過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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194:The Slasher=^八攫 柊 ◆fsq5uTqB74AP[saga]
2018/08/12(日) 00:31:16.12 ID:WH2EXsPJ0
>>183

…………そう。じゃあ、私は、もう……単に、兇器であるだけでいいのよね――――――――

【本質への回帰、削ぎ落された幾つもの想念。少しだけ寂しげな微笑は、けれど、ひどく軽やかなもので】
【軋み続けた心は、自分の“理由”が、何を為すこともできないものでも――そんな痛苦に、もはや意味を見出すことはなかった】

>>184-188


【ああそうかと、また、自分の想いに意味なんて無かったと刻み込まれてゆくだけ。
【かつて、大会であの技巧を目にしたことがあった。物言いや声に、似通ったものを感じていた】
【だから生存を望む心は、普段に些かも劣らずに力を尽くして。】

【……共に戦い、命を預けてくれた兵に、虚神を生かすという悪手を強いた。彼女だけなら……きっと、殺していたはずだった。】

(……だから。これは、単に、私の罪でしかない――――――――)

【思い返すのは、あの戦闘のなかで覗いた性質】
【壊しあうことの歓喜、欲望の肯定。自由に、望みのままに貪られることを望む】
【そうして融け合い交わり合い、自分も他者を貪ることを愛と呼んで悦んで――――、】

【例外は、そこにはあったのだろうか? 虚神に抱く疑問としては初歩的に過ぎたのであろう疑問】

……ロールシャッハ。

エカチェリーナ≠ェ――――貴方に干渉していない理由はなに?
飛び切りの切り札というのなら……――――私たちにとって致命的な性質が、彼女にはあるはずでしょう?

それとも、一欠片の言葉すら明かせない程に――――あれは、ヒトに対して脆いものなのかしら。

【見え透いた挑発は、ヒトのものであればこそ、或いは意味を持てたのかもしれない】

【見下し、絶対的な余裕を保つことは。飽く迄不要な行いで、なればこそ微かな光明を、この無意味なはずの足掻きは引き出そうとする】
【サイレンの唄が船乗りを殺すように、人類種――或いは自我を持った存在に対する、選択毒性じみたなにかをこの虚神は有するはずだと想定】
【個体として認識される≠アと――――エカチェリーナ≠、或いは融かされるヒトの側が。思い浮かんだ可能性は、何れにせよきっと、絶望的だった】

【検証の手段はどれだけあるだろう。誰かが犠牲になんて、なってほしくない。だから、ねぇ、狙うならどうか私に……――――。】
【行動と乖離して浮かぶ想いは、血を流す躰には酷に過ぎるもので。けれど、紛れもなく、その心の真実の一端だったのだろう】


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