152:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/04(土) 20:27:10.94 ID:hplBwCVT0
>>149
>>151
【隻腕の……黒幕のオーラを纏う女性にも対して態度の変わらないオッツダルヴァ】
【人形ーーフィオはまだ気づいていないがーーの恐怖を反映しない身体のギア】
【ーーそれとは対照的に。フィオの冷や汗はポタポタと涙みたいに顔に伝い、垂れ落ちて】
【涙じゃないからたくさん目に入ってしみるはずなのに瞬きもできない。フィオはもう目の前の虚ろな女性から逸らすことができない】
(ーーなんて言った?)
【媒介。彼女はそう言った】
【偶然……だと思っていた。自分がなぜかここにいるのも、巻き込まれてしまったのも】
【本来ならもう今頃目的地についてゆったりしていたはずなのに】
【『フィオ、お前は……いろんな……僕が思いつかないくらいの大きなものの媒介になりやすい体質だから』】
【亡き父親の声が頭に響くーー】
【『気をつけなさい、捕まらないようにね』】
ーーーーわ、私のせい?
【小さいながらも引きつった声、それはオッツダルヴァに聴いているのかギアへの質問なのかそれともマリアベルと名乗った女性に答えて欲しかったのかーー】
【なにかの這う音すら耳に届かないくらい、フィオの思想はぐちゃぐちゃに掻き回されてーー】
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