【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
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263:ドラ ◆UYdM4POjBM[sage]
2019/05/19(日) 13:55:32.46 ID:VUyC9JIXo
>>246>>247

【表情もなく「黙らせた」の一言が飛び出したあたりでドラはうへぇ、と顔を歪めた】
【うっとおしい連中が湧いて出た際の朔夜の対応なんて大体想像がついたからだ。シンプルかつ手間のかからない方法でさっくり済ませたのだろう……】


……本当に変わりないようだねぇ、あまり無茶はしないでよ
いやきみの事は心配ないと信じてるさ、後は騒ぎにならない程度にお手柔らかに済ませてくれてるならもうケチの付けようもないけど!


【朔夜は無駄な装飾は好まず、もめ事が起きても簡潔に決着をつけるタイプであるとドラは見ている、そして荒事になったら絶対に容赦などない事も】
【何が起こったかはあえてこれ以上掘り返すまい、と彼は心に決めるのだった】

【ミズキ"ランスロット"ヴァレンタイン戦の内容、その大まかな内容の考察を聞いてドラは「おおっ」と思わず声を上げた】
【―――ほぼ当たりだ。自分の鍛錬の内容でそこまで読むとは……】


さっすが……!そこまでわかるのかい?大まかな内容はまさにそんな感じだった

そこに補足を付けるなら彼の能力はおそらく「鉄製の鎧だろうと剣で貫く」力と「剣を当てた相手の左半身の感覚を消す」……『左半身失調』を使ってきた
それがまた彼の絶妙な小技を駆使する戦術にピタリとハマるのさ。ほんの少しの体の動きでぼくの動きを阻害させ、無駄なく振るう剣はキャットのアーマーも穿つ威力
しのごうとしてもわずかにかするだけで相手の感覚を半分消し去りこちらの動きは大きく阻害する……やりにくいだろ?


【腕を組み、いつもの愛嬌溢れる顔でおどけたように戦闘の内容を公開していくドラ―――最も、重苦しさを振り払うための虚飾かもしれないが】
【そして、極めつけを放そうとばかりに一層声のテンションを上げ、指を一本立てながら決着の場面も説明する】


けどぼくだってね、彼がどこかで本命の一撃を放ってくるのは読んでたから彼の剣の動きに集中して最後、本命の一撃の軌道を見切ったのさ
"見切った"からこそ悔しかった、あの場面で空いた隙に一撃入れていたら引き分けには持ち込めたかもしれなかったのに……
でも入れられなかった。突然"いぶき"の甲板が崩れて炎が上がってね……誰も予想だにしない不確定要素、ぼくら二人の足元にとんでもない"悪運"が湧いてきた

だがミズキ君はその"悪運"をとっさの判断でみごと味方につけたんだ……"炎"でコンマ一秒届くのが遅れたぼくの一撃よりも早くぼくの腹を貫いた

……何が言いたいかわかる?「ぼくの運が悪かった」じゃあないぞ、彼には"読み切れなかった悪運"すらも味方に付ける『精神力』
何が起こるかわからない実戦の中でも揺るがず不測の事態すらとっさに利用できるほどの迷いのなさも持ち合わせてるって事……なんでそんな事できるのかずっと考えてたけど
今ならわかるよ。きみの言う通りの事を実践してる奴なら……常日頃戦いの気構え、身の運び方が常時染み付いて戦場でも発揮できればそりゃあ"できる"。……ね?強敵だろ?


【ままならない不確定すらも、味方に付けることが出来るのは……弛まぬ鍛錬で心身共に鍛え上げた真の強者だけだ】
【本当の意味で強い奴だから「これができる」のだとドラは心底思い知ったようだ―――同時に彼の口元には笑みが浮かんでいる】
【……おそらくは、「自分もこれができるようになってやる」と、そこまで成長してやると考えているに違いない】
/続きます


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