過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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235:文月 ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/08/13(月) 23:42:32.38 ID:lo815orFo
>>234

【胸に顔を埋めてきて、少しびっくりして、大きく目を開いたけど】
【直ぐにまた頬を綻ばして、もうと小さく漏らしたりもする】
【────満ち足りた気持ちであった、望んだ世界に近い】
以下略



236:白桜 ◆zqsKQfmTy2[sage saga]
2018/08/14(火) 00:19:47.55 ID:5ssw8sz30
>>235

【未だ胸に顔を埋めたままなのは、離れたくないと言う気持ちから】
【寂しさを埋める様な振る舞いの大義名分に担ぐのは姉妹と言う関係】
【元より甘えん坊で照れ屋なのも理由に含まれているのだけれど】
以下略



237:文月 ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/08/14(火) 10:53:37.54 ID:1hAuTw8Go
>>236

【夜半の水面に落葉が重なって波紋を広げる様に、文月の表情に驚きが満ちて】
【けれどもそれは直ぐに微笑みへと変わる。慈しみが頬を濡らして、頬紅に体温が溶ける】
【引っ込み思案だった妹が、少しばかりの勇気を振り絞って、それでもぎゅっと、袖を掴んでいるみたい】
以下略



238:白桜 ◆zqsKQfmTy2[sage saga]
2018/08/14(火) 14:05:44.36 ID:V4mAjV3n0
>>237

下手をしたら私達"カイ"よりも……鬼らしいお姉はんだこと。
きっと妥協しない性質なのだろうけど、……私も頑固で諦めが悪いから心配しないで。

以下略



239:文月 ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/08/14(火) 16:41:58.16 ID:1hAuTw8Go
>>238

【それを不快になんて思わない、心地よい微睡みに身を任せたら、きっと何処までも落ちていける】
【水際の作用、深く潜る息を止めて。長ければ長いほど、その後に見える景色は】
【水面から見る世界はきらきらと輝くから、白波の風情を一杯に浴びて】
以下略



240:名無しのパー速民[sage saga]
2018/08/14(火) 17:38:42.42 ID:GIOxFe6U0
【それはどこかに位置するホテルだった、いくらか前より寝床としている一室にて】
【空調は快適よりも少しだけ冷たい温度設定で、そしてきっとそれのみが彼女の意思だった。それほどまでに】
【――それほどまでに、あの日からの彼女は憔悴した様子で。であればここ数日は余計に――そうなのだろう。ベッドから出ることさえ減ったなら】
【食事を摂りたがらないことも多かったし、食べたとしてももしかしたら時々吐いていた。眠りさえ浅くなって、ようやく眠れたかと思えば、また覚醒するのを繰り返す】

以下略



241: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/08/14(火) 17:47:39.25 ID:1hAuTw8Go
>>240

【──── あの日以来、彼は姿を現さない。舞台の上では役者は常に演じなければならないから】
【舞台を降りるその一瞬まで、纏う仮面を外してはならず、脚本以外の話を紡ぐ必要も無く】
【緩やかなる心のエチュード、即興で叩く音階は何処へ、半音だけのフラットが叫ぶ】
以下略



242:白桜 ◆zqsKQfmTy2[sage saga]
2018/08/14(火) 18:13:11.56 ID:bAgKGMrOO
>>239

【ぐいぐいと引っ張られる身体。背中を後押しする頼もしい言葉】
【未知にすくんだ身体の強張りは何時しか何処かへ消えて】
【けれど同時にフラッシュバックしたのは寂しげな横顔】
以下略



243:名無しのパー速民[sage saga]
2018/08/14(火) 18:18:05.22 ID:GIOxFe6U0
>>241

【――枕元には唯一の私物があった。ホテルに備え付けのタオルにくるまれていた。大事なものだから、誰にも見つからないように、隠すみたいに】
【ならばめいっぱいにムリフェンであろうとしたのかもしれなかった。だのに彼はずうっと居てはくれなくて、だけれど、この場から出ていくことも出来ず】
【ずるずるに剥けた心を押して帰ろうとも誰も居ない場所で一人で眠っていた、だからきっとよりいっそう冥い冥い、淀んだ目をして】
以下略



244:文月 ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/08/14(火) 18:21:24.40 ID:1hAuTw8Go
>>242

【文月の手際は非常に良い、スーパーの位置を把握しているのか、淀みなく動いて】
【歩く姿は水仙の輪郭に近い、良い姿勢で運ぶ脚裁きは、流石の剣客と言ったところか】
【ちらちらと白桜の表情を見ている。変わる彩りが美しく思えて】
以下略



245: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/08/14(火) 18:31:32.34 ID:1hAuTw8Go
>>243

【紡がれる言葉の一音一音をはっきりと捉える、我が子の初めての発表会に近い】
【拙い響きも、ミスタッチも、そのどれもが愛おしく思える作用なのだろうか】
【一呼吸を置いて、その言葉を辿っていく、何があったのかを探って】
以下略



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