過去ログ - 【浮かれた】幼なじみのお部屋で寝落ち・・・13回目【大学生】
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419:さや ◆0j8YIq7DEniB[sage]
2015/08/07(金) 00:56:17.57 ID:Fwa9N1rHo


誰もいない我が家で1人、黙々と夕食の支度を進めていく。

間もなく妹が帰って来る時間だ。
その頃にはちょうど出来上がるだろう。
すぐに夕食にするような時間でもないけど、なんとなくこうして迎えたかった。
ただの気紛れ、気晴らしだ。


妹とのことについては、私はそれほど思い詰めてはいなかった。
気まずさは感じても、どうにかしなければという焦燥感はない。

家族だから何があっても縁は切れない、なんて思っているわけじゃない。
そうじゃないのは、私がよく知っている。

それでも家族だから、唯一の妹だからという理由だけで、苦しめても嫌われても迷わず気持ちをぶつけられる。
たとえ一方的であっても押し付けられる。

甘えて甘えさせて、そんな甘々の対等な関係でいい。


「おかえりー」
「……ただいま」

素っ気ない返事に満足し、私は笑顔を返した。

「ご飯できてるけど、お母さん帰ってきてからでもいい?」
「…うん。……ありがと」

私の妹はしっかりお礼を言える子だ。

お母さんもそろそろ帰って来るだろう。


家族3人揃って食卓を囲める幸せ。
そこに理由はいらない。

家族という特別な関係さえあればいい。



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