9:名無しのパー速民[saga]
2020/12/17(木) 17:57:06.09 ID:54O/wnZCO
そんな感じで二年に進級する間際、姉が阪大に落ちましたよと。
センターに失敗したのもあったけど、元々志望ギリギリのラインだったから、ある程度の覚悟はできていたらしい。
本人はというと、東京の有名私大に受かっていたのもあってかそれほど落ち込んではいなかった。
とはいえ、その受験結果が俺の運命の歯車を回すことになる。
2年になってすぐ、いきなり進路指導室に呼び出された。
身に覚えがなさすぎた。何せ、俺を呼び出した先生は俺が授業を習ってもいなければ、部活でもお世話になっていない先生だったからだ。
ただ、姉はその先生から習っていたらしく、実家にいた頃は「A先生はとにかく怖い、教科書で小突いたりは全然する」という話を聞いていた。
何事だろう、と恐る恐る進路指導室に入ると、先生から椅子に座るよう指示された。
俺が座ると、彼は前もって用意していた赤本を俺の目の前に置いた。
「姉ちゃんのリベンジは弟のお前がやるしかない」
そんな一言を添えて。
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