183:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/05(日) 18:21:14.09 ID:AkDEdh7Z0
>>182
【――後方に気配。そして剣呑な言葉を浴びせられると、女はゆっくりと立ち上がった】
【それによって、足元に転がる遺体の姿が詳らかになるだろうか。鮮血は頭部に集中しており、頭蓋骨に変形が見られる】
【鈍器のようなもので頭部に一撃――といったところか。振り向いた女の手にそれらしい凶器はないが、掌は血に染まっている】
ああ、まいったな……。
まさかこんなところに踏み込んでくる物好きが、わたし以外いるとは……。
キミ、どうしてここに? "知ってて"来たのか?
……いやまあ、このヒトをどうするかってのもあるんだけど、それ以上に――、
【女は血を布で拭うと、芝居がかった挙措で頭を抱えてみせた。そちらの戦意に応ずるよう、右手を刀に添えたままに】
【なんともおどけた調子で、しかし瞳だけは真剣そのものでそちらを射抜いている。だが表情にはほんの少しばかり、焦りがあった】
【なにかひとつ切欠さえあれば。どちらかが少しでも得物を抜けば、この緊迫はお互いの刃となって弾けるのだろう。しかし――】
【それは斬撃としてではなく。真上から、がらりという音とともに降り落ちた】
――、避けろ!!
【女が吠えて左に跳んだ。次の瞬間には、お互いを巻き込むようにして塔の一部が崩落し、瓦礫が降り注ぐ】
【このままの立ち位置なら、ちょうどそちらの頭部に瓦礫が直撃する形になるだろうか】
【――先程の遺体の致命傷と、"偶然にも"全く同じ位置に重なるように】
/気づくの遅れてすみません、まだおります!よろしくです!
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