95:名無しのパー速民[sage saga]
2019/04/21(日) 01:28:03.89 ID:Nzsdb6a90
>>93
【声を張り上げるポールに対し、イストはくつくつと楽しげに相好を崩すだろう】
【怪異譚なんてモノを集めているだけあって、本人もどこか"怪異的"というか。ヒトの驚く顔を見るのが好きらしかった】
はっはっは! まあ、この情報が本当かどうかはわからないんだけどね。だから確かめたかったんだ。
別に死ぬ気だったわけじゃないから、そこは安心してよ。襲われても生き残る自信はあるからね。
こういうのも慣れっこなんだ。ほら、こういうお話に人食いのウワサは付き物でしょ?
【真偽が確かでなかったとはいえ、間違いなく命懸けの試みだったそれを、イストは豪快に笑い飛ばして】
【口ぶりからするに、いままでも何度か、そういう"人食いのバケモノ"にも出会ったことがある……の、かもしれない】
【意外にも修羅場を潜ってきているのか――少なくとも、子供じみて笑う表情からは、そういう剣呑な雰囲気は感じられないけれど】
そういうキミはどうなんだ、ポール。
わたしはさ、冒険と浪漫のためなら――この異能に満ちた世界を"蒐める"ためなら、命を縣けられる。
キミには、そういう"夢"はないの?
【自分のお茶をぐいと飲み干すと、イストはポールへ向き直って、今度はこちらから質問を投げかけるだろう】
【空の果てのように深く、瞬く星のように純真な光が宿る双眸。それがポールの瞳に灯った篝火を、正面から射抜かんとしていた】
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