過去ログ - ここだけ男子高校ただしPCは男装少女PART46
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519: ◆RYO/n8uupE[sage]
2018/08/07(火) 01:54:34.21 ID:ajRCtmqBo
>>518

「エヘー。ホメられましタ」
はにかみながら嬉しそうに口にする。
地図を表示してはいるが、貴美はこの道になれているらしく目を落とす素振りは無い。
「レラのナカマみたいですシ、セントウリョクもあるはずでス！
　……ア、カサギサンはムカシ、ヨウヘイだったってキきましタ！」
そんな思い出しを口にしながら進んでいき、やがて鉄扉の前についた。

「コンバンハー！」
その鉄扉を開け放った先は、ほのかに暗かった通路とは対照的に爛々としていた。
切り開かれたままの岩肌が殆どの空間は奥行、高さ共に広く、体育館程のスペースを持っていた。
横長の空間の左右は、鈴の何倍もの高さを持つ鉄扉が壁一面を覆うサイズで取り付けられていた。
向かって正面は何もなく、ただの岩肌。二人が入ってきた横長の長辺側には入り口の他にガラス越しの小部屋があった。
その奥は白を基調とされた整備された部屋で、計器類が立ち並んでいた。

その膨大なスペースの中央では、綾とライナーとがお互いの武器を振るい手合わせの最中だった。
方や剣。身の丈以上の巨大な刃は鏡面のように輝いていた。
青年側の斧も、綾の得物に劣らずに大きく、漆黒と柴色の軌跡を残しながら振るわれる。
お互いが弾き合ったところで、貴美と鈴の姿に気付き、どちらからともなく手を止めた。

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