【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
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24: ◆1miRGmvwjU[saga]
2019/03/23(土) 19:33:03.14 ID:qRStJCCTo
>>22



   「イュン。 ─── イュン・ベルクト。そンな大切な名前でもないんだ。忘れて貰ってもいいよ」



【求められるなら、端的に少女は名前を述べた。軽薄に名乗っていた。音節全てに異国の訛りがあった】
【見れば顔立ちは真白く在ったが、鼻梁の輪郭は東洋の階調を帯びていた。得意な体質であるのかもしれない/いずれにせよ】



「ふゥん。 ……… ま、素性も知れないPMCsに任せて貰う分には、中々悪くない仕事を当てがってくれるのだ。」
「いいだろう。 ─── 引き受けようジャン?」「きししッ。 ……… 期待以上の働きは、してやるよ。」

「契約だの定款だの面倒臭いコトはこっちで遣り取りしてくれるカナ。」「 ─── そいじゃ、またネ?」



【 ─── 簡潔に快諾して少女は笑った。幼気な笑い方だった。死を鬻ぐ人間の面構えではなかった】
【対手に投げ付ける名刺も複雑な意匠ではなかった/「L.B.」判然としないそのイニシャリズムに】
【連絡先は綴られているのだから、確かに交わす言葉へ不足はないのだろう。 ─── 消え始めた夕焼けの残滓へ、広がり始めた夜の宵闇へ、去りゆき溶ける紅色の背中】


/このあたりでシメで……。おつかれさまでした&ありがとうございました!!


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