過去ログ - ここだけ男子高校ただしPCは男装少女PART46
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453:柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE[sage]
2018/01/10(水) 20:51:22.38 ID:t+wpveE0O
>>451>>452

「あふ、あふ……美味しいです……。素敵です、鈴さん……」
盛り付けられたアイスをスプーンの先端でそっと突くように触れて。
すくったたったの一欠片を口に運び、感嘆の声を上げる彗華。
その後もちびちびと一口ずつゆっくりと時間を掛けて食べていく。
恋煩いのような嘆息こそ漏らすものの黙々と食べ進めるばかりだが、会話混じりの彼彼女達よりペースは遅い。

安室が腰を降ろすのを見てから、自身もテーブルの向かいに座る。
目を輝かせる安室の姿に微かに表情を明るくする、が、その後の言葉にははっきりと驚いた顔を魅せる。
「王子様、か……ありがとう。
 だけど、今の僕は……お姫様に仕える騎士のようなものだ」


「…………っと、ここだ、ね」
家庭科室の扉が不意に開き、新たな人間の存在が、
扉の音で、探し当てられたことによる何処か嬉しげな声で、告げられる。
その影は真に純白。ただ一対の異は燃える炎のように煌めく真紅の双眸それだけで。
「ゼオラ、ここに居たんだね」
安室とゼオラの間、二人の背後に立つと涼しくも透き通る声で囁く。
斜めに掛けられたミニチュアのハットに被らないように、紫色の髪に触れて撫で下ろす。
「で、キミが……怜くん、だね?」
横から安室を見下ろし、微笑みかける真紅の瞳。
それ以外が白に埋もれた姿は……直感的にアルビノのそれだと理解できるだろう。
少しだけ掛かる陽光に当てられた箇所が白金に煌めく姿は、幾ばくか前に窓の外に映ったものと同じだとも気づくはず。


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