36: ◆1miRGmvwjU[saga]
2019/03/23(土) 23:06:23.32 ID:qRStJCCTo
>>34
「 ─── 雇い主の"背後"から詰められるよりはマシだ。」「 ……… アンタらの力にはなれると思うぜ」
【であれば、彼もまた"立場"を十全に理解しているようだった。今一度零す呼吸は絶望にも似ていた】
【 ─── 遠くからサイレンが聞こえ始めた。群衆を掻き分けて、数台のパトカーが現れるのだろう】
【携帯を取り出した何人かは既に警察への通告を行なっていたようだった。 ─── 安堵したように男は続けた】
「アンタが話の通じる人で助かったよ。」「 ……… 何か聞きたい事があるなら、今のうちに頼む。」
【軈て現れる警官の数人が、彼の両手に手錠をかけるのだろう。 ─── 去り際に対手へ向けられる男の瞥見は 】
【己れを制止してくれた彼に対して感謝さえしているようだった。最後に男は立ち止まった。それが短い出会いの最後であるらしい】
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