162: ◆moXuJYo6C0cW[sage]
2019/05/04(土) 21:40:36.88 ID:RfvXQyZaO
>>158
>>159
【眩いばかりに輝く水晶たちは、こんな時でなければ見とれていたくらいに美しかった】
【そんなクリスタルの群れと共にギアは飛ぶ。悪夢を払うため。だか】
な……!!?
【伝わった手応えにギアは絶句した。本人はおろか玉座すらにも触れ得ず。決死の攻撃は、むしろ何かの引き金を引いていた】
【即座にサーベルを時計の文字盤から引き抜いたが、すでに「時」は動き出していた】
なんなんだ……何を言ってる!?
オッツダルヴァさんがもう死んでる……?
!! 空間が……クソっ!! とにかくここにいちゃまずい!!
フィオさん、早く引き返すんだ!! オッツダルヴァさんは……
【ギアは叫びながら振り向き、入ってきた扉へと駆け寄ろうとする】
【フィオにはそう言うが、オッツダルヴァに対しては二の句が告げなかった。マリアベルの言うことが真実ならば、彼は恐らく戻れない】
【躊躇えば終わりだ。しかし、先ほど会っただけとはいえ、共に戦った彼を見捨てるのか】
【その逡巡も、恐らくは無意味なのだろう。いつも残酷極まるこの世界においては】
1002Res/2899.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20