過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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219:名無しのパー速民[sage saga]
2018/08/13(月) 18:36:01.64 ID:LsEiO33F0
>>218

さ……さがしきつねびと……? ……あのね、私ね、キツネビトサン? ――その、あう……、あのね、会ったことね、ないわっ。
あのね! モンブランと……メロンソーダの……キツネさんてね、とってもね、おいしそうだなってね! 思うの、だからね、
会ってたらね、きっとね、ぜったいね、覚えてるでしょ? でもね、私ね、覚えてないから――会ったことない……。

【はんべその様相にも幼子は何とも言わなかった。ただ愕然としたような顔でおそらく初めて聞いたのだろう単語、探しキツネビトという新ジャンルに動揺して】
【少しの間あわわって顔をしていたのだけれど。やがて状況を呑み込んだのだろう、ましてやその特徴までもを伝えられたなら。――だけれど、】
【それでもって幼子が伝えるのは、自分はそのような人物は知らないということであって。――そんなにもおいしそうな色合いのヒトは知らない、と、素直に返す】
【――そうしたらどこか申し訳ないような目をして相手を見上げるのだろう。すんと鼻を鳴らす相手を、元気づけたいって思うみたいに】

――えー! でもね、あのね、サガシキツネビトサンさんもね、大事だわっ、大事でしょ?
それにね、お姉ちゃんね、お怪我してるしっ! お怪我のヒトにね、お願いなんてね、したらね、悪いよ。

【無限に長くなっていきそうな単語の予感を連ねたなら幼子はぎゅうっと手元で手を握りこむ、ぶんぶんって揺らしたなら、ツインテールもふわふわ揺らいで】
【自分の用事も大事だけれども。相手がそんな顔をして必死に探すのなら、もちろんそれも大事なのだろう。それに、何より、こっちの用事はまずどこから手を付けたものやら】
【分からぬなら意味も分からぬまま相手を手伝わせるわけにはいかないし、――なにより怪我をしているヒトに頼むのは憚られる。言葉の通りであったならば、】

だからね! あのね、休憩をね、したらね、いいなーって思うの! どう? あのね、コマ……コマお姉ちゃん……? 
コワイヒトってね、よく分からないけどねっ。私ね、強いんだよ! だからね、コマお姉ちゃんがね、お休みしてるときね、守ったげるなの!
――あのね、あのね、飴玉あげる! それからね、お茶だって持ってるんだから! それにね、バンソーコーもあるし、消毒のやつもあるよ!

【まず提案するのは休憩であるのだろう。――うろつきだしたばっかりの自分はともかく、相手は、いつからこうしていたのか分からないなら】
【繰り返される単語を相手の名前であると推察して。相手が気にする怖い人というのも、自分は強いから大丈夫だと自信満々に笑いかけて、護ってあげるとまで言い切る】
【そうしたら肩提げのポシェットから言葉通りに飴玉とか麦茶のペットボトルとか取り出し始めて――余談なのだけど、明らかに、ペットボトルが入るサイズはしていない】
【――それでもさも当たり前に飴玉とペットボトルを取り出したなら、どーう、って様子、相手を見上げるんだろう】

【――――キャンディはいろいろな味わいが掌に転がされて。色鮮やかな個包装は見ているだけで何となく楽しげになれてしまいそう】
【――――そうして麦茶のペットボトルは今買ってきたばかりのようにきんと冷えていた。だから、どちらも、相手が欲しがれば、あんまりに当たり前に、相手のものになって】


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