過去ログ - とあるバイセクシャルのチラ裏戦記5:30代の一歩
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395: ◆ijxboO81y6[sage saga]
2016/12/13(火) 23:49:34.14 ID:PKKGQ2fx0

その手に込められた力で、私の身体を向きを変えようとしているのが分かった。もちろん、大人の私の身体がそう簡単に転がることはないのだが、Cは「ん」と顎で私が向くべき方向を示してみせる。

低い声と、モノのように動かされたことに、私の中の何かが反応する。これがマゾの萌芽だったのか。モノ扱いされた腰骨のあたりに感触が残る。面倒くさそうな低い声が脳に染み込む。

どうやら私は仰向けでいてはいけないらしい。とりあえず右肩が下になるよう身体を横に向けると、さらに「ん」といってお尻を軽くたたかれる。

まだ違うらしい。

従順な家畜になったような錯覚をおぼえつつ、さらに90度回転した。脈絡もなく「人間の羊」という言葉がよぎる。終戦後間もないバスの中で白い尻を打たれる「僕」。本当に脈絡もない。

Cの意に沿うままに俯せになるとCの姿は視界に入らなくなる。ぼんやりとした室内灯の光と、乱れたリネンがつくる深い影が目にうつる。

急に両方の腰骨に手をかけられた。腰がぐっと持ち上げられる。

「えっ?」

思わず声をあげると、またお尻を叩かれて「ほら」と声が聞こえる。Cの意図を察してちょっとお尻を上げてみると、また乱暴に腰を持ち上げられる。『もっと』と。

うつ伏せのまま、おずおずとお尻を持ち上げてみると、催促するように腰のあたりに手をかけられる。さすがに恥ずかしいのと、ちょっと苦しい体勢になることで、Cの意に反して、もじもじとすることになる。

いらだったのか具体的な指示がとんできた。

「ほら、ちゃんと開いて」

「やだ、見えちゃうよ」

どうにかしてお尻の割れ目を隠そうと背中越しに手をまわす。それにつれて起き上がりそうになる上体がお気に召さなかったのか、また頭をベッドに押し付けられる。

「隠しちゃだめだよ」

「やだってば」

「なんで」

「だって……見えちゃうから」

「見たいんだからいいの」

「だって……」

「なにが『だって』なんだよ」ちょっと苛立ったような声。

「……」

……語彙が尽きた。

言葉を探しあぐねていると「しょうがないなぁ〜」と言ってCがベッドから離れる気配がした。



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