過去ログ - 【浮かれた】幼なじみのお部屋で寝落ち・・・13回目【大学生】
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267:さや ◆0j8YIq7DEniB
2015/04/25(土) 20:09:34.76 ID:uBJVzt6Ro

「つーか、◯◯のレポートだるくない?」

言葉通り気怠そうに毛先を弄りながら、彼女は前野くんに話題を投げかける。
派手目な彼女、とりあえず明るいし明野さんとでもしておこう。

「それなー。いちさんは終わった?」
「え…うん、一応…お」

振り向いて問いかけられた言葉に逡巡しながら返事をする。
「終わってるけど…」と続ける途中で、言葉を遮られた。

「そりゃあ、いちさんは終わってんでしょー」
「だよねー」
「ねー」

どうやら決定事項だったらしい。いや実際終わってるけどさ…。

明野さんは、先ほどの気怠そうな顔とは打って変わって、にーっと口角を上げて明るい声で周囲に笑いかけている。
そして、よく似た笑顔で同意する取り巻きのような彼女たち。
いやはや、仲良きことは美しきかな。

「そうなんだ。偉いね」

振り向いて私に笑いかけてくる彼の笑顔は、彼女たちのそれとは種類が違う。

「い、いや…別に…そん」
「つーかさー、レポートの話とかやめようよー」
「だねー」

またも私の言葉は続かなかった。
明野さんが出した話題は、彼女自身のお気に召さなかったようだ。
話しかけられてしまって申し訳ない。

「ねーねー、それよりさー」

まだこちらに振り向いたままだった前野くんは、軽いボディタッチを伴った明野さんの呼びかけで前に向き直った。

切り出された別の話題で、彼女らは盛り上がっている。
先ほどの笑顔とは別のきらきらした笑顔だ。


実に大学生らしい光景である。



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