261: ◆KP.vGoiAyM[sage]
2019/05/18(土) 23:59:25.37 ID:UZKhPzZr0
>>260
アンタの云う、探偵ってのは“ホームズ”や“エラリィ・クイーン”なんだろう。
俺の知っている探偵とは少し違う。
だがそれでいい。解釈は一つじゃないほうが面白い
【吸うたびにジリジリと短くなっていく煙草。もう何本目だろうか。】
【空になったグラスを眺めながら、彼は言った】
そのかわり普通の警察に追われるぜ。クールなのには変わらないがな
ジョー・ストラマーって知ってるか?…いいや、知らんだろう。
その人の言葉だ。数少ない、本当に世界を変えることのできた一人だ。
――俺の事務所とは大違いだ。金にならない仕事ばかりだ。助手が悪い。
【ハァ…とため息を付きながら、煙草をもみ消して。立ち上がった】
20年前にそれはもう考えた。合理的で正しい選択はな。結果はお察しだ。
……俺は俺のやり方をするよ。合理的なプランを練るのは向いてないらしい。
美しくて完璧な脚本もいいけどな。俺は兎に角フィルムを回す。
撮らねーと始まらないだろ。酷評でもいいから、勝負したら勝ちだ。
【メモ帳を受け取って、軽く番号を観て、雑にポケットに押し込んだ】
【――「探偵はゴメンだ」と言って。】
俺はすでに死んだ人間さ。アンタみたいな若いやつが咲かねえとな
……アンタが望めば世界はどうとでも変わる。良くも、悪くもな。
【「そろそろ仕事だ」と。彼は頭をかきながら言った。無駄に高い身長で】
【背中を丸めながらポケットに手を突っ込んで、ろくな挨拶もなくあるき出した】
もし、用があるなら旧市街に来てくれ。アンタなら探せるだろう。
………いくらでも“話してやるよ”。
【―――軋むドア。くすんだドアノブ。シケモク。カウンターに残る水滴。】
/サクッとまるっとこのへんで締めはいかがでしょうか!?!?
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