過去ログ - ここだけ男子高校ただしPCは男装少女PART46
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420: ◆RYO/n8uupE[sage]
2017/10/13(金) 02:34:54.51 ID:TY+oz543o
>>418>>149

「人と向き合うのが苦手で……。
 なのでこのままで、お気遣いなく……ひゃぁっ!?」
震えがちに応じた握手は氷のように冷たい、しかし柔らかい感触が返ってくる。
ヘルメット越しに伏見がちな視線を送る。くぐもった声だったが震えているのも読み取れるだろう。
鈴の横を絶対に出すぎないラインを維持していたが、頼りにしていた身体が浮かび上がったので思わず飛びのく。

同じく傍らに居た筈の黒衣の少女は居なくなっていた。


「いつもはやられっぱなしだからな。こういうときくらい反撃させてもらうぜ?」
手首を抑えつけて上から見下ろす表情は彼にしては珍しく強気。
何かと虐げられることの多い立場でこういう機会は乏しい、それゆえの反動か。
弱気に出た鈴と対照的に攻勢を強めるライナー君、生まれが色濃く反映されたサディスティックな笑みが浮かぶ。

……が。
「腕細いし、やけに軽かったし、武道って体格と華大事なんだろ?
 人のことをよく心配してるがお前自身はちゃんと食べてるのか?」
掌で押さえつけた腕を取り撫でていくと鈴の華奢さが気になったようで。
一瞬にお兄ちゃんモードに反転すると気遣う言葉を次々と。
極め付けは両手で左右から鈴の腰を挟む。
「これだけスタイル良ければ崩したくないのも解るけどなー……―――?」
微笑みかけるライナー君の頬が固まる。気づけば、黒衣の少女が彼の背後でじっと立ち尽くしていた。
傍から見れば何もなく見えるが、ライナー君にのみに向けて、相当な気配を放っていた。
「ゼオラ……そこに、居るのか? どうした……?」
振り向けない。しかし背後に意識を裂く姿は鈴から見れば相当な隙でしかない。


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