトによく似たヒトではないもの、ヒトとは全く違った理屈で動く存在、――不気味の谷を観測してしまうのに似て】
【掴んだはずの手首がひどく朧げに感じられた、それとも貧血を起こしてしまったみたいに、世界がさあって遠くなる気がした。――何かが怖くて、でも分からないから】
【力も態度も圧倒的であるなら敵う道理はないはずなのに。それを認めて平伏すことが出来たら、出来るなら、出来たなら、もっときっと人生は簡単なのかもしれなかった】
以下略



793: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/10/30(火) 16:21:18.21 ID:Dn8M4cA7o
>>792

【苛烈な言葉であった、何処までも歪む泣き声の様な言葉で、降り注ぐは雨の如く、折り重なるは露の如く】
【少女が少女にかけるにしては棘のある響きで、けれども人間が神にかけるにしては冒涜的に他ならず】
【──── 彼女の笑みは消えなかった、その夜更けに残る真意を、どう果たそうか迷うかの如く】
以下略



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