過去ログ - ここだけ男子高校ただしPCは男装少女PART46
1- 20
505: ◆RYO/n8uupE[sage]
2018/07/20(金) 00:58:30.92 ID:8pRL5YPxo
>>504

光宗を下し、さぞご機嫌そうなレラ。
いつもの高笑いが部屋中に響き渡っていた。
その勢いは衰えるところを知らず、光宗に見せつけるように肩を抱いた少女の頭をわしわしと撫でまわす。
鈴の手から消しゴムが離れ、敵意の一つとなった瞬間に、レラの表情は一変した。
お得意の高感覚でそれを察知し、目で捉えて見せたのだ。少女然とした顔つきの、黄色い瞳が見た目にそぐわぬ鋭さを帯びる。
「あいたっ」
……が、それまで。
運動不足な理系少女の身体が追いつける訳なく、狙った通りの額にジャストミート。
瞳に涙を滲ませて額を抑えるレラの傍らに居た少女は、消しゴムと飛ばした鈴たちの方を見るとすぐに動き出した。

「ビィ、お茶だす」
そう宣言しながらテーブルの中央に置かれていた紙コップの束から2つ引き抜き。
それぞれにペットボトルのお茶を注げば片手に一つずつ持って来客者へと向かって行った。
軽めのステップにしてはゆったりと、スキップにしてはふわっとした歩幅で寄って来て。
「カサギ、お茶」
「ありがとさん」
ほぼ真上を向くほどの身長差の二人は顔見知りのようで。
さっそくお茶を口にするカサギに背を向ければ、鈴の方へ来るのだが。
「ぅ」
目の前に来たにもかかわらずお茶を差し出そうとせずに胸に抱えたままで。
紙コップの水面に映る、自分と目を合わせているかのようにうつむいたまま、ぼんやりと首を傾げ。
そのまま数秒。固まってしまったと思えばゆっくりと顔を上げて顔を一点に見つめてコップを差し出す。
「ひと、お茶」


「イタ〜イ」
一方、貴美は引っ張られて赤くなった頬をムニムニしていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1703.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice