64: ◆KP.vGoiAyM[sage]
2019/04/07(日) 21:54:31.75 ID:ffT8itun0
>>63
【パンクスの女は気がついたようで、窓を開けあの気だるそうな目で見ていた】
【そして、中指を立てる。口がなにか言っている。聴こえないが、多分、Fから始まる言葉だ】
【振り返り、誰かと話している。しばらくの後、女が車から降りてきた】
ウチの知り合いだ。テェ出すな。
【気だるそうに、SMGを片手で肩に担ぎながら、兵士に言った】
<しかし………>
てめぇらは、イエッサーだけ言っとけ。
姐さんが呼んでる。
【構成員の女は杉原らの方に一瞥だけくれて、踵を返した。】
【兵士はなにか言いたげな様子だったが、どちらが上かはハッキリしているようだった】
まぁ、こんなところでまたお会いするとは。
【後部座席には霧崎一人が乗っていた。運転手は大男で…いや、大男というには】
【あまりにも大きく、あまりにも人間とは思えなかった。――多分、人狼?】
【霧崎はまたスーツ姿で飾り気は無いものの佇まいと気品でそれらをカバーしていた】
【側に置かれた一振りの赤い鞘の刀すら彼女からすれば彩りであった】
どうぞ、狭いですが。乗られますか?
【助手席に一人、後部座席に一人と言ったところだろう。――となると乗っていたパンクスは定員オーバーなのだが】
【乗れなくはないが後部座席を窮屈にするわけにもいかず】
『おら、降りろアーミー共。走って帰れ。クソッタレ。』
【と、先頭の車両に銃口を突きつけて、運転手以外をおろしていた】
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