151: ◆moXuJYo6C0cW[sage]
2019/05/04(土) 20:05:11.83 ID:RfvXQyZaO
>>148
>>149
【彼女の挨拶には、「よろしくお願いします、フィオさん」と笑顔で返した。それは、魂だけの人形になってしまった上にこの狂った世界に迷い込んだ身として】
【己の正気を保つための防衛行動でもあったのだろう。本来なら彼女の謙遜になおも恐縮しているところだが、この状況ではそんな余裕すらなかった】
【フィオの援護にまたも助けられて、オッツダルヴァの力に舌を巻いて。だが、そうしてばかりではいられない相手が扉の向こうには待っていた】
今度はなんだ!? この構造、時計塔か……?
空間の繋がりがめちゃくちゃだ……
……凝った玉座だ。お前が黒幕か
全く面白いよ、風邪を引いた時に見る夢の部類だけど
その言い草だと、僕らを狙い撃ちにしてやったわけか
何のつもりか知らないけど、こっちは深淵に沈む気は……
【どうにか虚勢を張ってサーベルの切っ先をマリアべルに向けたギアの言葉は途切れた。その不気味な音を聞きつけたからだ】
【オッツダルヴァやフィオの死角をカバー出来る位置に陣取ると、四方を素早く確認する。音の出どころはどこだ。何が迫ってきている】
【人形の身体では冷や汗も流せないが、この時ばかりはその方がありがたかった。魂は恐怖と戦い続けていたから】
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