過去ログ - ここだけ男子高校ただしPCは男装少女PART46
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502: ◆RYO/n8uupE[sage]
2018/07/10(火) 00:23:34.09 ID:i1U9P9mbo
>>501

「ボウリョク！ ボウリョクハンタイデース！」
ルールに従った結果、全てカタカナになってしまった。
此処だけ聞けば純日本人とは理解してもらえそうにない。

気迫迫る光宗を前にしても、レラの表情が揺らぐことは無かった。
傍若無人、大胆不敵。他人を省みることの無い少女の顔は今も尚、余裕を微塵にも崩さず。
もう避けるには間に合わない距離、それでいて避けようとするでもなく、竦もうとするでもなく。
ただ、傍らの少女を引っ張って盾にした。
それだけで光宗の進路は大幅に崩れ剣先はテーブルを掠めた。
相当無理をしたらしく、崩れ落ちるようにレラの正面から逸れていく。
「ぅ？」
「フフフ、馬鹿め」
傍らの……黄金色の髪をした華奢な少女の髪を撫でながら光宗に吐き捨てるレラ。
腕の中の少女は、僅かに困惑の色を浮かべながら、ぼんやりと当たりを見渡していた。
「何故、何故ビィがここにいる！
　というか、危険だろう！？ 傷がついたらどうするつもりだ！？」
「騒ぎ立てるな、煩いぞ。
　そんなに大事な妹に傷がつかなくてよかったなぁ、ビィ？」
「ぅぅ？」
掴みかからんとする勢いで詰め寄る青年を軽くあしらいながら、腕の中の少女を愛で続けていた。
立ったままでも、椅子に座ったレラとほぼ同等の背丈の少女の、小首をかしげる所作・顔つきは幼さが強く残るものだった。

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