過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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名無しのパー速民
[sage saga]
2018/08/13(月) 18:01:27.93 ID:LsEiO33F0
>>216
【――ことん、と、小さな足音がする。相手はそれを聞き取るのだろうか、それとも、瓦礫を後ろに放る音に紛れて、聞こえないだろうか】
【不思議そうな吐息一つで幼子は、その光景を目に入れたそのまんまの場所で立ち止まる。――距離はまだ遠くって、いくらかあって、だけれども】
【あるいはだからこそ、がらがらの瓦礫の全体をきっと見渡すことが出来た。「えーっ」って小さな声を漏らした、どうしたんだろう、って、言いたげに】
【であれば、幼子はそんな都市伝説を知らないらしかった。たまたま来てしまったんだろうという温度感。見上げた視線が、】
【けれどきっと相手をそのうちに見出すのだろう。ぽいって投げられた瓦礫が地面で弾けた、その小さな小さな欠片が、一つ、幼子の足元まで転がってきたなら】
あれっ――、お姉さん、こんにちは! あのね、あのね、何してるの? ガラガラってね、壊れててね、あぶないよ!
それともね、あのね、探し物っ? だったらね、私もね、手伝うわ! お姉さんね、何をね、探してるの?
【それはきっと相手が気づくよりも先の声かけなのだろう、うんとあどけない声が相手へ向いて、それから、何をしているのって、聞いてくる】
【こんな場所で何をしているんだろうってあんまりに悪意もなく尋ねるのだろう、ひどく相手のこと心配したような声をして――可能ならば、距離まで詰めようと】
【近くまで近づけるようなら――真っ青な蒼穹色の瞳で相手の空色を覗き込もうともするのだろう。手伝う――だなんて、あんまりに無邪気な声をして】
こにちわ! あのね! 私ね、強いからね、大丈夫よっ。それにね、ご用事なんだわ! だからね、大丈夫よ――。
お姉さんこそね、あのね、危ないよっ。何かね、あのね、大事なもの落としちゃった?
【――お姉さんぶった言葉には、自分は強いから大丈夫だよ、なんて、自信満々の声。さらに言うには用事があるらしい、だから、大丈夫なんだよーって、紡ぐなら】
【にこにこと人懐こい笑顔はあんまりに相手の温度感を汲もうとしていなかった、悪気はないし心配もしているけど無遠慮だった、あるいは無神経】
【それでも――もし近づけるのならその手の傷にも気づいて「あー!」とか「怪我してる!」とか、わあわあ心配そうに騒ぐから、きっと本当に悪い子、では、ないのだけど――】
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