【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
1- 20
156: ◆moXuJYo6C0cW[sage]
2019/05/04(土) 20:52:41.60 ID:pUZIhJHb0
>>152
>>153
……フィオさん。貴女のことは会ったばかりで何も知らないし、狙われる心当たりがあるのかもわかりませんが
単純に考えましょう。貴女にどんな事情があったとしても関係ありません。悪いことしてるやつのせいに決まってるでしょ

【そう言いつつも、流石にギアの身体はカタカタと乾いた音を立てて小刻みに震えていた】
【仮初めの器に魂だけの存在であるギアは、こうした精神に関わる力の影響をモロに受けてしまう】
【必死に視線を、意識を、眼前の敵一人へと固定する】

長引くほど、こっちの不利ってわけですか……わかりました
やってやりますよ。フィオさん、酷ですが今は全員でやらなきゃ勝てません。僕が先行します。続いてください

【精巧な人形の歯をギリリと噛み締め、ギアは身構える。ガラスが破られる音も、背後のオッツダルヴァの剣撃の音も、全て頭から締め出して】
【鋭く細く。狙うはマリアベルの心臓一点。サーベルの切っ先を向ける】

―――!!!

【無言の気合いと共に、ギアの靴底が破裂し、巨大なスプリングが飛び出した】
【その勢いでギアの身体はマリアベルへと飛ぶ一発の弾丸となる。サーベルを刺突の形に構えたまま、一直線に。回転しながら飛ぶ様はライフル弾の如し】

【マリアベルの視線から、フィオを庇う軌道だ。何の妨害もなければ、そのままマリアベルの胸の真ん中を刺し貫けるはず】
【当然、何の妨害もないはずはない。己の目立つ動きが、フィオのための囮となれば充分だと、そう考えて】

【捨て身の一矢の成否は果たして】


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/2899.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice