282:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/25(土) 20:14:46.99 ID:1k9/mtJO0
>>281
あはは、そっかそっか。
変人奇人の誹りを受けることはしょっちゅうだけど、こんなに興味を持ってもらえるのは久々だな。嬉しいよ。
【イストも興が乗っているようで、その言葉数は多い。彼女はやや照れ臭そうに頬を掻いてはにかむだろう】
【普通の生き方をしていないことは間違いないし、本人もそう思っているが――理解を示してもらえることは、有難かった】
わけが違う、なんてことはないよ、フィオ。
わたしは怪異を追う。キミは歴史ある逸品を求める。――そこになんの違いもない。
好奇心と浪漫の赴くままに、自由に生きて自由に出会う。それだけのことさ。
【すっと目を細めて、イストはフィオに微笑みかける。それは正道を外れても、自由に生きることを選んだものとしての台詞だ】
【あるいはこれが、"蒐集家"なんて馬鹿げた称号を掲げて生きていくための、彼女なりの矜持のようなものだったのかもしれないが――】
【「わたしには、こんな素敵なお店を作ることは出来ないだろうしね」と冗談めかして苦笑すると、イストはお茶を飲み干した】
はっはっは! こう見えてヒトを見る目には自身があるんだ。キミは盗らないと思ったからね。
残念ながら陰陽道までは会得できてないんだけど……。自称ではない正式な職業ってなると、まあ、"冒険者"かな。
冒険者ギルドって知ってる? 色々な依頼を斡旋してくれる団体なんだけど、生計はそこで立ててるんだ。
誰でも受けられるような簡単な仕事もあるし、フィオも興味があったら一度行ってみるのも面白いかもしれないよ。
――キミがもし、特別な力を持っているなら、なおさら重用されるしね。
【興奮するフィオをどうどうと諸手で制して、イストは哄笑しながら身の上を語るだろう】
【ギルドの依頼の話を出して、さり気なくフィオの反応を伺ってみる。ちょっとした気まぐれ程度のものなのだが、】
【"怪異"を蒐めるのがイストの趣味なのだから。そこには当然"異能"も含まれるのである】
【フィオにもそんなものがあるのかな、と。――蒐集家としてのちょっとした下心が、そこにはあった】
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